OpenVMS
DCL ディクショナリ


前へ 次へ 目次 索引



CREATE/FDL

FDL ファイルの指定を使用して新しい空のデータ・ファイルを作成するために, Create/FDL ユーティリティ (CREATE/FDL) を起動します。 /FDL 修飾子は省略できません。

Create/FDL ユーティリティについての詳細は,『OpenVMS Record Management Utilities Reference Manual』あるいはオンライン・ヘルプを参照してください。


形式

CREATE/FDL =FDLファイル指定 [ファイル指定]


CREATE/NAME_TABLE

新しい論理名テーブルを作成します。/NAME_TABLE 修飾子は省略できません。

形式

CREATE/NAME_TABLE テーブル名


パラメータ

テーブル名

作成する論理名テーブルの名前を指定します。テーブル名は 1 文字から 31 文字までの長さで,使用できる文字は,英数字,ドル記号 ($),およびアンダースコア (_) です。入力されたテーブル名は,プロセス・ディレクトリ論理名テーブル (LNM$PROCESS_DIRECTORY),またはシステム・ディレクトリ論理名テーブル (LNM$SYSTEM_DIRECTORY) のいずれかに,論理名として登録されます。

説明

CREATE/NAME_TABLE コマンドは新しい論理名テーブルを作成します。そのテーブルがプロセス固有のものであれば,テーブル名は LNM$PROCESS_DIRECTORY ディレクトリ・テーブルに格納されます。共有可能なのもである場合には, LNM$SYSTEM_DIRECTORY ディレクトリ・テーブルに格納されます。

すべての新テーブルは親テーブルを持ち,親テーブルによって新テーブルがプロセス固有のものか共有可能なものかが決まります。プロセス固有のテーブルを作成するには,/PARENT_TABLE 修飾子を使用してプロセス固有テーブル ( プロセス・ディレクトリ・テーブル ) の名前を指定します。共有可能なテーブルを作成するには,親テーブルを共有可能テーブルとして指定します。

親テーブルを明示的に指定しない場合には,CREATE/NAME_TABLE コマンドは,親テーブルが LNM$PROCESS_DIRECTORY であるプロセス固有テーブルを作成します。つまり,テーブル名はプロセス・ディレクトリに入れられます。

すべてのテーブルにはサイズ・クォータがあります。このクォータは,テーブルの潜在的な成長を押さえるか,またはテーブルのサイズが仮想的には無制限であることを示すことがあります。/QUOTA 修飾子についての記述で,クォータの指定方法が説明されています。

作成するテーブルのアクセス・モードの指定には,/USER_MODE, /SUPERVISOR_MODE,または /EXECUTIVE_MODE 修飾子を使用します。これらの修飾子を 1 つ以上指定した場合には,最後に指定した修飾子だけが有効です。アクセス・モードを指定しない場合には,スーパバイザ・モードのテーブルが作成されます。

論理名テーブルの削除には,DEASSIGN コマンドを使用します。この時,削除するテーブルの名前を指定し,/TABLE 修飾子にテーブルの名前が入れられたディレクトリ・テーブルを指定します。

論理名テーブルについての詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。


修飾子

/ATTRIBUTES[=(キーワード[,...])]

論理名テーブルの属性を指定します。キーワードを 1 つだけ指定する場合には,括弧を省略できます。/ATTRIBUTES 修飾子を指定しない場合には,属性は設定されません。

属性に対しては,次のキーワードを指定できます。

CONFINE テーブルが,SPAWN コマンドによって生成されたサブプロセスにコピーされないことを指定します。このキーワードは,プロセスに固有な論理名テーブルを作成している場合にだけ使用できます。CONFINE 属性を持つテーブルが作成されると,そのテーブルに登録される名前はすべて, CONFINE 属性をもちます。
NO_ALIAS より特権の低いアクセス・モードでは,現在のディレクトリに同じ名前(論理名または論理名テーブルの名前)を登録できないことを指定します。 NO_ALIAS を指定しない場合には,そのテーブルには,より特権の低いアクセス・モードをもつ同じ名前を,「別名」としてつけることができます。NO_ALIAS 属性を持つテーブルの作成時に,同じモード,またはより特権の低いモードで,同じ名前がその論理名ディレクトリ・テーブルにすでに存在する場合には,この名前は削除されます。
SUPERSEDE 既存のテーブルと同じ名前,同じアクセス・モード,および同じディレクトリ・テーブルの新しいテーブルを指定する場合には,既存のテーブルを削除し,新しいテーブルを作成することを指定します。同じ名前のテーブルがすでに存在するかどうかとは無関係に,新しいテーブルは必ず作成されます(SUPERSEDE属性を指定しない場合には,既存のテーブルが存在すれば,新しいテーブルは作成されません)。

