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装置との接続が切断されたときに,シャドウ・セットのマウント・チェックが行われている場合は,この修飾子を使用して,そのメンバをただちにシャドウ・セットから除外することができます。
シャドウ・セットのマウント・チェックが行われていない場合,アクションはただちには実行されません。装置との接続が切断されても,シャドウ・セットのマウント・チェックが行われていない場合は,この修飾子を使用して,シャドウ・セットのメンバにフラグを付け,マウント・チェックの開始と同時にそのメンバをシャドウ・セットから除外することができます。
指定される装置は,コマンドが発行されたノードにマウントされているシャドウ・セットのメンバでなければなりません。
この修飾子が指定する値は,特定の装置に対するシステム・パラメータ SHADOW_MBR_TMO を無効にします。シャドウ・セットの各メンバに異なる MEMBER_TIMEOUT 値を割り当てることができます。
n の有効な範囲は 1〜16777215 秒です。
指定される装置は,コマンドが発行されたノードにマウントされているシャドウ・セットのメンバでなければなりません。
この修飾子が指定する値は,特定のシャドウ・セットに対するシステム・パラメータ MVTIMEOUT によって指定される値を無効にします。
n の有効な範囲は 1〜16777215 秒です。
指定されるシャドウ・セットは,コマンドを実行するノード上にマウントされていなければなりません。
この修飾子を指定しても,アクションが実行されるわけではないことに注意してください。アクションを実行するには,/(NO)ENABLE,/(NO)POLL,/SWITCH のいずれかを併用する必要があります。
優先 CPU の選択だけでなく,このポートにはユーザ優先 CPU が設定されます。ユーザ優先 CPU を設定することにより,そのユーザ優先 CPU が停止するまでは,別の CPU に割り当てられることを防ぐことができます。この修飾子は省略することができます。/NOPREFERRED_CPUS 修飾子を指定した場合,そのポートに対するユーザ優先 CPU はクリアされますが,継続して Fast Path ポートであり,現在の優先 CPU は変更されません。
同一のコマンド行で /PREFERRED_CPUS および /NOPREFERRED_CPUS の両方を指定した場合,/NOPREFERRED_CPUS は無視されます。
Fast Path が有効である場合,DCL コマンドの SHOW DEVICES/FULL を使用することで,現在の優先 CPU およびユーザ優先 CPU を表示することができます。
I/O 性能を向上させる Fast Path 機能の使用法についての詳細は,『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照してください。
指定されるコストの有効な範囲は 1 〜 65,535 単位です。
シャドウイング・ドライバは,個々のシャドウ・セット・メンバが最初にマウントされるときに,省略時の READ_COST の値を割り当てます。省略時の値は,装置のタイプと,それをマウントしているシステム内での構成によって異なります。次のリストでは,省略時の READ_COST の割り当てコストが小さい順に,装置のタイプを示します。
/READ_COST 修飾子が指定する値は,省略時の割り当てを無効にします。シャドウイング・ドライバは,シャドウ・セット・メンバの現在のキューの深さの値を READ_COST 値に加え,最も小さい値のメンバから読み込みを行います。
クラスタを構成するシステムは,各シャドウ・セット・メンバにそれぞれ異なるコストを割り当てることができます。
この修飾子でシャドウ・セット・メンバではなくシャドウ・セット (DSAnnnn:) が指定されている場合, /READ_COST 修飾子は,すべてのシャドウ・セット・メンバの読み込みコスト設定を,シャドウイング・ソフトウェアによって自動的に決定されている省略時の読み込みコスト設定に戻します。指定されたシャドウ・セットは,コマンドが実行されるノードにマウントされていなければなりません。この場合,コストとして指定されている値は無視されるので,どんな数値を指定してもかまいません。
/SITE コマンド修飾子が指定されている場合,シャドウイング・ドライバは,省略時の READ_COST 値を割り当てるときに,サイト値を考慮に入れます。ある装置が"リモート位置にある直接接続された装置"のカテゴリに分類されるかどうかをシャドウイング・ソフトウェアが判断するためには,シャドウ・セットとシャドウ・セット・メンバの両方に /SITE コマンド修飾子を適用する必要があります。
サイト 1 にあるシステムのシャドウ・セットに対して要求された読み込みは,同じサイト 1 にあるシャドウ・セット・メンバに対して実行されます。サイト 2 にある同じシャドウ・セットに対して要求された読み込みは,サイト 2 にあるメンバから読み込むことができます。
