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情報メッセージを出力します。
/LOG
/LOG 修飾子は,現在の SYS$OUTPUT 装置に情報メッセージを出力します。
- 各処理対象のファイルのファイル名と,そのファイル内で選択または拒否されたレコードの数。
- /SORT 修飾子を使用する場合,ソートでマージされる総レコード数 (すべての処理対象ファイルから選択したレコードの総数)。
- 複数のファイルを処理する場合,処理した総ファイル数と選択または拒否した総レコード数。
$ ACCOUNTING MYFILE1.DAT,MYFILE2.DAT /TYPE=PRINT /SORT=USER /OUTPUT=OUTFILE
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2 つの会計情報ファイルを処理する例です。ユーザ名順にソートした印刷ジョブのすべてのレコードについて簡略レポートを作成して出力ファイルに書き込み,処理したファイルと選択または拒否したレコード数を示す情報メッセージを表示します。
DECnet for OpenVMS要求を作成したノードを指定して,レコードを選択または拒否します。
/NODE= ([--]ノード名[,...])
/NODE 修飾子は,遠隔ノード名フィールド値によって,処理対象レコードを選択します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。DECnet for OpenVMS要求の情報を格納するレコードの場合,このフィールドは,要求を発行したノードの名前です。/NODE 修飾子は,指定した遠隔ノード名フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。
ノード名の後に二重コロン (::) を入れないようにしてください。
/ADDRESS と /REMOTE_ID 修飾子も参照してください。前者は, DECnet for OpenVMS要求を作成したノード・アドレスを指定して,レコードを選択または拒否する修飾子です。後者は,DECnet 要求を作成した遠隔 ID を指定して,レコードを選択または拒否する修飾子です。
#1 |
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$ ACCOUNTING /NODE=HQ291 /FULL |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。HQ291 ノードが行った DECnet for OpenVMS要求のすべてのレコードについて,詳細レポートを出力します。
#2 |
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$ ACCOUNTING /NODE=(-HQ222,HQ223) |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。HQ222 または HQ223 のノードが行ったもの以外の DECnet for OpenVMS要求のすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
出力ファイルを指定します。ファイルを作成するディレクトリは,読み込みアクセス権と書き込みアクセス権が必要です。
/OUTPUT [=ファイル指定]
/OUTPUT 修飾子は,指定した出力ファイルを作成し,そのファイルにレポートを書き込んだり選択したレコードをコピーしたりします。/OUTPUT 修飾子を省略したり,ファイル指定なしで /OUTPUT 修飾子を使用したりすると,レポートや選択したレコードは,現在の SYS$OUTPUT 装置に出力されます。
ファイル指定に装置名やディレクトリ名を含めなかった場合,現在の省略時の装置やディレクトリが使用されます。ファイル名を省略すると,最初の入力ファイルのファイル名が使用されます (ACCOUNTING コマンドのパラメータにおける最初のファイル)。ファイル・タイプを省略すると,レポート作成の場合は .LIS,レコード・コピーの場合は .DAT が使用されます。
#1 |
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$ ACCOUNTING MYFILE1.DAT,MYFILE2.DAT /SORT=USER /BINARY /OUTPUT=.NEW |
省略時のディレクトリに出力ファイル MYFILE1.NEW を作成する例です。 MYFILE1.DAT と MYFILE2.DAT の 2 つの会計情報ファイルを処理し,それらのレコードをユーザ名順でソートし,作成した出力ファイルにコピーします。
#2 |
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$ ACCOUNTING MYFILE1.NEW /FULL /OUTPUT=MYDISK:[ACCOUNTING]STAT |
出力ファイル MYDISK:[ACCOUNTING]STAT.LIS を作成し,MYFILE1.NEW のすべてのレコードについて,詳細レポートを出力ファイルに書き込みます。
サブプロセスを作成したプロセスを指定して,レコードを選択または拒否します。
/OWNER= ([-]所有者プロセス識別子[,...])
