OpenVMS
システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル


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SHOW TIMEOUT

ノードが応答するまで SYSMAN が待つ時間を表示します。省略時の設定では,時間に制限はありません。

形式

SHOW TIMEOUT


パラメータ

なし

修飾子

なし


SYSMAN> SHOW TIMEOUT
%SYSMAN-I-TIMEVAL, timeout value is 00:00:04.00

このコマンドは現在の時間切れの値を表示します。この値は 4 秒です。

SHUTDOWN NODE

OpenVMS Cluster内の1つ以上のノードをシャットダウンします。

SHUTDOWN NODE コマンドは SYS$SYSTEM:SHUTDOWN を起動して,現在の管理環境で指定された 1 つのノードまたは複数のノードをシャットダウンします。各ノードで個別に SHUTDOWN.COM プロシージャを実行するのではなく,1 つのコマンド行にシャットダウン・コマンドを入力できます。

SETPRV特権が必要です。またはCMKRNL,EXQUOTA,LOG_IO,OPER,SYSNAM,SYSPRV, TMPMBX,WORLDのすべての特権が必要です。


形式

SHUTDOWN NODE


パラメータ

なし

修飾子

/AUTOMATIC_REBOOT

/NOAUTOMATIC_REBOOT (省略時の設定)

シャットダウンが終了したときシステムを自動的に再ブートします。

/CLUSTER_SHUTDOWN

/NOCLUSTER_SHUTDOWN (省略時の設定)

クラスタ全体をシャットダウンします。

/CLUSTER_SHUTDOWN オプションを使用した場合,すべてのノードでシャットダウンの準備ができるまで,各ノードの作業が中断されます。

このオプションは,すべてのクラスタ・ノードについて指定しなければなりません。 1 つでもシャットダウンされないノードがあると,クラスタ全体をシャットダウンできません。

クラスタのすべてのノードを確実にシャットダウンするには, SET ENVIRONMENT/CLUSTER コマンドを実行してから SHUTDOWN NODE/CLUSTER_SHUTDOWN コマンドを実行します。

/DISABLE_AUTOSTART

ノードで実行中の自動起動キューが停止待ち状態としてマークされており,別のノードにフェールオーバされるときに,シャットダウンされるまでの分数を指定します。

この修飾子を使用すれば,自動起動フェールオーバ・プロセスがいつ開始されるかを制御できます。省略時の設定では,/MINUTES_TO_SHUTDOWN修飾子の値と同じです。

シャットダウンの前にできるだけ多くのジョブを終了することと,円滑な移行とのどちらが重要であるかを判断して,システム構成にとって適切な分数を決定してください。値を大きくすればするほど,移行は円滑になります。値を小さくすればするほど,より多くのジョブがノードで実行されます。

/INVOKE_SHUTDOWN

/NOINVOKE_SHUTDOWN (省略時の設定)

システム固有のシャットダウン・プロシージャを起動します。

/MINUTES_TO_SHUTDOWN=分数

シャットダウンが実行されるまでの分数。システム論理名SHUTDOWN$MINIMUM_MINUTESを定義している場合には,その整数値が入力可能な最小値です。したがって,論理名が10として定義されている場合には,最終シャットダウンまで少なくとも10分を指定しなければなりません。10分以上の値を指定しなかった場合には,エラー・メッセージが表示されます。論理名が定義されていないときに,値を入力しなかった場合には,省略時の値は0分になります。

/POWER_OFF

シャットダウンが完了した後にシステムの電源をオフにすることを指定します。

/REASON=テキスト

シャットダウンの理由(1行)。

/REBOOT_CHECK

/NOREBOOT_CHECK (省略時の設定)

基本オペレーティング・システム・ファイルをチェックし,ファイルが欠落している場合は,そのことを通知します。欠落しているファイルは再ブートの前に正しく準備してください。

/REBOOT_TIME=時刻

システムを再ブートする時刻であり,IMMEDIATELY,IN 10 MINUTES, 2 P.M.,14:00:00などと指定します。ユーザに対するシャットダウン・メッセージにこの時刻が表示されます。

