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この章では,インストレーションの検証について説明します。
日本語OpenVMSインストレーション・ キットには,日本語OpenVMSが正しくインストールされたかどうか確認するための, インストレーション検証プロシージャ(IVP )が含まれています。インストレーション検証プロシージャ(JSY$IVP.COM )は,SYS$TEST に置かれます。ただし,これは日本語OpenVMS オプショナル・セーブセットをインストールしている場合に限ります。
インストレーション検証プロシージャは,日本語OpenVMSの主な13個のユーティリティについてのテストから構成されており, このコマンド・プロシージャが正常終了した場合は, 日本語OpenVMSが正しくインストールされたことを示します。
日本語OpenVMSのインストレーション時にIVP の実行を指定すると,VMSINSTAL は,日本語OpenVMSの各ユーティリティがインストールされた後に, インストレーション検証プロシージャを起動します。
また,日本語OpenVMSのインストレーション後にPAK を登録しロードした後に,単独でインストレーション検証プロシージャを実行することもできます。 その場合には,
$ @SYS$TEST:JSY$IVP.COM
と入力してインストレーション検証プロシージャを起動します。ただし, この場合には,SYSPRV特権が必要です。
次のような場合には,インストレーション検証プロシージャを実行してください。
インストレーション検証プロシージャは,日本語OpenVMSの13個のユーティリティが, それぞれインストールされているかどうかを判断し, インストールされていたならば, そのユーティリティについてのテストを実行します。
各ユーティリティそれぞれについてのテストが終了した時点で,そのユーティリティに問題が発見された場合, エラー・メッセージが出力されます。 そして,13個のテストすべてが終了した後に,日本語OpenVMSのインストレーションが成功したかどうかのメッセージが出力されます。 エラー・メッセージはJSY$TEST:ERROR.DAT にも出力されます。
すべてのユーティリティについてのテストの実行ではなく,1つのユーティリティについてだけテストを実行することができます。 その場合には,
$ @JSY$TEST:IVP_SETUP.COM [ユーティリティ・テスト名]
と入力してください。たとえば,JSORTユーティリティの場合には,次のようになります。
$ @JSY$TEST:IVP_SETUP.COM IVP_JSORT
上記の@SYS$TEST:JSY$IVP.COM は,これらのユーティリティ単独のテストを次の順番に実行しています。
IVP_CMGR
IVP_FIP
IVP_JCOBOL
IVP_JDICEDIT
IVP_JMAIL
IVP_JSORT
IVP_KANJIGEN
IVP_KCODE
IVP_KCONVERT
IVP_KINQUIRE
IVP_NCOBOL
IVP_TMH
IVP_XTPU
ただし,テストはインストールされているユーティリティについてだけ実行されます。 IVP が正しく実行されるためには,ファイルF_[ IVP名].DAT がJSY$TESTに存在していなければなりません。もし,それがないとエラー・ メッセージが出力されます。また,ファイルF_NECESSARY.DATも存在しなければなりません。
IVPを途中で止めたいときは [Ctrl/Y]を押してください。
インストレーション検証プロシージャが,正常に終了した場合の出力メッセージについては, 付録 Cを参照してください。
現在使用中の日本語OpenVMS VAXシステムが, 日本語オプショナル・セーブセット(第1.2.3 項を参照)をインストールしていないときには,まず,日本語テーラリング・ ユーティリティで,インストレーション検証プロシージャのテーラ・ クラスをテーラ・オン指定し,システム・ディスクに追加してから実行する必要があります。 詳しくは第6章を参照してください。
なお,インストレーション検証プロシージャは,日本語OpenVMS VAXライセンスが登録されていないと, インストール終了時には実行されません。
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