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SHOW ACCOUNTING

会計情報の収集されている資源を表示します。

形式

SHOW ACCOUNTING


説明

システムのノードごとに,現在の会計情報ファイルがあります。 SHOW ACCOUNTING コマンドを使用すれば,このファイルで追跡されている資源がわかります。

SHOW ACCOUNTING コマンドを実行しても,プロセスによって使用される資源が追跡されない場合が 2 つあります。

同様に,SHOW ACCOUNTING コマンドを実行しても,イメージによって使用される資源が常に追跡される場合が1つあります。

SHOW ACCOUNTING コマンドは,画面表示を出力します (「例」を参照してください )。表示のキーワード ( 大文字 ) は,2 つのカテゴリに分類されます。


修飾子

/OUTPUT[=ファイル指定]

指定したファイルが作成されるディレクトリに対して,読み込み (R) および書き込み (R) のアクセス権が必要です。

アカウント情報の出力先を指定します。省略時の設定では,現在の SYS$OUTPUT 装置へ出力されます。出力をファイルに書き込む場合は, /OUTPUT 修飾子を使用してファイル名を指定します。

/OUTPUT 修飾子に部分的なファイル指定を指定すると,省略時の設定によりファイル名には .SHOW,ファイル・タイプには .LIS が使用されます。


#1

$ SHOW ACCOUNTING
 
Accounting is currently enabled to log the following activities: 
 
      PROCESS        any process termination 
      IMAGE          image execution 
      INTERACTIVE    interactive job termination 
      LOGIN_FAILURE  login failures 
      NETWORK        network job termination 
      PRINT          all print jobs 
 

例に示されているキーワードは,以下によって使用されている資源の会計情報を収集していることを示しています。


SHOW AUDIT

現在システムで許可されている機密保護監査属性を表示します。

SECURITY 特権が必要です。


形式

SHOW AUDIT


説明

SHOW AUDIT コマンドは,システムの機密保護監査の現在の状態を表示します。表示には,監査ジャーナルの状態,監査サーバの属性,および監査が許可されているイベントが含まれます。監査が許可されていない場合は,表示には機密保護アラームと監査が現在禁止されていると報告されます。

SHOW AUDIT コマンドと SET AUDIT コマンドは,機密保護監査システムとの管理インタフェースを提供します。


修飾子

/ALL

次に示すような監査情報をすべて表示します。

/ALARM

現在システムで有効な,セキュリティ・イベントを表示します。これらのイベントは,機密保護オペレータ端末に送るメッセージを生成します。

/ARCHIVE

機密保護アーカイブ・ファイルの名前 / 位置を表示します ( 設定されている場合 )。これらのイベントは,機密保護オペレータ端末に送るメッセージを生成します。

/AUDIT

システム機密保護監査ログ・ファイルへの記録が設定されているイベントの分類を表示します。

/EXACT

/PAGE=SAVE および /SEARCH 修飾子とともに使用し,大文字と小文字を区別した文字列検索を指定します。検索文字列は二重引用符で囲まなければなりません。

/SEARCH 修飾子を指定せずに /EXACT 修飾子を指定した場合は, "Find キー" (E1) を押すと文字列検索を有効にできます。

/HIGHLIGHT[=キーワード]

/PAGE=SAVE および /SEARCH 修飾子とともに使用し,一致した検索文字列の強調表示方法を指定します。一致した検索文字列があった場合は,行全体が強調されます。 BOLD, BLINK, REVERSE, UNDERLINE のキーワードを指定できます。省略時の設定は BOLD です。

/JOURNAL

システム機密保護監査ログ・ファイルの名前/位置を表示します。

/OUTPUT[=ファイル指定]

コマンドの出力先を指定します。この修飾子を指定しない場合や, /OUTPUT 修飾子だけを入力してファイル指定をしない場合には,出力は SYS$OUTPUT という論理名が割り当てられている,現在のプロセスにおける省略時の出力ストリーム,または装置に送られます。

/OUTPUT 修飾子に部分的なファイル指定 ( たとえばディレクトリだけ ) を指定した場合には,SHOW という省略時のファイル名と, LIS という省略時のファイル・タイプが使用されます。ファイル指定にワイルドカード文字は使用できません。 /NOOUTPUT 修飾子を指定した場合には,出力されません。

