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ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUM のキーワードは,単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS= (MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0 よりも前の (V3.0 を含まない) バージョンを選択します。ここで BELOW キーワードの代わりに MAXIMUM を使うと,V3.0 が含まれます。
$ PRODUCT EXTRACT RELEASE_NOTES XYZ /VERSION=2.3/FILE=[RN]XYZ.TXT |
このコマンドは,製品 XYZ のバージョン 2.3 のリリース・ノートを,[RN]XYZ.TXT という名前のファイルとして現在の省略時の装置に格納します。
指定されたディレクトリに格納されているソフトウェア製品キットの名前を,キット・タイプおよびキット形式情報とともに表示します。
PRODUCT FIND 製品名[,...] [/修飾子]
製品名
検索する製品,または製品のリストを指定します。
/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定したものと基本システムが合致するソフトウェア製品を選択します。基本システム名は,ハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムの両方を識別するものです。標準名は次のとおりです。
名前 説明 AXPVMS OpenVMS Alpha 製品を示す。 I64VMS OpenVMS Industry Standard 64 製品を示す。 VAXVMS OpenVMS VAX 製品を示す。 VMS 複数の OpenVMS プラットフォームにインストールできる製品を示す。
/FULL
/NOFULL (省略時の設定)
情報を 132 桁形式で表示します。 /NOFULL 修飾子を指定すると,表示可能な情報のサブセットが 80 桁形式で表示されます。/KIT_ATTRIBUTES=キーワード([,...])
キット・タイプまたはキット形式,あるいはその両方によってキットを選択します。次のキーワードが使用できます。
FORMAT=
形式タイプ次のように製品キットの形式を指定します。
COMPRESSED データ圧縮テクニックが順編成キットに適用されている圧縮形式。圧縮されたキットは .PCSI$COMPRESSED ファイル・タイプです。 REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ木構造に存在する参照形式。ディレクトリ木構造のトップ・レベルにある .PCSI$DESCRIPTION ファイルは,参照キットを示します。 SEQUENTIAL 製品ファイルがコンテナ・ファイル内に配置される順編成形式。 .PCSI のファイル・タイプは順編成キットを示します。
TYPE=
キット・タイプ次のように製品キットのタイプを指定します。
FULL レイヤード製品 (アプリケーション) ソフトウェア。 OPERATING_SYSTEM オペレーティング・システム・ソフトウェア。 MANDATORY_UPDATE 現在インストールされているソフトウェアに対する必須の修正。このタイプのキットの機能はパッチ・キットと同一です。 PARTIAL 現在インストールされているソフトウェアに対するアップグレード。このキットをインストールすると,製品のバージョンが変わります。 PATCH 現在インストールされているソフトウェアに対する修正。このキットをインストールしても,製品のバージョンは変わりません。 PLATFORM ソフトウェア製品の統合された集合 (製品群とも呼ぶ)。 TRANSITION インストール済みであっても,製品データベースには記録されていない製品 (VMSINSTAL でインストールされた製品など) についての情報を登録する際に使用します。このキットでは製品マテリアルは提供しません。
/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。/SOURCE=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティがソフトウェア製品キットを探すディスクとディレクトリを指定します。/SOURCE が指定されていないと,ユーティリティは論理名 PCSI$SOURCE によって定義されている位置を探します。PCSI$SOURCE が定義されておらず,/SOURCE 修飾子が指定されていない場合, POLYCENTER Software Installation ユーティリティは現在の省略時のディレクトリを探します。/SPAN_VERSIONS=キーワード([,...])
指定されたバージョン条件にバージョンが一致するソフトウェア製品を選択します。次のキーワードが使用できます。
ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します
ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUM のキーワードは,単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS= (MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0 よりも前の (V3.0 を含まない) バージョンを選択します。ここで BELOW キーワードの代わりに MAXIMUM を使うと,V3.0 が含まれます。
/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。
$ PRODUCT FIND TEST* /BASE_SYSTEM=VAXVMS |
この例のコマンドは,ユーザの省略時のディレクトリに置かれているすべてのソフトウェア製品キットを検索し,名前が "TEST" で始まり,OpenVMS VAX にインストールできる製品のすべてのバージョンの名前を表示します。
システムに 1 つまたは複数のソフトウェア製品をインストールし,製品データベースを更新します。また,このコマンドを使用して,以前インストールされた製品を変更するパッチ・キットと必須アップデート・キットをインストールできます。適用されているパッチや必須アップデートを含め,製品全体をアンインストールするには, PRODUCT REMOVE コマンドを使用します。
インストールされた元の製品を保持しつつ,パッチや必須アップデートをアンインストールするには, PRODUCT UNDO PATCH コマンドを使用します。ただし,このコマンドを使用するには,これらのパッチや必須アップデートのインストール時に PRODUCT INSTALL コマンドに /SAVE_RECOVERY_DATA 修飾子を使用している必要があります。
PRODUCT INSTALL 製品名[,...] [/修飾子]
製品名
インストールする製品,または製品のリストを指定します。
/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定したものと基本システムが合致するソフトウェア製品を選択します。基本システム名は,ハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムの両方を識別するものです。標準名は次のとおりです。
名前 説明 AXPVMS OpenVMS Alpha 製品を示す。 I64VMS OpenVMS Industry Standard 64 製品を示す。 VAXVMS OpenVMS VAX 製品を示す。 VMS 複数の OpenVMS プラットフォームにインストールできる製品を示す。
/CONFIGURATION=(キーワード[,...])
