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ディスクをディスマウントするには,ディスク上のトランザクション・ログをすべて閉じておく必要があります。
ここでは,トランザクション・ログを持っているディスクのディスマウント方法を説明します。
$ RUN SYS$SYSTEM:LMCP LMCP> SHOW LOG |
RENAME ディレクトリ指定 SYSTEM$ ノード .LM$JOURNAL ディレクトリ指定 SYSTEM$ ノード .LM$TEMP |
ディレクトリ指定 | トランザクション・ログを格納するディレクトリの完全指定。 |
ノード | トランザクション・ログを格納するノードの名前。 |
終了済み | 次のようにトランザクション・ログを閉じる。
|
||||||||||
未終了 | ノードを再ブートしてトランザクション・ログを閉じる。再ブートされたらノードにログインする。 |
RENAME ディレクトリ指定 SYSTEM$ ノード .LM$TEMP ディレクトリ指定 SYSTEM$ ノード .LM$JOURNAL |
ディレクトリ指定 | トランザクション・ログを格納するディレクトリの完全指定。 |
ノード | トランザクション・ログを格納するノードの名前。 |
次の例は,ディスク DISK$LOG3 のディスマウントの方法を説明しています。
ディスク上にあるトランザクション・ログを探す。
$ RUN SYS$SYSTEM:LMCP LMCP> SHOW LOG . . . Directory of DISK$LOG3:[LOGFILES] SYSTEM$BLUE.LM$JOURNAL;1 |
DISK$LOG3 上に存在するトランザクション・ログは,ノード BLUE のトランザクション・ログだけである。
DECdtm サービスを使用するすべてのソフトウェアを終了する。
ノード BLUE にログインする。次にトランザクション・ログの名前を変更する。
$ RENAME DISK$LOG3:[LOGFILES]SYSTEM$BLUE.LM$JOURNAL - _$ DISK$LOG3:[LOGFILES]SYSTEM$BLUE.LM$TEMP |
トランザクション・ログを閉じる。
$ RUN SYS$SYSTEM:LMCP LMCP> CLOSE LOG Transaction log closed, TP_SERVER process stopped LMCP> EXIT |
TP_SERVER プロセスを再起動する。
$ @SYS$STARTUP:DECDTM$STARTUP.COM |
ディスクをディスマウントする。
$ DISMOUNT/CLUSTER DISK$LOG3: |
ディスクを再度マウントしたいときは,クラスタ全体でマウントする。
MOUNT/CLUSTER/SYSTEM DUA3: LOG3 |
BLUE のトランザクション・ログの名前を変更する。
$ RENAME DISK$LOG3:[LOGFILES]SYSTEM$BLUE.LM$TEMP - _$ DISK$LOG3:[LOGFILES]SYSTEM$BLUE.LM$JOURNAL |
DECdtm サービスを使用するソフトウェアを再起動する。
27.10 ノードの追加
OpenVMS Cluster に追加したすべてのノードで,新しいトランザクション・ログを作成する必要があります。この節では,新規ノードでのトランザクション・ログの作成方法について説明します。
この作業を実行するには,あらかじめ新規ノードをクラスタ内で構成しておく必要があります。クラスタ内での新規ノードの構成方法については,『Compaq OpenVMS Cluster システム』を参照してください。
DO DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE_MODE SYS$JOURNAL ディレクトリ指定 [,...] |
ディレクトリ指定は,トランザクション・ログを格納するディレクトリの完全指定である。トランザクション・ログを含むすべてのディレクトリ (新規ノードのトランザクション・ログを作成するディレクトリも含める) を指定する。ディレクトリの指定順序は自由である。
CREATE LOG [/SIZE= サイズ ] ディレクトリ指定 SYSTEM$ ノード .LM$JOURNAL |
サイズ | トランザクション・ログのサイズを示すブロック数。省略時の設定では4000 ブロック。 |
ディレクトリ指定 | トランザクション・ログを作成するディレクトリの完全指定。 |
ノード | 新しいノードの名前。 |
この例は,SCSNODE 名が WHITE である新規ノードで,トランザクション・ログを作成する方法を説明したものです。
この例では,クラスタ・メンバおよびそのトランザクション・ログの格納場所は次のとおりです。
ノード | ログを格納するディレクトリ |
---|---|
BLUE | DISK$LOG3:[LOGFILES] |
RED | DISK$LOG2:[LOGFILES] |
どちらのノードもノード固有の SYLOGICALS.COM は持っていません。
WHITE のトランザクション・ログのサイズと格納場所を決定します。
ノード | ログのサイズ (ブロック数) | ディスク |
---|---|---|
WHITE | 5000 | DUA4 |
DUA4 をクラスタ全体でマウントします。
MOUNT/CLUSTER/SYSTEM DUA4: LOG4 |
トランザクション・ログ用のディレクトリを作成します。
$ CREATE/DIRECTORY DISK$LOG4:[LOGFILES] |
SYS$JOURNAL を再定義します。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER SYSMAN> DO DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE_MODE SYS$JOURNAL - _SYSMAN> DISK$LOG2:[LOGFILES], DISK$LOG3[LOGFILES], DISK$LOG4:[LOGFILES] SYSMAN> EXIT |
SYS$MANAGER:SYLOGICALS コマンド・プロシージャを編集して, SYS$JOURNAL 定義を更新します。次にトランザクション・ログを作成します。
$ RUN SYS$SYSTEM:LMCP LMCP> CREATE LOG/SIZE=5000 DISK$LOG4:[LOGFILES]SYSTEM$WHITE.LM$JOURNAL LMCP> EXIT |
この節では, DECdtm サービスを使用している場合にノードを削除する方法について説明します。
スタンドアロン・マシンを使用している場合は,ステップ 1 〜 8 までだけを実行します。
以下の手順で示すステップのすべてを実行してください。途中のステップを省略すると,データが壊れることがあります。 |
DUMP/ACTIVE SYSTEM$ ノード .LM$JOURNAL |