/PAGE[=キーワード]

/NOPAGE (省略時の設定)

コマンド出力の画面表示をページャを介して行います。

次のキーワードを指定します。

CLEAR_SCREEN ページモードで表示(毎回画面を消去する)
SCROLL スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない)
SAVE[= n] n ページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能)

/PAGE=SAVE 修飾子を指定すると最大 5 画面 ( 最大 255 カラムまで ) 分の履歴を保存できます。ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。

キー・シーケンス 説明
Up arrow key, Ctrl/B 1行スクロールアップ
Down arrow key 1行スクロールダウン
Left arrow key 1カラム左シフト
Right arrow key 1カラム右シフト
Find (E1) 文字列検索を起動
Insert Here (E2) 半画面右シフト
Remove (E3) 半画面左シフト
Select (E4) 80/132 カラム切替え
Prev Screen (E5) 前ページに移動
Next Screen (E6), Return, Enter, Space 次ページに移動
F10, Ctrl/Z 終了(他のコマンドでは違うものもあります)
Help (F15) ヘルプ・テキストを表示
Do (F16) 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の入れ換え
Ctrl/W 再表示

/PAGE 修飾子は /OUTPUT 修飾子とは同時に使用できません。

/SEARCH="検索文字列"

/PAGE=SAVE 修飾子とともに使用し,表示される情報内で検索したい文字列を指定します。スペース文字等を含む場合は,検索文字列は二重引用符で囲まなければなりません。

情報が表示されている時に "Find キー(E1)" を押すと,検索文字列を動的に変更することができます。この場合,二重引用符は必要ありません。

/SERVER

監査サーバ・プロセスに関する情報を表示します。

/WRAP

/NOWRAP (省略時の設定)

/PAGE=SAVE 修飾子とともに使用し,画面の幅より長い行を改行表示するかどうかを指定します。ラップ ( 改行表示 ) を指定した場合は,はみ出す部分は次の行に表示されます。

/NOWRAP 修飾子を指定した場合は,はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。


#1

$ SHOW AUDIT/ALL
List of audit journals:
 Journal name:           SECURITY
 Journal owner:          (system audit journal)
 Destination:            SYS$COMMON:[SYSMGR]SECURITY.AUDIT$JOURNAL
 Monitoring:             enabled
   Warning thresholds,   Block count:    100   Duration:    2 00:00:00.0
   Action thresholds,    Block count:     25   Duration:    0 00:30:00.0
                 
Security auditing server characteristics:
 Database version:       4.4
 Backlog (total):        100, 200, 300
 Backlog (process):      5, 2
 Server processing intervals:
   Archive flush:        0 00:01:00:00
   Journal flush:        0 00:05:00:00
   Resource scan:        0 00:05:00:00
 Final resource action:  purge oldest audit events
Security archiving information:
 Archiving events:       none
 Archive destination:
System security alarms currently enabled for:
 ACL
 Authorization
 INSTALL
 Time
 Audit:      illformed
 Breakin:    dialup,local,remote,network,detached
 Login:      batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached
 Logfailure: batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached,server
System security audits currently enabled for:
 ACL
 Mount
 Authorization
 INSTALL
 Time
 Audit:      illformed
 Breakin:    dialup,local,remote,network,detached
 Login:      batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached,server
 Logfailure: batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached,server
 Logout:     batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached,server
 FILE access:
   Failure:  read,write,execute,delete,control

この SHOW AUDIT コマンドは,インストレーション後の機密監査機能の設定を表示しています。各監査項目の説明については SET AUDIT/ENABLE コマンドを参照してください。


SHOW BROADCAST

SET BROADCAST コマンドによって現在選択されている,メッセージ・クラスを表示します。

形式

SHOW BROADCAST


説明

SHOW BROADCAST コマンドは, SET BROADCAST コマンドで端末から設定されているメッセージ・クラスを表示します。 SET BROADCAST コマンドでメッセージ表示が許可されていても,端末が NO BROADCAST に設定されているためにこれらのメッセージが表示されない場合は,情報メッセージが表示されます。

