この章で説明する内容の大部分は,日本語EVEオンライン・ヘルプにもなっています。 ですから,本書が手元にない場合でも, 日本語EVEコマンドについての説明はいつでもオンライン・ヘルプで参照することができます。 日本語EVEオンライン・ヘルプには,各日本語EVEコマンド, その他の機能についてのトピックが含まれています。
日本語 EVE コマンドを入力するには,つぎの 2 つの方法があります。
[Do] または [PF4] を押し,Command: プロンプトの後にコマンドを入力する。
日本語 EVE コマンドが定義されているキーを押す。
(定義済みキーは,各キーパッドによって異なります。 定義済みキーについては,付録 A を参照してください。)
@ init-filespec
実行するイニシャライゼーション・ファイル名。 省略時のファイル・タイプは.EVEです。
ファイル指定に論理名を使用することができます。 たとえば,イニシャライゼーション・ファイルがある装置名またはディレクトリ名にSYS$LOGINや他の論理名を使用できます。
また,1つの編集セッションで複数のイニシャライゼーション・ファイルを使用できますが, 1度に実行できるのは1つだけです。ファイル名を指定しなかった場合には, ファイル名を要求するプロンプトが,コマンド・ウィンドウに表示されます。 操作を中止したいときは,プロンプトに対して何も入力せずに[ return ]キーか, あるいは[ Do ]キーを押してください。
ファイル名にワイルドカードを使用することはできません。
イニシャライゼーション・ファイルの中では, コマンドはそれぞれ独立した行に書かなければならず,継続行は認められません。 イニシャライゼーション・ファイルの中で指定されたコマンドが不完全で, さらにキーワードやパラメータなどを必要とする場合には, イニシャライゼーション・ファイルの実行中に必要な情報を要求するプロンプトが表示されます。 しかし通常は,個々のコマンド行がコマンド・ラインに表示されることはありません。 コメント行は感嘆符( ! )で始めて,コマンドとは別の行に書きます。 イニシャライゼーション・ファイルを入れ子にすることはできませんので, イニシャライゼーション・ファイルの中で @ コマンドを使用することはできません。
次の例は,日本語EVEイニシャライゼーション・ファイルを示しています。 このイニシャライゼーション・ファイルには,編集方法を設定するためのコマンドと, キーを定義するためのコマンドが登録されています。
! MYINIT.EVE initialization file ! SET CURSOR BOUND SET RIGHT MARGIN 70 SET TABS SPACES ! Key definitions SET KEYPAD EDT DEFINE KEY= Ctrl/P PAGINATE DEFINE KEY= GOLD-KP9 CENTER LINE DEFINE KEY= GOLD-N NEXT BUFFER DEFINE KEY= F20 SHOW BUFFERSイニシャライゼーション・ファイルを使用すれば, 一連の関連コマンドを一度に実行することもできます。 たとえば,編集セッション中にイニシャライゼーション・ファイルを用いて, ウィンドウ幅や右マージンを大きくすることができます。
! EVE init file for editing wide text SET WIDTH 132 SET RIGHT MARGIN 120@ コマンドを使用した場合と,/INITIALIZATION修飾子などを用いて, 日本語EVEの起動時にイニシャライゼーション・ファイルを実行した場合とでは, バッファごとの設定が異なります。
Command: @ sys$login:myinit 初期化ファイルを実行しています: DISK$1:[PUPPY]MYINIT.EVE;1
┌ LEFT ┐ ADD KINSOKU │ │ string └ RIGHT ┘
行頭禁則文字に追加することを指定します。
行末禁則文字に追加することを指定します。
行頭禁則文字または行末禁則文字に追加する文字列です。 2文字以上を同時に指定することもできます。
TAROキーパッドのコマンド・ラインでは,かな漢字変換をすることができません。 TAROキーパッドを使用している場合は, ADD KINSOKU LEFTコマンドまたは ADD KINSOKU RIGHT コマンドを入力した後,[ return ]キーを押してください。 文字列を要求するプロンプトが表示されますので,そこでかな漢字変換を行ってください。
日本語EVE標準の行頭禁則文字,および行末禁則文字は以下のとおりです。
,、。.:;!?ー・’゜゛”]})」〉〕》】』ヽヾゝゞ々〃
‘“[{(「〈〔《【『〜
ATTACH [process-name]
ATTACH するプロセス名またはサブプロセス名を指定(省略可能)します。 プロセス名は大文字と小文字が区別され,1〜15文字の英数字でなければなりません。 プロセスIDを指定することはできません。 プロセス名またはサブプロセス名を指定しなかった場合には, 日本語EVEは親プロセスに ATTACH します。
ATTACH コマンドと SPAWN コマンドを日本語EVEの内部やDCLレベル, あるいはMAILなどの他のユーティリティの内部で使用すると, VMSセッション(またはログイン)全体を通じて編集セッションを有効にしておくことができ, 日本語EVEは継続的にエディタとして使用されます。 このようにすれば,編集をただちに再開できますが, より多くのシステム資源が必要になります。
ATTACH するプロセスの名前を確認する場合には, DCLのSHOW PROCESS/SUBPROCESSコマンドを使用します。
/DISPLAY=DECWINDOWS修飾子を使用して日本語EVEを起動した場合には, ATTACH コマンドはサポートされません。
MEMO.TXTを編集中に日本語EVEで ATTACH コマンドを実行すると, 親プロセスであるPUPPY にATTACHします。DCLレベルでの作業が終了し, DCLコマンドのATTACH PUPPY_1を実行すると, サブプロセスPUPPY_1での編集セッションが再開されます。 日本語EVEを終了すると,同時にサブプロセスも終了し, 制御は親プロセスPUPPYに戻されます。
$ SPAWN EDIT/XTPU memo.txt %DCL-S-SPAWNED, プロセス PUPPY_1 が生成されました。 %DCL-S-ATTACHED, ターミナルはプロセス PUPPY_1 にアタッチされました。 . . [ サブプロセス PUPPY_1 で MEMO.TXT を編集中 ] . Command: ATTACH %DCL-S-RETURNED, control returned to process PUPPY $ . . [ DCL レベル(プロセス PUPPY)] . $ ATTACH PUPPY_1 . . [ サブプロセス PUPPY_1 で MEMO.TXT を編集中 ] . Command: EXIT %DCL-S-RETURNED, control returned to process PUPPY
BOTTOM
カーソルがフリー・カーソル (SET CURSOR FREEを参照)であり, バッファがウィンドウの長さより短い場合には, [End of file]を越えてカーソルを移動できます。このような場合には, 次に何か力するなどの編集操作を行った時点で[End of file]の位置が適切に変更されます。
Command: SELECT カーソルを動かして,テキストを SELECT してください Command: BOTTOM
BOX COPY
SELECT コマンドによる通常の連続した選択領域に対して BOX COPY コマンドを実行すると選択の開始点と終了点を結ぶ線を対角線とするボックス領域のみを複写します。
複写したボックス領域は BOX PASTE コマンドにより任意の場所に回復できます。
BOX CUT
切り取ったボックス領域の内容は, BOX PASTE コマンドを使用して任意の場所に回復することができます。
BOX CUT および BOX PASTE コマンドの動きは SET BOX [NO]PAD コマンドの設定により異なります。 SET BOX [NO]PAD コマンド (SET BOX PADを参照) の設定によりそれぞれ以下のような動きになります。
設定 | BOX CUT および BOX PASTEコマンドの動き |
---|---|
SET BOX PAD (省略時設定) |
削除したボックス領域の後は空白で置き換えられます。 ボックス領域の右にあるテキストのカラム位置は変わりません。 回復したときには,ボックス領域は既存の文字の上に上書きされます。 |
SET BOX NOPAD | バッファのモードに依存して動きが変わります。
バッファが挿入モード(Insert)のときには,
ボックス領域を削除した後は空白で置き換えられません。
そのため,そのボックス領域を閉じるように領域の右にあったテキストは左に移動します。
また,ボックス領域が回復されると,下にあったテキストは右に押し出されます。
バッファが重ね書きモード(Overstrike)のときには, 省略時と同様に削除したボックス領域の後を空白で埋め,回復は上書きで行います。 |
SET BOX [NO]PAD コマンド (SET BOX PADを参照) の設定に関係なく明示的に上のどちらかの動作をさせたい場合には BOX CUT INSERT または BOX CUT OVERSTRIKE コマンドを使用してください。
もしunmodifiable属性(ステータス・ラインの右から3つめがUnmodifiable)のバッファ上で BOX CUT コマンドを実行した場合, BOX COPY コマンドと同じようにボックス領域を切り取らずにInsert Hereバッファにその内容を格納します。
現在のバッファがBuffer Listバッファである時, BOX CUT コマンドを使用することにより,バッファの削除を行うことができます。 カーソルをBuffer List上の削除したいバッファのバッファ名の上に移動し, BOX CUT コマンドを使用してください。 Buffer Listは SHOW BUFFER コマンドで表示できます。
BOX CUT INSERT
これは, SET BOX NOPAD の設定 (SET BOX NOPAD を参照) で挿入モードのバッファ上で, BOX CUT コマンドを実行した場合と同じ動きになります。
削除したボックス領域は任意の場所に回復することができます。
BOX CUT OVERSTRIKE
BOX CUT コマンドは省略時にはこの動きに設定されています。
削除したボックス領域は任意の場所に回復することができます。
BOX PASTE
BOX PASTE コマンドの動きは SET BOX [NO]PAD コマンドの設定 (SET BOX PAD を参照)により異なり, それぞれ以下のような動きになります。
設定 | BOX PASTEコマンドの動き |
---|---|
SET BOX PAD | バッファのモードにかかわらず,ボックス領域を上書きで回復します。 |
SET BOX NOPAD | バッファが挿入モードの場合には,ボックス領域は挿入され, 下にあるテキストは右に押し出されます。 バッファが重ね書きモードの場合にはテキストの上に上書きで回復します。 |
SET BOX [NO]PAD コマンド (SET BOX PAD を参照)の設定に関係なく, 明示的に動きを決めたい場合には BOX PASTE OVERSTRIKE か BOX PASTE INSERT コマンドのどちらかを使用してください。
BOX PASTE INSERT
省略時の設定では,回復されるボックス領域は下にあるテキストの上に上書きされます。 これは BOX PASTE OVERSTRIKE コマンドを実行した場合と同じ動きです。 しかし BOX PASTE INSERT を明示することにより,挿入モードで回復できます。
BOX PASTE INSERT コマンドの動きは, SET BOX PAD コマンドを実行した挿入モードのバッファ上で, BOX PASTE コマンドを実行する場合と同じ動きになります。
BOX PASTE OVERSTRIKE
BOX PASTE コマンドの省略時設定は,この動きになっています。
BOX SELECT
SET BOX SELECT コマンドを使用すると, SELECT コマンドは BOX SELECT コマンドと同じ動きをするように設定されます。
選択を解除したいときは RESET ( [ GOLD ] - [ SELECT ] )か, あるいはもう一度 SELECT か BOX SELECT コマンドを使用してください。
現在のバッファがBuffer Listバッファである時, BOX SELECT コマンドを使用してバッファの内容を表示させることができます。 Buffer List上の選択したいバッファ名の上にカーソルを移動し, BOX SELECT コマンドを使用してください。
BUFFER buffer-name
編集または作成するバッファ名。既存のバッファを表示する場合には, バッファ名を短縮することができます。 また,バッファ名の指定には大文字と小文字の区別はありません。 ただし,ワイルドカードを使用することはできません (たとえば,バッファ名でアスタリスクを使用した場合には, それは文字として取り扱われます)。
指定した文字列が複数のバッファ名と一致する場合には, 日本語EVEは一致する名前のリストを表示し,適切なバッファを選択できるようにします。 バッファを指定しなかった場合には,日本語EVEはバッファ名を要求するプロンプトを表示します。 操作を中止したいときは,プロンプトに対して何も入力せずに[ return ]キーか, あるいは[ Do ]キーを押してください。
既存のバッファに戻る場合には,BUFFER コマンドを使って,バッファ名を指定します。 通常,バッファ名はそのバッファに格納されているファイルの名前(すなわち, 日本語EVEの起動時に指定するファイル名や,GET FILE,OPEN, または OPEN SELECTED コマンドで使用するファイル名)と同じです。 作成したバッファのリストを表示する場合には, SHOW BUFFERS コマンドを使用します。
また,BUFFER コマンドを使用すれば,Messagesバッファ,DCLバッファ, およびInsert Hereバッファなどのシステム・バッファを表示することもできます。 日本語EVEのシステム・バッファのリストを表示する場合には, SHOW SYSTEM BUFFERS コマンドを使用します。
ユーザが作成したバッファには, $DEFAULTS$と呼ばれる日本語EVEシステム・バッファと同じ設定が適用されます。 $DEFAULTS$ には,省略時のバッファ属性が登録されています。 詳しい説明は,『日本語EVE ユーザーズ・ガイド』の第7.13節 "$DEFAULTS$バッファの変更" を参照してください。
BUFFER memo.txtMEMO.TXTという名前のバッファを現在のウィンドウに表示し, カーソルをそのバッファの最後の位置に戻します。または新しいバッファを作成します。
Command: BUFFER MESSAGES現在のウィンドウに日本語EVEのMessagesバッファを表示します。 このコマンドは,EXTEND コマンドを使用するときにコンパイル・メッセージを見るのに便利です。
CAPITALIZE WORD
【操作方法】
テキストを選択または検索しなかった場合は,現在の単語の1文字目が大文字に変換されます。 また,カーソルが単語と単語の間にある場合には,その行の次の単語に対して機能します。
Command: FIND digital equipment corp Command: CAPITALIZE WORD
CENTER LINE
【操作方法】
ブランク行で CENTER LINE コマンドを実行すると, カーソルが左右マージンの中央に移動し,カーソルの位置までスペースが挿入されます。
┌ DECKANJI ┐ │ SDECKANJI │ CHANGE CODE │ ISO_LATIN1 │ │ DEC_MCS │ └ SJIS ┘
現在の選択領域またはバッファ全体のコードセットをDEC漢字として表示し直します。
現在の選択領域またはバッファ全体のコードセットをSuper DEC漢字として表示し直します。
現在の選択領域またはバッファ全体のコードセットをISO Latin1として表示し直します。
現在の選択領域またはバッファ全体のコードセットをDEC MCSとして表示し直します。
現在の選択領域またはバッファ全体のコードセットをシフトJISとして表示し直します。
バッファのコードセットと異なるコードセットのファイルを読み込んだ場合 (たとえば,DEC漢字のバッファにシフトJISのファイルを読み込んだ時など) 日本語の文字は文字化けをおこし,正しく表示されません。
このコマンドはこのような場合にコードセットを変更して正しく表示されるようにするために使用します。 コードセットに関する詳しい説明は, オンライン・ヘルプのCodesetを参照してください。
領域が選択されている場合にはその領域に対して, 選択されていない場合には現在のバッファ全体に対してコマンドが実行されます。
その文字列のコードセットがわからない場合には, コードセットを指定せずにコマンドを実行します。 領域を別のコードセットに変更した結果が表示され, それを確定するかどうか聞いてきます。もしそれが正しく表示されていれば, そこでYesと答えるとその状態で領域が確定します。
そうでない場合には,Noと答えるとまた別のコードセットに変更した結果を表示します。 これを正しく表示されるまで繰り返し正しい結果が得られた時点で領域を確定します。
Quitを指定して中断した場合,領域は変更を行う前の状態に戻ります。
バッファの大きさによっては変換に非常に時間がかかります。 大きなバッファに対して変換を行う場合には,まず一部の選択領域に対して実行し, コードセットを確認してからコードセットを指定してコマンドを実行することをお勧めします。
このコマンドは, バッファの出力コードセットおよびバッファ・コードセットには影響を与えません。
CHANGE DIRECTION
日本語EVEコマンド: |
FIND FIND NEXT FIND SELECTED MOVE BY LINE MOVE BY PAGE MOVE BY WORD REPLACE WILDCARD FIND |
EDTキーパッド・キー: |
Char ( [ KP3 ] ) EOL ( [ KP2 ] ) FndNXT ( [ PF3 ] ) EDT Line ( [ KP0 ] ) Sect ( [ KP8 ] ) Subs ( [ GOLD-Enter ] ) |
WPSキーパッド・キー: |
Continue Search ( [ GOLD-.] ) Continue Search/Select ( [ GOLD-/ ]または[ GOLD-? ] ) WPS Line ( [ KP2 ]または[ GOLD-KP2 ] ) Paragraph ( [ KP5 ] ) Search Right Angle ( [ Enter ] ) Sentence ( [ KP7 ]または[ GOLD-KP7 ] ) Tab Position ( [ KP8 ] ) |
DECwindows版日本語EVEの場合には, ステータス・ラインに表示された ForwardまたはReverseの上でMB1をクリックすることにより, バッファの方向を切り替えることができます。 これは CHANGE DIRECTION コマンドと同じ機能です。
ユーザが作成したバッファの場合には,省略時の方向は順方向(左から右へ, 上から下への方向)です。方向の設定はそのバッファでのみ有効なので, バッファごとに方向を切り替えることができます。
日本語EVEコマンド・ラインを編集する場合には,省略時の設定が逆方向になっています。 コマンド・ラインを編集しているときに,方向を変更する場合には, CHANGE DIRECTION として定義されているキーを押します。 この方向はもう1度設定を変更するまで有効なので, コマンド入力が終わっても元には戻りません。 この方向はテキスト・バッファの方向とは関係ありません。
CHANGE MODE
日本語EVEコマンド: |
DELETE ERASE CHARACTER QUOTE RESTORE CHARACTER |
EDTキーパッド・キー: |
Del C ( [ COMMA ] ) SpecIns ( [ GOLD-KP3 ] ) restore character ( [ GOLD-COMMA ] ) |
WPSキーパッド・キー: | Delete Character ( [ PF4 ] ) |
DECwindows版日本語EVEの場合には, ステータス・ラインに表示されたInsertまたはOverstrikeの上でMB1をクリックすることにより, バッファのモードを切り替えることができます。 これは CHANGE MODE コマンドと同じ機能です。
ユーザが作成したバッファの場合には,省略時の設定は挿入モードです。 モードの設定はそのバッファでのみ有効なので, バッファごとにモードを切り替えることができます。
コマンド・ラインの編集では, 省略時のモードはターミナルの設定(DCLのSETTERMINALコマンドによる設定)に依存します。 コマンド・ラインを編集しているときに,モードを変更する場合には, [Ctrl/A]または CHANGE MODE として定義されている他のキーを押します。 このモードは再度変更するまで有効なので,コマンド入力が終わっても元には戻りません。 このモードはテキスト・バッファのモードとは関係ありません。
SET BUFFER READ_ONLY コマンドなどを用いて, バッファを変更できないように設定すると, InsertまたはOverstrikeのかわりにUnmodifiableがステータス・ラインに表示されます。 変更できないバッファのモードを切り替えるときは, まず SET BUFFER MODIFIABLE コマンドを実行してください。
CHOICE FOR CONVERT
表示されるのは,現在変換対象になっている文節の変換候補のみです。 変換対象となる文節は,テキスト中で反転表示されています。 変換対象部分がない場合には,このコマンドは無効です。
表示された変換候補の中に,目的の文字が見つかったときは, 該当する数字を押してください。文字列が変換され,反転表示が消えます。 表示された変換候補の中に期待する変換結果が見つからないときは, [Next Screen]キー / [ Prev Screen ]キーを使って探してください。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
CODE code-string
文字をコード入力するための数字。
DEC漢字コードの場合には,10進数か16進数のどちらかで入力します。 区点コードの場合には,数字の前に"J"または"j"をつけてください。 DEC漢字コード16進数の場合には,数字の前に"X"または"x"をつけてください。 10進数で入力する場合には,数字だけを入力してください。
Command: CODE J2033区点コードに従って,"漢"をコード入力します。
Command: CODE 48122DEC漢字コード10進数に従って,"字"をコード入力します。
Command: CODE XCAD1DEC漢字コード16進数に従って,"変"をコード入力します。
Command: CODE XB4C1 BBFA CAD1 B4B9文字を連続して入力するときは, 数字と数字の間を少なくとも1つのスペースで区切ってください。 上記の例では,"漢字変換"と入力されます。
CODE [j|d|x]
区点コードを表示します。
DEC漢字コードを10進数で表示します。
DEC漢字コードを16進数で表示します。
CONVERT
このコマンドを続けて実行すると,次の変換候補が表示されます。 入力した文字列のうち,現在変換の対象となっている文節は,反転表示されます。 文節の長さを変えたり,変換対象文節を移動する場合には, SHRINK CLAUSE コマンド,EXPAND CLAUSE コマンド, または NEXT CLAUSE コマンド, PREVIOUS CLAUSE コマンドを使用してください。
次候補を連続して実行するとき,現在の文節長での変換候補が一巡しても, 自動的に文節を縮小することはありません。変換候補は, その文節長での最初の候補に戻ります。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
COPY
ただし,COPY コマンドはWPSキーパッドのCopyキーとは違いますので, 注意してください。COPY (または STORE TEXT )コマンドは, ユーザ設定に応じて, 日本語EVEのInsert HereバッファまたはDECwindowsクリップボードを使用します。 WPSキーパッドのCopyキーはInsert HereバッファまたはWPSスタイルの代替ペースト・バッファを使用しますが, クリップボードは使用しません。
CUT
ただし,CUT コマンドはWPSキーパッドのCutキーとは違いますので,注意してください。 CUT (または REMOVE )コマンドは,ユーザ設定に応じて, 日本語EVEのInsert HereバッファまたはDECwindowsクリップボードを使用します。 WPSのCutキーはInsert HereバッファまたはWPSスタイルの代替ペースト・バッファを使用しますが, クリップボードは使用しません。
DCL dcl-command
実行するDCLコマンドであり,必要なパラメータも含みます。 コマンドを指定しなかった場合には, 日本語EVEはコマンドを要求するプロンプトを表示します。 このプロンプトに対して[ return ]または[ Do ]だけを押し, コマンドを入力しなかった場合には,操作は取り消されます。
DCLバッファは編集することができるので, DCLコマンドの出力結果を別のバッファに移すこともできます。 DCLウィンドウを削除したいときは,ONE WINDOW コマンドを実行してください。
日本語EVEはDCLサブプロセスを生成するので,コマンドはサブプロセスにのみ適用され, 日本語EVEを起動しているプロセスには影響を与えません。 たとえば,DCLでSET DEFAULTコマンドを実行しても,GET FILE,INCLUDE FILE, または SAVE EXTENDED EVE コマンドなどの日本語EVEのコマンドで参照するディレクトリは変化しません。
アプリケーションまたはユーティリティを起動するためにDCLコマンドを使用した場合には, コマンドが正常終了した後もサブプロセスを継続できます。 後続のDCL コマンドは,そのユーティリティに対してサブプロセスを終了するまで機能しません。 たとえば,OpenVMSヘルプ・トピックを表示するためにDCLのHELPコマンドを使用した後, DIRECTORYなどの別のDCLコマンドを使用しようとした場合には, サブプロセスはまだDCLのHELPを実行しています。 このような場合には,次に示すようにDCLサブプロセスに[ Ctrl/Z ]を渡さなければなりません。
Command: DCL DCL command: [ Ctrl/V ] (を押す) キーを押してください: [ Ctrl/Z ] (を押す)この操作を実行すると,DCLのHELPを実行しているサブプロセスは終了します。 その後,別のDCLコマンドを使用し,新しいサブプロセスを生成できます。
Command: DCL DIRECTORY *.txt
DEFINE KEY [=key-name] eve-command
定義するキー。キー名を短縮することはできません。 キー名と,そのキーに割り当てるコマンドを区別するために,キー名の先頭には, 等号を指定しなければなりません。コマンド・ラインにキー名を指定しなかった場合には, 日本語EVEは定義するキーを押すように要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]キーまたは[ Ctrl/M ]を押した場合には, 操作は取り消されます。これは,これらのキーの定義を変更できないからです。
キーに割り当てるコマンド,またはキーに割り当てる機能を持つEDTキーまたはWPSキーの名前。 コマンドを指定しなかった場合には, 日本語EVEはコマンドを要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]または[ Do ]だけを押し, コマンドを入力しなかった場合には,操作は取り消されます。
キー名と定義不可能なキーについての詳しい説明は, 『日本語EVE ユーザーズ・ガイド』の第7.8節 "キーを定義する方法" を参照してください。
通常,DEFINE KEY コマンドを実行すると, 指定されたキーの現在の定義は無効になります。 これは,日本語EVEの省略時の設定の場合も,EDTキーパッドの場合も, WPSキーパッドの場合も,ユーザ独自の定義の場合も同様です。 たとえば,通常はEDTやWPSなどのキーパッド設定によって定義されるキーを定義した場合には, その定義はキーパッド定義を無効にします。 キーのキーパッド定義を復元するには,UNDEFINE KEY コマンドを使用します。
ファイル名,検索文字列, その他のパラメータなどの追加情報が必要なコマンドに対してキーを定義した場合には, そのキーを押したときに,日本語EVEはコマンドをタイプ入力した場合と同様に, 情報を入力するように要求するプロンプトを表示します。
キー定義は編集セッション全体を通じて有効であり,また, キーの定義を変更または取り消すまで有効です。 将来のセッションのためにキー定義を保存する場合には, 日本語EVEイニシャライゼーション・ファイルに DEFINE KEY コマンドを登録するか, または SAVE EXTENDED EVE コマンドを使用してセクション・ファイルを作成します。 キー定義を表示する場合には,SHOW KEY コマンドを使用します。 キー定義を取り消す場合には,UNDEFINE KEY コマンドを使用します。
Command: DEFINE KEY include file 定義するキーを押してください: [ F20 ] (を押す)[ F20 ]を INCLUDE FILE コマンドとして定義します。 この後,このキーを押すと, 日本語EVEは挿入するファイルの名前を入力するように要求するプロンプトを表示します。