/LOG 修飾子を指定した場合や,/LOG 修飾子に対する省略時の設定を使用した場合には,結果を示すメッセージが表示されます。

/EXECUTIVE_MODE

SYSNAM(システム理論名)特権が必要です。

エグゼクティブ・モードの論理名テーブルを作成します。エグゼクティブ・モードの論理名テーブル作成時に SYSNAM 特権を持たない場合には,スーパバイザ・モードの論理名テーブルが作成されます。

/LOG (省略時の設定)

/NOLOG

SUPERSEDE 属性が指定されている場合や,同じテーブルがすでに存在していても SUPERSEDE 属性が指定されていない場合に,コマンドの結果を示す情報メッセージを表示するか否かを制御します。省略時の設定は /LOG で,つまり情報メッセージが表示されます。

/PARENT_TABLE=テーブル

親テーブルに対する作成 (C) アクセス権とシステム・ディレクトリへの書き込み (W) アクセス権か,または SYSPRV 特権が必要です。

親テーブルの名前を指定します。親テーブルは,作成するテーブルが固有のものなのか共有可能なものなのかを決定します。親テーブルを指定しない場合には,省略時のテーブルとして LNM$PROCESS_DIRECTORY が使用されます。共用可能テーブルの親テーブルは,LNM$SYSTEM_DIRECTORY です。親テーブルは,作成するテーブルと同じかそれよりも高いアクセス・モードでなければなりません。

/PROTECTION=(所有区分[:アクセス・コード][,...])

共有可能テーブルに適用される保護を定義します。

保護コードの指定についての詳細は,『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。

/PROTECTION 修飾子は,共有可能論理名テーブルに対してだけ適用されます。プロセス固有の論理名テーブルには,適用されません。

/QUOTA=バイト数

論理名テーブルの上限サイズをバイト数で指定します。新しいテーブルに登録される各論理名のサイズは,この上限値から計算されます。新しいテーブルのクォータは,親テーブルのクオータ・ホルダから静的に減算されます。親テーブルのクォータ・ホルダは,テーブル階層を上向きにたどった際に出会う最初の論理名テーブルであり,クォータの明示値とクォータ・ホルダを持っています。 /QUOTA 修飾子を指定しない場合や,/QUOTA=0 を指定する場合には,親テーブルのクォータ・ホルダが作成するテーブルのクォータ・ホルダとなり,新しいテーブルに論理名が登録される度に,動的に領域が減らされます。論理名からは空白文字が取り除かれます。/QUOTA 修飾子を指定しない場合や, /QUOTA=0 を指定する場合には,テーブルは無制限のクォータを持ちます。

/SUPERVISOR_MODE (省略時の設定)

スーパバイザ・モードの論理名テーブルを作成します。モードを指定しない場合には,スーパバイザ・モードの論理名テーブルが作成されます。

/USER_MODE

ユーザ・モードの論理名テーブルを作成します。モードを指定しない場合には,スーパバイザ・モードの論理名テーブルが作成されます。

注意

コマンド・プロシージャを起動し終了すると,ユーザ・モード論理名は自動的に削除されます。


#1

$ CREATE/NAME_TABLE TEST_TAB
$ SHOW LOGICAL TEST_TAB
%SHOW-S-NOTRAN, no translation for logical name TEST_TAB
$ SHOW LOGICAL/TABLE=LNM$PROCESS_DIRECTORY TEST_TAB

