1つまたは複数のファイルから,指定された文字列(1つまたは複数)を検索し, その文字列を含むすべての行を表示します。
SEARCH ファイル指定[,...] 検索文字列[,...]
ファイル指定にワイルドカード文字(アスタリスク(*)とパーセント記号(%)) を使用することができます。
/MATCH修飾子と/EXACT修飾子を使用すると, SEARCHコマンドの検索文字列の照合方法を変更することができます。
SEARCHコマンドは, 共有読み込み(R)および書込み(W)アクセスでファイルをオープンします。 したがって,その時点で他のユーザがオープンしていても, 属性が共有書込みに設定されているファイルが検索されます。
時刻指定形式の詳細は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』で説明されている, UICの標準形式を使用して指定します。
YES | NO | QUIT |
TRUE | FALSE | Ctrl/Z |
1 | 0 | ALL |
[Return] |
単語による応答の場合には,大文字と小文字を任意に組み合わせることができます。 単語による応答は,1文字,または複数の文字に短縮できます (たとえば,TRUE は T,TR およびTRUに短縮することができます)。 肯定応答は,YES,TRUE,1です。否定応答は,NO,FALSE,0とReturnキーです。 QUITまたはCTRL/Zは,その時点でコマンドの処理を停止するということを示します。 ALLと応答した場合には,コマンドの処理は継続されますが, その後プロンプトは表示されなくなります。上記以外の応答を入力した場合には, DCLがエラー・メッセージを出力し,同じプロンプトがもう一度表示されます。
/EXACT修飾子を指定すると,システムが使用するCPU時間は短くなります。 したがって,文字列に含まれる文字の大文字と小文字の区別が分かっている場合には, /EXACTを使用する方が効率的です。
DUMP | 制御文字(<HT>,<CR>,<LF>を含む) と印字不能文字はすべて,ANSIニーモニックとして表示します。 |
NOFF | 制御文字をANSIニーモニックで置き換えます (たとえば,Ctrl/Cは<ETX>に置き換えられます)。 <HT>や<CR>,<LF>,<VT>等のターミナル書式化文字は, 変更されずに出力されます。改頁文字は,<FF>に置き換えられます。 |
NONULLS | DUMPオプションと同じですが,書式化する前に, 入力ファイルからすべての空文字が削除される点が異なります (DUMPオプションでは,空文字は<NUL>として表示されます)。 EXEファイルやOBJファイルなどのように, 一般に多くのゼロ・バイトを含むバイナリ形式のファイルを検索する場合に便利です。 |
PASSALL | 制御文字や印字不能文字も変換せずに,出力装置に出力します。
ターミナル・ドライバは,SET TERMINAL/PASSALLまたは
SET TERMINAL /EIGHT_BITと設定されていない限り,
ターミナルに8ビット文字を送ることはできません。
SEARCHコマンドで,制御文字をANSIニーモニックと置き換えたくない場合 (たとえば,CTRL/Gを<BEL>に置き換えない)には, /FORMAT=PASSALLを使用します。 |
TEXT | テキストに含まれる制御文字を,ANSIニーモニックと置き換えます (たとえば,CTRL/Cは<ETX>に置き換えられます)。 <HT>や<CR>,<LF>,<VT>, <FF>等のターミナル書式は, 変更されずに出力されます。TEXTは,省略時の書式です。 |
/WINDOW修飾子を指定すると,15文字のアスタリスクから構成される行によって, ファイル内の各ウィンドウが区切られます。
ハードコピー出力では,HARDCOPY=OVERSTRIKE および HARDCOPY=UNDERLINEキーワードを指定できます。このキーワードは, 大部分のハードコピー・プリンタに対して有効な,文字列の強調方法を指定します。 OVERSTRIKEを指定すると,一致した文字列が二重印字されて濃く見えます。 一方,UNDERLINEを指定すると, 一致した文字列がアンダースコア文字で下線付けされます。
同一行上で, キャリッジ・リターンやバック・スペース文字を使用して二重印字や下線付けを実現しています。 そのため,1行の長さは,最大2倍になる可能性があります。 装置のバッファが非常に小さい場合は,行が切り捨てられることがあるので注意してください。
Digital LN01プリンタでは,/HIGHLIGHT=HARDCOPY=UNDERLINE修飾子ではなく, /HIGHLIGHT=UNDERLINE修飾子を使用することをおすすめします。 LN01プリンタは,OVERSTRIKE強調は無視します。
Digital LN03プリンタでは,/HIGHLIGHT=HARDCOPY=UNDERLINE修飾子ではなく, /HIGHLIGHT=BOLD あるいは /HIGHLIGHT=UNDERLINE修飾子を使用することをおすすめします。 LN03プリンタは,OVERSTRIKE強調は無視します。
POSITIONキーワードの値は,1から32,767までを指定できます。 レコードの中の最初のバイトは,1とみなされます。
AND | レコードに検索文字列のすべてが含まれている場合にだけ, 一致すると判断される。 |
EQV | レコードに検索文字列が1つも含まれていないか, あるいはすべてが含まれている場合にだけ,一致すると判断される。 |
NOR | レコードに検索文字列が1つも含まれていない場合にだけ, 一致すると判断される。 |
NAND | レコードに検索文字列のすべてが含まれていない場合にだけ, 一致すると判断される。 |
OR | 1レコードに検索文字列のどれか1つでも含まれている場合に, 一致すると判断される。 |
XOR | 1レコードに検索文字列のどれか1つでも含まれているか, すべてが含まれていない場合に,一致すると判断される。 |
検索文字列を1つしか指定しない場合には, ORオプションと ANDオプションは同じ結果になります。 同様に,検索文字列が1つの場合には,NORオプションと NANDオプションも同じ結果になります。 オプションが指定されなかった場合には,/MATCH=ORが設定されます。
次のキーワードを使用できます。
CLEAR_SCREEN | ページモードで表示(毎回画面を消去する) |
SCROLL | スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない) |
SAVE[=n] | nページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能) |
/PAGE=SAVE修飾子を指定すると最大5画面(最大255カラムまで) 分の履歴を保存できます。 ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。
キー・シーケンス | 説明 |
---|---|
Up arrow key, Ctrl/B | 1行スクロールアップ |
Down arrow key | 1行スクロールダウン |
Left arrow key | 1カラム左シフト |
Right arrow key | 1カラム右シフト |
Insert Here (E2) | 半画面右シフト |
Remove (E3) | 半画面左シフト |
Select (E4) | 80/132カラム切替え |
Prev Screen (E5) | 前ページに移動 |
Next Screen (E6), Return, Enter, Space | 次ページに移動 |
F10, Ctrl/Z | 終了(他のコマンドでは違うものもあります) |
Help (F15) | ヘルプテキストを表示 |
Do (F16) | 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の入れ換え |
Ctrl/W | 再表示 |
/PAGE修飾子は/OUTPUT修飾子とは同時に使用できません。
時刻指定形式の詳細は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
この修飾子のキーワードはCONDENSEDおよびEXPANDEDです。 意味は次の表のとおりです。
キーワード | 説明 |
---|---|
CONDENSED (省略時の設定) |
ファイル名を255文字長の文字列に適合するように表示します。 このファイル名の場合,ファイル指定にDIDあるいはFID短縮形を含むことが可能です。 |
EXPANDED | ファイル名をディスクに格納されているとおりに表示します。 このファイル名の場合,ファイル指定にDIDあるいはFID短縮形は含みません。 |
キーワードはCONDENSEDとEXPANDEDを同時に指定することはできません。 この修飾子は,確認が要求された場合に, 出力メッセージに表示されるファイル名の書式を表わしています。
EXPANDEDキーワードが指定されていない場合, ファイル・エラーはCONDENSEDファイル指定で表示されます。
詳細は『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してください。
n1とn2を指定した場合には,検索文字列を含む行の上のn1行と,検索文字列を含む行, そしてその下のn2行を表示します。 n1とn2は,0であっても構いません。
/WINDOW修飾子だけを指定し,n1とn2のどちらも指定しない場合には, 検索文字列を含む行の上に2行,検索文字列を含む行の下に2行という形式で表示されます。
/WINDOW修飾子にn1だけ指定した場合には,n1は表示する行数を表します。つまり, 指定行数の半分は検索文字列を含む行の上に表示され,残りの半分は下に表示されます (n1が偶数の場合には,検索文字列の下にもう一行余分に表示されます)。
たとえば,/WINDOW=10と指定すると,検索文字列を含む行の他に, その行の前後の9行の追加行が表示されます。 その中の4行は検索文字列を含む行の上に, 5行は検索文字列を含む行の下に表示され,全部で10行が表示されます。
/WINDOW=0が指定された場合には,SEARCHコマンドは, 検索文字列を含む各ファイルのファイル名を表示しますが,レコードは表示しません。 一致する文字列を含むファイルを操作するための, コマンド・ファイルを作成する(/OUTPUT修飾子を使用)ときに, この指定を使用できます。
/WINDOW修飾子を省略した場合には,検索文字列を含む行だけが表示されます。
/WINDOW修飾子を指定すると,30個のアスタリスクからなる行が, ファイル内の各ウィンドウを区別するために表示されます。
ラップを指定しない場合,はみ出した部分は左右にシフトしながら見ることができます。
$ SEARCH CABLE.MEM,JOYNER.MEM "MANUAL TITLE"この例では,CABLE.MEMとJOYNER.MEMというファイルから, "MANUAL TITLE" という文字列を検索します。 この文字列を含む各行が,ターミナルに表示されます。 この文字列には,スペース文字が含まれているため, 文字列全体を引用符で囲まなければなりません。
$ SEARCH/OUTPUT=RESULTS.DAT/WINDOW=9 DISLIST.MEM NAMEこの例では,DISLIST.MEMというファイルから"NAME"という文字列を検索し, 出力をRESULTS.DATというファイルに送ります。 NAMEを含む各行の,前の4行と後ろの4行も出力されます。
$ SEARCH/OUTPUT=ALLSUB.COM/WINDOW=5000 *.COM SUBMIT現在のディレクトリ下にあって,ファイル・タイプがCOMのすべてのファイルに対して, 文字列"SUBMIT"を検索しています。ウィンドウ・サイズが十分に大きいので, 一致する文字列を含むファイルの全体が出力ファイルに書き込まれます。
$ SEARCH/OUTPUT=COLUMBUS.OH/WINDOW=(3,0)/NOHEAD/MATCH=AND - _$ *.DAT COLUMBUS,OHファイル・タイプがDATであるすべてのファイルに対して, 文字列 "COLUMBUS" と "OH" の両方を含む行を検索しています。 一致する行が見つかった場合, 直前の3行(空行,名前,住所)が出力ファイルに書き込まれます。 出力ファイルCOLUMBUS.OHには,見出しやウィンドウ区分線が書かれていないので, 他のコマンド・プロシージャなどですぐ使用できます。
$SEARCH/OUTPUT=SWAP.LIS/FORMAT=PASSALL/NUMBERS/EXACT - _$ /WINDOW=10000 SWAP.PAS SWAPこのSEARCHコマンドは,左端に行番号の付いたリスティング・ファイルを作成しています。 /FORMAT=PASSALLを指定しているため,改頁文字もそのまま書かれます。 ファイル内の文字列 "SWAP" が必ず大文字であることが分かっているので, 効率を上げるために/EXACT修飾子を指定しています。 また,ウィンドウ・サイズが十分に大きいため, 一致する文字列を含むファイルの全体が出力ファイルに書き込まれます。
$ SEARCH/REMAINING CABLE.LOG FORTRANファイルCABLE.LOG内の,文字列"FORTRAN"を含む最初の行に続く, すべての行を表示します。
$ SEARCH OMAHA::DISK1:[EXP]SUB.DAT,DATA.LIS VAXこの例では,OMAHAという遠隔ノードのSUB.DATとDATA.LISというファイルから, VAXという文字列を検索します。 VAXという文字列を含むすべてのレコードのリストが, ユーザのローカル・ターミナルに表示されます。
現在のターミナル・セッションまたはバッチ・ジョブに対して, プロセスが所有しているファイルと装置に関する属性を,定義または変更します。
SET オプション
オプション | 機能 |
---|---|
ACCOUNTING | 現在の会計情報ファイルを制御する。 |
AUDIT | 機密保護監査システムとの管理インタフェースを提供する。 |
BROADCAST | SYS$OUTPUTへブロードキャストするメッセージを決定する。 |
CARD_READER | カード・リーダの省略時のASCII変換モードを定義する。 |
CLUSTER/EXPECTED_VOTES | OpenVMS Clusterの合計予想ボート(投票数)を,指定された値に設定する。 値が指定されていないと,システムが決定する値に設定される。 |
COMMAND | コマンド記述ファイルに定義されたコマンドを, プロセス・コマンド・セットまたはコマンド・テーブル・ファイルに追加する。 |
CONTROL | Ctrl/TまたはCtrl/Yによる割り込みを許可または禁止する。 |
CPU | 指定したCPUに関連するユーザ機能を変更する。 |
DAY | 利用者登録ファイル(UAF)に指定されている省略時の曜日タイプを上書きする。 |
DEFAULT | 現在の省略時の設定として,ファイル指定の装置およびディレクトリを設定する。 |
DEVICE | 装置の特性を定義する。 |
DEVICE/SERVED | ローカル・ノードのディスクを, OpenVMS Clusterのすべてのノードで使用できるようにする。 |
DIRECTORY | 1つまたは複数のディレクトリの特性を変更する。 |
DISPLAY | DECwindowsアプリケーションの出力をリダイレクトする。 |
ENTRY | キューで現在実行されていないジョブの現在の状態または属性を変更する。 |
FILE | 1つまたは複数のファイルの特性を変更する。 |
HOST | 現在のホストプロセッサ経由で,遠隔のVAXプロセッサに端末を接続します。 |
HOST/DTE | 発信端末の回線経由で,遠隔システムにこちら側のシステムを接続する。 |
HOST/DUP | 記憶域コントローラの適切なバス経由で,そのコントローラに端末を接続する。 |
HOST/HSC | コンピュータ相互接続(CI)バス経由で, 遠隔のHSC50ディスクおよびテープ・コントローラに端末を接続する。 |
HOST/LAT | ローカル・エリア・ネットワークで利用できる指定サービスに端末を接続し, 端末とそのサービス間の通信用に1つのセッションを確立する。 |
HOST/RLOGIN | TCP/IP接続経由で遠隔ホストにログインし, RLOGINアプリケーションにアクセスして会話型ターミナル・セッションを開始できるようにする。 |
HOST/TELNET | Telnetアプリケーションを起動して,TCP/IP接続経由で遠隔ホストに接続する。 |
HOST/TN3270 | TCP/IP接続経由で遠隔のIBMホストに接続し, T N3270ターミナル・エミュレータを起動して, ローカル・キーボードでIBM 3279クラスの端末のキーボードをエミュレートする。 |
KEY | 現在のキーパッド状態の設定を変更する。 |
LOGINS | 利用者のシステムへのログインを許可または禁止する。 |
MAGTAPE | 磁気テープ装置の特性を定義する。 |
MESSAGE | システム・メッセージを上書き,または補足する。 |
NETWORK | ネットワーク・サービスの属性を登録する。 |
ON | コマンド・プロシージャのコマンドの実行後に, コマンド・インタプリタでエラー条件をチェックするかどうかを制御する。 |
OUTPUT_RATE | バッチ・ジョブのログ・ファイルにログを書き込む速度を設定する。 |
PASSWORD | 利用者のパスワード変更を許可する。 システム・マネージャはシステム・パスワードを変更する。 |
PREFIX | SET VERIFYによって表示されるコマンド行に対して, 各行の前に表示される文字列を設定する。 |
PRINTER | プリンタ・デバイスの属性を定義する。 |
PROCESS | 現在のプロセスの実行特性を定義する。 |
PROMPT | DCLプロンプトを定義する。 |
PROTECTION/DEFAULT | 以後作成されるすべてのファイルに適用される,省略時の保護を設定する。 |
QUEUE | 指定されたキューの現在の状態または属性を変更する。 |
RESTART_VALUE | バッチ・ジョブがリスタートした際にテストされる値を設定する。 |
RIGHTS_LIST | 利用者のプロセス・ライト・リスト変更する。 特権ユーザはシステム・ライト・リストを変更する。 |
RMS_DEFAULT | RMSがファイル操作に使用するマルチブロックとマルチバッファの省略時のカウント数を設定する。 |
SECURITY | オブジェクトの機密保護プロファイルを変更する。 |
SERVER | 機密保護サーバーの始動,停止,および再始動を制御する。機密保護サーバは, システム不法侵入ログインデータベースと代理データベースに記録された情報を維持する。 |
SYMBOL | コマンド・プロシージャのローカル・シンボルとグローバル・シンボルへのアクセスを制御する。 |
TERMINAL | ターミナル属性を定義する。 |
TIME | システム・クロックを指定された値に再設定する。 |
VERIFY | コマンド・プロシージャの実行中に, コマンド・インタプリタで実行中の行を表示するかどうかを制御する。 |
VOLUME | 1つまたは複数のFiles-11ボリュームの特性を変更する。 |
WORKING_SET | 現在のワーキング・セットの上限または制限値を変更する。 |
現在の会計情報ファイルを制御します。
OPER (オペレータ)特権が必要です。
SET ACCOUNTING
SET ACCOUNTINGコマンドを実行しても, プロセスによって使用される資源が追跡されない場合が2つあります。
同様に,SET ACCOUNTINGコマンドを実行しても, イメージによって使用される資源が常に追跡される場合が1つあります。
SET ACCOUNTINGコマンドの使用方法についての詳細は, 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。
資源タイプを指定するために使用できるキーワードを, 表 18-2に示します。
キーワード | 資源タイプ |
---|---|
IMAGE | イメージで使用される資源 |
LOGIN_FAILURE | ログイン失敗時に使用される資源 |
MESSAGE | ($SNDJBCシステム・サービスで会計情報ファイルに書き込まれる非定形の資源記録) |
プリント・ジョブで使用される資源 | |
PROCESS | プロセスで使用される資源 |
すべてのプロセスやイメージについての会計情報収集を禁止する必要はありません。 特定のプロセスや,そのプロセス内で実行されるイメージについて, 資源情報収集を禁止することができます。
プロセス・タイプを指定するために使用できるキーワードを, 表 18-3に示します。
キーワード | プロセス型 |
---|---|
BATCH | バッチ・プロセス |
DETACHED | 独立プロセス |
INTERACTIVE | 会話型プロセス |
NETWORK | ネットワーク・プロセス |
SUBPROCESS | サブプロセス(親プロセスは,バッチ,独立,ネットワーク, または会話型プロセス) |
すべての資源について会計情報収集を行わないようにシステムが設定された場合, /DISABLE修飾子は会計情報ファイルをクローズします。
/DISABLE修飾子にキーワードを指定しなかった場合, 会計情報の収集はすべて禁止され,会計情報ファイルはクローズされます。
表 18-2に示されているキーワードを使用して, ローカル・ノードで現在の会計情報ファイルを追跡したい資源タイプを指定します。
プロセスまたはイメージ・タイプが使用する資源が追跡される場合には, 表 18-3に示されるキーワードを使用して, 指定されたプロセス・タイプの資源, およびこれらのプロセス・タイプで実行されているイメージを追跡できます。
/ENABLE修飾子を使用する場合にキーワードを省略すると, 現在の会計情報ファイルはすべての資源を追跡します。
新ファイルのファイル名は,システム論理名テーブルに論理名ACCOUNTING が定義されているかどうかによって決まります。
この論理名が定義されていない場合には,SET ACCOUNTINGコマンドは, SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DATというファイルをオープンします。
この論理名が定義されている場合には,論理名の示すファイルをオープンします。 ディレクトリ名が省略された場合には,SYS$MANAGER:が使用され, ファイル・タイプが省略された場合には,DATが使用されます。
/NEW_FILE修飾子は,古いファイルに前方参照レコードを書き込み, 新しいファイルには後方参照レコードを書き込みます。 これらのレコードはそれぞれ,新しいファイルと古いファイルの名前を含んでいます。
$ SET ACCOUNTING /DISABLE /ENABLE=(PROCESS,BATCH,INTERACTIVE) $ SET ACCOUNTING /ENABLE=IMAGEこの例では,すべてのバッチ・プロセスと会話型プロセスでのみ使用される資源と, それらの中で実行されるイメージについてのみ,会計情報を収集します。 /ENABLE修飾子,/DISBALE修飾子,および SET ACCOUNTINGコマンドを使用した場合の効果を示しています。
/DISABLE修飾子は,すべての資源の情報収集を禁止します。その後で, /ENABLE修飾子でバッチと会話型プロセスで使用される資源の会計情報を収集します。 2番目のSET ACCOUNTINGコマンドは, イメージで使用される資源の会計情報の収集を指定しています。
$ SET ACCOUNTING /NEW_FILE $ RENAME SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT;-1 WEEK_24_RESOURCES.DATこの例では,現在の会計情報ファイルをクローズし,新しいバージョンを作成します。 古い方のファイル名は,WEEK_24_RESOURCES.DATに変更されます。
機密保護監査システムの管理インターフェイスを提供します。
SECURITY特権が必要です。
SET AUDIT/修飾子
SET AUDITコマンドは,機密保護監査機能を許可または禁止します。 また,次の操作もできます。
コマンドで設定された値は保管されるため, システムを起動するたびに設定する必要はありません。イベントの定義,資源の監視, および新しいログを開始するためのコマンドはクラスタ全体に適用されますが, 他のコマンドはローカル・ノードだけに適用されます。
機密保護監査機能には,特定量のシステム・オーバーヘッドが必要です。 したがって,作業環境に最も有用な機能を選択するよう注意してください。 定期的に調査し,解析することがわかっている情報の監査だけを有効にしてください。 他のデータの集合は,無駄になる可能性が高いです。 監査についての詳細は,『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。
SET AUDITコマンドの修飾子には,処理別にグループ分けすると5つの区分があります。
処理 | 修飾子 | 必要条件 |
---|---|---|
監査イベントの定義 | /AUDIT, /ALARM, /CLASS, /ENABLE, /DISABLE | 警報(/ALARM),監査(/AUDIT),または両方を定義します。 同時に,イベント報告を許可するのか(/ENABLE), あるいは禁止するのか(/DISABLE)を指定します。 |
監査ログ・ファイルの定義 | /DESTINATION, /JOURNAL, /VERIFY | /DESTINATIONおよび/JOURNAL修飾子の両方が必要です。 |
監査サーバおよびリスナ・メールボックスの操作特性の定義 | /INTERVAL, /LISTENER, /SERVER, /VERIFY | なし。 |
2次ログ・ファイルの定義 | /ARCHIVE, /DESTINATION, /VERIFY | なし。 |
資源監視の省略時設定の定義 | /BACKLOG, /EXCLUDE, /JOURNAL, /RESOURCE, /THRESHOLD, /VERIFY | /RESOURCEまたは/THRESHOLD修飾子とともに,/JOURNAL修飾子を含めます。 |
オプション・キーワード | 説明 |
---|---|
NONE | アーカイブを禁止します。 |
[NO]ALL (省略時の設定) | 全システム・セキュリティ・イベントに対してアーカイブを許可/禁止します。 省略時の設定では,禁止されています。 |
SYSTEM_ALARM | 全システム警報イベントのアーカイブを許可します。 |
SYSTEM_AUDIT | 全システム監査イベントのアーカイブを許可します (将来使用するために予約されています)。 |
複数のノードが監査ファイルを排他的にオープンしようとするので, 監査サーバ・データベースを持つOpenVMS Cluster内では 1つのノードだけでアーカイブしてください。
オプション・キーワード | 説明 |
---|---|
TOTAL=(n1,n2,n3) | 流量制御が働きだす値およびその制御を加速する値。 詳細は以下の説明を参照。 |
PROCESS=(p1,p2) | 流量制御がサスペンドするプロセスを選択する際のプロセスメッセージの値。 |
メッセージ の総数 |
省略時の 設定 |
プロセス・ メッセージ |
省略時の 設定 |
動作 |
---|---|---|---|---|
N1 | 100 | P1 | 5 | メモリ内に100メッセージある場合,機密監査サーバは 5以上のプロセスメッセージを持つプロセスを全メッセージがディスクに書き出されるまでサスペンドさせる。 |
N2 | 200 | P2 | 2 | メモリ内に200メッセージある場合,機密監査サーバは 2以上のプロセスメッセージを持つプロセスを全メッセージがディスクに書き出されるまでサスペンドさせる。 |
N3 | 300 | 機密監査サーバはメモリ内に 1以上のプロセスメッセージを持つプロセスを全メッセージがディスクに書き出されるまでサスペンドさせる。 |
ログ・ファイルの場所を変更した場合には, クラスタ内のすべてのノードに新しい場所を通知するため, SET AUDIT/SERVER=NEW_LOGコマンドを実行してください。 以前の監査ログ・ファイルはクローズされ, クラスタ内で生成された以後のすべての監査イベント・メッセージは, 新しいファイルに書き込まれます。
/ARCHIVEとともに使用される場合には, アーカイブ・ログ・ファイルの名前を指定します。 ファイル構造のディスク装置であれば,イベントはローカル・ファイルにでも, あるいは遠隔ファイルにでもアーカイブできます。たとえば, イベント・メッセージの出力先をサテライト・ノードからクラスタのより大きなノードに変更するために, アーカイブ・ファイルを使用することができます。
- 注意
- SET AUDIT コマンドを処理するときに,システムは, /DISABLE 修飾子を最後に処理します。 したがって,同じコマンド行に,/ENABLE と /DISABLE の両方を指定した場合には, /DISABLE 修飾子は有効とされた項目を無効とします。 /ENABLE 修飾子および /DISABLE 修飾子を指定する場合は, 異なるコマンド行を使用して指定することをおすすめします。
/ENABLE修飾子,または/DISABLE修飾子に指定できるキーワードは,次のとおりです。
キーワード | 説明 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ACCESS=(キーワード[:アクセス[,...]] [,...]) | クラス内の全オブジェクトに対するアクセス・イベントの発生を指定します。
オブジェクト1つだけの場合の機密監査ACEを使用し,
アクセス制御リスト(ACL)カテゴリを有効にしてください。
監査機能を条件付きで有効にする場合, 起こり得るすべてのアクセスタイプに対して有効にするようにしてください。 これは,システムは幾つかのポイントでアクセスチェックを行うことができるからです (たとえば,FAILUREは読みまたは書き込み操作中に発生し得ます)。
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ACL | アクセス制御リスト(ACL)の警報/機密保護監査ACEによるイベントを指定します。 クラス内の全オブジェクトを指定する場合は ACCESSキーワードを使用してください。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ALL | 全システム/ファイル・アクセス・イベントを指定します。 FILE以外のオブジェクトに対するアクセスイベントは有効にされません。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
AUDIT=キーワード | 機密監査サブシステム内のイベントを指定します。
現在は1キーワードのみ定義可能です。
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
AUTHORIZATION | 利用者登録ファイル(SYSUAF), またはネットワーク・プロキシ登録ファイル(NETPROXY)の内容の変更, および権利データベース(RIGHTSLIST)の内容の変更 (AUTHORIZE, SET PASSWORD, LOGINOUTによるパスワードの変更を含む)を指定します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
BREAKIN=(キーワード[,...]) | 次のキーワードで指定される,1つまたは複数の侵入の試みを指定します。
DETACHED DIALUP LOCAL NETWORK REMOTE | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
CONNECTION | DECnet Phase IV (VAXのみ), DECwindows, $IPC,または SYSMANによる論理リンク確立/解除イベントを指定します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
CREATE | オブジェクト作成イベントを指定します。 ファイル以外の場合には /CLASS修飾子が必要です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
DEACCESS | オブジェクトからのデアクセス・イベントを指定します。 ファイル以外の場合には/CLASS修飾子が必要です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
DELETE | オブジェクト作成イベントを指定します。/CLASS=DEVICE修飾子が必要です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
IDENTIFIER | 識別子を特権として使用するイベントを指定します。 詳細は『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
INSTALL | INSTALL操作の発生を指定します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
LOGFAILURE= (キーワード[,...]) | 次のキーワードによって指定される,ログイン失敗の発生を指定します。
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
LOGIN= (キーワード[,...]) | 次のキーワードによって指定される1つまたは複数のログインの発生を指定します。
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
LOGOUT=(キーワード[,...]) | 次のキーワードによって指定される1つまたは複数のログアウトの発生を指定します。
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
MOUNT | マウント要求,またはディスマウント要求の発行を指定します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
NCP | VAXでは,ネットワーク制御プログラム(NCP) によるネットワーク構成ファイルデータベースへのアクセスを指定します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
PRIVILEGE=(キーワード[,...]) | キーワードによって指定される,特権使用の成功/失敗を指定します。
SUCCESS [:特権(,...)] - 成功 特権のリストはDCLコマンドSET PROCESS/PRIVILEGESのヘルプを参照してください。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
PROCESS=(キーワード[,...]) | 次のキーワードによって指定される
1つまたは複数のプロセス制御システム・サービスを指定します。
プロセス制御システムサービスの特権使用とは,GROUPまたは WORLD特権を使用して対象プロセスを拡大したシステム・サービスの使用を意味します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
SYSGEN | SYSGENによるシステム・パラメータの変更を指定します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
TIME | システム時刻の変更を指定します。 |
除外プロセス・リストからプロセスを外すには, SET AUDIT/EXCLUDE=プロセス識別子コマンドを使用します。 ただし,上記のプロセスは除外できません (プロセスがからログアウトしても,リストから自動的には外されません)。
キーワード | 説明 |
---|---|
ARCHIVE_FLUSH=時間 | 監査サーバで収集したデータをアーカイブ・ファイルに書き込む時間間隔を指定する。 省略時の設定は1分。 |
JOURNAL_FLUSH=時間 | 監査サーバで収集したデータを監査ログ・ファイルに書き込む時間間隔を指定する。 省略時の設定は5分。 |
RESOURCE_MONITOR=時間 | 監査サーバがログ・ファイルの割り当て, またはアクセスを再試行する時間間隔を指定する。 ログ・ファイルの未使用領域が警告または動作しきい値より低い場合, またはログ・ファイルが入っているボリュームにアクセスできない場合, この時間間隔が適用される。省略時の時間間隔は5分。 |
RESUME_SCAN=時間 | 監査サーバが既存の資源消耗条件を調べる時間間隔を指定する。 省略時の設定は15分。 |
監査ログ・ファイルを再定義する場合, または/RESOURCEあるいは/THRESHOLD修飾子で資源監視特性を指定する場合, /JOURNAL修飾子は必須です。
リスナ・デバイスを無効にするには,SET AUDIT/NOLISTENERコマンドを使用します。
キーワード | 説明 |
---|---|
DISABLE | 監査ジャーナルが入っているディスク・ボリュームの監視を禁止する。 |
ENABLE | 監査ジャーナルが入っているディスク・ボリュームの監視を許可する。 |
オプション・キーワード | 説明 |
---|---|
EXIT | 監査サーバを終了させます。監査サーバ・プロセスは, これ以外の方法では終了しません(監査サーバの削除やサスペンドはできません)。 |
FINAL_ACTION =アクション | 資源枯渇時の処理を指定します。
資源枯渇とは,監査メッセージを格納する仮想メモリを使い果たした場合です
(資源監視については,『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください)。
次の値のいずれかを指定します。
CRASH - システムをクラッシュさせます(省略時の設定)。 IGNORE_NEW - 資源が回復するまで,新しいイベント・メッセージを無視します(失われます)。 資源枯渇以前のイベント・メッセージは保存しますが, それ以後のメッセージは失われます。 PURGE_OLD (default) - 資源が回復するまで, 古いメッセージから順に削除し,新しいイベント・メッセージを保存します。 |
FLUSH | バッファ内のすべての監査情報とアーカイブ情報を, それぞれ機密監査ログ・ファイル, セキュリティ・アーカイブ・ファイルにコピーします。 |
INITIATE | システム立ち上げ時に機密監査機能を有効にします。 通常,STARTUP.COM内のVMS$LPBEGINから起動されます。ただし, あるサイトで論理名SYS$AUDIT_SERVER_INHIBITを再定義すると, OpenVMSシステムは SET AUDIT/SERVER=INITIATEコマンドを実行してから監査を有効にします。 |
NEW_LOG | クラスタ全体で使用する新しい機密監査ログ・ファイルを作成します。 通常,機密監査ログ・ファイルの新しいバージョンを毎日作成するために, このコマンドを使用します。 |
RESUME | ディスク領域に適当な空きがある場合に,通常処理を再開させます。 通常,資源枯渇時には,監査サーバ・プロセスは, ほとんどの処理を停止して15分間隔で(通常処理へ)回復可能か否かをチェックします。 |
START | システム上で監査サーバ・プロセスを開始します。
監査用のサブシステムを完全に使用できるようにするため,
SET AUDIT/SERVER=STARTコマンドの終了後に
SET AUDIT/SERVER=INITIATEコマンドを使用しなければなりません。
監査サーバを開始するには,次のコマンド・プロシージャを使うことをおすすめします。 $ SYS$SYSTEM:STARTUP AUDIT_SERVER |
しきい値のタイプを次の表に示します。
キーワード | 説明 |
---|---|
WARNING=値 | 監査サーバが, すべての機密保護オペレータ・ターミナルに資源枯渇を通知するしきい値。 |
ACTION=値 | 監査サーバが,監査イベントを生成したプロセスをサスペンドするしきい値 (サスペンドされないプロセスもあります。 詳細は『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。) |
各々の資源監視モードに対するしきい値の省略時の設定値を次の表に示します。
モード | Warning | Action |
---|---|---|
ブロック数 | 100 | 25 |
相対時間 | 2 0:00:00 | 0 0:30:00 |
コマンドの終了を待ちたくない場合には,/NOVERIFYを指定します。
$ SET AUDIT/AUDIT/ENABLE= - _$ (CREATE,ACCESS=(SYSPRV,BYPASS),DEACCESS)/CLASS=FILE $ SHOW AUDIT/AUDIT System security audits currently enabled for: . . . FILE access: Failure: read,write,execute,delete,control SYSPRV: read,write,execute,delete,control BYPASS: read,write,execute,delete,control Other: create,deaccessこの例のSET AUDITコマンドは,ファイル作成とデアクセスの機密監査イベントに対して, 監査機能を有効にしています。また,SYSPRV, BYPASS特権を使用したファイルアクセスに対しても,監査機能を有効にしています。
$ SET AUDIT/JOURNAL=SECURITY/DESTINATION=AUDIT$:[AUDIT]TURIN $ SET AUDIT/SERVER=NEW $ SHOW AUDIT/JOURNAL List of audit journals: Journal name: SECURITY Journal owner: (system audit journal) Destination: AUDIT$:[AUDIT]TURIN.AUDIT$JOURNALこの例は,新しいジャーナルへの切り替え方を示しています。
$ SET AUDIT/SERVER=FINAL=CRASH $ SHOW AUDIT/SERVER Security auditing server characteristics: Database version: 4.4 Backlog (total): 100, 200, 300 Backlog (process): 5, 2 Server processing intervals: Archive flush: 0 00:01:00.00 Journal flush: 0 00:05:00.00 Resource scan: 0 00:05:00.00 Final resource action: crash systemこの例は, 機密監査サーバがメモリを使い果たした時にシステムをクラッシュさせるようにサーバを設定してします。
$ SET AUDIT/ARCHIVE/DESTINATION=SYS$SPECIFIC:[SYSMGR]TURIN-ARCHIVE $ SHOW AUDIT/ARCHIVE Security archiving information: Archiving events: system audits Archive destination: SYS$SPECIFIC:[SYSMGR]TURIN-ARCHIVE.AUDIT$JOURNALノード固有のアーカイブ・ファイルを使うように設定しています。
$ SET AUDIT/JOURNAL/RESOURCE=ENABLE $ SHOW AUDIT/JOURNAL List of audit journals: Journal name: SECURITY Journal owner: (system audit journal) Destination: SYS$COMMON:[SYSMGR]SECURITY.AUDIT$JOURNAL Monitoring: enabled Warning thresholds, Block count: 100 Duration: 2 00:00:00.0 Action thresholds, Block count: 25 Duration: 0 00:30:00.0この例は,空きブロック数ではなく応答時間によるディスクに対するモニタを有効にしています。
特定の種類のメッセージがターミナルに表示されることを,許可または禁止します。
SET BROADCAST =(クラス名[,...])