DEFINE KEY = ctrl/d edt kp9[ Ctrl/D ]キーをEDTキーパッドの[ KP9 ] (つまりAppendキー)として定義します。 この場合,SET KEYPAD EDT を使用する必要はありません。 同様に,Rulerキーに対してWPS GOLD-Rを定義するなどのように, WPSキーパッド定義を割り当てることも可能です。 キー名の前に等号を指定してください。 制御キーやGOLDキーの組み合わせを指定する場合には, キー名で区切り文字としてスラッシュ( / ),ハイフン( - ), アンダースコア( _ )のいずれかを使用します。
DEFINE MENU ENTRY menu command label ┌ YES ┐ └ NO ┘
メニュー・アイテムを加えたいプルダウン・メニュー, またはポップアップ・メニューの名前。指定できるメニュー名は次のとおりです。 このメニュー名の指定ではニーモニックを表す英字まで正確に入力する必要があります。
メニュー・アイテムとして実行させたい日本語EVEのコマンド。
コマンドに対応させるラベル。 メニュー上ではコマンド名のかわりにこのラベル名が表示されます。
ラベルの上にセパレータを挿入するかどうか。
DELETE
行の先頭で DELETE を使用した場合には, モードとは無関係に前の行のキャリッジ・リターンが消去され, 現在の行は1行だけ上に移動します。 この機能は,FILL コマンドのために段落を作成するときに, ブランク行を消去するのに役立ちます。
消去した文字を復元する場合には,RESTORE CHARACTER コマンドを使用します。 このコマンドもバッファのモードに応じて機能が異なります。
保留削除(Pending Delete)を有効にした後,テキストを選択した場合には, DELETE は選択されたテキストを消去します。 消去したテキストを復元するには,RESTORE SELECTION コマンドを使用します。 詳しい説明は,SET PENDING DELETE コマンドの説明を参照してください。
Command: INSERT MODE Command: DELETE挿入モードでは,DELETE はカーソルの左側の文字を消去します。
Command: OVERSTRIKE MODE Command: DELETE重ね書きモードでは,DELETE は現在の位置が行の先頭である場合を除き, 前の文字をスペースに変更します。
Command: SET PENDING DELETE Command: SELECT . . . Command: DELETE保留削除を有効にした後,テキストを選択した場合には, DELETE は選択領域を消去します。 消去した内容を復元するには,RESTORE SELECTION コマンドを使用します。
DELETE BUFFER buffer-name
削除するバッファ。バッファ名は正確に一致しなければなりません。 つまり,ワイルドカードを使用したり,短縮形を使用することはできません。 バッファ名では大文字と小文字は区別されません。 通常,バッファ名はそのバッファに格納されているファイルと同じです (日本語EVEを起動するときに指定するか,または BUFFER コマンド, GET FILE コマンド,NEW コマンド,OPEN コマンド, OPEN SELECTED コマンドを使用したときに指定した名前)。 バッファを指定しなかった場合には, 日本語EVEはバッファを要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]または[ Do ]だけを押し, バッファを指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
変更した後,空でないバッファを指定した場合には, 日本語EVEはそのバッファを削除するかどうかを確認します。 次の表は可能な応答と各応答の結果を示しています。 応答を入力する場合には,1文字目だけを指定してください (最後に[ return ]を押します)。
応答 | 結果 |
---|---|
削除(D) | 指定したバッファを削除する。 |
書き込み(W) | 削除する前にバッファをファイルに書き込む。 バッファに対してファイル指定が設定されていない場合,つまり, 入力ファイルを指定せずに日本語EVEを起動した場合や, BUFFER コマンドまたは NEW コマンドを使用してバッファを作成した場合には, 日本語EVEは WRITE FILE コマンドの場合と同様に, ファイル指定を要求するプロンプトを表示する。 |
取り消し(Q) | 操作を取り消す。つまり,バッファは削除されない。 これは省略時の応答なので,[ return ]または[ Ctrl/Z ]を押すだけでよい。 |
また,Buffer Listバッファ内で REMOVE または CUT を使用することにより, バッファを削除することも可能です。 この場合には,バッファ名を入力する必要はありません。 SHOW BUFFERS コマンドの説明を参照してください。
Messagesバッファ,Insert Hereバッファ, $RESTORE$バッファなどの日本語EVE システム・バッファを削除することはできません。 これらのバッファは一部のコマンドにとって必ず必要なバッファだからです。 一部のシステム・バッファは削除できず,永久的なバッファとしてマークされています。
Command: DELETE BUFFER memo.txt modified バッファです(削除 → D,書き込み → W,取り消し → Q): D
DELETE KINSOKU ┌ LEFT ┐ string └ RIGHT ┘
行頭禁則文字から取り除くことを指定します。
行末禁則文字から取り除くことを指定します。
行頭禁則文字または行末禁則文字から削除する文字列です。 2文字以上を同時に指定することもできます。 このパラメータにALLを指定すると行末禁則文字をすべて削除します。
TAROキーパッドのコマンド・ラインでは,かな漢字変換をすることができません。 TAROキーパッドを使っている場合は DELETE KINSOKU LEFT または DELETE KINSOKU RIGHT と入力した後[ return ]キーを押してください。 文字列を要求するプロンプトが表示されるので,そこでかな漢字変換を行ってください。
日本語EVE標準の行頭禁則文字および行末禁則文字は以下のとおりです。
,、。.:;!?ー・’゜゛”]})」〉〕》】』ヽヾゝゞ々〃
‘“[{(「〈〔《【『〜
DELETE TANGO
【操作方法】
ここで削除する単語を入力します。
ここで読みを入力すると,単語とその読みが削除されます。
DELETE WINDOW
【操作方法】
削除するウィンドウ内にカーソルを移動する場合には,NEXT WINDOW, OTHER WINDOW,PREVIOUS WINDOW コマンドを使用できます。 DECwindowsの場合には,マウスを使用し,MB1をクリックすることにより, カーソルをウィンドウ内に移動できます。
日本語EVEは前のウィンドウまたは他のウィンドウにカーソルを移動し, 削除した結果作成された空間を使用するためにそのウィンドウを拡大します。
DIRECTORY LIST [file-spec]
ファイルのリストを表示させたいファイル指定,またはディレクトリ指定。 この指定に一致するファイルのみがリスト表示されます。 省略した場合には,現在のディレクトリのすべてのファイルが表示されます。
【操作方法】
キー | 機能 |
---|---|
[ return ]あるいは[Select] (M1ダブルクリック) |
読み込むファイルの決定,またはディレクトリの移動 |
[Insert Here] | ファイル名の取り込み,またはディレクトリ移動 |
[ Do ] | ファイル指定入力(フィルタまたはディレクトリ指定) |
カーソル上下([↑],[↓])キー | 選択カーソルの移動 |
[Shift/↑]または[Prev Screen] | 前画面へスクロール |
[Shift/↓]または[Next Screen] | 次画面へスクロール |
[Ctrl/↑] | リストの先頭へ |
[Ctrl/↓] | リストの最後へ |
[Find] | ファイル名の検索 |
[PF1] + [Find] | ファイル名の検索(Wildcard Find) |
[Space]または[Ctrl/Z] (M2クリック) |
ファイル選択のキャンセル |
Command: DIRECTORY LIST []現在のディレクトリの上のディレクトリに移動したい場合には, "[-]"を選択してください。 ファイルのリストには通常最新のバージョンしか表示されません。 以前のバージョンのファイルも表示したい場合には, 次のように明示的に指定してください。
Command: DIRECTORY LIST ;*SET DIREECTORY LISTコマンドを使用すると GET FILE コマンドと INCLUDE FILE コマンドを使用したときにDIRECTORY LIST画面を表示するように設定することができます。
DO
コマンドを取り消す場合は,コマンド・ラインを消去します。
入力したコマンドが曖昧な場合には(つまり, 複数のコマンドまたはパラメータが短縮形と一致する場合), 日本語EVEは一致するコマンドまたはパラメータのリストを表示し, 適切なコマンドまたはパラメータを選択できるようにします。 このリストをChoicesバッファと呼びます。たとえば, タイプがTXTであるファイルを編集する場合には,次のようにワイルドカードを使用できます。
Command: GET FILE *.txt複数のファイルが要求と一致する場合には, 日本語EVEは2番目のウィンドウに一致するファイルの一覧を表示します。 たとえば,LETTER.TXTとMEMO.TXTという2つのファイルが存在するとしましょう。 日本語EVEはユーザが入力したコマンドを再呼び出しし, コマンド・ラインの最後にカーソルを設定します。 その後,コマンド・ラインを編集し,十分な情報を追加することにより, コマンドを明確に指定します。たとえば,L*.TXTやM*.TXTと入力し, [ return ]を押すと,コマンドは実行されます。
また,Choicesバッファが表示されたときに,次のいずれかの操作を実行することにより, 適切な項目を選択することができます。その場合には, 情報を入力する必要はありません。
DRAW KEISEN
[Select]キーを使用して,移動/描線を切り替えます。[移動]を選択すると, 罫線を引かずにカーソルを移動できます。[描線]を選択すると, カーソルを移動して罫線を引くことができます。
[Insert Here]キーを使用して,罫線の種類を指定できます。 [太]を選択すると太い罫線,[細]を選択すると細い罫線,[消]を選択すると, 罫線消去モードになります。
[Remove]キーを使用して,箱モードに切り替えます。 [Remove]キーを押すと,カーソル位置に小さい箱が表示されます。 矢印キー([↑],[↓],[→],[←])を使用して, この箱を拡大/縮小することができます。
箱モードにはいると, ステータス・ラインが図 4-2のように変わります。
[Select]キーを押すと,箱が確定され,[移動]モードになります。 [Remove]キーを押すと,箱がリセットされ,[移動]モードになります。
DECwindowsインターフェースを使用している場合には, マウスを使って罫線を引くことができます。 まず始点にポインタを移動しM1をクリックすると始点が固定されます。 そして終点にポインタを移動しM1をクリックすると始点と終点を結ぶ罫線が描かれます。 始点と終点の行またはカラムがずれている場合には箱型の罫線が描かれます。 ポインタを動かしてM1をクリックすることにより,終点を移動出来ます。 罫線を確定するためにはM1をダブルクリックします。 またM3のクリックで表示されるポップアップ・メニューによって, 移動/描線や線種の切り替えを行うこともできます。
DRAW KEISEN コマンドを頻繁に使う場合は, コマンドをキーに定義すると便利です。 イニシャライゼーション・ファイルSYS$LOGIN:JEVE$INIT_V3.EVEに, 以下の1行を追加してください。
DEFINE KEY=Ctrl/D DRAW KEISENこれで,[Ctrl/D]を押すと,罫線モードにはいれます。
END OF LINE
DCLレベルでコマンド・ラインを編集する場合と同様に, END OF LINEとして定義されているキーを使用することにより, 日本語EVEコマンド・ラインの最後に移動することも可能です。
Command: SELECT カーソルを動かして,テキストを SELECT してください Command: END OF LINE
ENLARGE WINDOW integer
現在のウィンドウに追加する行数。 ウィンドウの最大サイズは使用しているターミナルのタイプとサイズに応じて決定されます。 最小サイズは1行のテキスト行と1行のステータス・ラインです。 DECwindowsでは,水平スクロール・バーのための1行も必要です。 指定どおりにウィンドウを拡大するための十分な空間が画面に残されていない場合には, 日本語EVEは可能な範囲でウィンドウを拡大します。 行数を指定しなかった場合には,日本語EVEは行数を要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]または[ Do ]だけを押し,行数を指定しなかった場合には, 操作は取り消されます。
Command: TWO WINDOWS Command: ENLARGE WINDOW 5
ENTER TANGO
【操作方法】
ここで登録する単語を入力します。
ここで読みを入力すると,単語とその読みが登録されます。
ERASE CHARACTER
【操作方法】
消去した文字を復元するには,RESTORE CHARACTER コマンドを使用します。 このコマンドもモードに応じて機能が異なります。
Command: INSERT MODE Command: ERASE CHARACTER挿入モードでは,ERASE CHARACTER コマンドは現在の文字を消去します。
Command: OVERSTRIKE MODE Command: ERASE CHARACTER重ね書きモードでは, ERASE CHARACTER コマンドは現在の位置が行の最後である場合を除き, 現在の文字をスペースに変更します。
ERASE LINE
【操作方法】
消去したテキストを復元するには,RESTORE LINE コマンドを使用します。
Command: START OF LINE Command: ERASE LINE
ERASE PREVIOUS WORD
【操作方法】
たとえば,次のテキスト行でどの部分が消去されるかは, カーソルの位置に応じて異なります。
What I tell you three times is ture.
カーソルの位置 | ERASE PREVIOUS WORDの結果 |
---|---|
行の先頭(WhatのW) | 前の行のキャリッジ・リターンを消去する。現在の行は上に移動する。 |
tellとyouの間のスペースまたはタブ | 前の単語全体(tell)と後続のスペースまたはタブを消去する。 |
threeの t | 前の単語全体(you)と後続のスペースまたはタブを消去する。 |
timesの i | その単語全体と後続のスペースまたはタブを消去する。 |
消去したテキストを復元するには,RESTORE WORD コマンドを使用します。
日本語EVEコマンド・ラインを編集している場合には, ERASE WORD として定義したキーは ERASE PREVIOUS WORD コマンドと同様に機能します。
ERASE START OF LINE
【操作方法】
また,編集している日本語EVEコマンド・ラインや, 再度呼び出した日本語EVEコマンド・ラインの一部,または全体を消去する場合には, ERASE START OF LINE として定義されているキーも使用できます。
Command: END OF LINE Command: ERASE START OF LINE
ERASE WORD
【操作方法】
現在の位置が行の最後である場合には, ERASE WORD コマンドはその行のキャリッジ・リターンだけを消去します。 次の行は上に移動されます。 この機能は,FILL コマンドのために段落を作成するときにブランク行を消去するのに役立ちます。
たとえば,次のテキスト行でどの部分が消去されるかは, カーソルの位置に応じて異なります。
What I tell you three times is true.
カーソルの位置 | ERASE WORDの結果 |
---|---|
tellの任意の場所 | その単語全体と後続のスペースまたはタブも消去する。 |
threeとtimesの間のスペース | スペースとtimes全体,および後続のスペースとタブを消去する。 |
行の最後 | 現在の行のキャリッジ・リターンを消去する。次の行は上に移動する。 |
消去されたテキストを復元するには RESTORE WORD コマンドを使用します。
日本語EVEコマンド・ラインを編集する場合には, ERASE WORD として定義されたキーは ERASE WORD コマンドと同様に機能します。
EXIT
編集セッションを終了するときに, 日本語EVEの現在のバッファをファイルに書き込みます(保存します)。 ただし,編集操作を実行しなかった場合や, セッションの途中でバッファの内容をファイルに書き込んだ後, バッファを変更していない場合には,保存操作は実行されません。
バッファに対してファイル指定が設定されていない場合, つまり入力ファイルを指定せずに日本語EVEを起動した場合や, BUFFER コマンドまたは NEW コマンドを使用してバッファを作成した場合には, 日本語EVEはファイル名を要求するプロンプトを表示します。 このプロンプトに対して[ return ]キーだけを押すと,バッファの内容を保存せず, 編集セッションは終了します。
編集セッションで複数のバッファを編集した場合などで, 現在のバッファ以外に変更したバッファがある場合には, 日本語EVEはそれらのバッファもファイルに書き込むかどうかを質問します。 YESまたはNOで応答してください。 必要ならば,日本語EVEは出力ファイル指定を要求するプロンプトを表示します。
バッファの内容を変更していない場合には, EXIT コマンドとQUIT コマンドは同じです。 つまり,どちらのコマンドも新しいファイルや既存のファイルの新しいバージョンを作成しません。
バッファに対応する出力ファイルは通常,入力ファイルと同じです。 つまり,日本語EVEを起動したときに指定したファイル, または GET FILE コマンド,OPEN コマンド, OPEN SELECTED コマンドを使用したときに指定したファイルが出力ファイルとなります。 編集セッションの途中で WRITE FILE または SAVE FILE AS コマンドを使用してバッファの内容を保存するときに, 出力ファイル名を指定した場合には,編集セッションの終了時にも, バッファの内容はその出力ファイルに書き込まれます。
EXIT コマンドは,バッファの内容をファイルに書き込む前に, 書き出されるすべてのバッファの先頭から, 各バッファに対応する出力コードセットに属さない文字列を検索します。
バッファの中の文字がすべて出力コードセットに属していれば, そのままファイルに書き込みます。
バッファの中に出力コードセットに属さない文字があったときには, その文字列にカーソルを移動して,ユーザに次の動作を質問します。 これに対する応答は,以下のいずれかを選択します。
検索された文字列をそのまま残して,次の文字列を検索します。
それ以降の検索をしないでそのバッファをファイルに書き出し, 次のバッファの検索に移ります。
EXIT を中止します。カーソルは検索された文字列の先頭に置かれ, 検索された文字列は高輝度表示のまま残りますので, 検索された文字列に対して編集操作を行うことができます。
EXIT 実行時に出力コードセットに属さない文字として表示された文字は, ファイルには正しく書き込まれません。 次検索( [ N ] )や強制保存( [ S ] )の選択はユーザの責任で行ってください。 その文字の情報を失いたくない場合には, 中止( [ C ] )を選んで EXIT を一時中止し, 正しくないと指摘された文字を現在の出力コードセットに属する文字で置き換えるか, SET CODESET OUTPUT コマンドで出力コードセットを変えてください。 現在の出力コードセットは SHOW コマンドで知ることができます。
EXPAND CLAUSE
かな漢字変換を1回実行した後でないと,このコマンドは実行できません。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
EXTEND ALL
【操作方法】
EXTEND コマンドはプロシージャを実行するわけではありません。 コンパイルしたプロシージャを実行するには, 日本語EVEの XTPU コマンドを使用し,その後にプロシージャの名前を指定します。 将来の編集セッションのために,コンパイルしたプロシージャを保存する場合には, SAVE EXTENDED EVE コマンドを使用してセクション・ファイルを作成します。
EXTEND EVE {procedure-name} * (アスタリスク・ワイルドカード・シンボル)
コンパイルするDEC XTPUプロシージャ。 プロシージャは現在のバッファに格納されていなければなりません。 プロシージャ名を短縮することは可能ですが, ワイルドカードを使用することはできません。 名前では大文字と小文字は区別されません。 複数の名前が要求と一致する場合には,日本語EVEは一致する名前のリストを表示し, 適切な名前を選択できるようにします。プロシージャを指定しなかった場合には, 日本語EVEはプロシージャを要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]または[ Do ]だけを押し, プロシージャを指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
アスタリスク・ワイルドカード・シンボル( * )は, バッファ内のすべてのプロシージャをコンパイルすることを指定します。 これは EXTEND ALL コマンドを使用した場合と同じです。
コンパイラ・メッセージはメッセージ・ウィンドウ(日本語EVE画面の一番下)に表示されます。 すべてのコンパイラ・メッセージを表示する場合には, BUFFER MESSAGES コマンドを使用してMessagesバッファを現在のウィンドウに表示します。
EXTEND コマンドはプロシージャを実行するわけではありません。 コンパイルしたプロシージャを実行する場合には, 日本語EVEの XTPU コマンドを使用し, その後にプロシージャの名前を指定します。 将来の編集セッションのために,コンパイルしたプロシージャを保存する場合には, SAVE EXTENDED EVE コマンドを使用してセクション・ファイルを作成します。
Command: EXTEND EVE user_proc EVE が拡張されました: USER_PROC
EXTEND THIS
【操作方法】
EXTEND コマンドはプロシージャを実行するわけではありません。 コンパイルしたプロシージャを実行する場合には, 日本語EVEの XTPU コマンドを使用し, その後にプロシージャの名前を指定します。 将来の編集セッションのために,コンパイルしたプロシージャを保存する場合には, SAVE EXTENDED EVE コマンドを使用してセクション・ファイルを作成します。
EXTEND を単独で指定した場合には,EXTEND THIS と同意語です。 しかし,HELP EXTEND コマンドを使用した場合には, 日本語EVEはすべての EXTEND コマンドに関するヘルプを表示します。
EXTEND TPU {procedure-name} *
FILL
【操作方法】
SET PARAGRAPH INDENT コマンドを使用し, 0(省略時の設定)以外の字下げを指定した場合には, 段落の先頭から始まらない領域に対して FILL 操作を実行することはできません。
FILL PARAGRAPH
【操作方法】
FILL RANGE
【操作方法】
SET PARAGRAPH INDENT コマンドを使用し, 0(省略時の設定)以外の字下げを指定した場合には, 段落の先頭から始まらない領域に対して FILL 操作を実行することはできません。
FIND search-string
検索するテキスト。大文字と小文字を区別せずに, 一致するすべての文字列を検索する場合には,すべて小文字を使用します。 大文字と小文字を正確に区別する場合には, 大文字と小文字の組み合わせまたはすべて大文字を, 検索したい文字列どおりに使用します。 日本語EVEは検索文字列内のアクセント記号なども正確に照合します。 検索文字列を指定しなかった場合には, 日本語EVEは検索文字列を要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ Find ]キーだけを押し,検索文字列を入力しなかった場合には, 前に指定した文字列が検索されます。プロンプトに対して[ return ]キーだけを押し, 検索文字列を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
FIND として定義されているキーを押した場合や,このコマンドを入力し, 日本語EVEが検索文字列を要求するプロンプトを表示した場合には, 方向設定キーを押し,その方向で検索を開始することにより, 応答を終了できます。たとえば,EDTキーパッドを使用しているときは, 順方向の場合には[ KP4 ]を押し,逆方向の場合は[ KP5 ]を押すことができます。 [ return ]を押すことにより応答を終了する場合には, 検索操作はステータス・ラインに表示されるバッファの現在の方向で開始されます。
反対の方向からだけ文字列を検索できる場合には, 日本語EVEは検索の方向を変更するかどうかを質問します。 検索の方向を変更する場合には,[ return ]を押します。方向を変更せずに, 検索を終了する場合には,NOと入力し,[ return ]を押します。 文字列を検索できなかった場合には,カーソルは移動しません。
検索されたテキストは高輝度表示され,カーソルは文字列の先頭に移動します。 選択領域が設定されていない場合には,選択領域に対する場合と同様に, 検索領域に対してEVEコマンド,EDTキーパッド・キー,WPSキーパッド・キーを使用できます。 選択領域が設定されている場合には,操作は選択されたテキストに対して実行されますが, そのテキストには検索領域が含まれていない可能性があります。 表 4-3は使用できるコマンドとキーパッド・キーを示しています。
日本語EVEコマンド: |
CAPITALIZE WORD FILL または FILL RANGE FIND NEXT LOWERCASE WORD OPEN SELECTED REMOVE または CUT STORE TEXT または COPY UPPERCASE WORD |
EDTキーパッド・キー |
APPEND ( [ KP9 ] ) FndNxt ( [ PF3 ] ) EDT Replace ( [ GOLD-KP9 ] ) Subs ( [ GOLD-Enter ] ) |
WPSキーパッド・キー |
Continue Search ( [ GOLD-. ] ) Continue Search/Select ( [ GOLD-/ ]または[ GOLD-? ] ) WPS Copy ( [ GOLD-MINUS ] ) WPS Cut ( [ MINUS ]または[ Remove ] ) Lower Case ( [ GOLD-KP3 ] ) WPS Replace ( [ GOLD-' ]または[ GOLD-" ] ) Upper Case ( [ KP3 ] ) |
高輝度表示を取り消すには,カーソルを範囲の外部に移動するか, または RESET コマンドを使用します。
[ Find ]を2回押すと,FIND コマンド,FIND SELECTED コマンド, REPLACE コマンド,WILDCARD FIND コマンドに最後に入力した文字列が検索されます。 [ Find ]を1回だけ押し,文字列を入力せずに[ return ]キーだけを押した場合には, 日本語EVEは FIND コマンドを実行しません。
省略時の設定では, FIND コマンドは検索文字列内のタブとスペースを正確に照合し, 同じ行の2つ以上の単語で構成される文字列を検索します。 SET FIND WHITESPACE コマンドを使用した場合には, 日本語EVEは単語の間に1つ以上のスペースやタブがあるかどうかや, 単語の間に行区切りがあるかどうか(たとえば,行の最後にMarkがあり, 次の行の先頭にTwainがある場合など)とは無関係に, Mark Twainのような2つ以上の単語で構成される文字列を検索します。 詳しい説明は,SET FIND WHITESPACE コマンドの説明を参照してください。
FIND コマンドを入力するときに,nextやselectedなどの単語を検索する場合には, これらの単語を引用符で囲むか, または検索文字列を要求するプロンプトを日本語EVEが表示するようにします。 このようにすれば, FIND NEXT コマンドや FIND SELECTED コマンドでの混乱を避けることができます。
Command: FIND digital大文字と小文字の区別を無視して,digitalという単語をバッファからすべて検索します。 たとえば,日本語EVEは次のような単語を検索します。
Command: FIND Digital大文字と小文字を正確に区別してDigitalという単語を検索します。 つまり,1文字目が大文字のDで,2文字目以降が小文字の文字列を検索します。
FIND NEXT
【操作方法】
文字列を検索できた場合には,日本語EVEは文字列の先頭にカーソルを移動し, 検索したテキストを高輝度表示します。選択領域が設定されていない場合には, COPY コマンド,FILL コマンド, REMOVE コマンド,UPPERCASE WORD コマンド, あるいはテキスト領域に対して機能する他のコマンドを使用できます (選択領域が設定されている場合には, 操作は選択されたテキストに対して実行されますが, そのテキストには検索領域が含まれていない可能性があります)。
Command: FIND digital Command: FIND NEXT 逆方向にあります 検索しますか?
