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5 エラー・リカバリ

この章では,日本語OpenVMS Alphaオペレーティング・ システムのインストレーションで発生する可能性のあるエラーと, その対処方法について説明します。

5.1 インストレーション・エラー

エラー %JSYVMSAXP-E-BADVMS, OpenVMS/Japanese Alpha V7.2-1 requires OpenVMS Alpha V7.2-1

対処方法:
標準版OpenVMS Alphaのバージョンが7.2-1 ではないので,標準版OpenVMS Alpha V7.2-1 のキットをインストールしてから, 日本語OpenVMS Alpha オペレーティング・システムV7.2-1をインストールします。

エラー %JSYVMSAXP-E-NOLOCALE, Japanese locale data files are not installed on this system. %JSYVMSAXP-E-NOLOCALE, You must install VMSI18N072 kit first.

対処方法:
ロケール・データ・ファイル・キットVMSI18N072 がインストールされていない,またはVMSI18N072インストール時に日本語サポートが選択されていません。VMSI18N072 キットから日本語サポートをインストールしてから, 日本語OpenVMS Alpha V7.2-1本体をインストールします。

エラー %JSYVMSAXP-E-BADCONFIG, this system is not configured to install OpenVMS/Japanese Alpha

(1): 現在のシステム・ディスクのフリー・ブロック数が, 日本語OpenVMS Alpha V7.2-1のインストールに必要な最低限のフリーブロック数に満たない場合には, 次のメッセージを表示します。

     You must have 88,000 free blocks to install.

          This system is not configured correctly.  Please see
          'OpenVMS/Japanese Alpha installation guide' for preparing
          your system to install.

対処方法:
システム・ディスクのスペースが足りないので, 不必要なファイルを消去するなどの対処をしてください。 詳細は,第1.8節を参照してください。

(2): 日本語OpenVMS Alpha V7.2-1 をインストールするために必要なグローバル・ ページ,またはグローバル・ セクションが不足している場合には,次のメッセージを表示します。

     You must have 12,000 global pages, and 54 global sections to perform
     to install.

          This system is not configured correctly.  Please see
          'OpenVMS/Japanes Alpha installation' guide for preparing
          your system to install.

対処方法:
本書の第1.9 節を参照してください。

エラー %JSYVMSAXP-E-INVTTY, terminal class driver is not TTDRIVER -JSYVMSAXP-E-INVTTY, this may cause some unrecoverable system failure

対処方法:
ターミナル・ドライバが標準のTTDRIVER でないため,インストレーションが中断されます。システム・ パラメータのTTY_CLASSNAME を"TT"に設定し直した後,システムをリブートしてください。 システム・パラメーターの設定の詳細については, 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。

5.2 検証エラー

日本語OpenVMS Alphaのインストレーション検証時のエラーには, 以下のようなものがあります。

エラー%DCL-E-OPENIN, error opening SYS$TEST:[directory]JSY$IVP.COM; as input -RMS-F-DEV, error in device name or inappropriate device type for operation

対処方法:
論理名JSY$TESTが定義されていないので, 日本語OpenVMS Alphaのスタートアップ・ プロシージャSYS$STARTUP:JSY$STARTUP.COM を実行し, JSY$TEST に,SYS$COMMON:[SYSTEST.JSY]を割り当ててください。

詳細は,第4章を参照してください。

エラー %RMS-E-PRV, insufficient privilege on file protect violation

対処方法:
SYSPRV特権がプロセスについていないので, 以下のようにして,この特権を付けるか,特権を持ったアカウント(SYSTEM など)から実行してください。

          $ SET PROCESS/PRIVILEGES=SYSPRV


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