前へ | 次へ | 目次 | 索引 |
特定の種類のメッセージがターミナルに表示されることを,許可または禁止します。
SET BROADCAST =(クラス名[,...])
クラス名[,...]
ターミナルに表示を許可,または禁止するメッセージの種類を指定します。クラスを 1 つだけ指定する場合には,括弧を省略できます。クラス名は次のとおりです。
ALL すべての種類のメッセージが許可される。 [NO]DCL Ctrl/T メッセージと,SPAWN/NOTIFY メッセージ。 [NO]GENERAL すべての通常の REPLY メッセージ,または $BRDCST からのメッセージ。 [NO]MAIL メールの通知。 NONE すべての種類のメッセージが禁止される。 [NO]OPCOM OPCOM によって出されるメッセージ。 [NO]PHONE Phone ユーティリティからのメッセージ。 [NO]QUEUE キュー・マネージャから出される,プリント・ジョブまたはバッチ・ジョブについてのメッセージ。 [NO]SHUTDOWN REPLY/SHUTDOWN から出されるメッセージ。 [NO]URGENT REPLY/URGENT から出されるメッセージ。 [NO]USER1 to [NO]USER16 指定されたユーザ・グループ(1 つまたは複数)からのメッセージ。ユーザ・ブロードキャスト・メッセージの設定については,『OpenVMS System Services Reference Manual』の $BRKTHRU システム・サービスの記述を参照してください。
SET BROADCAST コマンドを使用すると,特定の種類のメッセージだけを端末に受信できます。省略時の設定では,すべてのメッセージが端末に受信されます (SET BROADCAST=ALL)。SET BROADCAST=NONE を指定すると,すべてのメッセージが表示 (受信) されません。SET BROADCAST を使用して一部のメッセージ・クラスを除外すれば ( たとえば, SET BROADCAST=NOPHONE),コマンドを使用してそのクラスを復元することができます ( たとえば,SET BROADCAST=PHONE)。
現在どのメッセージ・クラスが除外されているかを確認するには, SHOW BROADCAST コマンドを使用します。
注意
SYS$COMMAND は,端末でなければなりません。
#1 |
---|
$ SET BROADCAST=(NOMAIL, NOPHONE) . . . $ SET BROADCAST=MAIL |
この例では,MAIL および PHONE のブロードキャスト・メッセージを表示しないように設定しています。その後,MAIL のブロードキャスト・メッセージだけを表示するように再設定しています。PHONE のメッセージは,そのまま表示されません。
#2 |
---|
$ SET BROADCAST=NONE . . . $ SET BROADCAST=(SHUTDOWN, URGENT, DCL, OPCOM) |
この例では,すべてのブロードキャスト・メッセージを表示しないように設定しています。その後,REPLY/SHUTDOWN,REPLY/URGENT,DCL と OPCOM のブロードキャスト・メッセージだけを表示するように再設定しています。 REPLY,PHONE,MAIL,キューとユーザのブロードキャスト・メッセージは,表示されません。
拡張ファイル・キャッシュ (XFC) のシステム全体の入出力キャッシング統計情報を再設定します。
SET CACHE/RESET
なし。
SET CACHE/RESET コマンドは, SHOW MEMORY/CACHE および SDA SHOW MEMORY コマンドによって表示されるシステム全体の入出力キャッシング統計情報のいくつかを再設定します。再設定される統計情報には,入出力回数,ヒット率,ヒット数,キャッシュをバイパスした読み込み,および,読み込み/書き込み比率が含まれます。キャッシュが最後に再設定された時刻を示すタイムスタンプが表示され,その後の SHOW MEMORY/CACHE コマンドでは,この時刻以降の統計情報が表示されます。
#1 |
---|
$ SHOW MEMORY/CACHE System Memory Resources on 22-AUG-2001 11:22:22.50 Extended File Cache (Time of last reset: 16-AUG-2001 11:16:24.96) Allocated (Mbytes) 151.39 Maximum size (Mbytes) 1024.00 Free (Mbytes) 0.21 Minimum size (Mbytes) 0.23 In use (Mbytes) 151.18 Write hit rate 0% Read hit rate 97% Write I/O count 5321 Read I/O count 208052 Write hit count 0 Read hit count 203761 Writes bypassing cache 0 Reads bypassing cache 1787 Vols in Full XFC mode 0 Files cached open 316 Vols in VIOC Compatible mode 1 Files cached closed 300 Vols in No Caching mode 0 Read/Write ratio 97% Vols in Perm. No Caching mode 0 |
この例は, SET CACHE/RESET コマンドを発行する前のキャッシュ統計情報を示しています。
$ SET CACHE/RESET
このコマンドはキャッシュ統計情報を再設定し,タイムスタンプを更新します。
$ SHOW MEMORY/CACHE System Memory Resources on 22-AUG-2001 11:27:41.11 Extended File Cache (Time of last reset: 22-AUG-2001 11:27:37.76) Allocated (Mbytes) 151.39 Maximum size (Mbytes) 1024.00 Free (Mbytes) 0.21 Minimum size (Mbytes) 0.23 In use (Mbytes) 151.18 Write hit rate 0% Read hit rate 100% Write I/O count 0 Read I/O count 9 Write hit count 0 Read hit count 9 Writes bypassing cache 0 Reads bypassing cache 0 Vols in Full XFC mode 0 Files cached open 316 Vols in VIOC Compatible mode 1 Files cached closed 300 Vols in No Caching mode 0 Read/Write ratio 100% Vols in Perm. No Caching mode 0
この例は,再設定されたキャッシュ統計情報と,変更後のタイムスタンプを示しています。
カード・リーダから読み込まれたカードに対する,省略時の変換モードを定義します。このコマンドの実行後,指定されたカード・リーダから読み込まれた入力は,すべて指定されたモードに変換されます。
SET CARD_READER 装置名[:]
装置名[:]
変換モードが設定される,カード・リーダの名前を指定します。他のユーザが現在占有している装置は指定できません。
システムがブートストラップ型の場合,すべてのカード・リーダで読み込んだカードの変換モードは 029 に設定されます。いずれのコマンド修飾子も指定しないと,SET CARD_READER コマンドは無動作です。つまり,現在の装置の変換モードは変化しません。
/026
026 穿孔装置で穿孔されたカード用に,カード・リーダを設定します。/029
029 穿孔装置で穿孔されたカード用に,カード・リーダを設定します。/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
カード・リーダの設定を確認するためのログ情報を,ターミナルに表示するかどうかを指定します。
#1 |
---|
$ ALLOCATE CR: _CRA0: ALLOCATED $ SET CARD_READER CRA0:/029 $ COPY CRA0: [PEARLMAN.DATAFILES]CARDS.DAT |
この例で,ALLOCATE コマンドは,総称装置名を指定することにより,カード・リーダの占有を要求しています。 ALLOCATE コマンドが装置名を表示すると,SET CARD_READER コマンドは,変換モードを 029 に設定します。そのあと,COPY コマンドは, CRA0 というカード・リーダに読み込まれたすべてのカードを,ディレクトリ [PEARLMAN.DATAFILES] のファイル CARDS.DAT にコピーします。
前へ | 次へ | 目次 | 索引 |