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Convert/Reclaim ユーティリティを起動します。このユーティリティは,新しいレコードを Prolog 3 索引ファイルに書き込めるように, Prolog 3 索引ファイルの空バケットを使用できるようにします。 /RECLAIM 修飾子は必須です。Convert/Reclaim ユーティリティについての詳細は,『OpenVMS Record Management Utilities Reference Manual』あるいはオンライン・ヘルプを参照してください。
CONVERT/RECLAIM ファイル指定
1 つまたは複数の既存のファイルから新しいファイルを作成します。 COPY コマンドによって,次の操作を実行できます。
- 1つの入力ファイルを1つの出力ファイルにコピーする。
- 複数の入力ファイルを1つのファイルに連結する。
- 複数の入力ファイルを複数の出力ファイルにコピーする。
COPY 入力ファイル指定[,...] 出力ファイル指定
入力ファイル指定[,...]
コピーする,1 つまたは複数の既存ファイルの名前を指定します。ワイルドカード文字(* と %)を使用することができます。装置やディレクトリを指定しない場合には,現在の装置とディレクトリが使用されます。複数の入力ファイルを指定する場合には,各ファイル指定をコンマ (,) またはプラス記号 (+) で区切らなければなりません。出力ファイル指定
入力ファイルがコピーされる,出力ファイルの名前を指定します。出力ファイル指定には,少くとも 1 つのファイル指定フィールドを指定しなければなりません。装置またはディレクトリを指定していない場合には,現在の省略時の装置とディレクトリが使用されます。他のフィールド ( ファイル名,ファイル・タイプ,バージョン番号 ) を省略した場合には,COPYコマンドは入力ファイルの対応するフィールドの値を使用します。複数の入力ファイルが指定されている場合には,一般に,最初の入力ファイルの各フィールドを使用します。
ファイル名,ファイル・タイプ,またはバージョン番号の代わりに,アスタリスク・ワイルドカード文字 (*) を使用することができます。 COPY コマンドでは,出力ファイルの名前を決定するために,その際に参照される入力ファイルの対応するフィールドが使用されます。
COPY コマンドは,1 つまたは複数の既存ファイルから,新しいファイルを作成します。装置とディレクトリを指定しない場合は,現在の省略時の装置とディレクトリが使用されます。 COPY コマンドには,次の機能があります。
- 入力ファイルを出力ファイルにコピーする。
- 2 つ以上の入力ファイルを 1 つの出力ファイルに連結する。
- 入力ファイルのグループを出力ファイルのグループにコピーする。
COPY コマンドは,省略時の設定では,1 つの出力ファイルを作成します。複数の入力ファイルを指定した場合には,最初の入力ファイルが出力ファイルにコピーされ, 2 番目以降の入力ファイルが出力ファイルの最後に追加されます。出力ファイル指定フィールドを省略したり,フィールドにアスタリスク (*) ワイルドカード文字を使用すると,最初または唯一の入力ファイルの対応するフィールドを使用して出力ファイルに名前が付けられます。
最大レコード長を持つ複数の入力ファイルを指定すると,出力ファイルには最初の入力ファイルの最大レコード長が与えられます。以降の入力ファイルに出力ファイルの最大レコード長より長いレコードがあると, COPY コマンドは矛盾したファイル属性を示すメッセージを発行して,次のファイルのコピーを開始します。
複数の出力ファイルを作成するには,以下の少なくとも 1 つを使用して複数の入力ファイルを指定します。
- 出力ディレクトリ指定,ファイル名,ファイル・タイプ,またはバージョン番号フィールドで,アスタリスク (*) ワイルドカード文字を使用する。
- 出力ファイル指定として,ノード名,装置名,またはディレクトリ指定だけを使用する。
- /NOCONCATENATE 修飾子
COPY コマンドで複数の出力ファイルを作成する場合には,出力ファイル名には各入力ファイルから対応するフィールドが使用されます。また,出力ファイル指定でアスタリスク (*) ワイルドカード文字を使用すると,複数の出力ファイルを作成できます。次に例を示します。
$ COPY A.A;1, B.B;1 *.C
この COPY コマンドは,現在の省略時ディレクトリに,A.C;1 および B.C;1 というファイルを作成します。複数の入力ファイルと出力ファイルを指定する場合には, /LOG 修飾子を使用すると,ファイルが正しくコピーされたことを確認できます。
