新しい[Quad]オプションを使用することによって, 変数をクォドワードとして扱うことができます。このオプションは,[Monitor] プルダウン・メニューおよび[Examine]ダイアログ・ボックスの,[Typecast] メニューにあります。
デバッガの省略時の設定の型はロングワードです。これは, 32ビット・アプリケーションをデバッグするのに適しています。 64ビット・アドレス空間を使用するアプリケーションをデバッグするには, 省略時の設定の型をクォドワードに変更することをおすすめします。 この操作を行うには,SET TYPE QUADWORDコマンドを使用します。
16進アドレスは,Alpha上では16桁の数値であることに注意してください。 この例を次に示します。
DBG> EVALUATE/ADDRESS/HEX %hex 000004A0 00000000000004A0 DBG>デバッガは32ビット・ポインタおよび64ビット・ポインタをサポートします。
OpenVMSデバッガの使用についての詳細は, 『OpenVMSデバッガ説明書』を参照してください。
XDELTAは,PFNデータベースの内容を表示するコマンド文字列をあらかじめ定義しています。 OpenVMS Alpha Version 7.0における PFNデータベース・レイアウトの変更に伴い, 表示用のコマンド文字列およびその形式が合わせて変更されました。
Delta/Xdeltaについての詳細は, 『OpenVMS Delta/XDelta Debugger Manual』を参照してください。
ウォッチポイント・ユーティリティに対する$QIOインタフェースは, 64ビット・アドレスをサポートします。WATCHPOINTコマンド・インタプリタ(WP)は, DCL構文の標準規則に従うコマンドから,WATCHPOINTドライバ(WPDRIVER)に対して, $QIO要求を発行します。
コマンドはWATCHPOINT>プロンプトに対して入力し, ウォッチポイントからの情報の設定,削除,および取得を行います。 WATCHPOINTコマンド・インタプリタ(WP)を起動する前に,または WATCHPOINTドライバをロードする前に,まず,SYSGEN MAXBUFダイナミック・パラメータを64000に設定しなければなりません。 この操作は次の手順で行います。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSGEN SYSGEN> SET MAXBUF 64000 SYSGEN> WRITE ACTIVE SYSGEN> EXITWPを起動する前に,SYSMANでWPDRIVERをインストールしなければなりません。 次の手順で行います。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> IO CONNECT WPA0/DRIVER=SYS$WPDRIVER/NOADAPTER SYSMAN> EXIT次のコマンドでWPを起動します。
$ RUN SYS$SYSTEM:WPWATCHPOINT>プロンプトに対してコマンドを入力し, ウォッチポイントからの情報の設定,削除,および取得を行います。
ターミナルの表示幅を132桁に設定すると, ウォッチポイント・ユーティリティへの出力および WPヘルプ画面を最適に表示することができます。この設定は次の手順で行います。
$ SET TERM/WIDTH=132
SDAの64ビット・アドレッシング・サポートの使用についての詳細は, 『OpenVMS Alpha System Dump Analyzer Utility Manual』を参照してください。