Compq OpenVMS
システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル


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RECONFIGURE

インストレーション・オプションを変更する許可をユーザに与えることで,インストール済みの製品の構成を変更します。

ユーザがオプションを選択する,または,オプションの選択を解除することに従って,製品の再構成が,ファイルの追加または削除,あるいはその両方を行う可能性があります。つまり,ユーザは,製品をインストールしたときには選択しなかったオプションを選択することも,製品をインストールしたときには選択していたオプションの選択を解除することもできます。処理の最後に,これらの変更を反映するために製品データベースが更新されます。


形式

PRODUCT RECONFIGURE 製品名[,...] [/修飾子]


パラメータ

製品名

構成を変更する製品,または製品のリストを指定します。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名

指定したものと基本システムが合致するソフトウェア製品を選択します。基本システム名は,ハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムの両方を識別するものです。基本システム名の AXPVMS という名前は OpenVMS Alpha 製品を, VAXVMS は OpenVMS VAX 製品を, VMSは OpenVMS Alpha と VAX のどちらでも使用される製品を表します。

/CONFIGURATION=(キーワード[,...])

構成の指定方法を定めます。次のキーワードが使用できます。

CURRENT これは省略時のキーワードです。製品が最後にインストールまたは再構成されたときの現在値を含んでいる製品データベースの値を使用します。
PRODUCER ソフトウェア製造業者が,このバージョンの製品に対して指定した値を使用します。
INPUT=PCF名 指定された製品構成ファイルの値を使用します。
OUTPUT=PCF名 指定された製品構成ファイルに構成を書き込みます。ファイル名が指定されなかった場合は, DEFAULT.PCSI$CONFIGURATION という名前のファイルを作成します。

キーワード CURRENT,PRODUCER および INPUT は,同時に使用することはできません。ただし,これらのキーワードは,いずれもキーワード OUTPUT と併用することができます。キーワードを 1 つしか指定しない場合は,括弧を省略することができます。

/HELP

/NOHELP (省略時の設定)

製品オプションの詳細な説明文を表示するかどうかを制御します。製品を初めてインストールしたときには,これらの説明文がオプションを選ぶときに役立ちます。後にインストレーションをやり直すときやアップグレードを行う際には,時間を節約するために短い説明文を選ぶとよいでしょう。

/NOHELPを選択した場合は,プロンプトで次の操作を行うことで,疑問点についての詳細な説明文を表示させることができます。

/KIT_ATTRIBUTES=キーワード([,...])

キット・タイプまたはキット形式,あるいはその両方によってキットを選択します。次のキーワードが使用できます。

FORMAT=
形式タイプ
次のように製品キットの形式を指定します。

REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ木構造に存在する参照形式。
SEQUENTIAL 製品ファイルがコンテナ・ファイルである <完全な製品名>.PCSI に格納されている順編成形式。

TYPE=
キット・タイプ
次のように製品キットのタイプを指定します。

FULL レイヤード製品 (アプリケーション) ソフトウェア。
OPERATING_SYSTEM オペレーティング・システム・ソフトウェア。
MANDATORY_UPDATE 現在インストールされているソフトウェアに対する必須の修正。このタイプのキットの機能はパッチ・キットと同一です。
PARTIAL 現在インストールされているソフトウェアに対するアップグレード。このキットをインストールすると,製品のバージョンが変わります。
PATCH 現在インストールされているソフトウェアに対する修正。このキットをインストールしても,製品のバージョンは変わりません。
PLATFORM ソフトウェア製品の統合された集合 (製品群とも呼ぶ)。
TRANSITION インストール済みであっても,製品データベースには記録されていない製品 (VMSINSTAL でインストールされた製品など) についての情報を登録する際に使用します。このキットでは製品マテリアルは提供しません。

/LOG

/NOLOG (省略時の設定)

POLYCENTER Software Installation ユーティリティの動作に従ってメッセージを表示します。

/PRODUCER=作成者名

指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。

/REMARK=文字列

実行する作業に関するコメントを,製品データベースに記録します。SHOW HISTORY コマンドは,記録されたコメントを表示します。 POLYCENTER Software Installation ユーティリティは,各製品について,ユーザが実行した作業と,それに関連するコメントの時系列的なリストを保存しています。省略時の設定では,コメントは記録されません。

/REMOTE

/NOREMOTE (省略時の設定)

