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ERASE START OF LINE
カーソルの左側の文字から行の先頭まで,現在の行を消去します。現在の位置が行の先頭である場合には,何も消去されません。【操作方法】
- テキストを消去する位置にカーソルを移動します。通常,消去するテキストの右側に移動します(つまり,消去後にその行の1文字目となる文字の上にカーソルを移動します)。
- ERASE START OF LINEコマンドを使用します。
消去したテキストを復元するには,RESTORE LINEコマンドを使用します。
また,編集している日本語 EVE コマンド・ラインや,再度呼び出した日本語 EVE コマンド・ラインの一部,または全体を消去する場合には,ERASE START OF LINE として定義されているキーも使用できます。
次のコマンドは,カーソルを現在の行の最後に移動し,その後,その行を消去し,カーソルをブランク行の先頭に設定します。
Command: END OF LINE Command: ERASE START OF LINE
ERASE WORD
現在の単語全体を消去します。現在の位置が単語と単語の間にある場合には,次の単語全体を消去します。【操作方法】
- 消去する単語の任意の位置にカーソルを移動します。
- ERASE WORDコマンドを使用します。
単語を消去すると,その単語の後続のスペースとタブも消去されます。
現在の位置が行の最後である場合には,ERASE WORDコマンドはその行のキャリッジ・リターンだけを消去します。次の行は上に移動されます。この機能は, FILLコマンドのために段落を作成するときにブランク行を消去するのに役立ちます。
たとえば,次のテキスト行でどの部分が消去されるかは,カーソルの位置に応じて異なります。
What I tell you three times is true.
カーソルの位置 ERASE WORDの結果 tell の任意の場所 その単語全体と後続のスペースまたはタブも消去する。 three と times の間のスペース スペースと times 全体,および後続のスペースとタブを消去する。 行の最後 現在の行のキャリッジ・リターンを消去する。次の行は上に移動する。
消去されたテキストを復元するにはRESTORE WORDコマンドを使用します。
日本語 EVE コマンド・ラインを編集する場合には,ERASE WORDとして定義されたキーはERASE WORDコマンドと同様に機能します。
EXIT
編集セッションを終了し,新しいファイルまたは既存のファイルの新しいバージョンを作成します。編集セッションを終了するときに,日本語 EVE の現在のバッファをファイルに書き込みます (保存します)。ただし,編集操作を実行しなかった場合や,セッションの途中でバッファの内容をファイルに書き込んだ後,バッファを変更していない場合には,保存操作は実行されません。
バッファに対してファイル指定が設定されていない場合,つまり入力ファイルを指定せずに日本語 EVE を起動した場合や,BUFFERコマンドまたは NEWコマンドを使用してバッファを作成した場合には,日本語 EVE はファイル名を要求するプロンプトを表示します。このプロンプトに対して [ Return ] キーだけを押すと,バッファの内容を保存せず,編集セッションは終了します。
編集セッションで複数のバッファを編集した場合などで,現在のバッファ以外に変更したバッファがある場合には,日本語 EVE はそれらのバッファもファイルに書き込むかどうかを質問します。YES または NO で応答してください。必要ならば,日本語 EVE は出力ファイル指定を要求するプロンプトを表示します。
バッファの内容を変更していない場合には,EXITコマンドと QUITコマンドは同じです。つまり,どちらのコマンドも新しいファイルや既存のファイルの新しいバージョンを作成しません。
バッファに対応する出力ファイルは通常,入力ファイルと同じです。つまり,日本語 EVE を起動したときに指定したファイル,またはGET FILEコマンド, OPENコマンド,OPEN SELECTEDコマンドを使用したときに指定したファイルが出力ファイルとなります。編集セッションの途中で WRITE FILEまたはSAVE FILE ASコマンドを使用してバッファの内容を保存するときに,出力ファイル名を指定した場合には,編集セッションの終了時にも,バッファの内容はその出力ファイルに書き込まれます。
EXITコマンドは,バッファの内容をファイルに書き込む前に,書き出されるすべてのバッファの先頭から,各バッファに対応する出力コードセットに属さない文字列を検索します。
バッファの中の文字がすべて出力コードセットに属していれば,そのままファイルに書き込みます。
バッファの中に出力コードセットに属さない文字があったときには,その文字列にカーソルを移動して,ユーザに次の動作を質問します。これに対する応答は,以下のいずれかを選択します。
- 次検索 ( [ N ] )
検索された文字列をそのまま残して,次の文字列を検索します。
- 強制保存 ( [ S ] )
それ以降の検索をしないでそのバッファをファイルに書き出し,次のバッファの検索に移ります。
- 中止 ( [ C ] )
EXITを中止します。カーソルは検索された文字列の先頭に置かれ,検索された文字列は高輝度表示のまま残りますので,検索された文字列に対して編集操作を行うことができます。
