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受信したメッセージを読みます。新しい(未読の)メッセージを読みたいときには,修飾子やパラメータは必要ありません。
<形式>
JMAIL> READ [修飾子] [フォルダ名] [メッセージ番号]
<パラメータ>
省略可能です。
フォルダ名 | これから読むメッセージが入っているフォルダ名を指定します。 |
メッセージ番号 | 表示したいメッセージの番号を指定します。 |
<修飾子>
/BEFORE= 日時 | 指定した 日時以前に受信したメール・メッセージを表示します。 | ||||||
/CC_SUBSTRING= 文字列 | メッセージの CC フィールドに 文字列を含むメッセージを表示します。 | ||||||
/EDIT | エディタを呼び出してメッセージを読み出します。 | ||||||
/FROM_SUBSTRING= 文字列 | メッセージの FROM フィールドに 文字列を含むメッセージを表示します。 | ||||||
/[NO]MARKED | MARK コマンドによってマークされたメッセージを表示します。/NOMARKED はマークされていないメッセージを表示します。 | ||||||
/NEW | JMAIL 使用中に着信した新しいメール・メッセージを表示します。 | ||||||
/PAGE[=キーワード] | 画面表示を制御します。次のキーワードが指定できます。
|
||||||
/[NO]REPLIED | REPLY コマンドでリプライしたメッセージを表示します。/NOREPLIED はリプライしていないメッセージを表示します。 | ||||||
/SINCE= 日時 | 指定した 日時以後に受信したメール・メッセージを表示します。 | ||||||
/SUBJECT_SUBSTRING[= 文字列] | メッセージの SUBJECT フィールドに
文字列を含むメッセージを表示します。
文字列を省略すると,プロンプトが出て日本語入力ができます。 |
||||||
/TO_SUBSTRING= 文字列 | メッセージの TO フィールドに 文字列を含むメッセージを表示します。 |
2.7.10 REPLY コマンド
現在読んでいる,または直前に読み終えたメッセージの発信者に返信します。
<形式>
JMAIL> REPLY [修飾子] [ファイル指定]
<パラメータ>
省略可能です。
ファイル指定 | 返信メッセージが書かれているファイルのファイル名を指定します。RMS が日本語モードの場合には,最大 118 文字までの日本語ファイル名を指定できます。 |
返信メッセージの編集を終えたら,[CTRL/Z] を押してください。中止する場合は [CTRL/C] を押してください。 [CTRL/C] が入力された場合,編集したメッセージは返信されません。
<修飾子>
/[NO]CC_PROMPT | メッセージのコピー (CC:) を送るユーザ名を聞いてきます。 |
/[NO]EDIT | エディタを起動してこれから発信する返信メッセージを編集することを指定します。 |
/EXTRACT | エディタを起動して,現在のメッセージ(これに対して返信を行う)を編集します。 |
/LAST | これまでに発信したメッセージのうち最後に発信したものを,返信メッセージのテキストとして使用することを指定します。 |
/[NO]PERSONAL_NAME[= 個人名] | メッセージを送信するときに使う 個人名を指定します。 個人名を省略するとプロンプトが出て,日本語入力ができます。 /NOPERSONAL_NAME は, 個人名なしで送ることを指定します。 |
/[NO]SELF | 返信者自身に返信メッセージのコピーを送り返すかどうかを指定します。
省略時設定は /NOSELF です。 |
/SIGNATURE_FILE=ファイル名 | SET SIGNATURE_FILE コマンドで指定した署名ファイルとは別の署名ファイルを指定し,メッセージに付加できます。RMS が日本語モードの場合には,最大 118 文字までの日本語ファイル名を指定できます。 |
<形式>
JMAIL> SELECT [修飾子] [フォルダ名]
<パラメータ>
フォルダ名 | 選択するフォルダ名を指定します。省略時には現在のフォルダが選択されます。 |
いくつかのフォルダを作っておけば,これらのフォルダ間で移動が可能となります。その移動はこの SELECT コマンドを使用します。たとえば,WINNERS フォルダへ移動したい場合は,次のコマンドを入力してください(フォルダ中のメッセージの数が表示されます)。
JMAIL> SELECT WINNERS %MAIL-I-SELECTED,12 通のメッセージが選択されました。 |
今選択したフォルダに入っているメッセージのリストを見たいときは, DIRECTORY コマンドを入力してください。
<修飾子>
/BEFORE= 日時 | 指定した 日時以前に受信したすべてのメール・メッセージを選択します。 |
