[ 前のページ ] [ 次のページ ] [ 目次 ] [ DOC Home ]

1 OpenVMS Galaxy バージョン 7.2-1 リリース・ノート

この章では,OpenVMSバージョン7.2-1のOpenVMS Galaxyに関するリリース・ ノートと,このリリースにも適用されるOpenVMSバージョン7.2からの注意点をまとめます。

1.1 AlphaServer GS60/GS140システムでのOpenVMS Galaxy のサポート

V7.2-1 リリース・ノート

OpenVMS Alphaバージョン7.2-1では,AlphaServer GS60システムとGS140 システムでのOpenVMS Galaxy構成がサポートされるようになりました。

GS60およびGS140システムでOpenVMS Galaxyコンピューティング環境を構築する方法については, 第5章を参照してください。 これらのシステムでのコンソール・ファームウェアの要件については, この章で説明します。

1.2 AlphaServer GS60/GS140の複数I/Oポート・モジュール構成の制限

V7.2-1 リリース・ノート

複数のI/Oポート・モジュール,KFTHA-AAまたはKFTIA-AAがあるAlphaServer GS60/GS140 構成では,システム・クラッシュが発生することがあります。

複数のI/Oポート・モジュールがあるOpenVMS GalaxyおよびGalaxy以外のAlphaServer 8200/8400 構成をGS60/GS140システムにアップグレードする場合は,Compaq Action Blitz # TD 2632 の説明に従って,少なくともリビジョンB02 KN7CG-AB EV6 CPU (E2063-DA/DB rev D01) モジュールを1つインストールしなければなりません。

この制限とその解決方法の詳細については,Compaq Action Blitz # TD 2632を参照してください。

1.3 AlphaServer 8400,8200,4100システム用のOpenVMS Galaxy コンソール・ファームウェア

V7.2-1 リリース・ノート

AlphaServer 8400,8200,4100システム用のOpenVMS Galaxyコンソール・ ファームウェアは,OpenVMS Alphaバージョン7.2-1のCD-ROMパッケージに含まれている「Alpha Systems Firmware Update Version 5.4 CD-ROM 」に格納されています。

OpenVMS Alphaバージョン7.2では,OpenVMS Galaxyファームウェア・ファイルはOpenVMS Alpha バージョン7.2キットに含まれていました。

1.4 OpenVMS Galaxyの操作上のヒント

V7.2-1 リリース・ノート

第10章には,OpenVMS EngineeringがOpenVMS Galaxy環境の構築とサポートで役立つと判断した操作上のヒントがまとめられています。

1.5 OpenVMS Alpha Galaxy ガイドの変更

V7.2-1 リリース・ノート

ここでは,OpenVMSバージョン7.2以降の,OpenVMS Galaxyのドキュメントの変更点について説明します。

1.5.1 KFE72-DAのインストール手順の追加

KFE72-DAモジュールをOpenVMS Galaxyシステムにインストールする手順の説明が補足されました。 正しい手順については,第6章を参照してください。

1.5.2 SDAに関する補足情報の公開

本書のSystem Dump Analyzer (SDA)のGalaxy固有の説明に次の情報が追加されました。

1.5.3 CPU Load Balancerプログラムの実行

Galaxy ConfigurationユーティリティからCPU Load Balancerプログラムを実行する手順が付録A に詳しく記載されるようになり,Load Balancerの実行に関する新しい節が第10 章に追加されました。

1.5.4 Galaxy固有のシステム・サービスに関するドキュメントの変更

OpenVMSバージョン7.2-1で,次のGalaxy固有のシステム・サービスの説明がDCL オンライン・ヘルプに追加されました。


$ACQUIRE_GALAXY_LOCK
$CLEAR_SYSTEM_EVENT
$CREATE_GALAXY_LOCK
$CREATE_GALAXY_LOCK_TABLE
DELETE_GALAXY_LOCK
$DELETE_GALAXY_LOCK_TABLE
$GET_GALAXY_LOCK_INFO
$GET_GALAXY_LOCK_SIZE
$RELEASE_GALAXY_LOCK
$SET_SYSTEM_EVENT

1.6 MOPブートの制限事項

V7.2 リリース・ノート

OpenVMS Galaxyコンピューティング環境では,MOPブートはインスタンス0 でのみサポートされます。この制限事項は将来のリリースで解除される予定です。

1.7 OpenVMS Galaxy構成でのKFMSBおよびCIXCDアダプタに関する制限事項

永久的な制限事項

ドライバとアダプタの間の制御データ構造にファームウェア・アドレッシングの制限があるため,KFMSB およびCIXCDアダプタは,物理アドレス(PA) = 0をベースとしたハードウェア・パーティションでのみ使用できます。 このため,OpenVMS Galaxy構成では,これらのアダプタはインスタンス0 でしか使用できません。

1.8 Galaxyコンピューティング環境とGalaxy以外のクラスタ・ メンバの互換性

V7.2 リリース・ノート

OpenVMSバージョン7.2では,OpenVMS Galaxyコンピューティング環境で使用される新しいセキュリティ・ クラスが導入されました。この新しいセキュリティ・ クラスは,Galaxy以外のシステムでは無効です。OpenVMS Galaxyが既存のOpenVMS Clusterで構成される場合は,このリリース・ノートで説明するように, クラスタ内のすべてのノードが新しいセキュリティ・ クラスを認識するかどうか確認する必要があります。

この状況は,次のすべての条件があてはまる場合に適用されます。

VMS$OBJECTS.DATファイルで不明のセキュリティ・クラスが検出されると,OpenVMS バージョン6.2またはバージョン7.1を稼動しているOpenVMS VAXおよびAlphaシステムはクラッシュします。

同じOpenVMS Cluster環境内でOpenVMSの以前のバージョンを稼動しているVAX およびAlphaシステムが,バージョン7.2のGalaxyインスタンスと協調動作できるようにするために, これらの各バージョンに対してSECURITY.EXE イメージが提供されます。次の一覧に示した修正キットのうち, 適切なキットをこれらのシステムが使用するすべてのシステム・ディスクにインストールする必要があります( ここに示した修正キットの新しいバージョンが提供される場合もあります) 。

Alpha V7.1およびV7.1-1xx ALPSYSB02_ 071
Alpha V6.2およびV6.2-1xx ALPSYSB02_062
VAX V7.1 VAXSYSB01_071
VAX V6.2 VAXSYSB01_062

Galaxywideグローバル・セクションを作成する場合は,その前に,更新されたシステム・ ディスクの1つを共用するすべてのクラスタ・メンバを再ブートしなければなりません。

このトピックに関連したインストレーションの質問については,第3.7.1項をご覧ください


[ 前のページ ] [ 次のページ ] [ 目次 ] [ DOC Home ]