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REG$_CLASSNAME
REG$_CLASSNAMEアイテム・コードは,機能コードに応じて,入力アイテム・コードまたは出力アイテム・コードになります。クラス名はキーの情報フィールドです。たとえば,オブジェクトのタイプはクラス名です。このアイテム・コードは Unicode 文字列で構成できます。Unicode 文字は 4 バイト長です。REG$_CLASSNAMEMAX
REG$_CLASSNAMEMAXアイテム・コードは出力アイテム・コードです。サブキーのクラス名を指定する最長の文字列の長さ (バイト数) が格納されます。REG$_DATAFLAGS
REG$_DATAFLAGSアイテム・コードは,機能コードに応じて,入力アイテム・コードまたは出力アイテム・コードになります。これは 64 ビットのアプリケーションに依存する値データ・フラグです。REG$_DATATYPE
REG$_DATATYPEアイテム・コードは,機能コードに応じて,入力アイテム・コードまたは出力アイテム・コードになります。これは,値データとして格納される情報のタイプを指定するか,または指定された値データ・コンポーネントの情報のタイプを格納します。値は次のいずれかです。
タイプ・コード 説明 REG$K_BINARY バイナリ・データ REG$K_DWORD 32 ビット数値 REG$K_EXPAND_SZ Unicode 文字列 REG$K_MULTI_SZ REG$K_SZ文字列を連結した配列 REG$K_NONE 定義されている値タイプなし (デフォルト) REG$K_QWORD 64 ビット数値 REG$K_SZ 最後が Null の Unicode 文字列
REG$K_EXPAND_SZ とREG$K_SZ の相違点
文字列は通常,人間が判読できる形式の一連の文字です。 OpenVMS Registry の多くの値エントリは,
string ( REG_SZ) または expandable string ( REG_EXPAND_SZ) 形式を使用して書き込まれます。拡張可能文字列は通常,人間が判読可能なテキストですが,文字列がアプリケーションから呼び出されるときに置換される変数が含まれることもあります。たとえば,Windows NT システムでは,値エントリ
%SystemRoot%\System32\Bootok.exeの %SystemRoot%は変数の拡張可能な部分です。この部分は, Windows NT システム・ファイルが格納されているディレクトリの実際の場所に置き換えられます。
REG$_DISPOSITION
REG$_DISPOSITIONアイテム・コードは出力アイテム・コードです。これはロングワードであり,値は次のいずれかです。
処置の値 説明 REG$K_CREATENEWKEY キーが存在しなかったので作成された。 REG$K_OPENEXISTINGKEY キーが存在し,開かれた。
REG$_FLAGOPCODE
REG$_FLAGOPCODEアイテム・コードは入力アイテム・コードです。これは, REG$_DATAFLAGS入力アイテム・コードを OpenVMS Registry データベース内のデータ・フラグ・フィールドとどのような方法で照合するかを示すロングワード・フラグです。値は次のいずれかです。
オペレータ・コード・オプション 説明 REG$K_ANY OpenVMS Registry データベース内のデータ・フィールドには, REG$_DATAFLAGS 入力アイテム・コードのフラグが少なくとも 1 つ含まれていなければならない。 REG$K_EXACTMATCH REG$_DATAFLAGS 入力アイテム・コードは, OpenVMS Registry データベース内の data flags フィールドと正確に一致しなければならない。 REG$K_EXCLUDE OpenVMS Registry データベース内の data flags フィールドには, REG$_DATAFLAGS 入力アイテム・コード内のフラグが含まれては ならない。 REG$K_INCLUDE OpenVMS Registry データベース内の data flags フィールドには,少なくとも REG$_DATAFLAGS 入力アイテム・コード内のフラグが含まれなければならない。 REG$K_NOTANY OpenVMS Registry データベース内のデータ・フィールドには, REG$_DATAFLAGS 入力アイテム・コード内のどのフラグも含まれては ならない。
REG$_FLAGSUBKEY
REG$_FLAGSUBKEYアイテム・コードは入力アイテム・コードです。これはロングワードの論理値 (Boolean) フィールドであり,次のことを指定します。
- 1 の場合は,指定されたキーとそのサブキーの変更点を報告します。
- 0 の場合は,指定されたキーだけの変更点を報告します。
REG$_KEYID
REG$_KEYIDアイテム・コードは入力アイテム・コードです。これはキー識別子を含むロングワードです。REG$_KEYRESULT
REG$_KEYRESULTアイテム・コードは出力アイテム・コードです。これはキー識別子を受け取るロングワードです。キー識別子は, REG$_KEYIDアイテム・コードを使用して,他のレジストリ呼び出しに渡すことができます。REG$_KEYPATH