/CC_SUBSTRING= 文字列 | メッセージの CC フィールドに 文字列を含むメッセージを選択します。 |
/FROM_SUBSTRING= 文字列 | メッセージの FROM フィールドに 文字列を含むメッセージを選択します。 |
/[NO]MARKED | MARK コマンドによってマークされたメッセージを選択します。 /NOMARKED はマークされていないメッセージを選択します。 |
/NEW | 新しい(未読の)メッセージを選択します。 |
/[NO]REPLIED | REPLY コマンドによって返事を出したメッセージを選択します。 /NOREPLIED は返事を出していないメッセージを選択します。 |
/SINCE= 日時 | 指定した 日時以後に受信したすべてのメール・メッセージを選択します。 |
/SUBJECT_SUBSTRING[= 文字列] | メッセージの SUBJECT フィールドに 文字列を含むメッセージを選択します。 文字列を省略すると,プロンプトが出て日本語入力ができます。 |
/TO_SUBSTRING= 文字列 | メッセージの TO フィールドに 文字列を含むメッセージを選択します。 |
メッセージに表題を付けて,1人あるいは複数利用者に向けて送信します。
<形式>
JMAIL> SEND [修飾子] [ファイル名]
To : [ノード名::]利用者名
Subj : 表題・・・ここではローマ字・かな漢字変換ができます。
<パラメータ>
省略可能です。
ファイル名 | 送信メッセージが書かれているファイルのファイル名を指定します。RMS が日本語モードの場合には,最大 118 文字までの日本語ファイル名を指定できます。 |
メッセージ・テキストの入力が終了したら,[CTRL/Z] を押してください。中止する場合は [CTRL/C] を押してください。
<修飾子>
/[NO]CC_PROMPT | メッセージのコピー (CC:) を送るユーザ名を聞いてきます。 |
/[NO]EDIT | エディタを起動して,これから送信するメッセージを編集することを指定します。 |
/LAST | これまでに送信したメッセージのうち最後に送信したものを,送信メッセージのテキストとして使用することを指定します。 |
/[NO]PERSONAL_NAME[= 個人名] | メッセージを送信するときに使う 個人名 を指定します。 個人名 を省略するとプロンプトが出て,日本語入力ができます。/NOPERSONAL_NAME は, 個人名なしで送ることを指定します。 |
/[NO]SELF | メッセージの送信者自身にメッセージのコピーを送り返すかどうかを指定します。
省略時設定は,/NOSELF です。 |
/SIGNATURE_FILE=ファイル名 | SET SIGNATURE_FILE コマンドで指定した署名ファイルとは別の署名ファイルを指定し,メッセージに付加できます。RMS が日本語モードの場合には,最大 118 文字までの日本語ファイル名を指定できます。 |
/SUBJECT= 文字列 | 送信するメッセージの表題を指定するための修飾子です。 文字列を省略すると,プロンプトが出て日本語入力ができます。 |
SET コマンドは他のコマンドと組み合わせて,メール・ユーティリティの特性を定義したり変更したりするときに使用します。
<形式>
JMAIL> SET [キーワード]
<キーワード>
AUTO_PURGEJMAIL> SET [NO]AUTO_PURGEEXIT コマンドまたは SET FILE コマンド入力時に WASTEBASKET フォルダに残っているメッセージを削除するかどうかを決定することができます。
CC_PROMPTJMAIL> SET [NO]CC_PROMPTメッセージを送るときにカーボン・コピー・プロンプト (CC:) を出すかどうか決定します。
COPY_SELFJMAIL> SET COPY_SELF コマンド名SEND または REPLY または FORWARD コマンドが入力されたときにメッセージのコピーを送信者に返送するかどうかを決定します。
SEND,NOSEND,REPLY,NOREPLY,FORWARD,NOFORWARD のいずれかを指定します。
EDITORJMAIL> SET [NO]EDITOR エディタ名SEND,REPLY,FORWARD,EDIT コマンドで使用するエディタを指定することができます。
エディタ名
使用するエディタを指定します。あなたのシステムにあるすべてのコーラブル・エディタを指定することができます。XTPU エディタを使用する場合には,
SET EDIT XTPU
とします。
FILEJMAIL> SET FILE ファイル名指定されたファイルをメール・ファイルとして設定し,オープンします。日本語ファイル名は指定できません。COPY コマンド,FILE コマンド,または, MOVE コマンドを使って他のメール・ファイルを作成しておけば,その後は SET FILE コマンドでそのメール・ファイルをオープンすることができます。