DECwindows 複合ドキュメントに COPY コマンドを使用する場合には,特に注意してください。詳細は『Guide to OpenVMS File Applications』を参照してください。
入力ファイルと出力ファイルのバージョン番号を指定しない場合,(省略時の設定により)出力ファイルには次のいずれかのバージョン番号が付けられます。
- 入力ファイルのバージョン番号
- 同じファイル名とファイル・タイプを持つ既存ファイルの最大バージョン番号に 1 を足したバージョン番号
アスタリスク (*) ワイルドカード文字で出力ファイルのバージョン番号を指定すると,出力ファイルのバージョン番号として,対応する入力ファイルのバージョン番号が使用されます。
出力ファイルのバージョン番号を明示的に指定すると,出力ファイル指定にはその番号が使用されます。指定したバージョン番号より大きいバージョンの出力ファイルが存在する場合は,警告メッセージが表示されファイルがコピーされます。同じバージョンの出力ファイルが存在する場合は,メッセージが表示され,入力ファイルはコピーされません。
出力ファイル名のいずれかの部分を明示的に指定した場合, COPY コマンドでは出力ファイルを新しいファイルと見なします。新しいファイルの作成日は,現在の時刻と日付にセットされます。
1 つまたは複数のアスタリスク (*) とパーセント記号 (%) ワイルドカード文字で出力ファイルを指定すると,入力ファイルの作成日が使用されます。
COPY コマンドでは,常に出力ファイルの更新日が現在の時刻と日付に設定されます。バックアップ日は,0 に設定されます。ファイル・システムによって,出力ファイルに新しい満了日が割り当てられます ( 保持が許可されていると満了日が設定され,許可されていないと 0 に設定されます )。
出力ファイルの保護とアクセス制御リスト (ACL) は,次のパラメータによって次の順序で決定されます。
- 出力ファイルの既存バージョンの保護
- 出力ディレクトリの省略時の保護と ACL
- プロセスの省略時のファイル保護
(BACKUP コマンドは,入力ファイルの作成日,更新日,ファイル保護を使用することに注意してください。)
出力ファイルの保護を変更するには,/PROTECTION 修飾子を使用します。
通常,出力ファイルの所有者は,出力ファイルの作成者と同じです。ただし,拡張特権を持つ利用者が出力ファイルを作成する場合,所有者は,親ディレクトリまたは,存在する場合は出力ファイルの前バージョンの所有者になります。
拡張特権は,次のいずれかです。
- SYSPRV (システム特権 ) または BYPASS
- システム利用者識別コード (UIC)
- 親ディレクトリ ( または出力ファイルの前バージョン ) の所有者が,新しい出力ファイルと同じグループに属する場合は,GRPPRV (グループ特権)
- 親ディレクトリ ( または出力ファイルの前バージョン ) の所有者を表す識別子 ( 資源属性を伴う )
ディレクトリ・ファイルをコピーすると,指定したディレクトリ名の新しい空のディレクトリが作成されます。指定したディレクトリのファイルは,新しいディレクトリにコピーされません。ディレクトリ・ファイルのコピーの例については,「例」を参照してください。
/ALLOCATION=ブロック数
出力ファイルの初期占有サイズを,1 ブロック 512 バイトとして, n で指定されたブロック数に設定します。/ALLOCATION 修飾子を指定しない場合や,ブロック数を指定しない場合には,出力ファイルの初期占有サイズは,コピーされる入力ファイルのサイズによって決定されます。/BACKUP
/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,最新のバックアップの日時をもとにファイルを選択します。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/CREATED,/EXPIRED,および /MODIFIED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。/BEFORE[=時刻]
