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TELNET アプリケーションを起動することによって, TCP/IP 接続を介してリモート・ホストへの接続を確立します。
SET HOST/TELNET
- IP ホスト名
- IP アドレス
IP ホスト名あるいは IP アドレスのどちらか一方だけを指定できます。 |
IP ホスト名
リモート・ホストの IP ホスト名を指定します。IP アドレス
リモート・ホストの IP アドレスを指定します。
SET HOST/TELNET コマンドを使用すると,ユーザの ( ローカル・ ) システムで動作する Telnet クライアント・ソフトウェアを起動して,リモート・ホストに接続できます。リモート・ホストを指定するパラメータは,IP ホスト名または IP アドレスです。ほとんどの属性は,リモート・ノードと交渉されます。 /AUTHENTICATE 修飾子を除き,修飾子は,例外的な状況 ( たとえば,リモート・サーバが,パラメータの交渉をサポートしないで,特定の属性を要求する接続の場合 ) のみで使用されます。
/AUTHENTICATE
リモート・ノードへのアクセスのために Kerberos 認証を使用することを指定します。/PORT=ポート
使用するリモート TCP ポート番号を指定します。省略時の設定は 23 です。/TERMINAL_TYPE=タイプ
ターミナル・エミュレータを, 1 つのターミナル・タイプ (VT100, VT200, VT300, VT400, VT500) に設定します。
#1 |
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$ SET HOST/TELNET remotehst2 |
この例では,TCP/IP 接続を介して,リモート・ホスト remotehst2 へのTELNET 接続を確立します。
TCP/IP 接続を介して,リモート IBM ホストへの接続を確立します。これによって,TN3270 ターミナル・エミュレータを起動することにより,ローカルなキーボードが IBM-3279 クラスのターミナル・キーボードをエミュレートします。
SET HOST/TN3270
- IP ホスト名
- IP アドレス
IP ホスト名あるいは IP アドレスのどちらか一方だけを指定できます。 |
IP ホスト名
リモート・ホストの IP ホスト名を指定します。IP アドレス
リモート・ホストの IP アドレスを指定します。
SET HOST/TN3270 コマンドを使用すると,ローカル・ホストで TN3270 ターミナル・エミュレータ Telnet クライアント・プログラムを起動して,リモートの IBM システム上の Telnet サーバに接続できます。リモート・ホストを指定するパラメータは,IP ホスト名または IP アドレスです。 TN3270 クライアントは,自動的に端末のタイプ (IBM-3278-2,IBM-3278-3,IBM-3278-4,またはIBM-32798-5) を判定します。
/AUTHENTICATE
リモート・ノードへのアクセスのために Kerberos 認証を使用することを指定します。/PORT=ポート
使用するリモート TCP ポート番号を指定します。省略時の設定は 23 です。/TERMINAL_TYPE
ターミナル・エミュレータを, 1 つのターミナル・タイプ (VT100, VT200, VT300, VT400, VT500) に設定します。
#1 |
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$ SET HOST/TN3270 remotehst3 |
この例では,TCP/IP 接続を介して,リモート IBM システム remotehst3 上の TELNET サーバへの接続を確立します。
DEFINE/KEY コマンドにより定義されたキーのキー定義状態の設定およびロックを行います。
SET KEY
DEFINE/KEY コマンドを使用してキーパッド・キーを定義する場合,キー定義に特定の状態名を割り当てることができます。キーを押したときにその状態が設定されていないと,定義は処理されません。現在の状態を適切な状態に変更するには,SET KEY コマンドを使用します。
/LOG (省略時の設定)
/NOLOG
キーの状態が設定されていることを示すメッセージを,システムが表示するかどうかを制御します。/STATE=状態名
/NOSTATE
状態名を指定します。状態名には,任意の英数字文字列を指定できます。 /STATE 修飾子を省略するか,もしくは /NOSTATE 修飾子を指定した場合は,現在の状態は変更されません。省略時の設定は DEFAULT です。
#1 |
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$ SET KEY /STATE=EDITING |
この例の SET KEY コマンドは,キーの状態を EDITING に設定しています。ここで,状態 EDITING に定義されたキー定義を使用できます。