FIND SELECTED
【操作方法】
DECwindowsでは,選択領域は日本語EVEの内部に存在しても, 同時に実行中の別の DECwindowsアプリケーションの内部に存在してもかまいません。
文字列を検索できた場合には,日本語EVEは文字列の先頭にカーソルを移動し, 検索したテキストを高輝度表示し,選択領域を取り消します。 その後,COPY,FILL,REMOVE,UPPERCASE WORD, あるいはテキスト領域に対して使用できる他のコマンドも使用できます。
同じ文字列の別の発生箇所を検索する場合には, FIND NEXT コマンドを使用するか,または[Find]を2回押します。
検索領域が設定されており(検索したテキストが強調表示されている場合), 選択領域が設定されていない場合には, FIND SELECTED は FIND NEXT と同じ操作を実行します。 検索領域と選択領域のどちらも設定されている場合には, FIND SELECTED は選択領域を使用します。
FORWARD
ユーザが作成したバッファの場合には,省略時の方向は順方向です。 方向はバッファ固有の設定であり,1つのバッファを順方向に設定し, 別のバッファを逆方向に設定することができます。
日本語EVEコマンド・ラインを編集する場合には,省略時の方向は逆方向であり, これはテキスト・バッファの方向とは無関係です。
FIND または WILDCARD FIND として定義されているキーを押した場合や, いずれかのコマンドを入力し, 日本語EVEが検索文字列を要求するプロンプトを表示した場合には, 方向設定キーを押し,その方向で検索を開始することにより,応答を終了できます。 たとえば,EDTキーパッドでは,順方向の場合は[ KP4 ]を押し, 逆方向の場合は[ KP5 ]を押します。 [ return ]を押すことにより応答を終了した場合には,検索操作は, ステータス・ラインに表示されているバッファの現在の方向で開始されます。
RESET コマンドを使用した場合も(通常, 選択領域または検索領域を取り消すため),バッファの方向は順方向に設定されます。
Command: FORWARD Command: MOVE BY LINE
GET FILE filespec
編集または作成するファイル。 ファイル指定では論理名とワイルドカードを使用できます。 複数のファイルが要求と一致する場合には, 日本語EVEは一致するファイルのリストを表示し,適切なファイルを選択できるようにします。 1つの編集セッションで複数のファイルを編集できますが, 同時に指定できるのは1つのファイルだけです。 ファイルを指定しなかった場合には,日本語EVEはファイルを要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]キー,または[ Do ]キーだけを押し, ファイルを指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
ファイルが存在する場合には, 日本語EVEはそのファイルを現在のウィンドウの新しいバッファに複写します。 ファイルが存在しない場合には,日本語EVEは新しい空のバッファを作成し, バッファ名としてファイル名およびファイル・タイプを使用します。 その名前を持つバッファがすでに存在し, ファイルに対応づけられていない場合には(たとえば, BUFFER コマンドや NEW コマンドを使用してバッファを作成した場合), 日本語EVEはバッファを作成する前に,別の名前を要求します。
SET DIRECTORY LIST コマンドを使用している場合には, GET FILE コマンドは DIRECTORY LIST コマンドと同様に動作します。 詳しくは,DIRECTORY LIST コマンドの説明を参照してください。
編集セッションですでにオープンされているファイルを指定した場合には(つまり, すでにバッファが存在するファイル),そのバッファがまだ存在しているときは, 日本語EVEはそのファイルに対するバッファの最後の位置に戻ります。
新しいバッファのマージンや他の設定は, $DEFAULTS$という名前の日本語EVEシステム・バッファと同じです。 $DEFAULTS$ には,省略時のバッファ属性が登録されています。 詳しい説明は『日本語EVE ユーザーズ・ガイド』の第7.13節 "$DEFAULTS$バッファの変更" を参照してください。
Command: GET FILE memo.txt
GET WILDCARD FILE wildcarded_filespec
編集あるいは作成したいファイルのファイル指定。 ファイル指定に論理名やワイルドカードを使用することができます。 もしファイル指定に複数のファイルがマッチした場合, マッチしたすべてのファイルを読み込みます。 もしファイルを指定しなかった場合には,ファイル名を要求するプロンプトが表示されます。 何も入力せずに[ Do ]あるいは[ return ]キーを押すと,操作がキャンセルされます。
もし該当するファイルがないとき(つまり指定したファイルが存在しないとき), GET WILDCARD FILE コマンドはワイルドカードをファイル指定に使用していてもいなくても新しいバッファは作成しません (この動きは GET FILE コマンドや OPEN,OPEN SELECTED コマンドと異なります。 これらのコマンドはファイルが存在してもしなくてもバッファを作成します)。
日本語EVEはひとつひとつのファイルについて, すでにオープンされていないかをチェックします。 もしすでにオープンされていなければ, ファイル名とファイル・タイプをバッファ名にしてバッファを作成します。 それからファイルの内容がその新しいバッファにコピーされます。 新しいバッファのマージンやその他の設定は$DEFAULTS$バッファと同じ設定になります (オンライン・ヘルプのDefaultsを参照)。 もしファイルがすでにオープンされていた場合には,バッファは作成されません。
2つかそれ以上のファイルがオープンされたとき, ワイルドカードに最後にマッチしたファイルのバッファが現在の画面に表示されます。 もしそのファイルがすでにオープンされているファイルだったときには, カーソルはそのバッファ上で最後にいた位置に移動します。 もしそのバッファが新しく作成されたものだったときには, カーソルはバッファの先頭に移動します。
オープンしたいファイル名と同じ名前で, ファイルに関連付けられていないバッファがすでにある場合, 日本語EVEはバッファを作成する前に別のバッファ名をきいてきます。 一回の GET WILDCARD FILES コマンドでバッファ名を要求するプロンプトが複数表示されることもあります。
GLOBAL REPLACE ┌ "old-string"["new-string"] ┐ └ old-string[new-string] ┘
指定した"古い文字列"のすべてを"新しい文字列"に置き換えてよいことがわかっている場合にのみ, このコマンドを使用します。
Command: GLOBAL REPLACE bird flamingo
GO TO maker-name
カーソルを移動する宛先となるマーカであり, MARK コマンドによってすでに指定されているマーカ。 マーカ名は短縮できますが,ワイルドカードを使用することはできません (たとえば,マーカ名ではアスタリスクは文字として取り扱われます)。 マーカ名では大文字と小文字は区別されません。 複数の名前が要求と一致する場合には,日本語EVEは一致する名前のリストを表示し, 適切な名前を選択できるようにします。マーカを指定しなかった場合は, 日本語EVEはマーカを要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]または[ Do ]だけを押し,マーカを指定しなかった場合には, 操作は取り消されます。
マーカが現在のバッファ以外のバッファに存在する場合には, 日本語EVEはそのバッファを現在のウィンドウに表示します。 2つのウィンドウを使用している場合には, 日本語EVEはバッファを他のウィンドウに表示します。
マーカ名を確認する場合には,SHOW コマンドを使用します。
マーカは現在のセッションだけで有効であり, セッションからセッションに保存されるわけではありません。
Command: MARK intro sec . . . Command: GO TO intro sec マークに移動します: intro sec
HELP [topic-name]
ヘルプ情報が必要な日本語EVEコマンドまたは他のトピック。 トピック名は短縮できます (EDTキーパッドまたはWPSキーパッドの機能の名前を入力することはできません)。 複数の名前が要求と一致する場合には, 日本語EVEは一致するトピックのリストを表示し, 適切なトピックを選択できるようにします(たとえば, HELP SET と入力した場合には, 日本語EVEはすべての SET コマンドのリストを表示します)。 疑問符(?)を指定した場合や,トピックを指定しなかった場合には, 日本語EVEはトピックのリストを表示します。 プロンプトに対して[ return ]キーを押すと,HELP は終了します。
日本語EVEには3種類のHELPトピックがあります。
日本語EVEコマンドについて説明し, コマンドの使い方を示す1つ以上の例または操作方法を示す。
日本語EVEコマンドに割り当てられていないEDTキーパッドとWPSキーパッドのキーについて説明する。
エディタの操作や機能などについて説明する。 たとえば,省略時の設定,イニシャライゼーション・ファイル,キーの名前などについて説明する。
すべてのキー定義のリストを表示する場合には, HELP KEYS コマンドを使用するか,またはGOLDキーが設定されている場合には, [ GOLD-Help ]を押します。この操作を実行すると, 制御キーやGOLDキーの組み合わせも含めて, 現在定義されているすべてのキーのリストが表示されます。 その後,ヘルプ情報が必要なキーを押します。
DEC XTPU組込みプロシージャに関するヘルプが必要な場合には, HELP TPU コマンドを使用します。 このコマンドは日本語EVEの TPU コマンドに関するヘルプを表示し, XTPUHELPライブラリに切り換えます。その後,たとえば,COPY_TEXTなどのように, ヘルプ情報が必要な組込みプロシージャの名前を入力できます。 エディタに関するヘルプに戻るには,EVE と入力します。
長いHELPトピックをスクロールする場合には, [ Next Screen ]キーと[ Prev Screen ]キーを押します。
HELP を終了し,編集を再開するには,[ return ]を押します。
最後に表示したHELPトピックは, Helpという名前の日本語EVEシステム・バッファに格納されます。 Helpバッファの内容は, たとえば定義されているキーのリストの複写を保存するなどの目的でファイルに書き込むことができます (保存できます)。その場合の操作は次のとおりです。
Command: HELP KEYSHELPを終了するには,[ return ]を押します。
Command: BUFFER HELPたとえば,独自のコメントを追加するために,Helpバッファを編集できます。 FILL コマンドなどの一部の編集操作はHelpバッファの内部で使用できません。
Command: WRITE FILE keydefs.lis
Command: HELPヘルプ情報を表示できるトピックのリストを表示します。 この後,ヘルプが必要なトピックの名前を入力できます。
Command: HELP CENTER LINECENTER LINE コマンドに関するヘルプを表示します。
Command: HELP KEYPADキーパッド・ダイアグラムを表示します( [ Help ]キーを押す操作と同じ)。 その後,ヘルプが必要なキーを押すことができます。 たとえば,EDTキーパッドまたはWPSキーパッドを使用している場合には, [ Ctrl/J ]を押すことにより,Delete Previous Wordキーに関するヘルプを表示できます。 また,ユーザが定義したキーに割り当てられているコマンドに関するヘルプを表示する場合には, そのキーを押すこともできます。
Command: HELP KEYS現在定義されているすべてのキーのリストを表示します ( [ GOLD- Help ]キーを押す操作と同じ)。その後,ヘルプが必要なキーを押します。 日本語EVE,EDTキーパッド,WPSキーパッド,ユーザ自身が定義したキーを押すことができます。
Command: HELP XTPUXTPU コマンドに関するヘルプを表示し, XTPU HELPライブラリに自動的に切り替えます。 その後,ヘルプが必要なDEC XTPU組込みプロシージャの名前を入力できます。 たとえば,COPY_TEXTやGET_INFOを指定できます。トピックの名前は短縮できます。 XTPU HELPトピックのリストが必要な場合には,疑問符(?)を入力します。 日本語EVEコマンドに関するヘルプに戻るには,EVE と入力します。
HENKAN MODE toggle rotate on off
変換モード/非変換モードを切り替えます。
ローマ字漢字/かな漢字/半角漢字/記号/コードの5つのモードを切り替えます。 TAROキーパッドの[ F10 ]キーに相当します。
変換モードにセットします。
非変換モードにセットします。
INCLUDE FILE filespec
挿入するファイル。ファイル指定では論理名とワイルドカードを使用できます。 複数のファイルが要求と一致する場合には, 日本語EVEは一致するファイルのリストを表示し, 適切なファイルを選択できるようにします。 1つのバッファに複数のファイルを挿入できますが, 同時に挿入できるのは1つのファイルだけです。ファイルを指定しなかった場合には, 日本語EVEはファイルを要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]キー,または[ Do ]キーだけを押し, ファイルを指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
ファイルを挿入しても, バッファの名前やバッファに対応づけられている出力ファイルの名前が変更されるわけではありません。 挿入するファイルにタブ文字が含まれている場合には, 現在のバッファのタブ・ストップが適用されます。 ファイルを挿入してもテキストの書式は変更されません(再ラップされません)。 バッファのマージンに従ってテキストの書式を変更するには, FILL コマンドを使用します。
もし SET DIRECTORY LIST コマンドを使用している場合には, INCLUDE FILE コマンドを使用すると DIRECTORY LIST コマンドと同じファイル選択リストが表示されます。 ここで挿入したいファイルを選択してください。 詳しくは,DIRECTORY LIST コマンドの説明を参照してください。
Command: INCLUDE FILE more.dat
INSERT HERE
【操作方法】
設定に応じて,テキストは日本語EVEのInsert Hereバッファから挿入されるか, またはDECwindowsクリップボードから挿入されます。 省略時の設定はNOCLIPBOARDであり,この場合はInsert Hereバッファが使用されます。 詳しい説明は,SET CLIPBOARD コマンドの説明を参照してください。
INSERT MODE
バッファのモードはステータス・ラインに表示されます。 テキストを編集する場合には,省略時のモードは挿入モードです。 モードはバッファ固有の設定であり,1つのバッファを挿入モードに設定し, 別のバッファを重ね書きモードに設定できます。
日本語EVEコマンド・ラインを編集する場合には, 省略時のモードはターミナル設定と同じであり (DCLのSET TERMINALコマンドにしたがいます), テキスト・バッファのモードとは無関係です。
INSERT PAGE BREAK
【操作方法】
1ページ54行でソフト・ページ区切りを挿入する場合には, PAGINATE コマンドを使用します。
KIGOU
矢印キー([↑],[↓],[→],[←])で上下左右にカーソルを移動できます。 [Return]キーを押すと,カーソルが置かれている記号を入力して, コマンドを終了します。[Select]キーを使えば, コマンドを終了せずに記号を何文字でも入力することができます。 記号を入力しないでコマンドを終了するときは[Ctrl/Z]を押してください。
記号モードを1度終了し,再度 KIGOU コマンドを実行すると, 前回終了時と同じラインが表示されます。[GOLD/↑]で一覧表の先頭に, [GOLD/↓]で最後に移動できます。
KIGOU コマンドを頻繁に使う場合は,コマンドをキーに定義すると便利です。 イニシャライゼーション・ファイルSYS$LOGIN:JEVE$INIT_V3.EVEに, 以下の1行を追加してください。
DEFINE KEY=GOLD/Z KIGOUこれで,[GOLD/Z]で KIGOU コマンドが実行されます。
KIGOU BY CODE
KIGOU BY CODE コマンドを実行すると, [ ]内のコード番号が空白/入力可能になるので,ここに番号を入力すると, そのラインが表示されます。
KIGOU BY CODE コマンドを頻繁に使う場合は, コマンドをキーに定義すると便利です。 イニシャライゼーション・ファイルSYS$LOGIN:JEVE$INIT_V3.EVEに, 以下の1行を追加してください。
DEFINE KEY=GOLD/X KIGOU BY CODEこれで,[GOLD/X]で KIGOU BY CODE コマンドが実行されます。
LEARN
【操作方法】
キー定義は編集セッション全体で有効であり,また,キーを再定義したり, 定義を取り消すまで有効です。将来のセッションのためにキー定義を保存する場合には, SAVE EXTENDED EVE コマンドを使用してセクション・ファイルを作成します。 学習シーケンスをイニシャライゼーション・ファイルに登録することはできません。
学習シーケンスは,シーケンスが作成されたときのキー定義を記録するわけではなく, キーストロークを記録します。したがって,学習シーケンスを「再生」する前に, シーケンスで使用したキーが適切に定義されているかどうかを確認し,また, シーケンスに影響を与える設定が正しいかどうかも確認してください。 これらの条件が満足されない場合には,学習シーケンスは異常終了したり, 予想どおりに機能しないことがあります。 学習シーケンスが何を実行するかに応じて,次のことを確認する必要があります。
Command: LEARN 学習するキー・ストロークを入力し,Ctrl/R を押してください [ Do ] (を押す) Command: INSERT HERE [ return ] (を押す) [ Do ] (を押す) Command: FILL PARAGRAPH [ return ] (を押す) [Ctrl/R] (を押す) 記憶させたいキーを押してください [ F20 ] (を押す) キー・ストロークが記憶されました
LINE integer [procedure-name]
カーソルを移動する宛先の行番号。 バッファ内の総行数より大きい値を指定した場合には, 日本語EVEはカーソルをバッファの最後に移動します。 行番号を指定しなかった場合には,日本語EVEは行番号を要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]または[ Do ]だけを押し, 行番号を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
指定した行が含まれるDEC XTPUプロシージャ。 プロシージャは現在のバッファに存在しなければなりません。 プロシージャ名は短縮できますが,ワイルドカードを使用することはできません。 名前では大文字と小文字は区別されません。 複数のプロシージャが要求と一致する場合には, 日本語EVEは一致するプロシージャのリストを表示し, 適切なプロシージャを選択できるようにします。 一部のコンパイラ・メッセージはプロシージャ内の行番号を参照します。 したがって,プロシージャを指定できる機能は役立ちます。
バッファの現在の行番号と総行数を確認するには,WHAT LINE コマンドを使用します。
Command: LINE 10現在のバッファの行10 (10行目)の先頭にカーソルを移動します。
Command: LINE 10 user_proc現在のバッファ内のUSER_PROCという名前のプロシージャの行10 (10行目)の先頭にカーソルを移動します。
LOWERCASE WORD
【操作方法】
選択領域または検索領域が設定されていない場合には, LOWERCASE WORD は現在の単語に対して機能します。 現在の位置が単語と単語の間にある場合には, このコマンドは現在の行の次の単語に対して機能します。
Command: FIND NEXT Command: LOWERCASE WORD
MARK marker-name
バッファ内の現在の位置をマークするために使用する名前。 マーカ名では大文字と小文字は区別されず,名前の内部でスペースも使用できます。 ワイルドカードを使用することはできません (たとえば,マーカ名ではアスタリスクは文字として取り扱われます)。 すでに使用しているマーカ名を指定した場合には,前のマーカは取り消されます。 マーカを指定しなかった場合には,日本語EVEはマーカを要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]または[ Do ]だけを押し, マーカ名を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
マーカ名を確認するには,SHOW コマンドを使用します。
マーカは現在のセッションだけで有効であり, セッションからセッションへ保存することはできません。
Command: MARK intro sec 現在位置がマークされました . . . Command: GO TO intro sec
MOVE BY LINE
【操作方法】
MOVE BY PAGE
【操作方法】
ページ区切りについての詳しい説明は, INSERT PAGE BREAK コマンドと PAGINATE コマンドの説明を参照してください。
MOVE BY WORD
【操作方法】
MOVE DOWN
カーソルがフリー・カーソル(省略時の設定)の場合には,テキストが存在する場合も, 存在しない場合も,カーソルは画面の同じカラムを下に移動します。
カーソルがバウンド・カーソルの場合には,EDT,WPS, あるいは他のエディタの場合と同様に,カーソルは各行で対応する位置を下に移動します。 たとえば,現在の行が次の行より長く,カーソルが行の最後にある場合には, MOVE DOWN コマンドを使用すると,カーソルは次の行の最後に移動します。 バッファの使用されていない部分にカーソルを移動することはできません。
現在の位置がバッファの最後である場合には,カーソルは移動しません。 ただし,バッファがウィンドウの長さより短く,カーソルがフリー・カーソルである場合は例外です。 したがって,[End of file]マーカをこえてカーソルを移動することができます。 この操作を実行した場合には,次の編集操作(テキストの入力など)によって, [End of file]マーカの位置は適切に変更されます。
カーソルの移動タイプの設定についての説明は, SET CURSOR BOUND コマンドと SET CURSOR FREE コマンドの説明を参照してください。
MOVE LEFT
カーソルがフリー・カーソル(省略時の設定)の場合には,文字がすでに存在する場合も, 存在しない場合も,カーソルはバッファ内のどこにでも移動できます。 たとえば,左マージンが1より大きい場合には, カーソルを左マージンの左に移動することができます。
カーソルがバウンド・カーソルの場合には,行の先頭から前の行の最後に移動します。 日本語EVEコマンド・ラインを編集する場合には, カーソルは常にバウンド・カーソルであり,行の先頭をこえて移動することはできません。
カーソルの移動タイプの設定についての説明は, SET CURSOR BOUND コマンドと SET CURSOR FREE コマンドの説明を参照してください。
MOVE RIGHT
カーソルがフリー・カーソル(省略時の設定)の場合には,文字がすでに存在する場合も, 存在しない場合も,カーソルはバッファ内のどこにでも移動できます。 たとえば,右マージンの右に移動することができます。
カーソルがバウンド・カーソルの場合には,行の最後から次の行の先頭に移動します。 日本語EVEコマンド・ラインを編集する場合には, カーソルは常に固定カーソルであり,行の最後をこえて移動することはできません。
カーソルの移動タイプの設定についての説明は, SET CURSOR BOUND コマンドと SET CURSOR FREE コマンドの説明を参照してください。
MOVE UP
カーソルがフリー・カーソル(省略時の設定)の場合には, テキストが存在するかどうかとは無関係に,カーソルは画面の同じカラムを上に移動します。
カーソルがバウンド・カーソルの場合には,EDTやWPS, あるいは他のエディタの場合と同様に,カーソルは対応する行の位置を上に移動します。 たとえば,現在の行が前の行より長く,現在の位置が行の最後である場合には, MOVE UP を実行すると,カーソルは前の行の最後に移動します。 バッファの使用されていない部分にカーソルを移動することはできません。
カーソルの移動タイプの設定についての説明は, SET CURSOR BOUND コマンドと SET CURSOR FREE コマンドの説明を参照してください。
NEW
新しいバッファの名前はMAINです。 MAINという名前のバッファがすでに存在する場合には, 日本語EVEは作成する新しいバッファの名前を要求します。 プロンプトに対して[ return ]または[ Do ]だけを押し, バッファ名を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。 既存のバッファと同じ名前を持つバッファを作成することはできません。 たとえば,MESSAGESという名前のバッファを作成することはできません。 これは,その名前を持つシステム・バッファが日本語EVEに存在するからです (Messagesバッファは編集セッションで受信したメッセージを格納するために使用されます)。 ユーザが作成したバッファのリストを表示する場合には, SHOW BUFFERS コマンドを使用します。 日本語EVEが作成したバッファのリストを表示する場合には, SHOW SYSTEM BUFFERS コマンドを使用します。
ユーザが作成するバッファのマージンやその他の設定は, $DEFAULTS$という名前の日本語EVEシステム・バッファの設定と同じです。 $DEFAULTS$ には,省略時のバッファ属性が登録されています。 詳しい説明は,『日本語EVE ユーザーズ・ガイド』の第7.13節 "$DEFAULTS$バッファの変更" を参照してください。
Command: NEW バッファ名を入力してください(キャンセル → Return): test
NEXT BUFFER
2つのバッファだけを使用している場合に, NEXT BUFFER コマンドを繰り返し実行すると, 2つのバッファが交互に切り換えられます。 3つ以上のバッファを使用している場合には,次のバッファは, バッファを作成した順序によって決定されます。 バッファのリストを表示する場合には,SHOW BUFFERS コマンドを使用します。
DECwindowsでは, ステータス・ラインに表示されているバッファ名の上でMB1をクリックすることにより, バッファを切り替えることができます。 この機能は NEXT BUFFER コマンドと同じです。
Command: GET FILE alpha.txt . . . Command: GET FILE beta.txt . . . Command: NEXT BUFFER
NEXT CLAUSE
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
NEXT SCREEN
カーソルがフリー・カーソル(省略時の設定)の場合には, テキストが存在するかどうかとは無関係に, カーソルは画面の同じカラムを下に移動します。
カーソルがバウンド・カーソルの場合には,テキストの形状に応じて, カーソルは各行の対応する位置を下に移動します。
カーソルの移動タイプの設定についての説明は, SET CURSOR BOUND コマンドと SET CURSOR FREE コマンドの説明を参照してください。
長いヘルプ・トピックをスクロールする場合にも,NEXT SCREEN を使用します。
NEXT WINDOW
たとえば,日本語EVEメイン・ウィンドウを3つのウィンドウに分割した場合には, NEXT WINDOW コマンドは次の操作を実行します。
曖昧なコマンドを入力した場合などのように,Choicesバッファが表示される場合には, NEXT WINDOW として定義されているキーを押すことにより, Choicesバッファとコマンド・ラインを切り替えることができます。
ONE WINDOW
【操作方法】
OPEN filespec
OPEN SELECTED
【操作方法】
選択領域は検索領域より優先します。 DECwindowsでは,選択領域は日本語EVEの内部に存在しても, 同時に実行されている別のDECwindowsアプリケーションの内部に存在してもかまいません。
編集セッションですでにオープンしたファイル(つまり, すでにバッファが設定されているファイル)を指定した場合には, バッファがまだ存在するときは, 日本語EVEはそのファイルに対するバッファの最後の位置に戻ります。
新しいバッファのマージンや他の設定は, $DEFAULTS$という日本語EVEシステム・バッファと同じ設定になります。 $DEFAULTS$ には,省略時のバッファ属性が登録されています。 詳しい説明は,『日本語EVE ユーザーズ・ガイド』の第7.13節 "$DEFAULTS$バッファの変更" を参照してください。
OTHER WINDOW
OVERSTRIKE MODE
バッファのモードはステータス・ラインに表示されます。 テキストを編集する場合には,省略時のモードは挿入モードです。 モードはバッファ固有の設定であり,1つのバッファを挿入モードに設定し, 別のバッファを重ね書きモードに設定できます。
コマンド・ラインを編集する場合には,省略時のモードはターミナルの設定と同じです (DCLのSET TERMINALコマンドに従います)。 これはテキスト・バッファのモードとは無関係です。
PAGEINATE
【操作方法】
ハード・ページ区切りが検出された場合は, 日本語EVEはそのページ区切りの後の行で停止し, 必要に応じてそのページ区切りを消去できるようにします。 ハード・ページ区切りはフォーム・フィードのみであり, 通常 INSERT PAGE BREAK コマンドによって挿入されます。
バッファ内のページ区切り(ソフト・ページ区切りまたはハード・ページ区切り) を確認する場合には,MOVE BY PAGE コマンドを使用します。
PASTE
PASTE コマンドはWPSキーパッドのPASTEキーと同じではありません。 PASTE (または INSERT HERE )コマンドは,設定に応じて, 日本語EVEのInsert HereバッファまたはDECwindowsクリップボードを使用します。 WPSのPasteキーはInsert HereバッファまたはWPSスタイルの代替ペースト・バッファを使用しますが, クリップボードは使用しません。
PREVIOUS CLAUSE
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
PREVIOUS CONVERT
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
PREVIOUS SCREEN
カーソルがフリー・カーソル(省略時の設定)の場合には, テキストが存在するかどうかとは無関係に,カーソルは画面の同じカラムを上に移動します。
カーソルがバウンド・カーソルの場合には,テキストの形状に応じて, カーソルは各行の対応する位置を上に移動します。
カーソルの移動タイプの設定についての説明は, SET CURSOR BOUND コマンドと SET CURSOR FREE コマンドの説明を参照してください。
長いヘルプ・トピックをスクロールする場合には,[Prev Screen]キーを使用します。
PREVIOUS WINDOW
たとえば,日本語EVEメイン・ウィンドウを3つのウィンドウに分割した場合には, PREVIOUS WINDOW は次の操作を実行します。
曖昧なコマンドを入力した場合などのように,Choicesバッファが表示される場合には, PREVIOUS WINDOW として定義されているキーを押すことにより, Choicesバッファとコマンド・ラインを切り替えることができます。
QUIT
ユーザが作成したバッファを変更した場合には, 日本語EVEはバッファの内容を保存せずに編集セッションを終了するかどうかを確認します (誤って編集結果を破棄するのを防止するため)。 バッファの内容を保存せずに,編集セッションを終了する場合には, プロンプトに対して[ return ]キーだけを押します。 バッファの内容を保存せずに編集セッションを終了する操作を実行しない場合には, NOと入力し,[ return ]キーを押します。
バッファを変更していない場合や,すべての編集結果をすでに保存している場合には, EXIT コマンドと QUIT コマンドは同じです。したがって, [ F10 ]や[ Ctrl/Z ]などの EXIT として定義されているキーを押すことにより, 編集セッションを終了できます。
Command: QUIT セーブされていないバッファがあります,QUIT しますか [Yes]?
