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6 ファイル・システムの 64ビット・アドレッシングのサポート

Files-11 On-Disk Structure Level 2 (ODS-2)を実現するExtended QIO Processor (XQP)ファイル・システム,およびMagnetic Tape Ancillary Control Process (MTAAACP)は共に,仮想読み込み関数と仮想書き込み関数における, 64ビット・バッファ・アドレスの使用をサポートします。

XQPおよびACPは,ファイルへの仮想I/O要求を, デバイスへの1つ以上の論理I/O要求に変換します。XQPまたは ACP要求で指定されるバッファはデバイス・ドライバに渡されるため,P2または S2空間内のバッファのサポートも,XQPおよび ACPで使用されるデバイス・ドライバに依存します。

OpenVMSが提供するディスク・ドライバおよびテープ・ドライバはすべて, 仮想,論理,および物理的な読み込み関数と書き込み関数において, ディスク・デバイスとテープ・デバイスを対象とするデータ転送で 64ビット・アドレスをサポートします。したがって,XQPおよびMagnetic Tape ACPは, 仮想読み込み関数と仮想書き込み関数において,P2または S2空間内のバッファをサポートします。

XQPおよびACPは,制御関数(IO$_ACCESS,IO$_DELETE,IO$_MODIFYなど)において, P2またはS2空間内のバッファをサポートすることはしません。

64ビット・バッファ・アドレスをサポートするデバイス・ドライバについての詳細は, 第7章を参照してください。


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