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コマンド・プロシージャを実行したり,コマンド・インタプリタに対して,特定のファイルまたは装置から後続のコマンド入力を読み込むように要求します。
@ ファイル指定
ファイル指定
コマンドのための入力装置またはファイルを指定するか,実行するコマンド・プロシージャを指定します。
なし
$ CREATE COUNT.COM SHOW DEVICE/COUNTERS SPAWN WAIT 00:01:00 @COUNT [Ctrl/Z] $ RUN SYS$SYSTEM:LANCP LANCP> @COUNT Device Counters EXA0: Value Counter ----- ------- 4294967295 Seconds since last zeroed 38731696 Data blocks received 28378137 Multicast blocks received 2621447 Receive failure 4294967295 Bytes received 3203299230 Multicast bytes received 1 Data overrun 13771761 Data blocks sent 672064 Multicast packets transmitted 662415 Blocks sent, multiple collisions 502863 Blocks sent, single collision 1056303 Blocks sent, initially deferred 1462759444 Bytes sent 76562996 Multicast bytes transmitted 40042529 Send failure 0 Collision detect check failure 0 Unrecognized frame destination 0 System buffer unavailable 0 User buffer unavailable |
この例は,コマンド・プロシージャ COUNT.COM を作成して実行します。このコマンド・プロシージャは,1 分ごとに装置カウンタを表示します。
LAN 運用時装置データベースから装置を削除します。SYSPRV 特権が必要です。
CLEAR DEVICE 装置名
装置名
LAN コントローラの装置名を指定します。装置名の形式は, dd を装置コード,c をコントローラ指定,u をユニット番号として, ddcu です。LAN 装置は,ユニット 0 のテンプレート装置の名前で指定します。たとえば,最初の PCI イーサネット装置は EWA0, 2 つ目のイーサネット装置は EWB0 と指定されます。たとえば,DEMNA コントローラは EXA,EXA0 または EXA0: として指定できます。
/ALL
LAN 運用時装置データベースのすべての LAN 装置を削除します。装置名を指定すると,合致するすべての LAN 装置が選択されます。たとえば,すべてのイーサネット装置を選択する場合は E,FDDI の場合は F,トークン・リングの場合は I,すべての PCI イーサネット装置を選択する場合は EW と指定します。
LANCP> CLEAR DEVICE EXA0 |
このコマンドは,LAN 運用時装置データベースから装置 EXA0 を削除します。
このコマンドは,LAN 運用時装置データベースと LAN 運用時ノード・データベースから,すべてのノードと装置の MOP ダウンライン・ロード・カウンタをクリアします。SYSPRV 特権が必要です。
CLEAR DLL
なし
なし
LANCP> CLEAR DLL |
このコマンドは,LAN 運用時装置データベースと LAN 運用時ノード・データベースから,すべてのノードと装置の MOP ダウンライン・ロード・カウンタをクリアします。
LAN 運用時ノード・データベースからノードを削除します。 SYSPRV 特権が必要です。
CLEAR NODE ノード名
ノード名
LAN 運用時ノード・データベースの中のノードの名前を指定します。
/ALL
LAN 運用時ノード・データベースの中のすべての LAN ノードを削除します。ノード名を指定すると,それに合致するすべてのノードが選択されます。たとえば,A/ALL は,名前が A で始まるすべてのノードを削除します。
LANCP> CLEAR NODE VAXSYS |
このコマンドは,LAN 運用時ノード・データベースからノード VAXSYS を削除します。
指定されたノードへの MOP コンソール・キャリア接続を開きます。これにより,ローカル・ターミナルが遠隔システムのためのコンソールとして動作できるようになります。
CONNECT NODE ノード指定
ノード指定
