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オペレーティング・システムのイベント・ロガーによってイベントが記録されると,ターミナルの画面にリアルタイムでこのイベントが表示されます。
/CONTINUOUS
1 次修飾子 /CONTINUOUS の後ろには,次のいずれかの修飾子を使用できます。
[/[NO[LOG] [/INCLUDE=(キーワード[=値][,...])] [/EXCLUDE=(キーワード[=値][,...])] [/BRIEF] [/FULL] [/FSTERR] [/TERSE] [/REPORT=レポート名] [/OUTPUT=出力ファイル] |
/CONTINUOUS 修飾子は,オペレーティング・システムのイベント・ロガーによってイベントが記録されるたびに,そのイベントを表示することを指定します。入力ファイルを指定することはできません。リアルタイムの出力は省略時の設定で画面に出力されます。/OUTPUT 修飾子によって,リアルタイムの出力をファイルにリダイレクトすることもできます。/BRIEF レポート・タイプは, /CONTINUOUS 修飾子とともに使用します。
$ DIAGNOSE/CONTINUOUS/BRIEF/OUTPUT=ERRLOG.CONT |
省略時のイベント・ログ・ファイル SYS$ERRORLOG:ERRLOG.SYS をもとに作成されたリアルタイムのイベント・ログ情報を含む簡略レポートが,出力ファイル ERRLOG.CONT に出力されます。
修飾子によって選択することにより,入力イベント・ログ・ファイルからダンプする基準を指定できます。
/DUMP
1 次修飾子 /DUMP の後ろには,次のいずれかの修飾子を使用できます。
[/[NO[LOG] [/REVERSE] [/OUTPUT=出力ファイル] [/ENTRY=(START;開始番号][,END;終了番号])] [/INCLUDE=(キーワード[=値][,...])] [/EXCLUDE=(キーワード[=値][,...])] [/NODE=(ノード名[,...])] [/SINCE=時刻] [/BEFORE=時刻] [/REPORT=レポート名] [/SID_REGISTER=(sid[,...])] |
/DUMP 修飾子によって,入力イベント・ログ・ファイルから選択的に情報をダンプすることができます。結果出力は,簡略レポートで,その後に入力イベントの標準バッファのダンプが続きます。
$ DIAGNOSE/DUMP/INCLUDE=(RA90) ERRLOG.OLD;97/OUTPUT=97.OUT |
ERRLOG.OLD;97 をもとに,ディスク・ドライブ RA90 に関する情報を含む簡略レポートが作成され,出力ファイル 97.OUT にリダイレクトされます。
コマンド行インタフェース (CLI) を終了し,DECevent 対話型コマンド・シェルを実行することができます。
/INTERACTIVE
CLI で有効なコマンドはすべて,対話型コマンド・シェルでも使用することができます。この対話型コマンド・シェルでは,修飾子の前に DIAGNOSE を入力する必要がありません。対話型コマンド・シェルでは, CLI のコマンドのほかに SET,SAVE,および RESTORE コマンドを使用することができます。
$ DIAGNOSE/INTERACTIVE |
コマンド行インタフェースを終了し, DECevent 対話型コマンド・シェルを実行します。
この対話型コマンド・シェルでは,DIAG> プロンプトが表示されます。
イベント・ログ・ファイルの内容を変換します。この修飾子は, DIAGNOSE コマンドの省略時の修飾子です。
/TRANSLATE [修飾子][入力ファイル][,...]