現在実行されているシステム以外のシステムにある製品データベースを使用します。この修飾子は,主にコンパックが提供するコマンド・プロシージャの中で使用されます。この修飾子を誤って使用すると, POLYCENTER Software Installation ユーティリティ・データベースやインストール済みの製品が破壊されるといった問題が発生する可能性があります。また,/REMOTE は CONFIGURE コマンドと SHOW コマンドで役立つ場合もあります。

/REMOTE を使用する場合は,次の論理名が定義されていなくてはなりません。

PCSI$SYSDEVICE と PCSI$SPECIFIC の定義は,ユーティリティがデータベースを探す場所,あるいは格納する場所を指定するだけである点に注意してください。

/SOURCE=装置名:[ディレクトリ名]

ユーティリティがソフトウェア製品キットを探すディスクとディレクトリを指定します。/SOURCE が指定されていないと,ユーティリティは論理名 PCSI$SOURCE によって定義されている位置を探します。PCSI$SOURCE が定義されておらず,/SOURCE 修飾子が指定されていない場合, POLYCENTER Software Installation ユーティリティは現在の省略時のディレクトリを探します。

/SPAN_VERSIONS=キーワード([,...])

指定されたバージョン条件にバージョンが一致するソフトウェア製品を選択します。次のキーワードが使用できます。

ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します
BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します
MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します
MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します

ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUM のキーワードは,単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS=(MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0 よりも前の (V3.0 を含まない) バージョンを選択します。ここで BELOW キーワードの代わりに MAXIMUM を使うと,V3.0 が含まれます。

/TRACE

/NOTRACE (省略時の設定)

POLYCENTER Software Installationユーティリティが操作中に実行するすべての DCLコマンドを表示します。これらのコマンドが生成する出力も表示されます。この修飾子は,DCLコマンドや,サブプロセスの中で実行されるコマンド・プロシージャの実行をトレースするためのデバッギング支援機能です。

/VERSION=バージョン番号

指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。

/WORK=装置:[ディレクトリ]

一時的な作業領域として使用される装置とディレクトリを指定します。省略時の設定では,一時ファイルはユーザのログイン・ディレクトリのサブディレクトリの中に作成されます。


$ DEFINE PCSI$SOURCE DKA500:[DWMOTIF.KIT]
$ PRODUCT RECONFIGURE DWMOTIF /VERSION=V1.2-3
 

このコマンドは,ユーザと対話を通して, DECwindows Motif バージョン 1.2-3 の構成オプションを変更します。

REGISTER PRODUCT

製品データベースにまだ登録していない 1 つ以上のインストール済み製品についての情報を製品データベースに記録します。

このコマンドは,VMSINSTAL など,POLYCENTER Software Installation ユーティリティ以外のメカニズムでインストールされた製品に関する情報を製品データベースに追加するときに使用します。登録する製品の詳細を提供するには,特別な移行キット,またはフル製品キットのどちらかがソース・ディレクトリに存在する必要があります。 PRODUCT REGISTER PRODUCT コマンドは,製品データベースを更新するだけで,システムにファイルをコピーすることはありません。

製品についての詳細情報を提供するのに利用できるキットがない場合,コマンド・プロシージャ SYS$UPDATE:PCSI$REGISTER_PRODUCT.COM を使って,製品の名前とそのバージョン,作成者,および基本システムを製品データベースに登録できます。このコマンド・プロシージャを使って製品を登録すると,他の製品がこれを参照でき,また,PRODUCT SHOW PRODUCT コマンドはインストール済みの製品としてこの製品を表示します。


形式

PRODUCT REGISTER PRODUCT 製品名[,...] [/修飾子]


パラメータ

製品名

登録する製品,または製品のリストを指定します。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名

指定したものと基本システムが合致するソフトウェア製品を選択します。基本システム名は,ハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムの両方を識別するものです。基本システム名の AXPVMS という名前は OpenVMS Alpha 製品を, VAXVMS は OpenVMS VAX 製品を, VMSは OpenVMS Alpha と VAX のどちらでも使用される製品を表します。

/DESTINATION=装置名:[ディレクトリ名]

インストールされている製品の置かれている位置を指定します。装置名を省略すると,ユーティリティは現在の省略時の装置を使用します。ディレクトリ名を省略すると,ユーティリティは省略時のディレクトリとして [VMS$COMMON] ディレクトリを使用します。

この修飾子を使って宛先を指定しないと,ユーティリティはソフトウェアを,論理名 PCSI$DESTINATION で定義された位置にインストールします。この論理名が定義されていない場合,ユーティリティはトップ・レベル・ディレクトリである SYS$SYSDEVICE:[VMS$COMMON] を使用します。

/KIT_ATTRIBUTES=キーワード([,...])