ファイル名
オープンするメール・ファイルの名前を指定します。ファイルをオープンするときには,メール・ファイル・ディレクトリと MAI というファイル・タイプが使われます。
FORMJMAIL> SET [NO]FORM フォーム名省略時設定のプリント・フォームを設定します。SET NOFORM コマンドは設定したプリント・フォームを解除し,省略時設定を SYS$PRINT にします。
フォーム名
設定するプリント・フォーム名です。
FORWARDJMAIL> SET [NO]FORWARD アドレスメールの転送先アドレスをセットすることができます。SET FORWARD コマンドを入力すると,受信メッセージはこのコマンドで指定したアドレスに転送されます。
アドレス
メール転送先のアドレス (NODE::NAME) を指定します。
MAIL_DIRECTORYJMAIL> SET [NO]MAIL_DIRECTORY [修飾子] サブディレクトリ名すべてのメール・ファイルをメール・ディレクトリ SYS$LOGIN: から指定サブディレクトリへ移動させます。
サブディレクトリ名
サブディレクトリ名を指定します。このサブディレクトリにすべての .MAI ファイルが移動されます。日本語ディレクトリは指定できません。
PERSONAL_NAMEJMAIL> SET [NO]PERSONAL_NAME 個人名
送信するメール・メッセージの "From:" フィールドの末尾に,もう1つのフィールドを付け足すことができます。このフィールドには,送信者の氏名などの情報を入れることができます。
個人名
送信するメール・メッセージの "From:" フィールドに入れるストリングを指定します。省略すると,プロンプトが出て日本語入力ができます。
QUEUEJMAIL> SET [NO]QUEUE キュー名ユーザ・プロファイル中のプリント・キューの省略時設定をセットします。SET NOQUEUE コマンドは,セットしていた設定を解除し,プリント・キューを SYS$PRINT に設定します。
キュー名
設定するプリント・キューの名前です。
SIGNATURE_FILEJMAIL> SET SIGNATURE_FILE ファイル名署名ファイルを指定します。すべてのメッセージに自動的に指定した署名ファイルが付加されます。RMS が日本語モードの場合には,最大 118 文字までの日本語ファイル名を指定できます。SET NO SIGNATURE_FILE は,署名ファイルの設定を解除します。
ファイル名
署名ファイルの名前です。省略時のファイル・タイプは .SIG です。
WASTEBASKET_NAMEJMAIL> SET WASTEBASKET_NAME フォルダ名WASTEBASKET フォルダの名前を変更します。
フォルダ名
削除したメッセージを一時保存するための WASTEBASKET フォルダの名前をセットします。フォルダ名には,どの英数字を使用してもかまいませんが,MAIL または NEWMAIL という文字列を指定してはいけません。
日本語OpenVMS V7.0 より JMAIL の次のコマンドで /PAGE 修飾子を指定すると,画面操作機能を有効にすることができます。
/PAGE 修飾子では次のキーワードが指定できます。
CLEAR_SCREEN | ページモードで表示(各ページの表示前に画面を消去する) |
SCROLL | スクロールモードで表示(1行ずつスクロールする) |
SAVE[=n] | 画面操作機能を有効にする。n は保存されるページ数 |
/PAGE=SAVE 修飾子を使用すると,最大5画面,255桁分の画面を保存できます。この時,次のキーを使って画面の移動などができます。
キー名 | 動作 |
---|---|
上矢印(↑),Ctrl/B | 1行スクロールアップ |
下矢印(↓) | 1行スクロールダウン |
左矢印(←) | 1桁左へシフト |
右矢印(→) | 1桁右へシフト |
Find(E1) | 文字検索を起動 |
Insert Here(E2) | 半画面右シフト |
Remove(E3) | 半画面左シフト |
Select(E4) | 80/132 桁切り替え |
Prev Screen(E5) | 前画面に移動 |
Next Screen(E6),Return,Enter,Space | 次画面に移動 |
F10,Ctrl/Z | 終了 |
Help(F15) | MAIL, JMAIL では使用できない |
Do(F16) | 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の入れ換え |
Ctrl/W | 再表示 |
省略時の設定は /NOPAGE です。
日本語を正しく表示するためには,あらかじめ日本語環境設定ユーティリティ (JSY$CONTROL) を用いてロケールの設定を行っておく必要があります。詳しくは 第 1 章 を参照してください。 |
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