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SET TERMINAL
- JAPANESE
- NOJAPANESE
JAPANESE
端末のタイプを,日本語端末に設定します。このコマンドを実行後に画面をリフレッシュすると,日本語の文字が正しく表示されます。NOJAPANESE
端末が日本語文字をサポートしているという設定を解除します。日本語端末でないときに日本語端末の設定をすると,文字化けを起こして画面表示を破壊することがあります。このようなときに日本語端末の設定を解除すると,日本語の文字はダイアモンド・シンボルで表示され,画面表示は破壊されなくなります。
使用している端末を指定することによって,その端末が持っている文字がすべて表示されるように設定します。ターミナル・エミュレータなど DEC サポート以外の端末を使っているときに DEC XTPU が端末が持っている文字セットの情報を得ることができない場合があります。端末に文字の代わりにダイアモンド・シンボルが表示されるときは, DEC XTPU が端末が持っている文字セットを認識していませんので,このコマンドを使って端末の種類を通知してください。
次のコマンドを実行すると,ダイヤモンド・シンボルになっていた日本語の文字が正しく表示されます。
Command: set terminal japanese Command: refresh
SET WIDTH integer
integer
ディスプレイの幅を示すカラム数。80より大きい値を指定した場合には, SET WIDTHはターミナルを132文字モードに設定し,小さいビデオ・フォントを使用します。値を指定しなかった場合には,日本語 EVE は値を要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して [ Return ] キー,または [ Do ] キーだけを押し,値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。省略時の幅はターミナルの設定と同じです(DCL の SET TERMINAL コマンドの設定にしたがいます)。これは通常80カラムです。拡張ビデオ・オプション(AVO)を装備していない場合には,VT100 シリーズ・ターミナルで80より大きい幅を使用しないでください。
日本語 EVE 画面レイアウトの幅をユーザが指定したカラム数に設定します。このコマンドは,1行に入力できる文字数を変更するわけではなく(これは右マージンによって決定されます),表示される文字数だけを変更します。この設定は日本語 EVE のすべてのウィンドウに適用されます。編集セッションを終了すると,ターミナルの設定が復元されます。すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対して特定の幅を使用する場合には, SET WIDTHコマンドを日本語 EVE イニシャライゼーション・ファイルに登録します。
幅は省略時の右マージンを決定します。ただし, SET RIGHT MARGIN コマンドを使用して右マージンを指定した場合には,そのマージンになります。たとえば,120カラムの幅を使用する場合には,省略時の右マージンは119になります。
現在の幅を確認する場合には,SHOWコマンドを使用します。また,ステータス・ラインの水平方向の長さはウィンドウの幅を示します。
SET WIDTH コマンドは $DEFAULTS$ バッファの右マージンを幅より 1カラムだけ小さい値に設定します。この後,ユーザが作成するバッファは $DEFAULTS$ と同じ右マージンになります。これは他の既存のバッファの右マージンを変更するわけではなく,SET WIDTHコマンドを実行した後に作成するバッファだけに影響を与えます。
次のコマンドは,ディスプレイの幅を132カラムに設定し,あとで80カラムに戻します(これは通常の省略時の設定です)。
Command: SET WIDTH 132 . . . Command: SET WIDTH 80
SET WILDCARD ULTRIX
WILDCARD FINDコマンドに対して ULTRIX 形式のワイルドカードを有効にします。ULTRIX 形式のワイルドカードには,1行の任意の1文字と対応するピリオド( . ),行末に対応するドル記号( $ ),行の先頭に対応するカレット ( ^ )が含まれています。使用できるワイルドカードのリストが必要な場合には, SHOW WILDCARDSコマンドを使用してください。
すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対して ULTRIX 形式のワイルドカードを使用する場合には,SET WILDCARD ULTRIXコマンドを日本語 EVE イニシャライゼーション・ファイルに登録します。省略時の設定は VMS です。
この設定は WILDCARD FINDコマンドにだけ影響を与えます。 GET FILEコマンド,INCLUDE FILEコマンドなどでファイルを指定するときに使用できるワイルドカードには影響ありません。
次のコマンドは,ULTRX 形式のワイルドカードを有効にし,行の最後にある bet や But などの文字列を検索します。
Command: SET WILDCARD ULTRIX Command: WILDCARD FIND b.t$
SET WILDCARD VMS
WILDCARD FINDコマンドに対して VMS 形式のワイルドカードを有効にします(省略時の設定)。VMS 形式のワイルドカードには,1行の任意の文字と対応するパーセント記号( % ), 1行の任意の文字数のテキストと対応するアスタリスク( * ),行末と対応するバックスラッシュ(または円記号)と右山括弧( > )が含まれています。使用できるワイルドカードのリストが必要な場合には,SHOW WILDCARDSコマンドを使用してください。