[ N ],[ S ] または[ C ]のキーを押してから [ Return ] キーを押してください。
EXIT実行時に出力コードセットに属さない文字として表示された文字は,ファイルには正しく書き込まれません。次検索 ( [ N ] ) や強制保存 ( [ S ] ) の選択はユーザの責任で行ってください。その文字の情報を失いたくない場合には,中止 ( [ C ] ) を選んでEXITを一時中止し,正しくないと指摘された文字を現在の出力コードセットに属する文字で置き換えるか, SET CODESET OUTPUTコマンドで出力コードセットを変えてください。現在の出力コードセットはSHOWコマンドで知ることができます。
EXPAND CLAUSE
このコマンドは,現在かな漢字変換の対象となっている文節の長さを拡大します。このため,現在の文節から後ろにある文字列も変わります。SHRINK CLAUSE コマンドで文節長を小さくした後,このコマンドを使うと,もとの文節長に戻すことができます。このとき,現在の文節の漢字は,辞書の第1候補が表示されます。現在の文節長が解析可能な最大の長さである場合にこのコマンドを実行すると,最小の文節長に縮小されます。かな漢字変換を1回実行した後でないと,このコマンドは実行できません。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
EXTEND ALL
現在のバッファに格納されているすべての DEC XTPU プロシージャをコンパイルします(EXTEND EVE * コマンドまたはEXTEND XTPU * コマンドと同じ)。【操作方法】
- コンパイルするプロシージャを格納したバッファ内の任意の場所にカーソルを移動します。
- EXTEND ALLコマンドを使用します。
コンパイラ・メッセージはメッセージ・ウィンドウ(日本語 EVE 画面の一番下の行) に表示されます。すべてのコンパイラ・メッセージを表示する場合には, BUFFER MESSAGESコマンドを使用して Messages バッファを現在のウィンドウに表示します。
EXTENDコマンドはプロシージャを実行するわけではありません。コンパイルしたプロシージャを実行するには,日本語 EVE のXTPU コマンドを使用し,その後にプロシージャの名前を指定します。将来の編集セッションのために,コンパイルしたプロシージャを保存する場合には, SAVE EXTENDED EVEコマンドを使用してセクション・ファイルを作成します。
EXTEND EVE {procedure-name}
* (アスタリスク・ワイルドカード・シンボル)
procedure-name
コンパイルする DEC XTPU プロシージャ。プロシージャは現在のバッファに格納されていなければなりません。プロシージャ名を短縮することは可能ですが,ワイルドカードを使用することはできません。名前では大文字と小文字は区別されません。複数の名前が要求と一致する場合には,日本語 EVE は一致する名前のリストを表示し,適切な名前を選択できるようにします。プロシージャを指定しなかった場合には,日本語 EVE はプロシージャを要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して[ Return ] または [ Do ] だけを押し,プロシージャを指定しなかった場合には,操作は取り消されます。* (アスタリスク・ワイルドカード・シンボル)
アスタリスク・ワイルドカード・シンボル( * )は,バッファ内のすべてのプロシージャをコンパイルすることを指定します。これはEXTEND ALLコマンドを使用した場合と同じです。
日本語 EVE の機能を拡張するために1つ以上のDEC XTPU プロシージャをコンパイルします(EXTEND XTPUコマンドと同じ)。現在のバッファに格納されているプロシージャの名前を指定するか,またはアスタリスク・ワイルドカード( * )を使用して現在のバッファに格納されているすべてのプロシージャを指定できます。コンパイラ・メッセージはメッセージ・ウィンドウ(日本語 EVE 画面の一番下)に表示されます。すべてのコンパイラ・メッセージを表示する場合には, BUFFER MESSAGESコマンドを使用して Messages バッファを現在のウィンドウに表示します。
EXTENDコマンドはプロシージャを実行するわけではありません。コンパイルしたプロシージャを実行する場合には,日本語 EVE のXTPU コマンドを使用し,その後にプロシージャの名前を指定します。将来の編集セッションのために,コンパイルしたプロシージャを保存する場合には, SAVE EXTENDED EVEコマンドを使用してセクション・ファイルを作成します。
次のコマンドは USER_PROC という名前のプロシージャをコンパイルします。
Command: EXTEND EVE user_proc EVE が拡張されました: USER_PROC
EXTEND THIS
カーソルが設定されている DEC XTPU プロシージャをコンパイルします。これは EXTEND EVEコマンドと同じですが,プロシージャ名を入力する必要はありません。このコマンドは,長い名前のプロシージャをコンパイルする場合や,他のプロシージャに類似した名前を持つプロシージャをコンパイルするときに便利であり,このようなプロシージャの名前の入力を不要にします。【操作方法】
- コンパイルするプロシージャ内の任意の位置にカーソルを移動します (つまり,PROCEDURE 文と ENDPROCEDURE 文の間の任意の場所にカーソルを移動します)。