修飾子

/OUTPUT[=ファイル指定]

/NOOUTPUT

コマンドの出力が,どこに送られるかを制御します。この修飾子を指定しない場合や, /OUTPUT 修飾子だけを指定してファイル指定をしない場合には,出力は SYS$OUTPUT という論理名に割り当てられた,現在のプロセスにおける省略時の出力ストリーム,または装置に出力されます。

/OUTPUT 修飾子に部分的なファイル指定 ( たとえばディレクトリだけ ) を指定した場合には,SHOW という省略時のファイル名と,.LIS という省略時のファイル・タイプが使用されます。ファイル指定には,ワイルドカード文字は使用できません。

/NOOUTPUT 修飾子を指定した場合,何も出力されません。


#1

$ SET BROADCAST=ALL
$ SET TERMINAL/NOBROADCAST
$ SHOW BROADCAST
Broadcasts are enabled for all classes
Terminal is set "No Broadcast", no broadcast messages
will be displayed.
 

この例では,ブロード・キャストの全メッセージ・クラスが設定されています。ただしターミナルが NO BROADCAST に設定されたため,ブロード・キャスト・メッセージは受け取りません。

#2

$ SHOW BROADCAST
Broadcasts are currently disabled for:
    MAIL

SET BROADCAST=NOMAIL に設定されていることを示しています。

#3

$ SET BROADCAST=(NOALL,USER1)
$ SET TERMINAL/NOBROADCAST
$ SHOW BROADCAST
Broadcasts are currently disabled for:
    GENERAL
    PHONE
    MAIL
    QUEUE
    SHUTDOWN
    URGENT
    DCL
    OPCOM
    USER2
    USER3
    USER4
    USER5
    USER6
    USER7
    USER8
    USER9
    USER10
    USER11
    USER12
    USER13
    USER14
    USER15
    USER16
Terminal is set "No Broadcast", no broadcast messages
will be displayed.
 

この例では,USER1 からのブロード・キャストが設定されています。ただし,ターミナルが NO BROADCAST に設定されているため,ブロード・キャスト・メッセージは受け取れません。

#4

$ SET BROADCAST=NONE
$ SHOW BROADCAST
Broadcasts are disabled for all classes
 

SET BROADCAST=NONE に設定されていることを示しています。


SHOW CLUSTER

クラスタの動作と性能を監視し表示するために, Show Cluster ユーティリティ (SHOW CLUSTER) を起動します。

Show Cluster ユーティリティについての詳細は,『OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』またはオンライン・ヘルプを参照してください。


形式

SHOW CLUSTER


SHOW CPU

OpenVMS マルチプロセッシング・システムの各プロセッサ状態を表示します。

形式

SHOW CPU [CPU 識別子[,...]]


パラメータ

CPU 識別子[,...]

OpenVMS マルチプロセッシング・システムのプロセッサ識別子を 10 進数で指定します。VAX 6000 システムあるいは Alpha 7000 システムでは, CPU ID はプロセッサのバックプレーン・スロット番号です。

説明

SHOW CPU コマンドは,OpenVMS マルチプロセッシング・システムまたは単一 CPU システム内の,アクティブで使用できるプロセッサの状態,属性,および機能についての情報を表示します。

/ACTIVE 修飾子,/ALL 修飾子,CPU ID,または CPU ID のリストのいずれかを使用して,表示するプロセッサを指定します。省略時の設定は,/ALL 修飾子です。

/BRIEF,/FULL,および /SUMMARY 修飾子を使用して,表示する情報の種類を指定します。省略時の設定は,/BRIEF 修飾子です。ただし,コマンドの対象要素としてプロセッサも指定しないと,省略時の設定は SHOW/ALL/SUMMARY になります。

SHOW CPU/FULL コマンドは,システムの他の処理を停止させないで,各構成済みプロセッサの現在のプロセスをリストします。データが表示されている間に,現在のプロセスが変化することがあります。そのため,表示に一貫性が欠けることがあります。たとえば 1 つのプロセスが, 2 つ以上の CPU で現在のプロセスとしてリストされることがあります。


