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COPY コマンドは,入力ファイル指定に論理名 TAPE を使用して,磁気テープ上のすべてのファイルを,現在の省略時のディスクおよびディレクトリ上にコピーするよう要求しています。コピーされたファイルはすべて,ファイル名とファイル・タイプを保持します。
#13 |
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$ ALLOCATE CR: _CR1: ALLOCATED $ COPY CR1: CARDS.DAT $ DEALLOCATE CR1: |
この例の ALLOCATE コマンドは,排他的なカード・リーダの使用を要求しています。 ALLOCATE コマンドからの応答は,カード・リーダ CR1 の装置名を示しています。
カード・リーダを占有したら,カードのデックをリーダに入れ,入力ファイルとしてカード・リーダを指定して COPY コマンドを入力できます。 COPY コマンドはカードをファイル CARDS.DAT に読み込みます。カード・デックの終端 (EOF) は, EOF カード (12-11-0-1-6-7-8-9 overpunch) により示されていなければなりません。
DEALLOCATE コマンドは,カード・リーダを解放します。
#14 |
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$ COPY [SMITH]MONKEY.DIR [JONES] $ COPY [SMITH.MONKEY]*.* [JONES.MONKEY]*.* |
この例では,COPY コマンドを用いて, [JONES]MONKEY.DIR ディレクトリ・ファイルとして登録される新しい空のディレクトリ [JONES.MONKEY] を作成します。 COPY コマンドで [JONES]MONKEY.DIR ディレクトリ・ファイルを作成したら, [JONES.MONKEY] ディレクトリ上にファイルをコピーあるいは作成できます。
例中の 2 番目の COPY コマンドは, [SMITH.MONKEY] ディレクトリから [JONES.MONKEY] ディレクトリにファイルをコピーします。
#15 |
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$ COPY [SMITH]CATS.DIR [SMITH]DOGS.DIR |
この例では,COPY コマンドを用いて,新しい空のファイル [SMITH]DOGS.DIR を作成します。 [SMITH]CATS.DIR ファイルと同じ属性を持つディレクトリ・ファイルを作成するには,この COPY コマンドを使用してください。以下のコマンドを入力しても,同じ結果が得られます。
$ CREATE/DIRECTORY [SMITH.DOGS]
#16 |
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$ COPY [SMITH]TIGER.DIR [SMITH.ANIMALS] $ COPY [SMITH.TIGER]*.* [SMITH.ANIMALS.TIGER]*.* $ DELETE [SMITH.TIGER]*.*;* $ SET PROTECTION=W=D TIGER.DIR $ DELETE TIGER.DIR; |
この例ではまず,COPY コマンドを用いて新しい空のディレクトリ・ファイル [SMITH.ANIMALS]TIGER.DIR を作成します。続くコマンドでは, [SMITH.TIGER] ディレクトリから [SMITH.ANIMALS.TIGER] ディレクトリへファイルをコピーし,さらに元の TIGER.DIR ディレクトリを削除します。 TIGER.DIR はディレクトリ・ファイルなので,これを削除する前に,保護コードを削除 (D) にしておかなければなりません。
FTP ユーティリティを起動して, TCP/IP 接続経由で異なるファイル・システムを持つホスト間でファイルを転送します。
COPY/FTP 入力ファイル指定出力ファイル指定
入力ファイル指定
コピーする既存のファイル (コピー元ファイル) の名前を指定します。出力ファイル指定
入力ファイルをコピーする先の出力ファイル (コピー先ファイル) の名前を指定します。
COPY/FTP コマンドは,ファイル転送プロトコル (FTP) を使用して,リモート・ノードからファイルをコピーします。このコマンドが提供するサービスは, FTP のアーキテクチャに基づく機能のサブセットです (提供される FTP プログラムの使用法については,ベンダのマニュアルを参照してください)。
OpenVMS 間の転送
両方のマシンがOpenVMS構造化転送をサポートしている場合,/BINARY,/ASCII,および /FDL 修飾子は無視されます。協調動作する OpenVMS FTP のクライアントとサーバは,正しいOpenVMS属性を使用して自動的にファイルを転送します。
COPY/FTP では,一般にリモート・ファイル指定でアスタリスク・ワイルドカード文字 (*) がサポートされています。