- EXTEND THISコマンドを使用します。
コンパイラ・メッセージはメッセージ・ウィンドウ(日本語 EVE 画面の一番下)に表示されます。すべてのコンパイラ・メッセージを表示する場合には, BUFFER MESSAGESコマンドを使用して Messages バッファを現在のウィンドウに表示します。
EXTENDコマンドはプロシージャを実行するわけではありません。コンパイルしたプロシージャを実行する場合には,日本語 EVE のXTPU コマンドを使用し,その後にプロシージャの名前を指定します。将来の編集セッションのために,コンパイルしたプロシージャを保存する場合には, SAVE EXTENDED EVEコマンドを使用してセクション・ファイルを作成します。
EXTENDを単独で指定した場合には,EXTEND THISと同意語です。しかし,HELP EXTENDコマンドを使用した場合には,日本語 EVE はすべてのEXTENDコマンドに関するヘルプを表示します。
EXTEND TPU {procedure-name}
*
EXTEND EVEコマンドと同じ。日本語 EVE の機能を拡張するために1つ以上の DEC XTPU プロシージャをコンパイルします。
FILL
選択領域,検索領域,現在の段落のいずれかの書式を変更し(再ラップ),バッファのマージンに従って1行にできるだけ多くの単語を挿入します。通常,新しいテキストを挿入したり,マージンを変更した場合などのように,バッファを何らかの方法で変更した場合には,テキストの形式を変更するためにFILLコマンドを使用します。【操作方法】
- FILL操作の対象となるテキストを強調表示する場合には SELECT,FIND,
WILDCARD FINDのいずれかを使用します(選択領域は検索領域より優先します)。また,FILL操作の対象となる段落の任意の場所にカーソルを移動します。- FILL コマンドを使用します。高輝度表示は取り消されます。カーソルは FILL 操作の対象となる領域の最後に移動するか,または FILL 操作の対象となる段落の最後に移動します。
日本語 EVE では,段落は次のいずれかによって区切られます。
- ブランク行
- バッファの最後または先頭
- ページ区切り(フォーム・フィード文字)
- DIGITAL Standard Runoff コマンド(.BLANK など)
- JUNOFF コマンド
FILL は,段落や領域の先頭と最後にあるタブとスペースを削除しますが,テキストの内部のタブやスペースは変更しません。領域に対してFILL 操作を実行した場合,段落区切りとしてのブランク行とページ区切りはそのまま保存されます。この機能は,書式を変更するために複数の段落やバッファ全体を選択するときに役立ちます。
SET PARAGRAPH INDENTコマンドを使用し,0(省略時の設定)以外の字下げを指定した場合には,段落の先頭から始まらない領域に対してFILL操作を実行することはできません。
FILL PARAGRAPH
現在の段落の書式を変更することにより(再ラップすることにより),バッファのマージンに従って1行にできるだけ多くの単語を挿入します。通常,新しいテキストを挿入したり,マージンを変更するなどのように,何らかの方法でバッファを変更した場合には,その後,FILLコマンドを使用してテキストの書式を変更します。【操作方法】
- FILL操作を実行する段落の内部の任意の場所にカーソルを移動します。
- FILL PAPRAGRAPHコマンドを使用します。カーソルは段落の最後に移動します。
日本語 EVE では,段落は次のいずれかによって区切られます。
- ブランク行
- バッファの最後または先頭
- ページ区切り(フォーム・フィード文字)
- DIGITAL Standard Runoff コマンド(.BLANK など)
- JUNOFF コマンド
FILL PARAGRAPHコマンドは段落の先頭と最後にあるタブとスペースを削除しますが,段落の内部にあるタブとスペースは変更しません。
FILL RANGE
選択領域または検索領域の書式を変更することにより(再ラップすることにより),バッファのマージンに従って1行にできるだけ多くの単語を挿入します。通常,新しいテキストを挿入したり,マージンを変更するなどのように,何らかの方法でバッファを変更した場合には,FILLコマンドを使用してテキストの書式を変更します。【操作方法】
- FILL操作の対象となるテキストを高輝度表示表示するために, SELECT,FIND,
WILDCARD FINDコマンドのいずれかを使用します(選択領域は検索領域より優先します)。- FILL RANGEコマンドを使用します。高輝度表示は取り消されます。カーソルは移動しません(つまり,FILL操作の対象となる領域の最後から移動しません)。
FILL RANGEは領域の先頭と最後にあるタブとスペースを削除しますが,テキストの内部のタブとスペースは変更しません。領域に対してFILL 操作を実行した場合,段落区切りとしてのブランク行とぺージ区切りはそのまま保存されます。この機能は,書式を変更するために複数の段落やバッファ全体を選択するときに便利です。
SET PARAGRAPH INDENTコマンドを使用し,0(省略時の設定)以外の字下げを指定した場合には,段落の先頭から始まらない領域に対してFILL操作を実行することはできません。
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