ターゲット・ノードのノード名またはノード・アドレスを指定します。ノード名を指定した場合は,LAN 運用時ノード・データベースでノード名を参照することにより,ノード・アドレスが取得されます。ノード・アドレスを指定した場合,対応するノードが LAN 運用時ノード・データベースで定義されている必要はありません。アドレスの正規形式は,ハイフンで区切られた 6 バイトの 16 進文字から構成されます。アドレスのビットを逆転させた形式を指定するには,コロンを区切り文字として使用してください。
/DEVICE=装置名
接続に使用する LAN コントローラ装置名を指定します。たとえば,DEMNA コントローラは EXA,EXA0 または EXA0: と指定できます。/DISCONNECT=切断文字
遠隔ノードへの接続を終了させるときに使用する文字を指定します。接続を終了させるには,Ctrl/切断文字を押します。C,M,Q,S,Y を除く @ から Z までの任意の ASCII 文字が選択できます。省略時の切断文字は D です。/PASSWORD=16 桁の 16 進数
接続の開始時に使用するパスワードを 16 進数で指定します(たとえば /PASSWORD=0123456789ABCDEF)。省略時のパスワードはゼロです。先頭のゼロは省略できます。/V3 または /V4
接続の確立時に,MOP バージョン 3 とバージョン 4 のどちらの形式のメッセージを使用するのかを指定します。省略時に,LANCP はまず遠隔ノードに MOP バージョン 4 形式で MOP 要求 ID メッセージを送信し,次にバージョン 3 形式で送信して,応答が受信されるかタイムアウトが起こるまでこのプロセスを繰り返すことによって形式を決定します。形式の指定には,次の意味があります。
- 要求 ID メッセージをサポートしていないノードへの接続を可能にする
- いずれかの形式について実装上の問題がある場合に,それを回避する
#1 |
---|
LANCP> CONNECT NODE GALAXY/DEVICE=EWA0 |
このコマンドは,イーサネット装置 EWA0 を使用して,ノード GALAXY へのコンソール・キャリア・コネクションの確立を試みます。
#2 |
---|
LANCP> CONNECT NODE 08-00-2B-11-22-33/DEVICE=EWA0/PASSWORD=0123456789AB |
このコマンドは,指定されたパスワードで,イーサネット装置 EWA0 を使用して,指定されたノード・アドレスへのコンソール・キャリア・コネクションの確立を試みます。
装置データベースを LANCP が必要とする形式に変換します。データベースが更新されない場合,LANCP はデータベースを読み込むことができますが,データベース中のエントリを更新しません。 SYSPRV特権が必要です。
CONVERT DEVICE_DATABASE 装置データベース
なし。
なし。
ノード・データベースを LANCP が必要とする形式に変換します。データベースが更新されない場合,LANCP はデータベースを読み込むことができますが,データベース中のエントリを更新しません。SYSPRV 特権が必要です。
CONVERT NODE_DATABASE ノード・データベース
なし。
なし。
LAN パーマネント装置データベースに装置を入力するか,既存のエントリを変更します。SYSPRV 特権が必要です。
DEFINE DEVICE 装置名
装置名
LAN パーマネント装置データベースに追加する装置の名前か,変更するエントリの名前を指定します。装置名の形式は, dd を装置コード,c をコントローラ指定,u をユニット番号として, ddcu です。LAN 装置は,ユニット 0 のテンプレート装置の名前で指定します。たとえば,最初の PCI イーサネット装置は EWA0, 2 つ目のイーサネット装置は EWB0 と指定されます。
/ALL
LAN パーマネント装置データベースの中のすべての LAN 装置のためのデータを定義します。装置名を指定すると,合致するすべての LAN 装置が選択されます。たとえば,すべてのイーサネット装置を選択する場合は E,FDDI の場合は F,トークン・リングの場合は I,すべての PCI イーサネット装置を選択する場合は EW と指定します。/ATMADDRESS=LES
Alphaシステムでは,非同期転送モード(ATM)の LANエミュレーション・サーバ(LES)アドレスを定義します。通常,ユーザはアドレスを指定しません。この修飾子は特定のアドレスを使用したい場合にのみ使用されます。省略時の設定では,アドレスはLESの構成サーバのソフトウェアによって決定されます。/ATMADDRESS=LES修飾子の構文は次のとおりです。
DEFINE DEVICE/ATMADDRESS = ([NO]LES=the ATM server)
/ATMADDRESS=ARP