この設定は WILDCARD FINDコマンドにだけ影響を与えます。 GET FILEコマンド,INCLUDE FILEコマンドなどでファイルを指定するときに使用できるワイルドカードには影響ありません。
次のコマンドは,VMS 形式のワイルドカードを有効にし,行の最後にある bet や But などの文字列を検索します。
Command: SET WILDCARD VMS Command: WILDCARD FIND b%t¥>
SET WRAP
現在のバッファで自動ラップ(自動改行)を有効にすることにより,行の最後に入力するときに,カーソルが右マージンをこえる場合には,日本語 EVE が自動的に新しい行を開始し,ユーザが [ Return ]や FILL コマンドを使用する必要がないようにします(省略時の設定)。SET WRAPコマンドだけを使用しても,既存のテキストが自動改行されたり,書式が変更されるわけではありません。テキストの書式を変更する場合には,FILLコマンドを使用します。
ラップ(自動改行)機能を禁止する場合には,SET NOWRAPコマンドを使用します。その場合,入力は右マージンをこえて挿入されます。この機能は,複数の段階に字下げされたプログラム文や長い表などのように,非常に長い行を編集するときに役立ちます。
ラップ機能はバッファ固有の設定であり,現在のバッファに対してラップ機能を禁止または許可しても,他のバッファの設定には影響ありません。
SHIFT LEFT integer
integer
ウィンドウを左にシフトするカラム数。カラム1より左側にウィンドウをシフトすることはできません。値を指定しなかった場合には,日本語 EVE は値を要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して [ Return ] キー,または [ Do ] キーだけを押し,値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
ユーザが指定したカラム数だけ,現在の日本語 EVE ウィンドウを左に移動します。 SHIFT LEFTコマンドを使用できるのは,その前に SHIFT RIGHTコマンドを使用した場合だけです。SHIFT LEFTコマンドとSHIFT RIGHTコマンドを使用すれば,100文字の長さの行どのように,非常に長いテキストの表示されていない部分を表示でき,そのためにウィンドウの幅を変更したり,132カラム・モードを使用する必要はありません。このコマンドはバッファ内でテキストをシフトするわけではなく,バッファを基準にしたウィンドウの水平方向の位置をシフトします。
日本語 EVE で2つ以上のウィンドウを使用している場合には, SHIFT LEFTコマンドと SHIFT RIGHTコマンドは現在のウィンドウにだけ影響を与えます。
現在の幅とシフトを確認する場合には,SHOWコマンドを使用します。
次の例では,現在のウィンドウを5カラムだけ右にシフトし,その後,5カラムだけさらに右にシフトします(したがって,バッファのカラム11が画面の左端のカラムに表示されます)。その後,ウィンドウを10カラムだけ左にシフトします (この結果,バッファのカラム1が画面の左端のカラムになります)。右にシフトするたびに,日本語 EVE はこれまでのシフトの合計を表示します。
Command: SHIFT RIGHT 5 ウィンドウは 5 カラム右にシフトされました Command: SHIFT RIGHT 5 ウィンドウは 10 カラム右にシフトされました . . . Command: SHIFT LEFT 10 ウィンドウは 0 カラム右にシフトされました
SHIFT RIGHT integer
integer
ウィンドウを右にシフトするカラム数。値を指定しなかった場合には,日本語 EVE は値を要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して [ Return ] キー,または [ Do ] キーだけを押し,値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
ユーザが指定したカラム数だけ現在の日本語 EVE ウィンドウを右に移動します。 SHIFT RIGHTコマンドと SHIFT LEFTコマンドを使用すれば,100文字の長さの行どのように,非常に幅の広いテキストの表示されていない部分を表示でき,そのためにウィンドウの幅を変更したり,132カラム・モードを使用する必要ありません。このコマンドはバッファ内のテキストをシフトするわけではなく,バッファを基準にしてウィンドウの水平方向の位置をシフトします。日本語 EVE で2つ以上のウィンドウを使用している場合には,SHIFT LEFT コマンドと SHIFT RIGHTコマンドは現在のウィンドウにだけ影響を与えます。
現在の幅とシフトを確認する場合には,SHOWコマンドを使用します。
次の例では,現在のウィンドウを5カラムだけ右にシフトし,その後,5カラムだけさらに右にシフトします(したがって,バッファのカラム11が画面の左端のカラムに表示されます)。その後,ウィンドウを10カラムだけ左にシフトします(この結果,バッファのカラム1が画面の左端のカラムになります)。右にシフトするたびに,日本語 EVE はこれまでのシフトの合計を表示します。
Command: SHIFT RIGHT 5 ウィンドウは 5 カラム右にシフトされました Command: SHIFT RIGHT 5 ウィンドウは 10 カラム右にシフトされました . . . Command: SHIFT LEFT 10 ウィンドウは 0 カラム右にシフトされました
SHOW
現在のバッファに関して次の情報を表示します。
- バッファの名前
- バッファに対する入力ファイル(存在する場合)
- バッファに対する出力ファイル(存在する場合) 〈通常は入力ファイルと同じ〉
- バッファが変更されたかどうか
- バッファ内の総行数
