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$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE_MODE VPM$SERVER_LIVE TRUE $ RUN/DETACH/PAGE_FILE=10000 SYS$SYSTEM:VPM.EXE
上記のコマンドは,会話形式でも随時入力できます。ただし,ALTPRI,NETMBX,PSWAPM,SYSNAM,SYSPRV,TMPMBX の特権が必要です。
MONITOR> MONITOR CLUSTER/ALL
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前述の例は表形式による CLUSTER 表示です。
MONITOR> MONITOR CLUSTER/CURRENT
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前述の例は,バー・グラフ形式による CLUSTER/CURRENT 表示です。
MONITOR DECNET コマンドは,DECNET クラスの監視を起動します。 DECnet for OpenVMS ネットワーク動作の情報も対象となります。
MONITOR DECNET
/修飾子 [,...]
1 つ以上の修飾子。本章の「コマンド修飾子の説明」を参照してください。
/ALL
すべてのクラスについて,この修飾子が省略時の値です。要約出力以外の場合,CLUSTER,MODES,PROCESSES,STATES,SYSTEM, VECTOR を除くすべてのクラスについて,この修飾子が省略時の値です。/AVERAGE
平均統計のバー・グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。/CURRENT
現在の統計のバー・グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。この修飾子は,CLUSTER,MODES,STATES, SYSTEM,VECTOR の各クラスの省略時の値です。/MAXIMUM
最大統計のバー・グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。/MINIMUM
最小統計のバー・グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。
DECNET クラスのデータ項目は,次のとおりです。
データ項目 説明 Arriving Local Packet Rate ローカル・パケットが受信される速度。 Departing Local Packet Rate ローカル・パケットが送信される速度。 Arriving Transit Packet Rate トランジット・パケットが着信する速度。 Transit Congestion Loss Rate トランジット輻輳損失率。 Receiver Buffer Failure Rate レシーバ・バッファ障害率。
MONITOR> MONITOR DECNET
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制御パケットを含むネットワーク・パケットの発着量がほぼ同じであり,ネットワーク動作が監視開始以来の平均値より高いレベルにあるが,最高ではないことを示しています。
MONITOR DISK コマンドは,DISK 統計クラスの監視を起動します。監視できるディスクの数の上限は,レコード出力については 909,表示および要約出力については 1817 です。
MONITOR DISK
/修飾子 [,...]
1 つ以上の修飾子。本章の「コマンド修飾子の説明」を参照してください。
/ALL
すべての統計項目 (現在,平均,最小,最大) を表示出力と要約出力に含めることを指定します。要約出力の場合,すべてのクラスについて,この修飾子が省略時の値です。要約出力以外の場合,CLUSTER,MODES, PROCESSES,STATES,SYSTEM,VECTOR を除くすべてのクラスについて,この修飾子が省略時の値です。/AVERAGE
平均統計のバー・グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。/CURRENT
現在の統計のバー・グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。この修飾子は,CLUSTER,MODES,STATES, SYSTEM,VECTOR の各クラスの省略時の値です。/ITEM=(キーワード [,...])
表示出力と要約出力の対象とする 1 つ以上のデータ項目を選択します。複数のキーワードを指定する場合は,括弧で囲み,コンマで区切ってください。省略時の値は,/ITEM=OPERATION_RATE です。次の表は /ITEM 修飾子のキーワードを示しています。
キーワード 説明 ALL ディスクに対して収集したすべてのデータ項目に関する統計情報を一連の画面に表示することを指定する。 OPERATION_RATE 入出力操作の割合に関する統計情報をディスクごとに表示することを指定する。 QUEUE_LENGTH サービスを受ける入出力要求パケットの数 (現在サービスを受けているものと待機中のもの) をディスクごとに表示することを指定する。
/MAXIMUM
最大統計のバー・グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。/MINIMUM
最小統計のバー・グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。/PERCENT
/NOPERCENT (省略時の設定)
統計をパーセント値として表示出力と要約出力で表すかどうかを制御します。/PERCENT 修飾子が適用されるのは, DISK,MODES,SCS,STATES のクラスだけです。省略時の設定では,統計はパーセント値として表されません。
DISK クラスは,構成要素クラスです。このクラスのデータ項目は,単一ノード・システムまたはクラスタ・システムにマウントされている各ディスク装置について収集されます。DISK クラスのデータ項目は,次のとおりです。