指定された時刻以前の時刻属性をもつファイルを選択します。絶対時刻,または絶対時刻とデルタ時間の組み合わせを指定します。また,BOOT,LOGIN,TODAY( 省略時の設定 ),TOMORROW,および YESTERDAY というキーワードも指定できます。適用する時刻属性は,/BACKUP,/CREATED( 省略時の設定 ),/EXPIRED,または /MODIFIED 修飾子のいずれかで指定します。時刻指定の詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』,またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピックの Date_Time を参照してください。
/BY_OWNER[=uic]
ファイルの利用者識別コード (UIC) が指定した所有者 UIC と一致するファイルを選択します。/BY_OWNER 修飾子だけを指定し UIC を省略した場合には,現在のプロセスの UIC であると解釈されます。UIC を指定する場合には,『OpenVMS Guide to System Security』に説明されている標準的な UIC 形式を使用します。
/CONCATENATE (省略時の設定)
/NOCONCATENATE
出力ファイルのフィールドにワイルドカード文字が使用されていない時に,すべての入力ファイルから1つの出力ファイルを作成するのかどうかを制御します。 /NOCONCATENATE 修飾子を指定すると,複数の出力ファイルを作成します。入力ファイル指定にワイルドカード文字を指定した場合には,すべての入力ファイルを連結した,1つの出力ファイルが作成されます。Files-11 ディスク上構造レベル 2 ディスク,およびレベル 5 ディスクからファイルを連結する場合には,COPY コマンドは,アルファベット順にファイルを連結します。ファイル・バージョン・フィールドにワイルドカード文字を指定した場合には,ファイルはバージョン番号の大きい順にコピーされます。 Files-11 ディスク上構造レベル 1 ディスクからのファイルを連結する場合には,ランダムな順序で連結されます。
/CONFIRM
/NOCONFIRM (省略時の設定)
そのファイルに対する COPY 操作の実行を確認するために,各 COPY 操作の前に問い合せを行います。システムがプロンプトを表示したあと,次のいずれかの応答を入力します。
YES NO QUIT TRUE FALSE Ctrl/Z 1 0 ALL [Return]
応答として単語を入力する場合には,大文字と小文字を任意に組み合わせることができます。単語の応答は,1 文字または複数の文字 ( たとえば,TRUE は T,TR,または TRU) に短縮できます。肯定応答は,YES,TRUE,および 1 です。否定応答は NO,FALSE,0,Return です。QUIT または Ctrl/Z は,その時点でコマンドの処理を停止することを示します。 ALL と応答すると,コマンドはプロセスを継続しますが,そのあとプロンプトは表示されなくなります。上記のリストに含まれていない応答をタイプすると, DCL がエラー・メッセージを出力し,同じプロンプトがもう一度表示されます。
/CONTIGUOUS
/NOCONTIGUOUS
ファイルが連続する物理ディスク・ブロックを使用するかどうかを指定します。省略時の設定では,COPY コマンドは,対応する入力ファイルと同じ属性の出力ファイルを作成します。また,省略時設定では,連続したディスク・ブロックが十分にない場合でも,エラーを報告しません。属性の異なる複数の入力ファイルをコピーする場合には,出力ファイルは連続した領域にコピーされるとは限りません。確実に連続した領域にファイルをコピーするためには, /CONTIGUOUS 修飾子を使用します。ファイルをテープに,またはテープからコピーする場合には, /CONTIGUOUS 修飾子は無効です。これは,テープ上のファイル・サイズは,ディスクにコピーされるまで判断することができないためです。テープからファイルをコピーする時に,そのファイルを連続して領域にコピーしたい場合には, COPY コマンドを 2 度使用します。つまり,ファイルをテープからコピーするための COPY コマンドと,連続したファイルを作成するための COPY コマンドです。
/CREATED (省略時の設定)
/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,作成日時をもとにファイルを選択します。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/BACKUP,/EXPIRED,および /MODIFIED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。/EXCLUDE=(ファイル指定[,...])