装置のエラー回数と操作回数のいずれかまたは両方をリセットします。次のキーワードのいずれかまたは両方を指定する必要があります。
ERROR_COUNT | エラー回数をリセットします。 |
OPERATION_COUNT | 操作回数をリセットします。 |
いずれかの回数をリセットすると,エラー・ログにメッセージが送信されます。このメッセージは,回数がリセットされたことと,リセット前のカウンタの値を表示します。
SHADOW_SITE_ID システム・パラメータは,シャドウ・セットの省略時のサイト位置を定義します。シャドウ・セットの省略時の位置は,/SITE 修飾子を使用して無効にすることができます。
n で表されるサイト位置の有効な範囲は 1 〜 255 です。
この修飾子を適用すると,このコマンドまたは SET SHADOW/SITE コマンドで設定を変更するまで有効です。
この修飾子を使用すると,各シャドウ・セット・メンバとシャドウ・セットに /SITE 修飾子を指定している場合に,システムに物理的にローカルなメンバが読み込みの優先ディスクとなるので,読み込みパフォーマンスが向上します。ファイバ・チャネル構成では,異なるサイトのシャドウ・セット・メンバが,システムに直接接続されます。ボリューム・シャドウイングおよびクラスタ・ソフトウェアでは,マルチサイトのファイバ・チャネル構成でのローカルとリモートの区別はありません。
キュー名は,ファイルが登録されるプリント・キューを示します。キュー名を指定していない場合には,省略時の値として,プリンタまたはターミナルの名前が使用されます。
中間ディスク名は,スプールされたファイルが書き込まれるディスクを示します。中間ディスク名を指定していない場合には,省略時の値として, SYS$DISK( 現在の省略時の装置 ) が使用されます。中間ディスクは,ファイルを書き込む前にマウントしておかなければなりません。
装置がディスクにスプールされたあと,スプールされた装置が /NOSPOOLED に設定されるまで,そのディスクはディスマウントできなくなります。スプール属性を変更する場合には,前もってすべてのチャネルの割り当てを,印刷装置から解除しなければなりません。また,その装置に割り当てられているキューも停止しなければなりません。
このコマンドには OPER 特権が必要です。また,テープ装置に通常見られることですが,その装置が別のプロセスによって割り当てられている場合は,SHARE 特権が必要です。
#1 |
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$ SET DEVICE/SPOOLED=(LPA0) LPA0: |
この例では,/SPOOLED 修飾子は,LPA0 というプリント・キューが,ディスク・ファイルがプリントされる前に,中間ディスクにスプールされることを要求しています。中間ディスクを指定しないため,省略時の値として,SYS$DISK が使用されます。
#2 |
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$ SET DEVICE/ERROR_LOGGING DKB2: |
この例では,装置 DKB2 について報告されたすべての装置エラーが,エラー・ログ・ファイルに記録されることを要求しています。
#3 |
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$ SET DEVICE/NOAVAILABLE DRA0: |
この例では,装置 DRA0 にディスクをマウントできないようにしています。
#4 |
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$ SET DEVICE/DUAL_PORT DRA0: |
このコマンドを実行すると,装置 DRA0 でデュアル・ポートの機能が使用可能になります。
#5 |
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$ SET DEVICE/PREFERRED_CPU=1 PNA0 |
Fast Path ポート PNA0 が CPU 1 に割り当てられ,ユーザ優先 CPU が 1 に設定されます。
#6 |
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$ SET DEVICE/NOPREFERRED_CPU PNA0 |
ポート PNA0 に対するユーザ優先 CPU がクリアされますが, Fast Path ポートのままであり,CPU 1 が現在の優先 CPU です。
#7 |
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$ SET DEVICE/PREFERRED_CPU=(0,1,2) PNA0 |
オペレーティング・システムが Fast Path ポート PNA0 に対する優先 CPU として CPU 0,1,2 を選択し,ユーザ優先 CPU を選択した CPU に設定します。
