日本語 OpenVMS
V7.3-2 リリース・ノート


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3.14.3 VT500 端末サポートの制限

日本語 SMG では次のルーチンで VT500 端末をサポートしません。これらのルーチンで VT500 固有の属性を引き数で指定しても無視されます。

SMG$GET_KEYBOARD_ATTRIBUTES
SMG$GET_PASTEBOARD_ATTRIBUTES
SMG$SET_TERM_CHARACTERISTICS

3.15 その他の制限事項

3.15.1 KCODE

KCODE ユーティリティを使用してファイルのコード変換を行った場合,入力ファイルと出力ファイルの各レコードのバイト数は,変化しません。また,1バイト・コードと漢字コードが混在して使用されている場合,シフト・コードは挿入されませんので,1バイト・コードと漢字コードの区別がつかなくなります。したがって,逆変換を行っても,データはもとには戻りません。

3.15.2 KCONVERT

KCONVERT ユーティリティでは,/MODE 修飾子によって,変換フィールドの最初が漢字で始まるか,半角カタカナで始まるかを指定しますが, /FIELD 修飾子の指定が,漢字の 2 バイト目から始まるような指定になっている場合であっても,/FIELD で指定された位置から変換します。このような指定が行われた場合,変換結果は保証されません。

3.15.3 KANJIGEN

アプリケーション・キーパッドを使用するアプリケーションで KANJIGEN の設定を文字単位編集機能を有効にして使用する場合,端末の制御文字の設定を 7 ビットにしてください。

3.15.4 KANJITERM.COM

KANJITERM.COM は,端末装置の属性を設定するためのコマンド・プロシージャですので,バッチ・ジョブやネットワーク・ジョブで使用することはできません。 KANJITERM.COMは,その中でジョブのモードをチェックし, INTERACTIVEモードでない場合には何も実行せずに終了します。

KANJITERM.COM は日本語 OpenVMS VAX ワークステーション・ソフトウェアと日本語 DECwindows のターミナル・エミュレータについてはサポートしていません。

3.15.5 JDICEDIT

JDICEDIT をバッチ・ジョブで使用した場合, illegal I/O function code のエラーでアボートします。

個人辞書にユーザ定義文字を登録した場合,EDIT サブコマンド使用時における画面上では正しく表示されません。ただし,登録されたユーザ定義漢字を,かな漢字変換に用いることには問題ありません。

個人辞書に追加登録できる単語の数は,最大約 100,000 語です。ただし,登録単語数が増加すると,かな漢字変換時の単語の検索に時間がかかるようになります。実用上の登録単語数の上限は,約 30,000 語と考えてください。

3.15.6 SNAPSHOT ファシリティ(VAX のみ)

日本語 OpenVMS VAX バージョン 7.3 で SNAPSHOT ファシリティを使用して再立ち上げを行う場合,次のような警告メッセージが表示されますが, システムの運用には差し支えありません。


 
    %SNAPSHOT-W-UNCERTDRVR, FIDRIVER is not certified for a snapshot 
    %SNAPSHOT-W-UNCERTDRVR, FHDRIVER is not certified for a snapshot 
    %SNAPSHOT-W-UNCERTDRVR, ASDRIVER is not certified for a snapshot 
    %SNAPSHOT-W-UNCERTDRVR, SYS$COMMON:[SYS$LDR]JSY$RMS_EXTENSION.EXE is    
    not certified for a snapshot 
 

3.15.7 翻訳メッセージ/ヘルプ

日本語 OpenVMS VAX バージョン 7.3 および日本語 OpenVMS Alpha バージョン 7.3 が提供する翻訳メッセージおよび翻訳ヘルプの中には,標準版 OpenVMS VAX バージョン 7.3 または標準版 OpenVMS Alpha バージョン 7.3 に対応していないものがあります。翻訳メッセージ / 翻訳ヘルプと標準版(英語)のメッセージ / ヘルプの内容に差異がある場合は,標準版の内容が優先されます。

3.15.8 Hypersort (高性能 Sort/Merge)

Alpha V7.0

OpenVMS Alpha バージョン 7.0 から提供されるようになった, Hypersort は日本語文字列のソート,マージを行うことができません。日本語文字列のソート,マージを行うには従来のソート,マージ機能をご利用ください(特別な設定を行わない限り, SORT,MERGE コマンドでは従来のソート,マージ機能が呼び出されます)。

3.15.9 JLB$GET_INPUT

日本語ライブラリの漢字変換入力ルーチン,JLB$GET_INPUT では,入力した文字がエコーバックされるのは画面上の 1 行だけで,それを越える場合,次の行にラップされません。1 行に入り切れない分は画面にエコーバックされませんが,第 1 引数で指定した入力文字列の最大サイズまで書き込むことができます。このとき,プロンプト文字列にボールドや下線などのエスケープ・シーケンスが含まれていると,その分画面にエコーバックされる範囲が小さくなり,見かけ上入力できる文字数が少なくなりますが,実際には入力文字列のサイズ分の入力が可能です。