/OWNER 修飾子は,プロセス所有者フィールド値によって処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。サブプロセスの場合,このフィールドは,そのサブプロセスを作成したプロセスのプロセス識別子 (PID) です。/OWNER 修飾子は,指定したプロセス所有者フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。
/IDENT 修飾子も参照してください。この修飾子は,プロセスを指定して,レコードを選択または拒否する修飾子です。
$ ACCOUNTING /OWNER=(25634,045A6B) |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。 PID が 25634 または 045A6B のプロセスが作成したサブプロセスのすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
優先順位を指定して,レコードを選択または拒否します。
/PRIORITY= ([-]優先順位[,...])
/PRIORITY 修飾子は,優先順位フィールド値によって,処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。印刷ジョブとバッチ・ジョブの場合,このフィールドは,印刷キューやバッチ・キューにおけるそのジョブの優先順位です。その他のレコードの場合,このフィールドはプロセス基本優先順位です。/PRIORITY 修飾子は,指定した優先順位フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。
$ ACCOUNTING /PRIORITY=3 |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。基本優先順位が 3 のプロセスおよび,キュー優先順位が 3 の印刷ジョブとバッチ・ジョブのすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
指定したプロセス・タイプのレコードを選択または拒否します。
/PROCESS= ([-]プロセス・タイプ[,...])
プロセス・タイプ[,...]
選択または拒否するプロセス・タイプを指定します。次の表に,有効なキーワードを示します。
キーワード プロセス・タイプ BATCH バッチ・プロセス DETACHED 独立プロセス INTERACTIVE 会話型プロセス NETWORK ネットワーク・プロセス SUBPROCESS 上記のタイプのプロセスのサブプロセス
/PROCESS 修飾子は,プロセス・タイプ・フィールド値によって処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,IMAGE と PROCESS のタイプのレコードだけに存在します。IMAGE タイプのレコードの場合,このフィールドは,イメージを実行したプロセスのタイプです。/PROCESS 修飾子は,指定したプロセス・タイプのレコードだけを選択します。リストの前にマイナス記号を付けると,指定したタイプ以外のタイプのすべてのレコードを選択します。
/TYPE 修飾子も参照してください。この修飾子は,レコード・タイプを指定し,レコードを選択または拒否する修飾子です。
$ ACCOUNTING /TYPE=IMAGE /PROCESS=INTERACTIVE /FULL |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。会話型プロセスで実行するイメージによって使用される資源について,詳細レポートを出力します。
印刷ジョブやバッチ・ジョブを実行したキューを指定して,レコードを選択または拒否します。
/QUEUE= ([-]キュー名[,...])
/QUEUE 修飾子は,キュー名フィールド値によって処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。印刷ジョブやバッチ・ジョブの情報を格納するレコードの場合,このフィールドは,ジョブを実行したキューの名前です。/QUEUE 修飾子は,指定したキュー名フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。
/JOB と /ENTRY 修飾子も参照してください。
$ ACCOUNTING /QUEUE=SYS$MYNODE_BATCH |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。 SYS$MYNODE_BATCH キューが実行したジョブのすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
拒否したレコードを,新しいファイルにコピーします。指定したファイルを作成するディレクトリには,読み込みアクセス権と書き込みアクセス権が必要です。
/REJECTED =ファイル指定
/REJECTED 修飾子は,指定したファイルを作成し,ユーザの選択規準を満たさないレコードをバイナリ形式でこのファイルにコピーします。このファイルは,ACCOUNTING ユーティリティで処理します。ファイル指定に装置名やディレクトリ名を含めない場合,現在の省略時の装置や省略時ディレクトリが使用されます。ファイル名を省略すると,最初の入力ファイルのファイル名が使用されます (ACCOUNTING コマンドのパラメータにおける最初のファイル)。ファイル・タイプを省略すると,.REJ が使用されます。
$ ACCOUNTING /TYPE=PRINT /BINARY /OUTPUT=PRINT_INFO.DAT - _$ /REJECTED=NOT_PRINT_INFO.DAT |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理した例です。省略時のディレクトリに,ファイル PRINT_INFO.DAT と NOT_PRINT_INFO.DAT を作成します。印刷ジョブ・レコードを PRINT_INFO.DAT にコピーし,その他のレコードを NOT_PRINT_INFO.DAT にコピーします。
DECnet for OpenVMS要求を実行した遠隔 ID を指定して,レコードを選択または拒否します。
/REMOTE_ID= ([-]遠隔識別子[,...])
