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OSF/Motif リリース 1.2には,表現タイプ管理用の次のような新しい機能があります。
XmRepTypeRegister
XmRepTypeAddReverse
XmRepTypeValidValue
XmRepTypeGetRegistered
XmRepTypeGetId
XmRepTypeGetNameList
XmRepTypeGetRecord
以上の機能は,列挙された値を使用する新しいリソース・コンバータの定義をしたい開発者にとって便利なものです。
A.3.19 CUAおよびWindows準拠の変更
OSF/Motif リリース 1.2では,Returnキーや osfActivateにバインドされているキー(通常は数字キーパッド上のEnterキー) を使用しても,メニューの外にあるボタンをアクティブ化できなくなりました。例えば,このようなキーを押しても,「オプション」メユーをポップアップしたり,ダイアログ・ボックスの切り替えボタンをアクティブ化したりしなくなりました。
アプリケーションに
XmBulletinBoardに対応した省略時設定ボタンがある場合は,フォーカスが
XmBulletinBoardにあるときに,Returnキー(複数行
XmTextで以外),Ctrl/Returnキー,または
osfActivateにバインドされたキーを押すことによって,省略時設定ボタンをアクティブ化できるようになりました。
A.4 特定ウィジェットに関する変更と改善
この節では,OSF/Motif リリース 1.2で行なわれた特定のウィジェットに対する変更について要約します。
A.4.1 XmClipboard
OSFは, XmClipboard機能パラメータにいくつかの修正を加えました。これらの変更は,Motifの以前のリリースとのバイナリ互換性があります。ただしアプリケーション再コンパイルの際に,警告メッセージがでることがあります。この修正では, (char *)が XtPointerに, intが longに,そして (int *)が (long *)にそれぞれ変更されました。この修正によって,次の関連機能が影響を受けます。
OSF/Motif リリース 1.2で,
XmCommandGetChildが
XmDIALOG_WORK_AREAを子引数用の値として受け入れるようにするために,
XmCommandGetChildが修正されました。
A.4.3 XmList
リスト管理能力を高めるために, OSF/Motif リリース 1.2に次の新しい機能が加えられました。
XmList ウィジェットに次の新しい翻訳が加わりました。
XmListに新しい動作が加わりました。
OSF/Motif リリース 1.2では,この動作に誤って ListScrollCursorVisibleと名前が付けられましたが,今後の Motifのリリースでは訂正されます。 |
XmNvisibleItemCountリソースは,省略時の値が動的で,かつ項目カウントと高さに基づくよう修正されています。
OSF/Motif リリース 1.2で,リストの
selectedItemsおよび
selectedItemCountの各リソースがリソース・ファイルで設定されると,位置カーソルが
selectedItemsリストの最初の項目ではなく,最後の項目の上に現われます。
A.4.4 XmMessageBox
OSF/Motif リリース 1.2では, MessageBoxは, MenuBar1つ,作業領域 1つ,そして複数の子 PushButtonの追加をサポートしています。
新しいダイアログ・タイプ XmDIALOG_TEMPLATEは, Separator1 つだけを含む MessageBoxを生成します。アプリケーションが追加の子を用意します。
XmCreateTemplateDialogは,
DialogShell内に
XmDIALOG_TEMPLATE XmMessageBoxを生成します。
A.4.5 XmRowColumnとメニュー
OSF/Motif リリース 1.2では,縦位置合せスタイルを指定する新しいリソース XmNentryVerticalAlignmentが加わっています。
もう1つのリソース
XmNunpostBehaviorが,
XmScreenオブジェクトに加えられています。このリソースを設定すれば,メニューを消去した後の外部ボタン・イベントのリプレイをオンにできます。
A.4.6 XmScrollBar
OSF/Motif リリース 1.2では, XmScrollBarに次の新しい翻訳が加わっています。