REG$_KEYPATHアイテム・コードは入力アイテム・コードです。これはキー・パスを指定する Unicode 文字列です。Unicode 文字は 4 バイト長です。REG$_LASTWRITE
REG$_LASTWRITEアイテム・コードは出力アイテム・コードです。これは絶対時間を表すクォドワードであり,指定されたキーが最後に書き込まれた時刻 (値の変更を含む) を受け取ります。REG$_LINKCOUNT
REG$_LINKCOUNTアイテム・コードは出力アイテム・コードです。これはアイテムを参照するシンボリック・リンクの数を示すロングワードです。REG$_LINKPATH
REG$_LINKPATHアイテム・コードは,機能コードに応じて,入力アイテム・コードまたは出力アイテム・コードになります。これは指定されたキーのリンク先のキー・パスを指定する Unicode 文字列です。Unicode 文字は 4 バイト長です。REG$_LINKTYPE
REG$_LINKTYPEアイテム・コードは,機能コードに応じて,入力アイテム・コードまたは出力アイテム・コードになります。これはリンク・タイプを示すロングワードです。
リンク・タイプ 説明 REG$K_NONE リンクなし (デフォルト) REG$K_SYMBOLICLINK シンボリック (論理) リンク
REG$_NEWNAME
REG$_NEWNAMEアイテム・コードは,キーの新しい名前を指定する Unicode 文字列です。REG$_NOTIFYFILTER
REG$_NOTIFYFILTERアイテム・コードは入力アイテム・コードです。これは,指定されたキーとそのサブキーおよび値に対して,どの変更を報告するかを指定するロングワード・マスクです。次の値を任意の組み合わせで指定します。
値 説明 REG$M_CHANGEATTRIBUTES 指定されたキーまたはそのサブキーの属性の変更。 REG$M_CHANGELASTSET 指定されたキーまたはそのサブキーの最終書き込み時刻の変更。 REG$M_CHANGENAME 作成と削除も含めて,指定されたキーまたはそのサブキーのキー名の変更。
注意
指定されたキーのサブキーに対する変更が報告されるのは,
REG$_FLAGSUBKEYアイテム・コードが 1 に設定されている場合だけです。
REG$_PATHBUFFER
REG$_PATHBUFFERアイテム・コードは出力アイテム・コードです。これは,Unicode の Null 文字 (4 バイト長) で区切られたキー・パスまたは値パスの集合を受け取るバッファです ( アイテム記述子の 3 番目のロングワードには,バッファに書き込まれたバイト数が格納されます )。REG$_REQLENGTH
REG$_REQLENGTHアイテム・コードは出力アイテム・コードです。操作を正常終了するのに必要なバッファ・サイズ (バイト数) を受け取るロングワードです。REG$_RETURNSTATUS
REG$_RETURNSTATUSアイテム・コードは出力アイテム・コードです。指定された操作の最終終了状態を受け取るロングワードです。詳細については,この章の 返される条件値を参照してください。REG$_SECACCESS
REG$_SECACCESSアイテム・コードは入力アイテム・コードです。新しいキーにとって適切なセキュリティ・アクセスを指定するロングワード・マスクです。次の値を任意に組み合わせて指定できます。
セキュリティ・アクセス・マスク 説明 REG$M_ALLACCESS 次のアクセス値の組み合わせ。 REG$K_CREATELINK
REG$K_CREATESUBKEY
REG$K_ENUMSUBKEYS
REG$K_NOTIFY
REG$K_QUERYVALUE
REG$K_SETVALUEREG$M_CREATELINK シンボリック・リンクの作成を許可する。 REG$M_CREATESUBKEY サブキーの作成を許可する。 REG$M_ENUMSUBKEYS サブキーの列挙を許可する。 REG$M_EXECUTE 読み込みアクセスを許可する。 REG$M_NOTIFY 変更の通知を許可する。 REG$M_QUERYVALUE サブキーのデータの問い合わせを許可する。 REG$M_READ 次のアクセス値の組み合わせ。 REG$K_ENUMSUBKEYS
REG$K_QUERYVALUE
REG$K_NOTIFYREG$M_SETVALUE 値とデータの設定を許可する。 REG$M_WRITE 次のアクセス値の組み合わせ。 REG$K_CREATESUBKEY
REG$K_SETVALUE
REG$_SECURITYPOLICY
REG$_SECURITYPOLICYアイテム・コードは入力アイテム・コードです。キーに対して適用されるセキュリティ・ポリシーを指定するロングワードです。値は次のとおりです。
ポリシーの設定 説明 REG$K_POLICY_NT_40 最初のキーと要求されたキーに対してアクセス権が必要である (デフォルト)。
REG$_SEPARATOR