/REMOVE_NODE

/NOREMOVE_NODE (省略時の設定)

ノードをアクティブ・クラスタ・クォーラムから削除します。シャットダウンされているノードをクラスタに再結合したくない場合には,この修飾子を使用します。

REMOVE_NODE オプションを使用した場合,クラスタの残りのノードのアクティブ・クォーラムの値は下方修正され,削除されたノードがクォーラム値に影響を与えないようにします。シャットダウン・プロシージャは,SET CLUSTER/EXEPECTED_VOTES コマンドを実行することにより,クォーラムを再調整します。

オプションは,次のコマンドで再設定することができます。


SYSMAN> STARTUP SET OPTIONS/NOVERIFY/NOCHECKPOINTING

クラスタの管理についての詳しい説明は,『OpenVMS Cluster システム』を参照してください。

/SAVE_FEEDBACK

/NOSAVE_FEEDBACK (省略時の設定)

最後にブートした後でシステムから収集されたフィードバック・データを記憶し, AUTOGENフィードバック・データ・ファイルの新しいバージョンを作成します。このファイルは,AUTOGENを次に実行するときに使用できます。

/SPIN_DOWN_DISKS

/NOSPIN_DOWN_DISKS (省略時の設定)

ディスクの回転を停止します。システム・ディスクの回転を停止することはできません。

説明

SYSMANでは,ターゲット環境を定義できるため,シャットダウンはローカル・ノード,接続されているクラスタ,クラスタ内の一部に対して実行できます。ローカル・ノードをシャットダウンする場合には,環境をローカル・ノードに設定している限り,シャットダウンでシステムにログインする必要はありません。詳しくは SHUTDOWN NODEコマンドの例と SET ENVIRONMENT を参照してください。

システムをシャットダウンする場合,シャットダウン・プロシージャは次の処理を行います。

  1. シャットダウンまでの時間をカウントダウンするときに,ユーザにログアウトすることを要求するメッセージをブロードキャストします。

  2. /MINUTES_TO_SHUTDOWN修飾子に指定した値を反映するように,システム論理名 SHUTDOWN$TIMEを定義します。たとえば,12:00に/MINUTES_TO_SHUTDOWN=10と入力した場合には,シャットダウン時刻は12:10になります。
    シャットダウンが実行されているかどうかを判断したり,シャットダウンの実際の時刻を判断するには,SHOW LOGICAL SHUTDOWN$TIMEコマンドを使用します。

  3. シャットダウンまでの時間が 6 分未満になると,オペレータ以外のログインはすべて禁止されます。DECnet が実行されている場合には,それもシャットダウンされます。

  4. シヤットダウンまでの残り時間が1分になると,バッチ・キューとデバイス・キュー,およびシステム・ジョブ・キュー・マネージャが停止されます。

  5. シャットダウンまで0分になると,システム固有のコマンド・プロシージャ SYS$MANAGER:SHUTDWN.COMが起動されます。

  6. すべてのユーザ・プロセスが停止されます。しかし,システム・プロセスは継続されます。補助制御プロセス(ACP)は,マウントされているボリュームが最終的にディスマウントされるときに,それ自体を削除します。

  7. デュアル・プロセッサ・システムで2次プロセッサを停止します。

  8. インストールされているすべてのイメージを削除します。

  9. ユーザの要求に従って,ボリュームをディスマウントし,ディスクの回転を停止します。システム・ディスクとクォーラム・ディスクの回転は停止されません (クォーラム・ディスクが存在する場合)。

  10. オペレータのログ・ファイルをクローズします。

  11. SYS$SYSTEM:OPCRASHを起動してシステムをシャットダウンします。

  12. 自動再ブートを要求しなかった場合には,次のメッセージが表示されます。


    SYSTEM Micro/RSX SHUTDOWN COMPLETE - USE CONSOLE TO HALT SYSTEM 
    


    自動再ブートを要求した場合には,必要な制御が設定されている限り,システムは再ブートされます。


#1

SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER
SYSMAN> SHUTDOWN NODE/MINUTES_TO_SHUTDOWN=15/REBOOT_TIME="later"- 
_SYSMAN>  /REASON="SOFTWARE UPGRADE"/REBOOT_CHECK/CLUSTER_SHUTDOWN 
 