指定するファイル (1 つまたは複数 ) と一致するファイルを, COPY 操作から除外することを指定します。ファイル指定にディレクトリを含むことは可能ですが,装置を含むことはできません。ファイル指定にワイルドカード文字 (* と %) を使用できます。しかし特定バージョンを除外するために相対バージョン番号を使用することはできません。 1 つのファイルだけを指定する場合には,括弧を省略できます。/EXPIRED
/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,満了日時をもとにファイルを選択します ( 満了日は,SET FILE/EXPIRATION_DATE コマンドで設定します )。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/BACKUP,/CREATED,および /MODIFIED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。/EXTENSION=n
ファイルが拡張されるたびに出力ファイルに追加される,ブロック数を指定します。 /EXTENSION 修飾子を指定しない場合には,出力ファイルの省略時の拡張属性は,対応する入力ファイルの拡張属性によって決定されます。/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
COPY コマンドが,コピーされた各ファイルのファイル情報を表示するか否かを制御します。/LOG 修飾子を指定すると COPY コマンドは,各コピー操作を実行するたびに次の情報を表示します:
- 入力ファイルと出力ファイルのファイル指定
- コピーされたブロック数またはレコード数(ファイルがブロック単位で,またはレコード単位でコピーされるのかにより異なる)
- 作成された新しいファイルの総数
/MODIFIED
/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,最新の変更日時をもとにファイルを選択します。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/BACKUP,/CREATED,および /EXPIRED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。/OVERLAY
/NOOVERLAY (省略時の設定)
ファイルに新しい領域を割り当てるのではなく,入力ファイルのデータを既存の出力ファイルにコピーして,既存のデータを上書きすることを要求します。ディスク上のファイルの物理的な位置は変更されません。ただし,RMS索引順編成ファイルと相対編成ファイルでは,出力ファイルに入力ファイルよりも少ないブロックしか割り当てられていない場合には,EMS-E-EOF エラーでコピーは失敗します。ファイル構造を持たない装置に出力ファイルが書き込まれる場合には, /OVERLAY 修飾子は無視されます。
/PROTECTION=(所有区分[:アクセス・コード][,...])
出力ファイルに対して適用される保護を定義します。
- 所有区分パラメータは,システム (S), 所有者 (O), グループ (G) またはワールド (W) から指定します。
- アクセス・コード・パラメータは,読み込み (R), 書込み (W), 実行 (E) または削除 (D) から指定します。
出力ファイルが存在する場合には,指定されていない保護属性は,そのファイルの現在の保護設定から適用されます。出力ファイルが存在しない場合には,現在の省略時の保護設定が使用されます。
保護コードの指定についての詳細は,『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。
/READ_CHECK
/NOREAD_CHECK (省略時の設定)
入力ファイルの各レコードが正しく読みとられたかどうかを確認するために,指定した入力ファイルの各レコードを,2回ずつ読み取ることを要求します。/REPLACE
/NOREPLACE (省略時の設定)
出力ファイルと同じファイル指定のファイルが既に存在する場合には,既存のファイルが削除されることを要求します。 COPY コマンドは,出力ファイルに対して新しい領域を割り当てます。一般に,/REPLACE 修飾子を使用する場合には,ファイル指定にバージョン番号まで指定します。省略時設定では,同じファイル指定のファイルがすでに存在する場合には, COPY コマンドはバージョン番号が1だけ大きな新しいバージョンのファイルを作成します。 /NOREPLACE 修飾子が指定されている場合には,同じバージョン番号のファイルが存在すると,エラーとなります。/SINCE[=時刻]
指定された時刻以降の時刻属性をもつファイルを選択します。絶対時刻,または絶対時刻とデルタ時間の組み合わせを指定します。また,BOOT,LOGIN,TODAY( 省略時の設定 ),TOMORROW,および YESTERDAY というキーワードも指定できます。適用する時刻属性は,/BACKUP,/CREATED( 省略時の設定 ),/EXPIRED,または /MODIFIED 修飾子のいずれかで指定します。時刻指の詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』,またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピックの Date_Time を参照してください。