Alphaシステムでは, ATM 経由のクラシカル IP の LANアドレス解決プロトコル(ARP)サーバ・アドレスを設定します。ローカル・ホストがARPサーバでない場合,論理的IPサブネット(LIS)を有効にするためにはこの修飾子を指定する必要があります。/ATMADDRESS=ARP修飾子の構文は次のとおりです。
DEFINE DEVICE/ATMADDRESS = (ARP=atm_arp_server)
/CLIP
Alpha システムで,ATM を経由するクラシカル・インターネット・プロトコル (CLIP) を定義します (RFC1577)。 CLIP 修飾子は,クライアントとして,または,論理的 IP サブネット (LIS) のサーバとして,データ・リンク・レベル装置を実装します。これにより, IP プロトコルは ATM ネットワークを経由してイーサネット・フレームを送出できるようになります。 /CLIP=ENABLEコマンドにより,システムは LIS に加わります。 /CLIP=DISABLEコマンドにより,クライアントは論理的 IP サブネットから外れます。LIS はサーバを必要とし,各サブネットについてサーバは 1 つしか存在できないことに注意してください。サブネット間の通信は,ルータによってのみ行うことができます。各 ATM アダプタについて存在できるクライアントは 1 つのみです。
/CLIP 修飾子の標準的なインターネットのドット表記法を使った構文は次のとおりです。
DEFINE DEVICE/CLIP =(ip_subnet=a.b.c.d, ip_address=a.b.c.d, parent=devnam, name="ip subnet name", enable, disable type = client|server)
/CLIPの構文の意味は次のとおりです。
オプション 意味 ip_address CLIPクライアントのIPアドレスを指定する。 ip_subnet CLIPクライアントのサブネット・マスクを指定する。 parent=devnam 親装置名を指定する。 name 操作と診断を支援するLISの名前を指定する。 データ型=client クラシカルIPのクライアントのみを起動する。省略時の設定。 データ型=server クラシカルIPのサーバを起動する。1つの LIS に1つのサーバしか使用できない。サーバは最初に起動する必要がある。 データ型=(server,client) クラシカルIPのサーバとクライアントを起動する。
/CLIP のキーワードとその意味は次のとおりです。
キーワード 意味 Enable 論理的IPサブネットに加わる。 Disable クライアントは論理的IPサブネットから外れる。
/DLL=(有効オプション, 排他オプション, サイズ・オプション, 既知クライアントのみオプション)
装置のための MOP ダウンライン・ロード・サービス設定を指定します。省略時の設定は,装置データベースの中のエントリの作成にのみ適用されます。既存のエントリを変更する場合,指定されなかったフィールドは変更のないまま残されます。
この修飾子では,次のキーワードを指定することができます。
- 有効オプション
ENABLE
DISABLE (省略時の設定)
この装置に対して MOP ダウンライン・ロード・サービスを有効にするのか,無効にするのかに応じて,ENABLE または DISABLE を指定します。- 排他オプション
EXCLUSIVE
NOEXCLUSIVE (省略時の設定)
指定された LAN 装置上で,LANACP と同時に他の MOP ダウンライン・ロード・サービスのプロバイダが存在できないようにしたい場合は EXCLUSIVE を指定します。LAN MOP ダウンライン・ロード・サービスが他のインプリメンテーションと共存できるようにしたい場合は, NOEXCLUSIVE を指定します(特に,MOP プロトコルを共有モードで実行する DECnet フェーズ IV のインプリメンテーション)。- サイズ・オプション
SIZE=値
SIZE=値 を使用して,個々のダウンライン・ロード・メッセージのファイル・データ部分のサイズをバイト単位で指定します。指定できる範囲は 246 バイトから 1482 バイトまでです。省略時の値は 246 バイトで,すべてのクライアントがこの値で適切に動作するはずです。一部のクライアントは,大きなサイズをサポートしていないことがあるので注意してください。
ロードのパフォーマンスを上げ,サーバの負荷を下げるために推奨されるサイズは,すべてのクライアントのロードに成功したときの最大サイズです。1482 という値は, CSMA/CD (イーサネット)の最大パケット・サイズである 1518 バイトから,802e のヘッダと CRC(26 バイト)と,MOP プロトコルのオーバヘッド(10 バイト)を引いたものです。
