表 11-10 DEC Pascal の新機能

機能 説明
OpenVMSシステムのサポート OpenVMSプラットフォームで有効なすべてのデータ・タイプを含む。
あらかじめ定義されている定数のうち再定義可能な値 MAXINT,MAXUNSIGNED,MAXREAL,MINREAL, ESPREALの値はプラットフォームによって定義され, コンパイラが整数のサイズや浮動小数点型を指定するために変更する。
COMMON,EXTERNAL,GLOBAL.PSECT,WEAK_EXTERNALおよび WEAK_GLOBAL属性への一重引用符で囲まれたオプション・パラメータ 変更されない識別子をリンカへ渡すことを許可する。
二重引用符で囲まれた文字列 DEC Pascalは文字列および文字の区切りとして二重引用符を使用できる。
埋め込まれた文字列の値 二重引用符で囲まれた文字列のなかでは, Cプログラミング言語でラインフィード文字を表わす"/n"のような, バックスラッシュとそのすぐ後に指定された文字をサポートする。
追加されたデータ・タイプと値 DEC Pascalでは次のデータ・タイプをサポートする。ALFA, CARDINAL,CARDINAL16,CARDINAL32,INTEGER16,INTEGER32,INTEGER64,INTSET, POINTER,UNIV_PTR,UNSIGNED16,UNSIGNED32およびUNSIGNED64。
UNSIGNED値とINTEGER変数の割り当て DEC Pascalは,UNSIGNED値が割り当てにおいて INTEGER変数およびアレイ・インデックスに互換性を持つ。
文字のアンパックされたアレイへの文字列値の割り当て DEC PascalはCHAR変数のARRAYが固定長の文字列として扱われることを許可する。
追加された文 DEC Pascalでは次の文をサポートします。BREAK,CONTINUE, EXIT,NEXT,およびRETURN。
追加されたルーチン DEC Pascalは次の機能やプロシージャをサポートします。ADDR, ARGC,ARGV,ASSERT,BITAND,BITNOT,BITOR,BITXOR,HBOUND,LBOUND,FIRST, FIRSTOF,LAST,LASTOF,IN_RANGE,LSHIFT,RSHIFT,LSHFT,RSHFT,MESSAGE, NULL,RANDOM,SEED,REMOVE,SIZEOF,SYSCLOCKおよびWALLCLOCK。
RESET,REWRITEおよび EXTENDに対するオプションのセカンド・パラメータ DEC Pascalは, ファイル変数に関連したファイル名に対する定数文字列表現であるセカンド・パラメータを使用できる。
コンパイラ・コマンドの切り替え DEC Pascalは, データ・タイプに対する記憶領域およびアラインメントの割り当ての指定を変更するためのスイッチを持つ。 またスイッチで最適化のレベルを変更することも可能である。Alphaシステムでは, ひとつのオプションがREALおよびDOUBLEデータ・タイプの省略時の意味を制御する。 また,スイッチへの引数でアラインメントに関するメッセージ, および異なるプラットフォーム間でのアラインメントの互換性や特定のプラトフォームで使用できない機能を制御する。


[ 本文に戻る ]