この例の最初のコマンドは,クラス内のすべてのノードをシャットダウンするように設定します。2 番目のコマンドは,クラスタ全体のシャットダウンを要求し,オペレーティング・システム・ファイルが欠落しているかどうかの確認を,再ブート時に要求します。クラスタのユーザに対して次のメッセージが表示されます。


SHUTDOWN message on NODE21, from user SYSTEM at NODE21$0PA0: 12:00:00:20 
NODE21 will shut down in 15 minutes; back up later. Please log off NODE21. 
SOFTWARE UPGRADE 
 
SHUTDOWN message on NODE22, from user SYSTEM at NODE22$0PA0: 12:00:00:22 
NODE22 will shut down in 15 minutes; back up later. Please log off NODE22. 
SOFTWARE UPGRADE 
 
SHUTDOWN message on NODE23, from user SYSTEM at NODE23$0PA0: 12:00:00:24 
NODE23 will shut down in 15 minutes; back up later. Please log off NODE23. 
SOFTWARE UPGRADE 

#2

SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=0
Password: 
SYSMAN> SHUTDOWN NODE/MINUTES=120
%SYSMAN-I-SHUTDOWN, SHUTDOWN request sent to node
SYSMAN> EXIT
$ LOGOUT
 

この例では,2時間でシャットダウンされます。環境をローカル・ノードに設定している限り,SMISERVERシステム独立プロセスのサブプロセスによってシャットダウンが実行されるため,シャットダウン中にユーザがシステムにログインする必要はありません。環境をローカル・ノードに設定していない場合には,シャットダウンは現在のプロセスのサブプロセスを通じて実行されるため,シャットダウン・サイクルでログインしなければなりません。

SPAWN

現在のプロセスのサブプロセスを作成します。現在のプロセスのコンテキストが,サブプロセスでも使用されます。 SPAWN コマンドにより,SYSMAN から一時的に出て他の作業を行い ( ディレクトリ・リストの表示やファイルの印刷など),また SYSMAN に戻ることができます。

SPAWN の動作対象は,ローカル・ノードだけです。 DCL コマンドやコマンド・プロシージャを環境全体で実行するには, DO コマンドを使用します。

ユーザ特権 TMPMBX または PRMMBX が必要です。ターミナル特性は管理しません。ターミナルにメールボックスがある場合,SPAWN コマンドと ATTACH コマンドは使用できません。


形式

SPAWN [コマンド文字列]


パラメータ

コマンド文字列

作成したサブプロセスのコンテキストで実行する 132 文字未満のコマンド文字列を指定します。指定したコマンドが実行されると,サブプロセスは終了し,制御は親プロセスに戻ります。コマンド文字列と /INPUT 修飾子の両方を指定した場合,まずコマンド文字列が実行され,次に /INPUT から取り出したコマンドが実行されます。

修飾子

/INPUT=ファイル指定

サブプロセスで実行させる DCL コマンド文字列を格納する入力ファイルを指定します。入力ファイル以外にコマンド文字列を指定した場合,このコマンド文字列がまず実行され,次に,入力ファイルに含まれているコマンドが実行されます。処理が終了すると,サブプロセスは終了します。

/LOGICAL_NAMES (省略時の設定)

/NOLOGICAL_NAMES

親プロセスの論理名をサブプロセスで使用することを指定します。親プロセスの論理名をサブプロセスで使用しない場合には, /NOLOGICAL_NAMES 修飾子を指定します。

/OUTPUT=ファイル指定

動作結果を書き込む出力ファイルを指定します。 /NOWAIT 修飾子を指定する場合は,SYS$OUTPUT 以外の出力を指定するようにしてください。こうすることにより,コマンドを指定しているときに出力が同時に表示されてしまうことを防止できます。/OUTPUT 修飾子を省略した場合,現在の SYS$OUTPUT 装置に出力されます。

