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FTPクライアントでの漢字フィルタの設定には,コマンド・インタフェースによる方法と, 論理名で指定する方法の2通りがあります。コマンドと論理名の両方で別々のフィルタを指定した場合は, コマンドによる指定が優先されます。
UNIX形式のコマンドを用いる場合
(UNIX形式のコマンドの使用方法については, 『DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS User's Guide』を参照してください。)
$ FTP/FILTER=フィルタ名
または
FTP> filter [フィルタ名]
OpenVMS形式のコマンドを用いる場合
$ FTP/FILTER=フィルタ名
または
FTP> set filterフィルタ名
論理名を用いる場合
$ DEFINE [/SYSTEM] TCPIP$FTP_KANJI_FILTERフィルタ名
設定したフィルタの確認は,以下のコマンドで行います。
UNIX形式のコマンドを用いる場合
FTP> status
OpenVMS形式のコマンドを用いる場合
FTP> show status
あらかじめ提供されるフィルタは,以下の4つです。
フィルタ名 | |
---|---|
7ビットJIS漢字フィルタ(1) | JIS |
7ビットJIS漢字フィルタ(2) | JISM |
シフトJIS漢字フィルタ | SJIS |
UJIS漢字フィルタ | UJIS |
それぞれのフィルタについての詳細は第4 章を参照してください。
FTPサーバでのフィルタの指定は,FTPのプロトコルで定義されている"QUOTE" と"SITE"コマンドを使用してリモートのFTPクライアントから行います。 以下に,設定例を示しますが,ユーザの使用するコマンドの形式は, クライアント・システムにより,異なる場合もありますのでご注意ください。
なお,FTPサーバでは論理名でフィルタを指定することはできません。
ftp> quote "site filterフィルタ名"
設定したフィルタを解除するには,次のようにフィルタ名を指定せずにSITE FILTER コマンドを実行します。
ftp> quote "site filter"
TELNETクライアントでの漢字フィルタの設定には,コマンド・インタフェースによる方法と, 論理名で指定する方法の2通りがあります。コマンドと論理名の両方で別々のフィルタを指定した場合は, コマンドによる指定が優先されます。
コマンドでの指定は以下のようになります。
$ TELNET/FILTER=フィルタ名
または
TELNET> CONNECT/FILTER=フィルタ名
論理名での指定は以下のようになります。
$ DEFINE [/SYSTEM] TCPIP$TELNET_KANJI_FILTERフィルタ名
TELNETクライアントでは,サーバ(リモート・ノード)からクライアント( 自ノード)方向の転送のみにフィルタ機能が提供されます。また,TELNET サーバとしては,フィルタ設定はできません。あらかじめ提供されるフィルタは, 以下の4つです。
フィルタ名 | |
---|---|
7ビットJIS漢字フィルタ(1) | JIS |
7ビットJIS漢字フィルタ(2) | JISM |
シフトJIS漢字フィルタ | SJIS |
UJIS漢字フィルタ | UJIS |
フィルタについての詳細は第4章を参照してください。
設定したフィルタの確認は,以下のコマンドで行います。
TELNET> status
または
TELNET> show status
SMTPでは以下のように,TCPIP$SMTP_KANJI_FILTERという論理名に,設定したいフィルタ名を定義します。
形式:
$ DEFINE [/SYSTEM] TCPIP$SMTP_KANJI_FILTER フィルタ名
SMTP受信フィルタの設定は,システム(/SYSTEM)論理名定義で行います。 個別ユーザの設定は行えません。SMTP送信フィルタの設定は,/SYSTEMで定義された設定が全てのユーザに適用されますが, 各ユーザが個別に(プロセス) 論理名を定義すれば,そのフィルタ設定が有効となります。
SMTPで漢字フィルタを使用する場合,以下のことに注意してください。
あらかじめ提供されるフィルタは,以下の4つです。
フィルタ名 | |
---|---|
7ビットJIS漢字フィルタ(1) | JIS |
7ビットJIS漢字フィルタ(2) | JISM |
シフトJIS漢字フィルタ | SJIS |
UJIS漢字フィルタ | UJIS |
それぞれのフィルタについての詳細は第4章を参照してください。
リモート・プリント・クライアントで漢字フィルタを使用するにはTCPIP$PRINTCAP.DAT 中に以下のエントリを追加します。PRINTCAPファイルの設定方法については, 『DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Management』を参照してください。
:kf=フィルタ名
この時,以下のように,PRINTコマンドの中にフィルタの指定がある場合は, 指定されたフィルタが優先的に選択されます。
$ PRINT/PARAMETER=(FILTER=フィルタ名)
あらかじめ提供されるフィルタは,以下の4つです。
フィルタ名 | |
---|---|
7ビットJIS漢字フィルタ(1) | JIS |
7ビットJIS漢字フィルタ(2) | JISM |
シフトJIS漢字フィルタ | SJIS |
UJIS漢字フィルタ | UJIS |
それぞれのフィルタについての詳細は, 第4章を参照してください。
リモート・プリント・サーバで漢字フィルタを使用する場合,同様にTCPIP$PRINTCAP.DAT 中に以下のエントリを追加します。この場合は,リモート・ ノードからのフィルタ設定の変更はできません。
:kf=フィルタ名
COPYコマンドを用いてFTPを行う場合,以下のようにTCPIP$FTP_KANJI_ FILTERという論理名に,設定したいフィルタ名を定義します。なお,COPY コマンドでは,/FILTER修飾子は指定できません。
形式:
$ DEFINE [/SYSTEM] TCPIP$FTP_KANJI_FILTER フィルタ名
フィルタ名 | |
---|---|
7ビットJIS漢字フィルタ(1) | JIS |
7ビットJIS漢字フィルタ(2) | JISM |
シフトJIS漢字フィルタ | SJIS |
UJIS漢字フィルタ | UJIS |
SET HOSTコマンドを用いてTELNETを行う場合,以下のようにTCPIP$TELNET_KANJI_FILTER という論理名に,設定したいフィルタ名を定義します。 なお,SET HOSTコマンドでは/FILTER修飾子は指定できません。
フィルタ名 | |
---|---|
7ビットJIS漢字フィルタ(1) | JIS |
7ビットJIS漢字フィルタ(2) | JISM |
シフトJIS漢字フィルタ | SJIS |
UJIS漢字フィルタ | UJIS |