QUOTE
QUOTE はバッファのモードの影響を受けます (バッファのモードはステータス・ラインに表示されます)。 挿入モードでは,特殊な意味を取り消した文字は現在の位置に挿入されます。 重ね書きモードでは,特殊な意味を取り消した文字は現在の文字を置換します。
FIND コマンドや REPLACE コマンドに対して文字列を入力する場合には, 制御コードや他の文字の特殊な意味を取り消すことができます。 たとえば,SET TABS SPACES コマンドや SET TABS MOVEMENT コマンドを使用した場合には, 次に示す方法でタブ文字を検索するために, [ Tab ]または[ Ctrl/I ]の特殊な意味を取り消すことができます。
次に示す制御コードやキーはVMSが処理します。 したがって,これらの特殊な意味を取り消すことはできません。
Command: QUOTE キーを押してください:
RECALL
RECALL コマンドをタイプ入力しないでください。 RECALL と入力すると,そのコマンド自体が再呼び出しされます。 したがって,[ Ctrl/B ]を使用(EVEJキーパッドでは使用できませんので, ご注意ください)するか,または RECALL として定義されているキーを使用します。
【操作方法】
日本語EVEコマンドがファイル名や検索文字列, あるいは他のパラメータなどの追加情報を要求するプロンプトを表示した場合には, [ Ctrl/B ]を押して$PROMPTS$バッファをスクロールし, コマンド・プロンプトに対する前の応答を再呼び出しすることができます。
RECOVER BUFFER ┌ buffer-name ┐ └ journal-name ┘
回復したいバッファの名前です。MAINバッファのように, すでに存在するバッファを指定したときには, 日本語EVEは回復の前にそのバッファを削除します (もしバッファが変更されているときには削除の前に確認をします)。
回復したいバッファのジャーナル・ファイルの名前です。 ジャーナル・ファイルの名前は, バッファの名前やファイルの名前に .XTPU$JOURNAL というファイル・タイプを付けたものです。 MEMO.TXTというファイルのジャーナル・ファイルの名前は,MEMO_TXT.XTPU$JOURNALです。
RECOVER BUFFER コマンドは,各種設定,キー定義, システム・バッファの内容は回復しません。
システムに問題が発生したときに編集していたテキストを回復するには以下のようにします。
Command: RECOVER BUFFER main
そのバッファを回復するときには,[ return ]キーを押してください。 回復しないときにはNOとタイプしてから[ return ]キーを押してください。
Command: RECOVER BUFFER *ジャーナル・ファイルが存在するバッファすべてを回復するには, RECOVER BUFFER ALL コマンドを使ってください。
RECOVER BUFFER ALL
RECOVER BUFFER ALL コマンドは,各種設定,キー定義, システム・バッファの内容は回復しません。
システムに問題が発生したときに編集していたすべてのバッファを回復するには以下のようにします。
Command: RECOVER BUFFER ALL日本語EVEは, 論理名XTPU$JOURNALで指定されるディレクトリに存在するジャーナル・ファイルに対応するバッファを回復します。 XTPU$JOURNALは標準設定ではSYS$SCRATCHに定義されています。
それぞれのバッファについて,日本語EVEはバッファ名や, バッファに対応するファイル名,ジャーナル・ファイル作成の日時などを表示します。 日本語EVEは以下の1つを選ぶようにユーザに聞いてきます。
REFRESH
REFRESH は, 日本語EVE画面の一番下に表示されるメッセージ・ウィンドウもクリアします。 しかし,すべてのメッセージはまだMessagesバッファに登録されています。 Messagesバッファの内容を表示するには,次のコマンドを使用します。
Command: BUFFER MESSAGESその後,編集中のバッファに戻るには,BUFFER コマンドを使用し, 編集するバッファの名前の指定するか, または SHOW BUFFERS コマンドを使用し, リストから適切なバッファを選択します。
REFRESH コマンドは選択領域や検索領域の高輝度表示を取り消しません。 したがって,高輝度表示を取り消すには,RESET コマンドを使用します。
REMEMBER
REMEMBER コマンド自体をタイプ入力しないでください。 REMEMBER と入力すると,そのコマンド自体が学習シーケンスの一部として記憶されます。 したがって,[ Ctrl/R ]を使用するか,または REMEMBER として定義されているキーを使用します。
【操作方法】
日本語EVEは学習シーケンスに対して定義するキーを押すように要求するプロンプトを表示します。
REMOVE
【操作方法】
変更不可能なバッファで REMOVE を使用した場合には, 日本語EVEは STORE TEXT コマンドを実行し, 強調表示されているテキストを削除せずに,単に複写します。
現在の位置がBuffer Listバッファの内部である場合には, REMOVE コマンドはバッファを削除し,そのとき, バッファ名を入力する必要はありません。
REPEAT integer
まだ終了していない繰り返しカウントを取り消すには, RESET コマンドを使用します。
別の REPEAT コマンドをさらに繰り返すために, REPEAT コマンドを使用することはできません。 同じ行で2つの REPEAT コマンドを使用した場合には, 2番目のコマンドは最初のコマンドを無効にします。
EDTキーパッドまたはWPSキーパッドを使用している場合には, GOLDキーと数字キーの組み合わせを使用して繰り返しカウントを指定することができます。 たとえば,カーソルを5行だけ下に移動する場合には,次の操作を実行できます。
- 注意
- REPEAT 操作を取り消すために[ Ctrl/C ]を使用することはできません。 [ Ctrl/C ]を押すと,操作は取り消されますが, [ Ctrl/C ]はジャーナル・ファイルに記録されず, システム障害によって編集セッションが異常終了したときに, 作業結果を回復できなくなります。 操作を取り消すために[ Ctrl/C ]を使用する場合には, 編集セッションをただちに終了し,編集結果を保存し,その後, 編集セッションを再起動してください。
次の操作を繰り返す回数。1より大きい値でなければなりません。 値を指定しなかった場合には,日本語EVEは値を要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]または[ Do ]だけを押し, 値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
Command: REPEAT 5 次のコマンドを 5 回繰り返します Command: ERASE WORD
REPLACE {"old-string"["new-string"]} {old-string[new-string]}
削除するテキスト。文字列が複数の単語で構成される場合には, 文字列全体を引用符で囲むか, または日本語EVEが文字列を要求するプロンプトを表示するようにします。 大文字と小文字を区別せずに検索する場合には,すべて小文字を使用します。 大文字と小文字を正確に区別して検索する場合には, 大文字と小文字の組み合わせまたはすべて大文字を使用します。 古い文字列を指定しなかった場合には, 日本語EVEは文字列を要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]または[ Do ]だけを押し, 文字列を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
古い文字列を置換するテキスト。文字列が複数の単語で構成される場合には, 文字列全体を引用符で囲むか, または日本語EVEが文字列を要求するプロンプトを表示するようにします。 新しい文字列を指定しなかった場合,つまり, プロンプトに対して[ return ]だけを押した場合には, REPLACEは古い文字列を単に削除し,新しい文字列を挿入しません。
日本語EVEは最初に現在の方向に古い文字列を検索し,必要に応じて, 反対の方向にも検索します。古い文字列を反対方向に検索できる場合には, 日本語EVEは検索の方向を変更するかどうかを質問します。 検索の方向を変更する場合には,[ return ]を押します。 検索の方向を変更しない場合には,NOと入力し,[ return ]を押します。
古い文字列を検索できた場合には,日本語EVEは文字列の先頭にカーソルを移動し, 検索したテキストを強調表示し,次のいずれかを選択するように要求します。 応答を入力する場合には,最初の文字だけを入力すれば十分です (最後に[ return ]を押してください)。
応答 | 結果 |
---|---|
YES | 古い文字列のこの発生箇所を新しい文字列に変更し, 次の発生箇所を検索する。これは省略時の設定である。 この応答を選択する場合には,[ return ]だけを押してもかまわない。 |
NO | この発生箇所を置換せず,次の発生箇所を検索する。 |
ALL | この発生箇所から順にすべての発生箇所を置換し, カーソルを各発生箇所に順に移動しない。 |
LAST | この発生箇所を置換し,置換操作をここで停止する。 |
QUIT | この発生箇所を置換せず, 置換操作をここで停止する([ Ctrl/Z ]を押してもかまわない)。 |
YESまたはALLを応答したときに,バッファ全体を2回以上検索している場合には, 日本語EVEは操作を継続するかどうかを質問します (古い文字列と新しい文字列が類似しているときに,文字列を再度置換するのを防止できます)。
操作が終了した場合には,日本語EVEは実行した置換の回数を表示します。
REPLACE コマンドでは,大文字と小文字は区別されます。 古い文字列がすべて小文字の場合には, 日本語EVEは大文字と小文字を区別せずにすべての発生箇所を検索します ( FIND コマンドと同じ)。 新しい文字列もすべて小文字の場合には,日本語EVEは次に示すように, 各置換操作で大文字と小文字を適切に設定します。
古い文字列 | 新しい文字列 | 対象となる文字列 | 置換後 |
---|---|---|---|
butter | margarine |
butter Butter BUTTER BUtteR |
margarine Margarine MARGARINE margarine |
Butter | margarine | Butter | margarine |
butter | Margarine |
butter Butter BUTTER BUtteR |
Margarine Margarine Margarine Margarine |
Butter | Margarine | Butter | Margarine |
古い文字列は次の FIND のための検索文字列になります。 したがって,butterをmargarineに変更した後, FIND NEXT コマンドを実行すると,butterが検索されます。
Command: REPLACE butter margarine 置き換えますか?(Yes, No, All, Last, Quit): A 8 個置き換えましたbutterという単語のすべての発生箇所をmargarineという単語に変更します。 古い文字列はすべて小文字であるため,日本語EVEは大文字と小文字を区別せずに, butterのすべての発生箇所を検索します。新しい文字列もすべて小文字であるため, 日本語EVEは置換するときに新しい文字列の大文字と小文字を適切に設定します。
Command: REPLACE computer VAXcomputerをVAXに変更します。古い文字列はすべて小文字であるため, 日本語 EVEはすべての発生箇所を検索しますが,新しい文字列は大文字であるため, 新しい文字列はこのまま正確に挿入されます(この例では,すべて大文字で挿入されます)。
Command: REPLACE "Samuel L. Clemens" "Mark Twain"フレーズ(複数の単語)を置換する場合には,文字列を引用符で囲むか, または日本語EVEが文字列を要求するプロンプトを表示するようにします。 古い文字列と新しい文字列には大文字が含まれているため, 検索操作でも置換操作でも,大文字と小文字は正確に区別されます。
RESET
Command: SELECT . . . Command: RESET SELECT をキャンセルします
RESTORE
【操作方法】
Command: ERASE WORD . . . Command: RESTORE
RESTORE BOX SELECTION
このコマンドは誤ってボックス領域を消去した場合に使用するほかにボックス・カット・アンド・ペーストのかわりに使用することも可能です。 保留削除操作はInsert Hereバッファを使用しないので, このコマンドを使用するとInsert Hereバッファの内容を保ったままで別のボックス領域を削除および回復することができます。
【操作方法】
設定 | RESTORE BOX SELECTIONの動き |
---|---|
SET BOX PAD (省略時の設定) |
バッファのモードにかかわらず,下にあるテキストの上に上書きで復元します。 |
SET BOX NOPAD | バッファのモードにより復元する際の動きが異なります。 挿入モードでは復元されるテキストは挿入されそこにあったテキストは右に押し出されます。 重ね書きモードでは下にあるテキストの上に上書きされます。 |
保留削除についての詳しい説明は, SET PENDING DELETE コマンドの説明およびPending Deleteのヘルプを参照してください。
RESTORE CHARACTER
【操作方法】
Command: ERASE CHARACTER . . . Command: RESTORE CHARACTER
RESTORE LINE
【操作方法】
Command: ERASE LINE . . . Command: RESTORE LINE
RESTORE SELECTION
【操作方法】
保留削除についての詳しい説明は, SET PENDING DELETE コマンドの説明を参照してください。
RESTORE SENTENCE
【操作方法】
WPSキーパッドに設定しても, RESTORE SENTENCE に対するキーは定義されません。 したがって,WPSキーパッドを使用する場合には, RESTORE SENTENCE に対するキーを定義する必要があります。
RESTORE WORD
【操作方法】
Command: ERASE WORD . . . Command: RESTORE WORD
RETURN
【操作方法】
HELPを終了する場合にも[ return ]を押します。
日本語EVEでは,[ return ]キーや[ Ctrl/M ]の定義を変更することはできません。 ただし,[ Enter ]の定義を変更することは可能です。
REVERSE
ユーザが作成したバッファの場合には,省略時の方向は順方向です。 方向はバッファ固有の設定であり,1つのバッファを順方向に設定し, 別のバッファを逆方向に設定できます。
日本語EVEコマンド・ラインを編集する場合には,省略時の方向は逆方向であり, これはテキスト・バッファの方向とは無関係です。
FIND または WILDCARD FIND として定義されているキーを押した場合や, そのいずれかのコマンドを入力し, 日本語EVEが検索文字列を要求するプロンプトを表示した場合には, 方向設定キーを押し,その方向で検索を開始することにより応答を終了できます。 たとえば,EDTキーパッドでは,順方向の場合は[ KP4 ]を押し, 逆方向の場合は[ KP5 ]を押します。 [ return ]を押すことにより応答を終了した場合には, 検索操作はステータス・ラインに表示されるバッファの現在の方向で開始されます。
Command: REVERSE Command: MOVE BY LINE
SAVE ATTRIBUTES
もしセクション・ファイルに保存した場合にはグローバル属性,キー定義, コンパイルしたプロシージャ,メニューの定義などが保存されます。 セクション・ファイルはバイナリ形式で書かれているため, 高速に読み込み起動することができます。 セクション・ファイルは,あなた自身のカスタマイズされたバージョンの日本語EVEだといえます。
もしコマンド・ファイルに保存した場合,グローバル属性とメニューの定義を保存するために, 特別なマークで区切られた XTPU コマンドのブロックが生成されます。 日本語EVEは新しいコマンド・ファイルを作成するか,いまあるコマンド・ファイルを更新します。
グローバル属性を保存する際に毎回ファイル名を指定しなくていいように, 省略時のセクション・ファイル名あるいはコマンド・ファイル名を設定することができます。 表 4-4は省略時のセクション・ファイルを設定しているかどうかと, SECTION FILE PROMPTING の設定により SAVE ATTRIBUTES コマンドがどのように動作するかをまとめたものです。
セクション・ファイルの設定 | SAVE ATTRIBUTESコマンドの動き |
---|---|
SET DEFAULT SECTION FILE SET SECTION FILE PROMPTING |
セクション・ファイルに保存するかどうかきいてきます。 もしYesと答えた場合,省略時の設定のセクション・ファイルに保存します。 |
SET DEFAULT SECTION FILE SET NOSECTION FILE PROMPTING |
入力要求なしに省略時の設定のセクション・ファイルに保存します。 |
SET NODEFAULT SECTION FILE SET SECTION FILE PROMPTING |
省略時の設定。セクション・ファイルに保存するかどうかきいてきます。 もしYesと答えた場合, 日本語EVEはセクション・ファイル名を要求するプロンプトを出力します。 |
SET NODEFAULT SECTION FILE SET NOSECTION FILE PROMPTING |
セクション・ファイルに保存するかどうかをきいてこないで, コマンド・ファイルに保存するかどうかをきいてきます。 |
これらの設定は, EXIT あるいは QUIT の処理の一部として SAVE ATTRIBUTES コマンドを使用した場合にも影響を与えます。 詳しい説明はオンライン・ヘルプのAttributesを参照してください。
DECwindows上では,「オプション(O)」メニューから「設定値を保管(V)...」を選択することができます。 このダイアログボックス上には現在の設定を示すリストとセクション・ファイルとコマンド・ファイルのどちらに保存するかを選択するボタンが配置されています。
SAVE EXTENDED EVE section-filespec
作成するセクション・ファイル。省略時のファイル・タイプは .XTPU$SECTIONです。 ファイル指定では論理名を使用できますが,ワイルドカードは使用できません。 たとえば,セクション・ファイルを作成する場所として装置やディレクトリを指定するために, SYS$LOGINや他の論理名を使用できます。 省略時の設定では,セクション・ファイルは現在の(省略時の)ディレクトリに作成されます。 ファイルを指定しなかった場合には, 日本語EVEはファイルを要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]キー,または[ Do ]キーだけを押し, ファイルを指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
【操作方法】
Command: SAVE EXTENDED EVE myeve
$ EDIT/XTPU/SECTION=sys$login:mysecセクション・ファイルを指定する場合には,装置とディレクトリを指定します。 これらを指定しなかった場合には, DEC XTPUはセクション・ファイルが SYS$SHAREに存在するものと判断します。
省略時のセクション・ファイルは SYS$SHARE:JEVE$SECTION_V3.XTPU$SECTIONです。
SAVE だけを単独で指定した場合には, それは SAVE EXTENDED EVE と同意語であると解釈され, SAVE FILE コマンドや SAVE FILE AS コマンドと混同されることはありません。
Command: SET KEYPAD EDT Command: DEFINE KEY . . . Command: SAVE EXTENDED EVE myeve
SAVE EXTENDED TPU section-filespec
SAVE FILE
バッファに対応する出力ファイルが存在しない場合(たとえば, ファイルを指定せずに日本語EVEを起動した場合や, BUFFER コマンドや NEW コマンドを使用してバッファを作成した場合, あるいは日本語EVEシステム・バッファを保存している場合など), 日本語EVEは出力ファイル名を入力するように要求するプロンプトを表示します。 このような場合には,出力ファイルを指定しても,バッファ名は変更されませんが, 後で SAVE FILE コマンドや WRITE FILE コマンドを実行する場合や, 編集セッションを終了する場合には,バッファにそのファイルが対応づけられます (システム・バッファの場合を除く)。
バッファの出力ファイル指定を確認するには,SHOW コマンドを使用します。
Command: OPEN memo. txt . . . Command: SAVE FILE 45 lines written to file DISK$1:[PUPPY]MEMO.TXT;2
SAVE FILE AS output-filespec
現在のバッファの内容を保存するために作成する出力ファイル。 ファイルを指定しなかった場合には,日本語EVEはファイルを要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]または[ Do ]だけを押し, ファイルを指定しなかった場合には, そのバッファに対応する出力ファイルにバッファの内容が書き込まれます ( SAVE FILE コマンドや WRITE FILE コマンドと同じ)。
出力ファイルを指定しても,バッファ名が変更されるわけではありませんが, あとで SAVE FILE コマンドや WRITE FILE コマンドを実行する場合や, 編集セッションを終了する場合には, バッファに対してそのファイルが対応づけられます(システム・バッファの場合を除く)。
バッファの出力ファイル指定を確認するには,SHOW コマンドを使用します。
Command: OPEN rough.dat . . . Command: SAVE FILE AS final.txt 38 lines written to DISK$1:[PUPPY]FINAL.TXT;1
SAVE SYSTEM ATTRIBUTES
表 4-5は省略時のセクション・ファイルを設定しているかどうかと, SECTION FILE PROMPTING の設定により SAVE SYSTEM ATTRIBUTES コマンドがどのように動作するかをまとめたものです。
セクション・ファイルの設定 | SAVE SYSTEM ATTRIBUTESコマンドの動き |
---|---|
SET DEFAULT SECTION FILE SET SECTION FILE PROMPTING |
セクション・ファイルに保存するかどうかきいてきます。 もしYesと答えた場合,省略時の設定のセクション・ファイルに保存します。 |
SET DEFAULT SECTION FILE SET NOSECTION FILE PROMPTING |
入力要求なしに省略時の設定のセクション・ファイルに保存します。 |
SET NODEFAULT SECTION FILE SET SECTION FILE PROMPTING (省略時の設定) |
セクション・ファイルに保存するかどうかきいてきます。 もしYesと答えた場合日本語EVEはセクション・ファイル名を要求するプロンプトを出力します。 |
SET NODEFAULT SECTION FILE SET NOSECTION FILE PROMPTING |
セクション・ファイルに保存するかどうかをきいてこないで, コマンド・ファイルに保存するかどうかをきいてきます。 |
詳しい説明はオンライン・ヘルプのAttributesを参照してください。
SELECT
【操作方法】
日本語EVEコマンド: |
CAPITALIZE WORD DELETE (保留削除が可能な場合) FILL または FILL RANGE FIND SELECTED LOWERCASE WORD OPEN SELECTED REMOVE または CUT SPELL (システムにDECspellがインストールされている場合) STORE TEXT または COPY UPPERCASE WORD |
EDTキーパッド・キー: |
Append( [ KP9 ] ) EDT Replace ( [ GOLD-KP9 ] ) Subs( [ GOLD-Enter ] ) |
WPSキーパッド・キー: |
WPS Copy( [ GOLD-MINUS ] ) WPS Cut( [ MINUS ]または[ Remove ] ) Lower Case( [ GOLD-KP3 ] ) WPS Replace( [ GOLD-' ]または[ GOLD-" ] ) Upper Case( [ KP3 ] ) |
DECwindowsでは,次に示す方法でMB1を使用することによりテキストを選択できます。 カーソルはマウスともに移動します。
マウスの動作 | 選択 |
---|---|
1回のクリック | 選択を取り消す。 |
2回のクリック | 現在のポインタの位置にある単語全体を選択する。 |
3回のクリック | 現在のポインタの位置にある行全体を選択する。 |
4回のクリック | 現在のポインタの位置にある段落全体を選択する。 |
5回のクリック | バッファ全体を選択する。 |
ドラッグ (ボタンを押したまま移動し解除する) |
MB1を押したときにポインタが設定されている文字から始まり, MB1を解除したときにポインタが設定されている文字まで, テキスト・ブロックを選択する。 |
選択を取り消す場合には,次のいずれかの操作を実行します。
Command: SELECT カーソルを動かして,テキストを SELECT してください Command: END OF LINE Command: UPPERCASE WORD現在の文字から始まり,行の最後までのテキストを選択し, そのテキスト全体を大文字に変換します。
Command: SELECT カーソルを動かして,テキストを SELECT してください Command: FIND digital Command: REMOVE現在の文字から始まり,指定した検索文字列(digital)の先頭までのテキストを選択し, そのテキストを削除し,それを他の場所に挿入できるようにします。 検索操作が順方向で実行された場合には, 検索されたテキストは選択領域の一部にはなりません。 したがって,検索されたテキストは削除されません。
SELECT ALL
【操作方法】
SET BOX NOPAD
設定 | RESTORE BOX NOPAD コマンドの効果 |
---|---|
Insert | ボックス領域を削除あるいは保留削除(Pending Delete)により削除したとき, その領域を閉じるようにボックス領域の右にあったテキストが左に移動します。 ボックス領域を回復またはリストアした場合,領域は挿入され, そこにあったテキストは右に押し出されます。 |
Overstrike | ボックス領域を削除あるいは保留削除により削除したとき, その領域の右にあるテキストのカラム位置を変えないように同じ数のスペースが挿入されます。 ボックス領域を回復またはリストアした場合, 下にあるテキストの上に領域が上書きされます。 つまり重ね書きモードの時には SET BOX PAD の設定の時と同じ動きになります。 |
省略時には SET BOX PAD の設定になっています。 この時ボックス操作はバッファのモードに関係なくOverstrikeの動きをするように設定されています。
SET BOX NOSELECT
SELECT,REMOVE,STORE TEXT, INSERT HERE などのコマンドはボックス操作ではない通常の動きをするようになります。
SET BOX PAD
SET BOX PAD コマンドはボックス・削除操作を BOX CUT OVERSTRIKE と同じように行うように設定します。 ボックス領域を削除あるいは保留削除(Pending Delete)により削除したとき, その領域の右にあるテキストのカラム位置を変えないように同じ数のスペースが挿入されます。 またボックス領域を回復またはリストアしたときには, BOX PASTE OVERSTRIKE と同じように下にあるテキストの上にボックス領域が上書きされます。
もし SET BOX PAD の設定を無効にした場合, ボックス操作はバッファのモードの影響を受けるようになります。 SET BOX NOPAD コマンドの説明を参照してください。
SET BOX SELECT
SET BOX SELECT は次のコマンドを BOX コマンドとして動くように設定します。
コマンド | 設定後の動き |
---|---|
INSERT HERE あるいは PASTE | BOX PASTE |
REMOVE あるいは CUT | BOX CUT |
RESTORE SELECTION | RESTORE BOX SELECTION |
SELECT | BOX SELECT |
STORE TEXT あるいは COPY | BOX COPY |