/PROCESS=サブプロセス名

作成するサブプロセスの名前を指定します。省略時のサブプロセス名の形式は,USERNAME_n です。

/SYMBOLS (省略時の設定)

/NOSYMBOLS

DCL のグローバル・シンボルとローカル・シンボルをサブプロセスに渡すかどうかを指定します。

/WAIT (省略時の設定)

/NOWAIT

サブプロセスが終了するまで他のコマンドを指定できないようにするかどうかを指定します。 /NOWAIT 修飾子を指定すると,サブプロセスが実行している間に他のコマンドを指定できます。/NOWAIT 修飾子は /OUTPUT 修飾子を付けて指定し,画面上ではなくファイルに出力させます。この結果,複数のプロセスが同時にターミナルを使用することを防止できます。

説明

SPAWN コマンドは,現在のプロセスのサブプロセスを作成し,親プロセスの属性をサブプロセスに与えます。与えられるプロセス属性は,次のとおりです。

現在のコマンド・テーブルなど,サブプロセスで使用されない属性もあります。

親プロセスのプロセス永久オープン・ファイルをはじめ,イメージ・コンテキストやプロシージャ・コンテキストは,サブプロセスでは使用されません。サブプロセスは,コマンド・レベル 0 (現在のプロンプトを使用する DCL レベル) に設定されます。

/PROCESS 修飾子を指定しない場合,サブプロセス名は,親プロセスと同じ名前に一意番号を加えたものとなります。たとえば,親プロセス名が SMITH であれば,サブプロセス名は,SMITH_1,SMITH_2 ... となります。

コンテキストは別々にコピーされるので,親プロセスの LOGIN.COM ファイルはサブプロセスに対しては実行されません。この結果,サブプロセスを迅速に初期化できます。 /WAIT 修飾子を指定した場合,サブプロセスが終了するまで,または ATTACH コマンドで親プロセスに制御が戻るまでの間,親プロセスはハイバネート状態となります。

複数のプロセスが入力または出力ストリームを共用しているときに次のいずれかを行うと,これらのプロセスはストリームを同時に使用します。

サブプロセスを終了して親プロセスに戻るには,LOGOUT コマンドを使用してください。ATTACH コマンドを実行すれば,サブプロセスの木構造 (親プロセスも含まれる) の中の別のプロセスにターミナルの制御を渡すこともできます。SHOW PROCESS/SUBPROCESSES コマンドを入力すると,サブプロセスの木構造に存在するプロセスが表示され,現在のプロセスが示されます。

注意

SPAWN コマンドは,複数のサブプロセスで構成される木構造を作成する可能性があるので,木構造内のプロセスを終了する場合は,充分に注意する必要があります。あるプロセスを終了すると,その下位のサブプロセスは,すべて自動的に終了されます。

SPAWN コマンドで使用する修飾子は,コマンド動詞の直後に入力してください。コマンド文字列のパラメータは,最後の修飾子の後からコマンド行の終わりまでです。


#1

SYSMAN> SPAWN DIR SYS$MANAGER:SITE*.*
 
Directory CLU$COMMON:[SYSMGR] 
 
SITE$STARTUP.COM;5 
 
Total of 1 file.
 
SYSMAN> 
 

このコマンドは,DCL の DIRECTORY コマンドを実行し,サイト別スタートアップ・ファイルがディレクトリに存在するかどうかを調べています。DIRECTORY コマンドが終了すると,制御は親プロセスに戻ります。

#2

SYSMAN> SPAWN
$ EDIT SITE$STARTUP.COM
   .
   .
   .
$ LOGOUT
Process SYSTEM_1 logged out at 28-JUN-2002 10:05:17.24 
SYSMAN>
 