この CREATE/NAME_TABLE コマンドは,TEST_TAB という新しいテーブルを作成します。何も指定されていないので,テーブル名は省略時の設定によって,プロセス・ディレクトリに登録されます。最初の SHOW LOGICAL コマンドは省略時の設定によって,プロセス・ディレクトリ・テーブルを検索しないため,TEST_TAB という名前を見つけることができません。したがって,プロセス・ディレクトリを検索するために /TABLE 修飾子を使用します。

#2

$ CREATE/NAME_TABLE/ATTRIBUTES=CONFINE EXTRA
$ DEFINE/TABLE=EXTRA MYDISK DISK4:
$ DEFINE/TABLE=LNM$PROCESS_DIRECTORY LNM$FILE_DEV -
_$ EXTRA, LNM$PROCESS, LNM$JOB, LNM$GROUP, LNM$SYSTEM
$ TYPE MYDISK:[COHEN]EXAMPLE1.LIS

この例は,EXTRA という新しい論理名テーブルを CONFINE 属性で作成しています。EXTRA テーブルとその中の論理名は,サブプロセスに引き継がれません。

次に,論理名 MYDISK がテーブル EXTRA に登録されています。MYDISK をファイル指定に使用するには,テーブル EXTRA が RMS によるファイル解析時に検索されなければなりません。このため,EXTRA を等価名の 1 つとして持つプロセス固有の論理名 LNM$FILE_DEV を定義しています ( システムは,装置とファイル指定の論理名展開に LNM$FILE_DEV を検索すべきテーブルへのポインタとして使用し,プロセス固有の LNM$FILE_DEV が定義されていれば,システムのそれに優先して使用します )。 LNM$FILE_DEV の定義後は,EXTRA, プロセス・テーブル, ジョブ・テーブル, グループ・テーブル, システム・テーブルの順に検索され,MYDISK を DISK4 に展開される等価名としてファイル指定に使用できます。


CREATE/TERMINAL

他のターミナル・タイプをエミュレートするウィンドウを作成します。

注意

現在は,DECterm ウィンドウのみがサポートされています。


形式

CREATE/TERMINAL [コマンド文字列]


パラメータ

コマンド文字列

作成するサブプロセスのコンテキストで実行されるコマンド文字列を指定します。 /DETACH または /NOPROCESS と同時に指定することはできません。 CREATE/TERMINAL コマンドは,SPAWN コマンドと同様に使用できます。

説明

CREATE/TERMINAL コマンドは現在のプロセスのサブプロセスを作成します。サブプロセスの作成時には,プロセス永久ファイルやイメージ,またはプロシージャ・コンテキストは親プロセスからはコピーされません。サブプロセスは,コマンド・レベル 0 (現在のプロンプトの DCL レベル) にセットされます。

/PROCESS 修飾子を指定しない場合,サブプロセスの名前は,親プロセスと同じ名前に一意の数字を加えたものになります。たとえば,親プロセスの名前が SMITH である場合には,サブプロセスの名前は SMITH_1 や SMITH_2 等になります。

サブプロセスでは親プロセスの LOGIN.COM は実行されません。これは,サブプロセスの初期化を速く行うために,コンテキストが別々にコピーされるためです。 /WAIT 修飾子が指定されると,サブプロセスが終了し ATTACH コマンドを使用することで親プロセスに制御が戻るまで,親プロセスはハイバネート状態になります。

サブプロセスを終了し親プロセスに戻るには,LOGOUT コマンドを使用します。 ATTACH コマンドを使用して,親プロセスを含むサブプロセス階層構造内の他のプロセスに制御を移すことができます (SHOW PROCESS/SUBPROCESS コマンドを使用すると,サブプロセス階層構造内のプロセスが表示され,現在のプロセスが示されます)。

注意

サブプロセス階層構造は CREATE/TERMINAL コマンドを使用して確立されるので,階層構造内のプロセスを終了する場合には注意しなければなりません。プロセスの終了時には,階層構造のその時点より下に位置するすべてのサブプロセスが自動的に終了します。たとえば,SPAWN/NOWAIT CREATE/TERMINAL コマンドは, DECterm ウィンドウが作成されるとすぐに終了するサブプロセスを生成します。このプロセスが終了すると,DECterm ウィンドウは消去されます。したがって,代わりに SPAWN/NOWAIT CREATE/TERMINAL/WAIT コマンドを使用すればプロセスを継続できます。

