Compq OpenVMS
システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル


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#5

LANCP> SHOW DEVICE/PARAMETERS IRA0
Device Parameters IRA0: 
             Value  Parameter 
             -----  --------- 
            Normal  Controller mode 
          External  Internal loopback mode 
 00-00-93-58-5D-32  Hardware LAN address 
        Token Ring  Communication medium 
           Enabled  Functional address mode 
                No  Full duplex enable 
                No  Full duplex operational 
                16  Line speed (megabits/second) 
           16 Mbps  Ring speed 
               STP  Line media 
           Enabled  Early token release 
          Disabled  Monitor contender 
               200  SR cache entries 
                 2  SR discovery timer 
                60  SR Aging Timer 
           Enabled  Source routing 
                 3  Authorized access priority 
 AA-00-04-00-92-FF  Upstream neighbor 
                 0  Ring number 

このコマンドは,トークン・リング装置 IRA0 のステータス情報とパラメータ情報を表示します。

#6

LANCP> SHOW DEVICE/REVISION FXA0
Device revision FXA0:  05140823

このコマンドは,FDDI 装置 FXA0 のリビジョン情報を表示します。

#7

LANCP> SHOW DEVICE/SR_ENTRY ICA0
Source Routing Cache Table ICA0: 
      LAN address      State    XmtTmo   RcvTmo  StaleTmo DiscvTmo 
   -----------------   -----   -------- -------- -------- -------- 
   AA-00-04-00-92-FF   LOCAL   00000028 00000028 00000245 00000000 

このコマンドは,トークン・リング装置 ICA0 のソース・ルーティング・エントリ情報を表示します。

SHOW DLL

システムの MOP ダウンライン・ロード・サービスの現在の状態を表示します。これには,MOP ローディングが有効になっている装置とカウンタ情報が含まれます。

形式

SHOW DLL


パラメータ

なし。

修飾子

/OUTPUT=ファイル名

指定したファイルを作成し,出力を格納します。


LANCP>SHOW DLL
LAN DLL Status: 
 EXA enabled in exclusive mode for known nodes only, 
       data size 1482 bytes 
 FXA disabled 
 
       #Loads  Packets    Bytes     Last load time     Last loaded 
       ------  -------    -----  --------------------  ------------ 
 EXA      5     1675    4400620  22-SEP-2000 10:27.51    GALAXY 
 FXA      0        0          0 
 

このノードには,EXA (DEMNA) と FXA (DEMFA) の 2 つの LAN 装置があります。 MOP ダウンライン・ロード・サービスは EXA 上で排他モードで有効になっています。

LANACP ノード・データベースに定義されているノードについてのみ,要求への応答が行われます。ロード・メッセージの中のイメージ・データ・サイズは 1482 バイトです。ダウンライン・ロードは 5 回行われており,最後のダウンライン・ロードはノード GALAXY 上で 10:27 に起こっています。最後に,現在,ダウンライン・ロード・サービスが無効になっている FXA については,ダウンライン・ロードは記録されていません。

SHOW LOG

最近のダウンライン・ロード・アクティビティを表示します(ログ・ファイル SYS$MANAGER:LAN$ACP.LOG に書き込まれたログ・データの最後の 2048 バイト)。

形式

SHOW LOG


パラメータ

なし。

修飾子

/OUTPUT=ファイル名

指定したファイルを作成し,出力を格納します。


LANCP> SHOW LOG
 
SYS$MANAGER:LAN$ACP.LOG latest contents: 
 
