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指定した装置クラス,装置名,エラー・ログ・エントリ・タイプのいずれかに起因するイベントを,イベント・ログ・レポートに含めます。
/INCLUDE= [装置クラス | 装置名 | エントリ・タイプ] [,...]
装置クラス
装置名
エントリ・タイプ
装置クラス,装置名,エントリ・タイプのいずれかを示すキーワードを 1 つ以上指定します。複数のキーワードを指定する場合,キーワードをコンマで区切り,リスト全体を括弧で囲んでください。ADAPTER
BUSES
CACHE
DISKS
INFORMATIONAL
LINE_PRINTER
REALTIME
SYNC_COMMUNICATIONS
TAPES
VECTOR
WORKSTATION
DB 装置グループ DBA1 特定の装置またはユニット番号 (DBA1,HSC1$DUA1,DYA0) 装置リスト (DB,DR,XF) 装置グループ・リスト
ATTENTIONS 装置アテンション・エントリをレポートに含める。 BUGCHECKS すべてのタイプのバグチェック・エラーをレポートに含める。 CONFIGURATION システム構成エントリをレポートに含める。 CONTROL_ENTRIES 制御エントリをレポートに含める。制御エントリには,次の種類がある。
- 電源障害後のシステム再始動
- タイムスタンプ
- システム・スタートアップ
- $SNDERR メッセージ (エラー・ログにメッセージを送るシステム・サービス)
- オペレータ・メッセージ
- ネットワーク・メッセージ
- ERRLOG.SYS 作成
CPU_ENTRIES CPU 関連エントリをレポートに含める。 CPU エントリには,次の種類がある。
- SBI アラートまたはフォルト
- 未定義割り込み
- MBA/UBA アダプタ・エラー
- 非同期書き込みエラー
- UBA エラー
DEVICE_ERRORS 装置エラーをレポートに含める。 ENVIRONMENTAL_ENTRIES 環境エントリをレポートに含める。 MACHINE_CHECKS マシン・チェック・エラーをレポートに含める。 MEMORY メモリ・エラーをレポートに含める。 SNAPSHOT_ENTRIES スナップショット・エントリをレポートに含める。 SYNDROME 弊社サポート要員が問題を調べる際に使用する症状を記述するコンソール出力エントリを含める。 TIMEOUTS 装置タイムアウト・エラーをレポートに含める。 UNKNOWN_ENTRIES エントリ・タイプが未知であるか,または装置タイプや装置クラスが未知であるエントリを含める。 UNSOLICITED_MSCP 非請求 MSCP エントリを出力レポートに含める。 VOLUME_CHANGES ボリューム・マウント・エントリとボリューム・ディスマウント・エントリをレポートに含める。
装置クラス,装置名,エントリ・タイプを示す 1 つ以上のキーワードのいずれかにより,1 つ以上の装置を指定できます。サポートしていない装置が記録した装置レジスタの内容を含んでいるレポートを出力するには,UNKNOWN_ENTRIES キーワードを指定します。
エントリに関する既知の情報は変換され,その他の情報は 16 進ロングワードで出力されます。
/INCLUDE と /EXCLUDE の両方で装置クラス・キーワードまたは装置名の構成を指定した場合,/INCLUDE 修飾子が優先されます。
BUSES キーワードは,BI バスのエラー・ログ・エントリを含めます。 DEVICE_ERRORS キーワードは,BI アダプタのエントリを含めます。
#1 |
---|
DIAGNOSE/INCLUDE=MTA0 |
装置 MTA0 のエントリが詳細 (省略時の設定) レポートに含まれます。これらのエントリは,省略時のエラー・ログ・ファイル ERRLOG.SYS に格納されています。
#2 |
---|
DIAGNOSE/INCLUDE=MTA0/EXCLUDE=TAPES |
ERRLOG.SYS ファイルの詳細 (省略時の設定) レポートに,装置 MTA0 が含まれます。他の磁気テープ装置は,すべてレポートから除外されます。
#3 |
---|
DIAGNOSE/INCLUDE=(MTA0,VOL) |
MTA0 のすべてのエントリとボリューム・マウントとディスマウント・エントリが,詳細 (省略時の設定) レポートに含まれます。これらのエントリは,省略時のエラー・ログ・ファイル ERRLOG.SYS に格納されています。
#4 |
---|
DIAGNOSE/INCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES) |
すべてのディスクのすべてのエントリ,およびボリューム情報のすべてのエントリが,詳細 (省略時の設定) レポートに含まれます。これらのエントリは,省略時のエラー・ログ・ファイル ERRLOG.SYS に格納されています。
#5 |
---|
DIAGNOSE/INCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES,DEVICE_ERROR) |