ALL | すべての種類のメッセージが許可される。 |
[NO]DCL | Ctrl/Tメッセージと,SPAWN/NOTIFYメッセージ。 |
[NO]GENERAL | すべての通常のREPLYメッセージ,または$BRDCSTからのメッセージ。 |
[NO]MAIL | メールの通知。 |
NONE | すべての種類のメッセージが禁止される。 |
[NO]OPCOM | OPCOMによって出されるメッセージ。 |
[NO]PHONE | Phoneユーティリティからのメッセージ。 |
[NO]QUEUE | キュー・マネージャから出される, プリント・ジョブまたはバッチ・ジョブについてのメッセージ。 |
[NO]SHUTDOWN | REPLY/SHUTDOWNから出されるメッセージ。 |
[NO]URGENT | REPLY/URGENTから出されるメッセージ。 |
[NO]USER1 to [NO]USER16 | 指定されたユーザ・グループ(1つまたは複数)からのメッセージ。 ユーザ・ブロードキャスト・メッセージの設定については, 『OpenVMS System Services Reference Manual』の $BRKTHRUシステム・サービスの記述を参照してください。 |
SET BROADCASTを使用して一部のメッセージ・クラスを除外すれば (たとえば, SET BROADCAST=NOPHONE),コマンドを使用してそのクラスを復元することができます (たとえば,SET BROADCAST=PHONE)。
現在どのメッセージ・クラスが除外されているかを確認するには, SHOW BROADCASTコマンドを使用します。
- 注意
- SYS$COMMANDは,端末でなければなりません。
$ SET BROADCAST=(NOMAIL, NOPHONE) . . . $ SET BROADCAST=MAILこの例では,MAILおよび PHONEのブロードキャスト・メッセージを表示しないように設定しています。その後, MAILのブロードキャスト・メッセージだけを表示するように再設定しています。 PHONEのメッセージは,そのまま表示されません。
$ SET BROADCAST=NONE . . . $ SET BROADCAST=(SHUTDOWN, URGENT, DCL, OPCOM)この例では, すべてのブロードキャスト・メッセージを表示しないように設定しています。 その後,REPLY/SHUTDOWN,REPLY/URGENT,DCLと OPCOMのブロードキャスト・メッセージだけを表示するように再設定しています。 REPLY,PHONE,MAIL,キューとユーザのブロードキャスト・メッセージは, 表示されません。
カード・リーダから読み込まれたカードに対する,省略時の変換モードを定義します。 このコマンドの実行後,指定されたカード・リーダから読み込まれた入力は, すべて指定されたモードに変換されます。
SET CARD_READER 装置名[:]
$ ALLOCATE CR: _CRA0: ALLOCATED $ SET CARD_READER CRA0:/029 $ COPY CRA0: [MALCOLM.DATAFILES]CARDS.DATこの例で,ALLOCATEコマンドは,総称装置名を指定することにより, カード・リーダの占有を要求しています。 ALLOCATEコマンドが装置名を表示すると,SET CARD_READERコマンドは, 変換モードを029に設定します。そのあと,COPYコマンドは, CRA0というカード・リーダに読み込まれたすべてのカードを, ディレクトリ[MALCOLM.DATAFILES]のファイルCARDS.DATにコピーします。
OpenVMS Clusterのボートの合計(EXPECTED_VOTES)を,指定した値に設定します。 値が指定されていない場合には,ボートの合計をシステムが決定した値に設定します。
OPER(オペレータ)特権が必要です。
SET CLUSTER/EXPECTED_VOTES [=値]
SET CLUSTER/EXPECTED_VOTESコマンド文字列の一部分として, ボートの合計を指定することができます。 ボートの合計を指定せずに,SET CLUSTER /EXPECTED_VOTESコマンドを入力すると, システムは,以下の式を使用して値を計算します。
EXPECTED_VOTES=(NODE1_VOTES+NODE2_VOTES+...)+QUORUM_DISK_VOTES
NODEn_VOTESは, クラスタの中の各ノードにおけるシステム・パラメータのVOTESの値です。 また,QUORUM_DISK_VOTESはシステム・パラメータのQDSKVOTESの値です。
値を指定せずに,SET CLUSTER/EXPECTED_VOTESコマンドを入力すると, システムは,クラスタとして設定されているすべてのノードが, 現在のクラスタ・メンバであると仮定します。
一般に,ノードが長期間クラスタから離れる場合に限り, SET CLUSTER/EXPECTED_VOTESコマンドを使用します。 正常な環境の下では,ノードが再ブートされ再びクラスタに加わるかもしれないので, ノードがクラスタを離れた場合でも,クォーラムは減らされません。 ノードがクラスタから離れ,ある合理的な時間内にクラスタに戻れない場合 (たとえば,ノードがハードウェア上の問題のためにクラッシュし, 数日間クラスタに戻ることができない場合), そのノードが復帰するまで,クラスタのクォーラムは, ボートの合計を低くすることによって安全に減らすことができます。
クラスタ・クォーラムの目的は,クラスタ分割の可能性を除去し, 同じ資源(たとえば,HSC50ディスク)への同時アクセスを除去することです。 クラスタのすべてのメンバのボートの合計が, クラスタ・クォーラムより小さい場合は,新しいノードがメンバとして参加し, ボートの合計を増加するまで,クラスタの中のすべてのノードは処理を停止します。 1つまたは複数のノードが長期間クラスタを離れる場合には, クォーラム値を低くする(ボートの合計を減らす)ことによって, この可能性を低下させます。
SET CLUSTER/EXPECTED_VOTESコマンドに指定した値に関係なく, クォーラムを現在のボート合計より多くしたり,その半分以下に減らすことはできません。
SET CLUSTER/EXPECTED_VOTESコマンドを入力する場合, ボートの合計の指定の有無に関わらず,システムは, 現実に設定された新しい値を示すメッセージで答えます。 新しいボートの合計はクラスタ全体に広められるので, クラスタの1つのノードだけでこのコマンドを入力します。 この新しいボートの合計は, 各クラスタ・ノード上のシステムパラメータEXPECTED_VOTESに保存され, ノードの再ブート後も有効なままです。
以前にクラスタのメンバだったノードの復帰準備ができた場合, ノードをクラスタに復帰させる前に, SYSGENパラメータEXPECTED_VOTESを元の値に増さなければなりません。 ノードがクラスタに復帰する場合には,ボートの合計は自動的に増やされるので, SET CLUSTER/EXPECTED_VOTESコマンドを使用する必要はありません。
$ SET CLUSTER/EXPECTED_VOTESこの例では,コマンド文字列の一部として値が指定されていないため, システムが,ユーザの代わりに,クラスタのEXPECTED_VOTESを計算します。 システムは,NODEn_VOTES + QUORUM_DISK_VOTESという公式を使用します。
$ SET CLUSTER/EXPECTED_VOTES=9この例では,クラスタのボートの合計を9に設定します。
コマンド定義ユーティリティ (CDU) を起動し,コマンドを, ユーザのプロセス・コマンド・テーブル, または指定されたコマンド・テーブル・ファイルに追加します。 コマンド定義ユーティリティについての詳細は, 『OpenVMS Command Definition, Librarian, and Message Utilities Manual』 を参照してください。
SET COMMAND [ファイル指定[,...]]
ファイル指定には, ワイルドカード文字(アスタリスク(*)とパーセント記号(%))を使用できます。
/DELETE修飾子を使用すると,自分のプロセス・コマンド・テーブル,または /TABLE修飾子に指定するコマンド・テーブル・ファイルからコマンドを削除できます。 /TABLE修飾子を使用して代わりのコマンド・テーブルを指定しないと, 自分のプロセス・コマンド・テーブルからコマンドが削除されます。 /OUTPUT修飾子を使用して出力ファイルを指定していない場合には, 変更されたコマンド・テーブルは自分のプロセスに戻されます。
コマンド・パラメータには,削除するコマンドを指定します。 複数のコマンドを指定する場合には,それらをコンマで区切り全体を括弧で囲みます。 コマンドを1つだけ指定する場合には,括弧は省略できます。
/DELETE修飾子と同時に,/LISTING,/OBJECT, または/REPLACE修飾子を指定することはできません。
/LISTING修飾子だけを指定し,ファイル指定を省略した場合には, 省略時の装置のディレクトリに出力されます。つまり, リスティング・ファイルのファイル名は最初のコマンド定義ファイルのファイル名になり, ファイル・タイプはLISになります。
/LISTING修飾子は,/OBJECTまたは/REPLACE修飾子と同時にのみ指定できます。 /DELETE修飾子とは同時に指定できません。 /OBJECTまたは/REPLACE修飾子の指定時にこの修飾子を省略すると, /NOLISTINGが仮定されます。
SET COMMAND/OBJECTを使用する場合には, コマンド定義ファイルは1つしか指定できません。
/OBJECT修飾子だけを指定し,ファイル指定を省略した場合には, 省略時の装置のディレクトリに出力されます。 つまり,オブジェクト・ファイルのファイル名は入力ファイルのファイル名になり, ファイル・タイプはOBJになります。
/LISTING修飾子と同時に,/DELETE,/OUTPUT,/REPLACE, または/TABLE修飾子を指定することはできません。
/TABLE=ファイル指定修飾子を使用して入力ファイルを指定している場合にのみ, /OUTPUT修飾子に出力ファイルを指定できます。省略時のファイル・タイプはEXEです。
/OUTPUT修飾子は,/DELETEまたは/REPLACE修飾子と同時にのみ指定できます。 /OBJECT修飾子と同時に指定することはできません。
/DELETEまたは/REPLACE修飾子の指定時にこの修飾子を省略すると, ファイル指定なしの/OUTPUTが仮定されます。
/REPLACE修飾子を使用すると,プロセス・コマンド・テーブル, または/TABLE修飾子に指定したコマンド・テーブルを変更できます。 /TABLE修飾子を使用して代わりのコマンド・テーブルを指定していない場合には, 自分のコマンド・テーブルが変更されます。 /OUTPUT修飾子を使用して出力ファイルを指定していない場合には, 変更されたコマンド・テーブルは自分のプロセスに戻されます。
/REPLACE修飾子と同時に,/OBJECTまたは/DELETE修飾子を指定することはできません。
/DELETE, /OBJECT,または/REPLACE修飾子を明示的に指定しない場合には, /REPLACE修飾子が仮定されます。
/TABLE修飾子を使用して入力コマンド・テーブル・ファイルを指定した場合には, /OUTPUT修飾子を使用して,出力テーブル・ファイルを指定しなければなりません。 そうしないと,変更されたコマンド・テーブルが自分のプロセスに書き込まれ, 自分のプロセス・コマンド・テーブルが置き換えられてしまいます。
/TABLE修飾子は,/DELETEまたは/REPLACE修飾子と同時にのみ指定できます。 /OBJECT修飾子と同時に指定することはできません。
/REPLACEまたは/DELETE修飾子の指定時にこの修飾子を省略すると, ファイル指定なしの/TABLEが仮定されます。
$ SET COMMAND SNAGこのコマンドは, SNAG.CLD内のコマンドを現在のプロセスのコマンド・テーブルに追加します。
$ SET COMMAND/OBJECT SNAGこのコマンドは, SNAG.CLD内のコマンドを使用してオブジェクト・ファイルを作成します。 このオブジェクト・ファイルは,他のオブジェクト・ファイルとリンクすれば, アプリケーション定義のコマンドを処理できます。
$ SET COMMAND/TABLE=MYTAB/OUTPUT=MYCLI SNAGこのコマンドは, SNAG.CLD内のコマンドをMYTAB.EXEというコマンド・テーブルに追加し, 更新されたテーブルをMYCLI.EXEに書き込みます。
/TABLE修飾子を使用して入力コマンド・テーブルを指定する場合は, /OUTPUT修飾子を使用して出力ファイルを指定しなければなりません。 そうしないと,自分のプロセスのコマンド・テーブルが上書きされてしまいます。
$ SET COMMAND/DELETE=HOLDこのコマンドは, プロセス・コマンド・テーブルからHOLDというコマンドの定義を削除します。 変更されたコマンド・テーブルが,現在のプロセスに戻されます。
Ctrl/YとCtrl/Tの機能を許可または禁止します。 Ctrl/Yを押したときには,コマンドに割り込みをかけ,制御をDCLに戻します。 Ctrl/Tを押したときには,コマンドに一時割り込みをかけ, プロセスの統計情報を表示します。
SET CONTROL=Tコマンドは, SET TERMINAL/BROADCASTコマンドでブロード・キャスト・メッセージがターミナルに表示されるように設定されていなければなりません。
SET CONTROL [=(T,Y)] SET NOCONTROL [=(T,Y)]
SET NOCONTROL=Yコマンドは, 特別のアプリケーション・プログラムに使用することができます。 SET NOCONTROL=Yコマンドが, ログイン時に特定ユーザのためにシステム特有のコマンド・プロシージャの中で実行される場合, そのユーザは,ターミナルを制御するアプリケーション・プログラムとのみ通信することができます。
SET NOCONTROL=Yが有効な場合にCtrl/Yを押すと, INTERRUPTメッセージは表示されますが,割り込みは起こりません。[1]
[1] DCLは,ターミナル・ドライバに対する待ち状態の Ctrl/Y非同期システム・トラップ(AST)を維持します。これは, SET HOSTコマンドを使用する場合のキャプティブ・コマンド・プロシージャに影響します。 詳細は,SET HOSTコマンドの説明を参照してください。
SET NOCONTROL=Yは,さらにCtrl/C機能のための特別の処理ルーチンを持っていない, すべてのコマンドおよびプログラムに対して,Ctrl/Cの取消機能を禁止します。
Ctrl/T機能は,現在のプロセスに関する統計情報を一行表示します。 会話型のターミナル・セッション中にCtrl/Tを押した場合, 統計情報を表示するために,現在のコマンド,コマンド・プロシージャ, またはイメージを瞬間的に中断します。統計情報はノード名およびユーザ名, 現在の時間,現在のプロセス,CPUの使用状態,ページ・フォルトの数, 入出力処理状態のレベル,およびメモリの使用状態を含んでいます。 次に例を示します。
BOSTON::SMITH 16:21:04 EDT CPU=00:00:03.33 PF=778 IO=296 MEM=277
SET NOCONTROL=T(省略時の設定)が有効な場合にCtrl/Tを押しても, 統計情報は表示されません。
$ SET NOCONTROL=Yこの例では,Ctrl/Yの機能と,Ctrl/Cのほとんどの機能を禁止します。
$ SET CONTROL=Tこの例では,Ctrl/Tの機能を許可します。
$ SET NOCONTROL=(T,Y)この例では,Ctrl/TとCtrl/Yの両方の機能を禁止します。
$ [Ctrl/T] NODE22::SMITH 16:21:04 (DCL) CPU=00:03:29.39 PF=14802 IO=18652 MEM=68 $ SET NOCONTROL=T $ [Ctrl/T]Ctrl/Tキーを押した時に表示されるメッセージを示しています。 SET NOCONTROL=Tコマンドは,この機能を禁止しています。 したがって,次にCtrl/Tキーを押した時には何も表示されません。
指定されたCPUに対応するユーザ機能を変更します。
ALTPRIおよびWORLD特権が必要です。
SET CPU CPU識別子[, . . . ]
- 注意
- SET CPU/[NO]CAPABILITYコマンドは, アクティブなプロセスが残っているアクティブCPUでは利用できない機能を必要とする場合, 異常終了します。
/CAPABILITY修飾子を指定しても,直接の効果はありません。 次の副修飾子によって指定される操作の対象を示すだけです。
/SET=(n[,...]) | 位置の値nによって定義されるユーザ機能のすべてをセットします。 nの範囲は1〜16です。 |
/CLEAR=(n[,...]) | 位置の値nによって定義されるユーザ機能のすべてをクリアします。 nの範囲は1〜16です。 |
/SETおよび/CLEARパラメータで定義されたユーザ機能ビットが重複していない限り, 副修飾子のすべてを一度に使用できます。
/NOCAPABILITY修飾子は,ユーザ機能ビットをすべてクリアします。
$ SET CPU/CAPABILITY/GLOBAL/SET=(2,4)このコマンドは, グローバル・セルSCH$GL_DEFAULT_CPU_CAPにユーザ機能2と4をセットします。
$ SET CPU/CAPABILITY/GLOBAL/SET=(2,4) 0このコマンドは, グローバル・セルSCH$GL_DEFAULT_CPU_CAPにユーザ機能2と4をセットします。 同様にアクティブCPU 0にもセットします。
$ SET CPU/CAPABILITY/SET=(1,2) 0 $ SHOW CPU/FULL PIPERI, a DEC 3000 Model 500 Multiprocessing is ENABLED. Full checking synchronization image loaded. Minimum multiprocessing revision levels: CPU = 1 System Page Size = 8192 System Revision Code = System Serial Number = Default CPU Capabilities: System: QUORUM RUN Default Process Capabilities: System: QUORUM RUN PRIMARY CPU = 00 CPU 00 is in RUN state Current Process: VMSADU PID = 00000094 Serial Number: Revision: F001 VAX floating point operations supported. IEEE floating point operations and data types supported. PALCODE: Revision Code = 5.48-01 PALcode Compatibility = 0 Maximum Shared Processors = 0 Memory Space: Physical address = 00000000 00054000 Length = 81920 Scratch Space: Physical address = 00000000 00104000 Length = 8192 Capabilities of this CPU: System: PRIMARY QUORUM RUN User bitmask: 00000003 Processes which can only execute on this CPU: NETACP PID = 0000008F Reason: PRIMARY Capability $ SET CPU/CAPABILITY/CLEAR=1 0 $ SHOW CPU/FULL PIPERI, a DEC 3000 Model 500 Multiprocessing is ENABLED. Full checking synchronization image loaded. Minimum multiprocessing revision levels: CPU = 1 System Page Size = 8192 System Revision Code = System Serial Number = Default CPU Capabilities: System: QUORUM RUN Default Process Capabilities: System: QUORUM RUN PRIMARY CPU = 00 CPU 00 is in RUN state Current Process: VMSADU PID = 00000094 Serial Number: Revision: F001 VAX floating point operations supported. IEEE floating point operations and data types supported. PALCODE: Revision Code = 5.48-01 PALcode Compatibility = 0 Maximum Shared Processors = 0 Memory Space: Physical address = 00000000 00054000 Length = 81920 Scratch Space: Physical address = 00000000 00104000 Length = 8192 Capabilities of this CPU: System: PRIMARY QUORUM RUN User bitmask: 00000002 Processes which can only execute on this CPU: NETACP PID = 0000008F Reason: PRIMARY Capabilityこの例では,最初のSET CPUコマンドはCPU 0にユーザ機能1と2をセットし, 2回目の Set CPUコマンドはユーザ機能1をクリアしています。
現在の日のタイプに関して, 利用者登録ファイル(UAF)に指定されている省略時の日のタイプを再設定します。
OPER (オペレータ)特権が必要です。
SET DAY
特別の週に作業日の変更があった場合など, 曜日タイプを変更する必要がある場合にSET DAYコマンドを使用します。 たとえば,通常は作業日である月曜日が休日になることがあります。 このような場合,SET DAYコマンドを使用すれば, 通常は作業日である月曜日の曜日タイプを上書きして, 別の曜日タイプに設定することができます。
$ SET DAY/PRIMARYこの例では,現在の省略時の曜日タイプを無効にし, 今日の午前0時までを主使用日に設定します。
$ SET DAY/DEFAULTこの例では,すでに実行されたSET DAYコマンドの値を無効にし, 今日の曜日タイプを,UAFに定義されている省略時のタイプに設定します。
現在のプロセスの,省略時の装置名またはディレクトリ名を設定します。 新しく設定した省略時の名前は,これ以後の, 装置名またはディレクトリ名が指定されていないすべてのファイル指定に適用されます。
省略時の装置を変更した場合,システムは指定された装置を, SYS$DISK という論理名に割り当てます。
SET DEFAULT [装置名[:]][ディレクトリ指定]
Alpha システムで新たに指定されたディレクトリ指定が 255 文字を越えた場合, SET DEFAULT コマンドは省略時のディレクトリ指定を新たに指定されたディレクトリ指定に置換しようとします。 置換が発生した場合,通常のシンタックス・チェックに加えて, デバイス名を含むディレクトリ指定の全パスが検証され, そのディレクトリ指定が存在していてその位置に移動することができなければなりません。
Alpha システムでプロセスの解析スタイルが EXTENDED に設定されている場合は, ディレクトリ指定に DID (ディレクトリ ID) を含むことができます。
装置名,ディレクトリ指定のどちらか1つのパラメータは, 必ず指定しなければなりません。 装置名のみを指定した場合は,ディレクトリ指定は現在のディレクトリになります。 ディレクトリ指定のみを指定した場合は,装置名指定は現在の装置になります。
論理名を使用する場合,少なくとも装置名の部分を含まなければなりません。 SET DEFAULTのパラメータとしてサーチ・リスト論理名を使用した場合, その論理名を変換せず,そのまま保存します。このため, OpenVMSレコード管理サービス(RMS)は,サーチ・リスト全体をアクセスできます。 SHOW DEFAULTコマンドを実行すると,サーチ・リスト論理名がその等価名とともに, 省略時の装置として表示されます。
$ SET DEFAULT [CARPENTER]この例では,省略時のディレクトリ名を,[CARPENTER]に変更します。 省略時のディスク装置は変更されません。
$ SET DEFAULT $FLOPPY1:[WATER.MEMOS]このSET DEFAULTコマンドは,装置$FLOPPY1上のサブディレクトリ[WATER.MEMOS] を省略時の装置/ディレクトリに設定します。
$ SET DEFAULT $FLOPPY1:このSET DEFAULTコマンドは,装置$FLOPPY1を省略時の装置に設定します。 省略時のディレクトリは変更されません。
$ SET DEFAULT [-]この例では,省略時のディレクトリを, 現在の省略時のディレクトリの親ディレクトリに設定しています。 たとえば,現在の省略時のディレクトリが $FLOPPY1:[WATER.MEMOS]であれば,省略時設定を$FLOPPY1:[WATER]に変更します。 また,$FLOPPY1:[WATER]であれば, ディスク上のマスタ・ディレクトリである$FLOPPY1:[000000]に設定します。
$ SAVEDEF = F$ENVIRONMENT("DEFAULT") $ SET DEFAULT [122001.JONES.APP10] . . . $ SET DEFAULT 'SAVEDEF'この例では, レキシカル関数F$ENVIRONMENTを用いて現在の省略時の装置とディレクトリを, シンボルSAVEDEFに定義しています。 SET DEFAULTコマンドで,省略時のディレクトリを[122001.JONES.APP10]に変え, その後,シンボルSAVEDEFを用いて最初のディレクトリへ戻っています。
$ SHOW DEFAULT WORK:[TOP] $ DEFINE X WORK:[TOP.SUB1],WORK:[TOP.SUB2] $ SET DEFAULT X $ SHOW DEFAULT X:[TOP] = WORK:[TOP.SUB1] = WORK:[TOP.SUB2] $ DIRECTORY Directory WORK:[TOP.SUB1] KUDOS.TMP;1 Total of 1 file. Directory WORK:[TOP.SUB2] KUDOS.TMP;1 Total of 1 file. Grand total of 2 directories, 2 files. $ DIRECTORY [] Directory WORK:[TOP] KUDOS.TMP;1 NETSERVER.LOG;2 Total of 2 files.この例では,省略時の装置とディレクトリはWORK:[TOP]です。 論理名Xは,2つのサブディレクトリを示すサーチ・リストとして定義されています。 コマンドSET DEFAULT Xを実行すると, サーチ・リスト(X)がSYS$DISKに定義され装置名となります。 次のSHOW DEFAULTコマンドが,サーチ・リストと省略時のディレクトリを, その展開型とともに示しています。
DIRECTORYコマンドが実行されると,論理名Xで参照されるディレクトリが検索されます。 ただし,省略時のディレクトリを示す([])が明示的に指定されると, SYS$DISK ではなく現在の省略時のディレクトリが検索されます。
$SET PROCESS/PARSE_STYLE=EXTENDED $SET DEFAULT WORK:[11,1,0] $SHOW DEFAULT WORK:[11,1,0] $DIRECTORY Directory WORK:[11,1,0] X.X;1 Total of 1 file.
この例では,AlphaシステムでのSET DEFAULTコマンドで, ディレクトリ指定にDID (ディレクトリID)を使用しています。
$SET PROCESS/PARSE_STYLE=EXTENDED $SET DEFAULT - WORK:[.LONG_DIRECTORY_NAME_AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA] $SET DEFAULT - WORK:[.LONG_SUBDIRECTORY_NAME_BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB] $SET DEFAULT - WORK:[.LONG_SUBDIRECTORY_NAME_CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC] $SET DEFAULT - WORK:[.LONG_SUBDIRECTORY_NAME_DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD] $SET DEFAULT - WORK:[.LONG_SUBDIRECTORY_NAME_EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE] $SHOW DEFAULT MDA0:[15,1,0] $SET DEFAULT [-] %RMS-F-DIR, error in directory name $SET DEFAULT [.TEST] $SHOW DEFAULT MDA0:[15,1,0.TEST]
この例では, Alphaシステムで省略時のディレクトリ文字列の長さが255文字を越えたため, ディレクトリ指定にディレクトリIDが使用されています。 省略時のディレクトリ文字列がディレクトリIDと置換された場合, 1つ上位のディレクトリを指定するためにマイナス記号を使用することはできません。
プリント装置またはターミナルを,スプール装置として設定します。 また,装置の操作状態を設定します。
OPER(オペレータ)特権が必要です。
SET DEVICE 装置名[:]
/AVAILABLE,/DUAL_PORT,/ENABLE,/ERROR_LOGGING,/POLL,/SWITCH修飾子のいずれかを指定すると,ドライブの動作状態が変更されます。
優先CPUの選択だけでなく,このポートにはユーザ優先CPUが設定されます。 ユーザ優先CPUを設定することにより,そのユーザ優先CPUが停止するまでは, 別のCPUに割り当てられることを防ぐことができます。この修飾子は省略することができます。 /NOPREFERRED_CPUS修飾子を指定した場合,そのポートに対するユーザ優先CPUはクリアされますが, 継続してFast Pathポートであり,現在の優先CPUは変更されません。
同一のコマンド行で/PREFERRED_CPUSおよび/NOPREFERRED_CPUSの両方を指定した場合, /NOPREFERRED_CPUSは無視されます。
Fast Pathが有効である場合,DCLコマンドのSHOW DEVICES/FULLを使用することで, 現在の優先CPUおよびユーザ優先CPUを表示することができます。
I/O性能を向上させるFast Path機能の使用法についての詳細は, 『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照してください。
キュー名は,ファイルが登録されるプリント・キューを示します。 キュー名を指定していない場合には,省略時の値として, プリンタまたはターミナルの名前が使用されます。
中間ディスク名は,スプールされたファイルが書き込まれるディスクを示します。 中間ディスク名を指定していない場合には,省略時の値として, SYS$DISK(現在の省略時の装置)が使用されます。 中間ディスクは,ファイルを書き込む前にマウントしておかなければなりません。
装置がディスクにスプールされたあと, スプールされた装置が/NOSPOOLEDに設定されるまで, そのディスクはディスマウントできなくなります。スプール属性を変更する場合には, 前もってすべてのチャネルの割り当てを,印刷装置から解除しなければなりません。 また,その装置に割り当てられているキューも停止しなければなりません。
$ SET DEVICE/SPOOLED=(LPA0) LPA0:この例では,/SPOOLED修飾子は,LPA0というプリント・キューが, ディスク・ファイルがプリントされる前に, 中間ディスクにスプールされることを要求しています。 中間ディスクを指定しないため,省略時の値として,SYS$DISKが使用されます。
$ SET DEVICE/ERROR_LOGGING DBB2:この例では,装置DBB2について報告されたすべての装置エラーが, エラー・ログ・ファイルに記録されることを要求しています。
$ SET DEVICE/NOAVAILABLE DRA0:この例では,装置DRA0にディスクをマウントできないようにしています。
$ SET DEVICE/DUAL_PORT DRA0:このコマンドを実行すると,装置DRA0でデュアル・ポートの機能が使用可能になります。
$ SET DEVICE/PREFERRED_CPU=1 PNA0Fast PathポートPNA0がCPU1に割り当てられ,ユーザ優先CPUが1に設定されます。
$ SET DEVICE/NOPREFERRED_CPU PNA0ポートPNA0に対するユーザ優先CPUがクリアされますが,Fast Pathポートのままであり, CPU1が現在の優先CPUです。
$ SET DEVICE/NOPREFERRED_CPU=(O,1,2) PNA0オペレーティング・システムがFast PathポートPNA0に対する優先CPUとしてCPU 0,1,2を選択し,ユーザ優先CPUを選択したCPUに設定します。
$ SET DEVICE $10$DKA1001:/PATH="PGB0.0123-4567-89AB-CDEF"/ENABLEこの例では,切り替えパス・デスティネーションとして "PGB0.0123-4567-89AB-CDEF"パスを有効とするよう要求しています。 この要求前にそのパスが有効な状態である場合は,エラーは通知されません。 /NOENABLEオプションが使用されていた場合は, そのパスは切り替えパスの対象から除外されます。
$ SET DEVICE $10$DKA1001:/PATH="PGB0.0123-4567-89AB-CDEF"/POLLこの例では,切り替えパス・デスティネーションとして"PGB0.0123-4567-89AB-CDEF" パスを有効とし,継続した利用可能状態のポーリングを有効とするよう要求しています。 /NOPOLLオプションが使用されていた場合は, そのパスは利用可能ポーリング・パスの対象から除外されます。
$ SET DEVICE $10$DKA1001:/PATH="PGB0.0123-4567-89AB-CDEF"/SWITCHこの例では,現在のパスから"PGB0.0123-4567-89AB-CDEF" パスに切り替えるよう要求しています。万一パスに障害が発生した場合は, 未指定パスの切り替えアルゴリズムが使用されます。
ローカル・ノードのディスクを, VMScluster内のすべてのノードから使用できるようにします。
OpenVMS Cluster環境下でのみ使用可能です。
SET DEVICE/SERVED ノード名$DDcu:
次の条件では,SET DEVICE/SERVEDコマンドは使用できません。
SET DEVICE/SERVEDコマンド文字列は, ローカルのスタートアップ・コマンド・ファイルの一部として含めることができ, またマウント・ユーティリティがそのディスクをマウントしてクラスタ全体を使用可能にする前に, 入力することができます。サービスするディスクを Mountユーティリティでマウントする (クラスタ全体で使用できるようになる)前に入力できます。
$ SET DEVICE/SERVED DRA4:この例では,ローカル・ノードのDRA4:というディスク装置を, クラスタ内の他のすべてのプロセッサから使用できるようにするために, MSCPサーバに指示を与えます。
1つ,または複数のディレクトリの属性を変更します。
制限事項については,修飾子の説明を参照してください。
SET DIRECTORY [装置名[:]]ディレクトリ指定[,...]