この例は,SYSMAN から離れてファイルを編集しています。LOGOUT コマンドによって,SYSMAN に戻ります。

#3

SYSMAN> SPAWN /NOLOGICAL_NAMES SET HOST
_Node: NODE21
   .
   .
   .
$ LOGOUT
%REM-S-END, control returned to node _NODE22:: 
 
SPAWN>
 

この例は,SPAWN コマンドを使用してサブプロセスを作成し,このサブプロセスで SET HOST コマンドを実行しています。NODE21 から出るには,LOGOUT を実行します。 /NOLOGICAL_NAMES 修飾子が指定されているので,親プロセスの論理名はサブプロセスに使用されません。

STARTUP ADD

スタートアップ・データベースに構成要素を追加します。

スタートアップ・データベースに対する読み込みアクセス権 (R) と書き込みアクセス権 (W) が必要です。


形式

STARTUP ADD FILE ファイル指定


パラメータ

FILE

スタートアップ・データベースに構成要素を追加します。省略時の設定では,STARTUP$STARTUP_LAYERED が変更されます。

ファイル指定

スタートアップ・データベースに追加するファイルを指定します。スタートアップ・データベースの構成要素は, .COM または .EXE のファイル・タイプを持っており,かつ SYS$STARTUP に常駐している必要があります。

修飾子

/CONFIRM

/NOCONFIRM (省略時の設定)

スタートアップ・データベースに追加する前に各ファイルのファイル指定を表示するかどうか,また,追加の確認を行うかどうかを制御します。 /CONFIRM を指定した場合,プロンプトに対して Y (Yes) または T (True) と入力して Return を押さなければ,ファイルは追加されません。 N や NO など,他の文字を入力した場合,指定ファイルは追加されません。

/LOG

/NOLOG (省略時の設定)

指定ファイルを追加した後に,そのファイル指定を表示するかどうかを制御します。

/MODE=モード

ファイルの実行モードを指定します。モードの種類は,『OpenVMS システム管理者マニュアル』に記述された DIRECT,SPAWN,BATCH,ANY です。

/NODE=(ノード1,ノード2,...,ノードn)

スタートアップ時にファイルを実行する,クラスタ内のノードを指定します。省略時の設定では,クラスタ内のすべてのノードでスタートアップ・ファイルが実行されます。

/PARAMETER=(P1:引数1,P2:引数2,...,P8:引数8)

スタートアップ時にファイルに渡すパラメータを指定します。指定しなかったパラメータに対しては,システム・パラメータ STARTUP_Pn よって定義される省略時のパラメータが渡されます。STARTUP_Pnが空白の場合には,"FULL"がパラメータ1 (P1) として使用され,STARTUP.COMはこのパラメータを各スタートアップ・コンポーネント・ファイルに渡します。空白のP1パラメータを特定のコンポーネント・ファイルに渡す場合には,次のコマンドを使用してください。


SYSMAN> STARTUP MODIFY FILE component.com/PARAM=P1:""

/PHASE=フェーズ名

ファイルを実行するときのスタートアップにおけるフェーズを指定します。LPBEGIN,LPMAIN,LPBETA,END のフェーズを指定できます。省略時の値は,LPMAIN です。

説明

STARTUP ADD コマンドは,スタートアップ・データベースに構成要素を追加します。構成要素とは,実際にスタートアップを行うコマンド・プロシージャや実行可能ファイルです。オペレーティング・システム,サイト別プログラム,レイヤード製品を,これらのファイルが始動します。スタートアップ・データベース構成要素は, STARTUP$STARTUP_VMS と STARTUP$STARTUP_LAYERED に格納されています。

通常,1 つのスタートアップ・データベースを 1 つのOpenVMS Clusterで使用するので,1 つのクラスタまたはクラスタ内の 1 つのノードとして SYSMAN 環境を定義することができます。



SYSMAN> STARTUP ADD FILE /MODE=DIRECT /PHASE=LPMAIN -
_SYSMAN> DECSET$ENVMGR_STARTUP.COM 

このコマンドは,DECset 環境マネージャ・ソフトウェアを起動するスタートアップ・データベースにレコードを追加します。


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