ディスクのすべてのエントリ,すべてのボリューム・エントリ,およびディスクに関するすべての装置エラー情報が,レポートに含まれます。これらのエントリは,省略時のエラー・ログ・ファイル ERRLOG.SYS に格納されています。
#6 |
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DIAGNOSE/INCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES,DEVICE_ERROR,BUGCHECK) |
ディスクのすべてのエントリ,ボリューム変更のすべてのエントリ,ディスクに関するすべての装置エラー情報のエントリ,およびバグチェック・エラーのすべてのエントリが,詳細 (省略時の設定) レポートに含まれます。これらのエントリは,省略時のエラー・ログ・ファイル ERRLOG.SYS に格納されています。
各入力ファイルについて選択するエントリと拒否するエントリの数を指定する情報メッセージを SYS$OUTPUT に送るかどうかを制御します。省略時の設定では,このメッセージは表示されません。
/[NO]LOG
$ DIAGNOSE/LOG ERRLOG.OLD;5 |
ERRLOG.OLD;5 に関する情報メッセージが,SYS$OUTPUT に送られます。
OpenVMS Cluster システムの特定のノードに関するエラー・ログ・エントリで構成されるレポートを作成します。
/NODE= (ノード名[,...])
ノード名
1 つ以上の OpenVMS Cluster メンバの名前を指定します。名前は 6 文字以内です。複数の名前を指定する場合,それぞれの名前をコンマで区切り,リスト全体を括弧で囲んでください。
$ DIAGNOSE/NODE=(GARCIA,LESH) SYS$SYSROOT:[SYS*.SYSERR]ERRLOG.SYS |
クラスタ・システムを,BROOME,GARCIA,LESH,PUTNAM のメンバで構成しています。GARCIA と LESH について記録されたエントリだけが,出力される詳細 (省略時の設定) レポートに含まれます。
レポートの出力ファイルを指定します。
/OUTPUT [=ファイル指定]
ファイル指定
レポートの出力ファイル。ファイルの指定方法については,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。
/OUTPUT 修飾子を省略した場合,出力は SYS$OUTPUT に送られます。 /OUTPUT 修飾子にファイル指定を指定すると,選択した出力ファイルにレポートが格納されます。装置やディレクトリの指定を省略すると,現在の装置と省略時のディレクトリが使用されます。ファイル名を省略すると,入力ファイルのファイル名が使用されます。ファイル・タイプを省略すると,省略時のファイル・タイプ .LIS が使用されます。/OUTPUT は,/BINARY 修飾子と併用しないようにしてください。
$ DIAGNOSE/OUTPUT=ERROR_LOG.LIS ERRLOG.OLD;72 |
ERRLOG.OLD;72 から作成されたエントリを,省略時の詳細レポート ERROR_LOG.LIS に格納しています。
拒否するエントリのバイナリ・レコードを格納させるファイルの名前を指定できます。
/REJECTED [=ファイル指定]
ファイル指定
拒否するエントリを格納させるファイルの名前を指定します。
/REJECTED 修飾子は,オリジナルのバイナリ・イベント・ログ・エントリのコピーを格納するバイナリ・ファイルを作成します。 /SINCE,/BEFORE,/ENTRY 修飾子で時間間隔を指定したり,/INCLUDE, /EXCLUDE 修飾子でフィルタを指定したりしたためにイベント・ログ・エントリが拒否された場合,このエントリは指定ファイルに書き込まれます。拒否するエントリは,次のいずれかに該当するため変換されないエントリです。
- /EXCLUDE 修飾子で指定したエントリ
- /INCLUDE 修飾子で指定しなかったエントリ
- /SINCE 修飾子と /BEFORE 修飾子で指定した期間に発生しないエントリ
- /ENTRY 修飾子で指定したエントリ範囲にないエントリ
/REJECTED 修飾子にファイル指定を指定すると,拒否するレコードのイメージ・コピーが出力ファイルに格納されます。装置やディレクトリを指定しない場合,現在の装置と省略時のディレクトリが使用されます。ファイル名を省略すると,入力ファイルのファイル名が使用されます。ファイル・タイプを省略すると,省略時のファイル・タイプ .REJ が使用されます。
$ DIAGNOSE/INCLUDE/BINARY=MTA0/REJECTED=REAL_ERRS.DAT ERRLOG.OLD;5 |
MTA0 装置に適用するエントリは除き,ERRLOG.OLD;5 のすべてのエントリのイメージ・コピーが,出力ファイル REAL_ERRS.DAT に格納されます。 /BINARY 修飾子が使用されています。
指定した日時以降の日付のエントリだけをレポート対象として指定します。
/SINCE [=日時]
日時
エラー・レポートの対象を,指定した日時以降の日付のエントリに制限します。