CREATE/TERMINAL コマンドの修飾子は,コマンドの動詞のすぐ後に指定しなければなりません。コマンド文字列パラメータは最後の修飾子の後に指定し,コマンド行の最後まで続けます。


修飾子

/APPLICATION_KEYPAD

作成するターミナル・ウィンドウを APPLICATION_KEYPAD 属性に設定します。/APPLICATION_KEYPAD と /NUMERIC_KEYPAD 修飾子のどちらも指定されない場合は,親プロセスの設定が引き継がれます (/NUMERIC_KEYPAD も参照してください)。

/BIG_FONT

作成するターミナル・ウィンドウの初期化時に, (資源ファイルに指定されたように)ビッグ・フォントを選択するように指定します。 /BIG_FONT 修飾子を /LITTLE_FONT 修飾子と同時に指定するとエラーになります。どちらの修飾子も指定されない場合は,初期フォントはビッグ・フォントになります。

/BROADCAST

/NOBROADCAST

作成するターミナル・ウィンドウのブロード・キャスト・メッセージを有効にするかどうかを指定します。省略時の設定は,親プロセスの設定を引き継ぎます。

/CARRIAGE_CONTROL

/NOCARRIAGE_CONTROL

キャリッジ・リターンとライン・フィード文字を,サブプロセスのプロンプト文字列の出力前に出力するかどうかを指定します。省略時の設定では, CREATE/TERMINAL コマンドは親プロセスの設定をコピーします。 /CARRIAGE_CONTROL 修飾子は,/NODETACH 修飾子の指定時にのみ使用できます。

/CLI=CLIファイル指定

/NOCLI

サブプロセスで使用するコマンド言語インタプリタ (CLI) を指定します。省略時の CLI は,親プロセスと同じです (SYSUAF に定義されています)。 /CLI 修飾子を指定した場合は,親プロセスの属性がサブプロセスにコピーされます。指定する CLI は,SYS$SYSTEM: に置かれファイル・タイプが .EXE であるものでなければなりません。この修飾子は,/NODETACH 修飾子の指定時にのみ使用できます。

/CONTROLLER=ファイル指定

ターミナル・ウィンドウ・コントロール・イメージの名前を指定します。この名前を指定することで,基本製品でサポートされていない言語の制御等を行うコントローラとウィンドウを関係付けることができます。 DECterm ウィンドウに対する省略時の設定は,SYS$SYSTEM:DECW$TERMINAL.EXE です。また,装置およびディレクトリの省略時設定は SYS$SYSTEM であり,省略時のファイル・タイプは .EXE です。

注意

$PARSE が返すファイル名の "name" フィールドを基に,メイル・ボックスの論理名を決定します。たとえば,"name" フィールドが DECW$TERMINAL の場合,メイル・ボックス論理名は,DECW$TERMINAL_MAILBOX_node::0.0 になります。また,旧バージョンとの互換性のために, DECW$DECTERM_MAILBOX_host::0.0 も同じメイル・ボックスを指すように定義されます。

/DEFINE_LOGICAL=({論理名, TABLE=テーブル名} [,...])

作成する仮想ターミナルの名前を指す論理名を指定します。リスト形式で,論理名,または TABLE= に続いて論理名テーブルを指定します。論理名テーブルを指定した場合は,以降指定される論理名がそのテーブルに登録されます。省略時の設定は,プロセス論理名テーブルです。

/DETACH

/NODETACH (省略時の設定)

独立プロセスを作成するかサブプロセスを作成するかを指定します。 /DETACH 修飾子を使用する (独立プロセスを作成する) 場合は,コマンド文字列パラメータを指定できません。