会話型の制限 ( システム上で許可された会話型ユーザの数 ) を設定します。または,会話型の制限および現在の会話型のユーザの数を表示します。ログインの制限を設定するためには, OPER( オペレータ ) 特権が必要です。
SET LOGINS
SET LOGINS コマンドは,過去にさかのぼりません。SET LOGINS コマンドを入力する前にシステムにログインしたすべてのユーザは,このコマンドに影響されません。ただし,設定した上限に到達すると,だれかがログアウトするまで,それ以上のユーザはこのシステムにログインできません。 OPER 特権を持つユーザは,上限の影響を受けません。/INTERACTIVE=n 修飾子でパラメータ値を指定しない場合は, SET LOGINS コマンドは次の情報を表示します。
Login quotas - Interactive limit=x, Current interactive value=y
値 x は現在の会話型の上限を表し,値 y は現在システムにログインしているユーザ数を表します。
/INTERACTIVE[=n]
システムへのアクセスを許可されている,会話型のユーザの数を設定します。パラメータ n が指定された場合は,会話型の制限は値 n に設定されます。パラメータ n が指定されなかった場合は, SET LOGINS コマンドは現在の会話型の制限と会話型のユーザの数を表示します。
#1 |
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$ SET LOGINS/INTERACTIVE=5 %SET-I-INTSET, login interactive limit=5, current interactive value=3 |
この例では,SET LOGINS コマンドは, 5 つの会話型ユーザだけがシステムにログインできるように設定しています。
#2 |
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$ SET LOGINS/INTERACTIVE %SET-I-INTSET, login interactive limit=9, current interactive value=6 |
パラメータを指定しないで SET LOGIN コマンドを入力した場合は,上の例に示すように,ログインに関する現在の状態が表示されます。返されたメッセージは,システム上の最大会話型ユーザ数は 9 であることと,現在ログインしている会話型のユーザ数は 6 であることを示しています。変更は行われません。
直後のファイル操作用の磁気テープ装置に関連した,省略時の属性を定義します。SET MAGTAPE コマンドは,外部のボリュームにマウントされた磁気テープ装置に対して有効です。
SET MAGTAPE 装置名[:]
装置名[:]
属性を定義する磁気テープ装置の名前を指定します。この装置は,他のいかなるユーザに対しても割り当てられてはなりません。
/DENSITY=密度値
フォーリン・マウントされたテープやラベルの無いテープの書き込み操作の省略時の記録密度を指定します。指定できる記録密度は次のとおりです。
キーワード 意味 DEFAULT 省略時の密度 800 NRZI 800 BPI 1600 PE 1600 BPI 6250 GRC 6250 BPI 3480 IBM 3480 HPC 39872 BPI 3490E IBM 3480 圧縮 833 DLT TK50: 833 BPI TK50 DLT TK50: 833 BPI TK70 DLT TK70: 1250 BPI 6250 RV80 6250 BPI EQUIVALENT 注意: 上記のキーワードは OpenVMS V7.2 よりも前の TMSCP/TUDRIVER コードでのみ有効です。この他のキーワードは Alpha システムでのみサポートされます。 TK85 DLT Tx85: 10625 BPI - Cmpt III - Alpha のみ TK86 DLT Tx86: 10626 BPI - Cmpt III - Alpha のみ TK87 DLT Tx87: 62500 BPI - Cmpt III - Alpha のみ TK88 DLT Tx88: (Quantum 4000) - Cmpt IV - Alpha のみ TK89 DLT Tx89: (Quantum 7000) - Cmpt IV - Alpha のみ QIC すべての QIC 装置は装置設定のみ - Alpha のみ 8200 Exa-Byte 8200 - Alpha のみ 8500 Exa-Byte 8500 - Alpha のみ DDS1 Digital Data Storage 1 - 2G - Alpha のみ DDS2 Digital Data Storage 2 - 4G - Alpha のみ DDS3 Digital Data Storage 3 - 8-10G - Alpha のみ DDS4 Digital Data Storage 4 - Alpha のみ AIT1 Sony Advanced Intelligent Tape 1 - Alpha のみ AIT2 Sony Advanced Intelligent Tape 2 - Alpha のみ AIT3 Sony Advanced Intelligent Tape 3 - Alpha のみ AIT4 Sony Advanced Intelligent Tape 4 - Alpha のみ DLT8000 DLT 8000 - Alpha のみ 8900 Exabyte 8900 - Alpha のみ SDLT SuperDLT - Alpha のみ SDLT320 SuperDLT320 - Alpha のみ