絶対時刻による指定だけが有効です。時刻の指定方法については,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。/SINCE 修飾子を省略すると,すべてのエントリが処理されます。日時を指定せずに /SINCE を指定した場合,省略時の設定の TODAY が使用されます。
$ DIAGNOSE/SINCE=19-APR-2000:15:00 ERRLOG.OLD;56 |
ERRLOG.OLD;56 から作成される詳細 (省略時の設定) レポートには, 2000 年 4 月 19 日 15 時以降に記録されたエントリが格納されます。
イベント・ログのすべてのイベントの要約情報を作成します。DECevent ユーティリティの出力例の項に,要約レポートの例が記載されています。
/SUMMARY
/SUMMARY 修飾子によって,指定した入力イベント・ログ・ファイルから要約レポートを作成します。/BINARY 修飾子は,/SUMMARY と併用しないようにしてください。
$ DIAGNOSE/SUMMARY ERRLOG.OLD;5 |
ERRLOG.OLD;5 のすべてのエントリの要約レポートが出力されます。
簡潔レポートを作成します。DECevent ユーティリティの出力例の項に,簡潔レポートの例が記載されています。
/TERSE
/TERSE 修飾子を指定すると,各イベント・エントリのレジスタおよびヘッダが標準のレポート形式になりますが,各レジスタの内容はユーザが読めるメッセージには変換されません。/TERSE レポート修飾子を /BINARY 修飾子と併用しないでください。
$ DIAGNOSE/TERSE ERRLOG.OLD;97 |
ERRLOG.OLD;97 からレジスタおよびヘッダ情報が含まれる簡潔レポートが出力されます。
9.4 DECevent ユーティリティの出力例
イベント・ログ・レポート例
DECevent イベント管理ユーティリティでは,次の 5 種類のレポートを出力することができます。
ここでは,各レポート・タイプの例を挙げて説明します。
詳細レポートを作成するには,/FULL 修飾子を使用します。詳細レポート形式では,イベント・ログの各エントリのすべての情報が変換されます。詳細レポートは,レポート・タイプをコマンド行で指定しない場合の省略時のレポート・タイプです。
次の 2 つのコマンドはいずれも,詳細レポートを出力します。
$ DIAGNOSE/FULL $ DIAGNOSE |
******************************** ENTRY 1 ******************************** Logging OS 1. OpenVMS System Architecture 2. Alpha OS version V7.3-1 Event sequence number 1583. Timestamp of occurrence 18-APR-2000 09:21:18 System uptime in seconds 58004. Error mask x00000000 Flags x0001 Dynamic Device Recognition present Host name COGENT Alpha HW model DEC 3000 Model 400 System type register x00000004 DEC 3000 Unique CPU ID x00000002 mpnum x000000FF mperr x000000FF Event validity -1. Unknown validity code Event severity -1. Unknown severity code Entry type 100. Major Event class 3. IO Subsystem IO Minor Class 1. MSCP IO Minor Sub Class 5. Logged Message ---- Device Profile ---- Vendor Product Name RAID 0 - Host Based Unit Name COGENT$DPA Unit Number 10. Device Class x0001 Disk ---- IO SW Profile ---- VMS DC$_CLASS 1. VMS DT$_TYPE 175. ---- MSCP Logged Msg ---- Logged Message Type Code 22. RAID Message RAID Event Type 8. Remove Member Distinguished Member 0. Member Index 1. RAID Urgency 4. Global Disk Error RAID Status x00180009 Bit 00 - Reduced Bit 03 - Striped Bit 19 - FE Dis FE Bit 20 - BC Buff Copy Off RAIDset Name KGB **************************************************************************** |
簡略レポートを作成するには,/BRIEF 修飾子を使用します。簡略レポート形式では,イベント・ログの各エントリのキー情報が変換されます。