この設定を行うことでキーの再定義を行うことなしに, ボックス領域の選択と削除を SELECT キーと REMOVE キーを使って行うことができます。 またこの設定は保留削除(Pending Delete)の操作やEDTキーとWPSキーのいくつかにも適用されます (EDT Append keyやWPSの削除および回復を行うキーなど)。
SET BUFFER {MODIFIABLE} {READ_ONLY} {UNMODIFIABLE} {WRITE}
省略時の設定。バッファは変更(編集)可能です。 また,バッファの前のモード(挿入モードまたは重ね書きモード)が復元されます。
バッファは書き込みロックされ,変更不可能です。 バッファ内でテキスト編集機能を使用することはできず, 編集セッションを終了するときに,日本語EVEはバッファの内容を保存しません。 しかし,WRITE FILE コマンド,SAVE FILE コマンド, SAVE FILE AS コマンドを使用すれば, バッファの内容をファイルに書き込むことができます。
バッファは変更できません。たとえば,バッファにテキストを挿入したり, バッファ内のテキストを消去することはできません。 ステータス・ラインには,InsertやOverstrikeのかわりに,Unmodifiableと表示されます。
省略時の設定。バッファは書き込み可能です(READ_ONLYの反対)。 編集セッションを終了するときに,バッファが変更されていれば, 日本語EVEはその内容をファイルに書き込むか, またはバッファの内容を書き込むかどうかを質問します。
各コマンドに対して1つのキーワードだけを指定できます。 キーワードを指定しなかった場合には, 日本語EVEはキーワードを要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]キー,または[ Do ]キーだけを押し, キーワードを指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
変更状態は, ステータス・ラインにInsertまたはOverstrike(バッファが変更可能な場合), あるいはUnmodifiableとして示されます。読み取り/書き込み状態は, ステータス・ラインにRead-onlyまたはWriteとして示されます。
通常,参照データや前のドラフトなどのように, 保存しておきたいテキストを誤って変更しないようにするために, バッファは読み取り専用または変更不可能,あるいはその両方に設定します。
"スクラッチパッド"・バッファを一時的な作業領域として作成する場合には, そのバッファを読み取り専用で変更可能に設定できます。 このようにすれば,バッファを編集できますが, 日本語EVEは編集セッションを終了するときに,そのバッファの内容を保存しません。
DECwindowsでは,次に示すようにステータス・ラインのインディケータの上でMB1をクリックすることにより, バッファの設定を切り替えることができます。
1. Command: SET BUFFER READ_ONLY現在のバッファを読み取り専用で変更不可能に設定します。この機能は, 参照データや前のドラフトなどの保存しておかなければならないテキストを誤って変更するのを防止するのに役立ちます。 設定を取り消す場合には,SET BUFFER WRITE コマンドを使用します。
2. Command: SET BUFFER READ_ONLY Command: SET BUFFER MODIFIABLE現在のバッファを読み取り専用で変更可能に設定します。 この機能は編集が必要であり, 編集セッションを終了するときに日本語EVEがその内容を保存しないような "スクラッチパッド"・バッファに対して有効です。
SET CLIPBOARD
クリップボードの使用は, /DISPLAY=DECWINDOWSを使用して日本語EVEを起動した場合にのみ可能です。 それ以外の場合には,このコマンドは使用できません。
表 4-7はクリップボード設定によって影響を受ける日本語EVEコマンドとEDTキーパッド・キーを示しています。 WPSキーパッド・キーは,設定とは無関係にクリップボードを使用しません。
日本語EVEコマンド: |
INSET HERE または PASTE REMOVE または CUT STORE TEXT または COPY |
EDTキーパッド・キー: |
Append ( [ KP9 ] ) EDT Replace ( [ GOLD-KP9 ] ) Subs ( [ GOLD-Enter ] ) |
省略時の設定はNOCLIPBOARDであり,その場合にはInsert Hereバッファが使用されます。
すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対してクリップボードの使用を許可する場合には, SET CLIPBOARD コマンドを日本語EVEイニシャライゼーション・ファイルに登録します。 しかし,日本語EVEの内部で通常の編集操作を実行する場合には, 操作に関連するテキストの量に応じて, Insert Hereバッファを使用するほうが迅速に操作を実行できます。
Command: SET CLIPBOARD Command: SELECT ALL Command: STORE TEXT
┌ DEC_MCS ┐ │ DECKANJI │ SET CODESET INPUT │ ISO_LATIN1 │ │ ISO2022JP │ │ SDECKANJI │ │ SJIS │ │ UCS2 │ └ UTF8 ┘
現在のバッファの入力コードセットをDEC MCSに設定します。
現在のバッファの入力コードセットをDEC漢字に設定します。
現在のバッファの入力コードセットをISO Latin1に設定します。
現在のバッファの入力コードセットを ISO2022JPに設定します。
現在のバッファの入力コードセットをSuper DEC漢字に設定します。
現在のバッファの入力コードセットをシフトJISに設定します。
現在のバッファの入力コードセットを UCS2 に設定します。
現在のバッファの入力コードセットを UTF8 に設定します。
┌ DEC_MCS ┐ │ DECKANJI │ SET CODESET OUTPUT │ ISO_LATIN1 │ │ ISO2022JP │ │ SDECKANJI │ │ SJIS │ │ UCS2 │ └ UTF8 ┘
現在のバッファの出力コードセットをDEC MCSに設定します。
現在のバッファの出力コードセットをDEC漢字に設定します。
現在のバッファの出力コードセットをISO Latin1に設定します。
現在のバッファの出力コードセットを ISO2022JP に設定します。
現在のバッファの出力コードセットをSuper DEC漢字に設定します。
現在のバッファの出力コードセットをシフトJISに設定します。
現在のバッファの出力コードセットを UCS2 に設定します。
現在のバッファの出力コードセットを UTF8 に設定します。
SET CONVERSION DYNAMIC
たとえば,EVEJキーパッドの場合,[ Ctrl/H ]キーは, 変換対象領域があるときはひらがな変換, 変換対象領域がないときは START OF LINE になります。
また,このコマンドを実行すると,TO NONCONVERT が変換確定になります。 SET CONVERSION NODYNAMIC の場合には, TO NONCONVERT で変換対象領域が入力文字列に戻ります。 EVEJキーパッドの場合は,TO NONCONVERT が[ Ctrl/N ]に定義されているので, DYNAMICを指定したときの[ Ctrl/N ]は変換確定キーになり, NODYNAMICを指定したときの[ Ctrl/N ]は変換対象領域を入力文字列に戻します。
SET CONVERSION EVEJ
このコマンドによりセットされるのは変換キーのみですので, SET KEYPAD NUMERIC のあとにこのコマンドを実行すると, 変換キーのみをEVEJスタイルにすることができます。
SET CONVERSION JEDI
SET CONVERSION JVMS
このコマンドによりセットされるのは変換キーのみですので, SET KEYPAD EVEJ のあとにこのコマンドを実行すると, エディタ・キーパッド・キーはEVEJスタイルにしたまま, 変換キーのみをJVMSスタイルにすることができます。
SET CONVERSION KEY = key-name keypad-name ref-key-name
定義するキー。キー名を短縮することはできません。 キー名の先頭には,等号を指定しなければなりません。 コマンド・ラインにキー名を指定しなかった場合には, 日本語EVEは定義するキーを押すように要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]キーまたは[ Ctrl/M ]を押した場合には, 操作は取り消されます。
複写する変換キーパッドの名前。キーパッド名を指定しなかった場合には, 日本語EVEはキーパッド名を入力するように要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]キーまたは[ Ctrl/M ]を押した場合には,操作は取り消されます。
複写する変換キー。指定したキーパッドで定義されているキーを入力します。
DEFINE KEY コマンドでも変換キーを定義することができますが, このコマンドによって定義すると,SET CONVERSION DYNAMIC コマンドで, 変換対象領域があるときだけ有効な変換キーを定義することができます。
Command: SET KEYPAD EVEJ Command: SET CONVERSION DYNAMIC Command: SET CONVERSION KEY = KP1 EVEJ Ctrl/HキーパッドをEVEJスタイルにセットし,CONVERSION DYNAMIC に設定します。 この状態で,上記のように CONVERSION KEY をセットすると,[ KP1 ]キーが, 変換時にはひらがな変換になり, それ以外のときは,MOVE BY WORD REVERSE になります。
Command: SET KEYPAD TARO Command: SET CONVERSION KEY = Ctrl/H TARO F11キーパッドをTAROスタイルにセットする。 この状態で,上記のようにCONVERSION KEY をセットすると, [ Ctrl/H ]も[ F11 ]と同様にひらがな変換として使用できます。
Command: SET KEYPAD JEDI Command: SET CONVERSION DYNAMIC Command: SET CONVERSION KEY = Ctrl/N EVEJ Ctrl/NキーパッドをJEDIスタイルにセットし,CONVERSION DYNAMIC に設定します。 この状態で,上記のように CONVERSION KEY をセットすると, [ Ctrl/N ]が変換確定キーとして使用できます。
Command: SET CONVERSION KEY = KP1 NULL[ KP1 ]に対するキー定義を取り消します。
SET CONVERSION LEIA
SET CONVERSION NN
SET CONVERSION NODYNAMIC
また,このコマンドを実行すると, TO NONCONVERT で変換対象領域が入力文字列に戻ります。 SET CONVERSION DYNAMIC の場合は,変換確定になります。 EVEJキーパッドの場合は,TO NONCONVERT が[ Ctrl/N ]に定義されているので, DYNAMICを指定したときの[ Ctrl/N ]は変換確定キーになり, NODYNAMICを指定したときの[ Ctrl/N ]は変換対象領域を入力文字列に戻します。
SET CONVERSION NONN
SET CONVERSION TARO
- 注意
- このコマンドを実行すると,ユーザ定義キーのうち, シフト状態の[ F6 ]〜[ F14 ]までの一時記憶が失われます。 必要なキー定義はNVRに保存し,日本語EVEの終了後にNVRから呼び出してください。
SET CURSOR BOUND
表 4-8は, カーソル移動のタイプによって影響を受けるコマンドとキーパッド・キーを示しています。
日本語EVEコマンド: |
MOVE DOWN ( [↓] ) MOVE LEFT ( [←] ) MOVE RIGHT ( [→] ) MOVE UP ( [↑] ) NEXT SCREEN PREVIOUS SCREEN |
EDTキーパッド・キー: |
EDT Next Screen ( [Next Screen] ) EDT Previous Screen ( [ Prev Screen ] ) Sect ( [ KP8 ] ) |
WPSキーパッド・キー: |
Advance ( [ KP0 ] ) Backup ( [ KP1 ] ) Scroll Advance ( [ GOLD-KP0 ] ) Scroll Backup ( [ GOLD-KP1 ] ) |
省略時の設定はフリー・カーソルであり,その場合には, 文字がすでに存在するかどうかとは無関係に, カーソルはバッファ内のどこにでも移動できます。しかし, コマンド・ラインを編集する場合には,カーソルは常にバウンド・カーソルです。
すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対してカーソルをバウンド・カーソルとして設定する場合には, SET CURSOR BOUND コマンドを日本語EVEイニシャライゼーション・ファイルに登録します。
SET KEYPAD WPS コマンドは自動的にカーソルをバウンド・カーソルに設定します。
SET CURSOR FREE
上下に移動する場合,カーソルは画面の同じカラムから移動しません。 左マージンの左側に移動したり(左マージンが1より大きい場合), 右マージンの右に移動したり, [End of file]をこえて移動することができます(バッファが現在のウィンドウより短い場合)。
たとえば,現在の位置が行の最後であるときに,[→]キーを押した場合には, カーソルは行の最後より右側に移動し,そこにテキストを挿入できます。 一方,バウンド・カーソルの場合は次の行の先頭に移動します。
フリー・カーソルの移動は,表や他の特殊なレイアウトを作成するときに便利です。 フリー・カーソルの場合には,テキストをバッファ内のどこにでも挿入できるからです。 たとえば,右マージンの右側にテキストを挿入でき, また,左マージンが1より大きい場合には,左マージンの左側にテキストを挿入できます。 右マージンの右側などのように,バッファの使用されていない領域にカーソルを移動し, そこにテキストを入力した場合には, 日本語EVEは既存のテキストと新しいテキストの間に必要なスペースまたはブランク行を挿入します。 つまり,日本語EVEはギャップをスペースまたはブランク行で埋めます。 これらのスペースやブランク行を消去すれば,ギャップを消去できます。 バッファの使用されていない領域に移動しても何も入力しない場合には,このようなパッド操作は実行されません。
カーソルをバウンド・カーソルとして設定する場合には(EDTやWPSの場合と同様), SET CURSOR BOUND コマンドを使用します。
SET DEFAULT COMMAND FILE command-file
日本語EVEが使用する省略時のコマンド・ファイル名を指定します。 省略時のファイル・タイプは.TPUです。 もしコマンド・ライン上でファイル名を指定しなかった場合, ファイル名を要求するプロンプトが出力されます。 もし省略時のコマンド・ファイルが設定されている場合には, このプロンプト上にそのファイル名が表示されます。 設定されていない場合には,プロンプト上には次のうちどれかが表示されます。
コマンド・ファイルについてのより詳しい説明はオンライン・ヘルプのCommand Filesを参照してください。 属性の保存に関するより詳しい説明はAttributesのトピックを参照してください。
SET DEFAULT SECTION FILE section-file
日本語EVEが使用する省略時のセクション・ファイル名を指定します。 省略時のファイル・タイプは.XTPU$SECTIONです。 もしSET DEFAULTSECTION FILE コマンドを使用して, コマンド・ライン上でファイル名を指定しなかった場合には, ファイル名を要求するプロンプトが出力されます。 もし省略時のセクション・ファイルが設定されている場合には, このプロンプト上にそのファイル名が表示されます。 設定されていない場合にはプロンプト上にはSYS$LOGIN:JEVE$SECTION.XTPU$SECTIONが表示されます。
セクション・ファイルの使用に関するより詳しい説明はオンライン・ヘルプのSection Filesのトピックを参照してください。
表 4-9は, SECTION FILE PROMPTING の設定による SET DEFAULT SECTION FILE コマンドの動きの違いをまとめたものです。
プロンプトの設定 | SET DEFAULT SECTION FILEコマンドの与える影響 |
---|---|
SET SECTION FILE PROMPTING (省略時の設定) |
セクション・ファイルに保存するかどうかきいてきます。 もしYesと答えた場合,省略時の設定のセクション・ファイルに保存します。 |
SET NOSECTION FILE PROMPTING | 入力要求なしに省略時の設定のセクション・ファイルに保存します。 |
これらの設定は,SAVE ATTRIBUTES コマンドや SAVE SYSTEM ATTRIBUTES コマンドを使用したときかexitまたはquitするときに属性を保存した場合に適用されます。
詳しい説明はオンライン・ヘルプのAttributesを参照してください。
SET DIRECTORY LIST
この設定は SAVE ATTRIBUTES コマンドで保存することができます。 詳しい説明はオンライン・ヘルプのattributesを参照してください。
┌ ASCII_CHAR ┐ │ ROMAN │ SET ECHO MODE │ HIRAGANA │ │ KATAKANA │ └ HANKAKUKANA ┘
キーボードから入力されたASCII文字をそのまま表示します。
キーボードから入力されたASCII文字を全角文字に変換して表示します。
キーボードから入力されたASCII文字をローマ字ひらがな変換して表示します。 たとえば,"aiu"とタイプすると"あいう"と表示されます。
キーボードから入力されたASCII文字をローマ字カタカナ変換して表示します。 たとえば,"aiu"とタイプすると"アイウ"と表示されます。
キーボードから入力されたASCII文字をローマ字半角カタカナ変換して表示します。 たとえば,"aiu"とタイプすると半角カタカナ文字で"アイウ"と表示されます。
おもにローマ字かな変換を使ってかなを入力しているときには, SET ECHO MODE コマンドで ASCII_CHAR , ROMAN , HIRAGANA , KATAKANA , HANKAKUKANA の切り換えを行うとよいでしょう。 ASCII_CHAR あるいは ROMAN のときは直接アルファベットの入力を行うことができ, HIRAGANA , KATAKANA , HANKAKUKANA のときはローマ字かな変換で各種のかなを入力することができます。
SET EXIT ATTRIBUTE CHECK
Command: EXIT Attributes were changed. Save them [YES]?属性を保存したい場合にはここで[ return ]キーを押します。 日本語EVEはセッションを終了する前に SAVE ATTRIBUTES コマンドを実行します。
その他の設定により,あるいはプロンプトにどう答えたかによって, セクション・ファイルかコマンド・ファイルのどちらかに保存されます。 もし属性を保存したくない場合にはプロンプトにNOと答えてください。 そのままセッションを終了します。
詳しくはオンライン・ヘルプのAttributesのトピックを参照してください。
SET FILL NOTAGS
この設定はすべてのバッファに適用されます。 しかしセクション・ファイルやコマンド・ファイルには保存されません。 もし SET FILL NOTAGS の設定を保存したい場合にはコマンドをイニシャライゼーション・ファイルに追加してください。 詳しくはオンライン・ヘルプのInitialization Filesを参照してください。
日本語EVEの省略時の設定は SET FILL NOTAGS です。
SET FILL TAGS
この設定はすべてのバッファに適用されます。 しかしセクション・ファイルやコマンド・ファイルには保存されません。 もし SET FILL TAGS の設定を保存したい場合にはコマンドをイニシャライゼーション・ファイルに追加してください。 詳しくはオンライン・ヘルプのInitialization Filesを参照してください。
省略時の設定は SET FILL NOTAGS です。 日本語EVEはRUNOFFコマンドやVAX DOCUMENTタグで始まる行に対しては書式の変更を行いません。
SET FIND CASE EXACT
この設定は,FIND コマンド,REPLACE コマンド, および WILDCARD FIND コマンドに適用されます。
省略時の設定は,SET FIND CASE NO EXACT です。 指定された文字列がすべて小文字の場合には,大文字/小文字を区別なく検索します。 指定された文字列がすべて大文字か,あるいは大文字/小文字が混ざっている場合には, 大文字/小文字を区別し,指定されたとおりの文字列だけを検索します。 全角/半角に関しても同様です。
Command: SET FIND CASE EXACT Command: FIND digital
SET FIND CASE NOEXACT
この設定は,FIND コマンド,REPLACE コマンド, および WILDCARD FIND コマンドに適用されます。
検索するときに大文字/小文字,全角/半角の区別を行いたい場合は, SETFIND CASE EXACT コマンドを実行してください。 すべて小文字の文字列だけを検索したいようなときに便利です。
Command: SET FIND CASE NOEXACT Command: FIND digital
SET FIND NOWHITESPACE
Command: SET FIND NOWHITESPACE Command: FIND Mark Twain
SET FIND WHITESPACE
省略時の設定はNOWHITESPACEです。 つまり,日本語EVEは検索文字列内のスペースとタブを正確に照合します。 したがって,検索文字列を2行に分割することはできません。
すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対して余白検索が必要な場合には, SET FIND WHITESPACE コマンドを日本語EVEイニシャライゼーション・ファイルに登録します。
Command: SET FIND WHITESPACE Command: FIND Mark Twain
SET FIX KEISEN
罫線固定モードでは,罫線を含む行の分割,罫線の削除,罫線上での文字入力などが禁止されます。 入力,貼り付けなどを行った文字列が罫線に重なった場合には, 罫線の枠内に入るように自動的に修正されて書き込まれます。 罫線を含まない行に対しては通常と同じように編集を行うことが出来ます。
このコマンドは,EDTキーパッド・キーおよびWPSキーパッド・キーには対応していません。
罫線固定モードでは,以下の機能が変更されます。
カーソルを罫線枠内の次の行へ移動します。
次の罫線枠へカーソルを移動します。
文字を入力します。 もし同じ行の罫線枠内にそれ以上スペースがなくなると,それ以上の入力を受付ません。
罫線をまたがる領域をカット/コピーすることはできません。 選択領域の始点と終点が同じ罫線枠内にある場合のみ, その枠内の文字列をカット/コピーすることができます。 カット/コピーした領域は貼り付ける際には枠内いっぱいに収まるように書き込まれます。 INSERT,OVERSTRIKEの動きの違いは変換確定の場合と同様です。 フォーマットを維持したままでカット・アンド・ペーストしたいときは, ボックスカット・アンド・ペーストを使用します。
REPLACE コマンドで検索文字列の指定より長い文字列を置き換えとして指定した場合, 置き換えの結果が同じ行の罫線枠内には入り切らなくなる恐れがあります。 このような場合は, 置き換え文字列の一部だけ(先頭から同じ行の枠内に入る文字数分だけ)が書き込まれます。
WILDCARD REPLACE コマンドは罫線固定モードでは使用できません。
罫線を含む領域をFILL することはできません。 また,罫線を含む行は空白行,VAX DOCUMENTタグなどと同じように段落区切りとして扱われます。
罫線を含む行ではRight Marginを越えて文字を入力した場合にも自動的に改行は行われません。
SET FUNCTION KEYS MOTIF
この定義は日本語EVEの省略時の定義,EDTキーパッド,WPSキーパッド, その他 DEFINE KEY や LEARN コマンドでの定義を無効にはしません。 このコマンドのキー定義を無効にするには,SET FUNCTION KEYS NOMOITF コマンドを使用 してください。
DECwindows上での日本語EVEの使用に関するより詳しい説明はオンライン・ヘルプのDECwindows Differencesを参照してください。
キー | 定義 |
---|---|
[ Alt/← ] | 行頭へ |
[ Alt/→ ] | 行末へ |
[ Alt/Ctrl/← ] | バッファの先頭へ |
[ Alt/Ctrl/→ ] | バッファの最後へ |
[ Ctrl/↑ ] | WPS Paragraph (逆方向) |
[ Ctrl/↓ ] | WPS Paragraph (順方向) |
[ Ctrl/← ] | EDT/WPS Word(逆方向) |
[ Ctrl/→ ] | EDT/WPS Word (順方向) |
[ Ctrl/Shift/Insert Here ] | リストア |
[ Alt/Remove ] | 一次移動 |
[ Ctrl/Remove ] | EDT Delete EOL |
[ Shift/Remove ] | Store Text (Copy) |
[ Alt/Shift/Remove ] | 一次コピー |
[ Ctrl/Shift/Select ] | 一次選択復元 |
[ Ctrl/Prev Screen ] | Page Left (一画面分左にシフト) |
[ Ctrl/Next Screen ] | Page Right (一画面分右にシフト) |
[ Shift/Delete ] | 保留削除か一文字消去 |
SET FUNCTION KEYS NOMOTIF
DEFINE KEY,LEARN コマンドで定義されたキーには影響ありません。 たとえば,もし[ALT/E3]キーになにかコマンドを定義していた場合, その定義は同じキーに対するMotifファンクション定義を無効にします。
SET GOLD KEY [key-name]
GOLDとして設定するキー。キー名を短縮することはできません。 キー名を指定しなかった場合には, 日本語EVEは定義するキーを押すように要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]キーまたは[Ctrl/M]を押すと, これらのキーは再定義できないため,操作は取り消されます。
GOLDキーを使用すれば,可能なキーの組み合わせを増大できます。 たとえば,1つのコマンドを実行するために,[ F20 ]を定義し, 別のコマンドを実行するために,[ GOLD-F20 ]の組み合わせを定義できます。 一方の機能を実行する場合には,[ F20 ]を押します。 また,GOLDキーとタイピング・キーの組み合わせも定義できます。 たとえば,[ GOLD-C ]を定義できます。
GOLDキーを設定すると, 矢印キー( [↑],[↓],[→],[←] )とエディタ・キーパッドの一部のGOLDの組み合わせが自動的に定義されます。 ただし,それらのキーを別の方法で定義した場合は例外です。 表 4-10は省略時のGOLDの組み合わせを示しています。
キー | 定義 |
---|---|
[ GOLD-F13 ] | RESTORE WORD またはWPS Delete Beginning Sentence |
[ GOLD-Help ] | HELP KEYS (list) |
[ GOLD-Find ] | WILDCARD FIND |
[ GOLD-Insert Here ] | RESTORE |
[ GOLD-Remove ] | STORE TEXT |
[ GOLD-Select ] | RESET |
[ GOLD-Prev Screen ] | PRVIOUS WINDOW |
[ GOLD-Next Screen ] | NEXT WINDOW |
[ GOLD-↑ ] | TOP |
[ GOLD-← ] | START OF LINE |
[ GOLD-↓ ] | BOTTOM |
[ GOLD-→ ] | END OF LINE |
SET GOLD KEY は,ユーザが指定したキーの現在の定義を無効にします。 そのキーが日本語EVEによって定義されている場合も, EDTキーパッドやWPSキーパッドによって定義されている場合も, ユーザが定義した場合も,現在の定義は無効になります。 一度に1つのキーだけをGOLDとして設定できます。 EDTキーパッドまたはWPSキーパッドを設定すると,[ PF1 ]がGOLDキーになり, [ PF1 ]の現在の定義は無効になります。 しかし,別のキーをGOLDキーとして設定した場合には, EDTキーパッドとWPSキーパッドはそのGOLDキーを使用します。 このような場合,SET NOGOLD KEY コマンドを使用すると, ユーザが定義したGOLDキーは取り消され, EDTキーパッドまたはWPSキーパッドに対して,GOLDキーとして[ PF1 ]が復元されます。
