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A 新しい OpenVMS システム・メッセージ

このリリースでは,次の OpenVMS ファシリティに対して,新しいメッセージが追加されました。

Help Message データベースはすべて新しいメッセージで更新されています。 この付録では,システムが十分に機能する前,つまり Help Message データベースにアクセスできないときに表示される可能性のあるメッセージをアルファベット順に示し,各メッセージについて説明します。

HELP/MESSAGE コマンドと修飾子の詳細については,DCL ヘルプを参照するか (DCL プロンプトに対して HELP HELP/MESSAGE と入力します),または『OpenVMS System Messages: Companion Guide for Help Message Users』を参照してください。

ACTERR error activating ICBM

ファシリティ: IOGEN

説明: OpenVMS は,デバイスの自動構成中に適切な IOGEN Configuration Building Module を起動できませんでした。 おそらく,イメージ SYS$SHARE:SYS$ICBM.EXE がシステム・ディスクに存在していないか,またはインストールされていません。

対処法: イメージ・ファイルが存在するかどうかをチェックし,既知イメージとしてインストールされていることを確認してください。 既知イメージのインストール方法についての説明は,『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』の Install ユーティリティの章を参照してください。 まだ問題が解決できない場合は,OpenVMS をシステム・ディスクに再インストールするか,または弊社代理店にご連絡ください。

ALHOMERR I/O error reading alternate home block on 'device-name'

ファシリティ: MOUNT, Mount Utility

説明: マウントされているボリューム上の代替ホーム・ブロックの読み込みを試みたときに,I/O エラーが発生しました。 添付されるメッセージが,エラーに関する追加情報を提供します。これは警告メッセージです。マウントは続行を許されます。

対処法: 今後のエラーを避けるために,DCL コマンド ANALYZE/DISK_STRUCTURE/REPAIR を使って指定されたボリュームを修復してください。

ALHOMINV invalid alternate home block on 'device-name'

ファシリティ: MOUNT, Mount Utility

説明: マウントされたボリューム上の代替ホーム・ブロックが有効な形式を持っていません。 これは警告メッセージです。マウントは続行を許されます。

対処法: 今後のエラーを避けるために,DCL コマンド ANALYZE/DISK_STRUCTURE/REPAIR を使って指定されたボリュームを修復してください。

CI port Virtual Circuit SETCKT OPEN timeout: Restart Port 0

ファシリティ: Cluster Port Driver

説明: CI ポートが新しいリモート CI ノードを発見したとき,CI ポートは許容される仮想サーキット・タイムアウト時間の間に「仮想サーキット・オープン」コマンドの処理を完了しませんでした。 ローカル CI ポートがハングしている,オフライン状態にある,あるいはアクティビティで飽和しているか,または CI 応答キューを処理する CPU が長期にわたって IPL-8 以上になっていました。

対処法: ポートは自動的に再起動します。 このエラーが再び起こった場合は,ポートのロード・バランシング,システム・チューニング,または CI ポートの異常なハードウェアあるいはファームウェアの問題があります。

DOSETVOL Use SET VOLUME/STRUCTURE_LEVEL and remount.

ファシリティ: MOUNT, Mount Utility

説明: このメッセージに添付される INCONSTRUCT および INCONSET エラー・メッセージに,ボリュームまたはボリューム・セットに一貫性を持たせるための方法の説明があります。

対処法: ボリュームまたはボリューム・セットが現在 /NOSHARE でマウントされていない場合には,現在マウントされている部分をディスマウントし,ボリュームまたはボリューム・セットを /NOSHARE を指定してマウントしてください。 その後,ボリュームまたはボリューム・セットに対して DCL コマンド SET VOLUME /STRUCTURE_LEVEL=5 を実行してください。 その後は,ボリュームまたはボリューム・セットをディスマウントし,自由にマウントすることができます。

FIBREPOLL scanning for devices through FIBRE port 'port-device'

ファシリティ: IOGEN

説明: このメッセージは,IO AUTOCONFIGURE がファイバ・チャネル・バスを検索してそのバス上にデバイスを構成するために,ファイバ・チャネル・バスをスキャンする間に表示されます。

対処法: 必要ありません。

FTLIOERR fatal I/O error while trying to access device

ファシリティ: IOGEN

説明: デバイスの構成中,OpenVMS は,I/O バスのスキャン時に識別されたデバイスのうちの 1 つと通信できませんでした。

対処法: ハードウェア構成が適切にセットアップされていることを確認して,必要な修正を行ってください。 構成上の問題が見つからない場合は,弊社代理店にご連絡ください。

INCONSET structure level on 'device-name' is inconsistent with volume set

ファシリティ: MOUNT, Mount Utility

説明: ボリュームに記録されているファイル構造レベルが,それが属しているボリューム・セットの構造レベルとの一貫性を持っていません。 ボリュームは Files-11 構造レベル 2 としてマークされているが,ボリューム・セットの他のボリュームは構造レベル 5 としてマークされている,またはその逆の状況が生じています。 この条件は,SET VOLUME /STRUCTURE_LEVEL=5 コマンドの実行中にシステム障害が起こった場合に発生する可能性があります。

このエラーは,すべての共用可能マウントで致命的エラーです (MOUNT/SYSTEM や MOUNT/SHARE など)。 /NOSHARE マウントでは警告です。ただし,ボリューム・セットは変更できないようにロックされます。 つまり,既存のファイルへのアクセスと更新は可能ですが,拡張や削除はできません。