サイズはノードごとに変更することができます。詳細については,DEF NODE コマンドと SET NODE コマンドを参照してください。- 既知クライアントのみオプション
KNOWNCLIENTSONLY
NOKNOWNCLIENTSONLY (省略時の設定)
MOP ダウンライン・ロード要求のサービスを,LAN パーマネント・ノード・データベースで定義されているクライアントだけに提供する場合は KNOWNCLIENTSONLY を指定します。 NOKNOWNCLIENTSONLY が選択されている場合,LANACP は, LAN パーマネント・ノード・データベースで定義されていないクライアントによって要求されたイメージを, LAN$DLL ディレクトリの中で探します。
/ELAN
Alpha システムでは,/ELAN 修飾子は enable と disable のどちらかの値です。/ELAN=ENABLE を STARTUP キーワードと組み合わせて指定すると,LANACP が起動するときに,LAN エミュレーションがロードされます。/ELAN=DISABLEでは, ENABLEと同じパラメータを使用できます。/ELAN 修飾子の構文は次のとおりです。
DEFINE DEVICE/ELAN =(parent=parent device, name="ELAN NAME to join", size=1516 type=CSMACD Enable, Disable, description = "description string,")
/ELANの構文の意味は次のとおりです。
オプション 意味 parent ATMアダプタ装置名。 DAPCA の親装置の例としては,コントローラ番号を nとして HW n0が考えられる。 DGLTA の親装置の例としては,コントローラ番号を nとして HC n0が考えられる。 name 特定のELANに加わりたい場合に,オプションとして指定する。省略時はnullである。 size 加わりたいLANの最大フレーム・サイズ。有効なサイズは1516,4544,または9234バイトである。省略時は1516である。 データ型 現時点では省略時の値のCSMACDだけがサポートされている。 description ELANに関する説明。表示の目的にのみ使用される。
/ELAN 修飾子のキーワードとその意味は次のとおりです。
キーワード 意味 Enable 指定したエミュレートされるLANへの加入を開始する。また,ドライバがロードされていないときは,ドライバをロードする。 Disable クライアントはエミュレートされた LAN を終了する。
/PVC=(vci[,...])
/[NO]PVC=(vci[,...])
Alpha システムでは, ATM クライアント経由でクラシカル IP によって使われるパーマネント仮想サーキット (PVC) を定義します。これはオプション修飾子です。PVC のリストは,CLIP クライアントが使用するために定義されます。このコマンドは,CLIP クライアントを有効にする前に使用しなければなりません。 PVC は,ATM スイッチの中で,手動で設定しなければなりません。
vci は,使用する PVC の VCI (仮想サーキット ID) です。
/UPDATE
LAN パーマネント装置データベースに含まれていない LAN 装置を,そのデータベースに追加します。装置のエントリは,初期状態では,すべてのパラメータについて省略時の値を使用します。パーマネント・データベースを運用時データベースの最新情報で更新するには, DEFINE DEVICE コマンドで /VOLATILE_DATABASE 修飾子を使用します。 /UPDATE 修飾子と /VOLATILE_DATABASE 修飾子は 1 つの DEFINE DEVICE コマンドで同時に使用することができます。/VOLATILE_DATABASE
LAN パーマネント装置データベースの装置エントリを,運用時データベースに現在設定されているデータで更新します。これにより,更新された各エントリについてパーマネント・データベースに対してコマンドを繰り返して適用する代わりに,運用時データベースのデータを変更した後に,パーマネント・データベースを一括して更新することができます。
#1 |
---|
LANCP> DEFINE DEVICE EXA0/MOPDLL=(ENABLE,EXCLUSIVE) |
このコマンドは,LANACP MOP ダウンライン・ロード・サービスを排他モードで有効にするために LAN 装置 EXA0 を定義しています。 KNOWNCLIENTSONLY と SIZE の設定は変更されません。装置エントリが LAN パーマネント装置データベースに存在しない場合,これらの設定は省略時の値に設定されます。
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