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1 日本語入力プロセス(FIP)概要

日本語入力プロセス(FIP)は,日本語OpenVMS上の端末(VT282,VT382等) 上で動いているアプリケーションに, 日本語を入力するためのフロントエンド・システムです。

FIPを利用して日本語を入力する場合,かな漢字変換処理を行いますが,その際, ユーザの好みに合わせて変換キーの設定を変えられる機能を提供します。この機能は, FIPのために開発された変換キー定義ライブラリ(IMLIB) (以下IMLIBと記述) によって実現されていますが, 他のアプリケーションでも利用できるようにインタフェースが公開されています (『IMLIB/OpenVMSライブラリ・リファレンス・マニュアル』を参照)。

VAX

FIPは,辞書アクセスを含むかな漢字変換を,変換サーバ・プロセス(変換情報サーバ (CIserver))によって行うことができます。したがって,ネットワーク上のどのノード からも,同一の辞書を用いたかな漢字変換サービスを受けることができます。かな漢 字変換サービスの設定については,第 10章IMCPの概要(VAXのみ) 」を参照してください。

Alpha

変換情報サーバ(CIserver)は,日本語OpenVMS Alphaオペレーティング・システムでは サポートされません。FIPはFIP自身でかな漢字変換を行います。したがって,この手 引きの変換情報サーバに関する記述および説明は,日本語OpenVMS Alphaでは有効では ありません。

FIPの構成の概略は,図 1-1のようになっています。

図 1-1 FIPの構成要素 : (クリックで表示)



注意
PROFILEにCIserverの指定がない場合は,FIP自身でかな漢字変換を行います。


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