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日本語 Compaq Advanced Server for OpenVMS では, GBLPAGESパラメータの値は,少なくとも7500ページ必要です。
システムに十分な未使用グローバル・ページがあることを確認するには, Advanced Server が実行されていない間に次の手順を行います。
$ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("FREE_GBLPAGES") |
FREE_GBLPAGESパラメータの値が表示されます。次に例を示します。
143576 |
ADD_GBLPAGES = 7500 |
日本語 Compaq Advanced Server for OpenVMS では, GBLSECTIONSパラメータは少なくとも75必要です。
スタンドアロンLicense Serverのみをインストールする場合,最低値は50です。
システムに十分な未使用グローバル・セクションがあることを確認するには, Advanced Server が実行されていない間に次の手順を行います。
$ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("FREE_GBLSECTS") |
GBLSECTIONSパラメータの値が表示されます。次に例を示します。
249 |
ADD_GBLSECTIONS = 75 |
Advanced Server をインストールする場合, PROCSECTCNTパラメータの最低値は40です。
スタンドアロンLicense Serverのみをインストールする場合,最低値は32です。
システム・パラメータPROCSECTCNTの値が十分であることを確認するには,次の手順を行います。
$ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("PROCSECTCNT") |
PROCSECTCNTパラメータの値が表示されます。次に例を示します。
20 |
MIN_PROCSECTCNT = 40 |
SCSNODEパラメータは,システムのコンピュータ名に定義します。 DECnetを実行している場合,SCSNODE名は,DECnetノード名と同じでなければなりません。
次に示すように,SCSNODEパラメータのインストール前の状態は,インストレーション後の動作に影響します。
SCSNODEの状態 | 新定義の有無 | サーバの動作 |
---|---|---|
未定義 | 定義せず | 起動せず。 |
定義済み | 定義せず | 起動する。 |
未定義 | 定義する | 起動するが,OpenVMSシステムは,プリント・キューおよびバッチ・キューの名前に新しいコンピュータ名が含まれるように名前を変更する。したがって,既存のプリント・ジョブまたはバッチ・ジョブを新しいキューに再登録する必要がある。キュー・データベースの再構築が必要になることもある。これらのシステム管理作業についての詳細は,『 OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照。 |
システム・パラメータSCSNODEがシステムのコンピュータ名に定義されていることを確認するには,システム・プロンプトで次のコマンドを入力します。
$ SCSNODE = F$GETSYI("SCSNODE") $ SHOW SYMBOL SCSNODE |
この結果,次のいずれかの状態になります。
$ SHOW SYMBOL SCSNODE SPEEDY |
SCSNODEが定義されていない場合,SYS$SYSTEM:MODPARAMS.DAT を編集して,このパラメータを定義します。たとえば,コンピュータ名が SPEEDYの場合,次の行が含まれるようにファイルを編集します。
SCSNODE = "SPEEDY" |
ファイルSYS$SYSTEM:MODPARAMS.DATを編集する場合, OpenVMSのコマンド・プロシージャであるAUTOGENを実行し,すぐに,またはサーバを構成する前にシステムを再起動します。次に例を示します。
$ @SYS$UPDATE:AUTOGEN GETDATA REBOOT NOFEEDBACK |
AUTOGENユーティリティの使用についての詳細は,『 OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』を参照してください。
1.8.8 ステップ8: システムのバックアップ
貴重なデータの損失を防ぐため,レイヤード・プロダクトをインストールする前に,できるだけシステム上のすべてのディスク(または最低限システム・ディスク)をバックアップしてください。
システム・バックアップを行うには,OpenVMS BACKUPコマンドを使用します。 BACKUPコマンドについての詳細は,『 OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』を参照してください。
1.8.9 ステップ9: ディスク容量の必要条件の確認
インストレーションに必要なディスク・ブロック数を決定するには,『 Advanced Server V7.3 for OpenVMS Release Notes 』を参照してください。システム・ディスク上の空きブロック数を確認するには,次のコマンドを入力します。
$ SHOW DEVICE SYS$SYSDEVICE |
OpenVMSシステムが,空きブロック数など,システム・ディスクについての情報を表示します。次に例を示します。
Device Device Error Volume Free Trans Mnt Name Status Count Label Blocks Count Cnt DUA0: Mounted 0 AXP072 724856 280 1 |
インストレーション時にキュー・マネージャを実行する必要はありませんが,サーバを構成するときには実行しなければなりません。 SHOW QUEUE/MANAGERコマンドを入力して,キュー・マネージャが実行されているかどうかを確認することができます。
$ SHOW QUEUE/MANAGER |
キュー・マネージャが実行されている場合,OpenVMSシステムは次のように表示します。
Queue manager SYS$QUEUE_MANAGER, running, on SPEEDY:: |
キュー・マネージャが実行されていない場合,次のコマンドを使用して起動することができます。
$ START/QUEUE/MANAGER |
