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指定した時刻より後のタイムスタンプを持つレコードをすべて選択します。
/SINCE [=時刻]
会計情報ファイル内のレコードにはすべて,ファイルに記録されたときの時刻を示すタイムスタンプが付いています。/SINCE 修飾子は,指定した時刻より後のタイムスタンプを持つレコードだけを選択します。絶対時刻とデルタ時間のどちらでも指定できます。また,絶対時刻とデルタ時間を組み合わせることもできます。時刻を省略すると,現在の日付の 00:00 時刻が使用されます。
/BEFORE 修飾子も参照してください。この修飾子は,指定した時刻より前のタイムスタンプを持つレコードを選択する修飾子です。
$ ACCOUNTING /SINCE=5-JAN-2002 |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイル内で,タイムスタンプが 5-JAN-2002 以降のすべてのレコードについて,簡略レポートを出力する例です。
選択したレコードをソートします。
/SORT [=([-]ソート・フィールド[,...])]
ソート・フィールド[,...]
ソート・キーを指定します。使用するキーワードを,次の表に示します。ソート・フィールドは, 10 個まで指定できます。
キーワード ソート基準 ACCOUNT アカウント ADDRESS DECnet for OpenVMS要求を行ったノードのアドレス BUFFERED_IO バッファード入出力数 DIRECT_IO 直接入出力数 ELAPSED 経過時間 ENTRY 印刷またはバッチ・ジョブのキュー・エントリ番号 EXECUTION プロセスが実行したイメージ数 FAULTS ハードとソフトのページ障害数 FINISHED レコードを会計情報ファイルに記録した時刻 GETS 印刷したファイルからの GET 数 IDENT プロセス識別子 (PID) IMAGE イメージ名 (ソート対象は,イメージ・ファイル指定のなかのファイル名部分のみ) JOB 印刷またはバッチ・ジョブの名前 NODE DECnet for OpenVMS要求を行ったノードの名前 OWNER 親プロセスの PID PAGE_FILE ページ・ファイルの最大使用量 PAGE_READS ハード・ページ障害数 PAGES 印刷したページ数 PRIORITY プロセスの基本優先順位または印刷またはバッチ・キューの優先順位 PROCESS プロセス・タイプ PROCESSOR CPU 総使用時間 QIOS プリンタへの QIO 数 QUEUE 印刷またはバッチ・キューの名前 QUEUED 印刷ジョブをキューに登録した時刻 STARTED 開始時刻 STATUS 最終終了状態コード TERMINAL ターミナル名 TYPE レコード・タイプ UIC ユーザ識別コード USER ローカル・ノードのユーザ名 VECTOR_PROCESSOR ベクタ CPU 時間 (詳細については, /FULL 修飾子の説明を参照) VOLUMES マウントしたボリューム数 WORKING_SET ワーキング・セットの最大サイズ
各キーワードについては,該当する ACCOUNTING ユーティリティ修飾子を参照してください。各フィールドに対応するレコード・タイプの詳細については,/TYPE 修飾子を参照してください。
/SORT 修飾子は,各入力ファイルから選択したレコードをマージし (これらのファイルは,ACCOUNTING コマンドのパラメータとして指定),指定したソート・キーでソートします。リストの第 1 ソート・フィールドの値に基づいてレコードはソートされ,同じ値を持つレコードが 2 つ以上ある場合,第 2 ソート・フィールドの値に基づいてソートされます。以下同様に処理されます。レコードは,ソート・フィールド値に基づき,昇順でソートされます。キーワードの前にマイナス記号がある場合,レコードは降順でソートされます。
/SORT 修飾子を使用する場合,ソート・フィールドがないレコードは拒否されます。たとえば,イメージ名フィールドは IMAGE タイプのレコード以外には存在しないため,/SORT=IMAGE では IMAGE タイプ以外のレコードをすべて拒否します。同様に,/SORT=PAGES では,印刷ジョブ以外のレコードをすべて拒否します。
/SORT 修飾子は,/SUMMARY 修飾子と併用することはできません。
#1 |
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$ ACCOUNTING /TYPE=PRINT /SORT=USER |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。印刷ジョブのすべてのレコードについて簡略レポートを出力し,ユーザ名順で表示します。
次のようなレポートが出力されます。
Date / Time Type Subtype Username ID Source Status ------------------------------------------------------------------------- 14-JAN-2002 09:53:05 PRINT BROWN 20A00193 00040001 13-JAN-2002 13:36:04 PRINT BROWN 20A00442 00000001 13-JAN-2002 12:42:37 PRINT BROWN 20A00442 00000001 13-JAN-2002 14:43:56 PRINT DECNET_MAIL 20A00456 00000001 14-JAN-2002 19:39:01 PRINT DECNET_MAIL 20A00265 00000001 14-JAN-2002 20:09:03 PRINT DECNET_MAIL 20A00127 00000001 14-JAN-2002 20:34:45 PRINT DECNET_MAIL 20A00127 00000001 14-JAN-2002 11:23:34 PRINT FISH 20A0032E 00040001 14-JAN-2002 16:43:16 PRINT JONES 20A00070 00040001 14-JAN-2002 09:30:21 PRINT SMITH 20A00530 00040001
#2 |
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$ ACCOUNTING MYFILE1.DAT,MYFILE2.DAT /SORT=IMAGE - _$ /FULL /REJECTED=NON_IMAGE.DAT |
MYFILE1.DAT と MYFILE2.DAT の 2 つのファイルを処理し,IMAGE タイプのレコードの詳細レポートを出力し,イメージ名順でソートする例です。 NON_IMAGE.DAT ファイルを作成し,このファイルに IMAGE タイプ以外のすべてのレコードをコピーします。選択修飾子は使用していないので,すべてのレコードが処理対象として選択されます。ソート時,イメージ名のないレコードは拒否されます。
最新の終了状態コードを指定して,レコードを選択または拒否します。
/STATUS= ([-]状態コード[,...])