/STYLE=キーワード
表示するファイル名の書式を指定します。この修飾子のキーワードは CONDENSED および EXPANDED です。意味は次の表のとおりです。
キーワード 説明 CONDENSED
(省略時の設定)ファイル名を 255 文字長の文字列に適合するように表示します。このファイル名の場合,ファイル指定に DID あるいは FID 短縮形を含むことが可能です。 EXPANDED ファイル名をディスクに格納されているとおりに表示します。このファイル名の場合,ファイル指定に DID あるいは FID 短縮形は含みません。
キーワード CONDENSED と EXPANDED を同時に指定することはできません。この修飾子は,確認が要求された場合に,出力メッセージに表示されるファイル名の書式を指定します。
EXPANDED キーワードが指定されていない場合,ファイル・エラーは CONDENSED ファイル指定で表示されます。
詳細は『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。
/TRUNCATE (省略時の設定)
/NOTRUNCATE
COPY コマンドが,コピー時に出力ファイルをエンド・オブ・ファイル (EOF) で切り捨てるかどうかを制御します。この操作は順編成ファイルにのみ使用できます。省略時の設定では,出力ファイルのサイズは入力ファイルの実際のサイズで決定されます。 /NOTRUNCATE を指定すると,出力ファイルのサイズは入力ファイルの占有サイズで決定されます。
/VOLUME=n
マルチボリューム・セットの指定された相対ボリューム番号に,出力ファイルを登録することを要求します。省略時設定では,ファイルは,マルチボリューム・セットの任意の位置に作成されます。/WRITE_CHECK
/NOWRITE_CHECK (省略時の設定)
レコードが正しくコピーされ,そのファイルをあとで正しく読み込むことができるかどうかを確認するために,出力ファイルにレコードを書き込んだあと,出力ファイルの各レコードを読み込むことを COPY コマンドに要求します。
注意
TK50 テープ・ドライブのようなハードウェア装置では,これらのハードウェア機能の一部として,データの一貫性をチェックします。これらの装置では,/WRITE_CHECK を使用する必要はありません。どの装置が自動書き込みチェックを提供しているかについては,使用しているハードウェアのドキュメントを参照してください。
#1 |
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$ COPY TEST.DAT NEWTEST.DAT |
この COPY コマンドは,省略時のディスクおよびディレクトリから TEST.DAT というファイルの内容を,同じディスクおよび同じディレクトリの NEWTEST.DAT という名前のファイルにコピーします。NEWTEST.DAT という名前のファイルがすでに存在する場合には,新しいバージョンを作成します。
#2 |
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$ COPY ALPHA.TXT TMP $ COPY ALPHA.TXT .TMP |
最初の COPY コマンドは, ALPHA.TXT というファイルを TMP.TXT という名前のファイルにコピーします。 COPY コマンドは,出力ファイルのファイル・タイプとして入力ファイルのものを使用します。 2 番目の COPY コマンドは,ALPHA.TMP という名前のファイルを作成します。この COPY コマンドでは,入力ファイルの名前を出力ファイルのファイル名として使用します。
#3 |
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$ COPY/LOG TEST.DAT NEW.DAT;1/REPLACE %COPY-I-REPLACED, DKA0:[MAL]NEW.DAT;1 being replaced %COPY-S-COPIED, DKA0:[MAL]TEST.DAT;1 copied to DKA0:[MAL]NEW.DAT;1 (1 block) |
この例では /REPLACE 修飾子を指定して,出力ファイルの既存のバージョンと新しいファイルを置き換えるよう COPY コマンドに要求しています。 COPY コマンドからの最初のメッセージは,既存のファイルを置き換えたことを示しています。出力ファイルのバージョン番号は,明示的に指定しなければなりません。明示的に指定しないと COPY コマンドは,ファイル NEW.DAT の新しいバージョンを作成します。
#4 |
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$ COPY *.COM [MALCOLM.TESTFILES] |
この例の COPY コマンドは,現在の省略時のディレクトリ内で,ファイル・タイプが .COM であるファイルの最新バージョンを,サブディレクトリ [MALCOLM.TESTFILES] にコピーします。
#5 |
