日本語 OpenVMS Alpha
オペレーティング・システム
V7.3-1 インストレーション・ガイド


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1.9 必要なシステム・パラメータ

日本語システムのユーティリティは,インストレーション後に次表の値のグローバル・ページ, およびグローバル・セクションを必要とします。

ユーティリティとイメージ グローバル・ページ グローバル・セクション
CMGR    
  CMGRDISPSHR.EXE   224  2
  CMGRSHR.EXE   256  2
FIP    
  FIP.EXE   304  2
  FIP$CONTROL.EXE    48  1
  FIPMSG.EXE    48  1
  FIPSHR.EXE   112  2
  IM$ARKSHR.EXE    48  1
  IM$KKCSHR.EXE    48  1
  IM$HMJSYVECSHR.EXE    48  1
  IM$HMSHR.EXE   256  2
IMLIB    
  IM$MESSAGE.EXE    48  1
  IM$SHR.EXE   176  2
JMAIL    
  JMAIL.EXE   352  2
  JMAILMSG.EXE    64  1
  JMAILSHR.EXE   432  3
  JMAILSHRP.EXE   448  3
日本語共用イメージ    
  JSYSHR.EXE   512  6
  JSYSHRP.EXE   144  3
  JSY$KKSHR.EXE   384  2
日本語画面制御ライブラリ    
  JSY$SMGSHR.EXE  1,008  3
KANJIGEN    
  KANJIGEN.EXE   128  2
KINQUIRE    
  KINQ.EXE    48  1
JSORT    
  SORJPNDICT.EXE    48  1
  SORTDTYPE.EXE   128  2
TYPE    
  TYPE.EXE   128  2
  JSY$UTIL$SHARE   176  2
  CLIUTLMSG   288  1
DEC XTPU    
  JEVE$SECTION_V3.XTPU$SECTION  2,704  1
  XTPU.EXE    48  1
  XTPUMSG.EXE   192  1
  XTPUSHR.EXE  1,648  2
  XTPU$CCTSHR.EXE    48  1
  XTPU$CSSHR_JA_JP.EXE   416  2
  XTPU$MOTIFSHR.EXE    64  1
日本語ファイル名サポート    
  JSY$BACKUP.EXE     0  0
  JSY$SETSHOSECUR.EXE   112  1
 
  合計 11,136 62

注意

表のグローバル・ページの単位はページレット(512バイト)であることに 注意してください。また,インストールするのに必要なグローバル・ページの値は,システムのページ・サイズによって多少変わります。表はシステムのページ・サイズが8キロバイトのときの値を表しています。

日本語 OpenVMS Alpha V7.3-1 のインストールには,グローバル・ページの空きが 12,000 ページ,グローバル・セクションの空きが 63 セクション必要です。日本語 OpenVMS Alpha V7.3-1 のインストレーション・プロシージャは,グローバル・ページおよびグローバル・セクションの空きを調べ,その値が上の数字に満たない場合はインストレーションを中断します。

現在のシステムのグローバル・ページおよびグローバル・セクションの空きは,次のようにして調べることができます。


     $ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("FREE_GBLPAGES")    
     $ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("FREE_GBLSECTS") 

グローバル・ページ, およびグローバル・セクション の値は次のようにして変更することができます。

  1. SYS$SYSTEM:MODPARAMS.DAT に追加

    次の行を SYS$SYSTEM:MODPARAMS.DAT に加えてください。


        GBLPAGES=<グローバル・ページの値(ページレット)>    
        GBLSECTIONS=<グローバル・セクションの値> 
    


    あるいは,次の行でもかまいません。


        ADD_GBLPAGES=<追加するグローバル・ページの値(ページレット)>    
        ADD_GBLSECTIONS=<追加するグローバル・セクションの値>
    


  2. AUTOGENをかける

    次のように AUTOGEN を実行してください。


        $ @SYS$UPDATE:AUTOGEN GETDATA REBOOT NOFEEDBACK    
    


    システムがシャット・ダウンされリブートされます。グローバル・ページとグローバル・セクションの値は,SYS$SYSTEM:MODPARAMS.DAT に書かれた値に変更されます。

1.10 システム・ディスクのバックアップ

インストレーション中に問題が発生したときのために,あらかじめシステム・ディスクのバックアップをとっておくことをお勧めします。バックアップ実行の詳細については,『 OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。