対処法: ボリューム・セットが現在 /NOSHARE としてマウントされていない場合は,現在マウントされている部分をディスマウントし,セット全体を /NOSHARE を使ってマウントします。 その後,ボリューム・セットに対して DCL コマンド SET VOLUME /STRUCTURE_LEVEL=5 を実行します。 その後は,ボリューム・セットをディスマウントし,自由にマウントを行うことができます。

INCONSTRUCT inconsistent file structure level on 'device-name'

ファシリティ: MOUNT, Mount Utility

説明: ボリュームに記録されているファイル構造レベルに一貫性がありません。 ボリュームの一部は Files-11 構造レベル 2 として識別されており,他の部分は構造レベル 5 として識別されています。 この条件は,SET VOLUME/STRUCTURE_LEVEL=5 コマンドの実行中にシステム障害が起こった場合に発生する可能性があります。

このエラーは,すべての共用可能マウントで致命的エラーです (MOUNT/SYSTEM や MOUNT/SHARE など)。 /NOSHARE マウントでは警告です。ただし,ボリュームは変更できないようにロックされます。 つまり,既存のファイルへのアクセスと更新は可能ですが,拡張や削除はできません。

対処法: ボリュームが /NOSHARE を使ってマウントされていない場合は,/NOSHARE を使ってマウントします。 その後,そのボリュームに対して DCL コマンド SET VOLUME/STRUCTURE_LEVEL=5 を実行します。 その後は,ボリュームをディスマウントし,自由にマウントを行うことができます。

Insuff. Bus Addr. Pool for Init.: Use AUTOGEN W/FEEDBACK (NPAG_BAP_*) 0

ファシリティ: Cluster Port Driver

説明: デバイス・ドライバが,バス・アドレシング可能プール (BAP) の割り当てができなかったために,初期化に失敗しました。 BAP が作成されなかった,または不十分でした。

対処法: BAP を物理メモリの中で正しくサイズを指定し,配置するために,@SYS$UPDATE:AUTOGEN を FEEDBACK モードを使って手動で起動し,再ブートします。 詳細については,『OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル(上巻)』か AUTOGEN のヘルプを参照してください。

INVBACKLINK invalid backlink in extension header 'file-number' on relative volume 'volume-number'

ファシリティ: MOUNT, Mount Utility

説明: 拡張ファイル・ヘッダ上のバックリンクが,プライマリ・ヘッダの有効な位置をポイントしていません。

対処法: DCL コマンド ANALYZE/DISK_STRUCTURE/REPAIR を使って,ボリュームまたはボリューム・セットを修復してください。

IVALOCLS invalid HSZ allocation class, 'allocation-class'

ファシリティ: IOGEN

説明: ストレージ・アレイから読み込んだ割り当てクラスが,最大値の 999 を超えています。

ユーザの対処法: ストレージ・アレイのコンソールから,1000 より小さい正の値を持つコントローラに割り当てクラスを設定してください。

MSCIOERR I/O error while trying to access device

ファシリティ: IOGEN

説明: デバイスの構成中,OpenVMS は I/O バスのスキャン中に識別されたデバイスのうちの 1 つと通信できませんでした。

対処法: ハードウェア構成が適切にセットアップされていることを確認し,必要な修正を行ってください。 構成上の問題が見当たらない場合は,弊社代理店にご連絡ください。

NOALOCLS no multibus HSZ allocation class

ファシリティ: IOGEN

説明: ストレージ・アレイをマルチバス・フェイルオーバ・モードにした場合には,アレイ・コントローラにも割り当てクラスを割り当てる必要があります。 OpenVMS は,このデバイスから有効な割り当てクラスを取得していません。

対処法: ストレージ・アレイのコンソールから,アレイ・コントローラの割り当てクラスを設定してください。

NODEVID no identifier defined for device

ファシリティ: IOGEN

説明: 構成中のデバイスが無効なデバイス ID を割り当てられているか,または無効あるいは見当たらないワールドワイド ID を持っています。

対処法: デバイスまたはストレージ・アレイのマニュアルに記述されている手順に従って, 失敗したデバイスに有効なデバイス ID を割り当ててください。 それでも問題が解決しない場合は,ドライブを交換してください。エラーが直らなければ,弊社代理店に連絡してください。

NOLUNS no logical units found by array controller

ファシリティ: IOGEN

説明: OpenVMS によって構成中のストレージ・アレイが,ストレージ・デバイスがないと報告しています。

対処法: 必要な場合には,ストレージ・アレイにドライブを追加してください。

Port incompatible with nonzero system base PA. 0

ファシリティ: Cluster Port Driver

説明: XMI ベースの CIXCD や KFMSB などの古い非 PCI デバイスを,メイン・メモリが物理アドレス 0 (PA0) から始まらない Alpha システム上で使用しようとしました。

対処法: CIXCD または KFMSB アダプタは,システム・メモリが物理アドレス 0 をベースにしているシステムでのみ使用してください。 システム・メモリが物理アドレス 0 よりも大きいシステムでは,CIPCA や KFPSA などのアダプタを使用してください。

SCSIPOLL scanning for devices through SCSI port 'port-device'

ファシリティ: IOGEN

説明: このメッセージは,IO AUTOCONFIGURE が SCSI バスを検索してそのバス上にデバイスを構成するために SCSI バスをスキャンする間に表示されます。

対処法: 必要ありません。


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