OpenVMS DCLコマンドについての詳細は,『 OpenVMS DCL Dictionary 』を参照してください。
1.8.11 ステップ11: タイム・ゾーンおよびTDFの確認
Advanced Server の内部の時間管理では,グリニッジ標準時(GMT)を使用します。異なるタイム・ゾーンにあるコンピュータ間で共通の時間フォーマットの同期をとるためには,OpenVMS の協定世界時 (UTC)が使用されます。 Advanced Server システムは,UTC標準を使用する省略時の日付/時間サポートを実装しています。 UTC は実用上 GMT と同じです。 UTC時間標準では,グリニッジ標準時の真夜中に,0時になります。夏時間により戻ったり進んだりするローカル時間と異なり, UTC は常に一定です。
ローカル時間は,GMTに対して最大12時間遅れているか,13時間進んでいます。
UTCは,タイム・ゾーンに依存していないため,世界中で UTC を使用できます。たとえば,2:00 UTC は,パリでも東京でも同じ瞬間をさします。ローカルのタイム・ゾーンを取り扱うための複雑な変換を行わなくても,パリと東京でUTC 値を使ってタイム・スタンプを押されたデータを調べることができます。
ローカル・サーバ環境で時間を適切に表すには,次の手順に従います。
$ @SYS$MANAGER:UTC$TIME_SETUP.COM |
プロシージャからどの時間パラメータを構成するかについて問い合わせがあります。システムが夏時間を採用している地域にある場合は,夏時間の開始時と終了時には,システム時間およびTDFを適切に変更する必要があります。これらの変更を年に2回自動的に行うようにするには,コマンド・プロシージャSYS$EXAMPLES:DAYLIGHT_SAVINGS.COMを使用できます。
タイム・ゾーンまたはTDF,あるいはその両方の設定の変更を選択したとき,サーバがOpenVMS Clusterに加わっている場合には,その変更はクラスタ単位で行われます。
タイム・ゾーン情報を変更した場合は,時刻を正確に表示するために,サーバを再起動しなければなりません。
コマンド・プロシージャの実行およびタイム・ゾーンとTDFのリセットについての詳細は,『 OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。
1.8.12 ステップ12: DECnetの状態の確認
DECnetトランスポートを使用しようとする場合,インストレーション時にDECnetまたはDECnet-Plusを実行する必要があります。ただし,システムが構成できるようになるには,その前にDECnetまたはDECnet-Plusをそのシステム上で実行しなければなりません。
サーバ・ソフトウェアをインストールしようとするシステム上でDECnetが実行されているかを確認するには,以降の各項で説明するように, DECnet (フェーズIV)かDECnet-Plusのいずれがインストールされているかによって適切なコマンドを入力します。
1.8.12.1 DECnet (フェーズIV)の状態の確認
DECnetの状態を確認するには,次のコマンドを入力します。
$ MCR NCP SHOW EXECUTOR |
Node Volatile Summary as of 1-SEP-2000 12:16:36 Executor node = 9.000 (BRUTUS) State = on Identification = DECnet for OpenVMS AXP V7.2 |
$ @SYS$MANAGER:STARTNET |
DECnet-Plusの状態を確認するには,次のコマンドを入力します。
$ SHOW LOGICAL NET$STARTUP_STATUS |
"NET$STARTUP_STATUS" = "RUNNING-ALL" (LNM$SYSTEM_TABLE) |
$ @SYS$STARTUP:NET$STARTUP |
詳細については,DECnet製品のドキュメントを参照してください。
1.8.13 ステップ13: TCP/IPの状態の確認
TCP/IPトランスポートを使用しようとする場合は,TCP/IPが実行され,PWIPドライバがロードされていることを確認します。プロシージャは,どのTCP/IP製品を使用しているかによって異なります。詳細については,インストールされているTCP/IP製品のドキュメントを参照してください。
たとえば,日本語 TCP/IP Services for OpenVMS V5.0 がインストールされている場合,次のコマンドを入力することにより,PWIPドライバを手動で起動することができます。
$ @SYS$STARTUP:TCPIP$PWIP_STARTUP.COM |
この代わりに,TCP/IPの起動時にPWIPドライバが自動的に起動するよう,構成プロシージャTCPIP$CONFIG.COMを使用してTCP/IP Services for OpenVMSサービスを構成することができます。
インストレーションの完了後,構成マネージャを使用することにより, TCP/IPを使用するように日本語 Compaq Advanced Server for OpenVMS を構成することができます。この処理は,構成プロシージャ(PWRK$CONFIG)の実行中,またはサーバの構成後に行うことができます。前者の場合には,PWRK$CONFIG により構成マネージャを起動するオプションが示されます。後者の場合は,DCLプロンプトでADMINISTER/CONFIGコマンドを入力することにより,構成マネージャを起動できます。
1.8.14 ステップ 14: 既存のOpenVMS Serverのイメージおよびファイルがあるかどうかの確認
POLYCENTER Software Installation ユーティリティがこれらの条件のいずれかが存在することを検出し,上記のイメージまたはファイルが見つかると,ユーザに通知します。
1.8.15 ステップ15: OpenVMS Cluster構成の確認
Advanced Server は,複数のOpenVMS Alpha Clusterメンバ上で実行することができます。これには,次の手順を行います。
Advanced Server をOpenVMS Cluster メンバにインストールするとき,次の 2 つの条件があてはまる場合は,サーバをシャットダウンするように強制され,可能であれば,サーバを実行しているシステムをリブートするように強制されます。
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