テープ密度キーワードは短縮することはできません。
/END_OF_FILE
現在のテープ位置に EOF を書き込みます。/FAST_SKIP=オプション
ファイル・マークあるいはレコードでのスキップを可能にします。
注意
このテープ位置修飾子は,ローカルな SCSI テープ装置のみで使用できます。
PER_IO (省略時の設定) ローカル MK 装置で,ファイル・マークでのスキップ機能を使用できるようにします。テープ装置は,SCSI READ POSITION コマンドを使用することができ,データの終端でのブランク・チェックを通知することができなければなりません。 IO$M_ALLOWFAST 機能修飾キーが IO$_SKIPFILE とともに適用されなければなりません。そうでない場合は,レコードによるスキップ機能を使用してファイルをスキップします。 ALWAYS ローカル MK 装置で,ファイル・マークでのスキップ機能を使用できるようにします。テープ装置は,ファイル・マークでのスキップ機能をサポートすることができなければならず, IO$_SKIPFILE 機能に対する修飾キーは必要ありません。 NEVER ローカル MK 装置で,レコードでのスキップ機能だけを使用できるようにします。レコードでのスキップによるスキップ・セマンティックに依存したユーティリティを使用している場合は, BACKUP あるいは COPY に対して前方の位置付けを使用させるため,このオプションを使用する必要があります。
/LOG
/NOLOG
ログを表示します。/LOGSOFT (省略時の設定)
/NOLOGSOFT
装置のソフトエラーを記録するかどうかを指定します。ソフトエラーとは,ソフトウェアの介入なしにハードウェア単体によって修正されたエラーです。この修飾子は TU78 等のハードウェアエラー修正機能を持った装置に対してのみ使用できます。他の装置に対して指定した場合は無視されます。/MEDIA_FORMAT=[NO]COMPACTION
TA90E テープ装置に対してデータ圧縮とレコードブロッキングを行うかどうか指定します。行う場合は,1 テープ(カートリッジ)に格納可能なデータ量が増えます。圧縮するか/しないかは,1 テープ(カートリッジ)全体でどちらか一方になります。
/RETENSION
TZK10 テープカートリッジの巻きとり巻き戻しを行います。テープ上のデータ維持のため,定期的にこの操作を行うことをおすすめします。/RETENSION 修飾子は, /REWIND または /UNLOAD とともに指定しなければなりません。 /REWIND または /UNLOAD 操作の前に /RETENSION 操作が実行されます。テープをアンロードしない場合は /RETENSION/REWIND を,テープをアンロードする場合は /RETENSION/UNLOAD を,それぞれ使用します。
この修飾子は TZK10 に対してのみ有効です。非 SCSI ドライブに対しては無視されます。
/REWIND
テープを巻き戻します。/SKIP=オプション
次のオプションにより,位置を決めます。
BLOCK: n 指定ブロック数スキップ END_OF_TAPE EOT マークに位置付ける FILES: n 指定テープマーク数スキップ (非ファイル) テープはちょうど n 番目のテープマークを過ぎた所に位置付けられます。 n が負の場合でも同じで,テープマークの直前ではありません。既にテープマークの直後に位置付いていた場合, n に -1 を指定してもテープ位置は変わりません。 (テープは直前のマークの先頭に位置付いた後またテープマークの直後に戻ります。詳細は『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。)
RECORD: n 最大 32767 までの指定レコード数スキップ
/UNLOAD
テープを巻き戻しアンロードします。
#1 |
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$ MOUNT MTB1:/FOREIGN $ SET MAGTAPE MTB1: /DENSITY=800 |
装置 MTB1: にテープをフォーリン・マウントし,記録密度を 800 BPIに設定しています。
#2 |
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$ MOUNT MTA0:/FOREIGN $ SET MAGTAPE MTA0:/SKIP=FILES:4 |
装置 MTA0: にテープをフォーリン・マウントし, 4 つのファイルをスキップしています。
