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まえがき

本書の目的

本書は,日本語OpenVMSでサポートされるプログラミング言語を使用して 日本語アプリケーションを作成するための, ライブラリ・ルーチンについて解説します。

対象読者

本書は,少なくとも1つのプログラミング言語を理解し, OpenVMSオペレーティング・システムとランタイム・ライブラリの概念を理解している システム・プログラマおよびアプリケーションのプログラマを対象としています。

本書の構成

本書は,6つの章と2つの付録から構成されています。

第1章 日本語ライブラリ・ルーチンの概要について説明します。
第2章 日本語ライブラリ・ルーチンの簡単な使用例について説明します。
第3章 汎用ライブラリのルーチンについて説明します。
第4章 基本ライブラリのルーチンについて説明します。
第5章 かな漢字変換ライブラリのルーチンについて説明します。
第6章 漢字コード変換ライブラリのルーチンについて説明します。
付録A かな漢 字変換入力ルーチン,および,それを利用している日本語ユーティリティに おける変換キーの配列について説明します。
付録B 日本語ライブラリ,および,それを利用する日本語ユーテ ィリティでの各種変換対応表を示します。

関連資料

表記法

本書では,次の表記法を使用します。

表記法 意味
Ctrl/x Ctrl/xという表記は, Ctrlキーを押しながら別のキーまたはポインティング・デバイス・ボタンを押すことを示します。
PF1 xまたは
GOLD x
PF1 xまたはGold xという表記は, PF1またはGOLDに定義されたキーを押してから, 別のキーまたはポインティング・デバイス・ボタンを押すことを示します。

EVEコマンドでは,GOLDキーのあとにスラッシュ(/),ダッシュ(-), またはアンダースコア(_)を区切り文字として使用できます。

[Return] 例の中で,キー名が四角で囲まれている場合には, キーボード上でそのキーを押すことを示します。 テキストの中では,キー名は四角で囲まれていません。
. . . 例の中の水平方向の反復記号は,次のいずれかを示します。

  • 文中のオプションの引数が省略されている。

  • 前出の1つまたは複数の項目を繰り返すことができる。

  • パラメータや値などの情報をさらに入力できる。
.
.
.
垂直方向の反復記号は, コードの例やコマンド形式の中の項目が省略されていることを示します。 このように項目が省略されるのは, その項目が説明している内容にとって重要ではないからです。
( ) コマンドの形式の説明において,括弧は,複数のオプションを選択した場合に, 選択したオプションを括弧で囲まなければならないことを示しています。
[ ] コマンドの形式の説明において,大括弧で囲まれた要素は任意のオプションです。 オプションをすべて選択しても,いずれか1つを選択しても, あるいは1つも選択しなくても構いません。 ただし,OpenVMSファイル指定のディレクトリ名の構文や, 割り当て文の部分文字列指定の構文の中では,大括弧に囲まれた要素は省略できません。
{ } コマンドの形式の説明において,中括弧で囲まれた要素は必須オプションです。 いずれか1のオプションを指定しなければなりません。
太字 太字のテキストは,新しい用語,引数,属性,条件を示しています。
italic text イタリック体のテキストは,重要な情報を示します。 また,システム・メッセージ(たとえば内部エラーnumber), コマンド・ライン(たとえば/PRODUCER=name), コマンド・パラメータ(たとえばdevice-name) などの変数を示す場合にも使用されます。
UPPERCASE TEXT 英大文字のテキストは,コマンド,ルーチン名,ファイル名, ファイル保護コード名,システム特権の短縮形を示します。
Monospace type モノスペース・タイプの文字は,コード例および会話型の画面表示を示します。

Cプログラミング言語では,テキスト中のモノスペース・タイプの文字は, キーワード,別々にコンパイルされた外部関数およびファイルの名前,構文の要約, または例に示される変数または識別子への参照などを示します。

- コマンド形式の記述の最後,コマンド・ライン,コード・ラインにおいて, ハイフンは,要求に対する引数がその後の行に続くことを示します。
数字 特に明記しない限り,本文中の数字はすべて10進数です。 10進数以外(2進数,8進数,16進数)は,その旨を明記してあります。


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