時刻の指定方法についての詳細は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
UICは,『OpenVMS Guide to System Security』に説明されている, 標準的なUIC形式を使って指定します。
/OWNER_UIC修飾子には,制御アクセス,システムUICまたは特権が必要です。
YES | NO | QUIT |
TRUE | FALSE | Ctrl/Z |
1 | 0 | ALL |
[Return] |
単語による応答には,大文字と小文字を任意に組み合わせることができます。 また,単語による応答は,1文字または複数の文字に短縮できます (たとえば,TRUE は T,TR,または TRU に短縮できます)。 肯定応答は,YES,TRUE,1です。否定応答は,NO,FALSE,0,<RET>です。 QUITまたは[CTRL/Z]は,その時点でコマンドの処理を中止することを示します。 ALLと応答すると,コマンドの処理は継続されますが, そのあとプロンプトは表示されなくなります。 上記以外の応答を入力すると,DCLはエラー・メッセージを出力し, 同じプロンプトが再度表示されます。
ディレクトリの所有者のUICを指定します。省略時のUICは現在のプロセスのUICです。
時刻の指定方法についての詳細は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
この修飾子のキーワードはCONDENSEDおよびEXPANDEDです。 意味は次の表のとおりです。
キーワード | 説明 |
---|---|
CONDENSED (省略時の設定) |
ファイル名を255文字長の文字列に適合するように表示します。 このファイル名の場合,ファイル指定にDIDあるいはFID短縮形を含むことが可能です。 |
EXPANDED | ファイル名をディスクに格納されているとおりに表示します。 このファイル名の場合,ファイル指定にDIDあるいはFID短縮形は含みません。 |
キーワードはCONDENSEDとEXPANDEDを同時に指定することはできません。 この修飾子は,確認が要求された場合に, 出力メッセージに表示されるファイル名の書式を表わしています。
EXPANDEDキーワードが指定されていない場合, ファイル・エラーはCONDENSEDファイル指定で表示されます。
詳細は『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してください。
SET DIRECTORYのバージョン・リミットの値は, 同じファイル名と同じファイル・タイプを持つファイルが, 同時にそのディレクトリの中にいくつ存在できるかを示します。この値が, 特定のファイル指定の,バージョン番号フィールドに影響を与えることはありません。 ファイル・バージョン番号の制限を設定するには,SET FILEコマンドを使用します。
ディレクトリに対して設定されている,現在のバージョン・リミットを調べるには, ディレクトリ・ファイルに対してDIRECTORY/FULLコマンドを使用して, 出力のファイル属性をチェックしてください。
$ SET DIRECTORY/VERSION_LIMIT=5/CONFIRM [SMITH...]この例では, ディレクトリ[SMITH]とそのサブディレクトリ内に作成されるファイルのバージョン数を, 5に制限します。/CONFIRM修飾子は, 指定されたディレクトリを実際に変更するかどうかを確認することを指示しています。 コマンド実行後に作成されるファイルにだけ,適用されます。
$ SET DIRECTORY/OWNER_UIC=[360,020] [DAVIDSON],[USERS]この例では, [DAVIDSON]ディレクトリと[USERS]ディレクトリの両方の所有者UICを変更します。 /OWNER_UIC修飾子を使用するには,SYSPRV(システム特権)特権が必要です。
OpenVMS DECwindowsアプリケーションの出力先を設定します。 ワークステーションを含めた任意のプロセッサ上の DECwindowsアプリケーションの出力先を, 任意の DECwindowsワークステーションに設定できます。
出力元と出力先は,同一ネットワーク内でなければなりません。
SET DISPLAY [表示装置]
省略時の出力先(ワークステーション・ノード)は, SHOW DISPLAYコマンドで確認することができます。 また,SET DISPLAY/CREATEコマンドで装置を指定した場合には, その装置を指す論理名もSHOW DISPLAYコマンドで出力されます。
遠隔プロセッサでアプリケーションを実行し, それをローカルのワークステーション・モニタに表示すると, ユーザは特定のコンピュータ操作に適したより大きなコンピュータを利用できるようになります。 省略時の設定では,ユーザのワークステーションで動作しているアプリケーションは, ローカルのワークステーションに表示されます。 DECwindowsは両方のノードで使用可能でなければなりませんが, ワークステーションでなければならないのは表示ノードのみです。
SET DISPLAYコマンドは, コマンドを入力したプロセスから実行されるアプリケーションのみに影響します。 つまり,あるアプリケーションをユーザのワークステーションで実行し, 別のワークステーションに表示する場合でも, 引き続きローカルのワークステーションの別のウィンドウに表示するために, ユーザのワークステーションでアプリケーションを実行できます。
図 18-1を参照してください。
最初にアプリケーション出力を別の DECwindowsワークステーションにダイレクトするには, 次の形式のDCLコマンドを入力します。
SET DISPLAY/CREATE/NODE=表示させるワークステーション/TRANSPORT=DECNET
あとで表示を別のワークステーション装置にリダイレクトするには, 次の形式のDCLコマンドを入力します。
SET DISPLAY/NODE=表示させるワークステーション
省略時の設定では, ユーザのワークステーションでアプリケーションをローカルに実行できます。 別のノードにログインし, アプリケーションをユーザのワークステーションで表示するようにダイレクトするには, まずそれを実行する明示的な許可が必要です。 こうすれば,ネットワーク上の他のノードの無許可ユーザが, 許可なく出力を他のユーザのワークステーションにダイレクトしたり, 他のユーザのワークステーションの入力を受信することを防止できます。
SET DISPLAYコマンドで指定するノード名が, アプリケーションの表示を許可されたノード名と一致することを確認してください。 たとえば,ユーザのノードZEPHYRからSET DISPLAY/CREATE/NODE=HUBBUBを指定しても, DECwindowsワークステーションHUBBUB でアプリケーションを表示する許可がない場合は, HUBBUBの表示装置を使用する許可がないことが報告されます。 別のワークステーション・ノードでアプリケーションを表示する方法と, DECwindowsセッション・マネージャを使用して遠隔接続を許可する方法の詳細については, DECwindowsのマニュアルを参照してください。
作成している装置のモードを指定するには,/EXECUTIVE_MODE, /SUPERVISOR_MODE,または/USER_MODE修飾子のいずれかを使用します。 省略時の設定は,/SUPERVISOR_MODE修飾子です。
詳細は,SHOW DISPLAYコマンドの説明も参照してください。
/NODE修飾子を指定せずに/CREATE修飾子が指定された場合は, ワークステーション装置は現在のノード上に作成されます。
DECwindowsセッション・マネージャは, ターミナル(DECterm)・ウィンドウ作成時に DECW$DISPLAYをジョブ論理名で定義します。 SET DISPLAY /CREATEコマンドで出力先を他のワークステーションに変えると, プロセス論理名でDECW$DISPLAYが定義されます。これはジョブ論理名に優先します。 つまり,SET DISPLAY/CREATEを実行したプロセスで実行するアプリケーションの出力は, プロセス論理名DEC$DISPLAYで参照されるワークステーションに出力されます。 アプリケーションの出力がどこへ出力されるかは,SHOW DISPLAYコマンドで分かります。 DECW$DISPLAYがどのように定義されているかは, SHOW LOGICAL DECW$DISPLAYコマンドで確認できます。
SET DISPLAY/DELETEコマンド実行後もDECW$DISPLAYがまだ定義されている (たとえば,ジョブ論理名にある)場合は, プロセスで実行するDECwindowsアプリケーションの出力は, そのワークステーション装置に表示されます。 どのノードに出力されているか調べたい場合には, SHOW DISLAYコマンドを使用してください。
- 警告
- ジョブ論理名のDECW$DISPLAYが変更/削除されると, 他のセッションを開始できなくなります。 SET DISPLAY/CREATEコマンドを実行していないにもかかわらず, SET DISPLAY/DELETEコマンドを実行することがないようにしてください。
/DELETEと/CREATE修飾子とは同時に指定できません。
EXECUTIVEモードの装置を変更または削除するには, SYSNAM(システム論理名)特権が必要です。
出力先を変更するためには,前もって SET DISPLAY/CREATEコマンドを使用して表示装置を作成しておかなければなりません。 SET DISPLAY/CREATEコマンドを実行せずに, SET DISPLAY/NODE=ワークステーション・ディスプレイコマンドを使用しないでくだい。
/NODE修飾子を指定せずに/CREATE修飾子を指定した場合, ワークステーションは現在のノードになります。
指定するワークステーション上で, ユーザのDECwindowsアプリケーションの出力が許可されていなければなりません。 DECwindowsセッション・マネージャを使用して他のノードからの出力を許可する方法についての詳細は, DECwindowsのマニュアルを参照してください。
出力先と出力元の両ノードが, お互いのネットワーク・ノード・データベースで定義されていなければなりません。 たとえば,ノードZEPHYRからHUBBUBへ出力しようとする場合, HUBBUBのネットワーク・ノード・データベースにはZEPHYRが, ZEPHYRのネットワーク・ノード・データベースにはHUBBUBが, それぞれ定義されていなければなりません。さらに,ZEPHYRのユーザは, HUBBUBのDECwindowsセッション・マネジャにアプリケーションの出力を許可されていなければなりません。 ネットワーク・ノード・データベースへのノード登録方法は, 『DECnet for OpenVMS Networking Manual』および 「DECnet for OpenVMS Network Utilities Manual」を参照してください。
同一ノードでアプリケーションを実行および表示する場合は, /TRANSPORT=LOCALを指定すればオーバーヘッドが最小になります。
$ SHOW DISPLAY Device: WSA1: [super] Node: 0 Transport: LOCAL Server: 0 Screen: 0 $ SET DISPLAY/CREATE/NODE=ZEPHYR/EXECUTIVE_MODE $ SHOW DISPLAY Device: WSA2: [exec] Node: ZEPHYR Transport: DECNET Server: 0 Screen: 0 $ SPAWN/NOWAIT/INPUT=NL: RUN SYS$SYSTEM:DECW$CLOCK $ SET DISPLAY/DELETE $ SHOW DISPLAY Device: WSA1: [super] Node: 0 Transport: LOCAL Server: 0 Screen: 0この例では,ユーザはワークステーション(装置WSA1:)にログインしています。 (これは0によりわかります。0は自ノードを参照する標準略記です。) その後 DECwindows Clock を起動して, その出力を他のワークステーションZEPHYRに表示しようとしています。
ZEPHYRでの表示が許可されているので, SET DISPLAYコマンドでZEPHYRに出力先を変更できます。 ZEPHYR上に作成された装置は,エグゼクティブ・モード装置です。 また,SHOW DISPLAYコマンドで,出力先を確認しています。そしてClockを起動します。 Clockを終了した後,SET DISPLAY/DELETEコマンドで出力先の設定を無効にしています。 最後に,SHOW DISPLAYコマンドで, その後に実行するアプリケーションが再びその実行ノードに表示されることを確認しています。
SET DISPLAY/CREATEコマンドにより, 新しいワークステーション表示装置WSA2が作成されます。 SET DISPLAY/DELETEコマンドでこれを無効にした時に, DECwindowsアプリケーションの出力は再び元の装置WSA1に戻ることに注意してください。
$ SET DISPLAY/CREATE/NODE=FLOPSY RABBIT $ SHOW DISPLAY RABBIT Device: WSA2: [super] Node: FLOPSY Transport: DECNET Server: 0 Screen: 0 $ RUN/DETACHED/OUTPUT=WSA2: SYS$SYSTEM:DECW$CLOCK $ SET DISPLAY/CREATE/NODE=ZEPHYR ZNODE $ SHOW DISPLAY ZNODE Device: WSA3: [super] Node: ZEPHYR Transport: DECNET Server: 0 Screen: 0 $ RUN/DETACHED/OUTPUT=WSA3: SYS$SYSTEM:DECW$CALENDAR $ RUN SYS$SYSTEM:DECW$BOOKREADER $ SHOW DISPLAY Device: WSA1: [super] Node: 0 Transport: LOCAL Server: 0 Screen: 0この例では,ログイン(装置WSA1:)後, 同一セッション内でいくつかのワークステーション・ディスプレイへ DECwindowsアプリケーションの出力を設定しています。 SET DISPLAYコマンドで異なる論理名を指定しているため, DECW$DISPLAYの論理名定義を変更せずに出力先を設定できます。このようにすれば, 特定のアプリケーションだけ他のワークステーションに表示するようにできます。 また自ノード上でアプリケーションの実行および表示を続けることもできます。 この例では,ClockがノードFLOPSYで,CalendarがノードZEPHYRで, そしてBookreaderが自ノードでそれぞれ表示されます。
DCLコマンドRUN/DETACHEDでアプリケーションを起動するには, SET DISPLAYコマンドで指定した論理表示装置名と同じ装置名を指定しなければなりません。 この装置名はSHOW DISPLAYコマンドで確認できます。
キューに登録されているジョブで,実行中でないジョブの状態または属性を変更します。
ジョブに対する削除(D)アクセス権, またはキューに対する管理(M)アクセス権が必要です。
SET ENTRY エントリ番号[,...]
システム内のプリントおよびバッチ・ジョブに対して, それぞれ一意なエントリ番号が割り当てられます。省略時の設定では, PRINTとSUBMITコマンドはジョブ登録時にこのエントリ番号を表示するとともに, 最新のジョブ番号をローカル・シンボル$ENTRYに設定します。 エントリ番号は,SHOW ENTRYまたはSHOW QUEUEコマンドで確認できます。
修飾子によって,さまざまな属性を指定したり属性を削除したりできます。 一部の修飾子は,バッチ・ジョブとプリント・ジョブの両方に適用されます。 他の修飾子は,バッチ・ジョブまたはプリント・ジョブのいずれかに制限されています。 SET ENTRYコマンドのすべての修飾子の省略時の設定は, SET ENTRYコマンドを入力する前のジョブの属性と状態です。
このコマンドを使用するには,ジョブの削除(D)アクセス,キューの管理(M)アクセス, またはOPER (オペレータ)特権が必要です。
絶対時刻または,絶対時刻とデルタ時間の組み合せを指定できます。 時刻指定方法の詳細は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプのDCL_Tipsトピック(Date_Time サブトピック)を参照してください。
- 注意
- セキュリティ上の理由で, ジョブの登録時刻よりも前にそのジョブの開放あるいは再スケジュールを行うことはサポートされていません。 したがって,システム時刻を未来の時刻に設定し, キュー・マネージャが起動しているノード上にジョブを登録した場合, システム時刻を元に戻すとそのジョブを現在の時刻に開放あるいは再スケジュールすることはできません。
たとえば,システム時刻を未来の時刻である2020年1月1日に設定し, ジョブが2020年1月1日に起動するように登録することができます。 しかし,システム時刻を現在の時刻に戻した場合, ジョブを現在の時刻に開放することはできず, ジョブは2020年1月1日に開放されるよう設定されたままとなります。
この状態は,/AFTER, /NOHOLD, /RELEASEに影響を与えます。
保留状態のジョブに/AFTER修飾子を指定するには, 指定時刻までジョブが保留されるように, /NOHOLD修飾子を/AFTER修飾子とともに指定します。保留状態のジョブは, SET ENTRYコマンドに/NOAFTERまたは/RELAESE修飾子を指定すると, 保留状態のジョブを開始させることができます。
/[NO]BURST修飾子を用いて, /DEFAULT修飾子のオプションで設定されたプリント・キューの省略時の設定に優先させることができます。 ただし,/SEPARATE修飾子のオプションで設定された場合は変更できません。
ファイルに/BURST修飾子を指定した場合は,/[NO]FLAG修飾子を指定しても, ファイルに先立って印刷される 2枚のフラグ・ページに追加したり減らしたりすることはできません。
属性の番号は,0〜127までの数値です。 システムに対してどの属性が定義されているかを調べるためには, SHOW QUEUE/CHARACTERSTICSコマンドを使用します。 また,特定のキューに対して使用できる属性を調べるには, SHOW QUEUE/FULLコマンドを使用します。
キューに関連するすべての属性または一部の属性がジョブと関連している場合, あるいはすべての属性が関連していない場合でも, プリント・ジョブは実行キューで処理できます。 つまり,ジョブの属性はキューの属性のサブセットでなければなりません。 そうでない場合には,次の条件のどれかが満たされるまで, そのジョブは待ち状態のまま実行されません。
CPU時間上限値についての詳細は,INITIALIZE/QUEUEコマンドのCPU時間上限値指定, およびアクション・テーブルを参照してください。時間値の指定方法は, 『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
SET ENTRYコマンドの/FEED修飾子は, プリント・ジョブのすべてのファイルに適用されます。このコマンドでは, マルチファイル・ジョブの個々のファイルに対してフォーム・フィードを制御することはできません。
使用しているキューに対してインストール時に定義された省略時の設定を変更したり, またはPRINTコマンドで指定された設定を変更するためには, /[NO]FLAG修飾子を使用します。
フォーム・タイプによって,プリント・イメージの幅と長さ, または用紙ストックを指定できます。 これらは,ジョブの実行時にプリント・シンビオントがジョブと対応づけます。 システムで使用できるフォーム・タイプを調べるには, SHOW QUEUE/FORMコマンドを使用します。 また,特定のキューに対してマウントされているフォームを調べたり, そのキューの省略時設定のフォームを調べるためには, SHOW QUEUE/FULLコマンドを使用します。
ジョブに対応したフォームのストックは, ジョブを実行する実行キューにマウントされたフォームのストックと一致しなければなりません。 ストックが一致しない場合には,次の条件のいずれかが満たされるまで, そのジョブは待ち状態のまま実行されません。
/NOHOLD修飾子を指定すれば, 次のような保留されているジョブを開始させることができます。
- 注意
- セキュリティ上の理由で, ジョブの登録時刻よりも前にそのジョブの開放あるいは再スケジュールを行うことはサポートされていません。 したがって,システム時刻を未来の時刻に設定し,キュー・マネージャが起動してい るノード上にジョブを登録した場合, システム時刻を元に戻すとそのジョブを現在の時刻に開放あるいは再スケジュールすることはできません。
たとえば,システム時刻を未来の時刻である2020年1月1日に設定し, ジョブが2020年1月1日に起動するように登録することができます。 しかし,システム時刻を現在の時刻に戻した場合, ジョブを現在の時刻に開放することはできず, ジョブは2020年1月1日に開放されるよう設定されたままとなります。
この状態は,/AFTER, /NOHOLD, /RELEASEに影響を与えます。
/LOG_FILE修飾子を指定せずに/NAME修飾子を指定した場合,ログ・ファイルは /NAME修飾子で指定されたものと同じファイル名でファイル・タイプが LOGであるファイルに書き込まれます。/LOG_FILE修飾子を省略した場合には, /NAMEで使用したジョブ名はファイル名として有効な名前でなければなりません。
/NAME修飾子をジョブに対して指定しなかった場合, ジョブ名はそのジョブの最初のファイル名になります。
下限指定子は,印刷するファイルの先頭ページを指します。 この指定子を省略すると,そのファイルの先頭ページから印刷開始されます。
上限指定子は,印刷するファイルの最終ページを指します。 ファイルの終わりまで印刷したいが, そのファイルに何ページあるか分からないときには, 上限指定子として引用符(" ")を使用できます。
上限指定子に対する値だけを指定するときには,括弧を省略できます。 たとえば,/PAGES=10と指定すると,ファイルの最初の10ページが印刷されます。 /PAGES=(5,10)と指定すれば,5ページ目から10ページ目が印刷されます。 また,/PAGES=(5,"")とすると, 5ページ目からそのファイルの最終ページまでが印刷されます。
バッチ・ジョブの場合,パラメータにより, そのジョブの各コマンド・プロシージャ内でシンボルP1〜P8に対応する値を定義します。 これらのシンボルは, 指定されたコマンド・プロシージャの中でのみ有効なローカル・シンボルです。
SET ENTRYコマンドとともに/PASSALL修飾子を使用した場合, この修飾子はそのジョブ全体にのみ適用されます。 この修飾子を使用して,マルチファイル・ジョブ内の個々のファイルに PASSALLモードを指定することはできません。
ジョブ・スケジュール優先順位を指定します。 優先順位値は0〜255の整数でなければなりません。 ここで,優先順位は0が最低で,255が最高です。
/PRIORITY修飾子の省略時の値は,システム・パラメータDEFQUEPRIの値です。 キューの最高スケジュール優先順位よりも低い優先順位を指定するときには, 特権は必要ありません。
- 注意
- セキュリティ上の理由で, ジョブの登録時刻よりも前にそのジョブの開放あるいは再スケジュールを行うことはサポートされていません。 したがって,システム時刻を未来の時刻に設定し,キュー・マネージャが起動してい るノード上にジョブを登録した場合, システム時刻を元に戻すとそのジョブを現在の時刻に開放あるいは再スケジュールすることはできません。
たとえば,システム時刻を未来の時刻である2020年1月1日に設定し, ジョブが2020年1月1日に起動するように登録することができます。 しかし,システム時刻を現在の時刻に戻した場合, ジョブを現在の時刻に開放することはできず, ジョブは2020年1月1日に開放されるよう設定されたままとなります。
この状態は,/AFTER, /NOHOLD, /RELEASEに影響を与えます。
ジョブ保持の指定には,次のオプションを指定します。
- 注意
- SET ENTRYコマンドで/NORETAIN修飾子は使用できません (システム管理者はINITIALIZE/QUEUE, START/QUEUEやSET QUEUEコマンドで使用できます)が,/RETAIN=DEFAULTを指定できます。 この場合,キューの保持ポリシーに従ってジョブは保持されます。 システム管理者がキューにジョブ保持を設定してなかった場合,ジョブは保持されません。
ジョブ保持の決定
ジョブ保持オプションは,ジョブ登録時の指定よりも実行キューの設定が優先されます。 ジョブが汎用キューに登録された場合には, 汎用キューの設定がジョブ登録時の設定に優先されます。
ジョブ保持設定は,汎用キューよりも実行キューの設定が優先されますが, ジョブの終了状態が実行キューの保持設定に合致しない場合, 汎用キューのものが適用されます。さらに, 汎用キューの設定とも合致しない場合には,ジョブ登録時の指定が適用されます。 実行キューに直接登録されたジョブは,汎用キューの設定の影響を受けません。
実行キューの設定が適用されれば実行キュー内に, 汎用キューのものが適用されれば汎用キュー内に, ジョブ登録時の指定が適用されればその登録されたキュー内にそれぞれ保持されます。
以下の例は, キュー・マネージャがどのようにしてジョブを保持するかを示しています。
/RETAIN=ALWAYSを指定して汎用キューにジョブを登録し,正常終了したとします。
キュー・マネージャは,最初にジョブの終了状態を実行キューの保持設定と比較します。 実行キューの保持設定が/RETAIN=ERROR(正常終了でない時のみ保持する) であるとすると,実行キューには保持できません。
次に,汎用キューの保持設定と比較します。 汎用キューには保持設定が無かったとすると,汎用キューにも保持できません。
最後に,ジョブを登録したキューの保持設定と比較します。 登録時の指定が/RETAIN=ALWAYSであるため,ジョブを登録したキュー (この場合には汎用キュー)に保持されます。
キューのタイプについてはINITIALIZE/QUEUEを,保持オプションについては INITIALIZE/QUEUE, START/QUEUEや SET QUEUEコマンドの説明を参照してください。
時限保持
UNTIL=時間オプションを用いて,必要な間だけジョブを保持しておくことができます。 これによりジョブを削除する手間が省けます。
たとえば次のコマンドで,ジョブ172は4月19日7時31分まで保持されますが, その後で削除されます。
$ SET ENTRY/RETAIN=UNTIL=19-APR-1998:07:31:0.0 172
キューのジョブ保持ポリシーの設定によっては, ジョブはずっと保持されるかもしれません。 これは,キューのジョブ保持ポリシーの設定が, ジョブ登録時の保持指定に優先されるためです。 システム管理者がキューに時限保持を設定することはできないので, キューの設定によって保持されたジョブが自動的に削除されることはありません。
/RETAIN=UNTIL=時間オプションを使用する場合は,必ず時刻を指定してください。 時刻はデルタ時間,絶対時刻との組み合わせ,絶対時刻の順に解釈されます。 デルタ時間はジョブ終了時を起点とします。 たとえば,SUBMIT/RETAIN=UNTIL="+3:00"と指定すれば, ジョブ終了後3時間保持されます。時刻の指定方法についての詳細は, 『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』を参照してください。
SET ENTRYコマンドに/SETUP修飾子を指定した場合, この修飾子はそのジョブ全体に対してのみ適用されます。 この修飾子を使用して, マルチファイル・ジョブ内の個々のファイルに対して異なるセットアップ・モジュールを指定することはできません。
SET ENTRYコマンドに/TRAILER修飾子を指定した場合, トレーラ・ページはマルチファイル・ジョブの各ファイルの終わりに印刷されます。
使用しているプリンタ・キューに対して, インストレーション時に設定された省略時の設定を変更したり, ジョブをキューに登録したPRINTコマンドの修飾子による設定を変更するときに, /[NO]TRAILERを使用してください。
キューに対して指定されているワーキング・セットの省略時の値が0以外の場合は, ジョブに対して指定された値とキューに設定されている値の小さい方が使用されます。 キューに対して指定されているワーキング・セットの省略時の値が0の場合は, ジョブに対して指定された値と利用者登録ファイル(UAF) に登録されている値の小さい方が使用されます。
OpenVMS Alpha上では512バイトのページレット数でnを指定し, OpenVMS VAX上では512バイトのページ数でnを指定します。 OpenVMS Alpha上では,物理メモリの実際の量が指定された値よりも大きくなるような CPU特有のページ数に,この値は切り上げられます。0またはNONEを指定した場合は, UAFの値またはキューに対して指定されている値が使用されます。 ワーキング・セットの省略時の値は, システム・パラメータPQL_MWSDEFAULTとWSMAXの間でなければなりません。
OpenVMS Alpha上では512バイトのページレット数でnを指定し, OpenVMS VAX上では512バイトのページ数でnを指定します。OpenVMS Alpha上では, 物理メモリの実際の量が指定された値よりも大きくなるようなCPU特有のページ数に, この値は切り上げられます。0またはNONEを指定した場合は, UAFの値またはキューに対して指定されている値が使用されます。 ワーキング・セット超過値は, システム・パラメータPQL_MWSEXTENTとWSMAXの間でなければなりません。
OpenVMS Alpha上では512バイトのページレット数でnを指定し, OpenVMS VAX上では512バイトのページ数でnを指定します。OpenVMS Alpha上では, 物理メモリの実際の量が指定された値よりも大きくなるようなCPU特有のページ数に, この値は切り上げられます。0またはNONEを指定した場合は, UAFの値またはキューに対して指定されている値が使用されます。 ワーキング・セット・クォータ値は,システム・パラメータPQL_MWSQUOTAと WSMAXの間でなければなりません。
$ PRINT/HOLD MYFILE.DAT Job MYFILE (queue SYS$PRINT, entry 112) holding $ SET ENTRY 112/RELEASE/JOB_COUNT=3このPRINTコマンドは,ファイルMYFILE.DATをシステム・プリンタのキューに, 保留状態で登録することを要求しています。 SET ENTRYコマンドは,ジョブの保留状態を解放して,印刷部数を3に変更しています。
$ SUBMIT CLIMATE Job CLIMATE (queue SYS$BATCH, entry 211) pending $ SET ENTRY 211/HOLD/NAME=TEMPこのSUBMITコマンドは,バッチ処理用にコマンド・プロシージャをキューに登録します。 次のSET ENTRYコマンドにより,このジョブは保留状態になり, ジョブ名がTEMPに変更されます (これは,ジョブ211がまだ実行を開始していなかった場合です)。
$ PRINT/FLAG=ALL/AFTER=20:00 MEMO.MEM, LETTER.MEM, REPORT.MEM/SPACE Job MEMO (queue SYS$PRINT, entry 172) holdiguntil 20:00 $ SET ENTRY 172 /BURST/NOSPACE/HEADERこの例は,省略時設定のプリンタにフラグ・ページ付きで 3つのファイルを午後8時以降に出力するPRINTコマンドを示しています。 また,ファイルREPORT.MEMはダブル・スペースで出力されます。 次のSET ENTRYコマンドで,各ファイルの先頭にバースト・ページをつけ, すべてのファイルをシングル・スペースにし, 各ファイルの各ページにヘッダを付けて出力するように変更しています。
1つ,または複数のファイルの属性を変更します。
制限事項については,各修飾子の説明を参照してください。
SET FILE ファイル指定[,...]