1.11 日本語 OpenVMS Alpha V7.3-1 より前のバージョンからのアップグレード

日本語 OpenVMS Alpha V7.1-2,V7.2-1,V7.2-2,V7.3 から日本語 OpenVMS Alpha V7.3-1 にアップグレードする場合は,必ず以下の手順で行うようにしてください。

  1. 日本語 Compaq DECwindows Motif のバージョンアップ

    日本語 Compaq DECwindows Motif を実行していない場合

    ワークステーションで日本語 Compaq DECwindows Motif を実行していない場合は,この作業は必要ありませんので 4 の作業へ進んでください。

    日本語 OpenVMS V7.3-1 でサポートされる日本語 Compaq DECwindows Motif のバージョンは V1.2-4 以上です。V1.2-4 より前のバージョンをお使いの場合は,あらかじめ V1.2-4 以上へのアップグレードを行ってください。

    なお,日本語 OpenVMS V7.3-1 の CD-ROM には日本語 Compaq DECwindows Motif V1.2-6 が含まれていますので,V1.2-6 へのアップグレードをお勧めします。

  2. 日本語 Compaq DECwindows Motif 言語設定の変更

    ワークステーションで日本語 Compaq DECwindows Motif を実行していて,SYSTEM アカウントのセッション・マネージャの言語設定が「日本語」になっている場合は,「US English」に変更してください。


  3. 日本語 Compaq DECwindows Motif の削除

    OpenVMS のアップグレードと同時に Compaq DECwindows Motif のアップグレードを行う場合は,アップグレード作業の前に日本語 Compaq DECwindows Motif を削除しておく必要があります。詳しくは,日本語 Compaq DECwindows Motif V1.2-6 の『インストレーション・ガイド』を参照してください。

  4. SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COM の編集

    SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COM をエディタで編集して,日本語 OpenVMS Alpha のスタートアップ・プロシージャの行を以下のようにコメント・アウトしてください。


        $! @SYS$STARTUP:JSY$STARTUP.COM    
    


    この作業を行わないと,後の作業で警告メッセージが表示されます。

  5. 標準版 OpenVMS Alpha V7.3-1 へのアップグレード

    標準版 OpenVMS Alpha V7.3-1 のキットを用いて,標準版 OpenVMS Alpha のアップグレードを行ってください。アップグレードの方法については『 OpenVMS Alpha Version 7.3-1 Upgrade and Installation Manual 』を参照してください。

    Compaq DECwindows Motif のアップグレードを行う場合は,ここで同時に行うことができます。

    注意

    日本語 TCP/IP をインストールしている場合は,標準版の TCP/IP はインストールしないようにしてください。


  6. XPG4 ロケール・データ・ファイル・キットのインストール

    ロケール・データ・ファイル・キット ALPVMSI18N02_073 をインストレーションを行ってください。インストレーションの手順は 第 1.5.2 項 を参照してください。

  7. 日本語 OpenVMS Alpha V7.3-1 へのアップグレード

    日本語 OpenVMS Alpha V7.3-1 のインストレーションを行ってください。以後の作業については,第 2 章 " 日本語インストレーション " およびそれ以降の章を参照してください。

  8. 日本語 Compaq DECwindows Motif のインストレーション

    日本語 OpenVMS Alpha V7.3-1 でサポートされる日本語 Compaq DECwindows Motif のバージョンは V1.2-4 以上です。次の表に従って,必要な作業を決定してください。

    現在の日本語 Compaq DECwindows Motif のバージョン 日本語 OpenVMS Alpha V7.3-1
    アップグレード前に必要な作業
    V1.2-4 より前 日本語 Compaq DECwindows Motif V1.2-4 以上のバージョンへのアップグレード
    V1.2-4 英語版 Compaq DECwindows V1.2-4 の 2000 年対応キット (ALPMOTF03_U4012.A) のインストールが必要です

    日本語 Compaq DECwindows V1.2-4 修正キットのインストールをお勧めします
    V1.2-5,V1.2-5A 英語版 Compaq DECwindows Motif V1.2-5 の修正キットのインストールが必要です
    V1.2-6 特別な作業は必要ありません


    日本語 Compaq DECwindows Motif V1.2-5,V1.2-5A,または V1.2-6 を使う場合,修正ファイルをコピーします。修正ファイルは日本語 OpenVMS V7.3-1 CD-ROM の [000000] に提供されます。次の例のようにコマンド・プロシージャを実行するとファイルがコピーされます。


        $ @ ddcu:[000000]v731copyfiles.com    
    


  9. 日本語 TCP/IP のインストレーション

    日本語 TCP/IP を使用する場合は,V5.3 をインストールしてください。


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