/ANONYMOUS
単一または複数のノードに匿名アクセスします。/ANONYMOUS は,省略時のリモート・アクセスです。リモート・ノードに対するパスワードの形式は, "user@fullyqualifiednodename" でなければなりません。/ASCII
ASCII ファイル (テキスト・ファイル) を識別するために使用します。 /ASCII は,省略時の設定です。/BINARY
バイナリ・ファイルを識別するために必要です。/FDL
この修飾子はオプションです。FDL(ファイル定義言語) ファイルとの会話を行います。ローカルな OpenVMS システムにファイルがコピーされる時は,リモート FDL ファイルが検索され,ファイル定義が復元されます。ファイルがローカルな OpenVMS システムの外にコピーされる時は,要求したファイルに加え,FDL ファイルが作成され,コピーされます。 /FDL が指定されてもベンダのアプリケーションがサポートしていない場合は,警告メッセージが出力される可能性があります。/LOG
ファイルが転送された場合,SYS$OUTPUT にメッセージを表示します。/NOSTRUVMS
STRU OpenVMS 転送の試行を明示的に無効にするために使用します。そうでない場合,サーバによっては試行時に強制終了する可能性があります。/PASSIVE=オプション
FTP クライアントとサーバのどちらがデータ接続を開始するかを制御します。この修飾子を指定しなかった場合は,Internet Protocol に応じた値が使用されます。 IPv4 の場合は OFF,IPv6 の場合は ON が使用されます。/PASSIVE オプションは,次の表のとおりです。
オプション 説明 OFF FTP サーバがデータ接続を開始します。 ON (省略時の値) FTP クライアントがデータ接続を開始します。 これは,FTP クライアントとサーバ間にファイアウォールがあるためにサーバからの接続ができない場合に使用されます。
ON が省略時の値となるのは,/PASSIVE が指定された場合のみです。
この修飾子が機能するためには,基盤となる TCP/IP ネットワーク製品がこの修飾子を認識し, FTP パッシブをサポートしている必要があります。
/PASSIVE 修飾子は FTP PASV コマンドと同値です。
/VERBOSE
/NOVERBOSE
(バナー・メッセージを含む) すべてのメッセージが端末に表示されるかどうかを指定します。省略時の設定では,メッセージの表示を禁止します。
#1 |
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$ COPY/FTP/FDL/ANON rms_indexed_file.idx - remotehst5::"/public/rms.idx.file" |
この例では,TCP/IP 接続を介して,OpenVMS RMS ファイル rms_indexed_file.idx から remotehst5 上のリモート・ファイル public/rms.idx.file へ転送を行います。リモート・ノードへのアクセスは匿名で行われ,FLD ファイルが作成され, rms_indexed_file.inx とともにコピーされます。
#2 |
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$ COPY/FTP/VERBOSE sys$login:login.com - xdelta.zko.dec.com"username password"::sys$login:login.tmp |
この例では,TCP/IP 接続を介して, OpenVMS RMS ファイル sys$login:login.com からリモート・ファイル sys$login:login.tmp へ,リモート・システムのユーザ名とパスワードを指定して転送を行います。
#3 |
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$ COPY/FTP/LOG RESULTS.LOG - _To: grad.uq.edu.au"JONES BYRONBAY"::DKA200$:[JONES.DATA] |
この例では,COPY/FTP コマンドで RESULTS.LOG ファイルを, uq.edu.au インターネット・ドメイン内にある grad ノード上のユーザ・アカウント JONES とパスワード BYRONBAY を指定して DKA200$:[JONES.DATA]RESULTS.LOG へ転送を行います。
RCPユーティリティを起動して,TCP/IP接続経由で,ホスト間でファイルをコピーします。
COPY/RCP 入力ファイル指定出力ファイル指定
入力ファイル指定
コピーする既存のファイル(コピー元ファイル)の名前を指定します。出力ファイル指定
入力ファイルをコピーする先の出力ファイル (コピー先ファイル) の名前を指定します。