キーワード | ACP-QIOファイル属性[1] | OpenVMS RMSファイル属性[2] |
---|---|---|
BKS:{値} | FAT$B_BKTSIZE={バイト} | FAB$B_BKS={バイト} |
DEQ:{値} | FAT$W_DEFEXT={ワード} | FAB$W_DEQ={ワード} |
EBK:{値} | FAT$L_EFBLK={ロングワード} | XAB$L_EBK={ロングワード} |
FFB:{値} | FAT$W_FFBYTE={ワード} | XAB$W_FFB={ワード} |
FSZ:{値} | FAT$B_VFCSIZE={バイト} | FAB$B_FSZ={バイト} |
GBC:{値} | FAT$W_GBC={ワード} | FAB$W_GBC={ワード} |
HBK:{値} | FAT$L_HIBLK={ロングワード} | XAB$L_HBK={ロングワード} |
LRL:{値} | FAT$W_RSIZE={ワード} | XAB$W_LRL={ワード} |
MRS:{値} | FAT$W_MAXREC={ワード} | FAB$W_MRS={ワード} |
ORG:IDX | FAT$V_FILEORG=FAT$C_INDEXED | FAB$B_ORG=FAB$C_IDX |
ORG:REL | FAT$V_FILEORG=FAT$C_RELATIVE | FAB$B_ORG=FAB$C_REL |
ORG:SEQ | FAT$V_FILEORG=FAT$C_SEQUENTIAL | FAB$B_ORG=FAB$C_SEQ |
RAT:BLK | FAT$B_RATTRIB=FAT$M_NOSPAN | FAB$B_RAT=FAB$M_BLK |
RAT:CR | FAT$B_RATTRIB=FAT$M_IMPLIEDCC | FAB$B_RAT=FAB$M_CR |
RAT:FTN | FAT$B_RATTRIB=FAT$M_FORTRANCC | FAB$B_RAT=FAB$M_FTN |
RAT:MSB | FAT$B_RATTRIB=FAT$M_MSBVAR | FAB$B_RAT=FAB$M_MSB |
RAT:NONE | FAT$B_RATTRIB=0 | FAB$B_RAT=0 |
RAT:PRN | FAT$B_RATTRIB=FAT$M_PRINTCC | FAB$B_RAT=FAB$M_PRN |
RFM:FIX | FAT$V_RTYPE=FAT$C_FIXED | FAB$B_RFM=FAB$C_FIX |
RFM:STM | FAT$V_RTYPE=FAT$C_STREAM | FAB$B_RFM=FAB$C_STM |
RFM:STMCR | FAT$V_RTYPE=FAT$C_STREAMCR | FAB$B_RFM=FAB$C_STMCR |
RFM:STMLF | FAT$V_RTYPE=FAT$C_STREAMLF | FAB$B_RFM=FAB$C_STMLF |
RFM:UDF | FAT$V_RTYPE=FAT$C_UNDEFINED | FAB$B_RFM=FAB$C_UDF |
RFM:VAR | FAT$V_RTYPE=FAT$C_VARIABLE | FAB$B_RFM=FAB$C_VAR |
RFM:VFC | FAT$V_RTYPE=FAT$C_VFC | FAB$B_RFM=FAB$C_VFC |
VRS:{値} | FAT$W_VERSIONS={ワード} | XAB$W_VERLIMI T={ワード} |
[1] 詳細は『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照 [2] 詳細は『OpenVMS Record Management Services Reference Manual』を参照 |
/NOBACKUP修飾子は, SWAPFILESなどの重要でないデータを含むファイルを保存するときに役立ちます。
時刻の指定方法についての詳細は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
『OpenVMS Guide to System Security』 に説明されている標準的なUIC形式を使用して指定します。
ファイルのキャッシュ属性は, ファイルの省略時のキャッシュ・オプションを指定します。 使用したいキャッシュ・オプションを指定せずにアプリケーションがファイルにアクセスする時, 省略時のキャッシュ・オプションが使用されます。
オプションには,次のいずれか1つを指定します。
ファイルをクローズする時にフラッシュせずに,ライトバック・キャッシュします。
ライトバック・キャッシュは,書き込み操作の性能を向上させます。 Spiralogは,ファイルへの書き込みを, ユーザのコンピュータのキャッシュにバッファリングすることができます。 そして一度にたくさんの書き込み操作を行うことによって, ディスクI/Oを減らすことができます。こうするとアプリケーションの応答, およびデータ処理の性能が向上します。
アプリケーションがファイルに書き込み操作を行う時, Spiralogはそのキャッシュにデータを書き込みます。 データがキャッシュに入るとすぐに,アプリケーションは処理を開始します。 アプリケーションの開始後30秒間の任意のタイミングで, Spiralogはディスクにデータを書き込みます。
ファイルをクローズする時にフラッシュし,ライトバック・キャッシュします。
アプリケーションがファイルをクローズする時に, ファイルのデータをディスクに書き込む点を除いては, WRITEBEHINDオプションと同じです。ディスクに書き込まれていないデータが, ユーザのコンピュータのSpiralogキャッシュにある場合は, Spiralogはファイルがクローズされる前にそのデータをディスクに書き込みます。
ライトスルー・キャッシュします。
ライトスルー・キャッシュでは,データはすぐにディスクに書き込まれます。 アプリケーションがファイルに書き込み操作を行う時, Spiralogはキャッシュせずにすぐにデータをディスクに書き込みます。 データがディスクに置かれるまで,アプリケーションは処理を進めることができません。
ディレクトリのキャッシュ属性は, 新しく作成されたファイルがキャッシュ属性をどのように継承するかを制御します。
新しく作成されたディレクトリまたはファイルは, その親ディレクトリのキャッシュ属性を継承します。 既存ファイルの新しいバージョンを作成する場合,新しいバージョンは, 既存ファイルの最新ファイルのキャッシュ属性を継承します。
ディレクトリのキャッシュ属性を変更しても, そのディレクトリに既に存在しているファイルおよびサブディレクトリには影響ありません。
ファイルのキャッシュ属性を変更しても, そのファイルに現在アクセスしているアプリケーションが使用しているキャッシュ・オプションには影響ありません。 これ以降のファイルへのアクセスにのみ,影響します。
YES | NO | QUIT |
TRUE | FALSE | Ctrl/Z |
1 | 0 | ALL |
[Return] |
単語による応答には,大文字と小文字を任意に組み合わせることができます。 また,単語による応答は,1文字または複数の文字に短縮できます (たとえば,TRUEはT,TR,またはTRUに短縮できます)。 肯定応答は YES,TRUE,1です。否定応答は,NO,FALSE,0,<RET>です。 QUITまたは[CTRL/Z]は,その時点でコマンドの処理を中止することを示します。 ALLと応答すると,コマンドの処理は継続されますが, そのあとのプロンプトは表示されなくなります。 上記に示されていない応答を入力すると,DCLはエラー・メッセージを出力し, 同じプロンプトが再度表示されます。
指定したファイルの別名を作成します。もとの名前も別名も同じファイルを参照します。 別名を削除する場合は,SET FILE/REMOVEコマンドを使用します。
- 注意
- 別名ともとのファイル名が,異なるディレクトリにあることを確認してください。 同一ディレクトリにあると, 削除またはパージ操作を行った時にデータを失う可能性があります。 もとのファイル名と別名が同一ディレクトリにあると,DELETEコマンド, PURGEコマンドの結果, およびファイルのバージョン制限機能は予期しない結果になります。
別名を使用する場合は,十分注意して DELETEコマンド, およびSET FILE/REMOVEコマンドを使用してください。 正しく使用しないと,名前がなくアクセスできないファイルができてしまったり, ファイルを参照しない名前になってしまいます。 このような問題を回避するために,次のガイドラインに従ってください。
- SET FILE/REMOVEコマンドを使用して別名を削除する。 別名を削除する時は,DELETEコマンドは使用しない。
- もとのファイル名を削除する時は,SET FILE/REMOVEコマンドは使用しない。
これらのガイドラインに従わず問題が発生した場合は, ANALYZE/DISK/REPAIRコマンドを使用して, アクセスできないファイルをSYSLOSTディレクトリに移動させます。 また,ファイルを参照しない名前は削除します。
指定したファイルに満了日を割り当てるかどうかを制御します。
『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) に説明されている規則に従って日付を指定します。 絶対日付を示すキーワードを使用できます。 日付として0を指定すると,今日の日付が使用されます。
詳細は,SET RMS_DEFAULTコマンドの/EXTEND_QUANTITY修飾子の説明を参照してください。
ファイル作成時には,ファイルの移動は許可されています。XQPを介さずに (直接論理I/O等を使って)アクセスするファイルに対しては移動を禁止にしてください。
重要なシステム・ファイルに対しては,最初からファイルの移動は禁止されています。 これらのファイルには移動を許可しないでください。
ファイルのディレクトリ属性を削除します。 この修飾子を使用すると,不正なディレクトリ・ファイルを削除することができます。 この場合,削除するディレクトリ・ファイルに登録されていたファイルは, ロスト・ファイルとなります。
ロスト・ファイルを[SYSLOST]に登録するには, ANALYZE/DISK_STRUCTURE/REPAIRを使用します。 このあと,ロスト・ファイルを新しいディレクトリにコピーできます。 この修飾子は,Files-11 ODS-2 (Files-11 On-Disk Structure Level 2) のファイルに対してだけ有効です。 ANALYZE/DISK_STRUCTUREユーティリティについての詳細は, 『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』 を参照してください。
複数の名前を持つファイルに関して,ファイルは削除せずに, 1つの名前だけを削除するように指定します。 SET FILEコマンドで/ENTER修飾子を使用してファイルに別名をつけた場合には, /REMOVE修飾子を使用すると,もとの名前または別名を削除できます。 名前を削除しても,ファイルはそのまま残ります。 このファイルは,まだ削除されていない方の名前によってアクセスできます。
しかし,名前を1つだけしか持たないファイルの名前を誤って削除すると, ほとんどのDCLコマンドでは,そのファイルをアクセスできなくなります。 このようなファイルを検索するには, ANALYZE/DISK_STRUCTUREユーティリティを使用します。
時刻の指定方法についての詳細は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
この修飾子のキーワードはCONDENSEDおよびEXPANDEDです。 意味は次の表のとおりです。
キーワード | 説明 |
---|---|
CONDENSED (省略時の設定) |
ファイル名を255文字長の文字列に適合するように表示します。 このファイル名の場合,ファイル指定にDIDあるいはFID短縮形を含むことが可能です。 |
EXPANDED | ファイル名をディスクに格納されているとおりに表示します。 このファイル名の場合,ファイル指定にDIDあるいはFID短縮形は含みません。 |
キーワードはCONDENSEDとEXPANDEDを同時に指定することはできません。 この修飾子は,確認が要求された場合に, 出力メッセージに表示されるファイル名の書式を表わしています。
EXPANDEDキーワードが指定されていない場合, ファイル・エラーはCONDENSEDファイル指定で表示されます。
詳細は『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してください。
$ SET FILE/EXPIRATION_DATE=19-APR-1998:11:00 BATCH.COM;3この例では,BATCH.COM;3というファイルの満了日を, 1995年4月19日の午前11:00に設定するように指示しています。
$ SET FILE/BEFORE=31-DEC/ERASE_ON_DELETE PERSONNEL*.SALこの例では,PERSONNEL*.SALというファイル指定に一致するファイルの中で, 12月31日以前のすべてのファイルを対象としています。 この場合,DELETEコマンドやPURGEコマンドなどによってそのファイルの 1つが削除されたときには,そのファイルが使用していたディスク領域の内容も, 消去されることを指示しています。
$ SET FILE/OWNER_UIC=[360,020]/VERSION_LIMIT=100 MYFILE.DATこの例では,MYFILE.DATというファイルの属性を変更します。 ここでは,所有者の利用者識別コード(UIC)を変更し, ファイル・バージョン・リミットを100に設定しています。 所有者のUICを変更するには,システム特権(SYSPRV)が必要です。
$ SET FILE/NOMOVE TEST.FDL $DIRECTORY/FULL TEST.FDL Directory SYS$SYSDEVICE:[MACKRILL] TEST.FDL;1 File ID: (10,8,0) . . . File attributes: Allocation: s, Extend: 0, Global buffer count: 0 No version limit, MoveFile disabled . . .ファイルTEST.FDLに対するファイル移動を禁止しています。 ファイルTEST.FDLに対するDIRECTORY/FULLコマンドが, ファイル移動属性が禁止されていることを示しています。
$ SET FILE/ATTRIBUTES=ORG:SEQ - _$ TEST$:[DATA]SET_ATTRIBUTES.DATA_FILE/LOG %SET-I-MODIFIED, TEST$:[DATA]SET_ATTRIBUTES.DATA_FILE;1 MODIFIEDSET FILE/ATTRIBUTESコマンドは,指定ファイルのファイル構造を変更しています。
$ SET FILE/PROTECTION=(S:RWE,O=RWE,G:RE,W:RE) TEMP.DIR $ DIRECTORY/PROTECTION TEMP.DIR Directory DKB0:[MACKRILL] TEMP.DIR;1 (RWE,RWE,RE,RE)この例では,SET FILEコマンドでTEMP.DIRの保護コードを設定し, 次にDIRECTORYコマンドを使用して,ファイルの保護コードを表示しています。
(現在のホスト・プロセッサを通じて)ターミナルを, 遠隔プロセッサと呼ばれる他のプロセッサに接続します。以下の条件が必要です。
[1] DECnetを使用するためには,OpenVMSとは別にライセンスが必要です。
SET HOST ノード名
遠隔プロセッサに接続しログインしたら, ローカル・プロセッサの場合と同じようにDCLコマンドを使用できます。 SET HOSTコマンドを使用して,別の遠隔・プロセッサに接続することもできます。
たとえば,ローカル・ノードをBOSTONとすると, SET HOST ALBANYコマンドを使用してノードALBANYに接続できます。 次に,SET HOST AKRONコマンドを使用すれば, (BOSTONおよびALBANY経由で)ノードAKRONに接続できます。
LOGOUTコマンドを使用して,最後にログインしたプロセッサからログアウトし, 前のプロセッサに戻ります。前出の例であれば,LOGOUTコマンドを使用して, ノードAKRONのプロセッサからログアウトし接続を切られても, ALBANYのプロセッサにはまだログインし接続されています。 別のLOGOUTコマンドで,ノードALBANYからはログアウトし接続も切られます。 3番目のLOGOUTコマンドで,ローカル・プロセッサBOSTONからログアウトします。
必要な場合は, 操作を強制終了して最初のホスト・プロセッサに直接戻ることもできます。 Ctrl/Yを2回以上続けて押します。次のメッセージが表示されます。
Are you repeating ^Y to abort the remote session?
YまたはYESで応答すると,制御は最初のノードに戻ります。 NまたはNOのように他の応答をすると,接続は中止されません。 この方法は,何度もLOGOUTコマンドを入力しないでただちに終了したい場合や, ネットワークの一部が切断され,ホストに戻りたい場合に便利です。
SET HOSTは,OpenVMSターミナル・ドライバと異なり, 実行中のプログラムからの出力データをバッファリングすることに注意してください。 バッファリングによって,ワイド・エリア・ネットワークの性能が向上します。 ただし,出力のみを提供するプログラムの場合は, バッファリングによって遠隔のプログラムの実行内容とローカル端末の表示内容にずれが生じることがあります。 つまり,ローカル端末に出力が表示される前に,プログラムが終了することがあります。
Ctrl/YまたはCtrl/C機能, またはアウト・オブ・バンド強制終了文字を使用してプログラムの実行を強制終了する場合に, このずれは,特にまぎらわしくなります。たとえば, キャプティブ・コマンド・プロシージャの実行中にCtrl/YまたはCtrl/Cを押したり, アウト・オブ・バンド強制終了文字を入力すると, SET HOSTはただちにローカル端末の表示を停止します。 また,バッファに入ったすべての書き込み動作を含めて,現在の読み込み, および書き込み動作を中止し,待ち状態の書込み動作を中止します。 [2]したがって,ローカル端末での表示が中止された時点で, 遠隔のプログラムが強制終了されたように見えても, 実際にはCtrl/Yを押す前にすでにその時点を実行している場合もありますし, 実行を終了している場合もあります。
いくつかの SET HOST 修飾子,たとえば /MOP, /VTP,/X29 などは, システムに DECnet-Plus がインストールされている場合にかぎり表示されることに注意してください。 これらの修飾子の使用法については,次のコマンドを実行してヘルプを参照してください。
$ HELP DECnet-Plus
[2] DCLは,常にターミナル・ドライバに対する待ち状態の Ctrl/Y非同期システム・トラップ(AST)を保持します。Ctrl/Yを押すと, ターミナル・ドライバは,バッファに入ったすべての書き込み動作を含めて, 現在の読み込み動作,書き込み動作,および待ち状態の書込み動作を中止します。
n を最小値である140近辺の値に設定すれば, ターミナル表示の更新間隔を最小にできます。 遅いDECnetリンクでは,バッファ・サイズを小さくすると, 画面のクロールが必要であるような大きさのデータが送られた場合の書き込み操作の休止時間を減少します。
$ SET HOST/APPLICATION_PROTOCOL=CTERM DAKOTAノードDAKOTAでCTERMプロトコルを使用することを /APPLICATION_PROTOCOL修飾子で指定します。
$ SET HOST ITALIC Username: BROWN Password: <PASSWORD> Welcome to OpenVMS VAX Version 7.1 on node ITALIC . . . $ LOGOUT BROWN logged out at 19-DEC-1998 15:04:25.27 %REM-S-END, Control returned to node _CASLON::この例では,CASLONというローカル・ノード上のユーザのターミナルを ITALIC というネットワーク・ノードのプロセッサに接続します。このあと, 遠隔プロセッサは,ユーザ名とパスワードを要求するプロンプトを表示します。 通常のログイン手順を使って,遠隔プロセッサにログインします。
遠隔ノードにログインすれば, 別のノードと接続するためにSET HOSTコマンドが使用できます。 ITALICへログインした後で,SET HOST BPDONIと入力することができます。
再びユーザ名とパスワードの入力が要求されます。 有効なユーザ名とパスワードを入力すれば,BODONIにログインできます。
BODONIからログアウトした時,制御はITALICに戻ります。 ローカル・ノードのCASLONに戻るには,ITALICからログアウトしなければなりません。
$ SET TERMINAL/WIDTH=80 $ SET HOST/RESTORE GENEVA Username: Jones Password: <PASSWORD> $ SET TERMINAL/WIDTH=132 . . . $ logout JONES logged out at 19-DEC-1998 11:04:51.45 %REM-S-END, control returned to node _ORACLEこの例では,ノードORACLE上のユーザJONESが遠隔ノードGENEVAにログインし, その遠隔セッションを終了した時点で, もとのターミナル・スクリーン幅を80文字に戻すよう指定しています。
ターミナル回線を使って,システムを遠隔システムに接続します。
接続された後で遠隔システムにログインするには, そのシステムにアカウントを持っていなければなりません。
指定したターミナル・ポートにチャンネルを割り当てられなければなりません。 ターミナル・ポートに対する装置保護は,システム管理者が設定できます。
SET HOST/DTE ターミナル名
遠隔システムにログインすれば, ローカル・システムの場合と同じようにDCLコマンドを使用できます。
キャリッジ・リターンでなく,ブレークを待つ行にログインするには, Ctrl/ブレーク文字を押してブレークを発生させます。
遠隔システムに接続中は,DTEコマンド・モードから構成コマンドを実行できます。 DTEコマンドを使用すれば, SET HOST/DTEセッションの進行中にそのセッションを構成できます。
DTEコマンドを実行するには,Ctrl/コマンド文字を押して, DTEコマンド・モードに入らなければなりません。 省略時の設定では,コマンド文字はアットマーク(@)です。 コマンド・モードに入ると,DTEPADプロンプトが画面に表示されます。
表 18-4に,DTEコマンドの説明があります。
コマンド | 説明 |
---|---|
CLEAR | DTEPADからローカル・システムを切断する。 このコマンドは,QUITコマンドと同じ。 |
EXIT | セッションをエミュレーション・モードに戻す。 |
QUIT | DTEPADからローカル・システムを切断する。 このコマンドは,CLEARコマンドと同じ。 |
SAVEファイル指定 | 現在の構成設定情報を保存する。 現在の設定は,一連のSET DTEコマンドとして,指定されたファイルに書き込まれる。 このファイルは,後で初期化ファイルとして使用できる。 |
SEND BREAK | キャリッジ・リターンでなく,ブレークを待つ遠隔システムに, ブレークを送信する。 |
SET DTE | SET HOST/DTEセッション中に,DTEPADの設定可能特性を変更する。 コマンド・モードでSET HOST/DTE修飾子を使用できる。 |
SHOW DTE | DTEPADのすべての設定可能特性の現在の設定を表示する。また,現在の SET HOST/DTEセッション中に送受信されたデータのバイト数と端末ポートで検出されたエラー数も表示する。 |
SPAWN | 現在のローカル・プロセスのサブプロセスを作成する。
このコマンドは,DCL SPAWNコマンと同じ。
ただし,次のように,DTE SPAWNコマンドより多くの修飾子がある。
/LOGICAL_NAMESおよび/NOLOGICAL_NAMES /OUTPUT=ファイル指定 /PROCESS=サブプロセス名 /SYMBOLSおよび/NOSYMBOLS /WAITおよび/NOWAIT これらの修飾子についての詳細は,SPAWNコマンドを参照。 |
セッションを終了するには,まず遠隔システムからログアウトする必要があります。 次に,Ctrl/エスケープ文字を押してDTEPADを中止します。 省略時のエスケープ文字は,バックスラッシュ(\)です。 あるいは,DTEコマンド・モードからQUITまたはCLEARコマンドを入力して, DTEPADを中止します。
ブレーク文字は,C, M, Q, S, Yと[を除いた@からzまでの任意の ASCII文字を使用できます。ただしコマンド文字(/COMMAND=コマンド文字の説明を参照) やエスケープ文字(/ESCAPE=エスケープ文字の説明を参照)は使用できません。
@ から z までの任意のASCII文字には,大文字と小文字,@, \, ], ^, _, `を含みます。
省略時の設定では,ブレーク文字は]です。
ブレーク文字は,C, M, Q, S, Yと[を除いた @からzまでの任意のASCII文字を使用できます。 ただし,ブレーク文字(/BREAK=ブレーク文字の説明を参照) やエスケープ文字(/ESCAPE=エスケープ文字の説明を参照)は使用できません。
@からzまでの任意のASCII文字には,大文字/小文字,@, \, ], ^, _, `を含みます。
省略時の設定では,コマンド文字は@です。
新しい番号をダイアルする際には,遠隔システムから一度ログアウトしてください。
Alphaでは,MODEM_TYPEキーワードの省略時の設定は DMCL(DECモデム・コマンドを使用するモデム)です。
VAXでは,MODEM_TYPEキーワードは省略可能です。 以下のモデム・タイプを指定するのに使用します。
モデム・タイプごとに,特定のモデム・ダイアラー・コードが必要です。 どのモデム・ダイアラー・コードを使えば良いかは,システム管理者に確認してください。
MODEM_TYPEキーワードは,DF03,DF112, またはDMCL以外のモデム・タイプを指定するために使用されます。 自動ダイアル機能を持つ他のモデムを使用したいというユーザのために, テンプレートが準備されています(SYS$EXAMPLES:DTE_DF03.MARを参照してください)。
出力ターミナル回線でエラーが検出された場合,ローカル・システムに報告され, ターミナルにエラー・メッセージが表示されます。
エラー処理にCONTINUEが指定されると,遠隔システムとの通信は続行されます。
エラー処理にEXITが指定されると,遠隔システムとの通信は直ちに切断されます。
エスケープ文字は,C, M, Q, S, Yと[を除いた@からzまでの任意の ASCII文字を使用できます。 ただし,コマンド文字(/COMMAND=コマンド文字の説明を参照) やブレーク文字(/BREAK=ブレーク文字の説明を参照)は使用できません。
省略時の設定では,エスケープ文字は\です。
@からzまでの任意のASCII文字には,大文字と小文字,@, \, ], ^, _, `を含みます。
XON/XOFFフロー制御は,データ・オーバラン・エラーを防ぐために使用します。 入力データは受信バッファに格納され, このバッファが一杯になるとデータ送信を中断させるために遠隔ノードに信号が送られます。 受信バッファに十分な領域が生じると, 送信を再開するために別のメッセージが送られます。
遠隔システムがXON/XOFFフロー制御をサポートしていない場合には, フロー制御しないように設定しなければなりません。
コマンド・ライン中の修飾子で指定した属性値は,初期化ファイルの設定に優先します。
省略時の設定では,DTEPADは論理名DTEPAD$INIを使用して初期化ファイルを探します。 /INIT修飾子にファイル指定しない場合には,論理名DTEPAD$INIが変換され, ファイルが探されます。 論理名DTEPAD$INIが未定義の場合は,/NOINITが省略時の設定となります。
初期化ファイルでは,以下のDTEコマンドを使用できます。
初期化ファイルの例を次に示します。
SET DTE/MAX_BUFFERS=150 SET DTE/READ_DELAY=100 SEND BREAK
ファイル指定なしで/LOG修飾子を使用すると, ログ情報は DTEPAD.LOG というファイルに保存されます。
ログがモデム・セッションに使われているときは, ログ・ファイルは回線上で生じるノイズを含みます。 たとえば,ログ・ファイルに記録するために,ファイルをタイプすると, データ・ファイルとともにノイズも記録されます。 したがって,ファイル転送を目的とする/LOG修飾子の使用は避けた方が良いでしょう。
ファイル転送には非同期のDECnetをおすすめします。
省略時の設定は100です。指定可能な最小値は20です。
省略時の設定は50ミリ秒で,この値は最小値です。
遅延時間を長くすると,ターミナルでの表示間隔が長くなります。また, データ・オーバラン・エラーの発生確立も高くなりますが,CPU負荷は軽くなります。
すべてのターミナルが, 入力ボー・レートと出力ボー・レートに対して異なる値をサポートするわけではありません。 各ターミナルのボー・レートについての詳細は, そのターミナルのマニュアルを参照してください。
省略時の通信速度は,システムごとに異なります。
指定できる値は,次のとおりです。
50 150 1800 4800 38400 75 300 2000 7200 57600 110 600 2400 9600 76800 134 1200 3600 19200 115200
不正な,または,サポートされない速度が指定された場合,設定値は以前のままです。
$ SET HOST/DTE TTA2:/DIAL=NUMBER:5551234 Username: SMITH Password:この例では,ユーザのターミナルを,出力ターミナル回線であるTTA2:に接続します。 この回線は,555-1234という電話番号を, 自動ダイアルするように設定されているモデム (省略時設定によってDF03タイプのモデム)に接続されています。このあと, 遠隔プロセッサは,ユーザ名とパスワードを要求するプロンプトを表示します。 通常のログイン手順に従って,遠隔システムにログインします。
$ SET HOST/DTE/DIAL=(NUMBER:5551234#,MODEM_TYPE:DF112) TTA2: Username: SMITH Password:このコマンドは,DF112モデムを用いることを除いて,1の例と同じです。 番号記号(#)は,DF112のオートダイアラーを起動するために必要です。
$ SET HOST/DTE/NOEIGHTBIT TTA2出力ターミナル回線TTA2を7ビット文字をサポートするように設定しています。
$ SET HOST/DTE/NOFLOW_CONTROL TTA2XON/XOFFフロー制御をしないように設定しています。
$ SET HOST/DTE/ERROR_ACTION=EXIT TTA2エラー処理をEXITに設定しています。
$ SET HOST/DTE/MAX_BUFFERS=150 TTA2最大受信バッファ数を150に設定しています。
$ SET HOST/DTE/ESCAPE=E TTA2文字Eをエスケープ文字に設定しています。DTEPADは大文字と小文字を区別しません。
$ SET HOST/DTE/LOG TTA2セッションが記録されます。 ログ・ファイルが指定されていないので,ファイルDTEPAD.LOGに記録されます。
$ SET HOST/DTE/INIT=MYFILE.INI TTA2初期化ファイルMYFILE.INIでDTEPADを指定しています。
$ [Ctrl/@] DTEPAD>Ctrl/@キーを押してDTEコマンド・モードに入っています。 ここで,@はコマンド文字です。
DTEPAD> SAVE MYFILE.INI構成ファイルMYFILE.INIをセーブします。
DTEPAD>SET DTE/BREAK=G文字「G」をブレーク文字に定義します。
DTEPAD>SET DTE/ECHOローカル・エコーに設定します。
DTEPAD>SET DTE/SPEED=4800入/出力ボーレートを4800にします。
DTEPAD>SET DTE/LOG=myfile.logログをMYFILE.LOGにダイレクトします。
DTEPAD> SHOW DTE Port TXA0 EIGHT_BIT ECHO Flow control XON/XOFF Parity NONE Transmit Speed 4800 Receive Speed 4800 Error action CONTINUE Break character B Escape character \ Command character @ Maximum buffers 100 Read delay 50 milliseconds Log file MYFILE.INI Number dialed 12345678 Modem type DF03 Bytes transmitted 75 Bytes received 132 Errors 0現在の構成と,送信/受信バイト数,エラーカウントを表示します。
ターミナルを(適当なバス経由で)記憶域制御装置に接続します。 /SERVERと/TASK修飾子は必須です。
記憶域制御装置に対してのみ使用できます。 DIAGNOSE特権が必要です。
SET HOST/DUP/SERVER=サーバ名 /TASK=タスク名 ノード名
一度接続されると, ユーティリティまたは診断プログラムの制御の下で操作が実行されます。
ユーティリティまたは診断プログラムが終了すると, 制御がローカル・システムに戻ります。
接続を強制終了して,制御をローカル・システムに戻すには,Ctrl/\を押します。
特定の制御装置で使用できるユーティリティ, および診断プログラムの操作についての詳細は, そのコントローラの該当するドキュメント・セットを参照してください。
SET HOST/DUP機能を使用するには, まずDUPクラス・ドライバFYDRIVERをインストールしなければなりません。 FYDRIVERをロードするには,SYS$MANAGERディレクトリにある SYSTARTUP.COMコマンド・プロシージャに次のコマンドを追加します。
Alphaでは,次のコマンドを指定します。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> IO CONNECT FYA0/NOADAPTER/DRIVER=SYS$FYDRIVER
VAXでは,次のコマンドを指定します。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSGEN SYSGEN> CONNECT FYA0/NOADAPTER
この操作には,CMKRNL (カーネル・モードに変更)特権が必要です。
この修飾子は必須です。
この修飾子は必須です。
$ SET HOST/DUP/SERVER=MSCP$DUP/TASK=DIRECT R2DH5Y %HSCPAD-I-LOCPROGEXE, Local program executing - type ^\ to exit utilityこの例では,ユーザ・ターミナルを記憶域制御装置R2DH5Yに接続して, サーバMSCP$DUPの下でユーティリティ・プログラムDIRECTを実行しています。
ターミナルをCI(Computer Interconnect)バスを通して, HSCディスク/テープ・コントラーラに接続します。
HSCコントローラに対してのみ使用できます。DIAGNOSE特権が必要です。
SET HOST/HSC ノード名
一度HSCに接続されると,HSCのローカル端末に接続されているかのように操作できます。 ただし,ODT (8進デバッグ・ツール)へのアクセス, およびオフライン診断は許可されません。
Ctrl/Cを押すと,コマンドを入力する前にHSCからプロンプトが表示されます。 HSCを終了してローカル・システムに戻るには,Ctrl/\を押します。
HSCコマンドのおよびユーティリティの説明は,HSCのマニュアルを参照してください。
SET HOST/HSCファシリティを使用するには,まずCIに付属している, 診断ユーティリティ・プロトコル(DUP)ドライバFYDRIVER をインストールしなければなりません。FYDRIVERをロードするには, SYS$MANAGERディレクトリにあるSYSTARTUP.COMコマンド・プロシージャに, 次のコマンドを追加します。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSGEN CONNECT FYA0/NOADAPTER
この操作には,CMKRNL (カーネル・モードに変更)特権が必要です。
$ SET HOST/HSC HSC001 %HSCPAD-I-LOCPROGEXE, Local program executing - type ^\ to exit, ^Y for prompt HSC>HSCノードHSC001にターミナルを接続します。
LAN上の特定のサービスにターミナルを接続し, そのサービスとの間にセッションを1つ作成します。
同一のLANに接続されており,少なくともバージョン5.0以降の LATプロトコルを使用している遠隔のサービス・ノードと接続可能です。
SET HOST/LAT サービス名
同名のサービスを提供するノードが複数あり, /NODE=ノード名修飾子を指定しない場合には, 最も負荷の低いノードに接続されます。
LAN上のサービスの一覧は, LAT制御プログラム(LATCP)のSHOW SERVICESコマンドで確認できます。 『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』 を参照してください。
サービスを提供するサービス・ノードは,遠隔ノードにあり,同一のLAN上にあり, バージョン5.0以降のLATプロトコルを使用していなければなりません。
一部のサービスは,パスワードで保護されています。 /PASSWORD修飾子で指定するか,出力されるプロンプトに対して入力してください。
サービスと接続されると,端末が直接そのサービスに接続されているように, 会話型でサービスを利用できます。一部のサービスは,プロンプトを表示されます。 たとえば,サービスがOpenVMSシステムの場合, ユーザ名とパスワードを求めるプロンプトが表示されます。 サービス・ノードにアカウントがないと,ログインできません。
切断文字を入力すれば,LATセッションを終了し, ローカル・システムのDCLコマンド・レベルに戻ります。 OpenVMSなどの汎用タイムシェアリング・サービスなどの一部のサービスでは, サービスからログアウトするとLATセッションを終了できます。 省略時の切断文字は,Ctrl/\です。 /DISCONNECT修飾子を使用して,省略時の切断文字を変更します。