#8 |
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$ SET DEVICE $1$DGA1001:/PATH=PGB0.0123-4567-89AB-CDEF/ENABLE |
この例では,切り替えパス・デスティネーションとして PGB0.0123-4567-89AB-CDEF パスを有効とするよう要求しています。この要求の前にそのパスが有効な状態である場合は,エラーは通知されません。/NOENABLE オプションが使用されていた場合は,そのパスは切り替えパスの対象から除外されます。
#9 |
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$ SET DEVICE $1$DGA1001:/PATH=PGB0.0123-4567-89AB-CDEF/POLL |
この例では,切り替えパス・デスティネーションとして PGB0.0123-4567-89AB-CDEF パスを有効とし,継続した利用可能状態のポーリングを有効とするよう要求しています。 /NOPOLL オプションが使用されていた場合は,そのパスは利用可能ポーリング・パスの対象から除外されます。
#10 |
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$ SET DEVICE $1$DGA1001:/PATH=PGB0.0123-4567-89AB-CDEF/SWITCH |
この例では,現在のパスから PGB0.0123-4567-89AB-CDEF パスに切り替えるよう要求しています。万一パスに障害が発生した場合は,未指定パスの切り替えアルゴリズムが使用されます。
#11 |
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$ ! Command sequence used on system 1 at site 1: $ MOUNT/SYSTEM DSA0:/SHADOW=($1$DGA0:,$1$DGA1:) TEST $ SET DEVICE/SITE=1 DSA0: $ ! $ ! Command sequence used on system 2 at site 2: $ MOUNT/SYSTEM DSA0:/SHADOW=($1$DGA0:,$1$DGA1:) TEST $ SET DEVICE/SITE=2 DSA0: $ ! $ ! Commands used on both system 1 and system 2: $ SET DEVICE/SITE=1 $1$DGA0: $ SET DEVICE/SITE=2 $1$DGA1: |
この例では,サイト 1 にあるシステムは,物理的にローカルなディスクである $1$DGA0 からすべての読み込みを実行します。これに対して,サイト 2 にあるシステムは,物理的にローカルなディスクである $1$DGA1 からすべての読み込みを実行します。
ローカル・ノードのディスクを, OpenVMS Cluster 内のすべてのノードから使用できるようにします。OpenVMS Cluster 環境下でのみ使用可能です。
SET DEVICE/SERVED ノード名$DDcu:
ノード名$DDcu:
クラスタ内のノードから使用できるようにする,装置の名前を指定します。
SET DEVICE/SERVED コマンドは,大容量記憶制御プロトコル (MSCP) サーバと組み合せて,ローカル・ノード上のディスクをクラスタ内のすべてのノードで使用できるようにするために使用します。ローカル・ノードは,OpenVMS Cluster のメンバでなければなりません。また,ローカル MSCP サーバは,システム生成ユーティリティ (SYSGEN) で起動されていなければなりません。次の条件では,SET DEVICE/SERVED コマンドは使用できません。
- フェーズ II シャドウ・セット仮想ユニット提供下において
- すでにマウントされている装置上において
- システム・ディスク上において
- クォーラム・ディスク上において
SET DEVICE/SERVED コマンド文字列は,ローカルのスタートアップ・コマンド・ファイルの一部として含めることができ,またマウント・ユーティリティがそのディスクをマウントしてクラスタ全体を使用可能にする前に,入力することができます。サービスするディスクを Mount ユーティリティでマウントする ( クラスタ全体で使用できるようになる ) 前に入力できます。
#1 |
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$ SET DEVICE/SERVED DRA4: |
この例では,ローカル・ノードの DRA4: というディスク装置を,クラスタ内の他のすべてのプロセッサから使用できるようにするために, MSCP サーバに指示を与えます。
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