簡略レポート形式を作成するには,次のコマンドを入力します。
$ DIAGNOSE/BRIEF |
次の例は簡略レポートの形式を示しています。
******************************** ENTRY 1 ******************************** Logging OS 1. OpenVMS System Architecture 2. Alpha OS version V7.3-1 Event sequence number 1583. Timestamp of occurrence 18-APR-2000 09:21:18 System uptime in seconds 58004. Error mask x00000000 Host name COGENT Alpha HW model DEC 3000 Model 400 System type register x00000004 DEC 3000 Unique CPU ID x00000002 mpnum x000000FF mperr x000000FF Event validity -1. Unknown validity code Event severity -1. Unknown severity code Major Event class 3. IO Subsystem IO Minor Class 1. MSCP IO Minor Sub Class 5. Logged Message ---- Device Profile ---- Vendor Product Name RAID 0 - Host Based Unit Name COGENT$DPA Unit Number 10. Device Class x0001 Disk Logged Message Type Code 22. RAID Message RAID Event Type 8. Remove Member Distinguished Member 0. Member Index 1. RAID Urgency 4. Global Disk Error RAID Status x00180009 Bit 00 - Reduced Bit 03 - Striped Bit 19 - FE Dis FE Bit 20 - BC Buff Copy Off RAIDset Name KGB ***************************************************************************** |
簡潔レポートを作成するには,/TERSE 修飾子を使用します。簡潔レポート形式では,バイナリ・イベント情報,レジスタ値,および ASCII メッセージが凝縮して出力されます。
簡潔レポートを作成するには,次のコマンドを入力します。
$ DIAGNOSE/TERSE |
******************************** ENTRY 1 ******************************** Logging OS 1. System Architecture 2. OS version V7.3-1 Event sequence number 1583. Timestamp of occurrence 2000041809211800 System uptime in seconds 58004. Error mask x00000000 Flags x0001 Host name COGENT Alpha HW model DEC 3000 Model 400 System type register x00000004 Unique CPU ID x00000002 mpnum x000000FF mperr x000000FF Event validity -1. Event severity -1. Entry type 100. Major Event class 3. IO Minor Class 1. IO Minor Sub Class 5. ---- Device Profile ---- Vendor Product Name RAID 0 - Host Based Unit Name COGENT$DPA Unit Number 10. Device Class x0001 ---- IO SW Profile ---- VMS DC$_CLASS 1. VMS DT$_TYPE 175. ---- MSCP Logged Msg ---- Logged Message Type Code 22. RAID Event Type 8. Distinguished Member 0. Member Index 1. RAID Urgency 4. RAID Status x00180009 RAIDset Name KGB ********************************************************************** |
要約レポートを作成するには,/SUMMARY 修飾子を使用します。要約レポート形式では,イベント・ログの各エントリの統計の要約が出力されます。
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