1 次修飾子 /TRANSLATE の後ろには,次のいずれかの修飾子を使用できます。
[/[NO[LOG] [/REVERSE] [/OUTPUT=出力ファイル] [/ENTRY=(START;開始番号][,END;終了番号])] [/INCLUDE=(キーワード[=値][,...])] [/EXCLUDE=(キーワード[=値][,...])] [/NODE=(ノード名[,...])] [/SINCE=時刻] [/BEFORE=時刻] [/BRIEF] [/FULL] [/TERSE] [/SUMMARY] [/REPORT=レポート名] |
省略時の設定で /TRANSLATE を使用するときにも,この 2 次修飾子の順序に従う必要があります。 |
/TRANSLATE 修飾子を指定すると,省略時のイベント・ログ・ファイル SYS$ERRORLOG:ERRLOG.SYS,または選択した入力イベント・ログ・ファイルの内容が変換されます。
$ DIAGNOSE/BRIEF ERRLOG.OLD;97 |
ERRLOG.OLD;97 から最小の情報を含む簡略レポートが作成されます。
指定した日時より前の日付のエントリだけをレポートに含めることを指定します。
/BEFORE [=日時]
日時
レポートの対象を,指定された日時より前の日付のエントリに制限します。
絶対時刻とデルタ時間のどちらで指定してもよく,また,両者を組み合わせて指定することもできます。時刻の指定方法については,『Compaq OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。/BEFORE 修飾子を省略した場合や日時を指定せずに /BEFORE を指定した場合,すべてのエントリが処理されます。
$ DIAGNOSE/BEFORE=19-APR-2000:10:00 ERRLOG.OLD;5 |
この例では,ERRLOG.OLD;5 の 2000 年 4 月 19 日午前 10 時より前に記録されたエントリの詳細 (省略時の設定) レポートが作成されます。
簡略レポートを作成します。DECevent ユーティリティの出力例の項に簡略エラー・ログ・レポートの例を記載しています。
/BRIEF
/BINARY 修飾子は,/BRIEF と併用しないようにしてください。
$ DIAGNOSE/BRIEF ERRLOG.OLD;97 |
ERRLOG.OLD;97 をもとに,最小限の情報を格納する簡略レポートが作成されます。
指定した範囲のエントリを対象とするレポート,または指定したエントリ番号で始まるレポートを作成します。
/ENTRY [=(START:10 進値[,END:10 進値])]
(START:10 進値[,END:10 進値])
レポートの対象とするエントリ範囲を指定します。
エントリ範囲を指定せずに /ENTRY を指定した場合や,/ENTRY 修飾子を省略した場合,省略時のエントリ (範囲 START:1,END:ファイルの終端) が使用されます。
$ DIAGNOSE/ENTRY=(START:1,END:18) ERRLOG.SYS |
ERRLOG.SYS ファイルをもとに作成する詳細 (省略時の設定) レポートのエントリ範囲を,エントリ番号 1 〜 18 に制限しています。
指定した装置クラス,装置名,イベント・エントリ・タイプのいずれかに起因するエラーを,レポートから除外します。
/EXCLUDE= [装置クラス | 装置名 | エントリ・タイプ] [,...]
装置クラス
装置名
エントリ・タイプ
装置クラス,装置名,イベント・ログ・エントリ・タイプのいずれかを示すキーワードを 1 つ以上指定します。複数のキーワードを指定する場合は,キーワードをコンマで区切り,リスト全体を括弧で囲んでください。ADAPTER
BUSES
CACHE
DISKS
INFORMATIONAL
LINE_PRINTER
REALTIME
SYNC_COMMUNICATIONS
TAPES
VECTOR
WORKSTATION
DB 装置グループ DBA1 特定の装置またはユニット番号 (DBA1,HSC1$DUA1,DYA0) 装置リスト (DB,DR,XF) 装置グループ・リスト
ATTENTIONS 装置アテンション・エントリをレポートから除外する。 BUGCHECKS すべてのタイプのバグチェック・エントリをレポートから除外する。 CONFIGURATION システム構成エントリをレポートから除外する。 CONTROL_ENTRIES 制御エントリをレポートから除外する。制御エントリには,次の種類がある。
- 電源障害後のシステムの再始動
- タイムスタンプ
- システム・スタートアップ
- $SNDERR メッセージ (エラー・ログにメッセージを送るシステム・サービス)
- オペレータ・メッセージ
- ネットワーク・メッセージ
- ERRLOG.SYS 作成
CPU_ENTRIES CPU 関連エントリをレポートから除外する。 CPU エントリには,次の種類がある。
- SBI アラートまたはフォルト
- 未定義割り込み
- MBA/UBA アダプタ・エラー
- 非同期書き込みエラー
- UBA エラー