キー定義は編集セッションが終了するまで,またはキーの定義を変更または取り消すまで有効です。 将来のセッションのためにGOLDキーの設定を保存する場合には, SET GOLD KEY コマンドを日本語EVEイニシャライゼーション・ファイルに登録するか, または SAVE EXTENDED EVE コマンドを使用してセクション・ファイルを作成します。
Command: SET GOLD KEY pf1 Command: DEFINE KEY = gold-c center line
SET HENKAN KEY ┌ SPACE ┐ └ NOSPACE ┘
新日本語キーボード上の[変換]キーをスペース・キーと同じ動きをするように設定します。 すべてのキーパッドで[変換]キーをスペース・キーとまったく同じように使用することができます。
SET HENKAN KEY SPACE の設定を解除します。 新日本語キーボード上の[変換]キーは本来の動作に戻ります。
このコマンドは追加された3つのキーのうち[変換]キーをスペース・キーと同じ動きをするように設定します。
SET HENKAN KEY SPACE を実行すると[変換]キーはすべてのキーパッドでスペース・キーとまったく同じように動作します。
[変換]キーは省略時にはTAROキーパッドを除くすべてのキーパッドに共通に次のように定義されています。
キー | 定義 |
---|---|
[変換] | 変換/次候補 |
[Shift/変換] | 前候補 |
[Ctrl/変換] | 変換/無変換モード切り替え |
[Alt/変換] | 全候補 |
新日本語キーボードを含む変換キーの一覧については,付録のBを参照してください。
[変換],[ひらがな],[無変換]の3つのキーの動作を同時に切り替えたい場合には SET JAPANESE KEYS コマンドを使用してください。
SET HIRAGANA KEY ┌ SPACE ┐ └ NOSPACE ┘
新日本語キーボード上の[ひらがな]キーをスペース・キーと同じ動きをするように設定します。 すべてのキーパッドで[ひらがな]キーを, スペース・キーとまったく同じように使用することができます。
SET HIRAGANA KEY SPACE の設定を解除します。 新日本語キーボード上の[ひらがな]キーは,本来の動作に戻ります。
このコマンドは追加された3つのキーのうち[ひらがな]キーをスペース・キーと同じ動きをするように設定します。
SET HIRAGANA KEY SPACE を実行すると[ひらがな]キーはすべてのキーパッドでスペース・キーとまったく同じように動作します。
[ひらがな]キーは,省略時にはTAROキーパッドを除くすべてのキーパッドに共通に次のように定義されています。
キー | 定義 |
---|---|
[ひらがな] | ひらがな変換 |
[Shift/ひらがな] | 全角カタカナ変換 |
[Ctrl/ひらがな] | 半角カタカナ変換 |
[Alt/ひらがな] | 全角英数字変換 |
[Ctrl/Alt/ひらがな] | 半角英数字変換 |
新日本語キーボードを含む変換キーの一覧については,付録のBを参照してください。
[変換],[ひらがな],[無変換]の3つのキーの動作を同時に切り替えたい場合には, SET JAPANESE KEYS コマンドを使用してください。
SET INPUT MODE ┌ KANJI ┐ └ KANA ┘
端末から送られる8ビット文字をDEC漢字と解釈します。
端末から送られる8ビット文字をJISカナ文字と解釈します。 SET ECHO MODE あるいは SET KANAECHO MODE の設定によって, ひらがな,カタカナ,あるいは半角カタカナがエコーされます。
起動時の設定は,KANJIGENの入力コードと同じになります。 たとえば,起動時の設定をKANJIにするときには, 起動前に以下のコマンドを実行してください。
$ RUN JSY$SYSTEM:KANJIGEN KANJIGEN> SET /INPUT=KANJI KANJIGEN> EXIT
SET JAPANESE KEYS ┌ SPACE ┐ └ NOSPACE ┘
新日本語キーボード上の3つの日本語変換キー( [無変換],[変換],[ひらがな] )をスペース・キーと同じ動きをするように設定します。 すべてのキーパッドで上の3つのキーを,スペース・キーとまったく同じように使用することができます。
SET JAPANESE KEYS SPACE の設定を解除します。 新日本語キーボード上の3つの日本語変換キー( [無変換],[変換],[ひらがな] )は本来の動作に戻ります。
新日本語キーボード上では日本語変換用に[変換],[ひらがな],[無変換]の3つのキーが追加されました。 そのため従来のキーボードに比べ,スペース・キーの長さが約1/3程度に縮小されています。 従来のキーボードと同じ感覚で変換のキーの操作を行うことができるように, これら3つの日本語変換キーをそれぞれスペース・キーと同じ動きをするように設定するためのコマンドが用意されています。
このコマンドは[無変換],[変換],[ひらがな]の3つのキーの動作を同時に切り換えます。 ひとつひとつのキーを別々に設定したい場合にはそれぞれ SET MUHENKAN KEY, SET HENKAN KEY,SET HIRAGANA KEYのコマンドを使用してください。
SET JOURNALING buffer-name
バッファ・ジャーナリング・ファイルを作成したいバッファの名前です。 ファイル名を指定しなかったときは,日本語EVEがファイル名を聞いてきます。
通常,日本語EVEは個々のテキスト・バッファのジャーナル・ファイルを作成し, ジャーナリングを行います。このため SET JOURNALING コマンドが使用されるのは, /NOJOURNAL修飾子を指定して日本語EVEを起動したか, あるいは編集中に SET NOJOURNALING コマンドを使った場合に限られます。
ジャーナル・ファイルの名前は, 編集中のバッファやファイルの名前とファイル・タイプ.XTPU$JOURNALから生成されます。 たとえば,MEMO.TXTというバッファのジャーナル・ファイル名はMEMO_TXT.XTPU$JOURNALになります。
ジャーナル・ファイルは論理名XTPU$JOURNALで指定されるディレクトリに作成されます。 XTPU$JOURNALは省略時にはSYS$SCRATCHに定義されています。
バッファのジャーナル・ファイル名を知るには SHOW コマンドを使ってください。
変更が行われたバッファのジャーナリングを開始することはできません。 WRITE FILE コマンドまたは SAVE FILE コマンドでバッファの内容をファイルに書き込んでからジャーナリングを開始してください。
すべてのバッファ(システム・バッファを除く)のジャーナリングを開始するには, SET JOURNALING ALL コマンドを使ってください。
SET JOURNALING ALL
通常,日本語EVEは個々のテキスト・バッファのジャーナル・ファイルを作成し, ジャーナリングを行います。このため SET JOURNALING ALL コマンドが使用されるのは, /NOJOURNAL修飾子を指定して日本語EVEを起動したか, あるいは編集中に SET NOJOURNALING ALL コマンドを使った場合に限られます。
ジャーナル・ファイルの名前は, 編集中のバッファやファイルの名前とファイル・タイプ.XTPU$JOURNALから生成されます。 たとえば,MEMO.TXTというバッファのジャーナル・ファイル名はMEMO_TXT.XTPU$JOURNALになります。
ジャーナル・ファイルは論理名XTPU$JOURNALで指定されるディレクトリに作成されます。 XTPU$JOURNALは省略時にはSYS$SCRATCHに定義されています。
バッファのジャーナル・ファイル名を知るには SHOW コマンドを使ってください。
変更が行われたバッファのジャーナリングを開始することはできません。 WRITE FILE コマンドまたは SAVE FILE コマンドでファイルを書き出してからジャーナリングを開始してください。
┌ HIRAGANA ┐ SET KANAECHO MODE │ KATAKANA │ └ HANKAKUKANA ┘
キーボードから入力されたカナ文字(カナ・キーあるいはローマ字かな変換)をひらがなで表示します。
キーボードから入力されたカナ文字(カナ・キーあるいはローマ字かな変換)をカタカナで表示します。
キーボードから入力されたカナ文字(カナ・キーあるいはローマ字かな変換)を半角カタカナで表示します。
おもにカタカナ・キーを使ってかなを入力しているときには SET KANAECHO MODE コマンドで HIRAGANA , KATAKANA , HANKAKUKANA の切り換えを行うとアルファベット・キーはその設定に影響されずにアルファベットの入力を行うことができます。
SET KEYPAD EDT
将来のセッションのためにEDTキーパッドを保存する場合には, SET KEYPAD EDT コマンドを日本語EVEイニシャライゼーション・ファイルに登録するか, または SAVE EXTENDED EVE コマンドを使用してセクション・ファイルを作成します。
EDTキーパッドを設定しても,完全にEDTがエミュレートされるわけではありません。 日本語EVEのEDTキーパッドと実際のEDTの重要な相違点は次に示すとおりです。
Command: DEFINE KEY= Ctrl/Z DO
省略時の設定はNOCLIPBOARDであり,その場合にはInsert Hereバッファが使用される。 SET CLIPBOARD コマンドの説明を参照。
EDTのCharキー([ KP3 ])は,カーソルがフリー・カーソルに設定されている場合でも, バウンド・カーソルを使用する。
また,RESTORE CHARACTER などの一部の日本語EVEコマンドもモードの影響を受ける。 このコマンドはEDTキーパッドの[ GOLD-COMMA ]に割り当てられている。
GOLDキーは制御キーに相当する。
たとえば,[ GOLD-U ]と[ GOLD-Z ]は定義されていないが,
[ Ctrl/U ]と[ Ctrl/Z ]は定義されている。
タブ調整のためのキー。
タブ・ストップを変更する場合には,
SET TABS AT コマンドと SET TABS EVERY コマンドを使用する。
また,WPSキーパッドのRulerキー(WPSの[ GOLD-R ] )に対するキーを定義し,
ルーラを使用してタブ・ストップを追加または削除することができる。
SET KEYPAD EVEJ
EVEJキーパッドを選択すると,変換キー,定義済みキーなどが, EVEJとほとんど同じように使用できます。
このキーパッドを用いての入力,かな漢字変換の方法については, 『日本語EVE ユーザーズ・ガイド』の第3章を参照してください。
SET KEYPAD JEDI
JEDIキーパッドを選択すると,変換キー,定義済みキーなどが, JEDIエディタとほとんど同じように使用できます。
SET KEYPAD JVMS
JVMSキーパッドを選択すると,変換キー,定義済みキーなどが, 日本語OpenVMSのKINQUIREなどのユティリティーとほとんど同じように使用できます。
このキーパッドを用いての入力,かな漢字変換の方法については, 『日本語EVE ユーザーズ・ガイド』の第5章を参照してください。
SET KEYPAD LEIA
LEIAキーパッドを選択すると,変換キー,定義済みキーなどが, LEIAエディタとほとんど同じように使用できます。
SET KEYPAD NOEDT
SET KEYPAD NOWPS
WPSキーパッドの使用を禁止しても,カーソルがフリー・カーソルに設定されるわけではありません。 フリー・カーソルの移動を復元するには,SET CURSOR FREE コマンドを使用します。
SET KEYPAD NUMERIC
DEFINE KEY コマンド,LEARN コマンド, SET GOLD KEY コマンドによって定義したキーの場合には, その定義は取り消されません。 しかし,EDTキーパッドまたはWPSキーパッドのキーを使用する学習シーケンスは, これらのキーの定義が取り消されるか,または変更されるため,正しく機能しません。 SET KEYPAD NUMERIC は, 現在のGOLDキーがEDTキーパッドまたはWPSキーパッドによって設定された場合には, GOLDキーを取り消しますが,SET GOLD KEY コマンドによって設定された場合には, GOLDキーを取り消しません。
SET KEYPAD TARO
TAROキーパッドを選択すると,[ Ctrl ]キーを使わずに, スペース・バーで変換を行うことができます。
このキーパッドを用いての入力,かな漢字変換の方法については, 『日本語EVE ユーザーズ・ガイド』の第4章を参照してください。
- 注意
- このコマンドを実行すると,ユーザ定義キーのうち, シフト状態の[ F6 ]〜[ F14 ]までの一時記憶が失われます。 必要なキー定義はNVRに保存し,日本語EVEの終了後にNVRから呼び出してください。
SET KEYPAD VT80
SET KEYPAD VT100
VT100シリーズ・ターミナルを使用している場合には,これは省略時の設定です。
DEFINE KEY コマンド,LEARN コマンド, SET GOLD KEY コマンドによって定義したキーの場合には, その定義は取り消されません。 しかし,WPSキーパッド・キーを使用する学習シーケンスは, そのキーの定義が取り消されるか,または変更されるため,正しく機能しません。 SET KEYPAD VT100 は, 現在のGOLDキーがEDTキーパッドまたはWPSキーパッドによって設定された場合には, そのキーを取り消しますが, SET GOLD KEY コマンドによって設定された場合には,GOLDキーを取り消しません。
VT300シリーズまたはVT200シリーズ・ターミナルで日本語EVEを実行する場合でも, すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対してVT100キーパッドの使用を許可する場合には, SETKEYPAD VT100 コマンドを日本語EVEイニシャライゼーション・ファイルに登録するか, または SAVE EXTENDED EVE コマンドを使用してセクション・ファイルを作成します。
SET KEYPAD WPS
将来のセッションのためにWPSキーパッドを保存する場合には, SET KEYPAD WPS コマンドを日本語EVEイニシャライゼーション・ファイルに登録するか, または SAVE EXTENDED EVE コマンドを使用してセクション・ファイルを作成します。
SET KEYPAD WPS は「GOLDキーの編集」のために大部分のWPSキーパッド・キーを提供します。 しかし,WPSを完全に実現したり,エミュレートしているわけではありません。 日本語EVEでのWPSキーパッドと実際のWPSの相違点は次のとおりです。
キー | 定義 |
---|---|
[ PF2 ] | MOVE BY PAGE。バッファの方向に応じて, 次のページ区切り又は前のページ区切りにカーソルを移動する。 |
[ GOLD-PF2 ] | PAGINATE。 1頁54行でソフト・ページ区切りを挿入する。 これはフォーム・フィードと空(null)文字の組み合わせであり, 小さいFF,NLとして表示される。 |
[ GOLD-N ] | INSERT PAGE BREAKN。 ハード・ページ区切りを挿入する。これはフォーム・フィードであり, 小さいFFとして表示される。[ Ctrl/L ]と同じ。 |
[ GOLD-P ] | WPS Page Marker。ソフト・ページ区切りを挿入する。 |
SET KINSOKU ┌ OVERFLOW number ┐ └ DEFAULT ┘
ぶら下がり禁則のカラム数を指定します。 行頭禁則文字がこのカラム数より多く連続すると,ぶら下がり禁則でなく押し出し禁則になります。
指定できる数値は0以上の整数です。
禁則処理の指定を日本語EVEの標準設定に戻します。
日本語EVE標準の行頭禁則文字,および行末禁則文字は以下のとおりです。
,、。.:;!?ー・’゜゛”]})」〉〕》】』ヽヾゝゞ々〃
‘“[{(「〈〔《【『〜
SET LEFT MARGIN integer
左マージンを設定するカラム。右マージンより小さい値でなければなりません。 値を指定しなかった場合には,日本語EVEは値を要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]キー,または[ Do ]キーだけを押し, 値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。 省略時の左マージンは1(左端のカラム)です。
左マージンはバッファ固有の設定であり,各バッファに対して異なる左マージンを設定できます。 バッファの現在のマージンを確認するには,SHOW コマンドを使用します。
すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対して特定の左マージンを設定する場合には, SET LEFT MARGIN コマンドをイニシャライゼーション・ファイルに登録します。 そのイニシャライゼーション・ファイルを使用して日本語EVEを起動した場合には, その設定がメイン・バッファ(または最初のバッファ)と$DEFAULTS$という名前の日本語EVEシステム・バッファに適用されます。 したがって,ユーザが作成する各バッファは同じ左マージンになります。
SET PARAGRAPH INDENT コマンドを使用する場合には, 左マージンと段落字下げの合計は右マージンより小さくなければならず, 少なくとも1でなければなりません。 たとえば,段落字下げが−4の場合には,左マージンは少なくとも5でなければなりません。
Command: SET LEFT MARGIN 5
SET MUHENKAN KEY ┌ SPACE ┐ └ NOSPACE ┘
新日本語キーボード上の[無変換]キーをスペース・キーと同じ動きをするように設定します。 すべてのキーパッドで[無変換]キーをスペース・キーとまったく同じように使用することができます。
SET MUHENKAN KEY SPACE の設定を解除します。 新日本語キーボード上の[無変換]キーは本来の動作に戻ります。
このコマンドは追加された3つのキーのうち[無変換]キーをスペース・キーと同じ動きをするように設定します。
SET MUHENKAN KEY SPACE を実行すると[無変換]キーはすべてのキーパッドでスペース・キーとまったく同じように動作します。
[無変換]キーは,省略時にはTAROキーパッドを除くすべてのキーパッドに共通に,次のように定義されています。
キー | 定義 |
---|---|
[無変換] | 無変換1 (入力領域すべてをその時のエコーに戻しそのまま確定) |
[Shift/無変換] | 無変換2 (変換を解除し入力状態に復帰。確定せず。) |
[Alt/無変換] | 記号変換 |
新日本語キーボードを含む変換キーの一覧については,付録のBを参照してください。
[変換],[ひらがな],[無変換]の3つのキーの動作を同時に切り替えたい場合には, SET JAPANESE KEYS コマンドを使用してください。
SET NOCLIPBOAARD
WPSキーパッド・キーの場合には,設定とは無関係に,クリップボードは使用されません。
クリップボードの使用を許可すると, 日本語EVEと他のDECwindowsアプリケーションの間でテキストを転送できます。 しかし,日本語EVEの内部で編集する場合には, 編集の対象となるテキストの量に応じて,Insert Hereバッファを使用するほうが迅速に処理できます。
SET NODEFAULT COMMAND FILE
この場合,省略時のコマンド・ファイルとして次のうちのどれかを使用します。
SET NODEFAULT SECTION FILE
表 4-11は, SECTION FILE PROMPTING の設定による SET NODEFAULT SECTION FILE コマンドの動きの違いをまとめたものです。
プロンプトの設定 | SET NODEFAULT SECTION FILE コマンドの与える影響 |
---|---|
SET SECTION FILE PROMPTING (省略時の設定) |
セクション・ファイルに保存するかどうかきいてきます。 もしYesと答えた場合,日本語EVEはセクションファイル名をきいてきます。 |
SET NOSECTION FILE PROMPTING | セクション・ファイルに保存するかを尋ねるプロンプトを出力せず, コマンド・ファイルに保存するかをきいてきます。 |
これらの設定は,SAVE ATTRIBUTES コマンドや SAVE SYSTEM ATTRIBUTES コマンドを使用したときか, exitまたはquitするときに属性を保存した場合に適用されます。
SET NODIRECTORY LIST
この設定は SAVE ATTRIBUTES コマンドで保存することができます。 詳しい説明はattributesのオンライン・ヘルプを参照してください。
SET NOEXIT ATTRIBUTE CHECK
SET NOFIX KEISEN
SET NOGOLD KEY
一度に1つのキーだけをGOLDキーとして設定できます。 [ PF1 ]以外のGOLDキーを設定し, EDTキーパッドまたはWPSキーパッドを設定した場合には,ユーザが設定したGOLDキーが使用されます。 その後,他のキーと同様に[ PF1 ]を定義できます。 また,SET NOGOLD KEY を使用して, EDTキーパッドやWPSキーパッドに対してGOLDキーとして[ PF1 ]を復元し, ユーザが定義したGOLDキーを取り消すこともできます。
SET NOGOLD KEY はGOLDキーの組み合わせを取り消したり, 定義を取り消すわけではありませんが,SET GOLD KEY コマンドを使用するか, またはEDTキーパッドあるいはWPSキーパッドを設定することにより, 別のキーをGOLDとして設定しない限り,これらの組み合わせを実行することはできません。
Command: SET GOLD KEY F20 Command: SET KEYPAD EDT Command: SET NOGOLD KEY GOLD キーは EDT キーパッドの PF1 に戻りました
SET NOJOURNALING buffer-name
バッファ・ジャーナリングを終了したいバッファの名前です。 バッファ名を指定しなかったときは,日本語EVEがバッファ名を聞いてきます。
すべてのバッファのジャーナリングを終了するには, SET NOJOURNALING ALL コマンドを使ってください。
SET NOJOURNALING コマンドはバッファのジャーナル・ファイルを削除しません。 ジャーナル・ファイルを削除するには,以下に示すようにDCLコマンドのDELETEを使ってください。
$ DELETE XTPU$JOURNAL:testdata.xtpu$journal;*SET NOJOURNALING コマンドはキー・ジャーナリングには影響を与えません。
SET NOJOURNALING ALL
特定のバッファのジャーナリングを終了するには SET NOJOURNALING コマンドを使って, バッファ名を指定してください。 キー・ジャーナリングのみを使って,バッファ・ジャーナリングを使わないときには, 日本語EVEのイニシャライゼーション・ファイルに SET NOJOURNALING ALL コマンドを書いておくとよいでしょう。
SET NOJOURNALING ALL コマンドを実行した後は, 新しいジャーナル・ファイルは作成されませんが, すでに存在しているジャーナル・ファイルは削除されません。 ジャーナル・ファイルを削除するには,以下に示すようにDCLコマンドのDELETEを使ってください。
$ DELETE XTPU$JOURNAL:*.xtpu$journal;*SET NOJOURNALING ALL コマンドはキー・ジャーナリングには影響を与えません。
SET NOPENDING DELETE
バッファ内でテキストを選択した場合,新しいテキストをタイプ入力すると, その文字が選択領域に追加され,DELETE を使用すると, カーソルの左側の文字だけが消去されます。 つまり,保留削除が禁止されている場合には,選択領域が設定されているかどうかとは無関係に, DELETE は同じように機能します。
SET NOSECTION FILE PROMPTING
表 4-12は, 保存のための省略時のセクション・ファイルを設定しているかどうかによる, SET NOSECTION FILE PROMPTING コマンドの動きの違いをまとめたものです。
セクション・ファイルの設定 | SET NOSECTION FILE PROMPTINGの効果 |
---|---|
SET DEFAULT SECTION FILE | 属性を保存するときファイル名を要求するプロンプトを表示せずに省略時のセクション・ファイルに保存します。 |
SET NODEFAULT SECTION FILE | 属性を保存するときにコマンド・ファイルに保存するかどうかをきいてきます。 もしYesと答えると続いてコマンド・ファイル名を要求するプロンプトを表示します。 |
セクション・ファイルへの保存を尋ねるプロンプトを無効にすることで日本語EVEの終了処理を速くしたり, 属性の保存を速く行うことができるようになります。 またつねに属性の保存はコマンド・ファイルに行うと決めているような場合にもこのコマンドは有効です。 より詳しい説明はオンライン・ヘルプのAttributesを参照してください。
SET NOWRAP
WRAP機能を有効にするには,SET WRAP コマンドを使用します。 これは省略時の設定です。その後,行の最後にタイプ入力すると, テキストが右マージンに到達したときに,日本語EVEは自動的に改行します。 したがって,[ return ]を押したり,FILL コマンドを使用する必要はありません。
WRAP機能はバッファ固有の設定であり, 現在のバッファに対してラップ機能を禁止または許可しても,他のバッファにはまったく影響ありません。
ラップ機能を禁止した状態でテキストの書式を変更する場合には,FILL コマンドを使用します。
Command: SET NOWRAP このバッファではラップは実行されません . . . Command: SET WRAP このバッファ内のテキストは右マージンでラップします
SET PARAGRAPH INDENT [{+/-}]integer
段落の先頭に追加または先頭から差し引くスペースの数であり, バッファの左マージンを基準にした値。値が正の値(または符号なし値)の場合には, 左マージンと段落字下げの合計は右マージンより小さくなければなりません。 負の値の場合には「ハンギング」段落が作成され,最初の行は左マージンの左から開始されます。 負の字下げと左マージンの合計は少なくとも1でなければなりません。 段落字下げを指定しなかった場合には,日本語EVEは値を要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]キー,または[ Do ]キーだけを押し, 値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。 省略時の設定は0です(字下げは行われません)。
日本語EVEでは,段落は次のいずれかによって区切られます。
すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションで特定の段落を字下げする場合には, SET PARAGRAPH INDENT コマンドをイニシャライゼーション・ファイルに登録します。 そのイニシャライゼーション・ファイルを使用して日本語EVEを起動すると, 指定した設定は,MAIN(最初の)バッファと$DEFAULTS$という名前の日本語EVEシステム・バッファに適用されます。 したがって,ユーザが作成する各バッファは同じ段落字下げになります。
このコマンドによって設定される段落字下げは,バッファの左マージンを基準にしています。 WPSのRulerキー( [ GOLD-R ] )による設定はマージンとは無関係です。
段落字下げが0(省略時の設定)以外の場合には, 段落の先頭から始まらない領域の書式を変更するために, FILL コマンドやFILL RANGE コマンドを使用することはできません。
Command: SET PARAGRAPH INDENT 4左マージンから4カラムの位置に段落字下げを設定します。左マージンが5の場合には, 新しい段落の最初の行はカラム9から始まり,2行目以降はカラム5から始まります。 既存のテキストの書式を変更する場合には,FILL コマンドまたは FILL PARAGRAPH コマンドを使用します。
Command: SET LEFT MARGIN 4 Command: SET PARAGRAPH INDENT -3 . . . Command: SET PARAGRAPH INDENT 0 Command: SET LEFT MARGIN 1左マージンをカラム4に設定し,段落字下げを左マージンよりさらに3カラム左の位置に設定します。 この後,新しい段落の1行目はカラム1から始まり, 2行目以降はカラム4から始まります(このような形式を「ハンギング」段落と呼びます)。 この機能は,たとえば,左マージンの左側に中黒やカウンタとして3つのスペースを使用する場合などのように, リスト形式のテキストを作成するときに役立ちます。 前の設定に戻す場合には,コマンドの順序に注意してください(段落字下げを0に設定した後,左マージンを1に設定します)。
SET PENDING DELETE
【操作方法】
省略時の設定は NO PENDING DELETE です。 テキストを選択している場合には,DELETE を使用すると, カーソルの左側の文字が消去され,新しいテキストをタイプ入力すると,新しい文字が挿入されます。