SET HOST/LATコマンドで,自ノードに接続することはできません。
ターミナル・サーバ・ポートでは, AUTOPROMPTの無効(/NOAUTOPROMPT)をポートに設定できます。 この場合,あるノードに接続するためにはリターンを押さなければなりません。 リバースLATサービスを使用する場合はAUTOPROMPTを無効にしてください。
ブレーク文字は,C, M, Q, S, Yと[を除いた@からZまでの任意の ASCII文字を使用できますが,切断文字は使用できません。
MODEM_TYPEキーワードはオプションです。 これは,次のモデム・タイプを指定するために使用できます。
各モデム・タイプは,特定のモデム・ダイアル・コードが必要です。 使用しているシステムに, どのモデム・ダイアル・コードがインストールされているかは, システム管理者に確認してください。
さらに,MODEM_TYPEキーワードで,DF03, DF112, またはDMCL以外のモデム・タイプを指定することができます。 自動ダイアル機能がある他のモデムに関心のあるユーザのために, テンプレートが用意されています(SYS$EXAMPLES:DTE_DF03.MARを参照してください)。
切断文字は,C, M, Q, S, Yと[を除いた@からZまでの任意のASCII文字を使用できます。 たとえば,/DISCONNECT=Aを指定すると,Ctrl/Aが切断文字になります。 ブレーク文字としてすでに指定されている文字は,選択できません。
- 注意
- 遠隔ターミナル・サーバ・ポート上で文字のビット数を変更するには, そのポートが,REMOTE MODIFICATION属性を持っていなければなりません。
1文字あたり7ビットのサイズを指定する例を次に示します。
$ SET HOST/LAT /FRAME=7 DIAL_OUT_SVC
LATはキュー内の順番を報告します。また接続可能になると直ちに報告されます。 Ctrl/Yを押せばキュー待ちを解除しコマンドを終了します。
すべてのターミナルが, 異なる受信および送信ボー・レートをサポートしているわけではありません。 ご使用のターミナルのボー・レートに関する詳細は, それぞれのターミナルのマニュアルを参照してください。
省略時の送信速度は,インストレーションに依存します。
送信および受信レートとして指定できる値を次に示します。
300, 600, 1200, 2400, 4800, 9600, 19200, 38400, 57600
無効か,あるいはサポートされていない速度を指定した場合は, ターミナル・ライン速度は以前の値のままで変更されません。
- 注意
- ターミナル・サーバ・ポート上の速度を変更するには, そのターミナル・サーバ・ポートで REMOTE MODIFICATION属性が有効になっていなければなりません。
接続を開始する際,SET HOST/LATは, 速度やLAT装置に対する省略時の速度のようなターミナル・サーバ・ポート属性を設定しようとするかも知れません。 もしターミナル・サーバに接続された装置が (ダイアル・アウト・モデムのように)固定速度で, しかもホストにこれを変更させたくない場合は, 以下のコマンドを用いてポート上のREMOTE MODIFICATION属性を無効にしてください。
Local> DEFINE PORT x REMOTE MODIFICATION DISABLE Local> LOGOUT PORT xCHANGEコマンドをサポートするターミナル・サーバでは, 以下のコマンドを使用してください。Local> CHANGE PORT x REMOTE MODIFICATION DISABLE
$ SET HOST/LAT SORTER %LAT-S-CONNECTED, session to SORTER established %LAT-I-TODISCON, type ^\ to disconnect the session Username: MACKRILL Password: . . . $ LOGOUT MACKRILL logged out at 30-DEC-1998 11:04:51.45 %LAT-I-DISCONNECTED, session disconnected from SORTER -LAT-I-END, control returned to node HOME $この例は,コンピュータ・システムであるサービスSORTERに接続しています。 最初のメッセージで接続先を確認し,3番目のメッセージで切断方法を示しています (SORTERからログアウトしてもセッションを切断できます)。 次にSORTERはユーザ名とパスワードをの入力を要求します。 通常のログイン手順でシステムにログインします。 サービスSORTERからログアウトすると, ローカル・システムHOMEに戻りDCLのプロンプトが表示されます。
$ SET HOST/LAT/DESTINATION_PORT=BOSTON- _$ /NODE=STATE/DISCONNECT=F BUDGETターミナルを,サービス・ノードSTATEのポートBOSTON上で提供されるサービスBUDGET に接続します。Ctr/Fでセッションは切断されます。
$ SET HOST/LAT PURSE Password:サービスPURSEに接続しようとしています。PURSEはパスワードで保護されているため, パスワードを要求するプロンプトが出力されています。 次の例で示すように,パスワードはSET HOST/LATコマンドと同時に指定できます。
$ SET HOST/LAT/PASSWORD=BEOR PURSEパスワードで保護されているサービスPURSEに,ターミナルを接続しようとしています。 パスワードはBEORです。
TCP/IP接続を介した遠隔ホストへのログイン,およびRLOGINアプリケーションを使用し, 会話型ターミナル・セッションの開始をサポートします。
┌ IPホスト名 ┐ SET HOST/RLOGIN │ │ └ IPアドレス ┘
- 注意
- IPホスト名あるいはIPアドレスのどちらか一方だけを指定できます。
$ SET HOST/RLOGIN remotehst1この例では,TCP/IP接続を介して, 遠隔ホストremotehst1へのRLOGIN接続を確立します。
TELNETアプリケーションを起動することによって, TCP/IP接続を介して遠隔ホストへの接続を確立します。
┌ IPホスト名 ┐ SET HOST/TELNET │ │ └ IPアドレス ┘
- 注意
- IPホスト名あるいはIPアドレスのどちらか一方だけを指定できます。
$ SET HOST/TELNET remotehst2この例では,TCP/IP接続を介して,遠隔ホストremotehst2へのTELNET接続を確立します。
TCP/IP接続を介して,遠隔IBMホストへの接続を確立します。これによって, TN3270ターミナル・エミュレータを起動することにより,ローカルなキーボードが IBM-3279クラスのターミナル・キーボードをエミュレートします。
┌ IPホスト名 ┐ SET HOST/TN3270 │ │ └ IPアドレス ┘
- 注意
- IPホスト名あるいはIPアドレスのどちらか一方だけを指定できます。
$ SET HOST/TN3270 remotehst3この例では,TCP/IP接続を介して, 遠隔IBMシステムremotehst3上のTELNETサーバへの接続を確立します。
DEFINE/KEYコマンドにより定義されたキーのキー定義状態の設定およびロックを行います。
SET KEY
$ SET KEY /STATE=EDITINGこの例のSET KEYコマンドは,キーの状態をEDITINGに設定しています。 ここで,状態EDITINGに定義されたキー定義を使用できます。
会話型の制限(システム上で許可された会話型ユーザの数)を設定します。 または,会話型の制限および現在の会話型のユーザの数を表示します。
ログインの制限を設定するためには,OPER(オペレータ)特権が必要です。
SET LOGINS
/INTERACTIVE=n修飾子でパラメータ値を指定しない場合は, SET LOGINSコマンドは次の情報を表示します。
Login quotas - Interactive limit=x, Current interactive value=y
値xは現在の会話型の上限を表し, 値yは現在システムにログインしているユーザ数を表します。
$ SET LOGINS/INTERACTIVE=5 %SET-I-INTSET, login interactive limit=5, current interactive value=3この例では,SET LOGINSコマンドは, 5つの会話型ユーザだけがシステムにログインできるように設定しています。
$ SET LOGINS/INTERACTIVE %SET-I-INTSET, login interactive limit=9, current interactive value=6パラメータを指定しないでSET LOGINコマンドを入力した場合は,上の例に示すように, ログインに関する現在の状態が表示されます。 返されたメッセージは,システム上の最大会話型ユーザ数は9であることと, 現在ログインしている会話型のユーザ数は6であることを示しています。 変更は行われません。
直後のファイル操作用の磁気テープ装置に関連した,省略時の属性を定義します。
SET MAGTAPEコマンドは, 外部のボリュームにマウントされた磁気テープ装置に対して有効です。
SET MAGTAPE 装置名[:]
指定できる記録密度は次のとおりです。
キーワード | 意味 |
---|---|
DEFAULT | 省略時の密度 |
800 | NRZI 800 BPI |
1600 | PE 1600 BPI |
6250 | GRC 6250 BPI |
3480 | IBM 3480 HPC 30872 BPI |
3490E | IBM 3480 圧縮 |
833 | DLT TK50: 833 BPI |
TK50 | DLT TK50: 833 BPI |
TK70 | DLT TK70: 1250 BPI |
6250 | RV80 6250 BPI EQUIVALENT |
注意: 上記のキーワードはOpenVMS V7.2よりも前の TMSCP/TUDRIVER コードでのみ有効です。 | |
TK85 | DLT Tx85: 10625 BPI - Cmpt III |
TK86 | DLT Tx86: 10626 BPI - Cmpt III |
TK87 | DLT Tx87: 62500 BPI - Cmpt III |
TK88 | DLT Tx88: (Quantum 4000) - Cmpt IV |
TK89 | DLT Tx89: (Quantum 7000) - Cmpt IV |
QIC | すべての QIC装置は装置設定のみ |
8200 | Exa-Byte 8200 |
8500 | Exa-Byte 8500 |
DDS1 | Digital Data Storage 1 - 2G |
DDS2 | Digital Data Storage 2 - 4G |
DDS3 | Digital Data Storage 3 - 8-10G |
DDS4 | Digital Data Storage 4 |
AIT1 | Sony Advanced Intelligent Tape |
- 注意
- このテープ位置修飾子は,ローカルなSCSIテープ装置のみで使用できます。
PER_IO (省略時の設定) |
ローカルMK装置で, ファイル・マークでのスキップ機能を使用できるようにします。 テープ装置は,SCSI READ POSITIONコマンドを使用することができ, データの終端でのブランク・チェックを通知することができなければなりません。 IO$M_ALLOWFAST機能修飾キーがIO$_SKIPFILEとともに適用されなければなりません。 そうでない場合は,レコードによるスキップ機能を使用してファイルをスキップします。 |
ALWAYS | ローカルMK装置で, ファイル・マークでのスキップ機能を使用出来るようにします。 テープ装置は, ファイル・マークでのスキップ機能をサポートすることができなければならず, IO$_SKIPFILE 機能に対する修飾キーは必要ありません。 |
NEVER | ローカルMK装置で, レコードでのスキップ機能だけを使用できるようにします。 レコードでのスキップによるスキップ・セマンティックに依存したユーティリティを使用している場合は, BACKUPあるいはCOPYに対して前方の位置付けを使用させるため, このオプションを使用する必要があります。 |
/RETENSION修飾子は,/REWINDまたは/UNLOADとともに指定しなければなりません。 /REWINDまたは/UNLOAD操作の前に/RETENSION操作が実行されます。 テープをアンロードしない場合は/RETENSION/REWINDを, テープをアンロードする場合は/RETENSION/UNLOADを,それぞれ使用します。
この修飾子はTZK10に対してのみ有効です。非SCSIドライブに対しては無視されます。
BLOCK:n | 指定ブロック数スキップ |
END_OF_TAPE | EOTマークに位置付ける |
FILES:n | 指定テープマーク数スキップ(非ファイル)
テープはちょうどn番目のテープマークを過ぎた所に位置付けられます。 n が負の場合でも同じで,テープマークの直前ではありません。 既にテープマークの直後に位置付いていた場合, n に-1を指定してもテープ位置は変わりません。 (テープは直前のマークの先頭に位置付いた後またテープマークの直後に戻ります。 詳細は『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。) |
RECORD:n | 最大32767までの指定レコード数スキップ |
$ MOUNT MTB1:/FOREIGN $ SET MAGTAPE MTB1: /DENSITY=800装置MTB1:にテープをフォーリン・マウントし,記録密度を800 BPIに設定しています。
$ MOUNT MTA0:/FOREIGN $ SET MAGTAPE MTA0:/SKIP=FILES:4装置MTA0:にテープをフォーリン・マウントし,4つのファイルをスキップしています。
システム・メッセージの表示形式の設定したり, またはプロセス・レベルのメッセージ・ファイルを指定します。 システム・メッセージを変更,および補足することができます。
SET MESSAGE [ファイル指定]
%FACILITY-L-IDENT, text
プロセスの作成時の省略時の設定では,ファシリティ,重大度,ID, およびメッセージ本文の4つのメッセージ・フィールドのすべてが表示されます。 表示されるメッセージ・フィールドを制御するには,適切な修飾子を指定します。 たとえば,メッセージ表示からFACILITYフィールドを除外するには, SET MESSAGE/NOFACILITYを指定します。
ログイン・コマンド・ファイルにSET MESSAGEコマンドをいれると, プロセスのメッセージ表示の特定の部分を選択できます。
システム・メッセージを上書き,または補足する場合も, SET MESSGEコマンドを使用します。 ソフトウェアがエラーを検出して$GETMSGシステム・サービスを起動する場合には, 必ずイメージ・メッセージ・セクション, プロセス・パーマネント・メッセージ・ファイル, システム・メッセージ・ファイルという順序でメッセージ・ファイルが検索されます。 したがって,SET MESSAGEコマンドを使用すれば, 検索する順序の最初にメッセージを導入することができます。 つまり,システム・メッセージを変更したり補足することができます。 新しいメッセージ定義が影響するのは, 本人のプロセスだけであることに注意してください。
SET MESSAGEコマンドでファイルを指定した場合に, プロセス・パーマネント・メッセージ・ファイルが存在するときには, 古いファイルが削除され新しいファイルが追加されます。
指定するメッセージ定義は, MESSAGEコマンドでのコンパイルが成功したものでなければなりません。 Messageユーティリティを使用して, 独自のメッセージを作成する方法についての詳細は, 『OpenVMS Command Definition, Librarian, and Message Utilities Manual』 を参照してください。
$ TYPE XXX %TYPE-W-OPENIN, error opening DB1:[MALCOLM]XXX.LIS; as input -RMS-E-FNF, file not found . . . $ SET MESSAGE/NOIDENTIFICATION . . . $ TYPE XXX %TYPE-W, error opening DB1:[MALCOLM]XXX.LIS; as input -RMS-E, file not foundこの例では,最初のTYPEコマンドを入力する場合に, エラー・メッセージはすべてのフィールドを含みます。 その後,SET MESSAGEコマンドは,今後表示されるメッセージから, メッセージ識別コード・フィールド(メッセージ文の省略形) を省略することを指定しています。
$ SET MESSAGE NEWMSGこのSET MESSAGEコマンドは, システム・メッセージをNEWMSG.EXEのメッセージに切り替えています。
ネットワーク・サービスの属性を登録します。
SYSNAM(システム名)特権が必要です。
SET NETWORK ネットワーク・サービス
製品名,メーカ,ネットワークの種類,ノード名,アドレスは, ネットワーク登録のため必須です。 Point-to-Point Protocol (PPP)をサポートする各ネットワーク・サービスでは, /PPPD_CALLOUT修飾子を使用して PPPD共用可能イメージのファイル名を指定する必要があります。
SET NETWORKを使用すると, ネットワーク・サービス情報に対する次の操作を実行できます。
操作を指定しない場合,省略時の設定は/REGISTER修飾子です。
$ SET NETWORK DECnet/OSI - /MANUFACTURER= "Digital Equipment Corporation" /NODE="GALENA" /ADDRESS="19.129" /NETWORK_TYPE="DNA V" /INTERFACE="net 0" /DATA="Router: No" /STATUS="mcr ncl show node 0 all" /CONNECTIONS="mcr ncl show node 0 session control port * all" /COUNTERS="mcr ncl show node 0 session control all counters" /START="@sys$startup:net$startup" /STOP="@sys$manager:net$shutdown")このコマンドは,指定した属性とともに, データベースにネットワーク・サービス DECnet-Plus (Phase V)を追加します。
$ SET NETWORK TCP/IP /REGISTER- /MANUFACTURER="Digital Equipment Corporation" /NODE="ipv6.ucx.mars.univers.com" /ADDRESS="16.20.207.92" /NETWORK_TYPE="TCPIP" /STATUS="ucx show service" /CONNECTIONS="ucx show device" /PPPD_CALLOUT="ucx$pppd_callout"このコマンドは新しいTCP/IPネットワーク・サービスを開始し, それをデータベースに追加します。 また,共用可能イメージの格納位置を識別する論理名を指定することにより, PPPDユーティリティを使用可能にします。
コマンド・インタプリタが,コマンド・プロシージャの各コマンドの実行後に, エラー・チェックをするかどうかを制御します。
SET [NO]ON
SET NOONコマンドを使用して,省略時のエラー・チェックを無効にします。 SET NOONが有効な場合, コマンド・インタプリタは引き続き状態コード値を$STATUSにいれ, 重大度を$SEVERITYにいれますが,値に応じた処理は実行しません。その結果, 返されるエラーの数にかかわらず,コマンド・プロシージャは実行を続けます。
SET ONまたはSET NOONコマンドは,現在のコマンド・レベルだけに適用されます。 別のプロシージャを実行するコマンド・プロシージャでSET NOONコマンドを使用すると, 2番目のプロシージャの実行中に省略時のSET ONが確立されます。
$ SET NOON $ DELETE *.SAV;* $ SET ON $ COPY *.OBJ *.SAVこのコマンド・プロシージャは,ファイル・タイプがSAVである新しいファイルに, すべてのオブジェクト・モジュールをコピーします。DELETEコマンドはまず, ファイル・タイプがSAVであるべての既存のファイルを削除します。 SET NOONコマンドは,ファイル・タイプが SAVであるファイルが現在のディレクトリに存在しない場合でも, プロシージャが実行を継続できるようにしています。DELETEコマンドを実行したあと, SET ONコマンドは,エラー・チェックをする状態に戻します。 そのあと,COPYコマンドは,ファイル・タイプが OBJのすべての既存のファイルのコピーを作成します。
出力がバッチ・ジョブ・ログ・ファイルに書き込まれる頻度を設定します。
バッチ・ジョブあるいは独立ジョブとして登録されたコマンド・プロシージャの場合のみ有効です。
SET OUTPUT_RATE [=デルタ時間]
省略時の出力間隔を変更するには, バッチ・ジョブとして登録するコマンド・プロシージャに SET OUTPUT_RATEコマンドを入れます。 SET OUTPUT_RATEコマンドをバッチ・ジョブで実行し, デルタ時間が指定されている場合,DCLはバッファをフラッシュし, 省略時の出力間隔を設定し,新しい出力間隔で出力します。
SET OUTPUT_RATEコマンドがバッチ・ジョブで実行され, デルタ時間が指定されていない場合,DCLはバッファをフラッシュしますが, 省略時の出力間隔を変更せず,新しい間隔を開始しません。
会話型で,または会話型で実行されるコマンド・プロシージャの中で SET OUTPUT_RATEコマンドを実行する場合,動作は実行されません。
$ SET OUTPUT_RATE=:0:30 . . .このコマンドをバッチ・ジョブ内で実行する場合,省略時の出力頻度が, 1分間に1回ずつから,30秒間に1回ずつに変更されます。
パスワードまたはシステム・パスワードを変更します。 また第2パスワードやシステム・パスワードを設定したり, 第2パスワードを削除したりできます。
制限事項については,修飾子の説明を参照してください。
SET PASSWORD
機密を保護するために,ユーザは,パスワードを頻繁に変更する必要があります。 パスワードを変更するには,SET PASSWORDコマンドを使用します。
システム管理者は,パスワードを変更できるユーザを制御し, パスワード長の最小値やパスワードの満了期間の最大値を設定できます。 OpenVMSシステムは,自動的にパスワードを辞書および履歴リストと比較して, 辞書にある単語や過去に使用したパスワードの再利用を禁止します。 システム管理者は,ユーザのシステムに関係する語を辞書に追加して, パスワードとして使用できないようにすることができます。
システムもパスワードを持つことができます (このパスワードは,SYSTEMアカウントのパスワードとは違います)。 システム管理者は,SET PASSWORD/SYSTEMコマンドを使用して, システム・パスワードを変更します。
パスワードの最大長は,英数字で32文字です。 ドル記号($)とアンダスコア(_)も使用できます。大文字と小文字は区別しません。 パスワードが暗号化される前に,小文字はすべて大文字に変換されます。 たとえば,"EAGLE"は,"eagle"と同じです。
- 注意
- パスワードにスペースを入れてもかまいませんが,OpenVMSでは無視されます。 たとえば,"MY PASSWORD"は有効なパスワードですが, システムでは"MYPASSWORD"として記録されます。 つまり,"MYPA SSWORD"も,そのアカウントでは有効なパスワードです。
スペースを含むパスワードは,スペースが意味を持つ文脈では失敗します。 たとえば,アクセス制御文字列の構文では, パスワードの前にただ1つのスペースがあると仮定されます。次に例を示します。
$ DIR JULY04"JEFFERSON PRESIDENT"::TEST.SDML次のコマンドを入力すると,失敗します。
$ DIR JULY04"JEFFERSON PRE SIDENT"::TEST.SDML
パスワードを変更するには,次の手順で行います。
試行錯誤や徹底的な検索でパスワードが見破られるチャンスを最小にするために, 次の推奨ガイドラインに従ってください。
/GENERATE[=値]修飾子を使用すれば, 上記のガイドラインに合った12文字までのパスワードが自動生成されます。 システム管理者は,このように生成されたパスワードを使用するよう, ユーザに要求できます。詳細は, 『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』 のAuthorizeユーティリティの/GENERATE_PASSWORD修飾子の説明を参照してください。
使用しているシステムで外部認証が許可されていて, SYSUAFファイルのユーザ・アカウントで外部認証が許可されている場合は, LANマネージャのユーザ名とパスワードによりユーザは認証されます。
外部認証を使用してユーザがログインしている場合に SET PASSWORDコマンドを実行すると,SET PASSWORDコマンドは, すべてのパスワード変更を外部認証サービスに通知しようとします。 次のメッセージが表示されます。
%SET-I-SNDEXTAUTH, Sending password request to external authenticator %SET-I-TRYPWDSYNCH, Attempting password synchronization
外部認証サービスと通信できなかった場合やパスワード変更が許可されなかった場合は, エラー・メッセージが表示されます。
%SET-E-EXTPWDERR, Password could not be set by external authenticator
外部認証が許可されていないものの,EXTAUTHフラグが設定されている (/LOCAL_PASSWORDを指定してログインした)場合は,新しいパスワードは, ローカルなSYSUAFファイルにのみ設定されます。 この場合は,通常のOpenVMSのパスワード管理チェック項目は適用されません。
この修飾子の値は省略可能であり,作成されるパスワードの文字数を指定します。 SET PASSWORDコマンドは,n文字から(n+2)文字までの長さのパスワードを作成します。 指定できる値は,1から10までの範囲です。
値が指定されていない場合には,SET PASSWORDコマンドは, 省略時の値として6を使用し,6文字から8文字までの長さのパスワードを作成します。 10より大きな値は指定できません。
システム管理者が, ユーザのアカウントに対してパスワードの長さの最小値を設定している場合には, SET PASSWORD/GENERATE=nは,その長さをこの修飾子に指定されている値と比較し, 2つの値の中で大きい方を使用します。
- 注意
- SET PASSWORD/GENERATEコマンドが正しく動作しない場合は, システム管理者に相談して, SYS$LIBRARY:VMS$PASSWORD_DICTIONARY.DATAファイルが存在しているか, あるいはVMS$PASSWORD_DICTIONARY論理名が正しく定義されているかどうかを確認してください。
第2パスワードが一度設定されると,ログインする時に, PASSWORD:というプロンプトが2回表示されます。 最初に第1パスワードを入力し,そのあと第2パスワードを入力します。
第2パスワードを使用すれば,2つのパスワードの片方ずつを知っている 2人のユーザによってのみ,アクセスできるようなアカウントを設定できます。
SET PASSWORD/SECONDARYコマンドで, 新しいパスワードとその確認を要求するプロンプトが表示されたときにリターン・キーを押すと, 第2パスワードを削除できます。第2パスワードを削除したあとは, ログイン時にはPASSWORD:というプロンプトは,1回だけ表示されます。 第2パスワードを削除した場合,システム管理者はその設定を反映しなければなりません。
/SECONDARY修飾子と/SYSTEM修飾子は,同時に使用できません。
ユーザのパスワードではなく,システム・パスワードを変更することを指定します。
ターミナル回線にシステム・パスワード(SYSPWD)属性が設定されている場合には, システム・パスワードが入力されるまで,ターミナル・プロンプトは, そのターミナルに送られません。
システム・パスワードは,その機能が設定されているノードに対してだけ有です。 OpenVMS Clusterでは,各ノードが異なるシステム・パスワードを持つことができます。
/SYSTEM修飾子と/SECONDARY修飾子を,同時に使用することはできません。 システム・パスワードについての詳細は, 『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。
$ SET PASSWORD Old password: HONCHO New password: BIG_ENCHILADA Verification: BIG_ENCHILADAこの例では,SET PASSWORDコマンドに対する応答として, システムは現在のパスワードを要求するプロンプトと, 新しいパスワードを要求するプロンプトを表示しています。 次に,新しいパスワードの入力が誤っていないかどうかをチェックするために, システムは,新しいパスワードをもう一度入力することを要求します。 ユーザが,このアカウントのパスワードの変更を許可されており, 現在のパスワードを正しく入力し,しかも新しいパスワードを正しく2回入力すると, パスワードは変更されます。 上記の条件が満足されない場合にはエラー・メッセージが表示され, パスワードは変更されません。
実際には,現在のパスワードも新しいパスワードも,またその確認のための入力も, 画面や用紙に表示されることはありません。
MSCP/TMSCPクラス・ドライバへのアクセスは, OpenVMSノードで複数のホストあるいはストレージ・コントローラを経由して利用することができます。 SET PREFERRED_PATHコマンドを使用して, 特定のホストあるいは特定のMSCPクラス・ディスクあるいはTMSCPクラス・テープ・デバイスにアクセスする優先パスを指定します。
優先パスが指定されていて,ユーザ指定のパスが利用可能である場合, その他の利用可能なパスではなくユーザ指定のパスを選択するよう通常のOpenVMSパス選択プロセスが修正されます。
このコマンドは,複数のパスが利用可能なMSCP/TMSCPクラス・デバイスについてのみ有効です。
SET PREFERRED_PATH デバイス名[:]
ディスクあるいはテープ・デバイスが現在別のパスを使用している場合は, 優先パスを指定するだけでは直ちにそのパスが選択されないことに注意してください。 /HOST修飾子とともに/FORCE修飾子を使用すると,強制的に優先パスが直ちに使用されるようになります。
ホスト名は,ディスクあるいはテープ・ドライブへの優先パスとなるホストの名前です。
$ SET PREFERRED_PATH $10$DUA10: /HOST=HSC014
このコマンドを実行する前は, $10$DUA10:ディスク・デバイスの1次パスはHSC015ホスト, 2次パスはHSC014ホストであるとします。 このコマンドを実行すると,HSC014ホストが優先パスとして選択されます。
優先パスはクラス・ドライバによって記録されますが, 次のパス選択が実行されるまでのデバイスのパスは現在のパス(HSC015)のままであることに注意してください。
$ SET PREFERRED_PATH $10$DUA10: /HOST=HSC014 /FORCE
直ちにパスを変更する場合は, 優先パスの指定とともに/FORCE修飾子をコマンド・ラインに指定します。
$ SET PREFERRED_PATH $10$DUA10: /FORCE
指定したデバイスの1次パスと指定した優先パスが異なる場合は, このコマンドを実行するとパス選択処理を実行します。
優先パスが利用可能である場合は,デバイスはそのパスに移ります。
$ SET PREFERRED_PATH $10$DUA10: /NOHOST
デバイスが優先パスを持つ必要がない場合は, /NOHOST修飾子を使用して優先パスを削除します。
コマンド検証時(SET VERIFY後)に表示される前置文字列を設定します。
SET [NO]PREFIX 文字列
FAO制御文字列の詳細については,F$FAOレキシカル関数の説明を参照してください。
前置文字列はコマンド実行前に評価され, 検証されるコマンド行に前置して表示されます。 継続行がある場合,最初のコマンド行にのみ表示されます。 コマンド入力や出力には前置されません。 前置文字列は,レキシカル関数F$ENVIRONMENTに引数VERIFY_PREFIX を使用して取り出すことができます。
$ SET VERIFY $ @TEST $ SET DEFAULT SYS$LOGIN $ SHOW DEFAULT USER$:[SMYTHE] $ SET PREFIX "(!5%T) " $ @TEST (17:52) $ SET DEFAULT SYS$LOGIN (17:52) $ SHOW DEFAULT USER$:[SMYTHE]前置文字列の設定前/設定後の相違を示しています。最初に検証を有効にし, 次に前置文字列なしの場合のテスト・プロシージャの表示を確認しています。 3行目と4行目は,前のコマンドで起動されたテスト・プロシージャの内容を示しています。 3番目のコマンドで,標準時刻の最初の5文字を表示するように, FAO制御文字列を使って前置文字列を設定しています。 最後にテスト・プロシージャをもう一度実行して, 前置文字列がある場合の出力を表示しています。
指定したライン・プリンタの属性を設定します。 SET PRINTERコマンドの修飾子に対して表示されている省略時の設定の値は, 最初にシステムをブートしたときの省略値です。
OPER(オペレータ)特権が必要です。もしプリンタがスプールされていれば, 属性の変更にはLOG_IO(論理入出力)特権も必要です。
SET PRINTER プリンタ名[:]
改行(ライン・フィード),改ページ(フォーム・フィード),垂直フィード, およびキャリッジ・リターン文字がプリンタ・バッファをクリアするプリンタの場合には, /NOCR修飾子を指定します。/NOCR修飾子を指定すると, 次の文字がフォーム・フィードまたは垂直タブでない場合のみ, キャリッジ・リターン文字が出力されます。 キャリッジ・リターン機能の属性が設定されている装置では, キャリッジ・リターン文字は常に出力されます。
/PASSALL修飾子が有効な場合には,/FALLBACK修飾子より優先します。 省略時の値は,/NOFALLBACKです。
/[NO]LOWERCASE修飾子と/[NO]UPPERCASE修飾子は,それぞれ逆の効果を持つ修飾子です。 つまり,/LOWERCASEは/NOUPPERCASEと同じであり, /NOLOWERCASEは/UPPERCASEと同じです。
/PASSALL修飾子を指定する場合には,プリンタはタブ文字をスペースに変換せず, キャリッジ・リターンや改行(ライン・フィード)文字を挿入せず, また制御文字も認識しません。
タブ文字をスペース文字に変換したくない場合には,/TAB修飾子を指定してください。 このとき,プリンタには8文字ごとのタブ・ストップが指定されていなければなりません。
/[NO]UPPERCASE修飾子と/[NO]LOWERCASE修飾子は,それぞれ逆の効果があります。 つまり, /UPPERCASEは/NOLOWERCASEと同じであり,/NOUPPERCASEは/LOWERCASEと同じです。
/NOWRAP修飾子が指定されている場合には,プリンタはその行の最後の位置に, 重ねて文字を出力します。これは,省略時の値です。
/WRAP修飾子が指定されている場合には, ターミナルは行の終りに到達すると常にキャリッジ・リターンと改行(ライン・フィード) を生成します。
/TRUNCATE修飾子と/WRAP修飾子は,同時には指定できません。
$ SET PRINTER/PAGE=60/WIDTH=80 LPA0:この例では,プリンタLPA0の出力ページのサイズを60行に設定し, 1行の幅を80文字に設定します。
$ SET PRINTER/LA11 LPB0:この例では,LPB0というライン・プリンタのプリンタ・タイプを, LA11として設定します。
$ SET PRINTER/LOWERCASE LPA0:この例では,LPA0というライン・プリンタで, 小文字も印字できるように要求しています。
現在のターミナル・セッションまたはジョブについて指定したプロセス, またはカーネル・スレッドの実行属性を変更します。 プロセス名を指定していない場合には,現在のプロセスの実行属性が変更されます。
グループ内の,またはグループ外の他のプロセスを変更するには, それぞれGROUP,WORLD特権が必要です。
SET PROCESS [プロセス名]
属性を変更するプロセスのプロセス名を, 23文字までの英数字で以下のように指定します。
[ノード名::]プロセス名
プロセス名は,遠隔プロセス名のようにも設定可能です。 そのため,ATHENS::SMITHと指定された場合には,まずローカル・ノード上で ATHENS::SMITHというプロセスを探し, その後でノードATHENS上のSMITHというプロセスを探します。
省略時の設定のプロセスは,現在のプロセスです。
プロセス名は,同一のUICグループ内でのみ,一意です。 自分のグループ外のプロセスをプロセス名で指定することはできません。 グループ外のプロセスの属性を変更するためには, /IDENTIFICATION=PID修飾子を使用します(プロセス名パラメータは無視されます)。 プロセス名と/IDENTIFICATION修飾子のどちらも指定されない場合, 現在のプロセスが対象となります。
- 注意
- 指定したCPUが,プロセスが要求する機能を持っていない場合は, SET PROCESS/[NO]AFFINITYコマンドは失敗します。
/NOAFFINITY修飾子は,/PERMANENT修飾子の設定に基づいて, 現在のまたはパーマネントのアフィニティ・マスクに現在設定されている, すべてのアフィニティ・ビットをクリアします。 /AFFINITY修飾子を指定しても直接的な影響はなく, 次に示す二次修飾子によって指定される操作のターゲットを示すだけです。
/SET=(n[,...]) | CPU ID nによって定義される現在アクティブなCPUに対して, アフィニティ設定します。nは0〜31です。 |