- マージン,タブ・ストップ,他のバッファ設定
- ウィンドウの幅とシフト
- バッファ内のマーカの名前(存在する場合)
- バッファに対する省略時以外のキー・マップのリスト (存在する場合)
【操作方法】
- SHOWコマンドを使用します。出力は現在のウィンドウの SHOWという名前の日本語 EVE システム・バッファに表示されます。
- 他のバッファを作成した場合には,日本語 EVE はまず,現在のバッファに関する情報を表示します。他のバッファに関する情報を表示する場合には, [ Do ] キーを押します。編集中のバッファに戻るには,他の任意のキーを押します。
バッファを1つだけしか作成しなかった場合には,任意のキーを押すと,そのバッファに戻ります。
次の例は SHOWコマンドからの典型的な出力を示しています。この場合,MEMO.TXTというファイルを編集しており,すでにいくつかの編集操作を実行し,3つの位置をマークしています。
MEMO.TXT バッファの設定 入力ファイル: DISK$1:[PUPPY]MEMO.TXT;3 入力コードセット: DECKANJI 出力ファイル: DISK$1:[PUPPY]MEMO.TXT;4 出力コードセット: DECKANJI ジャーナル・ファイル: DISK$1:[PUPPY]MEMO_TXT.XTPU$JOURNAL;1 Modified LEFT MARGIN : 1 モード: Insert RIGHT MARGIN: 65 Paragraph indent: none WPS word wrap indent: none Write Modifiable 方向: Forward WINDOW WIDTH: 80 72 行 TAB STOP は 8 カラムごとにセットされています マーク: Here Intro sec Redo_this
SHOW BUFFERS
ユーザが作成したバッファのリストを表示し,リスト内にカーソルを移動することにより,バッファ名を入力せずに,バッファを表示したり,削除できるようにします。このリストにはまた,各バッファ内の総行数,バッファが変更されたかどうか,およびその他の情報も示されます。【操作方法】
- SHOW BUFFERSコマンドを使用します。出力(ユーザが作成したバッファのリスト)は現在のウィンドウの Buffer List という名前の日本語 EVE システム・バッファに表示されます。
- リスト内のバッファの名前の上にカーソルを移動します(リストをスクロールする場合には,[↑]キーと[↓]キーを押すか,または他のカーソル移動キーを使用できます)。
- そのバッファを表示する場合には,SELECTを使用します。日本語 EVE はそのバッファを現在のウィンドウに表示します。
そのバッファを削除する場合には,REMOVE コマンド,または CUTコマンドを使用します。
この操作は実際には,BUFFERコマンドや DELETE BUFFER コマンドを使用するのと同じですが,バッファ名を入力する必要はありません。バッファの削除についての詳しい説明は,DELETE BUFFERコマンドの説明を参照してください。
次の例は,複数のバッファを編集しているときの SHOW BUFFERS コマンドからの典型的な出力を示しています。
バッファ名行数属性 MAIN 0 ROUGH.DAT 97 Modified FINAL.TXT 136 Modified HOLD 6 Modified No-write
SHOW DEFAULTS BUFFER
マージン,タブ・ストップ,方向,モード,最大行数など, $DEFAULTS$ バッファに関する情報を表示します。 $DEFAULTS$ バッファは日本語 EVE システム・バッファであり,ユーザが新しいバッファを作成する場合には,このバッファの設定が使用されます。日本語 EVE を起動するときに,イニシャライゼーション・ファイルを使用すると,イニシャライゼーション・ファイルに登録されているバッファ設定のためのコマンドは,メイン ( または最初の ) バッファだけでなく,$DEFAULTS$ バッファにも適用されます。したがって,ユーザが作成する各バッファは同じ設定になります ( ユーザ固有の省略時の設定を使用できます )。イニシャライゼーション・ファイルにバッファ設定のためのコマンドが登録されていない場合には,日本語 EVE の省略時の設定が使用されます。
【操作方法】
- SHOW DEFAULTS BUFFERコマンドを使用します。出力は現在のウィンドウの SHOW という名前の日本語 EVE システム・バッファに表示されます。
- 編集中のバッファに戻るには,任意のキーを押します。
次の例は,SHOW DEFAULTS BUFFERコマンドからの典型的な出力を示しています。
$DEFAULTS$ バッファの設定 Not modified LEFT MARGIN : 1 モード: Insert RIGHT MARGIN: 77 Paragraph indent: none WPS word wrap indent: none Read-only Unmodifiable 方向 : Forward Max lines: No limit TAB STOP は 8 カラムごとにセットされています Word wrap: on
SHOW DEFAULTS BUFFERコマンドからの出力は SHOW という名前の日本語 EVE システム・バッファに格納されます。イニシャライゼーション・ファイルを作成するときの参照情報として使用するなどの目的で,この情報を保存する場合には,次のコマンドを使用します。この場合,SHOW バッファを DEFAULTS.LIS というファイルに書き込みます。
Command: SHOW DEFAULTS BUFFER Command: BUFFER SHOW Command: WRITE FILE defaults.lis
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