17-MAR-2001 07:29:51.71  Volunteered to load request on EXA0 from HELENA 
    Requested file:  LAVC$SYSDEVICE:<SYS1A.>[SYSCOMMON.SYSLIB]NISCS_LOAD.EXE 
17-MAR-2001 07:29:53.00  Load succeeded for HELENA on EXA0 
    MOP V3 format, System image, 
LAVC$SYSDEVICE:<SYS1A.>[SYSCOMMON.SYSLIB]NISCS_LOAD.EXE 
    Packets:  84 sent, 84 received 
    Bytes:    121492 sent, 168 received, 120988 loaded 
    Elapsed time:  00:00:01.09, 110998 bytes/second 
17-MAR-2001 07:29:53.60  Could not respond to load request on EXA0 from AJAX, 
file not found 
    Requested file:  LAN$DLL:READ_ADDR.SYS 
17-MAR-2001 07:29:54.46  Could not respond to load request on EXA0 from AJAX, 
file not found 
    Requested file:  LAN$DLL:READ_ADDR.SYS 
17-MAR-2001 07:29:57.36  Volunteered to load request on EXA0 from HELENA 
    Requested file:  LAVC$SYSDEVICE:<SYS1A.>[SYSCOMMON.SYSLIB]NISCS_LOAD.EXE 
17-MAR-2001 07:29:58.49  Volunteered to load request on EXA0 from AJAX 
    Requested file:  LAVC$SYSDEVICE:<SYS10.>[SYSCOMMON.SYSLIB]NISCS_LOAD.EXE 
17-MAR-2001 07:29:59.49  Load succeeded for HELENA on EXA0 
    MOP V3 format, System image, 
LAVC$SYSDEVICE:<SYS1A.>[SYSCOMMON.SYSLIB]NISCS_LOAD.EXE 
    Packets:  84 sent, 84 received 
    Bytes:    121492 sent, 168 received, 120988 loaded 
    Elapsed time:  00:00:01.73, 69935 bytes/second 
17-MAR-2001 07:30:03.66  Volunteered to load request on EXA0 from AJAX 
    Requested file:  LAN$DLL:ONE.SYS 
17-MAR-2001 07:30:04.05  Load succeeded for AJAX on EXA0 
    MOP V3 format, System image, LAN$DLL:ONE.SYS 
    Packets:  9 sent, 9 received 
    Bytes:    11354 sent, 18 received, 11300 loaded 
    Elapsed time:  00:00:00.04, 282500 bytes/second 
17-MAR-2001    Requested file:  LAN$DLL:ONE.SYS 
17-MAR-2001 07:30:05.18  Load succeeded for AJAX on EXA0 
    MOP V3 format, System image, LAN$DLL:ONE.SYS 
    Packets:  9 sent, 9 received 
    Bytes:    11354 sent, 18 received, 11300 loaded 
    Elapsed time:  00:00:00.04, 282500 bytes/second 
 
 

このコマンドは,ログ・ファイル SYS$MANAGER:LAN$ACP.LOG に書き込まれたログ・データの最後の 2048 バイトを表示します。

SHOW NODE

LAN 運用時ノード・データベースの中の情報を表示します。

形式

SHOW NODE ノード名


パラメータ

ノード名

LAN 運用時ノード・データベースの中のノードの名前を指定します。これはノード・アドレスに関連付けられた 63 文字までの名前です。ノード名が指定されていない場合は,すべてのノードが表示されます。

修飾子

/ALL

LAN 運用時ノード・データベースの中のすべてのノードのデータを表示します。ノード名を指定すると,合致するすべてのノードが選択されます。たとえば,A/ALL は A で始まるすべてのノードを選択します。

/OUTPUT=コマンド・ファイル名

指定されたファイルを作成し,出力をそのファイルに格納します。ファイル・タイプが .com の場合,出力は DEFINE NODE または SET NODE コマンドのリスト形式となります。この結果として得られたコマンド・ファイルを使って,LAN ノード・データベースを作成することができます。

/TOTAL

選択されたノードのカウンタの合計値だけを表示します。

#1

LANCP> SHOW NODE
Node Listing: 
 
GALAXY (08-00-2B-2C-51-28): 
 MOP DLL: Load file: APB.EXE 
          Load root: $64$DIA24:<SYS11.> 
          Boot type: Alpha satellite 
 
ZAPNOT (08-00-2B-18-7E-33): 
 MOP DLL: Load file: NISCS_LOAD.EXE 
          Load root: LAVC$SYSDEVICE:<SYS10.> 
          Boot type: VAX satellite 
 
CALPAL (08-00-2B-08-9F-4C): 
 MOP DLL: Load file: READ_ADDR.SYS 
          Last file: LAN$DLL:APB_X5WN.SYS 
          Boot type: Other 
          2 loads requested, 1 volunteered 
          1 succeeded, 0 failed 
          Last request was for a system image, in MOP V4 format 
          Last load initiated 12-JUN-2000 09:11:17 on EXA0 for 00:00:06.65 
          527665 bytes, 4161 packets, 0 transmit failures 
 