/DISPLAY=ディスプレイ名

ターミナル・ウィンドウが作成されるディスプレイ名を指定します。このパラメータが省略された場合には,論理名 DECW$DISPLAY が使用されます。

/ESCAPE

/NOESCAPE

作成するターミナル・ウィンドウの ESCAPE(エスケープ文字)属性の設定または解除を行います。省略時には,親プロセスの設定を引き継ぎます。

/FALLBACK

/NOFALLBACK

作成するターミナル・ウィンドウの FALLBACK (フォール・バック文字) 属性の設定または解除を行います。省略時には,親プロセスの設定を引き継ぎます。

/HOSTSYNC (省略時の設定)

/NOHOSTSYNC

作成するターミナル・ウィンドウの HOSTSYNC (ホスト同期) 属性の設定または解除を行います。省略時には,親プロセスの設定を引き継ぎます。

/INPUT=ファイル指定

新プロセスで SYS$INPUT の代わりに使用する入力ファイルまたは装置を指定します。省略時設定では,作成されるターミナル・ウィンドウが使用されます。 /DETACH と同時に指定しても,指定しなくても使用できます。

/INSERT

作成するターミナル・ウィンドウの行編集機能の省略時設定を,挿入モードにします。 /INSERT も /OVERSTRIKE 修飾子も指定されない場合は,親プロセスの設定が引き継がれます(/OVERSTRIKE も参照してください)。

/KEYPAD (省略時の設定)

/NOKEYPAD

親プロセスのキーパッド定義とキーパッド状態を引き継ぐかどうかを指定します。 /NODETACH 修飾子を指定した場合でのみ有効です。

/LINE_EDITING

/NOLINE_EDITING

作成するターミナル・ウィンドウの行編集機能を有効にします。省略時の設定では,親プロセスの設定が引き継がれます。

/LITTLE_FONT

作成するターミナル・ウィンドウの初期化時に, (資源ファイルに指定されたように)リトル・フォントを選択するように指定します。 /LITTLE_FONT修飾子を /BIG_FONT 修飾子と同時に指定するとエラーになります。どちらの修飾子も指定されない場合は,初期フォントはビッグ・フォントになります。

/LOGGED_IN (省略時の設定)

/NOLOGGED_IN

ユーザ名とパスワードを聞く (/NOLOGGED_IN)か,あるいは自動ログインをする (/LOGGED_IN) かを指定します。 /DETACH 修飾子とともにのみ使用できます。

/LOGICAL_NAMES (省略時の設定)

/NOLOGICAL_NAMES

作成するターミナル・ウィンドウが,親プロセスの論理名を引き継ぐかどうかを指定します。 /NODETACH 修飾子とともにのみ使用できます。

/NOTIFY

/NONOTIFY (省略時の設定)

作成するターミナル・ウィンドウの終了時に,親プロセスに対してブロードキャスト・メッセージを送って通知するかどうかを指定します。/NODETACH修飾子とともにのみ使用できます。

/NUMERIC_KEYPAD

作成するターミナル・ウィンドウを NUMERIC_KEYPAD(数字キーパッド) ターミナル属性に設定します。 /NUMERIC_KEYPAD も /APPLICATION_KEYPAD 修飾子も指定されない時は,親プロセスの設定が引き継がれます(/APPLICATION_KEYPAD も参照してください)。

/OVERSTRIKE

作成するターミナル・ウィンドウの行編集機能の省略時設定を,上書きモードにします。 /INSERT も /OVERSTRIKE 修飾子も指定されない場合は,親プロセスの設定が引き継がれます(/INSERT も参照してください)。

/PASTHRU

/NOPASTHRU

作成するターミナル・ウィンドウの PASTHRU ターミナル属性を設定または解除します。省略時には,親プロセスの設定が引き継がれます。

/PROCESS (省略時の設定)

/PROCESS=プロセス名

/NOPROCESS

作成されるプロセスまたはサブプロセスのプロセス名を指定します。 /NOPROCESS 修飾子を指定すると,プロセスなしでウィンドウが作成されます。

プロセス名を指定せずに /PROCESS 修飾子を指定すると,親プロセス名に一意の数字を付けた名前が付けられます。省略時のプロセス名は,ユーザ名_n の形式です。既存のプロセス名を指定した場合には,エラーになります。この修飾子は,/DETACH あるいは /NODETACH 修飾子とともに指定します。