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$ COPY/LOG *.TXT *.OLD %COPY-S-COPIED, DKA0:[MAL]A.TXT;2 copied to DKA0:[MAL]A.OLD;2 (1 block) %COPY-S-COPIED, DKA0:[MAL]B.TXT;2 copied to DKA0:[MAL]B.OLD;2 (1 block) %COPY-S-COPIED, DKA0:[MAL]G.TXT;2 copied to DKA0:[MAL]G.OLD;2 (4 blocks) %COPY-S-NEWFILES, 3 files created |
この例の COPY コマンドは,ファイル・タイプが .TXT であるファイルの最新バージョンを,新しいファイルにコピーします。新しいファイルのファイル名は,既存のファイルのファイル名と同じです。ただしファイル・タイプは .OLD です。 COPY コマンドからの最後のメッセージは,新たに 3 つのファイルが作成されたことを示しています。
#6 |
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$ COPY/LOG A.DAT,B.MEM C.* %COPY-S-COPIED, DKA0:[MAL]A.DAT;5 copied to DKA0:[MAL]C.DAT;11 (1 block) %COPY-S-COPIED, DKA0:[MAL]B.MEM;2 copied to DKA0:[MAL]C.MEM;24 (58 records) %COPY-S-NEWFILES, 2 files created |
2 つの入力ファイル指定はコンマで区切られています。出力ファイル指定のアスタリスク (*) ワイルドカード文字は, 2 つの出力ファイルを作成することを指定しています。各コピー操作において COPY コマンドは,入力ファイルのファイル・タイプを使用して,出力ファイルのファイル・タイプを決めます。
#7 |
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$ COPY/LOG *.TXT TXT.SAV %COPY-S-COPIED, DKA0:[MAL]A.TXT;2 copied to DKA0:[MAL]TXT.SAV;1 (1 block) %COPY-S-APPENDED, DKA0:[MAL]B.TXT;2 appended to DKA0:[MAL]TXT.SAV;1 (3 records) %COPY-S-APPENDED, DKA0:[MAL]G.TXT;2 appended to DKA0:[MAL]TXT.SAV;1 (51 records) %COPY-S-NEWFILES, 1 file created |
この例の COPY コマンドは,ファイル・タイプが .TXT であるすべてのファイルの最新バージョンを, TXT.SAV という 1 つのファイルにコピーします。最初の入力ファイルがコピーされた後,COPY コマンドは,他の入力ファイルはその出力ファイルに追加されることを示すメッセージを表示します。
この例で /NOCONCATENATE 修飾子を使用すると, COPY コマンドは各入力ファイルに対して 1 つずつ TXT.SAV を作成します。各 TXT.SAV ファイルは,バージョン番号が異なります。
#8 |
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$ COPY MASTER.DOC DKA1:[BACKUP] |
この例の COPY コマンドは,ファイル MASTER.DOC の最新バージョンを装置 DKA1 にコピーします。ディレクトリ [BACKUP] に MASTER.DOC という名前のファイルがない場合は, COPY コマンドは入力ファイルのバージョン番号を出力ファイルに割り当てます。このコマンドを実行するためには,装置 DKA1 上の [BACKUP] ディレクトリへの書き込み (W) アクセス権が必要です。
#9 |
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$ COPY SAMPLE.EXE DALLAS::DISK2:[000,000]SAMPLE.EXE/CONTIGUOUS |
この例の COPY コマンドは,ローカル・ノードにあるファイル SAMPLE.EXE を,遠隔ノード DALLAS 上の SAMPLE.EXE にコピーします。/CONCATENATE 修飾子が指定されているので,出力ファイルは物理的に連続したディスク領域に作成されます。このコマンドを実行するためには,遠隔ノード DALLAS の装置 DISK2 への書き込み (W) アクセス権が必要です。
#10 |
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$ COPY *.* PRTLND::*.* |
この COPY コマンドは,ローカル・ノードのユーザ・ディレクトリ内にあるすべてのファイルを, PRTLND という遠隔ノードにコピーします。新しいファイルには,入力ファイルと同じ名前が与えられます。このコマンドが正しく機能するには,PRTLND という遠隔ノードの省略時のディレクトリに対して,書き込み (W) アクセス権が必要です。
#11 |
