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/ALL
既存のすべてのタスク,つまり,すでに作成されているタスクで,(Ada タスクの場合には)マスタがまだ終了していないタスクを表示の対象として選択します。/CALLS[=n]
表示の対象として選択されたタスクごとに SHOW CALLS コマンドを実行します。これはタスクの現在アクティブなルーチン呼び出し(呼び出しスタック)を示します。/FULL
イベント機能が THREADS の場合は,コマンドを使用します。表示の対象として選択された各タスクについて補足的な情報を表示します。他の修飾子を指定しないで /FULL を指定した場合,あるいは /CALLS または /STATISTICS を指定した場合に,補足的な情報が提供されます。
/HOLD
/NOHOLD(省略時の設定)
イベント機能が THREADS の場合は,PTHREAD tset -n thread-number コマンドを使用します。表示の対象として凍結状態になっているタスクか凍結状態になっていないタスクのいずれかを選択します。
タスクを指定しないと,/HOLD は凍結状態のすべてのタスクを選択します。タスク・リストを指定すると,/HOLD はタスク・リストに載っている凍結状態のタスクを選択します。
タスクを指定しないと,/NOHOLD は凍結状態になっていないすべてのタスクを選択します。タスク・リストを指定すると,/NOHOLD はタスク・リストに載っている凍結状態になっていないタスクを選択します。
/IMAGE
呼び出しスタック上の個々のアクティブな呼び出しのイメージ名を表示します。/CALLS 修飾子と組み合わせたときにのみ有効です。/PRIORITY=(n[,...])
イベント機能が THREADS の場合は,PTHREAD tset -n thread-number コマンドを使用します。タスクを指定しない場合には,指定した優先順位 n のどれかを持つすべてのタスクを選択します。ただし,n は 0 から 15 までの 10 進整数です。タスク・リストを指定すると,指定された優先順位のどれかを持つタスク・リストに載っているタスクを選択します。
/STATE=(state[,...])
タスクを指定しないと,指定された状態,つまり,RUNNING,READY,SUSPENDED または TERMINATED のいずれかになっているタスクすべてを選択します。タスク・リストを指定すると,指定された状態のいずれかになっている,タスク・リスト内のタスクを選択します。/STATISTICS
(Compaq Ada on VAX のみ)タスキング・システム全体のタスク統計情報を表示します。この情報を使用すると,タスキング・プログラムの性能を測定できます。全体のスケジューリング(コンテキスト・スイッチとも言う)の数が多ければ多いほど,タスキングのオーバヘッドが増えます。/TIME_SLICE
(VAX のみ)前回の SET TASK/TIME_SLICE コマンドによる指定に従って,現在のタイム・スライス値を秒単位で表示します。SET TASK/TIME_SLICE コマンドがそれまでに入力されていなかった場合には,プログラムで指定されているタイム・スライス値があればそれを表示します。それまでにタイム・スライス値が設定されていない場合には,値は 0.0,つまりタイム・スライスは無効ということになります。/TIME_SLICE はイベント機能が ADA の時のみに有効になります。
注意
SHOW TASK および SHOW THREAD は同じ意味のコマンドです。これらのコマンドの動作は同じです。タスクは作成されるとすぐに,まず SHOW THREAD コマンドの実行で表示することができます。タスクは終了するか,または(Ada タスキング・プログラムの場合)そのマスタが終了すると,SHOW THREAD コマンドを実行しても表示できなくなります。省略時の設定では,SHOW THREAD コマンドは選択されたタスク 1 つにつき 1 行の情報を表示します。
/IMAGE 修飾子を指定すると,デバッガはまずデバッグ情報を持っている各イメージ(/DEBUG または /TRACEBACK 修飾子を使ってリンクされたもの)に対して SET IMAGE コマンドを実行します。その後,デバッガは呼び出しスタック上の個々のアクティブな呼び出しについて,イメージ名を表示します。出力ディスプレイが拡大され,イメージ名が最初の欄に表示されるようになっています。
share$image_name モジュール名は /IMAGE 修飾子によって提供されるので,デバッガはこの情報は表示しません。
SET IMAGE コマンドは SHOW THREAD/CALLS/IMAGE コマンドが有効な間のみ作用します。デバッガは SHOW THREAD/CALLS/IMAGE コマンドが完了したときに,セット・イメージ状態を復元します。
関連コマンド
DEPOSIT/TASK
EXAMINE/TASK
(SET, SHOW)EVENT_FACILITY
SET TASK|THREAD
#1 |
---|
DBG> SHOW EVENT_FACILITY event facility is ADA ... DBG> SHOW TASK/ALL task id pri hold state substate task object * %TASK 1 7 RUN 122624 %TASK 2 7 HOLD SUSP Accept H4.MONITOR %TASK 3 6 READY Entry call H4.CHECK_IN DBG> |
この例では,SHOW EVENT_FACILITY コマンドは現在のイベント機能として ADA を示します。SHOW TASK/ALL コマンドは,Ada サービスを使用して作成され,現在も存在しているすべてのタスクに関する基本的な情報を提供します。タスクごとに 1 行が使用されます。アクティブなタスクにはアスタリスク(*)が付けられます。この例では,%TASK 1 がアクティブなタスク(RUN 状態にあるタスク)です。