/STATUS 修飾子は,最新の終了状態コード・フィールド値によって処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,USER タイプのレコード,ファイル逆方向リンク・レコード,ファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。/STATUS 修飾子は,指定した最新の終了状態コード・フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。
最新の終了状態コードをメッセージ・テキストに変換する方法については, /BRIEF 修飾子の説明を参照してください。
$ ACCOUNTING /STATUS=10D38064 |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。最新の終了状態が 10D38064 のすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
選択したレコードの要約レポートを出力します。
/SUMMARY [=(要約項目[,...])]
要約項目[,...]
要約キーを指定します。使用するキーワードを,次の表に示します。
キーワード 説明 ACCOUNT アカウント DATE 日付 DAY 日 (1 〜 31) HOUR 時刻 (0 〜 23) IMAGE イメージ名 (イメージ・ファイル指定のファイル名部分) JOB 印刷 / バッチ・ジョブの名前 MONTH 月 (1 〜 12) NODE DECnet for OpenVMS要求を発行したノードの名前 PROCESS プロセス・タイプ QUEUE 印刷またはバッチ・ジョブ・キュー名 TERMINAL ターミナル名 TYPE レコード・タイプ UIC ユーザ識別コード USER ユーザ名 WEEKDAY 曜日 (0 = 日, 1 = 月...) YEAR 年
キーワードを省略すると,ユーザ名が要約キーとして使用されます。
/SUMMARY 修飾子は,選択したレコードの要約レポートを出力します。 /OUTPUT 修飾子でファイルへの書き込みを指定しないかぎり,このレポートは SYS$OUTPUT 装置に出力されます。要約レポートは,/SUMMARY 修飾子で指定した要約キーの各値について, /REPORT 修飾子で指定した資源の統計的要約を示します。/REPORT 修飾子を省略すると,各要約キー値について処理したレコード総数が表示されます。
要約レポートの 1 行目は,処理対象データの時間範囲です (最初と最後に処理したレコードを入力ファイルに記録した時間)。タイトルが中央に表示されます。/TITLE 修飾子を使用すれば,独自のタイトルを指定できます。
2 行目以降の数行には,欄の見出しが表示されます。各要約項目につき 1 欄,/REPORT 修飾子で指定した各資源につき 1 欄があります。欄は, /SUMMARY と /REPORT 修飾子のキーワードと同じように右方向に並びます。
残りの部分では,各要約キー値につき 1 行です。要約キー値に対応する資源の要約です。データは,要約キー値で昇順にソートされています。
/BINARY 修飾子も参照してください。この修飾子は,選択したレコードをファイルにコピーする修飾子です。また,/BRIEF と /FULL 修飾子も参照してください。前者は,選択したレコードの簡略レポートを出力する修飾子です。後者は,指定したレコードの詳細レポートを出力する修飾子です。
/SUMMARY 修飾子は,/BINARY,/BRIEF,/FULL のいずれかの修飾子と併用することはできません。
#1 |
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$ ACCOUNTING /TYPE=PRINT /SUMMARY=USER /REPORT=(PAGES,RECORDS) |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。すべての印刷ジョブ・レコードを処理し,要約レポートを出力します。要約レポートには,印刷した総ページ数と,この総ページ数を求めるために加算したレコード数が,ユーザごとに示されます。次は,出力されるレポートの一例です。
From: 12-JAN-2002 15:55 VAX/VMS Accounting Report To: 15-JAN-2002 15:17 Username Pages Total Printed Records ------------------------------- BROWN 115 2 CROW 3 1 CUTHBERT 20 4 FOSTER 46 1 SMITH 50 3 WHITE 50 7
#2 |
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$ ACCOUNTING /SUMMARY=IMAGE /REPORT=(PROCESSOR,RECORDS) |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。各イメージが使用した CPU 時間の合計値を示す要約レポートを出力します。次は,出力されるレポートの一例です。