REG$_SEPARATORアイテム・コードは空アイテム・コードです。これは複数のアイテム・コードを区切るためのセパレータです。この機能コードを使用すると,複数の要求を $REGISTRY サービスに対する 1 つの呼び出しにまとめることができます。この複数要求機能を使用するには,REG$_SEPARATORアイテム・コードを使用して,現在の要求のアイテム・コード・セットの最後を示し,その後に別の要求が続くことを指定しなければなりません。
REG$_SUBKEYINDEX
REG$_SUBKEYINDEXアイテム・コードは入力アイテム・コードです。検索するサブキーのインデックスを指定するロングワードです。REG$_SUBKEYNAME
REG$_SUBKEYNAMEアイテム・コードは入力アイテム・コードです。サブキーの名前を指定する Unicode 文字列です。Unicode 文字は 4 バイト長です。REG$_SUBKEYNAMEMAX
REG$_SUBKEYNAMEMAXアイテム・コードは出力アイテム・コードです。指定されたキーの最長のサブキー名の長さ (文字数) を受け取るロングワードです。REG$_SUBKEYSNUMBER
REG$_SUBKEYSNUMBERアイテム・コードは出力アイテム・コードです。指定されたキーに含まれているサブキーの数を受け取るロングワードです。REG$_VALUEINDEX
REG$_VALUEINDEXアイテム・コードは入力アイテム・コードです。指定されたキー内で検索する値のインデックスを指定するロングワードです。値のインデックスは 0 から始まり, REG$_VALUENUMBERから返された数より 1 だけ少ない値まで可能です。REG$_VALUEDATA
REG$_VALUEDATAアイテム・コードは,機能コードに応じて,入力アイテム・コードまたは出力アイテム・コードになります。 OpenVMS Registry に書き込まれる値データ・コンポーネントが格納されるバッファであるか (入力), OpenVMS Registry からデータ値コンポーネントを受け取るバッファになります (出力)。REG$_VALUEDATAMAX
REG$_VALUEDATAMAXアイテム・コードは出力アイテム・コードです。指定されたキーの最長のデータ・コンポーネント値の長さ (バイト数) を受け取るロングワードです。REG$_VALUENAME
REG$_VALUENAMEアイテム・コードは,機能コードに応じて,入力アイテム・コードまたは出力アイテム・コードになります。値の名前を指定する Unicode 文字列です。REG$_VALUENAMEMAX
REG$_VALUENAMEMAXアイテム・コードは出力アイテム・コードです。指定されたキーの最長の値名の長さ (文字数) を受け取るロングワードです。REG$_VALUENUMBER
REG$_VALUENUMBERアイテム・コードは出力アイテム・コードです。指定されたキーに含まれている値の数を受け取るロングワードです。REG$_VOLATILE
REG$_VOLATILEアイテム・コードはアイテムの揮発性を示します。出力として,オブジェクトの揮発性を返します。 OpenVMS では,揮発性キーと揮発性値は, OpenVMS Registry サーバを稼動しているすべてのノードがリブートされたときに失われます (スタンドアロン・システムでは,揮発性キーと揮発性値は,システムのリブート時に失われます)。
揮発性タイプ 説明 REG$K_CLUSTER アイテムはクラスタのリブート時に削除される。 REG$K_NONE アイテムは揮発性ではない (デフォルト)。
たとえば,REG$FC_CREATE_KEYという機能に対してREG$M_CASE_SENSITIVE機能修飾子を指定できます。このように機能と機能修飾子を組み合わせて使用すると, OpenVMS Registry に渡されるデータで大文字と小文字が区別されます。 2 つの値は DEC C では,REG$M_CASE_SENSITIVE | REG$FC_CREATE_KEYとして指定されます。
OpenVMS Registry 機能修飾子はヘッダ・ファイルREGDEF.Hに定義されています。
REG$M_CASE_SENSITIVE
キーと値を照合するときに,大文字と小文字を区別します。REG$M_DISABLE_WILDCARDS
この機能に対しては,ワイルドカード文字を通常の文字として取り扱います。REG$M_IGNORE_LINKS
操作がキーまたは値に関連付けられたシンボリック・リンクを追跡しないことを指定します。デフォルト設定では,キーまたは値が別のキーまたは値にシンボリック・リンクで関連付けられている場合,システムはすべてのリンクを追跡し,機能コードに指定された操作をリンクされているキーまたは値に対して実行します。
REG$M_IGNORE_LINKS機能修飾子を指定すると,機能コードによって指定された操作は指定されたキーまたは値にだけ影響し,リンク先のキーや値には影響しません。
デフォルト設定では,キーまたは値にシンボリック・リンクが設定されている場合は,そのキーや値を削除できません。しかし,REG$M_IGNORE_LINKS機能修飾子を指定した場合は,キーまたは値は削除されます。
REG$M_NOW
REG$_CACHEACTIONアイテム・コードの値とは無関係に,ディスクに直ちに書き込みます。
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