バッファ全体を選択した場合には,SELECT ALL コマンドを使用するか, またはMB1を5回クリックすることにより,保留削除は禁止されます。 したがって,バッファ全体を誤って消去するのを防止できます。
SET RIGHT MARGIN integer
右マージンを設定するカラム。左マージンより大きい値でなければなりません (または左マージンと段落字下げの合計より大きい値でなければなりません)。 値を指定しなかった場合には,日本語EVEは値を要求するプロンプトを表示します。 プロプトに対して[ return ]キー,または[ Do ]キーだけを押し, 値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
省略時の右マージンは77です。
右マージンはバッファ固有の設定であり, 各バッファに対して異なる右マージンを設定できます。 バッファの現在のマージンを確認するには,SHOW コマンドを使用します。
すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対して特定の右マージンを使用する場合には, SET RIGHT MARGIN コマンドをイニシャライゼーション・ファイルに登録します。 そのイニシャライゼーション・ファイルを使用して日本語EVEを起動すると, 指定した設定は,メイン(または最初の)バッファと$DEFAULTS$という名前の日本語EVEシステム・バッファに適用されます。 したがって,ユーザが作成する各バッファは同じ右マージンになります。
SET WIDTH コマンドは$DEFAULTS$バッファの右マージンを, ユーザが指定した幅より1カラムだけ小さい値に設定しますが, 他の既存のバッファのマージンには影響を与えません。
Command: SET RIGHT MARGIN 65
SET ROMKANA NN
SET ROMKANA NONN
SET ROMKANA NOTARO
SET ROMKANA TARO
SET SCROLL JUMP
SET SCROLL JUMP コマンドはまず画面に残る部分をスクロールさせ,画面の残りの部分は空白にします。 続いて空白の部分を1回の書き換えで新しいテキストに書き換えます。 このコマンドは画面の一部しかスクロールさせないため, SET SCROLL SMOOTH (省略時の設定)の設定より高速に動作します。
ターミナルの設定がジャンプあるいはスムース・スクロールのどちらであっても, それに関係なくジャンプかスムースのスクロールを設定することができます。 例えばターミナルの設定をスムース・スクロールにし, SET SCROLL JUMP コマンドを使用した場合, テキストはスムースに画面の外にスクロールしていき(ターミナル設定の影響), そのあとの空白部分を一回で新しいテキストに書き換えます (SET SCROLL JUMP コマンドの影響)。
この設定は SET SCROLL OFF コマンドを使用している場合は効果がありません。
この設定はすべてのバッファに適用されます。 この設定を保存したい場合には, SAVE ATTRIBUTES コマンドを使用して, セクション・ファイルを作成するかコマンド・ファイルを作成または更新してください。 より詳しい説明はオンライン・ヘルプのAttributesを参照してください。
DECwindows上では次のようにして設定を変更することができます。
SET SCROLL MARGINS integer1[%] integer2[%]
スクロールを開始する位置であり,ウィンドウの一番上からの行数。 下スクロール・マージン( integer2 )と重なる値を指定することはできません。 省略時の設定は0です。 つまり,ウィンドウの一番上より上に移動しようとしたときは,スクロールは開始されます。 値を指定しなかった場合には,日本語EVEは値を要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]キー,または[ Do ]キーだけを押し, 値を指定しなかった場合には,現在の値が使用されます。
スクロールを開始する位置であり,ウィンドウの一番下からの行数。 上スクロール・マージン( integer1 )と重なる値を指定することはできません。 省略時の設定は0です。 つまり,ウィンドウの一番下より下に移動しようとすると,スクロールが開始されます。 値を指定しなかった場合には,日本語EVEは値を要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ Return ]キー,または[ Do ]キーだけを押し, 値を指定しなかった場合には,現在の値が使用されます。
パーセント記号は,スクロール・マージンがウィンドウの高さのパーセンテージであり, もっとも近い行に切り上げられることを示します。 日本語EVEメイン・ウィンドウを2つ以上のウィンドウに頻繁に分割する場合には, このパラメータを使用すると便利です。
スクロール・マージンは日本語EVEのすべてのウィンドウに適用されます。 また,日本語EVEは行数をパーセンテージに変換し, メイン・ウィンドウを2つ以上のウィンドウに分割した場合には,そのパーセンテージを使用します。
すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対して特定のスクロール・マージンを使用する場合には, SET SCROLL MARGINS コマンドを日本語EVEイニシャライゼーション・ファイルに登録します。
DECwindowsでは SET SCROLL MARGINS を使用しないでください。 スクロール・マージンの外部でマウスをクリックすると,予測できない結果が発生します。
Command: SET SCROLL MARGINS 2 3スクロール・マージンをウィンドウの一番上から2行,ウィンドウの一番下から3行に設定します。
Command: SET SCROLL MARGINS 7 7スクロール・マージンをウィンドウの一番上から7行,一番下から7行に設定します。 これは,EDTのSET CURSOR 7:14コマンドに対応する日本語EVEコマンドです。
Command: SET SCROLL MARGINS 10% 15%スクロール・マージンをウィンドウの一番上から10パーセント,一番下から15パーセントに設定します。
SET SCROLL OFF
この設定はすべてのバッファに適用されます。この設定を保存したい場合には, SAVE ATTRIBUTES コマンドを使用してセクション・ファイルを作成するかコマンド・ファイルを作成または更新してください。 より詳しい説明はオンライン・ヘルプのAttributesを参照してください。
DECwindows上では次のようにして設定を変更することができます。
SET SCROLL ON
スクロールを有効にしているとき,次のことを行うウィンドウのテキストがスクロールします:
この設定はすべてのバッファに適用されます。この設定を保存したい場合には, SAVE ATTRIBUTES コマンドを使用してセクション・ファイルを作成するか, コマンド・ファイルを作成または更新してください。 より詳しい説明は,オンライン・ヘルプのAttributesを参照してください。
DECwindows上では次のようにして設定を変更することができます。
SET SCROLL SMOOTH
SET SCROLL SMOOTH コマンドは, 画面に入って来るテキスト一行ごとに画面をスクロールさせます。 このコマンドは SET SCROLL JUMP の設定よりやや遅くなります。
この設定は SET SCROLL OFF コマンドを使用している場合は効果がありません。
この設定はすべてのバッファに適用されます。この設定を保存したい場合には, SAVE ATTRIBUTES コマンドを使用して,セクション・ファイルを作成するか, コマンド・ファイルを作成または更新してください。 より詳しい説明は,オンライン・ヘルプのAttributesを参照してください。
DECwindows上では次のようにして設定を変更することができます。
SET SECTION FILE PROMPTING
表 4-13は, 保存のための省略時のセクション・ファイルを設定しているかどうかによる, SET SECTION FILE PROMPTING コマンドの動きの違いをまとめたものです。
セクション・ファイルの設定 | SET SECTION FILE PROMPTINGの効果 |
---|---|
SET NODEFAULT SECTION FILE (省略時の設定) |
属性を保存するときにセクション・ファイルに保存するかどうかをきいてきます。 もしYesと答えると続いてセクション・ファイル名を要求するプロンプトを出力します。 |
SET DEFAULT SECTION FILE | 属性を保存するときセクション・ファイルに保存するかどうかをきいてきます。 Yes と答えるとプロンプトを表示せず省略時のセクション・ファイルに保存します。 |
詳しい説明はオンライン・ヘルプのAttributesを参照してください。
SET SELECTION GRAB FOCUS
一次選択はクリップ・ボードを使用しないでDECwindowsアプリケーション間で共有できる選択領域です。 日本語EVE上では SELECT あるいは BOX SELECT コマンドを使用するか, M1をクリックまたはドラッグすることで一次選択を作成できます。
別のアプリケーション上で一次選択を作成したときに日本語EVEは一次選択を失います。 現在の選択を保存し選択されていたテキストの強調 表示を解除します。
SET SELECTION GRAB FOCUS コマンドを使用している場合には日本語 EVEがインプット・フォーカスを得ると一次選択を取り戻し, そこに 一次選択を失ったときに保存した選択を復元します。
これと反対の動作は日本語EVE上で一次選択を作成したときに限り一次選択を取り戻すというものです。 SET SELECTION GRAB SELECTION のヘルプを参照してください。
SET SELECTION GRAB SELECTION
一次選択はクリップ・ボードを使用しないでDECwindowsアプリケーション間で共有できる選択領域です。 日本語EVE上では SELECT あるいは BOX SELECT コマンドを使用するか, M1をクリックまたはドラッグすることで一次選択を作成できます。
別のアプリケーション上で一次選択を作成したときに,日本語EVEは一次選択を失います。 現在の選択を保存し選択されていたテキストの強調表示を解除します。
SET SELECTION GRAB SELECT コマンドを使用している場合には, 日本語EVE上で一次選択を作成したときに限り一次選択を取り戻します。 保存した選択を復元するには,[ Ctrl/Shift/Select ]を押します (このキーは SET FUNCTION KEYS MOTIF コマンドで定義されます)。 現在の位置が一次選択を失ったときの位置と同じ場合のみ保存した選択が正確に復元されます。
これと反対の動きは日本語EVEがインプット・フォーカスを得るたびに一次選択を取り戻し, そこに一次選択を失ったときに保存した選択を復元するというものです。 詳しい説明は SET SELECTION GRAB SELECTION の説明を参照してください。
SET TABS {AT integer1 [integer2...]} {EVERY integer} {INSERT} {INVISIBLE} {MOVEMENT} {SPACES} {VISIBLE}
現在のバッファにタブ・ストップを設定するカラム。 新しいタブ・ストップはバッファに存在するすべてのタブ文字に適用されます。 値は小さい順に入力し,各値はスペースで区切ります。 値を指定しなかった場合には,日本語EVEは値を要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ Return ]または[ Do ]だけを押し, 値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
現在のバッファですべてのタブ・ストップを等間隔に設定します。 新しいタブ・ストップはバッファの既存のすべてのタブ文字に適用されます。 値を指定しなかった場合には,日本語EVEは値を要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]または[ Do ]だけを押し, 値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。 省略時の設定は EVERY 8 です (つまり,タブ・ストップはカラム9,17,25,33などに設定されます)。
省略時の設定。[ Tab ]を使用すると,タブ文字が挿入され, カーソルとその行の既存のテキストは次のタブ・ストップに移動されます。 設定はすべてのバッファに適用されます。
[ Tab ]を指定すると,カーソルは次のタブ・ストップに移動しますが,何も挿入されません。 カーソルは現在の行から移動せず,バウンド・カーソルに設定されている場合でも, バッファの使用されていない部分にカーソルを移動できます。 この設定はすべてのバッファに適用されます。 この機能は,表やリストなどのようにタブによって揃えられたテキストの内部を移動するときに役立ちます。
[ Tab ]を使用すると,タブ文字ではなく,適切な数のスペースが挿入され, カーソルとその行の既存のテキストは次のタブ・ストップに移動されます。 この設定はすべてのバッファに適用されますが,既存のタブには影響を与えません。 たとえば,タブ文字がスペースに変換されることはありません。 プリンタやディスプレイに対してどのようなタブ・ストップを設定している場合でも, スペースは同じであるため, この機能は異なる装置でプリントまたは表示されるテキストを編集するときに役立ちます。
タブ文字を表示します。タブ文字は小さいT (水平タブ)として表示されます。
この設定はすべてのバッファに適用されます。タブの表示は編集を便利にしますが, テキストをプリントする際に,タブ文字が表示される方法には影響を与えません。
省略時の設定。タブ文字を表示しません。タブはスペースとして表示されます。 この設定はすべてのバッファに適用されます。
各コマンドに1つのキーワードだけを指定できます。 キーワードを指定しなかった場合には,日本語EVEはキーワードを要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]または[ Do ]だけを押し,キーワードを指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
タブ・ストップはバッファ固有の設定であり, 各バッファに対して異なるタブ・ストップを設定できます。 タブ・ストップを変更すると,バッファの既存のタブ文字に影響があります。 バッファの現在のタブ・ストップを確認する場合には, SHOW コマンドを使用します。
すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対して特定のタブ・ストップを使用する場合には, SET TABS AT コマンドまたは SET TABS EVERY コマンドをイニシャライゼーション・ファイルに登録します。 そのイニシャライゼーション・ファイルを使用して日本語EVEを起動すると, 指定した設定はメイン(または最初)バッファと$DEFAULTS$という名前の日本語EVEシステム・バッファに適用されます。 したがって,ユーザが作成する各バッファは同じタブ・ストップになります。
タブ・モードはグローバル設定であり,日本語EVEのすべてのバッファに適用されます。 INSERT,SPACES,MOVEMENT のいずれかを指定しても, 異なるモードで入力した既存のタブには影響ありません。 たとえば,SET TABS SPACES コマンドはタブ文字をスペースに変換しません。 すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対して, 特定のタブ・モードを使用する場合には, 関連する SET TABS コマンドを日本語EVEイニシャライゼーション・ファイルに登録します。
指定したときと異なるタブ・ストップを設定したプリンタやターミナルでは, タブ文字によって揃えたテキストの書式は,編集中と同じになりません。
Command: SET TABS AT 6 11 20 36現在のバッファの指定されたカラムにタブ・ストップを設定します。 これはバッファ内の既存のすべてのタブ文字を変更します。
Command: SET TABS EVERY 10 Command: SET TABS MOVEMENT現在のバッファでタブ・ストップを10カラムおきに設定し(11,21,31など), バッファ内の既存のすべてのタブ文字を変更し,何も挿入せずに, カーソルを次のタブ・ストップに移動するようにタブ・モードを設定します。 したがって,[ Tab ]を押すと,カーソルは次のタブ・ストップまで最大10カラム移動します。
Command: SET TABS SPACES Command: SET TABS VISIBLEタブ文字ではなく,スペースを挿入するようにTAB機能を設定し,既存のタブ文字を表示します。
SET TERMINAL ┌ JAPANESE ┐ └ NOJAPANESE ┘
端末のタイプを,日本語端末に設定します。 このコマンドを実行後に画面をリフレッシュすると,日本語の文字が正しく表示されます。
端末が日本語文字をサポートしているという設定を解除します。 日本語端末でないときに日本語端末の設定をすると, 文字化けを起こして画面表示を破壊することがあります。 このようなときに日本語端末の設定を解除すると, 日本語の文字はダイアモンド・シンボルで表示され,画面表示は破壊されなくなります。
ターミナル・エミュレータなど DECサポート以外の端末を使っているときに DEC XTPUが端末が持っている文字セットの情報を得ることができない場合があります。 端末に文字の代わりにダイアモンド・シンボルが表示されるときは, DEC XTPUが端末が持っている文字セットを認識していませんので, このコマンドを使って端末の種類を通知してください。
Command: set terminal japanese Command: refresh
SET WIDTH integer
ディスプレイの幅を示すカラム数。80より大きい値を指定した場合には, SET WIDTH はターミナルを132文字モードに設定し,小さいビデオ・フォントを使用します。 値を指定しなかった場合には,日本語EVEは値を要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]キー,または[ Do ]キーだけを押し, 値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。 省略時の幅はターミナルの設定と同じです (DCLのSET TERMINALコマンドの設定にしたがいます)。これは通常80カラムです。
拡張ビデオ・オプション(AVO)を装備していない場合には, VT100シリーズ・ターミナルで80より大きい幅を使用しないでください。
この設定は日本語EVEのすべてのウィンドウに適用されます。 編集セッションを終了すると,ターミナルの設定が復元されます。 すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対して特定の幅を使用する場合には, SET WIDTH コマンドを日本語EVEイニシャライゼーション・ファイルに登録します。
幅は省略時の右マージンを決定します。 ただし,SET RIGHT MARGIN コマンドを使用して右マージンを指定した場合には, そのマージンになります。たとえば,120カラムの幅を使用する場合には, 省略時の右マージンは119になります。
現在の幅を確認する場合には,SHOW コマンドを使用します。 また,ステータス・ラインの水平方向の長さはウィンドウの幅を示します。
SET WIDTH コマンドは$DEFAULTS$バッファの右マージンを幅より1カラムだけ小さい値に設定します。 この後,ユーザが作成するバッファは$DEFAULTS$と同じ右マージンになります。 これは他の既存のバッファの右マージンを変更するわけではなく, SET WIDTH コマンドを実行した後に作成するバッファだけに影響を与えます。
Command: SET WIDTH 132 . . . Command: SET WIDTH 80
SET WILDCARD ULTRIX
ULTRIX形式のワイルドカードには,1行の任意の1文字と対応するピリオド( . ), 行末に対応するドル記号( $ ),行の先頭に対応するカレット( ^)が含まれています。 使用できるワイルドカードのリストが必要な場合には, SHOW WILDCARDS コマンドを使用してください。
すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対してULTRIX形式のワイルドカードを使用する場合には, SET WILDCARD ULTRIX コマンドを日本語EVEイニシャライゼーション・ファイルに登録します。 省略時の設定は VMSです。
この設定はWILDCARD FIND コマンドにだけ影響を与えます。 GET FILE コマンド,INCLUDE FILE コマンドなどでファイルを指定するときに使用できるワイルドカードには影響ありません。
Command: SET WILDCARD ULTRIX Command: WILDCARD FIND b.t$
SET WILDCARD VMS
VMS形式のワイルドカードには, 1行の任意の文字と対応するパーセント記号( % ), 1行の任意の文字数のテキストと対応するアスタリスク( * ), 行末と対応するバックスラッシュ(または円記号)と右山括弧( > )が含まれています。 使用できるワイルドカードのリストが必要な場合には, SHOW WILDCARDS コマンドを使用してください。
この設定は WILDCARD FIND コマンドにだけ影響を与えます。 GET FILE コマンド, INCLUDE FILE コマンドなどでファイルを指定するときに使用できるワイルドカードには影響ありません。
Command: SET WILDCARD VMS Command: WILDCARD FIND b%t\>
SET WRAP
SET WRAP コマンドだけを使用しても,既存のテキストが自動改行されたり, 書式が変更されるわけではありません。 テキストの書式を変更する場合には,FILL コマンドを使用します。
ラップ(自動改行)機能を禁止する場合には,SET NOWRAP コマンドを使用します。 その場合,入力は右マージンをこえて挿入されます。 この機能は,複数の段階に字下げされたプログラム文や長い表などのように, 非常に長い行を編集するときに役立ちます。
ラップ機能はバッファ固有の設定であり, 現在のバッファに対してラップ機能を禁止または許可しても, 他のバッファの設定には影響ありません。
SHIFT LEFT integer
ウィンドウを左にシフトするカラム数。 カラム1より左側にウィンドウをシフトすることはできません。 値を指定しなかった場合には,日本語EVEは値を要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]キー,または[ Do ]キーだけを押し, 値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
SHIFT LEFT コマンドと SHIFT RIGHT コマンドを使用すれば, 100文字の長さの行どのように,非常に長いテキストの表示されていない部分を表示でき, そのためにウィンドウの幅を変更したり,132カラム・モードを使用する必要はありません。 このコマンドはバッファ内でテキストをシフトするわけではなく, バッファを基準にしたウィンドウの水平方向の位置をシフトします。
日本語EVEで2つ以上のウィンドウを使用している場合には, SHIFT LEFT コマンドと SHIFT RIGHT コマンドは現在のウィンドウにだけ影響を与えます。
現在の幅とシフトを確認する場合には,SHOW コマンドを使用します。
Command: SHIFT RIGHT 5 ウィンドウは 5 カラム右にシフトされました Command: SHIFT RIGHT 5 ウィンドウは 10 カラム右にシフトされました . . . Command: SHIFT LEFT 10 ウィンドウは 0 カラム右にシフトされました
SHIFT RIGHT integer
ウィンドウを右にシフトするカラム数。値を指定しなかった場合には, 日本語EVEは値を要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ Return ]キー,または[ Do ]キーだけを押し, 値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
日本語EVEで2つ以上のウィンドウを使用している場合には, SHIFT LEFT コマンドと SHIFT RIGHT コマンドは現在のウィンドウにだけ影響を与えます。
現在の幅とシフトを確認する場合には,SHOW コマンドを使用します。
Command: SHIFT RIGHT 5 ウィンドウは 5 カラム右にシフトされました Command: SHIFT RIGHT 5 ウィンドウは 10 カラム右にシフトされました . . . Command: SHIFT LEFT 10 ウィンドウは 0 カラム右にシフトされました
SHOW
バッファを1つだけしか作成しなかった場合には,任意のキーを押すと, そのバッファに戻ります。
MEMO.TXT バッファの設定 入力ファイル: DISK$1:[PUPPY]MEMO.TXT;3 入力コードセット: DECKANJI 出力ファイル: DISK$1:[PUPPY]MEMO.TXT;4 出力コードセット: DECKANJI ジャーナル・ファイル: DISK$1:[PUPPY]MEMO_TXT.XTPU$JOURNAL;1 Modified LEFT MARGIN : 1 モード:Insert RIGHT MARGIN: 65 Paragraph indent : none WPS word wrap indent: none Write Modifiable 方向:Forward WINDOW WIDTH: 80 72 行 TAB STOP は 8 カラムごとにセットされています マーク: Here Intro sec Redo_this
SHOW BUFFERS
【操作方法】
そのバッファを削除する場合には,REMOVE コマンド, または CUT コマンドを使用します。
次の例は,複数のバッファを編集しているときの SHOW BUFFERS コマンドからの典型的な出力を示しています。
バッファ名 行数 属性 MAIN 0 ROUGH.DAT 97 Modified FINAL.TXT 136 Modified HOLD 6 Modified No-write
SHOW DEFAULTS BUFFER
【操作方法】
$DEFAULTS$ バッファの設定 Not modified LEFT MARGIN : 1 モード: Insert RIGHT MARGIN: 77 Paragraph indent: none WPS word wrap indent: none Read-only Unmodifiable 方向 : Forward Max lines: No limit TAB STOP は 8 カラムごとにセットされています Word wrap: on
Command: SHOW DEFAULTS BUFFER Command: BUFFER SHOW Command: WRITE FILE defaults.lis
SHOW KEY [key-name]
情報が必要なキー。キー名を短縮することはできません。 キー名を指定しなかった場合には,日本語EVEは情報が必要なキーを押すように要求するプロンプトを表示します。
ユーザが指定したキーが学習シーケンスに対して定義されている場合には, 日本語 EVEはそのキーがシーケンスとして定義されていることを示します。 これは,学習シーケンスが複数のキーストロークまたは複数のコマンドで構成される可能性があるからです。
SHOW KEY からの出力は, 日本語EVE画面の一番下のメッセージ・ウィンドウに表示されます。
Command: SHOW KEY gold-kp8 GOLD/KP8 は EDT キーパッドで fill として定義されています
SHOW KINSOKU
SHOW KINSOKU コマンドは,禁則処理の現在の状態を表示します。 禁則処理の状態を変えるには,ADD KINSOKU,DELETE KINSOKU, SET KINSOKU などのコマンドを使ってください。
SHOW SUMMARY
Command: SHOW SUMMARY Command: BUFFER SHOW Command: WRITE FILE summary.lis
SHOW SYSTEM BUFFERS
【操作方法】
次の例は SHOW SYSTEM BUFFERS コマンドからの典型的な出力を示しています。
バッファ名 行数 属性 COMMANDS 15 Modified No-write Sys Perm MESSAGES 101 Modified No-write Sys Perm SHOW 0 No-write Sys INSERT HERE 3 Modified No-write Sys DCL 6 Modified No-write Sys BUFFER LIST 5 Modified No-write Sys Unmodifi $LOCAL$INI$ 0 Sys $PROMPTS$ 1 Modified No-write Sys $CHOICES$ 1 Modified No-write Sys Perm $MATCHES$ 1 Modified No-write Sys Perm $RECALL_LINE$ 13 Modified No-write Sys Perm $RESTORE$CHARS$ 1 Modified No-write Sys $INIT$FILE$ 2 Sys $DEFAULTS$ 0 No-write Sys Unmodifi $RESTORE$LINE$ 1 Modified No-write Sys $RESTORE$ 1 Modified No-write Sys $RESTORE$WORD$ 1 Modified No-write Sys