修飾子

/ACTIVE_SET

稼動状態のプロセッサの情報のみを表示します。

/ALL

実装されているすべてのプロセッサについて,稼動状態,不稼動状態の情報を表示します。

/BRIEF

概略情報と,実装されている各プロセッサの CPU 状態および実行中プロセスの情報を表示します。

/CONFIGURE_SET (Alpha のみ)

システムの構成セットのメンバであるプロセッサ,すなわち,現在のインスタンスによってアクティブに所有され,制御されているプロセッサだけを表示対象として選択します。

/EXACT

/PAGE=SAVE および /SEARCH 修飾子とともに使用して,検索文字列を指定します。検索文字列は正確に合っていて,二重引用符 (" ") で囲まれていなければなりません。

/SEARCH 修飾子なしで /EXACT 修飾子を指定した場合, Find (E1) キーで検索文字列を設定する際に正確検索モードが有効となります。

/FULL

概略情報を表示します。また同時に,実装されている各プロセッサについて, CPU 状態,実行中プロセス,リビジョン・レベルおよび負荷を表示します。また,特定のプロセッサ上でのみ実行可能なプロセスを表示します。さらに,マルチプロセッサ対応していないドライバがシステム上に存在した場合には,その名前も表示します。

SHOW CPU/FULL コマンドは,システム状態を変更せずに,実装された CPU 上で実行中のプロセスを表示します。したがって,データ表示中に実行中のプロセス状態が変更され,表示に矛盾が生じることがあります。たとえば,同一のプロセスが,複数の CPU で同時に実行中であるように報告される可能性があります。

また,この修飾子は,CPU が Fast Path 優先 CPU としての使用が有効であるか無効であるかも表示し,続いてそれに対して割り当てられている Fast Path ポートを一覧表示し,そのポートがユーザ割り当てであるかどうかを示します。

I/O 性能を向上させるための Fast Path 機能の使用についての詳細は,『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照してください。

/HIGHLIGHT[=キーワード]

/PAGE=SAVE および /SEARCH 修飾子とともに使用し,一致した検索文字列の強調表示方法を指定します。一致した検索文字列があった場合は,行全体が強調されます。キーワードには,BOLD,BLINK,REVERSE,および UNDERLINE を指定できます。省略時の設定は BOLD です。

/OUTPUT[=ファイル指定]

/NOOUTPUT

コマンドの出力先を制御します。この修飾子を指定しなかった場合や, /OUTPUT 修飾子だけを指定してファイル指定を省略した場合には,出力は,論理名 SYS$OUTPUT が割り当てられている,現在のプロセスにおける省略時の出力ストリーム,または装置に出力されます。

/OUTPUT 修飾子に部分的なファイル指定 ( たとえば,ディレクトリだけ ) を指定した場合には,SHOW という省略時のファイル名と,LIS という省略時のファイル・タイプが使用されます。ファイル指定をするときには,アスタリスク (*) とパーセント記号 (%) のワイルドカード文字は使用できません。

/NOOUTPUT 修飾子を指定した場合は,何も出力されません。

/PAGE[=キーワード]

/NOPAGE (省略時の設定)

画面上でデバイス情報の表示を制御します。

次のキーワードを指定できます。

CLEAR_SCREEN ページモードで表示 ( 毎回画面を消去する )
SCROLL スクロールモードで表示 ( 毎回画面を消去しない )
SAVE[= n] n ページ分の履歴を保持する ( 前ページに戻ること等が可能 )

/PAGE=SAVE 修飾子を指定すると最大 5 画面(最大 255 カラムまで)分の履歴を保存できます。ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。

キー・シーケンス 説明
Up arrow key, Ctrl/B/B 1 行スクロールアップ
Down arrow key 1 行スクロールダウン
Left arrow key 1 カラム左シフト
Right arrow key 1 カラム右シフト
Find (E1) 文字列検索を起動
Insert Here (E2) 半画面右シフト
Remove (E3) 半画面左シフト
Select (E4) 80/132 カラム切替え
Prev Screen (E5) 前ページに移動
Next Screen (E6), Return, Enter, Space 次ページに移動
F10, Ctrl/Z 終了(ユーティリティによっては異なる)
Help (F15) ヘルプ・テキストを表示
Do (F16) 最新 ( 現在 ) 画面と ( 履歴内で ) 最古画面の切り替え
Ctrl/W 再表示

