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ALL-IN-1 互換キットおよびそのインストレーションのためのオプションは, OpenVMS VAX システム用の DCPS キットには含まれなくなりました。 DCPS の以前のバージョンに含まれていた互換キットによるプリンタのサポートは,現在 ALL-IN-1 製品で提供されています。
互換キットは OpenVMS Alpha システムでは不要です。
19.3.9 DCPS ユーザ・カードの削除
現在 DCPS キットにはハードコピーおよびオンライン形式のいずれのユーザ・カードも含まれていません。 DCPS の以前のバージョンをインストールしている場合は, DCPS の例を含むディレクトリにオンライン形式のユーザ・カード (SYS$COMMON:[SYSHLP.EXAMPLES.DCPS]DCPS-USER-CARD.PS) が置かれています。カードの情報は完全なものではありませんが,内容的には正しい情報です。
日本語 DECprint Supervisor V1.3/1.3A での重要な変更点を次に掲げます。これらの変更点については本書で詳しく解説します。
20.2 DCPS バージョン 1.3A のインストレーション
日本語 DECprint Supervisor V1.3A のインストールの手順は次のとおりです。
$ STOP/QUEUE/NEXT <queue-name> または $ STOP/QUEUE/RESET <queue-name> |
DCPS バージョン 1.3 で解決された問題を次に揚げます。
20.3.1 CIDfont をサポートしたプリンタへの出力
CIDfont をサポートしたプリンタへの漢字トランスレータの出力は,次のようなエラー・メッセージにより印字することはできませんでした。
%DCPS-W-TYPCHK, typechek: Argument of wrong type - offending command is definefont; ErrorInfo: FDepVector -- nostringval -- |
この問題は解決されましたが,JIS カタカナ文字セットの未定義部分はリバース・クエスチョン文字にはならず,他の文字が印字されてしまいます。
20.3.2 不正な LAT デバイスに対応したキューに対するメッセージ
自動的に起動された DCPS キューについて,対応する LTA デバイスが正しく定義されていない場合,次のメッセージが繰り返し表示されました。
%DCPS-F-LRJNAMEUNKNOWN, Port name is unknown |
20.3.3 DEClaser 5100 についての不正な接続終了エラー
DCPS は NIC カードを介して DEClaser 5100 と通信することができず,常に CONTERMINATED エラーが発生していました。
20.3.4 ドキュメントの最後の出力時のキューの停止
まれに,ドキュメントの最後のページの出力時あるいは出力直前に DCPS キューが停止した状態になり,出力を再開できないことがありました。
20.3.5 DCPS のインストレーションで繰り返し発生する %DCL-W-SYMOVF エラー
DCPS インストレーション・プロシージャが既存の DCPS プリント・キューを検出し,システムに名前が同一の論理名 (たとえば SYS$PRINT) およびキュー名が含まれていた場合,次のようなエラー・メッセージを繰り返し表示していました。この場合,インストレーションが完了せず,Ctrl/Y を入力して処理を強制終了させる必要がありました。
%DCL-W-SYMOVF, no room for symbol definitions - delete some symbols |
20.3.6 STRTOOLON エラー表示でのシンビオントの停止
すべてのメッセージ・フィールドが disabled の状態でジョブ・コントロールが起動され,ジョブ識別情報を含む -DCPS-I-JOB_ID メッセージを作成しようとした場合,DCPS シンビオントは %STR-F-STRTOOLON メッセージを表示して停止していました。この場合,次のようなメッセージが OPCOM に通知されていました。
%%%%%%%%%%% OPCOM 21-MAR-1996 20:28:01.70 %%%%%%%%%%% Message from user SYSTEM on DANTOO Process SYMBIONT_15: %F-STRTOOLON, string is too long (greater than 65535) |
メッセージ・フィールドの disabled 状態により発生していたシンビオントの停止は, DCPS V1.1 では解決されているものと間違って認識されていました (第 12.2.5 節)。
20.3.7 オンライン・ヘルプの問題の解決と機能拡張
PRINT_PARAMETERS に関するオンライン・ヘルプのいくつかの問題が解決されました。また,LN17ps および Colorwriter LSR 2000 プリンタに関するオンライン・ヘルプが追加されました。
20.3.8 キューが PAGE_SIZE および SHEET_SIZE パラメータを持つ場合の自動的なサイズの変更
次の状態の場合,現在 DCPS は暗黙に NUMBER_UP=1 であると想定します。
NUMBER_UP=1 では,論理的なページ・サイズを物理的なシート・サイズに適合するようにサイズを変更します。この問題の解決により,コマンド行で NUMBER_UP あるいは LAYUP_DEFINITION を指定しないで PAGE_SIZE および SHEET_SIZE に異なる値を指定した場合と同様の結果となります。
従来の DCPS のバージョンでは,暗黙のサイズの変更はキューのパラメータではなくコマンド行のパラメータに対して想定されていました。従来のバージョンでの対処は,キューのパラメータに明示的に NUMBER_UP=1 を指定することでした。
20.3.9 指定した排紙トレイへのジョブ・ログおよびジョブ・トレーラ・ページの出力