OSF/Motif リリース 1.2には, XmScrollVisible機能が加わっています。これは自動的にスクロールされたウィンドウをスクロールして,部分的または完全に隠れてしまったウィジェットを見えるようにする機能です。
もう1つのリソース
XmNtraverseObscuredCallbackも加わっています。このリソースは,見えないウィジェットに移動イベントが要求されたときに呼び出されるコールバックのリストを指定します。新しいコールバック構造
XmTraverseObscuredCallbackStructがこのコールバックをサポートするために加えられました。
A.4.8 XmSelectionBox,XmFileSelectionBox
OSF/Motif リリース 1.2の, XmSelectionBoxウィジェットおよび XmFileSelectionBoxウィジェットは,子 MenuBarと子 PushButton,子作業領域の追加をサポートしています。
新しいリソース XmNchildPlacementが子作業領域の位置を制御します。
XmDIALOG_TEMPLATEの値が, XmNdialogTypeリソースに加えられました。
省略時設定では,
XmSelectionBoxDialogとそのサブクラスは,
XmTextではなく
XmTextFieldを使います。アプリケーションが
XmSelectionBoxまたはそのサブクラスのいずれかを作成するときに,
USE_TEXT_IN_DIALOGSを定義すれば以前の動作に復帰できます。
A.4.9 XmText
OSF/Motif リリース 1.2には,ウィジェットを更新変更するための2つの機能が XmTextに加わりました。これは XmTextDisableRedisplayと XmTextEnableRedisplayです。
さらに2つの機能, XmTextFindStringおよび XmTextGetSubstringにより,文字列がさらに操作しやすくなっています。
リリース 1.2では,行き先カーソルは挿入カーソルに従うようになっており,独立しては動かせなくなりました。
XmTextには3つの新しい翻訳があります。
XmTextには次の2つの新しい動作があります。
XmTextおよび XmTextFieldには問題が起こる可能性があります。文字上端がフォントの上に突き出るような文字を含んだフォントまたはフォント・セットで,文字列を表現する時です。このような文字を含んだテキストが強調表示されると,前の行の文字の下に突き出た部分が次の行の文字の上端(突き出た部分)とオーバラップし,オーバーライトされてしまうことがあります。 |
OSF/Motif リリース 1.2の XmTextFieldウィジェットには新しいリソース XmNfocusCallbackがあります。このリソースは,ウィジェットが入力フォーカスを受け入れるときに呼び出されるコールバックを指定します。
もう1つの新しい機能 XmTextFieldGetSubstringは,長さによってサブ文字列をウィジェットから取り出します。
リリース 1.2では,行先カーソルは挿入カーソルに従うようになり,独立しては動かせなくなりました。
XmTextFieldには2つの新しい翻訳があります。
A.4.11 XmToggleButton,XmToggleButtonGadget
OSF/Motif リリース 1.2では, XmNindicatorOnが偽のときに XmNfillOnSelectを真に設定すると, XmToggleButtonセットの背景を XmNselectColorで満たすようになっています。
XmNfillOnSelectの省略時設定値は,
XmNindicatorOnの状態に適合するような動的な値です。
A.5 Motif ウィンドウ・マネージャの改良
この節では,Motif ウィンドウ・マネージャ (MWM)に対して行なわれた改良について要約します。
A.5.1 MWMに対する変更
OSF/Motif リリース 1.2では,MWMに対して次の改良が加えられています。
OSF/Motif リリース 1.2 ウィンドウ・マネージャには,次の新規または改良されたリソースが含まれています。
OSF/Motif リリース 1.2には,新規および改良された次のMWM機能があります。
OSF/Motif リリース 1.2には,新しいMWM動作がひとつあります。
OSF/Motif リリース 1.2では,ユーザ・インタフェース言語(UIL)に次のような変更がされています。
-sフラグがある二重引用符で囲まれた文字列の構文解析には重大な問題があります。二重引用符で囲まれた文字列の構文解析でこのフラグを使用する必要がある場合は,OSFからパッチを入手しなければなりません。 |
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