/PAGE 修飾子は /OUTPUT 修飾子とは同時に使用できません。

/POTENTIAL_SET (Alpha のみ)

システムの潜在的セットのメンバであるプロセッサ,すなわち,ハード・パーティション内で現在のインスタンスのアクティブ・セットに参加するための要件を満たしている CPU だけを表示対象として選択します。

このセットに含まれていても,その CPU が現在のインスタンスによって所有されている ( または,いつか所有される ) ことを意味するわけではありません。潜在的なセットは,物理的に存在する CPU のうち,いつか必要になったときに備えて,インスタンス固有のハードウェアおよびソフトウェアの互換性制約を満たしているものを記述しているにすぎません。

/SEARCH="検索文字列"

/PAGE=SAVE 修飾子とともに使用し,表示される情報内で検索したい文字列を指定します。文字列にスペース文字等を入れたい場合は,検索文字列は二重引用符で囲まなければなりません。

情報が表示されている時に Find(E1) キーを押すと,検索文字列を動的に変更することができます。この場合は,引用符は必要ありません。

/STANDBY_SET (Alpha のみ)

システムのスタンバイ・セットのメンバであるプロセッサ,すなわち,ハード・パーティション内の CPU のうち,現時点でソフト・パーティションによって所有されていないものだけを表示対象として選択します。

パーティショニングをサポートする AlphaServer システム上でのみサポートされます。

/SUMMARY

OpenVMS マルチプロセッシング・システムあるいは単一 CPU システムで,主プロセッサ,実装されているプロセッサ,および稼動中のプロセッサを示す情報を表示します。

また,システム中のプロセッサが必要とする最小リビジョン・レベル,どの OpenVMS 同期イメージがロードされているか,およびマルチプロセッシング・モードになっているかどうかも表示します。そして,マルチプロセッサ対応していないドライバが原因で,マルチプロセッシング・モードになっていない場合には,警告メッセージが出力されます。

/SYSTEM (Alpha のみ)

現在のインスタンスに関するプラットフォーム固有のハードウェア情報を表示します。

/WRAP

/NOWRAP (省略時の設定)

/PAGE=SAVE 修飾子とともに使用し,画面の幅のカラムを越える行を改行表示するかどうかを指定します。

/WRAP 修飾子を指定した場合,はみ出す部分は次行に表示されます。 /NOWRAP 修飾子を指定した場合,はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。


#1

$ SHOW CPU
 
SOWHAT, A VAX 8800
Multiprocessing is ENABLED. Full checking synchronization image
  loaded.
Minimum multiprocessing revision levels: CPU = 0 uCODE = 0 UWCS = 0.
 
PRIMARY CPU = 01
Active CPUs:      00 01
Configured CPUs:  00 01
 

この SHOW CPU コマンドは,SOWHAT という VAX 8800 システムに実装されているプロセッサの概要を示しています。主プロセッサは CPU 01 であり,実装されているすべてのプロセッサが稼動状態であることを示しています。

#2

$ SHOW CPU/BRIEF
 
SOWHAT, A VAX 8800
Multiprocessing is ENABLED. Full checking synchronization image
  loaded.
Minimum multiprocessing revision levels: CPU = 0 uCODE = 0 UWCS = 0.
 
PRIMARY CPU = 01
 
CPU 00 is in RUN state
Current Process: AIREGIN          PID = 4A8001E5
  
CPU 01 is in RUN state
Current Process: ***None***
 

この SHOW CPU/BRIEF コマンドは, SOWHAT という VAX 8800システムに実装されているプロセッサの概要と, 2 つのプロセッサがともに RUN 状態であることを示しています。 CPU 00 のみ,実行中プロセスがあります。

#3

$ SHOW CPU/FULL
  
BIG1, a AlphaServer 4100 5/466 4MB
Multiprocessing is ENABLED. Full checking synchronization image loaded.
  