/CLEAR=(n[,...]) | 位置値nによって定義される現在アクティブな CPUに設定されているアフィニティをクリアします。nは0〜31です。 |
/PERMANENT | カーネル・スレッドの寿命の変更を有効にしながら, パーマネント・アフィニティ・マスク, および現在のアフィニティ・マスクの操作を行います。 省略時の設定では,実行中のイメージのアフィニティ・マスクだけが影響を受けます。 |
/SETパラメータと/CLEARパラメータで定義したアフィニティ・ビットが重複しない限り, 二次修飾子はすべてを一度に使用できます。
SET PROCESS/AFFINITYコマンドを実行するために必要な特権は, $PROCESS_AFFINITYシステム・サービスを実行するために必要な特権と同じです。 ALTPRIは,すべての修正を行うのに必要な基本的な特権です。 また,現在の所有者のカーネル・スレッドを修正するのに必要な唯一の特権です。 同一UICグループ内での修正には,GROUP特権が必要です。 関係のないカーネル・スレッドの修正には,WORLD特権が必要です。
SET PROCESSコマンドの他の修飾子を使用した場合と同様に, /IDENTIFICATION修飾子または明示的プロセス名パラメータを指定しない場合には, ビット操作は現在のプロセスで起こります。プロセス名を指定しても, プロセスに関連するすべてのカーネル・スレッドが影響を受けるわけではありません。 SET PROCESSコマンドが影響を及ぼすのは, マルチスレッド・プロセスの初期カーネル・スレッドだけです。
- 注意
- 指定したCPUが,プロセスが要求する機能を持っていない場合は, SET PROCESS/[NO]CAPABILITYコマンドは失敗します。
/NOCAPABILITY修飾子は,/PERMANENT修飾子の設定に基づいて, 現在またはパーマネントの機能マスクに現在設定されている, すべてのユーザ機能ビットをクリアします。 /CAPABILITY修飾子を指定しても直接的な影響はなく, 次に示す二次修飾子によって指定される操作の対象を示すだけです。
/SET=(n[,...]) | 位置値nによって定義される,すべてのユーザ機能を設定します。 nは1〜16です。 |
/CLEAR=(n[,...]) | 位置値nによって定義される,すべてのユーザ機能をクリアします。 nは1〜16です。 |
/PERMANENT | カーネル・スレッドの寿命の変更を有効にしながら, パーマネント・ユーザ機能マスク,および現在のユーザ機能マスクの操作を行います。 省略時の設定では,実行中のイメージの機能マスクだけが影響を受けます。 |
/SETパラメータと/CLEARパラメータで定義したユーザ機能ビットが重複しない限り, 二次修飾子はすべてを一度に使用できます。
SET PROCESS/CAPABILITYコマンドを実行するために必要な特権は, $PROCESS_CAPABILITIESシステム・サービスを実行するために必要な特権と同じです。 ALTPRIは,すべての修正を行うのに必要な基本的な特権です。 また,現在の所有者のカーネル・スレッドを修正するのに必要な唯一の特権です。 同一UICグループ内での修正には,GROUP特権が必要です。 関係のないカーネル・スレッドの修正には,WORLD特権が必要です。
SET PROCESSコマンドの他の修飾子を使用した場合と同様に, /IDENTIFICATION修飾子または明示的プロセス名パラメータを指定しない場合には, ビット操作は現在のプロセスで起こります。プロセス名を指定しても, プロセスに関連するすべてのカーネル・スレッドが影響を受けるわけではありません。 SET PROCESSコマンドが影響を及ぼすのは, マルチスレッド・プロセスの初期カーネル・スレッドだけです。
ダンプを分析するためには,ANALYZE/PROCESS_DUMPユーティリティを使用します。
属性を変更するカーネル・スレッドのプロセス識別(PID)値を指定します。 /IDENTIFICATION修飾子は,プロセス名パラメータに優先します。
PIDは,プロセスが生成されるときにシステムにより割り当てられます。 PIDを指定するときには,先行する0は省略できます。
/IDENTIFICATION修飾子を使用する場合には, プロセス名パラメータは無視されます。
- 注意
- /IDENTIFICATION修飾子を使用すると,各カーネル・スレッドのPIDに SET PROCESSコマンドの影響を及ぼすことができます。 各スレッドは,別々の実行可能なエンティティであるため, このコマンドは各スレッドをアフィニティおよび機能に関しては独立しているものとして扱います。
特定の解析スタイルを設定することにより,DCLのコマンド構文の処理を 指定します。ユーザ・プログラムが異なる解析規則を必要とする場合は, この設定状態を検査することもできます。
この修飾子の正しいキーワードはTRADITIONALおよびEXTENDEDです。これ らのキーワードを同時に指定することはできず,いずれか一方を指定しな ければなりません。
/PARSE_STYLE修飾子を指定しない場合,省略時の設定はTRADITIONALです。
キーワード | 説明 |
---|---|
TRADITIONAL (省略時の設定) |
DCL構文については,バージョン7.2よりも前のバージョンの規則を使用して検証されなければならないことを示します。 |
EXTENDED (Alphaのみ) |
コマンドは,HFS (ODS-5)ファイル指定を許可する構文を使用して検証されなければならないことを示します。 |
EXTENDED解析規則が有効である場合のDCLの主要な違いは次のとおりです。
また,EXTENDED解析はファイル指定のDCL規則, すなわちコマンド定義言語(.CLD)ファイル内に$FILEタイプを持つ任意の項目を修正します。
詳細については『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してください。
指定したカーネル・スレッドの優先順位を変更します。 ALTPRI特権を持たない場合には,指定された値が現在の基本優先順位と比較され, 常に低い方の値が使用されます。
以下のプロセス特権を許可します。
ACNT | ALLSPOOL | ALTPRI | AUDIT |
BUGCHK | BYPASS | CMEXEC | CMKRNL |
DETACH | DIAGNOSE | DOWNGRADE | EXQUOTA |
GROUP | GRPNAM | GRPPRV | IMPORT |
LOG_IO | MOUNT | NETMBX | OPER |
PFNMAP | PHY_IO | PRMCEB | PRMGBL |
PRMMBX | PSWAPM | READALL | SECURITY |
SETPRV | SHARE | SHMEM | SYSGBL |
SYSLCK | SYSNAM | SYSPRV | TMPMBX |
UPGRADE | VOLPRO | WORLD |
どの特権が現在許可されているかを確認するには, SHOW PROCESS/PRIVILEGESコマンドを使用します。
プロセスの活動を一時的に停止します。他のプロセスがそのプロセスを再開する, またはプロセスが削除されるまで,そのプロセスは一時停止状態のままです。 一時停止されているプロセスを再開するには, /NOSUSPENDまたは/RESUME修飾子を使用してください。
/SUSPEND修飾子と同時に次のキーワードを指定すると, それぞれ異なる結果が得られます。
キーワード | 結果 |
---|---|
SUPERVISOR (省略時の設定) | EXECまたはKERNELモードで非同期システム・トラップ(AST)を通知できるように, 指定プロセスを中断することを指定。このキーワードの指定は省略できる。 |
KERNEL | 非同期システム・トラップ(AST)がそのプロセスに送られないように, 指定プロセスを中断することを指定。KERNELキーワードを指定するには, KERNELまたはEXECモード内にいるか, ユーザにCMKRNLおよびCMEXEC特権が許可されている必要がある。 バージョン5.0以前のVMSでは,これがSET PROCESS/SUSPEND省略時の設定であった。 |
操作の内容によっては,/SUSPEND修飾子を指定するプロセスに特権が必要です。 たとえば,同じグループの別のプロセスを中断するには (そのプロセスが同じUICを持っていない限り)GROUP特権が必要です。 また,システム内の他のプロセスを中断するには,WORLD特権が必要です。
クラスタ環境でSET PROCESS/SUSPEND=KERNEL/ID=コマンドを使用した場合, ターゲット・プロセスがあるノードと現在のプロセスがあるノードが異なると, KERNELキーワードは無視されます。 その結果,SUPERVISORキーワードを指定した場合のように, プロセスは一時中断されます(これは省略時の動作です)。
SET PROCESS /SUSPEND=KERNELを指定して, それ以前のSET PROCESS/SUSPEND=SUPERVISORとの置き換えができます。 ただし,逆にSET PROCESS/SUSPEND=KERNELを SET PROCESS /SUSPEND=SUPERVISORで変更することはできません。
プロセスのスワップを許可します。 省略時の設定では,現在実行されていないプロセスは, 他のプロセスを実行するためにメイン・メモリから削除されることがあります。 /NOSWAPPING修飾子を指定すると,待ち状態のときでも, プロセスはバランス・セットからスワップ・アウトされません。
$ SET PROCESS/PRIVILEGE=EXQUOTA現在のプロセスにクォータ超過(EXQUOTA)特権を与えています。
$ SET PROCESS/NORESOURCE_WAITこの例では,現在のプロセスに対して資源待ちモードを禁止しています。
$ RUN/PROCESS_NAME=TESTER CALC %RUN-S-PROC_ID, identification of created process is 0005002F $ SET PROCESS/PRIORITY=10 TESTERこの例では,RUNコマンドはサブプロセスを生成し, そのサブプロセスにTESTERという名前を与えます。 そのあと,SET PROCESS/PRIORITYコマンドは, このサブプロセスに10という優先順位を割り当てます。
$ SHOW PROCESS/SUBPROCESS 19-APR-1998 15:17:28.41 User: DAVIS Process ID: 31900218 Node: OCALA Process name: "DAVIS" Processes in this tree: DAVIS * DAVIS_1 DAVIS_2 $ SET PROCESS/SUSPEND DAVIS_1 $このSET PROCESS/SUSPENDコマンドは, ASTを送れるようにプロセスDAVIS_1を一時停止しています。 キーワードが指定されていないので,/SUSPEND=SUPERVISORが仮定されます。
$ SHOW PROCESS/SUBPROCESS OCALA::MACKRILL 19-APR-1998 12:17:24.45 User: MACKRILL Process ID: 31400208 Node: OCALA Process name: "MACKRILL" Processes in this tree: MACKRILL * MACKRILL_1 MACKRILL_2 $ SET PROCESS OCALA::MACKRILL_2 /SUSPEND=KERNEL $この例のSET PROCESS/SUSPEND=KERNELコマンドは, ノードOCALA上のプロセスMACKRILL_2を一時停止して, ASTをこのプロセスに送ることができないようにしています。
$ SET PROCESS CPUSCHED/AFFINITY/SET=1/PERMANENT $ SET PROCESS CPUSCHED/CAPABILITY/SET=8/PERMANENT $ SHOW CPU/FULL COBRA7, a DEC 4000 Model 620 Multiprocessing is ENABLED. Streamlined synchronization image loaded. Minimum multiprocessing revision levels: CPU = 1 System Page Size = 8192 System Revision Code = System Serial Number = Default CPU Capabilities: System: QUORUM RUN Default Process Capabilities: System: QUORUM RUN PRIMARY CPU = 00 CPU 00 is in RUN state Current Process: *** None *** Serial Number: AY24870417 Revision: A200 VAX floating point operations supported. IEEE floating point operations and data types supported. Processor is Primary Eligible. PALCODE: Revision Code = 5.48 PALcode Compatibility = 0 Maximum Shared Processors = 2 Memory Space: Physical address = 00000000 00000000 Length = 0 Scratch Space: Physical address = 00000000 00000000 Length = 0 Capabilities of this CPU: System: PRIMARY QUORUM RUN User bitmask: 00000040 Processes which can only execute on this CPU: NETACP PID = 0000008E Reason: PRIMARY Capability CPU 01 is in RUN state Current Process: CPUSCHED PID = 00000095 Serial Number: AY24870406 Revision: A200 VAX floating point operations supported. IEEE floating point operations and data types supported. PALCODE: Revision Code = 5.48 PALcode Compatibility = 0 Maximum Shared Processors = 2 Memory Space: Physical address = 00000000 00000000 Length = 0 Scratch Space: Physical address = 00000000 00000000 Length = 0 Capabilities of this CPU: System: QUORUM RUN User bitmask: 00000080 Processes which can only execute on this CPU: CPUSCHED PID = 00000095 Reason: Affinitized to this CPU Reason: User capabilities - 00000080) $ SET PROCESS/NOAFFINITY/PERMANENT $ SET PROCESS/NOCAPABILITY/PERMANENT $ SHOW CPU/FULL COBRA7, a DEC 4000 Model 620 Multiprocessing is ENABLED. Streamlined synchronization image loaded. Minimum multiprocessing revision levels: CPU = 1 System Page Size = 8192 System Revision Code = System Serial Number = Default CPU Capabilities: System: QUORUM RUN Default Process Capabilities: System: QUORUM RUN CPU 00 is in RUN state Current Process: *** None *** Serial Number: AY24870417 Revision: A200 VAX floating point operations supported. IEEE floating point operations and data types supported. Processor is Primary Eligible. PALCODE: Revision Code = 5.48 PALcode Compatibility = 0 Maximum Shared Processors = 2 Memory Space: Physical address = 00000000 00000000 Length = 0 Scratch Space: Physical address = 00000000 00000000 Length = 0 Capabilities of this CPU: System: PRIMARY QUORUM RUN User bitmask: 00000040 Processes which can only execute on this CPU: NETACP PID = 0000008E Reason: PRIMARY Capability CPU 01 is in RUN state Current Process: CPUSCHED PID = 00000095 Serial Number: AY24870406 Revision: A200 VAX floating point operations supported. IEEE floating point operations and data types supported. PALCODE: Revision Code = 5.48 PALcode Compatibility = 0 Maximum Shared Processors = 2 Memory Space: Physical address = 00000000 00000000 Length = 0 Scratch Space: Physical address = 00000000 00000000 Length = 0 Capabilities of this CPU: System: QUORUM RUN User bitmask: 00000080 Processes which can only execute on this CPU: *** None ***この例のCPU 1は,ユーザ機能8が有効です(user mask = 80)。 ユーザ機能8は,プロセスCPUSCHEDの初期カーネル・スレッドに対して設定され, CPUアフィニティは1に設定されます。 SHOW PROCESSコマンドの応答からもわかるように,これらのいずれかの設定を行うと, 初期カーネル・スレッドはCPU 1でのみ実行されます。
次にSET PROCESS/NOAFFINITY/NOCAPABILITYコマンドは, プロセス(CPUCHED)の初期カーネル・スレッドに対する, すべてのCPUアフィニティおよびユーザ機能の必要条件をクリアします。
省略時のDCLプロンプト文字列("$ ")のかわりに使用される文字列を指定します。
SET PROMPT [=文字列]
SET PROMPTコマンドに,文字列が指定されていない場合には, DCLの省略時のプロンプト文字列($)が使用されます。
連続コマンドを端末から読み込む場合, または間接コマンドをコマンド・プロシージャから読み込む場合には, DCLはプロンプト文字列の前にアンダスコアを付けます。
$ SET PROMPT ="What's next?" What's next? SHOW TIME 19-APR-1998 14:08:58このコマンドを使用すると, DCLプロンプト("$ ")を"What's next?"という文で置き換えます。 このプロンプトが画面に表示されたら,DCLコマンドを入力できます。 この例では,SHOW TIMEコマンドを使用しています。
現在のプロセスで作成されるファイルに対して,省略時の保護を設定します。
SET PROTECTION [=(コード)]/DEFAULT
コードは,以下の組み合せです。
- 注意
- ディレクトリィやファイルの機密保護属性を再設定する場合は, SET PROTECTIONコマンドの代わりにSET SECURITYコマンドを使用します。
$ SET PROTECTION=(GROUP:RWED,WORLD:R)/DEFAULTこのSET PROTECTION/DEFAULTコマンドは,省略時の保護を設定します。 同じグループに含まれる他のユーザには,すべてのアクセス権を許可し, またすべてのユーザには,読み込みアクセス権を許可しています。 システム,および所有者の省略時の保護は,変更されません。
指定したキューの属性を変更します。
そのキューに対する管理(M)アクセス権が必要です。
SET QUEUE キュー名[:]
SET QUEUEコマンドの修飾子の省略時の設定は, キューが初期化された時の修飾子に依存します。 たとえば,INITIALIZE/QUEUEの/JOB_LIMITの省略時の設定は,1です。 ただし,変更するキューがジョブ上限3で初期化され, SET QUEUEコマンドに/JOB_LIMIT修飾子を指定しない場合, そのキューのジョブ上限は3のままになります。
プリント・キュー,またはターミナル・キューに対して指定することもできます。 この場合は,シンビオント・プロセス作成時の基本優先順位が設定されます。
下限パラメータは, キューが受けつけるプリント・ジョブの最小ブロック数を示す10進数です。 この下限の値より少ないブロックのプリント・ジョブをキューに登録する場合, キューのジョブ・サイズの下限値が変更されるまで,そのジョブは待ち状態になります。 キューの下限サイズが十分に減らされれば,そのジョブは実行されます。
上限パラメータは, キューが受けつけるプリント・ジョブの最大ブロック数を示す10進数です。 この値を超えるプリント・ジョブをキューに登録する場合, キューのジョブ・サイズの上限値が変更されるまで,そのジョブは待ち状態になります。 キューの上限サイズが十分に増えれば,そのジョブは実行されます。
ジョブに対して上限だけを指定する場合には,括弧を省略できます。 たとえば,/BLOCK_LIMIT=1000は, そのキューで1000ブロック以下のジョブだけが実行できることを示します。 ジョブ・サイズの下限だけを指定するには,上限が省略されていることを示すために, 空文字列("")を使用しなければなりません。たとえば,/BLOCK_LIMIT=(500,"")は, そのキューで500ブロック以上のジョブが実行されることを示します。 また,下限と上限の両方を指定することもできます。 たとえば,/BLOCK_LIMIT=(200,2000)は, 200ブロック未満のジョブまたは2000ブロックを超えるジョブが, そのキューでは実行されないことを示します。
/NOBLOCK_LIMIT修飾子は,そのキューに対してすでに設定されている, ジョブ・サイズ制限を取り消します。
キューの属性は,システムごとに異なります。属性パラメータは0から127までの値, またはDEFINE/CHARACTERISTICコマンドによって定義されている属性名です。
/NOCHARACTERISTICS修飾子は, すでにそのキューに対して設定されている属性を無効にします。
キューに/CPUMAXIMUM修飾子による上限が定義されてなく,かつ, 利用者登録ファイル(UAF)にCPU時間の上限値としてNONEと設定されている場合は, この修飾子に0またはINFINITEというキーワードを指定すれば, ジョブのCPU時間は無制限になります。NONEを指定した場合は, 利用者登録ファイル(UAF)またはSUBMITコマンドで指定されている値のどちらかに, CPU時間は制限されます。省略時のCPU時間の上限は, システム・パラメータのPQL_MCPULMの値以上でなければなりません。 /CPUMAXIMUM修飾子に指定されているCPU時間の上限を超える値は指定できません。 デルタ時間の指定方法については,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。 CPU時間の上限についての詳細は,INITIALIZE/QUEUEコマンドのCPU時間制限指定, およびアクション・テーブルを参照してください。
この修飾子は,そのキューに登録されたジョブに対して, 利用者登録ファイル(UAF)に指定されているCPU時間の上限に優先します。 CPU時間を無制限にするには,0またはINFINITEを指定します。 NONEを指定した場合は,CPU時間は,利用者ザ登録ファイル(UAF)または SUBMITコマンドで指定されている値のどちらかに制限されます。 CPU時間の上限は,システム・パラメータの PQL_MCPULMの値以上でなければなりません。
デルタ時間の指定方法については,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。 CPU時間の上限についての詳細は,INITIALIZE/QUEUEコマンドのCPU時間制限指定, およびアクション・テーブルを参照してください。
[NO]BURST[=キーワード] | バースト・バーが間に入った2枚のフラグ・ページを,印刷するかどうか指定する。 キーワードがALL(省略時の設定)の場合には,これらのフラグ・ページは, ジョブの各ファイルの前に印刷される。キーワードがONEの場合には, フラグ・ページは,ジョブの最初のファイルの前に印刷される。 |
[NO]FEED | 改ページ(フォーム・フィード)を, ページの最後に自動的に挿入するかどうかを指定する。 |
[NO]FLAG[=キーワード] | 1枚のフラグ・ページを印刷するかどうかを指定する。 キーワードがALL(省略時の設定)の場合には,フラグ・ページは, ジョブの各ファイルの前に印刷される。キーワードがONEの場合には, フラグ・ページは,ジョブの最初のファイルの前に印刷される。 |
FORM=タイプ | 出力実行キューの省略時のフォームを指定する。 ジョブ登録時に明示的にフォームを指定しない場合は,このフォームが使用される。 FORMキーワードが明示的に指定されていない場合 "DEFAULT"フォームが使用される。 /FORM_MOUNTED修飾子の説明も参照。 |
[NO]TRAILER[=キーワード] | ファイル・トレーラ・ページを印刷するかどうかを指定する。 キーワードがALL(省略時の設定)の場合には, トレーラ・ページは,ジョブの各ファイルの最後に印刷される。 キーワードがONEの場合には,トレーラ・ページは, ジョブの最後のファイルの後に印刷される。 |
BURSTオプションを指定した場合には, [NO]FLAGオプションを指定してもファイル出力の前に印刷される 2枚のフラグ・ページを追加したり,削除することはできません。
必須のキュー属性の設定方法については,/SEPARATE修飾子の説明を参照してください。 また,省略時のキュー属性の指定方法については, 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。
小文字,ブランクや非英数字(スペースを含む)は, 引用符(" ")で囲んで指定しなければなりません。
/NODESCRIPTION修飾子を指定すれば,設定されていた文字列は削除されます。
フォームが明示的に指定されていない場合"DEFAULT"フォームが使用されます。
/DEFAULT=FORM修飾子で指定された省略時のフォームのストックと, ここで指定されたフォームのストックが異なる場合は, フォームを指定せずにそのキューに登録されたジョブは,すべて待ち状態にされます。 フォームを指定して登録されたジョブは, そのフォームのストックががマウントされているものと異なる場合には, 待ち状態にされます。 どちらの場合も,キューのマウントされているフォームのストックが, ジョブに指定されているフォームのストックに一致するまで,待ち状態のまま残ります。
明示的にフォームを指定してジョブを登録し, 指定したフォームのストックとマウントされたフォームのストックが異なる場合は, キューでマウントされたフォームのストックと, ジョブに対応づけられたフォームのストックが同じになるまで, そのジョブは待ち状態になります。
フォーム・タイプは,数値または DEFINE/FORMコマンドによって定義されているフォーム名を使用して指定します。 フォーム・タイプは,システムごとに異なります。 /FORM_MOUNTED修飾子と/GENERIC修飾子は同時に指定できません。
キューに/NONO_INITIAL_FF修飾子を指定した場合は,キューが起動すると, 印刷する前にフォーム・フィードが出力装置に送られます。
キューの利用者識別コード(UIC)を変更します。 UICは,『OpenVMS Guide to System Security』に説明されている, 標準的なUIC形式を使用して指定します。
キューの保護を指定します。
保護コードを1つだけ指定する場合には,括弧を省略できます。
保護コードの指定形式の詳細は,『OpenVMS Guide to System Security』 を参照してください。 UICによるキューの保護方法の詳細は,『OpenVMSシステム管理者マニュアル』 を参照してください。
ALL | すべてのジョブがキューに残される(省略時設定)。 |
ERROR | 異常終了したジョブだけがキューに残される。 |
キューに待ち状態のジョブが存在する場合にこのコマンドを実行すると, このあと登録されるジョブに対する影響は予測できません。
ジョブの区切りに対するオプションは,次のとおりです。
[NO]BURST | バースト・バーを間に入れた2枚のフラグ・ページが, 各ジョブの最初に印刷されるかどうかを指定する。 |
[NO]FLAG | フラグ・ページが,各ジョブの最初に印刷されるかどうかを指定する。 |
[NO]RESET=(モジュール[,...]) | キューに対するジョブ・リセット・シーケンスを持つ, 1つまたは複数の装置制御ライブラリ・モジュールを指定する。 ジョブ・リセットが発生するたびに装置を再設定するために, 装置制御ライブラリ(省略時はSYS$LIBRARY:SYSDEVCTL) から指定されたモジュールが使用される。 ジョブ・リセットは,ファイルの出力後でジョブの終了前に行われる。 したがって,すべてのジョブ区切りページは,装置がリセット状態の時に出力される。 |
[NO]TRAILER | ジョブ・トレーラ・ページが,各ジョブの最後に印刷されるかどうかを指定する。 |
/SEPARATE=BURST修飾子を指定した場合には,[NO]FLAGオプションを指定しても, 出力ファイルの前に印刷される 2枚のフラグ・ページに別のフラグ・ページを追加したり削除することはできません。
変更可能なキュー属性の設定方法については, /DEFAULT修飾子の説明を参照してください。
この修飾子で指定した値は,キューにジョブを登録したユーザの, 利用者登録ファイル(UAF)に定義されている値に優先します。
Alphaでは512バイトのページレット数でnを指定し, VAXでは512バイトのページ数でnを指定します。 Alphaでは,物理メモリの実際の量が指定された値よりも大きくなるような CPU特有のページ数に,この値は切り上げられます。
0またはNONEを指定した場合は, UAFの値またはSUBMITコマンドに指定された値が使用されます。
ワーキング・セットの省略時の値のバッチ・ジョブへの影響については, 表 18-5を参照してください。
Alphaでは512バイトのページレット数でnを指定し, VAXでは512バイトのページ数で n を指定します。 Alphaでは,物理メモリの実際の量が指定された値よりも大きくなるような CPU特有のページ数に,この値は切り上げられます。
0またはNONEを指定した場合は, UAFの値またはSUBMITコマンドに指定された値が使用されます。
ワーキング・セットの省略時の値のバッチ・ジョブへの影響については, 表 18-5を参照してください。
Alphaでは512バイトのページレット数でnを指定し, VAXでは512バイトのページ数でnを指定します。 Alphaでは,物理メモリの実際の量が指定された値よりも大きくなるような CPU特有のページ数に,この値は切り上げられます。 0またはNONEを指定した場合は,ワーキング・セット・クォータ値は, UAF内かまたはSUBMITコマンドに指定された値が使用されます。
ワーキング・セットの省略時のサイズと,ワーキング・セット超過値(最大サイズ)は, 利用者登録ファイル(UAF)内の各ユーザ・レコードに含まれています。これらは, 個々のジョブごとに,または指定したキューのすべてのジョブに対して指定できます。 ワーキング・セットおよびワーキング・セット・クォータ値を起動する, 指定の異なる組み合わせに適用される値を 表 18-5に示します。
SUBMITコマンドに 値を指定したか? |
キューに 値を設定したか? |
適用される値 |
---|---|---|
No | No | UAFの設定値 |
No | Yes | キューの設定値 |
Yes | Yes | 2つの指定値の小さい方 |
Yes | No | 指定値とUAFの設定値の小さい方 |
$ INITIALIZE/QUEUE/DEFAULT=BURST/FORM_MOUNTED=LETTER/START SYS$PRINT . . . $ STOP/QUEUE/NEXT SYS$PRINT $ SET QUEUE/DEFAULT=BURST/FORM_MOUNTED=MEMO SYS$PRINTINITIALIZE/QUEUEコマンドでキューを初期化します。 ファイルごとに2枚のフラグ・ページを付け, LETTERというマウントされたフォームを使う,という属性が付いています。 その後,STOP/QUEUE/NEXTコマンドで,実行中のジョブ終了後にキューを停止し, SET QUEUEコマンドでフォームをMEMOに変えています。
$ SET QUEUE/DEFAULT=FORM=LN01_PORTRAIT LN01_PRINTキューLN01_PRINTの省略時設定のフォームを,LN01_PORTRAITに変更しています。
$ SET QUEUE/CLOSE SYS$BATCHキューSYS$BATCHへのジョブ入力を停止しています。
グローバル・シンボルBATCH$RESTARTを設定します。 このグローバル・シンボルは, 実行が中断されたバッチ・ジョブを再起動する場所を定義します。 SET RESTART_VALUEコマンドは,コマンド・プロシージャ中でのみ有効です。
SET RESTART_VALUE =文字列
再起動可能なコマンド・プロシージャを書く場合には, コマンド・プロシージャの中の再起動可能な始点をラベルで始めてください。 ラベルの後でSET RESTART_VALUEコマンドを使用して, シンボルBATCH$RESTARTにラベルと等しい文字列を割り当てます。 システム・クラッシュにより中断されたバッチ・ジョブを再起動すると, コマンド・プロシージャは,BATCH$RESTARTで示されるラベルから実行を再開できます。
SET RESTART_VALUEコマンドは, 予約されているグローバル・シンボル$RESTARTとともに使用します。 $RESTARTは,システムにより管理され削除できない特殊なシンボルです。 バッチ・ジョブを再起動すると,$RESTARTの値はTRUEになります。 そうでない場合,$RESTARTの値はFALSEになります。
再起動可能なコマンド・プロシージャの先頭で, 予約されているグローバル・シンボル$RESTARTの値をテストしてください。 $RESTARTがTRUEの場合は,転送ラベルにシンボルBATCH$RESTARTを使用して GOTO文を実行してください。バッチ・ジョブが中断される前に SET RESTART_VALUEコマンドが実行されていなかった場合は, シンボル BATCH$RESTART には定義がなく, バッチ・ジョブを先頭から再起動する必要があります。
システム障害の場合,ほとんどのプロセス環境は維持されません。 システム障害においても維持されるシンボルは, $RESTARTおよびBATCH$RESTARTだけです。したがって, 各SET RESTART_VALUEコマンドの後で, コマンド・プロシージャで使用するシンボルまたはプロセスの論理名を再定義する必要があります。
コマンド・プロシージャにSET RESTART_VALUEコマンドがあるが, ジョブを最初から実行したい場合には, SET ENTRY/NOCHECKPOINTコマンドを入力してグローバル・シンボルBATCH$RESTART を削除します。
$ IF $RESTART THEN GOTO 'BATCH$RESTART' . . . $ FIRSTPART: $ SET RESTART_VALUE = FIRSTPART $ RUN PART1 . . . $ SECONDPART: $ SET RESTART_VALUE = SECONDPART $ RUN PART2 . . .最初のコマンドで,$RESTARTが真ならば, BATCH$RESTARTで表されるラベルへ制御を移します。 $RESTARTは,クラッシュ等でジョブが再実行している場合のみ真となります。
最初のSET RESTART_VALUEコマンドで, ラベルFIRSTPARTをシンボルBATCH$RESTARTに代入しています。 そしてすぐにPART1.EXEを起動しています。
2番目のSET RESTART_VALUEコマンドでは,ラベルSECONDPARTをシンボル BATCH$RESTARTに代入しています。そしてPART2.EXEを起動しています。
ジョブがSUBMIT/RESTARTコマンドで最初に登録された時には, $RESTARTの値はFALSEなので,IF文は無視されます。 PART1.EXE実行中にジョブが停止した場合,BATCH$RESTARTの値はFIRSTPARTです。 ジョブの再起動時には$RESTARTの値がTRUEとなり, IF文が実行されて制御はラベルFIRSTPARTへ移され,PART1.EXEが再実行されます。
PART2.EXE実行中にジョブが停止した場合,BATCH$RESTARTの値はSECONDPARTです。 ジョブの再実行時には$RESTARTの値がTRUEとなり, IF-GOTOコマンドにより制御はラベルSECONDPARTへ移され, PART2.EXEが再実行されます。PART1.EXEは再実行されません。
ユーザが,プロセス権利リストまたはシステム権利リストを修正することを許可します。 SET RIGHTS_LISTコマンドには, /DISABLEか/ENABLE修飾子のいずれかを指定しなければなりません。
SET RIGHTS_LIST 識別子名[,...]
