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6 プログラムの開発

この章は,IMLIB を使ったプログラムの開発について書かれています。 IMLIB は,Cおよび FORTRAN によるアプリケーションプログラムの開発をサポートしています。

6.1 ヘッダ・ファイル

IMLIB は,エラー・シンボル,KEY のシンボル, ACTION のシンボルを定義した以下のようなヘッダ・ファイルを提供しています。

SYS$LIBRARY:IM$DEF.H (C のヘッダファイル)
SYS$LIBRARY:IM$DEF.FOR (FORTRAN のヘッダファイル)

アプリケーションは,ソース・ファイルの中にヘッダ・ファイルを次のような形で取り込みます。

例: ヘッダ・ファイルの取り込み (C の場合)

	.
	.
	.
	#include 
	.
	.
	.

例: ヘッダ・ファイルの取り込み (FORTRANの場合)

	.
	.
	.
	INCLUDE 'SYS$LIBRARY:IM$DEF.FOR'
	.
	.
	.

6.2 コンパイル・リンクの方法

ここでは,作成されたアプリケーション・プログラムの, コンパイルおよびリンクについて説明します。 IMLIB は,シェアラブル・ライブラリの形式で次の場所に提供されています。

SYS$SHARE:IM$SHR.EXE

6.2.1 Cで書かれたアプリケーション・プログラム

C 言語で書かれたアプリケーション・プログラムが,現在のディレクトリに APPLICATION.C という名前で置かれている場合に, コンパイルおよびリンクは以下のように行われます。 通常 APPLICATION.C は日本語ライブラリ (JSYSHR)を使っていますので,リンクのオプションには JSYSHR.EXE が含まれます。

なお,OpenVMS AXP オペレーティング・システムを利用している場合は, SYS$SHARE:VAXCRTL.EXE をリンクする必要はありません。

	$ CC APPLICATION.C
	$ LINK APPLICATION,SYS$INPUT/OPTION
	SYS$SHARE:VAXCRTL/SHARE
	SYS$SHARE:IM$SHR/SHARE
	SYS$SHARE:JSYSHR/SHARE
	[CTRL/Z]
	$

この結果 APPLICATION.EXE という実行イメージが現在のディレクトリに作成されます。

6.2.2 FORTRAN で書かれたアプリケーション・プログラム

FORTRAN 言語で書かれたアプリケーション・プログラムが,現在のディレクトリに APPLICATION.FOR という名前で置かれているとするとコンパイルおよびリンクは 以下のように行われます。通常 APPLICATION.FOR は,日本語ライブラリ (JSYSHR)を使っていますので,リンクのオプションには JSYSHR.EXE が含まれます。

	$ FORTRAN APPLICATION.FOR
	$ LINK APPLICATION,SYS$INPUT/OPTION
	SYS$SHARE:IM$SHR/SHARE
	SYS$SHARE:JSYSHR/SHARE
	[CTRL/Z]
	$

この結果 APPLICATION.EXE という実行イメージが現在のディレクトリに作成されます。


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