構成の指定方法を定めます。次のキーワードが使用できます。
CURRENT これは省略時のキーワードです。製品が最後にインストールまたは再構成されたときの現在値を含んでいる製品データベースの値を使用します。 PRODUCER ソフトウェア製造業者が,このバージョンの製品に対して指定した値を使用します。 INPUT=PCF名 指定された製品構成ファイルの値を使用します。 OUTPUT=PCF名 指定された製品構成ファイルに構成を書き込みます。ファイル名が指定されなかった場合は, DEFAULT.PCSI$CONFIGURATION という名前のファイルを作成します。 キーワード CURRENT,PRODUCER および INPUT は,同時に使用することはできません。ただし,これらのキーワードは,いずれもキーワード OUTPUT と併用することができます。キーワードを 1 つしか指定しない場合は,括弧を省略することができます。
/DESTINATION=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティがソフトウェア製品ファイルをインストールする位置を指定します。装置名を省略すると,ユーティリティは現在の省略時の装置を使用します。ディレクトリ名を省略すると,ユーティリティは省略時のディレクトリとして [VMS$COMMON] ディレクトリを使用します。この修飾子を使って宛先を指定しないと,ユーティリティはソフトウェアを,論理名 PCSI$DESTINATION で定義された位置にインストールします。この論理名が定義されていない場合,ユーティリティはソフトウェアを,ソフトウェア製品ファイルのトップ・レベル・ディレクトリである SYS$SYSDEVICE:[VMS$COMMON] にインストールします。
/HELP
/NOHELP (省略時の設定)
製品オプションの詳細な説明文を表示するかどうかを制御します。製品を初めてインストールしたときには,これらの説明文がオプションを選ぶときに役立ちます。後にインストレーションをやり直すときやアップグレードを行う際には,時間を節約するために短い説明文を選ぶとよいでしょう。/NOHELPを選択した場合は,プロンプトで次の操作を行うことで,疑問点についての詳細な説明文を表示させることができます。
- Help キーまたは PF2 キーを押す
- ? を押して Return キーを押す
/KIT_ATTRIBUTES=キーワード([,...])
キット・タイプまたはキット形式,あるいはその両方によってキットを選択します。次のキーワードが使用できます。
FORMAT=
形式タイプ次のように製品キットの形式を指定します。
COMPRESSED データ圧縮テクニックが順編成キットに適用されている圧縮形式。圧縮されたキットは .PCSI$COMPRESSED ファイル・タイプです。 REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ木構造に存在する参照形式。ディレクトリ木構造のトップ・レベルにある .PCSI$DESCRIPTION ファイルは,参照キットを示します。 SEQUENTIAL 製品ファイルがコンテナ・ファイル内に配置される順編成形式。 .PCSI のファイル・タイプは順編成キットを示します。
TYPE=
キット・タイプ次のように製品キットのタイプを指定します。
FULL レイヤード製品 (アプリケーション) ソフトウェア。 OPERATING_SYSTEM オペレーティング・システム・ソフトウェア。 MANDATORY_UPDATE 現在インストールされているソフトウェアに対する必須の修正。このタイプのキットの機能はパッチ・キットと同一です。 PARTIAL 現在インストールされているソフトウェアに対するアップグレード。このキットをインストールすると,製品のバージョンが変わります。 PATCH 現在インストールされているソフトウェアに対する修正。このキットをインストールしても,製品のバージョンは変わりません。 PLATFORM ソフトウェア製品の統合された集合 (製品群とも呼ぶ)。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
処理された各ファイルのファイル指定を表示します。ログ指定が有効になっている場合,製品ファイル,ライブラリ,ディレクトリ,一時ファイル,および製品データベース・ファイルが,作成,削除,または変更されたときにメッセージで通知されます。また,ファイルとモジュールの競合の解決に関する情報も提供されます。/OPTIONS=(キーワード[,...])