COPY/RCP コマンドは,RCP ユーティリティを使用して,リモート・ホストとの間で 1 つまたは複数のファイル (またはディレクトリ階層) をコピーします。TCP/IP 用の OpenVMS DCL コマンドは, DECnet ネットワーク接続用の DCL コマンドと同じリモート・ファイル指定書式をサポートしています。一部のファイル・トランザクション・アプリケーションのインプリメントでは,コピー元ファイルとコピー先ファイルがともにリモートのファイル指定であるファイル転送がサポートされています。
完全なリモート・ファイル指定形式は,次のとおりです。
node"username password account"::filename.ext
ファイルが OpenVMS 以外のシステムに存在する場合,ファイル名を二重引用符で囲みます。たとえば,U32 という Tru64 UNIX ノード上の /usr/users/user/Orders というファイルにアクセスするには,次のように指定します。
U32"user password"::"/usr/users/user/Orders"
UNIX® システムは,大文字と小文字を区別するファイル指定をサポートしていることに注意してください。
/AUTHENTICATE
リモート・ノードにアクセスするのに利用される,Kerberous 認証を指定します。/LOG
ファイルが転送されたときに,SYS$OUTPUT にメッセージを表示します。/PRESERVE
ファイルの保護コードを保持します。/RECURSIVE
ザブディレクトリのコピーを要求します。/TRUNCATE=USERNAME
ユーザ名を 8 文字で切り捨てます。/USERNAME=ユーザ名
リモート・ユーザ名を指定する,オプションの修飾子です。省略時の操作では,ローカル端末のユーザ名と同じユーザ名を用いて,リモート・システムにログインします。このコマンドは, /USERNAME の値として引用符号に囲まれたパラメータをサポートします。
#1 |
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$ COPY/RCP local_file.c remotehst4"Smith smpw"::rem_file.c |
この例では,TCP/IP 接続を介して, local_file.c をリモート・ホスト上の rem_file.c へコピーします。
順編成ディスク・ファイル,または順編成ファイルを作成します。
CREATE ファイル指定[,...]
ファイル指定[,...]
作成する1つまたは複数の入力ファイルの名前を指定します。ワイルドカード文字は使用できません。ファイル名,またはファイル・タイプを省略しても CREATE コマンドからは省略時の設定は与えられないため,ファイル名やファイル・タイプは,空文字列になります。既存のファイル名を指定した場合には,新しいバージョンが作成されます。
CREATE コマンドは,新しい順編成ディスク・ファイルを作成します。会話型モードでは,コマンド行の入力後に入力する行は,新しく作成されるファイルのレコードになります。ファイル入力を終了するには,Ctrl/Z を押します。コマンド・プロシージャ・ファイルから CREATE コマンドを入力する場合,システムは,レコードの最初の位置がドル記号 ($) になるまで,コマンド・プロシージャ・ファイル以降のすべてのレコードを新しいファイルに読み込みます。ファイル入力は,レコードの最初の位置がドル記号になるか,コマンド・プロシージャの終了とともに終了します。
CREATE コマンドで既存のファイル指定を使用すると,新しく作成されるファイルのバージョン番号は,同じ指定を持つ既存ファイルより大きいバージョン番号になります。
CREATE コマンドを使用して論理名サーチ・リストにファイルを作成すると,ファイルは論理名変換で生成された最初のディレクトリだけに作成されます。
通常,出力ファイルの所有者は,出力ファイルの作成者と同じです。ただし,拡張特権を持つ利用者が出力ファイルを作成すると,所有者は親ディレクトリの,または出力ファイルの前バージョンの所有者になります。
拡張特権には,次の特権が含まれます。
- SYSPRV (システム特権) または BYPASS
- システム利用者識別コード (UIC)
- GRPPRV (グループ特権)。親ディレクトリ (または出力ファイルの前バージョン) の所有者が新しい出力ファイルの作成者と同じグループに属する場合
- 親ディレクトリ (または出力ファイルの前バージョン) の所有者を表す識別子 (資源属性付き)
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
コマンド実行として作成される新しい各ファイルのファイル指定を表示します。/OWNER_UIC=uic
自分の UIC と異なる UIC を指定するためには, SYSPRV(システム特権)特権が必要です。作成するファイルの所有者の利用者識別コード (UIC) を指定します。 UIC は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』に説明されている,標準的な UIC 形式を使用して指定します。
/PROTECTION=(所有区分[:アクセス・コード][,...])