System Information:
 Page Size     = 8192
 Revision Code =
 Serial Number = NI83603713
 Default CPU Capabilities:
       System: QUORUM RUN
 Default Process Capabilities:
       System: QUORUM RUN
  
Primary CPU = 000
  
CPU 000  State: RUN
 Process Name: SYSTEM
          PID: 00000438
 Capabilities:
       System: PRIMARY QUORUM RUN RAD0
 Slot Context:
  CPU     - Type...........: EV56 (21164A), Pass 2
            State..........: RC, PA, PP, CV, PV, PMV, PL
            Variation......: VAX FP, IEEE FP, Primary Eligible
            Serial Number..:
            Revision.......:
            Halt Request...: 0
            Software Comp..: 5.5
  PALCODE - Revision Code..: 1.21-01
            Compatibility..: 1
            Max Shared CPUs: 4
            Memory  Space..: Physical = 00000000.00000000  Length = 0
            Scratch Space..: Physical = 00000000.00000000  Length = 0
 Bindings:
    NETACP         PID = 00000417  Reason: PRIMARY Capability
 Features:
    AUTOSTART is enabled.
    Enabled for use as a Fastpath Preferred CPU.
 Fastpath ports assigned:
       *** None ***
  
CPU 001  State: RUN
 Process Name: SETI@home 10%
          PID: 0000041F
 Capabilities:
       System: QUORUM RUN RAD0
 Slot Context:
  CPU     - Type...........: EV56 (21164A), Pass 2
            State..........: RC, PA, PP, CV, PV, PMV, PL
            Variation......: VAX FP, IEEE FP
            Serial Number..:
            Revision.......:
            Halt Request...: 0
            Software Comp..: 5.5
  PALCODE - Revision Code..: 1.21-01
            Compatibility..: 1
            Max Shared CPUs: 4
            Memory  Space..: Physical = 00000000.00000000  Length = 0
            Scratch Space..: Physical = 00000000.00000000  Length = 0
 Bindings:
       *** None ***
 Features:
    AUTOSTART is enabled.
    Enabled for use as a Fastpath Preferred CPU.
 Fastpath ports assigned:
       PKC0
       *** None ***
  
CPU 002  State: RUN
 Process Name: SETI@home 19%
          PID: 00000420
 Capabilities:
       System: QUORUM RUN RAD0
 Slot Context:
  CPU     - Type...........: EV56 (21164A), Pass 2
            State..........: RC, PA, PP, CV, PV, PMV, PL
            Variation......: VAX FP, IEEE FP
            Serial Number..:
            Revision.......:
            Halt Request...: 0
            Software Comp..: 5.5
  PALCODE - Revision Code..: 1.21-01
            Compatibility..: 1
            Max Shared CPUs: 4
            Memory  Space..: Physical = 00000000.00000000  Length = 0
            Scratch Space..: Physical = 00000000.00000000  Length = 0
 Bindings:
       *** None ***
 Features:
    AUTOSTART is enabled.
    Enabled for use as a Fastpath Preferred CPU.
 Fastpath ports assigned:
       PKB0
       *** None ***
  
CPU 003  State: RUN
 Process Name: SETI@home 92%
          PID: 00000422
 Capabilities:
       System: QUORUM RUN RAD0
 Slot Context:
  CPU     - Type...........: EV56 (21164A), Pass 2
            State..........: RC, PA, PP, CV, PV, PMV, PL
            Variation......: VAX FP, IEEE FP
            Serial Number..:
            Revision.......:
            Halt Request...: 0
            Software Comp..: 5.5
  PALCODE - Revision Code..: 1.21-01
            Compatibility..: 1
            Max Shared CPUs: 4
            Memory  Space..: Physical = 00000000.00000000  Length = 0
            Scratch Space..: Physical = 00000000.00000000  Length = 0
 Bindings:
       *** None ***
 Features:
    AUTOSTART is enabled.
    Enabled for use as a Fastpath Preferred CPU.
 Fastpath ports assigned:
       *** None ***
 

この例の SHOW CPU/FULL コマンドは, AlphaServer 4100 5/466 4MB システム BIG1 の構成の要約を表示します。すべてが RUN 状態で,現在のプロセスを持っています。