SHOW WILDCARDS
【操作方法】
Command: SHOW WILDCARDS Command: BUFFER SHOW Command: WRITE FILE wildcards.lis
SHRINK CLAUSE
かな漢字変換を1回実行した後でないと,このコマンドは実行できません。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
SHRINK WINDOW integer
現在のウィンドウを縮小する行数。 ウィンドウの最小サイズは,1行のテキスト行と1行のステータス・ラインであり, DECwindowsの場合には,水平スクロール・バーのためにさらに1行が必要です。 これらの最小サイズよりウィンドウが小さくなるような行数を指定した場合には, 日本語EVEは可能な範囲でウィンドウを縮小します。 最大サイズは使用しているターミナルのサイズとタイプに応じて異なります。 値を指定しなかった場合には,日本語EVEは値を要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]キー,または[ Do ]キーだけを押し, 値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
Command: TWO WINDOWS Command: SHRINK WINDOW 5
SPAWN [command-string]
オプションとして,サブプロセスの内部で実行するDCLコマンド(たとえば, 起動するユーティリティなど)を指定できます。 そのユーティリティを終了すると,サブプロセスも終了し,編集セッションが再開されます。 コマンド文字列を指定しなかった場合には,日本語EVEはDCLのためにサブプロセスを生成します。 編集セッションを再開する場合には,LOGOUT コマンドを使用します。
日本語EVEの内部やDCLレベル, あるいはMAILなどの他のユーティリティの内部でSPAWNコマンドとATTACHコマンドを使用すれば, VMSセッション(またはログイン)全体で編集セッションを継続し, 実質的に日本語EVEを継続的にエディタとして使用できます。 このようにすれば,編集をただちに再開できますが, より多くのシステム資源が必要になります。
/DISPLAY=DECWINDOWSを使用して日本語EVEを起動した場合には, SPAWN コマンドはサポートされません。
Command: SPAWN mail MAIL> . . . MAIL> EXITMAILを実行するサブプロセスを生成します。MAILを終了すると,編集セッションが再開されます。
Command: SPAWN $ . . . $ LOGOUTDCLのためにサブプロセスを生成します(DCLレベルに戻ったことは$プロンプトによって示されます)。 その後,他のアプリケーションの実行も含めて,DCLコマンドを実行できます。 編集セッションに戻るには,DCLのLOGOUTコマンドを使用します。
SPELL
/DISPLAY=DECWINDOWSを使用して日本語EVEを起動した場合には, SPELL コマンドはサポートされません。
【操作方法】
日本語EVEはDECspellを実行するために,サブプロセスを生成し, 現在のバッファまたは選択領域をSYS$SCRATCHというシステム・ディレクトり内の一時ファイルに書き込みます。
テキストの修正が終了した後,DECspellを終了すると,編集セッションに戻ります。 日本語EVEはその後,バッファまたは選択領域を一時ファイルの新しいバージョン (修正結果を含むバージョン)と置き換え,一時ファイルを削除します。
- 注意
- SPELL を使用している間,[ Ctrl/Y ]は使用しないでください。 この操作を実行すると,一時出力ファイルの行が削除され, 選択領域または現在のバッファが破壊されます。
SPLIT WINDOW [integer]
作成するウィンドウの数(省略可能)。 省略時の設定は2です(これは TWO WINDOWS コマンドを使用するのと同じです)。 日本語EVEで使用できるウィンドウの最大数は,使用中のターミナルのサイズとタイプに応じて異なります。
カーソルは一番下の新しいウィンドウに表示されます。 各ウィンドウにはそれぞれ状態行があり,現在編集中のバッファが表示されます。 別のバッファをウィンドウに表示する場合には,次のいずれかのコマンドを使用します。
Command: SPLIT WINDOW 3
START OF LINE
また,DCLレベルでコマンド・ラインを編集する場合と同様に, 編集中の日本語EVEコマンド・ラインの先頭に移動する場合には, START OF LINE として定義されているキーも使用できます。
行を作成したときの左マージンが1より大きく, カーソルがフリー・カーソルに設定されている場合には, カーソルを行の先頭より左側に移動できます。
STORE TEXT
【操作方法】
TAB
タブ・モード | TABの結果 |
---|---|
SET TABS INSERT (省略時設定) |
TABはタブ文字を挿入し,カーソルとその行の既存のテキストを次のタブ・ストップに移動する。 |
SET TABS MOVEMENT | TABはカーソルだけを次のタブ・ストッ プに移動し,何も挿入しない。カーソルは現在の行から移動せず, カーソルがバウンド・カーソルに設定されている場合でも, バッファの使用されていない部分に移動できる。 |
SET TABS SPACES | TABはタブ文字のかわりに適切な数のスペースを挿入し, カーソルとその行の既存のテキストを次のタブ・ストップに移動する。 |
SET TABS INVISIBLE (省略時設定) |
編集を実行している間,タブ文字はブランク・スペースとして表示される。 |
SET TABS VISIBLE | 編集を実行している間,タブ文字は小さいHT (水平タブ)として表示される。 |
タブ・モードはグローバル設定であり,日本語EVEのすべてのバッファに適用されます。
バッファのタブ・ストップを設定する場合には, SET TABS AT コマンドまたは SET TABS EVERY コマンドを使用します。 省略時のタブ・ストップは8カラムおきに設定されます。 現在のバッファのタブ・ストップを確認するには,SHOW コマンドを使用します。
[ Tab ]キーと[ Ctrl/I ]のいずれか一方の定義を変更すると,もう一方の定義も変更されます。
[ Tab ]または[ Ctrl/I ]をすでに定義している場合や, タブ・モードを SPACES または MOVEMENT に設定している場合には, 次に示すように,QUOTE コマンドを使用してタブ文字を挿入できます。
TO ASCII
かな漢字変換を実行した後にこのコマンドを実行すると,入力した文字列全体が半角変換されます。 現在の文節(反転表示されている部分)のみを半角に変換することはできません。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
TO HANKAKUKANA
かな漢字変換を実行した後,入力文字列全体を一度に半角カタカナに変換することはできません。 ただし,一度無変換を実行した後にこのコマンドを実行すれば,全文を半角カタカナに変換することができます。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
TO HIRAGANA
かな漢字変換を実行した後,入力文字列全体を一度にひらがなに変換することはできません。 ただし,一度無変換を実行した後にこのコマンドを実行すれば,全文をひらがなに変換することができます。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
TO KATAKANA
かな漢字変換を実行した後,入力文字列全体を一度にカタカナに変換することはできません。 ただし,一度無変換を実行した後にこのコマンドを実行すれば,全文をカタカナに変換することができます。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
TO NONCONVERT
CONVERSION DYNAMIC がセットされているときには, このコマンドを実行すると,変換結果が確定されます。
CONVERSION NODYNAMIC がセットされているときには, このコマンドを実行すると,変換結果が入力文字列に戻されます。
CONVERSION DYNAMIC/NODYNAMIC に関しては, SET CONVERSION DYNAMIC コマンド, および SET CONVERSION NODYNAMIC コマンドの説明を参照してください。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
TO ROMAN
かな漢字変換を実行した後にこのコマンドを実行すると,入力した文字列全体が全角変換されます。 現在の文節(反転表示されている部分)のみを全角に変換することはできません。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
TOP
Command: SELECT カーソルを動かして,テキストを SELECT してください Command: TOP
TPU procedure-name
必要なパラメータや引数も含めて,実行するDEC XTPUプロシージャまたは文。 詳しくは,XTPU コマンドを参照してください。
TWO WINDOWS
カーソルは新しい下のウィンドウに表示されます。 各ウィンドウにはそれぞれステータス・ラインがあり, 現在編集中のバッファが表示されます。 別のバッファをウィンドウに表示するには,次のいずれかのコマンドを使用します。
Command: TWO WINDOWS Commnad: BUFFER rough.dat
UNDEFINE KEY key-name
定義を取り消すキー。キー名を短縮することはできません。 キー名を指定しなかった場合には, 日本語EVEは定義を取り消すキーを押すように要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]キー押すか,または[ Ctrl/M ]を押すと,操作は取り消されます。 これは,これらのキーの定義を取り消すことができないからです。
指定したキーが SET KEYPAD コマンドによってすでに定義されており, キーパッド設定がまだ有効な場合には,前の定義が復元されます。
別のキーが DO として定義されていない限り, DO として定義されているキーの定義を取り消すことはできず, [ return ]キーまたは[ Ctrl/M ]の定義を取り消したり,変更することはできません。
Command: SET KEYPAD EDT Command: DEFINE KEY=kp9 center line Command: UNDEFINE KEY kp9
UNDEFINE MENU ENTRY menu item
メニュー・エントリーを削除したいプルダウン・メニューまたはポップアップ・メニュー。 指定できるメニュー名は次のとおりです。 このメニュー名の指定ではニーモニックを表す英字まで正確に入力する必要があります。
メニューから削除したいメニュー・アイテム名
UPPERCASE WORD
【操作方法】
選択領域または検索領域が設定されていない場合には, UPPERCASE WORD は現在の単語を大文字に変換します。 現在の位置が単語と単語の間である場合には,その行の次の単語を大文字に変換します。
Command: FIND NEXT Command: UPPERCASE WORD
VERIFY BUFFER buffer-name
出力バッファのコードセットに属さない文字列が含まれているかどうかを調べるバッファの名前を指定します。 このパラメータが指定されなかったときには,現在のバッファを調べます。
バッファの中に出力コードセットに属さない文字が存在しなかったときには, メッセージを出して実行を終了します。
バッファの中に出力コードセットに属さない文字があったときには, その文字列にカーソルを移動してユーザに次の動作を質問します。
検索された文字列をそのまま残して,次の文字列を検索します。
VERIFY BUFFER を中止します。 カーソルは検索された文字列の先頭に置かれ, 検索された文字列は高輝度表示のまま残りますので, 検索された文字列に対して編集操作を行うことができます。
VERIFY BUFFER ALL
出力コードセットに属さない文字がどのバッファの中にも存在しなかったときには, メッセージを出して実行を終了します。
あるバッファの中に出力コードセットに属さない文字があったときには, そのバッファを表示し,その文字列にカーソルを移動してユーザに次の動作を質問します。
検索された文字列をそのまま残して,次の文字列を検索します。
VERIFY BUFFER ALL を中止します。カーソルは検索された文字列の先頭に置かれ, 検索された文字列は高輝度表示のまま残りますので, 検索された文字列に対して編集操作を行うことができます。
WHAT LINE
WHAT LINE からの出力は,日本語EVE画面の一番下のメッセージ・ウィンドウに表示されます。
番号を指定することにより特定の行に移動する場合には,LINE コマンドを使用します。 たとえば,LINE 10 コマンドを実行すると,カーソルは現在のバッファの行10の先頭に移動します。
Command: WHAT LINE ここは 35 行目です(全体で 45 行 78%)
WILDCARD FIND search-pattern
ワイルドカードとリテラル・テキストのどちらか一方または両方を使用して検索するテキスト・パターン。 WILDCARD FIND は大文字と小文字の区別および余白の取り扱いに関して, FIND コマンドと同じ規則に従います。 ただし,ワイルドカードによって特に指定した場合は例外です。 文字列を指定しなかった場合には,日本語EVEは文字列を要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]または[ Do ]だけを押し, 文字列を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
ワイルドカードの組み合わせによっては,非常に大きすぎるために, 一部の検索パターンを検索できないことがあります。 とくに,検索パターンに文字の領域が含まれる場合には, このような状況が発生する可能性があります。
表 4-14は SET WILDCARD VMS コマンドで有効に設定されるワイルドカードを示しています。 表 4-15は SET WILDCARD ULTRIX コマンドで有効に設定されるワイルドカードを示しています。
WILDCARD FIND として定義されているキーを押した場合や, またはコマンドをタイプ入力し, 日本語EVEが検索文字列を要求するプロンプトを表示した場合には, 方向設定キーを押し,その方向に検索を開始することにより,応答を終了できます。 たとえば,EDTキーパッドでは, 順方向の場合は[ KP4 ]を押し,逆方向の場合は[ KP5 ]を押すことができます。 [ return ]を押すことにより応答を終了した場合には,検索操作は, ステータス・ラインに表示されているバッファの現在の方向で開始されます。
反対方向にだけ文字列を検索できる場合には,日本語EVEは検索の方向を変更するかどうかを質問します。 検索の方向を変更する場合には,[ return ]を押します。 検索の方向を変更せず,検索を終了する場合には,NOと入力し,[ Return ]キーを押します。 文字列を検索できなかった場合には,カーソルは移動しません。
日本語EVEは検索したテキストを高輝度表示し,カーソルを文字列の先頭に移動します。 選択領域が設定されていない場合には,COPY,FILL,REMOVE, UPPERCASEWORD をはじめ,テキストの領域に対して使用できる他のコマンドを使用できます (選択領域が設定されている場合には,操作は選択したテキストに対して実行されますが, そのテキストには検索領域が含まれていない可能性があります)。
高輝度表示を取り消すには,カーソルを検索領域の外部に移動するか, または RESET コマンドを使用します。
同じ文字列の別の発生箇所を検索する場合には, FIND NEXT コマンドを使用するか,または[ Find ]を2回押します。
パターン | 一致するもの |
---|---|
% | 1行内の任意の1文字。 |
* | 1行内の任意の量のテキスト。 |
** | 複数行の任意の量のテキスト。 |
\< | 行の先頭。 |
\> | 行の最後。 |
\[abc] | 指定した集合に含まれる任意の文字。 たとえば,\[aeiou]はすべての母音の集合である。 |
\[a-z] | 指定した集合の領域に含まれる任意の文字。 たとえば,\[1-9]は1から9までの数字の集合である。 集合の先頭または最後のハイフン(-)はワイルドカードではなく, リテラル文字として取り扱われる。 |
\[~abc] | 指定した集合に含まれない任意の文字。 たとえば,\[aeiou]はすべての母音を除外する。 大括弧で囲んだ集合内の1文字目以外がティルド(~)の場合には, その文字はワイルドカードではなく,リテラル文字として取り扱われる。 |
\[~a-z] | 指定した集合の領域内に含まれてない任意の文字。 たとえば,[~1-9]は1から9までの数字を除外する。 |
\A | 任意のアルファベット文字。 |
\D | 任意の10進数。 |
\F | フォーム・フィードなどの任意の書式設定文字。 |
\L | 任意の小文字。 検索操作全体で大文字と小文字を正確に区別する。 |
\N | 任意の英数字。 |
\O | 任意の8進数。 |
\P | 任意の句読点。 |
\S | 任意の英数字とシンボル(英数字,ドル記号, プラス記号,アンダースコア)。 |
\U | 任意の大文字。 検索操作全体で大文字と小文字を正確に区別する。 |
\W | 任意の数字のスペース(スペース,タブ,1つの行区切り)。 |
\X | 任意の16進数。 |
\^ | 任意の制御文字。 |
\+ | ビット7がセットされた任意の文字。 |
\. | オリジナルも含めて,前のパターンを0回以上繰り返す。 |
\: | オリジナルも含めて,前のパターンを少なくとも1回繰り返す
(つまり,空(null)の発生箇所とは一致しない)。
% パーセント記号 [ 左大括弧 ~ ティルド \ バックスラッシュ(または円記号) たとえば,実際のバックスラッシュを検索する場合には,\\を使用する。 実際のパーセント記号を検索する場合には,\%を使用する。 |
パターン | 一致するもの |
---|---|
. | 1行内の任意の1文字。 |
^ | 行の先頭。 |
$ | 行の最後。 |
[abc] | 指定した集合内の任意の文字。 たとえば,[aeiou]はすべての母音の集合である。 |
[a-z] | 指定した集合の領域内の任意の文字。 たとえば,[1-9]は1から9までの数字の集合である。 集合の先頭または最後のハイフン(-)はワイルドカードではなく, リテラル文字として取り扱われる。 |
[^abc] | 指定した集合内に含まれない任意の文字。 たとえば,[^aeiou]すべての母音を除外する。 大括弧で囲まれた集合内の2文字目以降のカレット(^)はワイルドカードではなく, リテラル文字として取り扱われる。 |
[^a-z] | 指定した集合の領域内に含まれない任意の文字。 たとえば,[^1-9]は1から9までの数字を除外する。 |
* | オリジナルも含めて,前のパターンを0回以上繰り返す。 |
+ | オリジナルも含めて,前のパターンを少なくとも1回繰り返す (つまり,空(null)の発生箇所とは一致しない)。 |
\ | 次の文字の特殊な意味を取り消す。
つまり,文字をワイルドカードではなく,リテラル・テキストとして取り扱う。
^ カレット $ ドル記号 [ 左大括弧 ] 右大括弧 + プラス記号 * アスタリスク \バックスラッシュ(または円記号) たとえば,実際のバックスラッシュを検索する場合には,\\を使用する。 実際のドル記号を検索する場合には,\$を使用する。 |
Command: WILDCARD FIND b%t同じ行でBまたはbの後に任意の1文字とTまたはtが続く文字列を検索します。 たとえば,betやbatなどを検索します。
ULTRIXワイルドカードを使用する場合には,これはb.tに対応します。
Command: WILDCARD FIND b*t同じ行でBまたはbの後に任意の数の文字が続き,その後にTまたはtが続く文字列を検索します。 たとえば,次のような文字が検索されます。
Commnad: WILDCARD FIND August\<\>31行区切りによって分割された August 31 を検索します。 つまり,August が行の最後にあり,31 が次の行の先頭にある箇所を検索します。 ULTRIXワイルドカードを使用する場合には,これは August$31 に対応します。
WILDCARD REPLACE {"search-patterm" ["new-string"]} {serch-pattern [new-string]}
置き換え対象を検索するためのテキスト・パターン。 ここで使用できるワイルドカードは WILDCARD FIND コマンドと同じものです。 SHOW WILDCARD コマンドでワイルドカードの一覧を表示することができます。 文字列を指定しなかった場合には,日本語EVEは文字列を要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]または[ Do ]だけを押し, 文字列を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
search-pattern で検索した領域を置換するテキストまたはパターン。 このパラメータにワイルドカードを使用する場合には,search-pattern とまったく同じ形式にする必要があります。 その場合,ワイルドカード部分に対応する文字を特定してそれ以外の部分を置き換えることになります。 文字列を指定しなかった場合,つまりプロンプトに対して[ return ]だけを押した場合には, search-patternに一致した領域を単に削除し,新しい文字列を挿入しません。
Ultrix形式またはVMS形式のワイルドカードを使用できます。 ワイルドカードのリストが必要な場合には,SHOW WILDCARDS コマンドを使用します。
新しい文字列にワイルドカードを使用する場合には, 置き換えたい文字列として指定したものと同じワイルドカードを指定する必要があります (行頭,行末を表わすワイルドカードを除く)。 この場合,マッチした文字列のワイルドカード以外の部分を置き換えることになります。
たとえば次のようなコマンドを使用して"aaa"という文字列にマッチした場合には, %がマッチする中央の"a"以外の部分のみが置き換えられ,"cac"という文字列に置き換えられます。
Command: WILDCARD REPLACE a%a c%c
Command: WILDCARD REPLACE \< \行頭に"!"を挿入します。"\<"は行頭を表わすワイルドカードです。
Command: WILDCARD REPLACE b*t butterBまたはbの後に任意の数の文字が続き,その後にTまたはtが続く文字列(たとえば, "blast","bright","by the","be true"など)を検索し, そのマッチした部分を"butter"という文字列に置き換えます。 アスタリスク(*)は,行の任意の数の文字と一致します。
Command: WILDCARD REPLACE b\[aeiou]t t\[aeiou]bBまたはbの後に母音とTまたはtが続く文字列(たとえば,"bat","bit"など)を検索し, そのワイルドカード以外の部分を置き換えます。 たとえば"bat"なら"tab"に,"bit"なら"tib"に置き換えられます。
Command: WILDCARD REPLACE a\: b\:"a"の1回以上の繰り返しを同じだけの数の"b"の繰り返しに置き換えます。 たとえば"a"を"b"に,"aaaaa"を"bbbbb"に置き換えます。
Command: WILDCARD REPLACE \<a*\>\<b* \<a*b*"a"で始まる行の次の行が"b"で始まる行である場合,2つの行を1行にまとめます。
WRITE FILE output-filespec
現在のバッファの内容を保存するために作成する出力ファイル(省略可能)。 ファイルを指定しなかった場合には,日本語EVEはバッファに対応するファイルを使用します。 バッファに対応するファイルが存在しない場合には, 日本語EVEはファイル名を入力するように要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]または[ Do ]だけを押し, ファイルを指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
コマンド・ラインにファイルを指定しなかった場合には, 日本語EVEはバッファに対応する出力ファイルを使用してバッファを書き込みます。 通常,このファイルは日本語EVEを起動するときに指定したファイル, または GET FILE コマンド,OPEN コマンド, OPEN SELECTED コマンドを使用したときに指定したファイルと同じです。 バッファに対応するファイルが存在しない場合には (たとえばファイルを指定せずに日本語EVEを起動した場合や, BUFFER コマンドまたは NEW コマンドを使用してバッファを作成した場合, あるいは日本語EVEシステム・バッファを保存する場合), 日本語EVEはファイル名の入力を要求するプロンプトを表示します。
バッファに対応するファイルにバッファの内容を書き込むのでなく, コマンド・ラインにファイルを指定することもできます(SAVE FILE AS コマンドと同じ)。 この機能を使用すれば,編集中のファイルの新しいバージョンを作成する代わりに, 別のファイル名で編集結果を保存できます。
出力ファイルを指定しても,バッファ名が変更されるわけではありませんが, 後で SAVE FILE コマンドや WRITE FILE コマンドを実行する場合や, 編集セッションを終了する場合には, そのファイルがバッファに対応づけられます(システムバッファの場合を除く)。 バッファの出力ファイル指定を確認するには,SHOW コマンドを使用します。
WRITE FILE コマンドは,バッファの内容をファイルに書き込む前に, 現在のバッファの先頭から出力コードセットに属さない文字列を検索します。
現在のバッファの中の文字がすべて出力コードセットに属していればそのままファイルに書き出します。
現在のバッファの中に出力コードセットに属さない文字があったときには, その文字列にカーソルを移動してユーザに次の動作を聞いてきます。
検索された文字列をそのまま残して,次の文字列を検索します。
それ以降の検索をしないでファイルに書き出します。
WRITE FILE を中止します。 カーソルは検索された文字列の先頭に置かれ,検索された文字列は高輝度表示のまま残りますので, 検索された文字列に対して編集操作を行うことができます。
WRITE BUFFER が出力コードセットに属さない文字として表示した文字はファイルには正しく書き出されません。 次検索(N)や強制保存(S)の選択はユーザの責任で行ってください。 その文字の情報を失いたくない場合には, 中止(C)を選んで WRITE FILE を一時中止し, 正しくないと指摘された文字を現在の出力コードセットに属する文字で置き換えるか, SET CODESET OUTPUT コマンドで出力コードセットを変えてください。 現在の出力コードセットは SHOW コマンドで知ることができます。
XTPU procedure-name
必要なパラメータや引数も含めて,実行するDEC XTPUプロシージャまたは文。 プロシージャ名または文を短縮することはできず,ワイルドカードを使用することもできません。 プロシージャまたは文を指定しなかった場合には,日本語EVEはそれを要求するプロンプトを表示します。 プロンプトに対して[ return ]キー,または[ Do ]キーだけを押し, プロシージャまたは文を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
DEC XTPU組込みプロシージャに関するヘルプが必要な場合には, HELP XTPU コマンドを使用します。 日本語EVEは XTPU コマンドに関するヘルプを表示し, 自動的にヘルプ・ライブラリに切り替えることにより, COPY_TEXTやGET_INFOなどの組込みプロシージャに関するヘルプを表示できるようにします。 エディタに関するヘルプに戻るには,EVE と入力します。
1. Command: XTPU SHOW (PROCEDURES)DEC XTPU組込みプロシージャとユーザがコンパイルしたプロシージャも含めて, 使用できるすべてのプロシージャのリストを表示します。
2. Command: XTPU COPY_TEXT (FAO ('!11%D',0))現在の日付を挿入するために,COPY_TEXT組み込みプロシージャを実行します。
3. Command: EXTEND EVE user_proc Command: XTPU user_procUSER_PROCという名前のプロシージャをコンパイルし,そのプロシージャを実行します。