このコマンドは,既存の識別子に属性を追加するためにも使用できます。
DYNAMIC | 非特権の識別子保有者が,識別子をプロセス権利リストに加えたり, もしくは削除できることを指定する。 |
NOACCESS | 識別子のアクセス権を全て無効にします。 ユーザがアクセス無し属性の識別子を持っている場合, その識別子はユーザのオブジェクトに対するアクセス権自体には影響を与えません。 この識別子はRESOURCE/SUBSYSTEM属性に対するモディファイアとして機能します。 |
RESOURCE | 識別子保有者が,資源を請求できることを指定する。 |
SUBSYSTEM | 識別子を持ったユーザがアプリケーションにサブシステム ACEを付加して保護サブシステムの作成/維持を行えるようになります。 ファイル・オブジェクトに対してのみ有効です。 |
識別子から属性を除去するためには, 属性キーワードにNOという接頭語を加えてください。 たとえば資源属性を除去するには,/ATTRIBUTE=NORESOURCEを指定します。
省略時は,権利データベースの中の現在のプロセスのものを使用します。 現在のプロセスの属性を確認するためには, SHOW PROCESS/RIGHTSコマンドを使用してください。
/IDENTIFICATION修飾子は,/PROCESS修飾子をともに指定することはできません。 /IDENTIFICATION修飾子も/PROCESS修飾子も指定されないときは, 権利リストの修正は,現在のプロセスに適用されます。 /SYSTEM修飾子と/IDENTIFICATION修飾子を同時に指定することはできません。
/PROCESS修飾子と/IDENTIFICATION修飾子をともに指定することはできません。 /PROCESS修飾子も/IDENTIFICATION修飾子も指定されないときは, 省略時の設定として,権利リストの修正は現在のプロセスに適用されます。
/SYSTEM修飾子と/PROCESS修飾子を同時に指定することはできません。
$ SET RIGHTS_LIST/ENABLE/ATTRIBUTES=RESOURCE MARKETING現在のプロセスのプロセス権利リストに,MARKETINGという識別子を加えます。 資源属性の指定により,識別子MARKETINGの保有者が資源を請求することを認めます。
$ SET RIGHTS_LIST/ENABLE/SYSTEM PHYSICS101 %SYSTEM-F-NOPRIV, insufficient privilege or object protection violation $ SET PROCESS/PRIVILEGES=(CMKRNL,SYSNAM) $ SET RIGHTS_LIST/ENABLE/SYSTEM PHYSICS101システム権利リストに識別子PHYSICS101を加えます。 システム権利リストを修正するためには, CMKRNLとSYSNAM特権の両方を持っていなければなりません。
OpenVMSレコード管理サービス(OpenVMS RMS)がファイル操作のために使用する, マルチブロック数,マルチバッファ数,ネットワーク転送サイズ, プロローグ・レベル,および拡張サイズの,省略時の値を定義します。
マルチブロック数またはマルチバッファ数に0を設定した場合,OpenVMS RMSは, プロセスの省略時の設定値,システムの省略時の設定値の順に検索し, その値を使用します。これらがいずれも0の場合には,値1を使用します。 この省略時の値は,システム全体に適用するように要求されていない限り, プロセス単位で,順編成ファイル,索引順編成ファイル, または相対編成ファイルに対して設定されます。
SET RMS_DEFAULT
マルチブロックおよびマルチバッファ操作についての詳細は, 『OpenVMS System Services Reference Manual』を参照してください。
索引編成ファイルの場合,SET RMS_DEFAULTコマンドは, 省略時のプロローグ・レベル・オプションを定義します。
順編成ファイルの場合,SET RMS_DEFAULTコマンドは, 省略時のファイル拡張サイズを定義します。 省略時の拡張サイズがプログラム中で指定されていない場合, プロセスまたはシステムの省略時の設定が使用されます。
ネットワーク操作の場合,SET RMS_DEFAULTコマンドは, 転送のためのネットワーク・バッファ・サイズを定義します。
マルチブロック数についての詳細は, 『OpenVMS Record Management Services Reference Manual』 のRAB$B_MBCの説明を参照してください。
/BUFFER_COUNT修飾子を使用する場合には, 省略時の値が適用されるファイルのタイプを指定するために,/DISK修飾子, /INDEXED修飾子,/MAGTAPE修飾子,/RELATIVE修飾子,/SEQUENTIAL修飾子, および/UNIT_ RECORD修飾子を適用できます。 これらの修飾子を指定せずに,/BUFFER_ COUNT修飾子だけを指定する場合には, /SEQUENTIAL修飾子であると解釈されます。つまり,順編成ファイルに適用されます。
マルチバッファ数についての詳細は, 『OpenVMS Record Management Services Reference Manual』 のRAB$B_MBFの説明を参照してください。
遠隔ノード上のファイル・アクセスで使用されるバッファ・サイズは, OpenVMS RMSと遠隔ノードのファイル・アクセス・リスナ (File Access Listener [FAL])の間で決定され, これらの2つのサイズの中で小さい方の値が, バッファ・サイズの値として選択されます。
したがって,/NETWORK_BLOCK_COUNT修飾子の値は, 使用されるネットワーク・バッファ・サイズの上限値となります。 また,遠隔ノードのファイルとの間で転送できる, 最大レコードの上限値(512 * NETWORK_BLOCK_ COUNT)も設定します。 つまり,転送できる最大レコードは,この値以下でなければなりません。
この値を指定しない場合や0を指定する場合には,OpenVMS RMSは, システム全体で使用されるブロック数の値を使用します。 この値も0の場合には,OpenVMS RMSは,1ブロックのサイズを使用します。
/RELATIVE修飾子も,/INDEXED修飾子を指定していない場合には, 省略時の値として,/SEQUENTIAL修飾子が適用されます。
指定した省略時の値が, システム全体のすべてのファイル操作に使用されることを指定します。
システム・パラメータを使用すると,システム全体に対して操作できます。 システムを再ブートした後も設定を保存したい場合は, SYSGENを使用してシステム・パラメータ・ファイルに書き込んでおく必要があります。
$ SET RMS_DEFAULT/BLOCK_COUNT=24 $ SHOW RMS_DEFAULT MULTI- | MULTIBUFFER COUNTS | NETWORK BLOCK | Indexed Relative Sequential | BLOCK COUNT | Disk Magtape Unit Record | COUNT Process 24 | 0 0 0 0 0 | 0 System 16 | 0 0 0 0 0 | 8 Prolog Extend Quantity Process 0 0 System 0 0マルチ・ブロック数を明示的に指定しないプログラムに対して, ディスク・ファイル入出力のマルチ・ブロック数を,24に設定します。 現在のプロセスにのみ適用されます。
$ SET RMS_DEFAULT/BUFFER_COUNT=8/MAGTAPE $ SHOW RMS_DEFAULT MULTI- | MULTIBUFFER COUNTS | NETWORK BLOCK | Indexed Relative Sequential | BLOCK COUNT | Disk Magtape Unit Record | COUNT Process 24 | 0 0 0 8 0 | 0 System 16 | 0 0 0 0 0 | 8 Prolog Extend Quantity Process 0 0 System 0 0磁気テープ入出力操作に対する,省略時のマルチバッファ数を8に設定します。
$ SET RMS_DEFAULT/BUFFER_COUNT=7/NETWORK_BLOCK_COUNT=16/SYSTEM $ SHOW RMS_DEFAULT MULTI- | MULTIBUFFER COUNTS | NETWORK BLOCK | Indexed Relative Sequential | BLOCK COUNT | Disk Magtape Unit Record | COUNT Process 24 | 0 0 0 8 0 | 0 System 16 | 0 0 7 7 7 | 16 Prolog Extend Quantity Process 0 0 System 0 0ディスク,磁気テープ,およびレコード単位取り扱い装置上の, すべての順編成ファイル操作について, システム全体で使用される省略時のマルチ・ブロック数を7に設定します。 また,ネットワーク・ブロック数を16に設定しています。
$ SET RMS_DEFAULT/EXTEND=50/INDEXED/BUFFER_COUNT=5 $ SHOW RMS_DEFAULT MULTI- | MULTIBUFFER COUNTS | NETWORK BLOCK | Indexed Relative Sequential | BLOCK COUNT | Disk Magtape Unit Record | COUNT Process 24 | 5 0 0 8 0 | 0 System 16 | 0 0 7 7 7 | 16 Prolog Extend Quantity Process 0 50 System 0 0索引順編成ファイルに対する, 入出力操作のマルチバッファ数の省略時の値を5にします。 また,順アクセス時のファイル拡張サイズの省略時の値を50ブロックに設定します。 これらの設定は,現在のプロセスのみに適用され, 明示的にマルチブロック数を指定しないプログラムの, ディスク・ファイル操作時に使用されます。
$ SET RMS_DEFAULT/PROLOG=2 $ SHOW RMS_DEFAULT MULTI- | MULTIBUFFER COUNTS | NETWORK BLOCK | Indexed Relative Sequential | BLOCK COUNT | Disk Magtape Unit Record | COUNT Process 24 | 5 0 0 8 0 | 0 System 16 | 0 0 7 7 7 | 16 Prolog Extend Quantity Process 2 50 System 0 0現在のプロセスで, 索引順編成ファイルの省略時のプロローグ・レベルを2に設定しています。
オブジェクトの機密保護プロファイルを変更します。
SET SECURITY オブジェクト名
(直接/間接指定を問わず)FILEクラスのオブジェクト名には, ワイルドーカード文字が使用できますが,他のクラスでは使用できません。 SET SECURITYコマンドは,遠隔ファイルや装置, 別名のディレクトリやUIC形式のディレクトリ名([14,5]等)には使用できません。
コマンドは,3通りの方法で使用できます。
機密保護プロファイルを変更するには, オブジェクトに対する制御アクセス権が必要です。 ACLが明示的に制御アクセスを許可するのに対し,保護コードは, 所有者またはシステムのカテゴリに属する者に暗黙的に制御アクセスを許可します。 オブジェクトのアクセス中にオブジェクト・プロファイルを変更しても, 既存のアクセスは影響されません。
次の表に,オブジェクト・クラスとそれがサポートするアクセス・タイプを示します。
オブジェクト・クラス | アクセス・タイプ |
---|---|
CAPABILITY (VAXのみ) | Use,Control |
COMMON_EVENT_FLAG_CLUSTER | Associate,Delete,Control |
DEVICE | Read,Write,Physical,Logical,Control |
FILE (ディレクトリ・ファイルも含む) | Read,Write,Execute,Delete,Control |
GROUP_GLOBAL_SECTION | Read,Write,Execute,Control |
ICC_ASSOCIATION [1] | Open,Access,Control |
LOGICAL_NAME_TABLE | Read,Write,Create,Delete,Control |
QUEUE | Read,Submit,Manage,Delete,Control |
RESOURCE_DOMAIN | Read,Write,Lock,Control |
SECURITY_CLASS | Read,Write,Control,Logical I/O,Physical I/O |
SYSTEM_GLOBAL_SECTION | Read,Write,Execute,Control |
VOLUME | Read,Write,Create,Delete,Control |
[1] クラス ICC_ASSOCIATION は特別なセマンティックスを持っています。すなわち, このクラスには永続的なオブジェクトと一時的なオブジェクトの両方があります。 永続的なオブジェクトは, コマンド・プロシージャのSYS$MANAGER:ICC$CREATE_SECURITY_OBJECT.COMを使用して作成されます。 SET SECURITY コマンドは, ICC_ASSOCIATION の永続的および一時的セキュリティ・オブジェクトの両方に適用されます。 |
保護されたオブジェクトとその変更方法についての詳細は, 『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。
表 18-6に,SET SECURITYコマンドの修飾子カテゴリを示します。 表 18-6に続いて,修飾子がアルファベト順に説明されています。
一般修飾子 | ACL変更修飾子 | 機密保護クラス修飾子 | ファイル固有修飾子 | 転送修飾子 |
---|---|---|---|---|
/ACL /CLASS /LOG /OWNER /PROTECTION |
/AFTER /DELETE /EDIT /REPLACE |
/PROFILE | /BACKUP /BEFORE /BY_OWNER /CONFIRM /CREATED /DEFAULT /EXCLUDE /EXPIRED /MODIFIED /SINCE /STYLE |
/COPY_ATTRIBUTE/LIKE |
値の指定についての詳細は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
キーワード | 説明 |
---|---|
ALL (省略時の設定) | 全要素をコピーする |
ACL | アクセス制御リストをコピーする |
OWNER | 所有者をコピーする |
PROTECTION | 保護コードをコピーする |
/COPY_ATTRIBUTEは/LIKE修飾子とともに使用して, 1オブジェクトにACLを作成後他のオブジェクトにコピーできます。
サブディレクトリファイルには,親ディレクトリの所有者,保護コード, およびACL要素が設定されます。
ソースオブジェクトのACEに非伝搬属性が設定されているか, ターゲット・オブジェクトのACEに保護属性が設定されている場合, ACEはコピーされません。 全バージョンのファイルに設定するには,「;*」を指定してください。 詳細は,『OpenVMS Guideto System Security』を参照してください。
/EDIT修飾子は,コマンド行に指定する修飾子の先頭でなければなりません。 同時に指定可能な修飾子は,/CLASS修飾子とオブジェクトが SECURITY_CLASSクラスの場合の /PROFILE修飾子です。 FILE以外のクラスの場合,必ず/CLASS修飾子を指定しなければなりません。
詳細は,『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』の ACLエディタの説明を参照してください。
ソース・オブジェクトのオブジェクト・クラスが, ターゲット・オブジェクトの省略時の設定のクラスになります。 /CLASS修飾子が指定されない場合,CLASSキーワードはFILEになります。
PROFILEキーワードは機密クラスオブジェクトに適用され, どのテンプレートをコピーし変更するかを指定します。 /PROFILE修飾子を参照してください。
オブジェクトの所有者を変更します。標準形式のUICか一般識別子を指定します。 通常特権が必要となります。詳細は『OpenVMS Guide to System Security』 を参照してください。
オブジェクトの保護コードを修正します。 保護コードは,ユーザのアクセスが許可されるるタイプをオブジェクトの所有者への関係に基づいて定義します。
所有者パラメータを,システム(S),オーナ(O),グループ(G), またはワールド(W)として指定します。
アクセス・タイプはクラス固有です。詳細は説明セクションの記述を参照してください。 アクセスには,アクセス名の最初の文字を指定します。 保護コードの指定例は,例セクションを参照してください。
値の指定についての詳細は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
この修飾子のキーワードはCONDENSEDおよびEXPANDEDです。 意味は次の表のとおりです。
キーワード | 説明 |
---|---|
CONDENSED (省略時の設定) |
ファイル名を255文字長の文字列に適合するように表示します。 このファイル名の場合,ファイル指定にDIDあるいはFID短縮形を含むことが可能です。 |
EXPANDED | ファイル名をディスクに格納されているとおりに表示します。 このファイル名の場合,ファイル指定にDIDあるいはFID短縮形は含みません。 |
キーワードはCONDENSEDとEXPANDEDを同時に指定することはできません。 この修飾子は,確認が要求された場合に, 出力メッセージに表示されるファイル名の書式を表わしています。
EXPANDEDキーワードが指定されていない場合, ファイル・エラーはCONDENSEDファイル指定で表示されます。
詳細は『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してください。
$ SHOW SECURITY LNM$GROUP /CLASS=LOGICAL_NAME_TABLE LNM$GROUP object of class LOGICAL_NAME_TABLE Owner: [SYSTEM] Protection: (System: RWCD, Owner: R, Group: R, World: R) Access Control List: (IDENTIFIER=[USER,SMITH],ACCESS=CONTROL) $ SET SECURITY LNM$GROUP /CLASS=LOGICAL_NAME_TABLE - _$ /ACL=((IDENTIFIER=CHEKOV,ACCESS=CONTROL), - _$ (IDENTIFIER=WU,ACCESS=READ+WRITE)) - _$ /DELETE=ALL - _$ /PROTECTION=(S:RWCD, O:RWCD, G:R, W:R) $ SHOW SECURITY LNM$GROUP /CLASS=LOGICAL_NAME_TABLE LNM$GROUP object of class LOGICAL_NAME_TABLE Owner: [SYSTEM] Protection: (System: RWCD, Owner: RWCD, Group: R, World: R) Access Control List: (IDENTIFIER=[USER,CHEKOV],ACCESS=CONTROL) (IDENTIFIER=[USER,WU],ACCESS=READ+WRITE)この例は,直接オブジェクトの機密保護要素を変更する方法を示しています。 最初のSHOW SECURITYコマンドで論理名テーブルLNM$GROUPの設定を確認し, 次のSET SECURITYコマンドでユーザChekovに制御アクセス権を与え, ユーザWuに読み取り/書き込みアクセス権を与えています。 /DELETE=ALL修飾子を指定しない場合は, これらのACEは既存のものを置き換えるのではなく追加されるので注意してください。 また,保護コードも所有者に読み込み,書き込み,作成, 削除の各アクセスを許可するよう変更しています。 最後のコマンドで変更を確認しています。
$ SHOW SECURITY LNM$GROUP /CLASS=LOGICAL_NAME_TABLE LNM$GROUP object of class LOGICAL_NAME_TABLE Owner: [SYSTEM] Protection: (System: RWCD, Owner: R, Group: R, World: R) Access Control List: (IDENTIFIER=[USER,FERNANDEZ],ACCESS=CONTROL) $ SHOW SECURITY LNM$JOB /CLASS=LOGICAL_NAME_TABLE LNM$JOB object of class LOGICAL_NAME_TABLE Owner: [USER,WEISS] Protection: (System: RWCD, Owner: RWCD, Group, World) Access Control List: <empty> $ SET SECURITY LNM$JOB /CLASS=LOGICAL_NAME_TABLE - _$ /LIKE=(NAME=LNM$GROUP, CLASS=LOGICAL_NAME_TABLE) - _$ /COPY_ATTRIBUTES=PROTECTION $ SET SECURITY LNM$JOB /CLASS=LOGICAL_NAME_TABLE - _$ /ACL=(IDENTIFIER=FERNANDEZ, ACCESS=READ) $ SHOW SECURITY LNM$JOB /CLASS=LOGICAL_NAME_TABLE LNM$JOB object of class LOGICAL_NAME_TABLE Owner: [USER,WEISS] Protection: (System: RWCD, Owner: R, Group: R, World: R) Access Control List: (IDENTIFIER=[USER,FERNANDEZ],ACCESS=READ)この例は,機密アクセス情報をコピーすると同時に, 明示的に機密保護要素を設定する方法を示しています。 最初のSHOW SECURITYコマンドで論理名テーブルLNM$GROUPと LNM$JOBの設定を確認しています。 次のSET SECURITYコマンドで保護コードをLNM$GROUPからLNM$JOBへコピーし, 一人のユーザに読み込みアクセス権を与えるACEを追加しています。 最後のコマンドで変更を確認しています。
$ SHOW SECURITY SECURITY_CLASS /CLASS=SECURITY_CLASS SECURITY_CLASS object of class SECURITY_CLASS Owner: [SYSTEM] Protection: (System: RWED, Owner: RWED, Group: R, World: R) Access Control List: <empty> Template: DEFAULT Owner: [SYSTEM] Protection: (System: RWED, Owner: RWED, Group, World: RE) Access Control List: <empty> $ SET SECURITY SECURITY_CLASS /CLASS=SECURITY_CLASS - _$ /PROFILE=TEMPLATE=DEFAULT - _$ /PROTECTION=(S:RWE, O:RWE, G:RE) $ SHOW SECURITY SECURITY_CLASS /CLASS=SECURITY_CLASS SECURITY_CLASS object of class SECURITY_CLASS Owner: [SYSTEM] Protection: (System: RWED, Owner: RWED, Group: R, World: R) Access Control List: <empty> Template: DEFAULT Owner: [SYSTEM] Protection: (System: RWE, Owner: RWE, Group: RE, World: RE) Access Control List: <empty>この例は,機密クラス・オブジェクトのテンプレートを変更する方法を示しています。 最初のコマンドでSECURITY_CLASSオブジェクトの設定を確認しています。 次のコマンドで「DEFAULT」テンプレートの保護コードを (S:RWE, O:RWE, G:RE)に変更しています。 最後のコマンドで変更を確認しています。World:REの保護コードは変更されていません。
$ DIRECTORY/SECURITY Directory DKA:[DATA] FILE001.DAT;1 [SYSTEM] (RWED,RWED,RE,) Total of 1 file. $ SET SECURITY/CLASS=FILE/PRPTECTION=(WORLD:RE)/LOG FILE001.DAT %SET-I-MODIFIED, DKA200:[DATA]FILE001.DAT:1 modified $ DIRECTORY/SECURITY Directory DKA200:[DATA] FILE001.DAT;1 [SYSTEM] (RWED,RWED,RE,RE) Total of 1 file. $この例は,オブジェクトにUICベースの保護コードを設定する方法を示しています。 最初のDIRECTORYコマンドで,FILE001.DATファイルの現在の保護設定を表示します。 SET SECURITYコマンドで,そのファイルの保護コードを変更して, すべてのユーザに対して読み込みおよび実行アクセスを可能としています。 最後のコマンドで,変更結果を表示します。
機密保護サーバの起動,停止,再起動を行います。 機密保護サーバは,システム侵入や代理データベース等の管理を行います。
SET SERVER サーバ名
システム侵入データベースは,LOGINOUT,DECnet/OSI,DECwindows, SHOW INTRUSION,DELETE INTRUSION, およびその他のアプリケーションによって使用されます。 システム侵入データベース,および$DELETE_ INTRUSION,$SCAN_INTRUSION, $SHOW_INTRUSIONの各システム・サービスについての詳細は, 『OpenVMS System Services Reference Manual』を参照してください。 詳細は,『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。
システム代理データベースは,AUTHORIZE,DECnet/OSI,DFS, およびその他のアプリケーションによって, ネットワーク代理データベースに保存された情報にアクセスするために使用されます。 補足情報については, 『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』 を参照してください。『OpenVMS System Services Reference Manual』 の $ADD_PROXY,$DELETE_PROXY,$DISPLAY_PROXY, $VERIFY_PROXYの各システム・サービスも参照してください。
$ SET SERVER SECURITY_SERVER/START機密保護サーバを(独立プロセスとして)起動させます。
$ SET SERVER SECURITY_SERVER/EXIT機密保護サーバを停止させます。
$ SET SERVER SECURITY_SERVER/RESTART機密保護サーバを再起動させます。
コマンド・プロシージャ内で, ローカル・シンボルあるいはグローバル・シンボルへのアクセスを制御します。
SET SYMBOL
SET SYMBOLコマンドは,DCLがコマンド行を処理する前に, 動詞文字列(コマンド行上の最初のトークン) をシンボルとして変換するかどうかも制御します。 省略時の設定では,変換が試みられます。 この動作を変更すると,コマンドを起動したときに, コマンド・プロシージャが外側のプロシージャ・レベル環境から影響されないという利点があります。
シンボルの有効範囲コンテキストは, ローカル・シンボルとグローバル・シンボルとで異なります。 ローカル・シンボルは,プロシージャ・レベルで独立です。 外側のサブルーチン・レベルで定義されたローカル・シンボルは, 内側のどのサブルーチン・レベルでも読み込めますが,書き込めません。 外側のサブルーチン・レベルでローカル・シンボルに値を割り当てると, 現在のサブルーチン・レベルで新しいシンボルが作成されます。 ただし,外部のプロシージャ・レベルのシンボルは,変更されません。
つまり,SET SYMBOL/SCOPE=NOLOCALコマンドは, 外側のプロシージャ・レベルで定義されたすべてのローカル・シンボルを, 現在のプロシージャ・レベル, および任意の内側のレベルからアクセスできないようにします。たとえば, SET SYMBOL/SCOPE=NOLOCALコマンドをプロシージャ・レベル2および4で指定すると, プロシージャ・レベル2では, レベル2のローカル・シンボルだけを読み込むことができます(書き込みはできません)。 レベル3では,レベル2のローカル・シンボルを読み込むことができ (書き込みはできません),レベル3のローカル・シンボルを読み込み/書き込みできます。 レベル4では,レベル4のローカル・シンボルだけを読み込み/書き込みできます。
グローバル・シンボルは,プロシージャ・レベルで独立しています。 現在のグローバル・シンボルの有効範囲コンテキストは, 以後すべてのプロシージャ・レベルに適用されます。 /SCOPE=NOGLOBAL修飾子を指定すると,/SCOPE=GLOBAL修飾子を指定するか, プロシージャが終了してグローバル・シンボルをアクセスできる前のレベルに戻るまで, すべてのグローバル・シンボルは以後のすべてのコマンドからアクセスできなくなります。 また,/SCOPE=NOGLOBAL修飾子を指定すると,/SCOPE=GLOBAL修飾子を指定するまで, 新しいグローバル・シンボルを作成できなくなります。
あるプロシージャ・レベルを終了して前のプロシージャに戻ると, ローカル・シンボルとグローバル・シンボルの両方に対して, 前のレベルからの有効範囲コンテキストが回復されます。
現在のシンボルの有効範囲状態を表示するには, レキシカル関数 F$ENVIRONMENT("SYMBOL_SCOPE")を使用します。
/ALL修飾子は,/GENERALや/VERB修飾子と同時に指定できません。
/GENERAL修飾子は,/ALLや/VERB修飾子と同時に指定できません。
NOLOCAL | 外側のプロシージャ・レベルで定義されたすべてのローカル・シンボルが, 現在のプロシージャと内側のすべてのプロシージャ・レベルで未定義であるものとして扱われます。 |
LOCAL | 現在のプロシージャ・レベルで設定された任意のシンボル変換制限を解除します。 |
NOGLOBAL | 変更されるまで,すべてのグローバル・シンボルが, 現在のプロシージャ・レベルと内側のすべてのプロシージャ・レベルでアクセスできないようにします。 |
GLOBAL | すべてのグローバル・シンボルへのアクセスを元に戻します。 |
- 注意
- 1つのコマンド・プロシージャ内で SET SYMBOL/VERB/SCOPEコマンドが2度以上使用されると警告が発せられます。 DCLがラベルやサブルーチンの検索に変換動作を使用しているので, これがモードごとに変わってしまう可能性があるからです。 SET SYMBOL/VERB/SCOPEコマンドは,プロシージャのセットアップ時の一回だけにして, プロシージャ内ではそのモードを変更しないことをおすすめします。
/VERB修飾子は,/ALLや/GENERAL修飾子と同時に指定できません。
$ SET SYMBOL/SCOPE=NOLOCAL外側のプロシージャ・レベルで定義されたローカル・シンボルはすべて, 現在のプロシージャとすべての内側のプロシージャ・レベルでは,未定義となります。
$ SET SYMBOL/SCOPE=NOGLOBALもし他の方法で変更されなかったならば,すべてのグローバル・シンボルは, 現在のプロシージャ・レベルとすべての内側のプロシージャ・レベルではアクセスできません。
$ NOW :== SHOW TIME $ ! $ NOW 7-APR-1994 11:48:58 $ ! $ SET SYMBOL /VERB /SCOPE=NOGLOBAL $ NOW %DCL-W-IVVERB, unrecognized command verb-check validity and spelling \NOW\ $ ! $ SHOW SYMBOL NOW NOW == "SHOW TIME"この例は,/VERB修飾子の使用方法を説明します。
シンボルNOWにSHOW TIMEが代入され,次の行で省略時設定の動作が示されています。 ここでは,DCLは,コマンド行の最初の文字列(NOW)を置換して, SHOW TIMEコマンドを実行しています。
次のSET SYMBOLコマンドで,DCLがシンボル置換しないように指定します。 そのため,文字列NOWが動詞として評価され, コマンド・テーブルにないためエラー・メッセージが返されます。
次のSHOW SYMBOLコマンドで示されるように,/VERB修飾子による動詞変換は, シンボル置換全般には影響しません。
ターミナルの属性を設定します。 指定した修飾子に対応する属性のみ変更され,指定されないものは変更されません。
SET TERMINAL [装置名[:]]
ローカルのまたは遠隔のターミナル属性は, モデム属性が許可されている端末のターミナル・ドライバによって, 自動的に判定されます。これらの属性は,SET TERMINALコマンドの影響を受けません。 たとえば,OpenVMSシステム・プロセッサに正常にダイアル・インすると, 端末が遠隔として設定されます。 ハングアップすると,ターミナル属性はローカルに再設定されます。
OpenVMSシステムによってサポートされる端末には, 特殊なDEC ANSI属性とエスケープ・シーケンスをサポートする VT100ファミリー端末があります。 これらの特殊な属性とエスケープ・シーケンスの説明については, 『OpenVMS Wide Area Network I/O User's Reference Manual』を参照してください。
/ALTYPEAHD修飾子を有効にするには,/TYPE_AHEADも同時に指定しなければなりません。
この機能を必要とする通信回線の場合,SYS$SYSTEM:SYSTARTUP_VMS.COMに SET TERMINAL/PERMANENT/ALTYPEAHDを指定します。
この機能を会話型モードで使用するためには, SET TERMINAL/PERMANENT/ALTYPEAHDを指定します。 このように指定すると,次にログインする際に有効になります。
設定できるボー・レートは次のとおりです。
50 150 1800 4800 38400 75 300 2000 7200 57600 110 600 2400 9600 76800 134 1200 3600 19200 115200
/COMMSYNC修飾子と/MODEM修飾子は,同時に使用することはできません。
COMMSYNC機能には,以下の制限があります。
- 重要
- 会話型に使用するモデム接続の回線では,使用しないでください。 モデム回線障害時にユーザ・プロセスをターミナル回線から切断するモデム・ターミナル属性が, /COMMSYNC修飾子を指定した場合には無効になるためです。 /COMMSYNC修飾子を指定した場合, 次の呼び出しでターミナル回線は前のユーザ・プロセスに割り当てられます。 機密管理者は, この属性が会話型のターミナル・ポートに使用されないように注意してください。 また,/COMMSYNC修飾子はLAT回線に接続されたポートではサポートされません。
オプションとして,次の値を指定できます。
1 (省略時の設定) | DEC_CRTターミナル属性に設定することを要求します。 これは省略時の値です。 |
2 | DEC_CRT2ターミナル属性に設定することを要求します。 |
3 | DEC_CRT3ターミナル属性に設定することを要求します。
レベル3のターミナルは,以下の機能をサポートします。
|
4 | DEC_CRT4ターミナル属性に設定することを要求します。
レベル4のターミナルは,以下の機能をサポートします。
|
DEC_CRT2およびDEC_CRT3,DEC_CRT4は,DEC_CRTを含みます。 DEC_CRTをクリアすると,DEC_CRT2およびDEC_CRT3,DEC_CRT4もクリアされます。 同様にDEC_CRT4を設定する場合, DEC_CRT,DEC_CRT2とDEC_CRT3(およびANSI_CRT)も設定されます。
UNKNOWN FT1-FT8 LA12 LA34 LA36 LA38 |
LA100 LA120 LA210 LN01K LN03 LQP02 |
PRO_SERIES VT05 VT52 VT55 VT100 VT101 |
VT102 VT105 VT125 VT131 VT132 VT173 |
VT200 VT300 VT400 VT500 |
VT100, VT102, VT125シリーズ・ターミナルの省略時設定の属性は, 次のようになります。
/ADVANCEDVIDEO | /NOALTYPEAHD[1] | /ANSI_CRT |
/NOAUTOBAUD | /NOBLOCK_MODE | /NOBRDCSTMBX |
/BROADCAST | /CRFILL=0 | /ECHO |
/NOEIGHT_BIT | /NOESCAPE | /NOFORM |
/FULLDUP | /NOHOSTSYNC | /LFFILL=0 |
/LOWERCASE | /NODMA | /PAGE=24 |
/NOPARITY | /NOPASTHRU | /NOREADSYN |
/SPEED=9600 | /TAB | /TTSYNC |
/TYPE_AHEAD | /WIDTH=80 | /WRAP |
[1] これがシステムにより設定される省略時の設定の属性であり, ユーザは使用できない修飾子です。 |
設定できるターミナル・タイプと属性の一覧は 図 18-2を参照してください。
ユーザがログアウトするときに, ターミナル・モデムが切断されるかどうかを指定します。
- 注意
- SET TERMINAL/INQUIREコマンドは, DEC製のVT100およびそれ以降のターミナルでは正常に動作します。 1部のPCのターミナル・エミュレータは必ずしもすべての VT100のエスケープ・シーケンスを正しくエミュレートしていないので, SET TERMINAL/INQUIREコマンドは正しく動作しません。 このようなターミナル・エミュレータに関する問題がある場合は, ターミナル・エミュレータのメーカにお問い合わせください。
ターミナル・タイプを自動的に検出できるようにするには,ファイルLOGIN.COMに SET TERMINAL/INQUIREコマンドを含めます。
/INQUIRE=OLD修飾子を指定した場合は, OpenVMSはターミナル・ウィンドウを24行80桁に設定し, 実際のターミナル・サイズを無視します(これは, OpenVMSバージョン6.2より前の SET TERMINAL/INQUIREコマンドの動作です)。
- 警告
- クラスタ全体で利用可能にするディスクがシステム・ディスクでない場合, この修飾子は,先読みバッファをクリアします。 応答が認識されない場合には,動作メッセージやエラー・メッセージは表示されません。 /INQUIRE修飾子は,弊社ターミナルに対してだけ使用できます。 ただし,LA36ターミナルおよびVT05ターミナルは,この機能をサポートしません。
- 警告
- LOCAL_ECHO属性を指定したターミナルにログインする場合には, OpenVMSシステムはパスワードのエコー表示を制御できません。
これらの修飾子の両方が, テキスト中にあるものと全く同じに書かれていることを確認してください。
指定した属性を永久に設定します。 ただし,システムが停止し再起動する場合には,属性はその初期値に戻ります。 システム・スタートアップ・ファイルで, SET TERMINAL/PERMANENTコマンドを指定すれば, システムのすべてのターミナルの属性を設定できます。
- 警告
- SET TERMINAL/READSYNCは,LATターミナル回線には使用しないでください。 予期しない結果を生じる可能性があります。
省略時の値は,/NOREADSYNC修飾子です。つまりシステムは, ターミナルからのデータの読み込みを制御するために,Ctrl/SとCtrl/Qを使用しません。 /READSYNC修飾子は,同期をとることが必要な特定の種類のターミナルや, データの同期をとることが必要な専用ターミナル回線の場合に便利です。
仮想ターミナルを除いて,ターミナルのBREAKキーを押すことにより, 現在のプロセスがログアウトされるかどうかを指定します。 /SECURE_SERVER修飾子が有効な場合には, 現在実行中のプロセスが存在しないときにBREAKキーを押すと, ログイン処理が開始されます。 /SECURE_SERVER修飾子が有効な場合には,BREAKキーは無視されます。
AUTOBAUD属性とSECURE_SERVER属性が設定されているターミナルでは, BREAKキーを押すと現在のプロセスを切断しますが, 新しいログイン処理を開始するのに必要ではありません。 ただし,NOAUTOBAUD属性が設定されている場合にSECURE_SERVER属性を設定すると, BREAKキーを押して新しいログイン処理を開始する必要があります。
ターミナルの通信速度を変更するために, /SPEED修飾子を使用できるかどうかを指定します。
すべてのターミナルが, 入力ボー・レートと出力ボー・レートに対して異なる値をサポートするわけではありません。 各ターミナルのボー・レートについての詳細は, そのターミナルのドキュメントを参照してください。
省略時の伝送速度は,システムごとに異なります。
指定できる値は,次のとおりです。
50 150 1800 4800 38400 75 300 2000 7200 57600 110 600 2400 9600 76800 134 1200 3600 19200 115200
USERNAME:というプロントが表示される前に, ターミナルがシステム・パスワードの入力を必要とするかどうかを指定します。
/NOTYPE_AHEAD修飾子を指定する場合には, プログラムまたはシステムがターミナルへの読み込み要求を発行した場合にだけ, ターミナルは入力を受け付けます。たとえばDCLプロンプト($)へのユーザ入力等です。 /TYPE_ AHEAD修飾子を指定する場合には,受け付けることができるデータ量は, 先読みバッファのサイズによって管理されます。 このサイズは,システム生成時のパラメータによって決定されます。
ANSI規格のターミナルにおいて,132桁が指定された場合には, スクリーンは132文字モードに設定されます。 ターミナルが拡張ビデオ・オプション(AVO)を装備していない場合には, ページの長さは14行に設定されます。
$ SET TERMINAL/DEVICE=VT102このSET TERMINALコマンドは,現在のターミナルをVT102ターミナルとして設定し, そのターミナル・タイプに対する省略時の属性を設定します。
$ SET TERMINAL/WIDTH=132/PAGE=60/NOBROADCAST $ TYPE MEMO.DOC . . . $ SET TERMINAL/DEVICE=LA36最初のSET TERMINALコマンドは,ターミナルの一行の幅が132文字であり, 各ページのサイズが60行になることを指定しています。 さらに/NOBROADCAST修飾子を指定しているため, ターミナルがMEMO.DOCというファイルを表示している間, ブロードキャスト・メッセージを受信できなくなっています。 次のSET TERMINALコマンドは,ターミナルを省略時の状態に戻します。
システム時計を再設定します。 この時計は,いろいろな内部事象の時間間隔を記録するためのタイマーとして, また日時を表示する際に元になる時計として使用されます。
OPER(オペレータ)特権,およびLOG_IO(論理入出力)特権が必要です。
SET TIME [=時刻]
フィールド | 型 | 範囲 |
---|---|---|
Day | 整数 | 1から31 |
Month | 文字列 | JAN, FEB, MAR, APR, MAY, JUN, JUL, AUG, SEP, OCT, NOV,またはDEC |
Year | 整数 | 1858から9999(VAXの場合) |
Year | 整数 | 1957から2056(Alphaの場合) |
Hour | 整数 | 0から23 |
Minute | 整数 | 0から59 |
Second | 整数 | 0から59 |
Hundredth | 整数 | 0から99 |
ハイフン(-),コロン(:),ピリオド(.)は,区切り文字として必要です。 日付と時刻の両方を指定する場合には,コロン(:)で区切って指定します。 パラメータを指定する場合には,次の形式を使用します。
[dd-mmm-yyyy[:]] [hh:mm:ss.cc]
Alphaシステムでは,次のようにyearを2桁で指定することもできます。
[dd-mmm-yy[:]] [hh:mm:ss.cc]
yearを2桁で指定した場合は,Alphaがサポートする日付の範囲(1957から2056) に対応する年により,省略されたyearの上位2桁が決まります。
時刻を明示的に指定しない場合には,システム時計は, 自動的にタイム・オブ・イヤー時計(カレンダーの役割りをする時計) に従って再設定されます。
一部のプロセッサでは,タイム・オブ・イヤー時計はオプションです。 タイム・オブ・イヤー時計についての詳細は, 各コンピュータのハードウェア・マニュアルを参照してください。
- 注意
- 電源が切れていて,システムがダウンしている間でも, Alphaシステムはシステムの時刻を維持します。システムがブートされた時, 最後に修正された時刻よりも早い時刻が認識された場合, あるいは現在から数えて5年以降の時刻が認識された場合, コンソールのプロンプトに時刻を入力するように通知されます。
- 注意
- ユーザが使用しているシステム,または OpenVMS Clusterで使用可能なタイム・サービスがある場合は, SET TIMEコマンドは動作しません。
クラスタ内のすべてのノード上に同じシステム時刻を設定します。 SET TIME/CLUSTER コマンドのフォーマットは次のとおりです。
SET TIME[=時刻] [/CLUSTER]
$ SET TIME=14-DEC-1998:19:31:0.0このSET TIMEコマンドは,システム時刻を,1998年12月14日午後7時31分に設定します。
$ SET TIME $ SHOW TIME 14-DEC-1998 03:21:27.53このSET TIMEコマンドは, システム時刻をタイム・オブ・イヤー時計にしたがって設定します。 SHOW TIMEコマンドは,現在の時刻を表示することを要求します。
$ SET TIME=14-DEC-1998:15:31:0.0/CLUSTERこの例では,コマンドが実行されたクラスタの中のすべてのノード上で, 日時を1998年12月14日午後3時31分に設定しています。
コマンド・プロシージャ中のコマンド行とデータ行を,ターミナルに表示するか, またはバッチ・ジョブ・ログに印刷するかどうかを制御します。 SET VERIFYコマンドによって表示される情報は, コマンド・プロシージャをデバッグするときに利用することができます。
SET VERIFY [=([NO]PROCEDURE, [NO]IMAGE)] SET NOVERIFY
省略時の設定では,SET VERIFYおよびSET NOVERIFYコマンドは, 両方のベリファイ・タイプを設定または解除します。 1つのキーワードのみ指定した場合は,もう一方のファイ・タイプは変更されません。 また,キーワードを1つしか指定しない場合には,括弧を省略できます。
SET VERIFYコマンドを使用して省略時の設定を上書きすると,システムは, 各コマンドおよびコマンド・プロシージャのデータ行を読み込みながら表示します。 ベリファイが有効になっている場合,コマンド・インタプリタは,最初の走査が終了し, コマンドが解析および実行される前に,各コマンド行を表示します。 走査中に行われるシンボルの置換の結果は表示されますが, 解析と評価に行われるシンボルの置換の結果は表示されません。
ベリファイの設定を変更すると,新しい設定は, 以後実行するすべてのコマンド・プロシージャで有効です。
SET VERIFYコマンドでチェックを設定するには, ファイルの読み込み(R)アクセス権が必要です。
$ SET VERIFY = PROCEDUREプロシージャ・ベリファイを設定します。 イメージ・ベリファイの設定は変更されません。 設定されている場合には設定されたままですし, 解除されている場合には解除されたままです。
$ SET VERIFY $ INDEX == "$INDEX.EXE $ CONTENTS == "$CONTENTS.EXE $ TABLE == "$TABLE.EXE $ SET NOVERIFY $ EXITこの例では,コマンド・プロシージャを開始するときに, プロシージャ・ベリファイとイメージ・ベリファイがどちらも設定されます。 このため,システムは,プロシージャのすべてのコマンド行とデータ行を, それを読み込んだ際に表示します。プロシージャの最後で, SET NOVERIFYコマンドが実行され,システムの省略時設定 (プロシージャ・ベリファイもイメージ・ベリファイも解除されている状態) に戻されます。
$ PROC_VER = F$ENVIRONMENT("VERIFY_PROCEDURE") $ IMAGE_VER = F$ENVIRONMENT("VERIFY_IMAGE") $ HOLD_PREFIX = F$ENVIRONMENT("VERIFY_PREFIX") $ SET PREFIX "(!%T)" $ SET VERIFY . . . $ TEMP = F$VERIFY(PROC_VER, IMAGE_VER) $ SET PREFIX "''HOLD_PREFIX'"このコマンド・プロシージャでは,現在のプロシージャ・ベリファイ設定, およびイメージ・ベリファイ設定を保存するために, レキシカル関数F$ENVIRONMENTを使用しています。 現在のベリファイ前置文字列も保存しています。SET PREFIXコマンドで, 現在のコマンド・プロシージャで使用する前置文字列を設定します。 前置文字列には, コマンド・インタプリタ(DCL)が各コマンドを読み込んだ時刻を生成するための FAO制御文字列と,それを囲む括弧を使用します。そのあと, SET VERIFYコマンドでプロシージャ・ベリファイとイメージ・ベリファイを設定します。 その後,レキシカル関数F$VERIFYを使用して,もとのベリファイ設定に戻しています。 また,SET PREFIXコマンドにシンボルHOLD_PREFIXを使用して, もとのベリファイ前置文字列に戻します。 このシンボルには,大文字と小文字の区別や特殊文字も保存されています。
$ SET VERIFY $ @TEST $ RUN AVERAGE 1 2 3 $ EXITこの例のSET VERIFYコマンドは, プロシージャ・ベリファイとイメージ・ベリファイを設定します。 TEST.COMというコマンド・プロシージャが会話型モードで実行されると, AVERAGEというプログラムのコマンド行とデータ行がターミナルに表示されます。 データ行は,コマンド・プロシージャ中のDCLプロンプトで始まらない行で入力します。
$ SET VERIFY $ COUNT = 1 $ IF P'COUNT' .NES. "" THEN GOTO &P'COUNT' . . . $ EXITこのコマンド・プロシージャが会話型モードで実行されると, SET VERIFYコマンドによって,コマンド行とデータ行が表示されます。 シンボル置換の第1段階で置換されるシンボル(たとえば,'COUNT'など)は, SET VERIFYコマンドによって表示されますが,他のシンボルは表示されません。 このプロシージャを会話型モードで実行すると,次の行が表示されます。
$ COUNT = 1 $ IF P1 .NES. "" THEN GOTO &P1 . . .
