バッチ・ジョブとバッチ・キュー





バッチ・ジョブは,非会話型の独立プロセスで実行される仕事の単位です。固有のプロセスで実行されるため,同時に異なる処理を行うプロセスを複数指定することができます。また,プログラムの実行開始時間を指定したり,必要なリソースを細かく指定することもできます。( プロセスについては プロセスについて をご覧ください。)

ユーザが SUBMIT コマンドを発行するとバッチ・ジョブが作成され,バッチ・キューに登録されます。バッチ・キューは,バッチ・ジョブの待ち行列です。次の図にバッチ・ジョブの流れを示します。

バッチ・ジョブの流れ

バッチ・ジョブを登録する -- SUBMIT

バッチ・キューにバッチ・ジョブを登録するには,次のようにします。


  $ SUBMIT [/修飾子] コマンド・プロシージャ名 [/修飾子]    

実行するファイルはコマンド・プロシージャ・ファイルです。( コマンド・プロシージャについては コマンド・プロシージャを使用する を参照してください。)

修飾子には次のようなものがあります。

/AFTER= 時刻指定 ジョブの実行開始時刻を指定
/HOLD ジョブ実行の休止指定
/NOTIFY ジョブの実行終了を通知
/QUEUE= キュー名 実行するバッチ・キューを指定
/RESTART ジョブの再スタート指定

バッチ・ジョブの状態を表示する -- SHOW ENTRY

ユーザの登録したバッチ・ジョブ状態を表示するには,次のようにします。


  $ SHOW ENTRY [エントリ番号,...]    

エントリ番号は複数指定することもできます。複数のエントリ番号を指定する場合,エントリ番号はコンマで区切ります。

バッチ・ジョブの状態には,次の 4 つの状態があります。

状態 説明
Executing 実行中
Pending 実行待ちの状態
Holding until time 指定時刻を待っている状態
Holding 保留中

バッチ・キューの状態を表示する -- SHOW QUEUE

バッチ・ジョブを登録したバッチ・キューの状態を表示するには,次のようにします。


  $ SHOW QUEUE/BATCH [/修飾子] [キュー名]    

バッチ・ジョブの属性を変更する -- SET ENTRY

バッチ・キューに登録した後,ジョブの属性を変更することができます。ジョブの属性を変更するには次のようにします。


  $ SET ENTRY ジョブ番号 /修飾子    

バッチ・ジョブを削除する -- DELETE/ENTRY

バッチ・ジョブを削除するには,次のようにします。


  $ DELETE/ENTRY=(エントリ番号[,...]) [キュー名]    

エントリ番号は複数指定することもできます。エントリ番号を 1 つだけ指定する場合は ( ) を省略できます。

バッチ・ジョブを再起動する

システム障害等が発生した後に,ジョブを再始動させるには,次のようにします。


  $ SUBMIT/RESTART コマンド・プロシージャ名