表 2-2 LC_CTYPEカテゴリ・キーワード

キーワード 説明
copy このカテゴリの定義として使用する, 既存のロケール名を指定する。

copy文を指定すると, このカテゴリの中で他のキーワードを指定する必要はない。

upper 大文字を定義する。

cntrl,digit,punct,または spaceキーワードで定義される文字は指定しない。大文字のA〜Zは, このセットに自動的に含まれる。

lower 小文字を定義する。

cntrl,digit,punct,または spaceキーワードで定義される文字は指定しない。 小文字のa〜zは,このセットに自動的に含まれる。

alpha すべての英文字を定義する。

cntrl,digit,punct,またはspaceキーワードで定義される文字は指定しない。 upperおよびlowerキーワードで定義される文字は, この文字クラスに自動的に含まれる。

digit 数字文字を定義する。

数字0,1,2,3,4,5,6,7,8,9だけを指定できる。数字0〜9は, このセットに自動的に含まれる。

space 空白文字を定義する。

upper,lower,alpha,digit,graph,または xdigitキーワードで定義される文字は指定しない。スペース,改ページ,用紙送り, 改行,キャリッジ・リターン,タブ,および垂直タブ文字は, このセットに自動的に含まれる。

cntrl 制御文字を定義する。

upper,lower,alpha,digit,punct,graph,print,または xdigitキーワードで定義される文字は指定しない。

punct 区切り文字を定義する。

upper,lower,alpha,digit,cntrl,またはxdigitで定義される文字は指定しない。

graph スペース文字を除く,プリント可能文字を定義する。

cntrlキーワードで定義される文字は指定しない。upper,lower,alpha,digit, xdigit,およびpunctキーワードで定義される文字は, この文字クラスに自動的に含まれる。

print スペース文字を含む,プリント可能文字を定義する。

cntrlキーワードで定義される文字は指定しない。スペース文字,およびupper,lower, alpha,digit,xdigit,およびpunctキーワードで定義される文字は, この文字クラスに自動的に含まれる。

xdigit 16進数字文字を定義する。

数字0,1,2,3,4,5,6,7,8,9だけを指定できる。ただし,16進値の 10〜15については,任意の文字を指定できる。これらの代替16進数字は, 数字文字列を16進から数量に変換するときに, 標準変換ルーチンが使用することはない。数字0〜9,および英字A〜Fと英字a〜fは, このセットに自動的に含まれる。

blank 空白文字を定義する。

この文字クラスには, スペースおよび水平タブ文字が含まれる。この文で定義される任意の文字は, spaceクラスに自動的に含まれる。

toupper 小文字から大文字へのマッピングを定義する。

このキーワードに対するオペランドは,コンマで区切られた文字のペアで構成される。 各文字ペアは括弧()で囲まれ,セミコロン(;)で次のペアと区切られる。 各ペアの最初の文字は小文字,2番目の文字は大文字と見なされる。lowerおよび upperキーワードで定義された文字に限って指定できる。toupperの指定を省略すると, 省略時の設定で,a〜zはA〜Zにマップされる。

tolower 大文字から小文字へのマッピングを定義する。

このキーワードに対するオペランドは,コンマで区切られた文字のペアで構成される。 各文字ペアは括弧()で囲まれ,セミコロン(;)で次のペアと区切られる。 各ペアの最初の文字は大文字,2番目の文字は小文字と見なされる。lowerおよび upperキーワードで定義された文字に限って指定できる。

tolowerが指定されていなければ,省略時の設定に従って, toupperキーワードが指定されている場合,その逆のマッピングが行われる。 toupperとtolowerの両キーワードの指定が省略されると,各マッピングは, Cロケールのマッピングに従う。


[ 本文に戻る ]