/NOOPTIONS (省略時の設定)
PRODUCT コマンド・オプションを指定します。キーワードは次のとおりです。
NOCONFIRM 処理用に選択されている製品を検証するかどうかをユーザに尋ねる確認ダイアログを省略する。 SHOW_DISK_USAGE ディスク・ブロックの推定使用状況を表示する。ピーク利用状況と変更合計の両方が,操作の前後の利用可能な未使用領域の量に加えて表示される。
/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。/RECOVERY_MODE
/NORECOVERY_MODE (省略時の設定)
回復モードで製品をインストールできます。この修飾子を使用すると,インストール処理中に変更,削除,または消去されたディレクトリ,ファイル,およびモジュールは,システム・ディスクのディレクトリ木構造に保存されます。これらのファイルは,製品データベースのコピーとともに,回復データ・セットを形成します。回復データ・セットには,インストールが正常終了したときと,インストールが何らかの時点で異常終了したときとでは,いくらか異なる処理が行われます。
- インストールが実行フェーズで終了した場合, Ctrl/Y や Ctrl/C による自発的なときも,回復不可能なエラーによる非自発的なときも,保存された回復データは,中断された処理の前の製品環境を再提供するために,強制的に移動されたオブジェクトすべてをロールバックするために使用されます。その後,回復データ・セットは削除されます。
- 1 つ以上のフル,プラットフォーム,または部分キットが正常にインストールされた直後,回復データ・セットは自動的に削除されます。
- 1 つ以上のパッチ・キットまたは必須アップデート・キットが正常にインストールされた直後,回復データセットは,/SAVE RECOVERY_DATA 修飾子を指定しないかぎり,自動的に削除されます。この修飾子を指定すると,将来,PRODUCT UNDO PATCH コマンドを使用するときのために回復データ・セットが保持されます。
/REMARK=文字列
実行する作業に関するコメントを,製品データベースに記録します。PRODUCT SHOW HISTORY コマンドは,記録されたコメントを表示します。 POLYCENTER Software Installation ユーティリティは,各製品について,ユーザが実行した作業と,それに関連するコメントの時系列的なリストを保存しています。省略時の設定では,コメントは記録されません。/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
プライベートにマウントされたシステム・ディスクに存在する製品データベースを選択します。省略時には,このユーティリティは現在ブートされているシステム・ディスクで製品データベースを検索します。この修飾子は,主に弊社が提供するコマンド・プロシージャの中で使用されます。この修飾子を誤って使用すると,製品データベースで一貫性がなくなったり,その後の PRODUCT コマンドが失敗したりする原因になります。
/REMOTE を使用する場合は,次の論理名が定義されていなければなりません。
- PCSI$SYSDEVICE は,ターゲットのシステム・ディスクの物理ディスク名を指定しなければなりません。このディスクはマウントされており,PRODUCT コマンドを実行するプロセスに割り当てられていなければなりません。
- PCSI$SPECIFIC は PCSI$SYSDEVICE 上のシステム・ルートを指さなければなりません。これは,x が有効なシステム・ルートであるとして,次の形式で定義されている必要があります。
PCSI$SYSDEVICE:[SYSx]
/SAVE_RECOVERY_DATA
/NOSAVE_RECOVERY_DATA (省略時の設定)
この修飾子は,パッチ・キットおよび必須アップデート・キットのインストールのみに適用されます。これは,他のタイプの製品がインストールされたときには無視されます。この修飾子を指定すると,インストール処理中に変更,削除,または消去されたすべてのディレクトリ,ファイル,およびモジュールがシステム・ディスクのディレクトリ木構造に保存されます。これらのファイルは,製品データベースのコピーとともに,回復データ・セットを形成します。この回復データ・セットは,PRODUCT UNDO PATCH コマンドを使用することで,パッチ・キットおよび必須アップデート・キットのアンインストールを行うために後で使用できます。
/SAVE_RECOVERY_DATA 修飾子は,明示的に /RECOVERY_MODE 修飾子を指定しない場合でも,回復モード処理を自動的に有効にすることに注意してください。
/SOURCE=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティがソフトウェア製品キットを探すディスクとディレクトリを指定します。/SOURCE が指定されていないと,ユーティリティは論理名 PCSI$SOURCE によって定義されている位置を探します。PCSI$SOURCE が定義されておらず,/SOURCE 修飾子が指定されていない場合, POLYCENTER Software Installation ユーティリティは現在の省略時のディレクトリを探します。/SPAN_VERSIONS=キーワード([,...])
指定されたバージョン条件にバージョンが一致するソフトウェア製品を選択します。次のキーワードが使用できます。
ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します
ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUM のキーワードは,単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS= (MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0 よりも前の (V3.0 を含まない) バージョンを選択します。ここで BELOW キーワードの代わりに MAXIMUM を使うと,V3.0 が含まれます。
/TEST (省略時の設定)
/NOTEST
POLYCENTER Software Installation ユーティリティに対して,製品のインストレーション検証プロシージャ(IVP)を実行するように要求します。/TRACE
/NOTRACE (省略時の設定)
PRODUCT コマンドの実行中にサブプロセスで実行される DCL コマンドとコマンド・プロシージャを示します。これらのコマンドからの出力もすべて表示されます。この修飾子は,製品キット内に含まれている非対話型コマンド・プロシージャの実行をトレースする製品開発者のために主にデバッグ支援を行います。この修飾子は,対話モードで実行しているコマンド・プロシージャでは役に立ちません詳細については,『POLYCENTER Software Installation Utility Developer's Guide』を参照してください。
/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。/WORK=装置:[ディレクトリ]
一時的な作業領域として使用される装置とディレクトリを指定します。省略時の設定では,一時ファイルはユーザのログイン・ディレクトリのサブディレクトリの中に作成されます。
$ PRODUCT INSTALL POSIX/VERSION=3.0 /CONFIGURATION=OUTPUT=POSIX.PCF |
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