Unnamed (00-00-00-00-00-00): 
 
Totals: 
  Requests received    2 
  Requests volunteered 1 
  Successful loads     1 
  Failed loads         0 
  Packets sent         2080 
  Packets received     2081 
  Bytes sent           523481 
  Bytes received       4184 
  Last load            CALPAL at 12-JUN-2000 09:11:17.29 
 
 
 
 
 

この例は,3 つのノード(GALAXY,ZAPNOT および CALPAL)が定義されているローカル・ノードに対して発行されたコマンドの出力を示しています。 CALPAL は,次の 2 つのロード要求を発行しています。

#2

LANCP> SHOW NODE VAXSYS
 

ノード VAXSYS の LAN 運用時ノード・データベースのノード特性とカウンタ情報を表示します。

#3

LANCP> SHOW NODE/ALL VAX
 

名前が VAX で始まるすべてのノードについて, LAN 運用時ノード・データベースのノード特性とカウンタ情報を表示します。

#4

LANCP> SHOW NODE/ALL
 

すべてのノードについて, LAN 運用時ノード・データベースのノード特性とカウンタ情報を表示します。

#5

LANCP> SHOW NODE/ALL/OUTPUT=TMP.INI
 

すべてのノードのリストをファイル TMP.INI に書き込みます。

SPAWN

現在のプロセスのサブプロセスを作成します。 SPAWN コマンドは,サブプロセスのコンテクストを現在のプロセスからコピーします。

形式

SPAWN [コマンド文字列]


パラメータ

コマンド文字列

作成されたサブプロセスのコンテクストの中で実行するコマンドの並び。コマンド文字列が実行された後に,制御は LANCP に戻されます。

修飾子

なし。


LANCP> SPAWN
 
$ MC LANCP
LANCP> DEFINE NODE BOOM/ROOT=LAVC$SYSDEVICE:<SYS22.>
LANCP> SPAWN SEARCH LAVC$SYSDEVICE:[*.SYSEXE]MOD*.DAT BOOM
 
****************************** 
LAVC$SYSDEVICE:[SYS1A.SYSEXE]MODPARAMS.DAT;1 
 
SCSNODE="BOOM    " 
LANCP> DEFINE NODE BOOM/ROOT=LAVC$SYSDEVICE:<SYS1A.>
 

ノードのノード情報を入力しようとしましたが,ルートが不明なので,サブプロセスで MODPARAMS.DAT を検索した後にルートを修正しています。

TRIGGER NODE

遠隔ノードに対して再ブートの要求を発行します。

MOP バージョン 3 または 4 の形式を指定する代わりに, LANCP ユーティリティは各メッセージの形式でターゲット・ノードに対して送信を行います。


形式

TRIGGER NODE ノード指定


パラメータ

ノード指定

ターゲット・ノードのノード名またはノード・アドレスを指定します。ノード名を指定した場合は, LAN 運用時ノード・データベースでノード名を参照することにより,ノード・アドレスが取得されます。ノード・アドレスを指定した場合,対応するノードが LAN 運用時ノード・データベースで定義されている必要はありません。アドレスの正規形式は,ハイフンで区切られた 6 バイトの 16 進文字から構成されます。アドレスのビットを逆転させた形式を指定するには,コロンを区切り文字として使用してください。

修飾子

/DEVICE=装置名

トリガ・ブート・メッセージの送信に使用する LAN コントローラ装置名を指定します。たとえば,DEMNA コントローラを EXA,EXA0 または EXA0: と指定することができます。

/PASSWORD=16 桁の 16 進数

接続の開始時に使用するパスワードを 16 進数で指定します(たとえば /PASSWORD=0123456789ABCDEF)。省略時のパスワードはゼロです。先頭のゼロは省略できます。