ファイルに適用される保護を定義します。
- 所有区分は,システム (S), 所有者 (O), グループ (G) またはワールド (W) から指定します。
- アクセス・コードは,読み込み (R), 書込み (W), 実行 (E),または削除 (D) から指定します。
各アクセス・カテゴリの値を指定しない場合や,/PROTECTION 修飾子を省略すると, CREATE コマンドは,指定されていない各カテゴリごとに以下の保護を適用します。
ファイルが既に存在している 適用される保護 Yes 既存ファイルの保護 No 現在の省略時の保護
注意
アクセスを指定しないでファイルを作成しようとすると,そのファイルにはシステムの省略時の RMS 保護値が適用されます。アクセスを指定しないファイルを作成するには, SET SECURITY/PROTECTION コマンドを使用してください。
保護コードの指定についての詳細は,『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。
/VOLUME=n
各ファイルが,マルチボリューム・セットの指定された相対ボリューム番号に作成されます。省略時の設定では,ファイルは,マルチボリューム・セットの任意の場所に作成されます。
#1 |
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$ CREATE MEET.TXT John, Residents in the apartment complex will hold their annual meeting this evening. We hope to see you there, Regards, Elwood [Ctrl/Z] |
省略時のディレクトリにテキスト・ファイル MEET.TXT を作成します。このテキスト・ファイルには,Ctrl/Z が入力されるまでの行が入っています。
#2 |
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$ CREATE A.DAT, B.DAT Input line one for A.DAT... Input line two for A.DAT... . . . [Ctrl/Z] Input line one for B.DAT... Input line two for B.DAT... . . . [Ctrl/Z] $ |
ターミナルから CREATE コマンドを入力した後では,システムは CTRL/Z によって最初の入力を終了するまで, A.DAT という順編成ファイルに入力行を読み込みます。次の入力データは,B.DAT という 2 番目のファイルに入力されます。この場合も,CTRL/Z により入力は終了します。
#3 |
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$ FILE = F$SEARCH("MEET.TXT") $ IF FILE .EQS. "" $ THEN CREATE MEET.TXT John, Residents in the apartment complex will hold their annual meeting this evening. We hope to see you there, Regards, Elwood $ ELSE TYPE MEET.TXT $ ENDIF $ EXIT |
この例では,省略時のディスクとディレクトリにファイル MEET.TXT があるかどうか検索します。ファイルが存在しなければ, CREATE コマンドを使って MEET.TXT というファイルを作成します。
#4 |
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$ SET DEFAULT DKA500:[TEST] $ SET PROCESS /CASE=CASE_LOOKUP=SENSITIVE /PARSE_STYLE=EXTENDED $ CREATE COEfile.txt [Ctrl/Z] $ CREATE COEFILE.TXT [Ctrl/Z] $ CREATE CoEfIlE.txt [Ctrl/Z] $ DIRECTORY Directory DKA500:[TEST] CoEfIlE.txt;1 COEFILE.TXT;1 COEfile.txt;1 |
この例では,DKA500 は ODS-5 ディスクです。プロセスを CASE_LOOKUP=SENSITIVE に設定し,大文字大文字小文字の区別が異なるだけで名前は同じ複数のファイルを作成すると, DCL は 2 つ目以降のファイルを新しいファイルとして処理し,この例のようにリストします。
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