ノードは削除したいノードの名前である。
このコマンドはすべての実行中のトランザクションの詳細を表示する。最後の行には実行中のトランザクションの総数が表示される。
DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE_MODE SYS$JOURNAL ディレクトリ指定 [,...] |
ここで,ディレクトリ指定 は 1 つまたは複数のトランザクション・ログを含むディレクトリの完全指定。削除したいノードのトランザクション・ログを含むディレクトリだけでなく,トランザクション・ログを格納するすべてのディレクトリを指定する。ディレクトリの指定順序は自由である。
クラスタの場合は,SYSMAN を使用して SYS$JOURNAL をクラスタ全体で再定義する。
この例は,ノード BLUE の削除方法を示しています。クラスタ・メンバおよびトランザクション・ログの格納場所を次のように想定しています。
ノード | ログを格納するディレクトリ |
---|---|
BLUE | DISK$LOG3:[LOGFILES] |
RED | DISK$LOG2:[LOGFILES] |
WHITE | DISK$LOG4:[LOGFILES] |
どのノードもノード固有の SYLOGICALS.COM コマンド・プロシージャは持っていません。
ノード BLUE にログインします。
DECdtm サービスを使用しているすべてのソフトウェアを終了します。 BLUE のトランザクション・ログに実行中のトランザクションが含まれているかどうかを確認します。
$ RUN SYS$SYSTEM:LMCP LMCP> DUMP/ACTIVE SYSTEM$BLUE.LM$JOURNAL Dump of log file DISK$LOG3:[LOGFILES]SYSTEM$BLUE.LM$JOURNAL . . . Total of 0 transactions active, 0 prepared and 0 committed. LMCP> EXIT |
SYS$JOURNAL を再定義します。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER SYSMAN> DO DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE_MODE SYS$JOURNAL - _SYSMAN> DISK$LOG2:[LOGFILES], DISK$LOG4:[LOGFILES] SYSMAN> EXIT |
SYS$MANAGER:SYLOGICALS.COM コマンド・プロシージャを編集してSYS$JOURNAL 定義を更新します。
BLUE のトランザクション・ログを保管し,ノード BLUE をシャットダウンします。
$ @SYS$SYSTEM:SHUTDOWN.COM . . . Should an automatic system reboot be performed [NO]? NO |
DECdtm サービスを使用するソフトウェアを再起動します。その後,クラスタを再構成します。
$ @SYS$STARTUP:CLUSTER_CONFIG.COM Cluster Configuration Procedure 1. ADD a node to a cluster. 2. REMOVE a node from the cluster. 3. CHANGE a cluster member's characteristics. 4. CREATE a duplicate system disk for BLUE. Enter choice [1]: 2 . . . Updating network database... The configuration procedure has completed successfully. |
省略時の設定では,システムをブートすると DECdtm サービスが自動的に開始され,トランザクション・ログが 1 つ見つかるまで DECdtm プロセスTP_SERVER がチェックします。
DECdtm サービスを利用するソフトウェアを現在使用しないか,使用する予定がない場合は,DECdtm サービスを停止します。これでメモリと CPU 時間を節約することができます。
OpenVMS Cluster 内ではすべてのノードで DECdtm サービスを停止します。
$ RUN SYS$SYSTEM:LMCP LMCP> CLOSE LOG |
CLOSE LOG コマンドは,どのソフトウェアも DECdtm サービスを使用していなければ, TP_SERVER プロセスを終了する。
CLOSE LOG コマンドが実行されなかった場合は作業を中断する。クラスタ・システム内の別のノードで TP_SERVER プロセスの終了を完了している場合は, SYS$STARTUP:DECDTM$STARTUP.COM コマンド・プロシージャを使用してそのプロセスを再起動する。
$ ! $ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE_MODE SYS$DECDTM_INHIBIT yes $ ! |
固有の SYLOGICALS.COM を使用しているノードがある場合は,そのすべてのプロシージャを変更する。
これにより TP_SERVER プロセスは,システムの次回のブート時から作成されなくなる。
ここで示す作業が必要になるのは,DECdtm サービスをいったん停止した後, DECdtm サービスを利用するソフトウェアを実行するようになった場合だけです。
$ DEASSIGN/SYSTEM/EXECUTIVE_MODE SYS$DECDTM_INHIBIT |
OpenVMS Cluster 環境では,SYSMAN を使用してSYS$DECDTM_INHIBIT をクラスタ全体で指定解除する。
$ @SYS$STARTUP:DECDTM$STARTUP.COM |
OpenVMS Cluster 環境では, SYSMAN を使用して TP_SERVER プロセスをクラスタ全体で起動する。
この例は,DECdtm サービスをクラスタ環境で開始する方法を説明しています。
SYS$DECDTM_INHIBIT の指定を解除してから TP_SERVER プロセスを起動します。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER SYSMAN> DO DEASSIGN/SYSTEM/EXECUTIVE_MODE SYS$DECDTM_INHIBIT SYSMAN> DO @SYS$STARTUP.DECDTM$STARTUP.COM SYSMAN> EXIT |
SYS$MANAGER:SYLOGICALS.COM コマンド・プロシージャを編集してSYS$DECDTM_INHIBIT 定義を削除します。
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