From: 12-JAN-2002 15:55 VAX/VMS Accounting Report To: 15-JAN-2002 15:17 Image name Processor Total Time Records ------------------------------------- 0 00:09:09.83 51 ACC 0 00:01:36.72 99 AUTHORIZE 0 00:00:04.17 8 CDU 0 00:00:33.25 21 COPY 0 00:00:05.97 30 DELETE 0 00:00:02.79 12 DIRECTORY 0 00:00:09.67 38 DUMP 0 00:00:04.51 3 EDT 0 00:00:05.85 7 LOGINOUT 0 00:04:03.48 75 NETSERVER 0 00:00:00.63 23 SHOW 0 00:00:04.80 22
会話型セッションが行われるターミナルを指定して,レコードを選択または拒否します。
/TERMINAL= ([-]ターミナル名[,...])
/TERMINAL 修飾子は,ターミナル名フィールド値によって,処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。会話型セッションの情報を格納するレコードの場合,このフィールドは,セッションに対応するターミナルの名前です。/TERMINAL 修飾子は,指定したターミナル名フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。
標準装置名としてターミナル名を指定し,コロン (:) を入力してください。
$ ACCOUNTING /TERMINAL=TTB3: |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT を処理する例です。ターミナル TTB3 における会話型セッションのすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
要約レポートの 1 行目に表示するタイトルを指定します。
/TITLE= タイトル
/TITLE 修飾子は,要約レポートの 1 行目中央に表示するタイトルを指定します。長すぎるタイトルは,切り捨てられます。画面上に表示するレポートのタイトルの場合,(W - 56) 文字より後の文字は切り捨てられます。W は,文字単位による画面幅です。
$ ACCOUNTING /SUMMARY=IMAGE /TITLE="June Accounting Report" |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。各イメージを実行した回数を示す要約レポートを出力します。レポート上部に,タイトル "June Accounting Report" が表示されます。
レコード・タイプを指定して,レコードを選択または拒否します。
/TYPE= ([-]レコード・タイプ[,...])
レコード・タイプ[,...]
選択または拒否したいレコードのタイプを指定します。次の表に,有効なキーワードを示します。
キーワード レコード・タイプ レコードの説明 FILE FILE_BL ファイル逆方向リンク。会計情報ファイルにおける最初のレコード。ファイル作成時に記録されるレコードであり,直前の会計情報ファイルの名前を格納する。 FILE_FL ファイル順方向リンク。会計情報ファイルにおける最後のレコード。ファイルをクローズするときに記録されるレコードであり,次の会計情報ファイルの名前を格納する。 IMAGE IMAGE イメージの終了。イメージが使用した資源の詳細を格納する。 LOGFAIL LOGFAIL ログインの失敗。ログインの試みで使用した資源の詳細を格納する。 印刷ジョブの終了。印刷ジョブが使用した資源の詳細を格納する。 PROCESS PROCESS プロセスの終了。プロセスが使用した資源の詳細を格納する。プロセスによって実行されたイメージが使用した資源も含まれる。 SYSINIT SYSINIT システムのブート。システムをブートしたときに使用した資源の詳細を格納する。 UNKNOWN この表に示すいずれのタイプとしても認識されないレコード。 USER USER 会計情報メッセージ送信のため, $SNDJBC システム・サービスを呼び出すプログラムが記録するレコード。
会計情報ファイル内のレコードにはすべて,レコードのタイプを示すタイプ・フィールドがあります。/TYPE 修飾子は,指定したレコード・タイプを選択します。リストの前にマイナス記号を付けると,指定したタイプ以外のタイプを持つすべてのレコードを選択します。
/PROCESS 修飾子も参照してください。この修飾子は,プロセス・タイプを指定して,レコードを選択または拒否する修飾子です。
#1 |
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$ ACCOUNTING /TYPE=PRINT |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。印刷ジョブのすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
#2 |
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$ ACCOUNTING /TYPE=-PRINT |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。印刷ジョブ以外のすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
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