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$ COPY BOSTON::DISK2:TEST.DAT;5 _To: DALLAS"SAM SECReturn"::DISK0:[MODEL.TEST]TEST.DAT/ALLOCATION=50 |
この COPY コマンドは,ノード BOSTON の DISK2 という装置の TEST.DAT;5 というファイルを DALLAS という遠隔ノードの TEST.DAT という名前の新しいファイルにコピーします。 /ALLOCATION 修飾子は,ノード DALLAS の TEST.DAT という新しいファイルに対して,最初に 50 ブロックを割り当てます。遠隔ディレクトリをアクセスするために, "SAM SECReturn" というアクセス制御文字列を使用しています。
#12 |
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$ MOUNT TAPED1: VOL025 TAPE: $ COPY TAPE:*.* * |
この例で MOUNT コマンドは,ラベルが VOL025 であるボリュームを,磁気テープ装置 TAPED1 にマウントし,その装置に論理名 TAPE を割り当てるよう指定しています。
COPY コマンドは,入力ファイル指定に論理名 TAPE を使用して,磁気テープ上のすべてのファイルを,現在の省略時のディスクおよびディレクトリ上にコピーするよう要求しています。コピーされたファイルはすべて,ファイル名とファイル・タイプを保持します。
#13 |
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$ ALLOCATE CR: _CR1: ALLOCATED $ COPY CR1: CARDS.DAT $ DEALLOCATE CR1: |
この例の ALLOCATE コマンドは,排他的なカード・リーダの使用を要求しています。 ALLOCATE コマンドからの応答は,カード・リーダ CR1 の装置名を示しています。
カード・リーダを占有したら,カードのデックをリーダに入れ,入力ファイルとしてカード・リーダを指定して COPY コマンドを入力できます。 COPY コマンドはカードをファイル CARDS.DAT に読み込みます。カード・デックの終端 (EOF) は, EOF カード (12-11-0-1-6-7-8-9 overpunch) により示されていなければなりません。
DEALLOCATE コマンドは,カード・リーダを解放します。
#14 |
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$ COPY [SMITH]MONKEY.DIR [PAINTER] $ COPY [SMITH.MONKEY]*.* [PAINTER.MONKEY]*.* |
この例では,COPY コマンドを用いて, [PAINTER]MONKEY.DIR ディレクトリ・ファイルとして登録される新しい空のディレクトリ [PAINTER.MONKEY] を作成します。 COPY コマンドで [PAINTER]MONKEY.DIR ディレクトリ・ファイルを作成したら, [PAINTER.MONKEY] ディレクトリ上にファイルをコピーあるいは作成できます。
例中の 2 番目の COPY コマンドは, [SMITH.MONKEY] ディレクトリから [PAINTER.MONKEY] ディレクトリにファイルをコピーします。
#15 |
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$ COPY [SMITH]CATS.DIR [SMITH]DOGS.DIR |
この例では,COPY コマンドを用いて,新しい空のファイル [SMITH]DOGS.DIR を作成します。 [SMITH]CATS.DIR ファイルと同じ属性を持つディレクトリ・ファイルを作成するには,この COPY コマンドを使用してください。以下のコマンドを入力しても,同じ結果が得られます。
$ CREATE/DIRECTORY [SMITH.DOGS]
#16 |
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$ COPY [SMITH]TIGER.DIR [SMITH.ANIMALS] $ COPY [SMITH.TIGER]*.* [SMITH.ANIMALS.TIGER]*.* $ DELETE [SMITH.TIGER]*.*;* $ SET PROTECTION=W=D TIGER.DIR $ DELETE TIGER.DIR; |
この例ではまず,COPY コマンドを用いて新しい空のディレクトリ・ファイル [SMITH.ANIMALS]TIGER.DIR を作成します。続くコマンドでは, [SMITH.TIGER] ディレクトリから [SMITH.ANIMALS.TIGER] ディレクトリへファイルをコピーし,さらに元の TIGER.DIR ディレクトリを削除します。 TIGER.DIR はディレクトリ・ファイルなので,これを削除する前に,保護コードを削除 (D) にしておかなければなりません。
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