ジョブ・ログおよびジョブ・トレーラ・ページがある場合は,現在 OUTPUT_TRAY パラメータで指定した排紙トレイに通常出力されます。しかし,DCPS が最初に指定された排紙トレイに出力しようとした場合に, NOOUTTRAY,OUTTRAYNOTAVL,OUTTRAYMISMATCH エラーなどが検出されると,ジョブ・ログおよびジョブ・トレーラ・ページは代わりにプリンタの省略時の排紙トレイに出力され,排紙トレイに問題があることを通知します。
従来の DCPS のバージョンでは,非 PrintServer プリンタについてはジョブ・ログおよびジョブ・トレーラ・ページは常にプリンタの省略時の排紙トレイに出力されていました。従来のドキュメントでは,たとえば HP LaserJet 4SiMX プリンタに OUTPUT_TRAY=FACE_UP を指定した場合,トレーラ・ページはフェースアップ排紙トレイには出力されないと記述されていました。この制限はもはやなくなりました。
20.4 DCPS バージョン 1.3A で解決された問題
DCPS バージョン 1.3A で解決された問題を次に揚げます。
20.4.1 B5 用紙サイズ
PAGE_SIZE パラメータに B5 を指定したときに,印字できる桁数や行数が少なくなっていました。
20.4.2 ANSI/KANJI トランスレータのエラー
テキスト・データ中に Load Font File (DECLFF) シーケンスが含まれていた場合,一部の DECLFF により ANSI/KANJI トランスレータ内でエラーが発生し, DCPS シンビオントが停止してしまうことがありました。
20.5 DCPS バージョン 1.3 の変更点
20.5.1 新規 C6 用紙サイズ
DCPS は現在 C6 (326mm x 460mm) 用紙サイズをサポートしています。すべてのプリンタの論理 PAGE_SIZE に C6 を指定することができ, LN17ps プリンタの物理 SHEET_SIZE に C6 を指定することができます。
20.5.2 新規 A3NOBI 用紙サイズ
DCPS は現在 A3NOBI (328mm x 453mm) 用紙サイズをサポートしています。すべてのプリンタの論理 PAGE_SIZE に A3NOBI を指定することができ, EPSON EsperLaser LP-9200PS2 および OKI MICROLINE 803PSIIV,903PSII の物理 SHEET_SIZE に A3NOBI を指定することができます。
20.5.3 UNRECOGNIZED プリンタについてのセットアップ・モジュールの変更
別のプリンタ同様 UNRECOGNIZED プリンタについての 4 つのセットアップ・モジュールが変更されました。従来の弊社提供のセットアップ・モジュールに変更を加えていた場合は,再度変更をやり直す必要があります。詳細については LPS$$UNRECOGNIZED_* モジュール内のコメント行を参照してください。
20.6 制限事項
以下の節では日本語 DECprint Supervisor V1.3/1.3A の制限事項を記述します。
20.6.1 LIST トランスレータで作成されるグレイ・バーの見やすさ
300x300 dpi より高い解像度のプリンタでは,行を強調表示するために LIST トランスレータにより生成されるグレイ・バーが見にくい場合があります。
20.6.2 EPSON EsperLaser LP-9200PS2 での制限事項
20.6.3 OKI MICROLINE 801PSIIV-LT,802PSIIV,803PSIIV での制限事項
20.6.4 OKI MICROLINE 900PSII LT,903PSII での制限事項
$ DEFINE/SYSTEM DCPS$queue-name_SEPARATOR_TRAY n |
このコマンドでは,実行キューの名前(queue-name)と給紙トレイ番号(n: 通常は 1) を指定しなければなりません。この論理名の定義がされていない場合,印刷実行時に INPUT_TRAY=MANUAL_FEED パラメータが指定された場合に次のようなエラーが発生し,印刷できません。
%DCPS-W-RANGECHK, rangecheck: Argument out of bounds - offending command is setpapertray %DCPS-E-FLUSHING, Rest of Job (to EOJ) will be ignored |
%DCPS-W-RANGECHK, rangecheck: Argument out of bounds - offending command is setpapertray %DCPS-E-FLUSHING, Rest of Job (to EOJ) will be ignored |
20.6.5 RICOH PC Laser NX-500 での制限事項
20.6.6 RICOH PC Laser NX-1000 での制限事項
ジョブ毎に排紙トレイ上の排紙される位置をシフト出力することはできません。
+ DCPS V1.3 で新たに追加された A3NOBI 用紙サイズは LP-9200PS2 では A3W に相当します。 |
日本語 DECprint Supervisor V1.2 for OpenVMS (以下,DCPS V1.2)での重要な変更点を次に掲げます。これらの内容は V1.3/1.3A にもあてはまります。
日本語 DECprint Supervisor V1.2 のインストールの手順は次のとおりです。
詳細は『日本語 Compaq DECprint Supervisor for OpenVMS インストレーション・ガイド』を参照してください。
$ STOP/QUEUE/NEXT <queue-name> または $ STOP/QUEUE/RESET <queue-name> |
$ DELETE SYS$SPECIFIC:[SYSEXE]DCPS$*.EXE;* $ DELETE SYS$SPECIFIC:[SYSLIB]DCPS$*.EXE;* $ DELETE SYS$SPECIFIC:[SYSLIB]TRN$*.EXE;* |
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