データ項目 説明 I/O Operation Rate 各ディスクにおける入出力動作発生率。システム内のすべてのディスクの処理率を比較することにより,負荷の高いディスクと低いディスクを調べることができる。ただし,個々の処理に要した時間は出力されないので,その点を考慮する。 I/O Request Queue Length 未処理の入出力要求パケット数。現在処理中の要求と待ち状態の要求が含まれる。精度を高くするために,この項目は, /INTERVAL コマンド修飾子で指定した値には関わらず,必ず 1 秒間隔でサンプリングされる。 監視できるディスクの数の上限は,レコード出力については 909,表示および要約出力については 1817 である。以前のバージョンでは,両方のタイプの出力で上限は 799 だった。
次の代表的なクラスタ環境例では,各ディスクを 3 つの要素で識別しています。
- コロンで終わるディスク名
- ディスクのアクセス時に経由するクラスタ・ノードの名前
このフィールドは,複数統計表示だけに表示され,単一統計表示や複数要約には表示されません。- ボリューム・ラベル
クラスタ構成では,MSCP サーバ・ソフトウェアにより,ローカル・ノード上の HSC ディスクを他のノードが使用できるようになります。ノードが別の VAX ノードを経由してディスクにアクセスする場合 (MSCP サーバにより),遠隔アクセスを使用します。ノードがローカル・ノード上のディスクまたは HSC ディスクにアクセスする場合,直接アクセスを使用します。
装置名の後の "R" は,遠隔アクセスを使用してノードが要求した入出力動作を表していることを示します。
装置名の後に "R" がない場合,直接アクセスによってノードが実行した入出力動作を表していることを示します。遠隔要求を MSCP サーバが代行して実行した入出力動作が含まれる場合もあります。
MONITOR> MONITOR DISK/ITEM=QUEUE_LENGTH
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代表的なクラスタ環境の一例です。各ディスクについて,処理待ち状態または処理中の入出力パケット数が表示されています。装置 SAMPLE$DRA2 は,キューの長さが 0 以外である唯一の装置です。収集間隔設定値に関わらず,MONITOR によってキューの長さは毎秒サンプリングされます。
MONITOR DLOCK コマンドは,DLOCK (分散ロック管理) 統計クラスの監視を起動します。
MONITOR DLOCK
/修飾子 [,...]
1 つ以上の修飾子。本章の「コマンド修飾子の説明」を参照してください。
/ALL
すべての統計項目 (現在,平均,最小,最大) を表示出力と要約出力に含めることを指定します。要約出力の場合,すべてのクラスについて,この修飾子が省略時の値です。要約出力以外の場合,CLUSTER,MODES,PROCESSES,STATES,SYSTEM, VECTOR を除くすべてのクラスについて,この修飾子が省略時の値です。/AVERAGE
平均統計のバー・グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。/CURRENT
現在の統計のバー・グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。この修飾子は,CLUSTER,MODES,STATES, SYSTEM,VECTOR の各クラスの省略時の値です。/MAXIMUM
最大統計のバー・グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。/MINIMUM
最小統計のバー・グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。
DLOCK クラスは,クラスタ環境でロック管理サブシステムを監視する場合に便利です。DLOCK クラスのデータ項目は,次のとおりです。
データ項目 説明 New ENQ Rate (Local) 対象システムが起動し実行する新しいロック (ENQ) 要求の割合 New ENQ Rate (Incoming) 他のシステムが起動し,対象システムが実行する新しいロック要求の割合 New ENQ Rate (Outgoing) 対象システムが起動し,別のシステムが実行する新しいロック要求の割合 Converted ENQ Rate (Local) 対象システムが起動し実行するロック (ENQ) 変換要求の割合 Converted ENQ Rate (Incoming) 他のシステムが起動し,対象システムが実行するロック変換要求の割合 Converted ENQ Rate (Outgoing) 対象システムが起動し,別のシステムが実行するロック変換要求の割合 DEQ Rate (Local) 対象システムが起動し実行するアンロック (DEQ) 要求の割合 DEQ Rate (Incoming) 他のシステムが起動し,対象システムが実行するアンロック要求の割合 DEQ Rate (Outgoing) 対象システムが起動し,別のシステムが実行するアンロック要求の割合 Blocking AST Rate (Local) 対象システムが起動し実行するロック・マネージャ・ブロッキング AST の割合 Blocking AST Rate (Incoming) 他のシステムが起動し,対象システムが実行するロック・マネージャ・ブロッキング AST の割合 Blocking AST Rate (Outgoing) 対象システムが起動し,別のシステムが実行するロック・マネージャ・ブロッキング AST の割合 Directory Function Rate (Incoming) 対象ノードが管理しているロックに対する要求の割合 Directory Function Rate (Outgoing) 他のノードが管理しているロックに対する要求の割合 Deadlock Message Rate デッドロック検出に要する発着メッセージの割合
MONITOR> MONITOR DLOCK
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現在のロック管理動作がローカル・ノードで発生していること,ただし,監視期間中のある時点で相当量の着信動作があったことを示しています。
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