/PROMPT=プロンプト

作成するターミナル・ウィンドウのプロンプト文字列を指定します。 /NODETACH 修飾子とともにのみ使用できます。

/READSYNC

/NOREADSYNC

作成するターミナル・ウィンドウの READSYNC ターミナル属性を設定または解除します。省略時には,親プロセスの設定が引き継がれます。

/RESOURCE_FILE=ファイル指定

作成するターミナル・ウィンドウが,省略時設定の DECW$USER_DEFAULTS:DECW$TERMINAL_DEFAULT.DAT の代わりに使用する,資源ファイルを指定します。

/SYMBOLS (省略時の設定)

/NOSYMBOLS

サブプロセスが親プロセスの DCL シンボルを引き継ぐかどうかを指定します。 /NODETACH 修飾子とともにのみ指定できます。

/TABLE=コマンド・テーブル

サブプロセスが代わりに使用するコマンド・テーブル名を指定します。 /NODETACH 修飾子とともにのみ指定できます。

/TTSYNC

/NOTTSYNC

作成するターミナル・ウィンドウの TTSYNC ターミナル属性を設定または解除します。省略時には,親プロセスの設定が引き継がれます。

/TYPE_AHEAD

/NOTYPE_AHEAD

作成するターミナル・ウィンドウの TYPE_AHEAD ターミナル属性を設定または解除します。省略時には,親プロセスの設定が引き継がれます。

/WAIT

/NOWAIT (省略時の設定)

別の DCL コマンド入力前に,サブプロセスの終了を待つかどうかを指定します。 /NOWAIT 修飾子を指定すれば,サブプロセスの終了を待たずに次のコマンドを実行できます。/NODETACH 修飾子とともにのみ指定できます。

/WINDOW_ATTRIBUTES=(パラメータ [,...])

作成するターミナル・ウィンドウの初期属性を指定します。資源ファイルから読み込まれるウィンドウ属性の省略時設定値に優先します。次のパラメータを指定できます。

パラメータ 説明
BACKGROUND 背景色
FOREGROUND 前景色
WIDTH このパラメータは使われません。COLUMNS を使用してください。
HEIGHT このパラメータは使われません。ROWS を使用してください。
X_POSITION X 位置(ピクセル単位)
Y_POSITION Y 位置(ピクセル単位)
ROWS ウィンドウの,文字セル単位での行数。
COLUMNS ウィンドウの,文字セル単位での桁数。
INITIAL_STATE ウィンドウの初期状態。ICON または WINDOW。
TITLE ウィンドウのタイトル文字列
ICON_NAME ウィンドウのアイコン名
FONT 使用するフォント名。/LITTLE_FONT 修飾子を指定するか /LITTLE_FONT も /BIG_FONT 修飾子も指定しない場合は,資源ファイルに設定されているリトル・フォント名に優先します。その他の場合は,ビッグ・フォント名に優先します。フォント名は,論理名でも,完全なフォント・セット内のベース・フォントでも構いません。


#1

$ CREATE/TERMINAL=DECTERM/DETACH -
_$ /DISPLAY=MYNODE::0 -
_$ /WINDOW_ATTRIBUTES=( -
_$ ROWS=36, -
_$ COLUMNS=80, -
_$ TITLE="REMOTE TERMINAL", -
_$ ICON_NAME="REMOTE TERMINAL" )
 

この例では,ノード MYNODE:: 上に DECterm ウィンドウ内に独立プロセスを作成しています。ウィンドウは 36 行 80 桁で,そのタイトルとアイコン名は "Remote terminal" に設定されています。

#2

$ CREATE/TERMINAL=DECTERM -
$_ /NOPROCESS -
$_ /DEFINE_LOGICAL=(TABLE=LNM$GROUP,DBG$INPUT,DBG$OUTPUT)

この例では,プロセス名を指定せずに DECterm を作成しています。独立プロセスのデバッグのため論理名 DBG$INPUT, DBG$OUTPUT をグループ論理名テーブルに定義しています(これには GROUP 特権が必要です)。


前へ 次へ 目次 索引