キット・タイプまたはキット形式,あるいはその両方によってキットを選択します。次のキーワードが使用できます。

FORMAT=
形式タイプ
次のように製品キットの形式を指定します。

REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ木構造に存在する参照形式。
SEQUENTIAL 製品ファイルがコンテナ・ファイルである <完全な製品名>.PCSI に格納されている順編成形式。

TYPE=
キット・タイプ
次のように製品キットのタイプを指定します。

FULL レイヤード製品 (アプリケーション) ソフトウェア。
OPERATING_SYSTEM オペレーティング・システム・ソフトウェア。
MANDATORY_UPDATE 現在インストールされているソフトウェアに対する必須の修正。このタイプのキットの機能はパッチ・キットと同一です。
PARTIAL 現在インストールされているソフトウェアに対するアップグレード。このキットをインストールすると,製品のバージョンが変わります。
PATCH 現在インストールされているソフトウェアに対する修正。このキットをインストールしても,製品のバージョンは変わりません。
PLATFORM ソフトウェア製品の統合された集合 (製品群とも呼ぶ)。
TRANSITION インストール済みであっても,製品データベースには記録されていない製品 (VMSINSTAL でインストールされた製品など) についての情報を登録する際に使用します。このキットでは製品マテリアルは提供しません。

/LOG

/NOLOG (省略時の設定)

POLYCENTER Software Installation ユーティリティの動作に従ってメッセージを表示します。

/PRODUCER=作成者名

指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。

/REMARK=文字列

実行する作業に関するコメントを,製品データベースに記録します。SHOW HISTORY コマンドは,記録されたコメントを表示します。 POLYCENTER Software Installation ユーティリティは,各製品について,ユーザが実行した作業と,それに関連するコメントの時系列的なリストを保存しています。省略時の設定では,コメントは記録されません。

/REMOTE

/NOREMOTE (省略時の設定)

現在実行されているシステム以外のシステムにある製品データベースを使用します。この修飾子は,主にコンパックが提供するコマンド・プロシージャの中で使用されます。この修飾子を誤って使用すると, POLYCENTER Software Installation ユーティリティ・データベースやインストール済みの製品が破壊されるといった問題が発生する可能性があります。また,/REMOTE は CONFIGURE コマンドと SHOW コマンドで役立つ場合もあります。

/REMOTE を使用する場合は,次の論理名が定義されていなくてはなりません。

PCSI$SYSDEVICE と PCSI$SPECIFIC の定義は,ユーティリティがデータベースを探す場所,あるいは格納する場所を指定するだけである点に注意してください。これらの論理名は,/DESTINATION 修飾子には影響を与えません。

/SOURCE=装置名:[ディレクトリ名]

ユーティリティがソフトウェア製品キットを探すディスクとディレクトリを指定します。/SOURCE が指定されていないと,ユーティリティは論理名 PCSI$SOURCE によって定義されている位置を探します。PCSI$SOURCE が定義されておらず,/SOURCE 修飾子が指定されていない場合, POLYCENTER Software Installation ユーティリティは現在の省略時のディレクトリを探します。

/SPAN_VERSIONS=キーワード([,...])

指定されたバージョン条件にバージョンが一致するソフトウェア製品を選択します。次のキーワードが使用できます。

ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します
BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します
MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します
MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します

ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUM のキーワードは,単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS=(MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0 よりも前の (V3.0 を含まない) バージョンを選択します。ここで BELOW キーワードの代わりに MAXIMUM を使うと,V3.0 が含まれます。

/VERSION=バージョン番号

指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。


$ PRODUCT REGISTER PRODUCT TOOLCHEST /SOURCE=DKB500:[TOOLCHEST.KIT]
 

このコマンドは,製品 TOOLCHEST を製品データベースに登録します。 TOOLCHEST は VMSINSTAL でインストールされたものであり,製品の詳細を提供するために,特別移行キットがソース・ディレクトリにあります。


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