/REMOTE_ID 修飾子は,遠隔 ID フィールド値によって処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。DECnet for OpenVMS要求の情報を格納するレコードの場合,このフィールドは要求を実行したユーザを識別する文字列です。遠隔プロセスが OpenVMS ノード上にある場合,このフィールドは遠隔ノード上のユーザの名前です。/REMOTE_ID 修飾子は,指定した遠隔 ID フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。
/NODE と /ADDRESS 修飾子も参照してください。前者は,DECnet 要求を実行したノードの名前を指定して,レコードを選択または拒否する修飾子です。後者は,DECnet for OpenVMS要求を実行したノードのアドレスを指定して,レコードを選択または拒否する修飾子です。
$ ACCOUNTING /NODE=HQ223 /REMOTE_ID=SMITH /FULL |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。HQ223 ノードのユーザ SMITH が行った DECnet for OpenVMS要求のすべてのレコードについて,詳細レポートを出力します。
要約レポートを作成する対象の資源を指定します。
/REPORT [=(資源[,...])]
資源[,...]
レポートを作成したい資源を指定します。次の表に,使用するキーワードを示します。
キーワード 説明 要約方法 BUFFERED_IO 2 バッファード入出力数 総数 DIRECT_IO 2 直接入出力数 総数 ELAPSED 1, 2 経過時間 総数 EXECUTION 2 プロセスが実行するイメージ数 総数 FAULTS 2 ハードとソフトのページ障害数 総数 GETS 1 印刷したファイルからの GET 数 総数 PAGE_FILE 2 ページ・ファイル使用量 最大値 PAGE_READS 2 ハード・ページ障害数 総数 PAGES 1 印刷したページ数 総数 PROCESSOR 2 CPU 総使用時間 総数 QIOS 1 プリンタへの QIO 数 総数 RECORDS 処理した会計情報ファイル・レコード数 総数 VECTOR_PROCESSOR 2 ベクタ CPU 使用時間(詳細については,/FULL 修飾子の説明を参照) 総数 VOLUMES 2 マウントしたボリューム数 総数 WORKING_SET 2 ワーキング・セット・サイズ 最大値
RECORDS キーワードは,キーワードまたは /REPORT 修飾子を省略した場合の省略時の値です。このキーワードは,各要約キー値のレコードの総数を出力します。
/REPORT 修飾子は,要約レポートを作成したい資源を指定します。 /SUMMARY 修飾子で指定した各要約キー値について,総数または最大値が表示されます。指定した資源フィールドがないレコードを処理する場合,省略時の値 0 が使用されます。たとえば,印刷した総ページ数を PAGES キーワードで出力する場合,PRINT タイプ以外のレコードについては 0 が使用されます。
IMAGE タイプのレコードに格納される資源使用状況データは,PROCESS タイプのレコードに格納されるデータの一部です。たとえば,PROCESS タイプのレコードに格納される CPU 時間には,そのプロセスが実行するイメージが使用した CPU 時間が含まれます。同じ資源データを重複してカウントしないようにするには,/TYPE 修飾子を使って IMAGE タイプのレコードを除外してください。
/REPORT 修飾子は,/SUMMARY 修飾子なしで使用することはできません。
#1 |
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$ ACCOUNTING /SUMMARY=IMAGE /REPORT=(RECORDS,PROCESSOR) |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。各イメージが実行された回数と消費した CPU 総時間を示す要約レポートを出力します。
#2 |
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$ ACCOUNTING /TYPE=-IMAGE /SUMMARY=USER /REPORT=EXECUTION |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。各ユーザが実行したイメージの総数を示す要約レポートを出力します。/TYPE 修飾子を使用して IMAGE タイプのレコードを除外し,同じデータを 2 度カウントしないようにしています。
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