#2 |
---|
DBG> SHOW TASK %ACTIVE_TASK,3,MONITOR |
このコマンドはアクティブなタスク,%TASK 3 タスク,および MONITOR というタスクを表示の対象として選択します。
#3 |
---|
DBG> SHOW TASK/PRIORITY=6 |
このコマンドは優先順位が 6 になっているすべてのタスクを選択します。
#4 |
---|
DBG> SHOW TASK/STATE=(RUN,SUSP) |
このコマンドは実行中であるか,中断されているすべてのタスクを表示の対象として選択します。
#5 |
---|
DBG> SHOW TASK/STATE=SUSP/NOHOLD |
このコマンドは中断されていて,しかも凍結状態でないすべてのタスクを表示の対象として選択します。
#6 |
---|
DBG> SHOW TASK/STATE=(RUN,SUSP)/PRIO=7 %VISIBLE_TASK, 3 |
このコマンドは,可視タスクと %TASK 3 タスクの中から,RUNNING または SUSPENDED STATE になっていて,優先順位が 7 になっているタスクを表示の対象として選択します。
出力を編集するために使用される現在の端末画面の高さ(ページ)と幅を示します。
注意
このコマンドは,デバッガへの Compaq DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースでは使用できません。
SHOW TERMINAL
現在の端末画面の高さと幅は前回 SET TERMINAL コマンドで設定された高さと幅です。省略時の設定では,SET TERMINAL コマンドを入力していなかった場合,現在の高さと幅はターミナル・ドライバに既知の高さと幅(通常,VT シリーズ端末では 24 行,80 列)であり,DCL コマンドの SHOW TERMINAL が表示するのはこの高さと幅です。関連コマンド
SET TERMINAL
SHOW DISPLAY
SHOW WINDOW
DBG> SHOW TERMINAL terminal width: 80 page: 24 wrap: 80 DBG> |
このコマンドは現在の端末画面の幅と高さ(ページ)を 80 列,24 行と表示し,メッセージは 80 列でラップするよう設定されています。
トレースポイントに関する情報を表示します。
SHOW TRACE
/PREDEFINED
定義済みトレースポイントに関する情報を表示します。/USER
ユーザ定義トレースポイントに関する情報を表示します。
SHOW TRACE コマンドは,WHEN 句または DO 句,/AFTER の数などのオプションも含めて,現在設定されているトレースポイントについての情報と,そのトレースポイントが無効になっているかどうかを表示します。省略時の設定では,SHOW TRACE はユーザ定義トレースポイントと定義済みトレースポイントの両方(ただし,ある場合)に関する情報を表示します。これは SHOW TRACE/USER/PREDEFINED コマンドを入力する場合と同じです。ユーザ定義トレースポイントは SET TRACE コマンドで設定されます。定義済みトレースポイントは,デバッガを起動すると自動的に設定され,デバッグの対象になっているプログラムの種類によって異なります。
SET TRACE/AFTER:n を使用してトレースポイントを設定した場合,SHOW TRACE コマンドは 10 進整数 n の現在の値,つまり最初に指定された整数値からトレースポイント記憶位置に到達するたびに1を引いた値を表示します。デバッガは n の値が 0 になるまでトレースポイント記憶位置に到達するたびに n を減少させていきます。0 になると,デバッガはトレース動作を取ります。
Alphaシステムでは,トレースが特定のクラスの命令にある場合は,(SET TRACE/CALL または SET TRACE/RETURN と同様に)SHOW TRACE コマンドは個々の命令を表示しません。
関連コマンド
(ACTIVATE, DEACTIVATE, SET, CANCEL)TRACE
#1 |
---|
DBG> SHOW TRACE tracepoint at routine CALC\MULT tracepoint on calls: RET RSB BSBB JSB BSBW CALLG CALLS DBG> |
この VAX 例では,SHOW TRACE コマンドは現在設定されているすべてのトレースポイントを示します。この例は,実行が CALC モジュール内の MULT ルーチンか,または RET,RSB,BSBB,JSB,BSBW,CALLG または CALLS の命令のどれか 1 つに到達すると必ず検出されるユーザ定義トレースポイントを示します。
#2 |
---|
all> SHOW TRACE/PREDEFINED predefined tracepoint on program activation DO(SET DISP/DYN/REM/SIZE:64/PROC SRC_ AT H1 SOURCE (EXAM/SOURCE .%SOURCE_SCOPE\%PC); SET DISP/DYN/REM/SIZE:64/PROC INST_ AT H1 INST (EXAM/INSTRUCTION .0\%PC)) predefined tracepoint on program termination all> |
このコマンドは現在設定されている定義済みトレースポイントを示します。この例はマルチプロセス・プログラムの場合,デバッガによって自動的に設定される定義済みトレースポイントを示します。新しいプロセスがデバッガの制御下に入ると,プログラム起動のトレースポイントが起動されます。DO 句はプロセス起動トレースポイントが検出されると,SRC_n という名前のプロセス固有のソース表示と INST_n という名前のプロセス固有の機械語命令ディスプレイを作成します。プロセスがイメージ終了を行うと,プログラム終了のトレースポイントが検出されます。