システム・メッセージの表示形式の設定したり,またはプロセス・レベルのメッセージ・ファイルを指定します。システム・メッセージを変更,および補足することができます。
SET MESSAGE [ファイル指定]
ファイル指定
プロセス・レベルのメッセージ・ファイルを指定します。システム・メッセージ・ファイルや,既在のプロセス・メッセージ・ファイル内の同じステータスに対するメッセージは,指定したメッセージ・ファイル内のものに置き換えられます。ファイル指定にファイル・タイプを指定していない場合には,省略時のファイル・タイプとして,EXE が使用されます。ファイル指定に,ワイルドカード文字は使用できません。パラメータ省略時は,修飾子はシステム・メッセージ・ファイルに適用されます。
SET MESSAGE コマンドは, OpenVMS システムで表示するメッセージ・フィールドを指定します。メッセージの形式は,次のとおりです。
%FACILITY-L-IDENT, text
プロセスの作成時の省略時の設定では,ファシリティ,重大度,ID,およびメッセージ本文の 4 つのメッセージ・フィールドのすべてが表示されます。表示されるメッセージ・フィールドを制御するには,適切な修飾子を指定します。たとえば,メッセージ表示から FACILITY フィールドを除外するには, SET MESSAGE /NOFACILITY を指定します。
ログイン・コマンド・ファイルに SET MESSAGE コマンドをいれると,プロセスのメッセージ表示の特定の部分を選択できます。
システム・メッセージを上書き,または補足する場合も, SET MESSGE コマンドを使用します。ソフトウェアがエラーを検出して $GETMSG システム・サービスを起動する場合には,必ずイメージ・メッセージ・セクション,プロセス・パーマネント・メッセージ・ファイル,システム・メッセージ・ファイルという順序でメッセージ・ファイルが検索されます。したがって,SET MESSAGE コマンドを使用すれば,検索する順序の最初にメッセージを導入することができます。つまり,システム・メッセージを変更したり補足することができます。新しいメッセージ定義が影響するのは,本人のプロセスだけであることに注意してください。
SET MESSAGE コマンドでファイルを指定した場合に,プロセス・パーマネント・メッセージ・ファイルが存在するときには,古いファイルが削除され新しいファイルが追加されます。
指定するメッセージ定義は, MESSAGE コマンドでのコンパイルが成功したものでなければなりません。 Message ユーティリティを使用して,独自のメッセージを作成する方法についての詳細は,『OpenVMS Command Definition, Librarian, and Message Utilities Manual』を参照してください。
/DELETE
現在選択されているプロセス・メッセージ・ファイルを,プロセスから削除することを指定します。 /DELETE 修飾子を使用する場合には,ファイル指定ができません。/FACILITY (省略時の設定)
/NOFACILITY
プロセスに対して戻されるすべてのメッセージに,ファシリティ名が表示されるかどうかを指定します。/IDENTIFICATION (省略時の設定)
/NOIDENTIFICATION
プロセスに対して戻されるすべてのメッセージに,メッセージ識別コード・フィールド ( メッセージ識別の省略形 ) が含まれるかどうかを指定します。/SEVERITY (省略時の設定)
/NOSEVERITY
プロセスに対して戻されるすべてのメッセージに,重大度レベルが表示されるかどうかを指定します。/TEXT (省略時の設定)
/NOTEXT
プロセスに対して戻されるすべてのメッセージに,メッセージ文が表示されるかどうかを指定します。
#1 |
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$ TYPE XXX %TYPE-W-OPENIN, error opening DB1:[MARSHALL]XXX.LIS; as input -RMS-E-FNF, file not found . . . $ SET MESSAGE/NOIDENTIFICATION . . . $ TYPE XXX %TYPE-W, error opening DB1:[MARSHALL]XXX.LIS; as input -RMS-E, file not found |
この例では,最初のTYPEコマンドを入力する場合に,エラー・メッセージはすべてのフィールドを含みます。その後,SET MESSAGE コマンドは,今後表示されるメッセージから,メッセージ識別コード・フィールド ( メッセージ文の省略形 ) を省略することを指定しています。
#2 |
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$ SET MESSAGE NEWMSG |
この SET MESSAGE コマンドは,システム・メッセージを NEWMSG.EXE のメッセージに切り替えています。
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