3.15.10 日本語環境設定ユーティリティ (JSY$CONTROL)

SET LOCALE コマンドで ja_JP.SJIS を設定してもロケールをサポートしていない日本語端末ドライバ,日本語メッセージ,および日本語ヘルプは正しく動作しませんので, SET LOCALE コマンドでは ja_JP.SJIS を設定しないようにしてください。

ユーザ・アプリケーションで Shift JIS ロケールを設定したい場合は, DCL の DEFINE LANG コマンドを使用してください。


$ DEFINE LANG ja_JP.SJIS 


第 4 章
リタイア情報

この章では,日本語 OpenVMS バージョン6.1,バージョン 6.2 でリタイアした機能についてお知らせします。

4.1 リタイアした機能

4.1.1 JEDIT日本語エディタのリタイア

Alpha V6.2, VAX V6.1

JEDITは,VAX/VMS標準エディタであるEDTの日本語版として日本語VMSユーザに広く支持されてきましたが,OpenVMS VAX はバージョン6.0 から, OpenVMS AXP はバージョン6.1から EDTは標準サポートからはずれました。JEDITは,日本語 OpenVMS VAX バージョン 6.1,日本語 OpenVMS Alpha バージョン 6.2 からサポートされません。

4.1.2 KPRINT

V6.2

KPRINT は,VAX バージョン 6.0,AXP バージョン 1.5 以前の日本語OpenVMS で LN80 等の非 DEC 漢字プリンタを使用する際のツールとして提供されてきましたが,バージョン 6.1 から全ての非 DEC 漢字プリンタがサポートからはずれました。これに伴い, KPRINT は,日本語OpenVMS VAX バージョン6.2 および Alpha バージョン6.2からサポートされません。

なお,OpenVMS Freeware CD-ROM バージョン 2.0 には,KPRINT がフリーウェアとして提供されています。

4.1.3 WPMENU

V6.2

WPMENU は,初心者向けの簡易メニューシステムとして提供されてきましたが,日本語エディタ JEDIT や漢字プリンタ LA80/LN80 がサポートからはずれたことに伴い,日本語OpenVMS VAX バージョン6.2 および Alpha バージョン6.2 からサポートされません。

4.1.4 FDESIGN(VAX のみ)

VAX V6.2

FDESIGN は,CMGR ユーティリティ導入後も日本語 VWS サポート用として提供されてきましたが,日本語 VWS が OpenVMS バージョン6.0 以降をサポートしていないことに伴い,日本語OpenVMS VAX バージョン6.2からサポートされません。

4.1.5 FEDIT

V6.2

FEDIT は,CMGR ユーティリティ導入後も日本語 DECwindows/Motif サポート用として提供されてきましたが,日本語 DECwindows/Motif の DECterm ターミナル・エミュレータが DEC DRCS 文字集合をサポートしたことに伴い,日本語OpenVMS VAX バージョン6.2 および Alpha バージョン6.2 からサポートされません。CMGR ユーティリティをご利用ください。

4.1.6 KDUMP(VAX のみ)

VAX V6.2

KDUMP は,日本語OpenVMS Alpha に合わせて日本語OpenVMS VAX バージョン6.2からサポートされません。

なお,OpenVMS Freeware CD-ROM バージョン2.0 には,KDUMP がフリーウェアとして提供されています。

4.1.7 日本語 VAXTPU(JTPU)(VAX のみ)

VAX V6.2

日本語 VAXTPU は,DEC XTPU (eXtended Text Processing Utility) の導入に伴い,日本語OpenVMS VAX バージョン6.2 からサポートされません。DEC XTPU は,DECTPUに複数文字セットを扱う機能を拡張した,新しいテキスト処理ユーティリティです。日本語EVE V3は,DEC XTPU上に作られています。

4.1.8 カナ EDT(VAX のみ)

VAX V6.1

カナ EDT はOpenVMS 標準エディタであるEDTのカナ版として提供されてきましたが, OpenVMS バージョン6.0 からは,DECTPU が標準エディタとなり,EDT は標準サポートからはずれました。これに伴い,カナ EDT はバージョン 6.1 から提供されていません。

4.1.9 カナ DRIVER(VAX のみ)

VAX V6.1

カナカードリーダ・カナラインプリンタがサポートされなくなりました。これに伴い,CRDRIVER,LPDRIVER はバージョン 6.1 から提供されていません。

4.1.10 RUX05,RQX05 8インチ・フロッピ・ドライバおよび IBMFLX のリタイア(VAX のみ)

VAX V6.2

日本語OpenVMS VAX にこれまでバンドルされてきた RUX05,RQX05 8インチ・フロッピ・ディスク・ドライバ,および IBMFLX ソフトウェアは日本語OpenVMS バージョン 6.2 からはサポートされなくなりましたので,日本語OpenVMS のキットから削除されました。


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