この章では,FIP/SUBの使用例を示します。
$ INPUT START/SUBPROCESS Creating subprocess... Process INASAWA_1 spawned Enter LOGOUT command to exit. Type CTRL ` to enter Kanji. $
上記の例のように,FIP/SUBを起動するとサブプロセスが作られ, コマンドの入力およびプログラムの実行が可能になります。
例えばSEARCHコマンドの検索文字列として日本語文字列を指定する場合は つぎのようになります。
$ SEARCH NIHONGO.TXT "
ここで[Ctrl/`]を押すと,カーソルが変換入力行に移動し
変換入力 :
とプロンプトが表示されます。 ローマ字/かな漢字変換により日本語文字列を入力することができます。
変換入力 : 今日は
[Return] キーを押すことによりカーソルが元の画面位置に戻り, コマンド行に入力した日本語文字列が表示されます。
$ SEARCH NIHONGO.TXT "今日は
二重引用符を閉じます。これでSEARCHコマンドを実行できます。
$ SEARCH NIHONGO.TXT "今日は" [Return]
FIP/SUBを終了するにはLOGOUTコマンドを入力します。
$ LOGOUT Process INASAWA_1 logged out at 20-JAN-1994 15:34:23.06 Control returned to process INASAWA $
FIP/SUB起動の際に,/CONVERSION_KEYを指定すると, 変換入力を開始するキーを指定することができます。
$ INPUT START/SUBPROCESS/CONVERSION_KEY=F20\& Creating subprocess... Process INASAWA_1 spawned Enter LOGOUT command to exit. Type F20 to enter Kanji. $
FIP/SUB起動の際に,/PROFILEを指定することにより, FIP/SUBでかな漢字変換の動作を決定するプロファイルを指定することができます。 詳しくは『ユーザ・キー定義 利用者の手引き』を参照してください。 この例では数字キーパッドでかな漢字変換を行うために, システムで提供されているIM$PROFILE_LEIA.DATを指定しています。
$ INPUT START/SUBPROCESS/PROFILE=IM$PROFILE_LEIA\&
FIP/SUB起動の際に,/LINEを指定することにより, 変換入力の作業領域として使用する画面上の位置を指定することができます。 変換入力の作業領域として,24行目を使用したい場合は,次のように指定します。
$ INPUT START/SUBPROCESS/LINE=24
DEC漢字を使用しているアプリケーションをシフトJIS端末から使用したい場合には, 次のように指定します。
$ INPUT START/SUBPROCESS/CODE=(SHIFT_JIS,TERMINAL)
もし,シフトJIS端末のBSキーを DELETEキーとして使用したいときには次のように指定します。
$ INPUT START/SUBPROCESS/CODE=(SHIFT_JIS,TERMINAL,DELETE=BS)
DEC漢字端末から,シフトJISを使用するアプリケーションの実行,または, シフトJISを使用するパソコン通信等への接続をしたい場合には次のようにします。
$ INPUT START/SUBPROCESS/CODE=SHIFT_JIS