DEVICE_ERRORS 装置エラー・エントリをレポートから除外する。 ENVIRONMENTAL_ENTRIES 環境エントリをレポートから除外する。 MACHINE_CHECKS マシン・チェック・エントリをレポートから除外する。 MEMORY メモリ・エラーをレポートから除外する。 SNAPSHOT_ENTRIES スナップショット・エントリをレポートから除外する。 SYNDROME 弊社サポート要員が問題を調べる際に使用する症状を記述するコンソール出力エントリを除外する。 TIMEOUTS 装置タイムアウト・エントリをレポートから除外する。 UNKNOWN_ENTRIES エントリ・タイプが未知であるか,または装置タイプや装置クラスが未知であるエントリを除外する。 UNSOLICITED_MSCP 非要求 MSCP エントリを出力レポートから除外する。 VOLUME_CHANGES ボリューム・マウント・エントリとボリューム・ディスマウント・エントリをレポートから除外する。
装置クラス,装置名,エントリ・タイプを示す 1 つ以上のキーワードのいずれかにより,1 つ以上の装置を指定できます。UNKNOWN_ENTRIES キーワードを指定することによって,サポートしていない (未知の) 装置からのエントリをレポートから除外しないかぎり,未知の装置はレポート対象となります。
エントリに関する既知の情報は変換され,その他の情報は 16 進ロングワードで出力されます。
/INCLUDE と /EXCLUDE の両方で装置クラス・キーワードまたは装置名の構成を指定した場合,/INCLUDE 修飾子が優先されます。
BUSES キーワードは,BI バスのイベント・ログ・エントリを除外します。 DEVICE_ERRORS キーワードは,BI アダプタのエントリを除外します。
#1 |
---|
DIAGNOSE/EXCLUDE=MTA0 |
装置 MTA0 のエントリを,ERRLOG.SYS ファイルの詳細 (省略時の設定) レポートから除外しています。
#2 |
---|
DIAGNOSE/EXCLUDE=(MTA0,DRA5) ERRLOG.OLD |
装置 MTA0 と DRA5 を,ERRLOG.OLD の詳細 (省略時の設定) レポートから除外しています。
#3 |
---|
DIAGNOSE/EXCLUDE=(DISKS,BUGCHECKS) |
すべてのディスク装置とすべてのバグチェック・エントリを, ERRLOG.SYS ファイルの詳細 (省略時の設定) レポートから除外しています。
#4 |
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DIAGNOSE/EXCLUDE=TAPES/INCLUDE=MTA0 |
装置 MTA0 を,ERRLOG.SYS ファイルの詳細 (省略時の設定) レポートに含めています。他の磁気テープ装置はすべて,レポートから除外されます。
#5 |
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DIAGNOSE/EXCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES) |
ディスクのエントリおよびすべてのボリューム情報のエントリを, ERRLOG.SYS ファイルの詳細 (省略時の設定) レポートから除外しています。
#6 |
---|
DIAGNOSE/EXCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES,DEVICE_ERRORS) |
すべてのボリューム変更,すべてのディスク,およびディスクに関するすべての装置のエラー情報のエントリを, ERRLOG.SYS ファイルの詳細 (省略時の設定) レポートから除外しています。
#7 |
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DIAGNOSE/EXCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES,DEVICE_ERRORS,BUGCHECKS) |
すべてのディスクのエントリ,すべてのボリューム変更のエントリ,ディスクに関する装置のエラー情報のエントリ,およびバグチェック・エラーのエントリを,ERRLOG.SYS ファイルの詳細 (省略時の設定) レポートから除外しています。
様々なディスク装置やテープ装置のエントリごとに 1 行のレポートを作成します。DECevent ユーティリティの出力例の項に FSTERR レポートの例を記載しています。
/FSTERR
FSTERR レポートには,弊社サポート要員がテープ装置やディスク装置の問題を解決する際に必要な情報が出力されます。/FSTERR は,/BINARY 修飾子と併用しないようにしてください。
$ DIAGNOSE/FSTERR ERRLOG.OLD;72 |
イベント・ログ・ファイル ERRLOG.OLD;72 に格納されている情報からテープ装置およびディスク装置に関する FSTERR レポートが作成されます。
イベント・エントリに関するすべての情報を示す詳細レポートを作成します。これは省略時のレポート形式です。DECevent ユーティリティの出力例の項に詳細レポートの例を記載しています。
/FULL
詳細レポート形式では,イベント・ログの各エントリのすべての情報がレポートされます。コマンド行でレポート・タイプを指定しない場合,省略時のレポート・タイプは詳細レポートになります。/FULL は,/BINARY 修飾子と併用しないようにしてください。
#1 |
---|
DIAGNOSE/FULL ERRLOG.OLD;72 |
詳細 (省略時の設定) レポートを出力しています。
#2 |
---|
DIAGNOSE ERRLOG.OLD;72 |
詳細 (省略時の設定) レポートを出力しています。/FULL は,省略時のレポート形式であるため,コマンド行で指定する必要はありません。
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