型がコンパイラ生成型ではないプログラム記憶位置の現在の型を示します。/OVERRIDE が指定された場合には,現在の上書き型を示します。
SHOW TYPE
/OVERRIDE
現在の上書き型を示します。
型がコンパイラ生成型ではないプログラム記憶位置の現在の型は前回 SET TYPE コマンドで設定された型です。SET TYPE コマンドを入力していなかった場合,そのような記憶位置の型はロングワード整数になります。すべてのプログラム記憶位置に対する現在の上書き型は前回 SET TYPE/OVERRIDE コマンドで設定された上書き型です。SET TYPE/OVERRIDE コマンドを入力していなかった場合,上書き型はありません。
関連コマンド
CANCEL TYPE/OVERRIDE
DEPOSIT
EXAMINE
(SET,SHOW,CANCEL)MODE
(SET,SHOW,CANCEL)RADIX
SET TYPE
#1 |
---|
DBG> SET TYPE QUADWORD DBG> SHOW TYPE type: quadword integer DBG> |
この例では,型がコンパイラ生成型ではない記憶位置に対して型をクォドワードに設定します。SHOW TYPE コマンドはそれらの記憶位置の現在の省略時の型をクォドワード整数として表示します。これは,特に他に指定がないかぎり(たとえば EXAMINE コマンドで type 修飾子を使用するなどによる),デバッガがそれらの記憶位置にある要素をクォドワード整数として解釈し,表示することを意味します。
#2 |
---|
DBG> SHOW TYPE/OVERRIDE type/override: none DBG> |
このコマンドは上書き型が定義されていないことを表します。
現在のベクタ・モード(同期化または非同期化)を示します。VAX のベクタ化されたプログラムの場合に指定できます。
SHOW VECTOR_MODE
現在のベクタ・モードは前回 SET VECTOR_MODE コマンドで設定されたモードです。SET VECTOR_MODE コマンドを入力していなかった場合,省略時のベクタ・モードは NONSYNCHRONIZED です。関連コマンド
SET VECTOR_MODE [NO]SYNCHRONIZED(VAX のみ)
SYNCHRONIZE VECTOR_MODE(VAX のみ)
DBG> SHOW VECTOR_MODE Vector mode is nonsynchronized DBG> SET VECTOR_MODE SYNCHRONIZED DBG> SHOW VECTOR_MODE Vector mode is synchronized DBG> |
SHOW VECTOR_MODE コマンドは SET VECTOR_MODE コマンドの作用を示します。
ウォッチポイントに関する情報を表示します
SHOW WATCH
SHOW WATCH コマンドは,WHEN 句または DO 句,/AFTER の数などのオプションも含めて現在設定されているウォッチポイントに関する情報と,そのウォッチポイントが無効になっているかどうかを表示します。SET WATCH/AFTER:n を使用してウォッチポイントを設定した場合,SHOW WATCH コマンドは 10 進整数 n の現在の値,つまり最初に指定された整数値からウォッチポイント記憶位置に到達するたびに 1 を引いた値を表示します。デバッガは n の値が 0 になるまでウォッチポイント記憶位置に到達するたびに n を減少させていきます。0 になると,デバッガはウォッチ動作を取ります。
関連コマンド
(ACTIVATE,CANCEL,DEACTIVATE,SET)WATCH
DBG> SHOW WATCH watchpoint of MAIN\X watchpoint of SUB2\TABLE+20 DBG> |
このコマンドは 2 つのウォッチポイントを表示します。1 つは(MAIN モジュールに定義されている)変数 X にあるもので,もう 1 つは SUB2\TABLE+20 の記憶位置(アドレス式 TABLE によって示されるアドレスに 20 バイト加えた位置)にあるものです。
定義済みとユーザ定義の画面モード・ウィンドウの名前と画面位置を示します。
注意
このコマンドは,デバッガへの Compaq DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースでは使用できません。
SHOW WINDOW [window-name[,...]]
windowname
画面ウィンドウ定義の名前を指定します。名前を指定しない場合またはワイルドカード文字のアスタリスク(*)を単独で指定する場合,すべてのウィンドウ定義がリストされます。ウィンドウ名の中ではワイルドカードを使用できます。/ALL 修飾子を指定する場合,ウィンドウ定義名は指定できません。
/ALL
すべてのウィンドウ定義をリストします。
関連コマンド(SHOW,CANCEL)DISPLAY
(SET,SHOW)TERMINAL
(SET,CANCEL)WINDOW
SHOW SELECT
DBG> SHOW WINDOW LH*,RH* window LH1 at(1,11,1,40) window LH12 at(1,23,1,40) window LH2 at(13,11,1,40) window RH1 at(1,11,42,39) window RH12 at(1,23,42,39) window RH2 at(13,11,42,39) DBG> |
このコマンドは LH または RH で始まる名前を持つすべての画面ウィンドウ定義の名前と画面部を表示します。
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