#1

LANCP> TRIGGER NODE GALAXY/DEVICE=EWA0

このコマンドは,イーサネット装置 EWA0 を使用して,ノード GALAXY に MOP トリガ・ブート・メッセージを送信します。

#2

LANCP> TRIGGER NODE 08-00-2B-11-22-33/DEVICE=EWA0/PASSWORD=0123456789AB

このコマンドは,指定されたパスワードで,イーサネット装置 EWA0 を使用して,指定されたノード・アドレスに MOP トリガ・ブート・メッセージを送信します。


第 13 章
LAT 制御プログラム・ユーティリティ (LATCP)

13.1 LATCP について

LAT 制御プログラム (LATCP) ユーティリティは, OpenVMS システム上で LAT ソフトウェアを構成し制御します。 LATCP により,次の処理が行えます。

13.2 LATCP 使用法の要約

LATCP により,VMS ノード上の LAT ソフトウェアを制御し, LAT ソフトウェアの情報を取り出すことができます。たとえば,ローカル・ノード上でサービスを作成し,VMS ローカル・ノードのポートを遠隔ターミナル・サーバのサービスや装置と対応づけ,ローカル・ノードで利用できるサービスはもとよりネットワーク内の他のノード上のサービスについても情報を表示できます。

サービスを作成してポートに対応づけるなど LAT 特性変更作業を LATCP コマンドで行った場合,変更内容は直ちに有効となります。 ただし,LAT ポート・ドライバが停止すると,特性は消失します。特性を設定したままの状態にするには,LAT$SYSTARTUP.COM を編集して特性設定コマンドを変更または追加します。この後 LAT$STARTUP.COM を呼び出し,LAT ポート・ドライバを起動してください。詳細については,『Compaq OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。


形式

RUN SYS$SYSTEM:LATCP


使用法の要約

LATCP を起動するには,DCL コマンド・プロンプトに RUN SYS$SYSTEM:LATCP と入力します。 LATCP> プロンプトが表示されます。以降で説明する LATCP コマンドをこのプロンプトに対して入力できます。

LATCP を終了するには,LATCP> プロンプトに EXIT コマンドを入力するか,または Ctrl/Z を押します。

また,次の例のように DCL の文字列代入文を使用して, LATCP コマンドを実行することもできます。


$ LCP :== $LATCP
$ LCP SET NODE/STATE=ON

LATCP は,SET NODE コマンドを実行し,制御を DCL に戻します。

13.3 LATCP のコマンド

次の表は,LATCP コマンドを要約したものです。

コマンド 機能
ATTACH 現在のプロセスから指定したプロセスに制御を転送する。
CREATE LINK LAT データ・リンクを作成する。
CREATE PORT ローカル・ノードに論理ポートを作成する。
CREATE SERVICE サービス・ノードにサービスを作成する。
DEFINE/KEY キーパッド上のファンクション・キーにコマンド文字列を割り当てる。
DELETE LINK ノードから LAT データ・リンクを削除する。
DELETE PORT アプリケーション・ポートまたは専用ポートを削除する。
DELETE QUEUE_ENTRY ローカル・ノードからのキュー登録要求を削除する。
DELETE SERVICE サービス・ノードのサービスを削除する。
EXIT DCL コマンド・レベルに戻す。
HELP LATCP コマンドのヘルプ・テキストを表示する。
RECALL 以前に入力した LATCP コマンドを再呼だしし,再入力の手間を省く。
SCROLL スクロールされて画面から消えた情報を検索できるようにする。
REFRESH 表示画面を再表示する。他のソースからの出力によって表示が上書きされた後など。
SET LINK LAT データ・リンクの特性を変更する。
SET NODE ノードに対し LAT 特性を指定する。
SET PORT ノードの論理ポートを,ターミナル・サーバ上の遠隔装置と LAT 遠隔サービス・ノード上の特殊なアプリケーション・サービスのいずれかにマップする。
SET SERVICE サービス特性を変更する。
SHOW LINK 使用中のノード上のリンクの特性を表示する。
SHOW NODE VMS ノードの特性を表示する。
SHOW PORT ポート特性を表示する。
SHOW QUEUE_ENTRY ローカル・ノードにキュー登録された要求またはエントリに関する情報を表示する。
SHOW SERVICE 使用中のノードが認識する LAT サービスの特性を表示する。
SPAWN サブプロセスを作成する。
ZERO COUNTERS 使用中のノードで保守するノード・カウンタ,サービス・カウンタ,リンク・カウンタを再設定する。


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