プライマリ能力を持つのは CPU 0 だけなので, NETACP は CPU 0 でしか実行できないことに注意してください。また,CPU 1 と 2 が,それぞれ PKC0 と PKB0 が割り当てられた Fastpath ポートを持っている点にも注意してください。

#4

$ SHOW CPU/FULL
  
OLEO, A VAX 6000-420
Multiprocessing is DISABLED. MULTIPROCESSING System parameter = 02
Minimum multiprocessing revision levels -- CPU: 0 uCODE: 0 UWCS: 21.
PRIMARY CPU = 02
* Loaded unmodified device drivers prevent multiprocessor operation.*
    RBDRIVER
 
CPU 02 is in RUN state
Current Process: Koko               PID = 2A6001E3
Revision levels: CPU: 0 uCODE: 0 UWCS: 0.
Capabilities of this CPU:
        PRIMARY   VECTOR RUN
Processes which can only execute on this CPU:
        CONFIGURE         PID = 2A40010B  Reason = PRIMARY Capability
                                          Reason = RUN Capability
CPU 07 is in INIT state
Current Process: *** None ***
Revision levels: CPU: 0 uCODE: 0 UWCS: 0.
Capabilities of this CPU:
    *** None ***
Processes which can only execute on this CPU:
    *** None ***
 

この SHOW CPU/FULL コマンドは, OLEO という VAX 6000-420 システムの CPU 構成を表示しています。主プロセッサ CPU 02 のみが稼動中で,RUN 状態にあります。マルチプロセッサ対応でないドライバが存在するため,マルチプロセッサ処理になっていません。

#5

$ SET PROCESS /AFFINITY /SET=3 SYSTEM/PERMANENT
$ SHOW CPU 3/FULL
  
BIG1, a AlphaServer 4100 5/466 4MB
Multiprocessing is ENABLED. Full checking synchronization image loaded.
  
System Information:
 Page Size     = 8192
 Revision Code =
 Serial Number = NI83603713
 Default CPU Capabilities:
       System: QUORUM RUN
 Default Process Capabilities:
       System: QUORUM RUN
  
Primary CPU = 000
  
CPU 003  State: RUN
 Process Name: SYSTEM
          PID: 00000438
 Capabilities:
       System: QUORUM RUN RAD0
 Slot Context:
   CPU     - Type...........: EV56 (21164A), Pass 2
             State..........: RC, PA, PP, CV, PV, PMV, PL
             Variation......: VAX FP, IEEE FP
             Serial Number..:
             Revision.......:
             Halt Request...: 0
             Software Comp..: 5.5
   PALCODE - Revision Code..: 1.21-01
             Compatibility..: 1
             Max Shared CPUs: 4
             Memory  Space..: Physical = 00000000.00000000  Length = 0
             Scratch Space..: Physical = 00000000.00000000  Length = 0
 Bindings:
    SYSTEM         PID = 00000438  Reason: Affinitized to this CPU
 Features:
    AUTOSTART is enabled.
Disabled for use as a Fastpath Preferred CPU.
Fastpath ports assigned to this CPU:
        PNA0 (user assigned)
 

この例では, SYSTEM プロセスのアフィニティが永久的に CPU 3 に設定されています。 SHOW CPU コマンドは,これが BINDINGS リストであることを示しています。

CPU 3 が Fast Path 優先 CPU として有効化された場合に,ポート PNA0 はユーザにより CPU 3 に割り当てられました。その操作の結果, IO_PREFER_CPUS システム・パラメータの CPU 3 のビットがクリアされました。これにより,Fast Path 優先 CPU として CPU 3 を使用することを無効としました。通常,IO_PREFER_CPUS が変化した場合,FASTPATH_SERVER プロセスが一連の使用可能な CPU 間に Fast Path ポートを再度分配するため,これは過渡的な状態です。

しかし,FASTPATH_SERVER プロセスが存在しない場合, PNA0 は次のいずれかの状態が発生するまで,この CPU に割り当てられたままの状態となります。

  1. SET DEVICE/PREFERRED_CPU コマンド, $QIO あるいは $IO_FASTPATH システム・サービスを使用して,ユーザがこのポートを別の CPU に移動しようとした場合。

  2. CPU が停止した場合。


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