&P1,P1の値は表示されませんが,P1の値はシンボル置換の第3段階で置換され, &P1の値は第2段階で置換されます。
1つまたは複数のマウントされている,Files-11構造のボリュームの属性を変更します。 SET VOLUMEコマンドは,コマンドが入力されたノード上でのみ有効であり, OpenVMS Cluster構成中の複数のノード上でボリュームがマウントされている場合でも, 他のノード上では働きません。
ボリュームの所有者でない場合は,ボリュームに対する制御アクセス権が必要です。
SET VOLUME 装置名[:][,...]
レディ・アクセス(メモリ中でのディレクトリのアクセス)のために, システム空間に確保するディレクトリの数を指定します。 n に対して指定できる値は,0〜255までの範囲です。 /ACCESSED修飾子だけを指定し,ディレクトリの数を省略した場合には, 省略時の値として3が使用されます。 現在の値より大きな値を指定する場合には,新しい値が直ちに有効になります。 しかし,現在の値より小さな値を指定する場合には, 新しい値はホーム・ブロックに書き込まれ, ボリュームが次にマウントされるまで有効にはなりません。
READ | すべての読み込み操作のあとで,データ・チェックを行う。 |
WRITE | すべての書き込み操作のあとで,データ・チェックを行う(省略時の設定)。 |
たとえば,更新操作で, ファイルが省略時の初期割り当てサイズより大きくなる場合には, 拡張サイズの省略時の値が使用されます。
- 注意
- ボリュームがOpenVMSシステムで使用されているときは,この属性は使用されませんが, RSX-11Mシステムで,プロセスがボリュームを使用する場合には, この属性によってボリュームの使用が制御されます。 OpenVMSシステムは,常に省略時のファイル保護を使用します。 ファイル保護は,SET PROTECTION/DEFAULTというDCLコマンドで変更できます。
OpenVMSシステム・ディスクのボリューム・ラベルを変更する場合は, POLYCENTER Software Installationユーティリティ・データベースも変更してください。 そのためにはPRODUCT REGISTER VOLUMEコマンドを使用して, 古いボリューム・ラベルを新しいボリューム・ラベルに置換します。
- 注意
- ボリューム・ラベルを変更しても, 変更前のボリューム・ラベルを使用するその他の構造は変更されません。 たとえば論理名DISK$ラベル名や, OpenVMSが内的的に使用する装置ロック名も変更されません。そのため, 変更前のボリューム・ラベルと同じボリューム・ラベルを持つ他のディスクにアクセスしようとすると, "%MOUNT-F-VOLALRMNT, another volume of same label already mounted" というエラー・メッセージが表示されます。
ディスクのボリューム・ラベルを変更する場合は,名前とロックの整合性を保つために, クラスタ内のすべてのノードにおいてディスクをディスマウントし, 再度マウントすることをおすすめします。
省略時の保護コードは,すべての区分のユーザに対して, すべてのアクセスを許可します。
最大値を省略した場合には,省略時の値として,最小値の2倍, または最小値に7を加えたもの中で小さい方の日数が使用されます。 たとえば,/RETENTION=3-は,/RETENTION=(3-,6-)と同じであり, /RETENTION=10-は,/RETENTION=(10-,17-)と同じです。
SET VOLUME/RETENTION=0コマンドは,ボリュームの保持時間の設定を解除します。
別の修飾子とともに /STRUCTURE_LEVEL 修飾子が使用された場合は, 別の修飾子よりも前にボリューム構造レベルが設定されます。
ODS-5 から ODS-2 にボリュームを変更するために SET VOLUME コマンドを 使用することはできません。 ODS-2 にボリュームをリセットするには, 『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』 を参照してください。
- 注意
- システム・ディスクを ODS-5 ボリュームとして作成すること, あるいはシステム・ディスクを ODS-5 ボリュームに変更することはサポートしていません。
詳細については,『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』 を参照してください。
$ SET VOLUME/DATA_CHECK=(READ,WRITE) DBC5このコマンドは,DBC5に対するすべての読み込み操作と書き込み操作の実行後には, データ・チェックを実行することを要求しています。
$ SET VOLUME/FILE_PROTECTION=(S:RWED,O:RWED,G:RE,W:RE) DBC5このコマンドは,ボリュームDBC5上に作成されるすべてのファイルに適用される, 省略時の保護コードを設定します。 システム(S)とオーナ(O)は,すべてのタイプのアクセスが可能です。 グループ(G)とワールド(W)は,DBC5のファイルに対して, 読み込みアクセスと実行アクセスだけが可能です。
$ SET VOLUME/LABEL=LICENSES DBC5このコマンドは,DBC5ボリュームにLICENSESというラベルを付けます。 ラベル文字を小文字で入力した場合には,/LABEL修飾子によって大文字に変更されます。
$ SET VOLUME/ACCESSED=25/USER_NAME=MANAGER/LOG DBA0:このコマンドは,DBA0ボリュームに対するレディ・アクセスのために, システム空間に25個のディレクトリを確保することを指定しています。 また,このコマンドは,MANAGERというユーザ名をボリュームに割り当て, ボリュームが変更されたあとボリューム指定を表示します。
$ SET VOLUME/REBUILD/LOG NODE$DBA2: %SET-I-MODIFIED, _NODE$DBA2: modifiedこのSET VOLUME/REBUILDコマンドは, NODE$DBA2にマウントされているボリュームのキャッシュ復元操作を実行します。 /LOG修飾子は,ボリューム変更の通知メッセージを表示するように, SET VOLUMEコマンドに指示しています。
プロセスの,省略時のワーキング・セット・サイズの定義を変更します。また, プロセスが実行するイメージによって変更できるワーキング・セット・サイズの上限も設定します。 ワーキング・セット制限値は, 利用者登録ファイル(UAF)に定義されている値を越えることはできません。
Alphaでは512バイトのページレット数でnを指定し, VAXでは512バイトのページ数で n を指定します。Alphaでは, 物理メモリの実際の量が指定された値よりも大きくなるような CPU特有のページ数に, この値は切り上げられます。
SET WORKING_SET
超過値は, システム生成時に定義された最小ワーキング・セットより大きくなければなりません。 また超過値は, 利用者登録ファイル(UAF)に定義されている超過値以下でなければなりません。
利用者登録ファイルに指定された超過値より大きな値を指定しても,このコマンドは, ワーキング・セット・リミットの値を,このファイルに指定された最大値に設定します。
現在のクォータより大きな値を指定する場合,クォータ値も増やされます。
利用者登録ファイルに指定されているクォータより大きな値を指定する場合, ワーキング・セット・クォータは, このファイルに指定されている制限値に設定されます。
$ SHOW WORKING_SET Working Set /Limit= 150 /Quota= 700 /Extent= 700 Adjustment enabled Authorized Quota= 700 Authorized Extent= 700 $ SET WORKING_SET/QUOTA=1000 %SET-I-NEWLIMS,new working set:Limit = 150 Quota = 700 Extent = 700この例のSHOW WORKING_SETコマンドは,現在の制限値,クォータ値, および超過値を表示しています。許可されているクォータ値と超過値も表示します。 このSET WORKING_SETコマンドは, クォータ値を許可されている値以上に設定しようとしましたが, メッセージからも分かるように,クォータ値は変更されていません。
$ SHOW WORKING_SET Working Set /Limit= 150 /Quota= 350 /Extent= 350 Adjustment enabled Authorized Quota= 350 Authorized Extent= 350 $ SET WORKING_SET/LIMIT=100 %SET-I-NEWLIMS,new working set:Limit = 100 Quota = 350 Extent = 350 $ SHOW WORKING_SET Working Set /Limit= 100 /Quota= 350 /Extent= 350 Adjustment enabled Authorized Quota= 350 Authorized Extent= 350このSET_WORKING_SETコマンドは, プロセス内のイメージのワーキング・セット・サイズを100に設定します。
プロセス,システム,またはシステムにある装置の, 現在の状態に関する情報を表示します。
SHOW オプション
オプション | 表示 |
---|---|
ACCOUNTING | 現在の会計情報ファイルが追跡している資源 |
AUDIT | システムで許可されている機密保護監査属性 |
BROADCAST | ブロードキャストが有効になっているメッセージ・クラス |
CLUSTER | OpenVMS Clusterの動作と性能 |
CPU | 接続されたプロセッサの現在の状態 |
DEFAULT | 現在の省略時の装置とディレクトリ |
DEVICES | システムの装置の状態 |
DEVICE/SERVED | OpenVMS Cluster上の大容量記憶制御プロトコル(MSCP)サーバでサービスされる装置の状態 |
DISPLAY | 現在のノードで実行中の DECwindowsアプリケーションからの出力が表示されるノード |
ENTRY | 利用者のバッチ・ジョブおよびプリント・ジョブ, または特定のジョブ・エントリについての情報 |
ERROR | CPU,メモリ,および物理装置のエラー回数 |
INTRUSION | 侵入のデータベースの内容 |
KEY | DEFINE/KEYコマンドで作成されたキー定義 |
LICENSE | 現在のノードでアクティブなソフトウェア製品ライセンス, およびライセンスに接続された名前のリスト(RESERVEリスト) |
LOGICAL | 現在の論理名の割り当て |
MEMORY | メモリ資源の可用性および使用状況 |
NETWORK | ノードに登録されたネットワーク・サービスについての情報 |
PRINTER | プリンタ属性 |
PROCESS | 特権,資源制限,メモリ使用状況,優先順位,会計情報など, 現在のプロセスの属性 |
PROTECTION | 現在の省略時のファイル保護 |
QUEUE | システムおよびプロセスに属する現在のジョブで使用できるキューの名前と種類 |
QUEUE/CHARACTERISTICS | システム・キューに定義された属性の名前と番号 |
QUEUE/FORM | システム・キューに定義されたフォームの名前と番号 |
QUEUE/MANAGERS | システムまたはOpenVMS Clusterのキュー・マネージャについての情報 |
QUOTA | 特定のディスクの特定の利用者に許可され使用される現在のディスク制限 |
RMS_DEFAULT | OpenVMSレコード管理サービス(RMS) がファイル操作に使用する現在の省略時のマルチブロック数とマルチバッファ数 |
SECURITY | 機密保護オブジェクトの名前,クラス,およびプロファイル |
STATUS | 累積CPU時間,オープンされたファイル数, 入出力操作回数などの現在のジョブの状態 |
SYMBOL | 現在のシンボル定義 |
SYSTEM | システム内のすべてのプロセスのリスト |
TERMINAL | 端末の装置属性 |
[DAY]TIME | 現在の日付と時刻 |
TRANSLATION | 現在の論理名割り当て |
USERS | 現在のシステム利用者情報 |
WORKING_SET | 現在のワーキング・セット・サイズの上限と制限値 |
ZONE | VAXftシステムの現在の状態 |
会計情報の収集されている資源を表示します。
SHOW ACCOUNTING
SHOW ACCOUNTINGコマンドを実行しても, プロセスによって使用される資源が追跡されない場合が2つあります。
同様に,SHOW ACCOUNTINGコマンドを実行しても, イメージによって使用される資源が常に追跡される場合が1つあります。
SHOW ACCOUNTINGコマンドは,画面表示を出力します(「例」を参照してください)。 表示のキーワード(大文字)は,2つのカテゴリに分類されます。
キーワード | 資源の種類 |
---|---|
IMAGE | イメージが使用する資源 |
LOGIN_FAILURE | ログイン失敗で使用される資源 |
MESSAGE | ($SNDJBCシステム・サービスを呼び出して) 会計情報ファイルへ書き込まれる未フォーマット資源レコード |
プリント・ジョブが使用する資源 | |
PROCESS | プロセスが使用する資源 |
キーワード | プロセスの種類 |
---|---|
BATCH | バッチ・プロセス |
DETACHED | 独立プロセス |
INTERACTIVE | 会話型プロセス |
NETWORK | ネットワーク・プロセス |
SUBPROCESS | サブプロセス(親プロセスは,バッチ,独立,会話型, またはネットワーク・プロセス) |
アカウント情報の出力先を指定します。 省略時の設定では,現在のSYS$OUTPUT装置へ出力されます。 出力をファイルに書き込む場合は,/OUTPUT修飾子を使用してファイル名を指定します。
/OUTPUT修飾子に部分的なファイル指定を指定すると, 省略時の設定によりファイル名にはSHOW,ファイル・タイプにはLISが使用されます。
$ SHOW ACCOUNTING Accounting is currently enabled to log the following activities: PROCESS any process termination IMAGE image execution INTERACTIVE interactive job termination LOGIN_FAILURE login failures NETWORK network job termination PRINT all print jobs例に示されているキーワードは, 以下によって使用されている資源の会計情報を収集していることを示しています。
現在システムで許可されている機密保護監査属性を表示します。
SECURITY特権が必要です。
SHOW AUDIT
SHOW AUDITコマンドとSET AUDITコマンドは, 機密保護監査システムとの管理インタフェースを提供します。
/SEARCH修飾子を指定せずに/EXACT修飾子を指定した場合は, "Findキー" (E1)を押すと文字列検索を有効にできます。
/OUTPUT修飾子に部分的なファイル指定(たとえばディレクトリだけ) を指定した場合には,SHOWという省略時のファイル名と, LISという省略時のファイル・タイプが使用されます。 ファイル指定にワイルドカード文字は使用できません。 /NOOUTPUT修飾子を指定した場合には,出力されません。
次のキーワードを指定します。
CLEAR_SCREEN | ページモードで表示(毎回画面を消去する) |
SCROLL | スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない) |
SAVE[=n] | nページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能) |
/PAGE=SAVE修飾子を指定すると最大5画面(最大255カラムまで)分の履歴を保存できます。
ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。
/PAGE修飾子は/OUTPUT修飾子とは同時に使用できません。
情報が表示されている時に"Findキー(E1)"を押すと,
検索文字列を動的に変更することができます。
この場合,二重引用符は必要ありません。
/NOWRAP修飾子を指定した場合は,
はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。
キー・シーケンス 説明
Up arrow key, Ctrl/B 1行スクロールアップ
Down arrow key 1行スクロールダウン
Left arrow key 1カラム左シフト
Right arrow key 1カラム右シフト
Find (E1) 文字列検索を起動
Insert Here (E2) 半画面右シフト
Remove (E3) 半画面左シフト
Select (E4) 80/132カラム切替え
Prev Screen (E5) 前ページに移動
Next Screen (E6), Return, Enter, Space
次ページに移動
F10, Ctrl/Z
終了(他のコマンドでは違うものもあります)
Help (F15) ヘルプ・テキストを表示
Do (F16)
最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の入れ換え
Ctrl/W 再表示
/NOWRAP (省略時の設定)
$ SHOW AUDIT/ALL List of audit journals: Journal name: SECURITY Journal owner: (system audit journal) Destination: SYS$COMMON:[SYSMGR]SECURITY.AUDIT$JOURNAL Monitoring: enabled Warning thresholds, Block count: 100 Duration: 2 00:00:00.0 Action thresholds, Block count: 25 Duration: 0 00:30:00.0 Security auditing server characteristics: Database version: 4.4 Backlog (total): 100, 200, 300 Backlog (process): 5, 2 Server processing intervals: Archive flush: 0 00:01:00:00 Journal flush: 0 00:05:00:00 Resource scan: 0 00:05:00:00 Final resource action: purge oldest audit events Security archiving information: Archiving events: none Archive destination: System security alarms currently enabled for: ACL Authorization INSTALL Time Audit: illformed Breakin: dialup,local,remote,network,detached Login: batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached Logfailure: batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached,server System security audits currently enabled for: ACL Mount Authorization INSTALL Time Audit: illformed Breakin: dialup,local,remote,network,detached Login: batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached,server Logfailure: batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached,server Logout: batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached,server FILE access: Failure: read,write,execute,delete,controlこのSHOW AUDITコマンドは, インストレーション後の機密監査機能の設定を表示しています。
SET BROADCASTコマンドによって現在選択されている, メッセージ・クラスを表示します。
SHOW BROADCAST
/OUTPUT修飾子に部分的なファイル指定(たとえばディレクトリだけ) を指定した場合には,SHOWという省略時のファイル名と, LISという省略時のファイル・タイプが使用されます。 ファイル指定には,ワイルドカード文字は使用できません。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合,何も出力されません。
$ SET BROADCAST=ALL $ SET TERMINAL/NOBROADCAST $ SHOW BROADCAST Broadcasts are enabled for all classes Terminal is set "No Broadcast", no broadcast messages will be displayed.この例では,ブロード・キャストの全メッセージ・クラスが設定されています。 ただしターミナルがNO BROADCASTに設定されたため, ブロード・キャスト・メッセージは受け取りません。
$ SHOW BROADCAST Broadcasts are currently disabled for: MAILSET BROADCAST=NOMAILに設定されていることを示しています。
$ SET BROADCAST=(NOALL,USER1) $ SET TERMINAL/NOBROADCAST $ SHOW BROADCAST Broadcasts are currently disabled for: GENERAL PHONE MAIL QUEUE SHUTDOWN URGENT DCL OPCOM USER2 USER3 USER4 USER5 USER6 USER7 USER8 USER9 USER10 USER11 USER12 USER13 USER14 USER15 USER16 Terminal is set "No Broadcast", no broadcast messages will be displayed.この例では,USER1からのブロード・キャストが設定されています。 ただし,ターミナルが NO BROADCASTに設定されているため, ブロード・キャスト・メッセージは受け取れません。
$ SET BROADCAST=NONE $ SHOW BROADCAST Broadcasts are disabled for all classesSET BROADCAST=NONEに設定されていることを示しています。
クラスタの動作と性能を監視し表示するために,Show Clusterユーティリティ (SHOW CLUSTER)を起動します。
Show Clusterユーティリティについての詳細は, 『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプを参照してください。
SHOW CLUSTER
OpenVMSマルチプロセッシング・システムの各プロセッサ状態を表示します。
SHOW CPU [CPU識別子[,...]]
/ACTIVE修飾子,/ALL修飾子,CPU ID,またはCPU IDのリストのいずれかを使用して, 表示するプロセッサを指定します。省略時の設定は,/ALL修飾子です。
/BRIEF,/FULL,および/SUMMARY修飾子を使用して,表示する情報の種類を指定します。 省略時の設定は,/BRIEF修飾子です。 ただし,コマンドの対象要素としてプロセッサも指定しないと, 省略時の設定はSHOW/ALL /SUMMARYになります。
SHOW CPU/FULLコマンドは,システムの他の処理を停止させないで, 各構成済みプロセッサの現在のプロセスをリストします。 データが表示されている間に,現在のプロセスが変化することがあります。 そのため,表示に一貫性が欠けることがあります。たとえば1つのプロセスが, 2つ以上のCPUで現在のプロセスとしてリストされることがあります。
SHOW CPU/FULLコマンドは,システム状態を変更せずに, 実装されたCPU上で実行中のプロセスを表示します。したがって, データ表示中に実行中のプロセス状態が変更され,表示に矛盾が生じることがあります。 たとえば,同一のプロセスが, 複数のCPUで同時に実行中であるように報告される可能性があります。
また,この修飾子は, CPUがFast Path優先CPUとしての使用が有効であるか無効であるかも表示し, 続いてそれに対して割り当てられているFast Pathポートを一覧表示し, そのポートがユーザ割り当てであるかどうかを示します。
I/O性能を向上させるためのFast Path機能の使用についての詳細は, 『OpenVMS User's Reference Manual』を参照してください。
$ SHOW CPU SOWHAT, A VAX 8800 Multiprocessing is ENABLED. Full checking synchronization image loaded. Minimum multiprocessing revision levels: CPU = 0 uCODE = 0 UWCS = 0. PRIMARY CPU = 01 Active CPUs: 00 01 Configured CPUs: 00 01このSHOW CPUコマンドは, SOWHATというVAX 8800システムに実装されているプロセッサの概要を示しています。 主プロセッサはCPU 01であり, 実装されているすべてのプロセッサが稼動状態であることを示しています。
$ SHOW CPU/BRIEF SOWHAT, A VAX 8800 Multiprocessing is ENABLED. Full checking synchronization image loaded. Minimum multiprocessing revision levels: CPU = 0 uCODE = 0 UWCS = 0. PRIMARY CPU = 01 CPU 00 is in RUN state Current Process: AIREGIN PID = 4A8001E5 CPU 01 is in RUN state Current Process: ***None***このSHOW CPU/BRIEFコマンドは, SOWHATというVAX 8800システムに実装されているプロセッサの概要と, 2つのプロセッサがともにRUN状態であることを示しています。 CPU 00のみ,実行中プロセスがあります。
$ SHOW CPU/FULL COBRA7, a DEC 4000 Model 620 Multiprocessing is ENABLED. Streamlined synchronization image loaded. Minimum multiprocessing revision levels: CPU = 1 System Page Size = 8192 System Revision Code = System Serial Number = Default CPU Capabilities: System: QUORUM RUN Default Process Capabilities: System: QUORUM RUN PRIMARY CPU = 00 CPU 00 is in RUN state Current Process: *** None *** Serial Number: AY24870417 Revision: A200 VAX floating point operations supported. IEEE floating point operations and data types supported. Processor is Primary Eligible. PALCODE: Revision Code = 5.48 PALcode Compatibility = 0 Maximum Shared Processors = 2 Memory Space: Physical address = 00000000 00000000 Length = 0 Scratch Space: Physical address = 00000000 00000000 Length = 0 Capabilities of this CPU: System: PRIMARY QUORUM RUN User bitmask: 00000040 Processes which can only execute on this CPU: NETACP PID = 0000008E Reason: PRIMARY Capability Enabled for use as a Fastpath Preferred CPU. Fastpath ports assigned to this CPU: PNA0 PNB0 (user assigned) CPU 01 is in RUN state Current Process: CPUSCHED PID = 00000095 Serial Number: AY24870406 Revision: A200 VAX floating point operations supported. IEEE floating point operations and data types supported. PALCODE: Revision Code = 5.48 PALcode Compatibility = 0 Maximum Shared Processors = 2 Memory Space: Physical address = 00000000 00000000 Length = 0 Scratch Space: Physical address = 00000000 00000000 Length = 0 Capabilities of this CPU: System: QUORUM RUN User bitmask: 00000080 Processes which can only execute on this CPU: CPUSCHED PID = 00000095 Reason: Affinitized to this CPU Reason: User capabilities - 00000080 Enabled for use as a Fastpath Preferred CPU. Fastpath ports assigned to this CPU: PNC0このSHOW CPU/FULLコマンドは, COBRA7というDEC 4000モデル620システムのCPU構成を表示しています。 いずれのプロセッサもRUN状態にありまが, CPU 01だけが現在のプロセス(CPUSCHED)を持ちます。 CPUSCHEDは,CPU 1に対するアフィニティがあり, CPU 1だけがプロセス性能8を持っているので,CPU 1上で実行します。
$ SHOW CPU/FULL OLEO, A VAX 6000-420 Multiprocessing is DISABLED. MULTIPROCESSING Sysgen parameter = 02 Minimum multiprocessing revision levels - CPU: 0 uCODE: 0 UWCS: 21. PRIMARY CPU = 02 *** Loaded unmodified device drivers prevent multiprocessor operation.*** RBDRIVER CPU 02 is in RUN state Current Process: Koko PID = 2A6001E3 Revision levels: CPU: 0 uCODE: 0 UWCS: 0. Capabilities of this CPU: PRIMARY VECTOR RUN Processes which can only execute on this CPU: CONFIGURE PID = 2A40010B Reason = PRIMARY Capability Reason = RUN Capability CPU 07 is in INIT state Current Process: *** None *** Revision levels: CPU: 0 uCODE: 0 UWCS: 0. Capabilities of this CPU: *** None *** Processes which can only execute on this CPU: *** None ***このSHOW CPU/FULLコマンドは, OLEOというVAX 6000-420システムのCPU構成を表示しています。 主プロセッサCPU 02のみが稼動中で,RUN状態にあります。 マルチプロセッサ対応でないドライバが存在するため, マルチプロセッサ処理になっていません。
$ SHOW CPU/FULL CPU type: DEC 7000 Model 620 Multiprocessing is ENABLED. Full checking synchronization image loaded. Minimum multiprocessing revision levels: CPU = 1 System Page Size = 8192 System Revision Code = System Serial Number = PROTO115 Default CPU Capabilities: QUORUM RUN Default Process Capabilities: QUORUM RUN PRIMARY CPU = 00 CPU 00 is in RUN state Current Process: *** None *** Serial Number: GROUCHO Revision: VAX floating point operations supported. IEEE floating point operations and data types supported. PALCODE: Revision Code = 5.37 PALcode Compatibility = 2 Maximum Shared Processors = 8 Memory Space: Physical address = 00000000 00000000 Length = 16 Scratch Space: Physical address = 00000000 00020000 Length = 16 Capabilities of this CPU: PRIMARY QUORUM RUN Processes which can only execute on this CPU: CONFIGURE PID = 00000104 Reason: PRIMARY Capability Enabled for use as a Fastpath Preferred CPU. Fastpath ports assigned to this CPU: PNA0 CPU 01 is in RUN state Current Process: VMSADU PID = 00000110 Serial Number: HARPO Revision: VAX floating point operations supported. IEEE floating point operations and data types supported. PALCODE: Revision Code = 5.37 PALcode Compatibility = 2 Maximum Shared Processors = 8 Memory Space: Physical address = 00000000 00000000 Length = 16 Scratch Space: Physical address = 00000000 00020000 Length = 16 Capabilities of this CPU: QUORUM RUN Processes which can only execute on this CPU: *** None *** Enabled for use as a Fastpath Preferred CPU. Fastpath ports assigned to this CPU: PNB0この例のSHOW CPU/FULLコマンドは, Alpha 7000-620システムの構成の概略を示しています。 両方のCPUが稼動しており,RUN状態であることが示されています。
$ SHOW CPU/FULL COBRA7, a DEC 4000 Model 620 Multiprocessing is ENABLED. Full checking synchronization image loaded. Minimum multiprocessing revision levels: CPU = 1 System Page Size = 8192 System Revision Code = System Serial Number = Default CPU Capabilities: System: QUORUM RUN Default Process Capabilities: System: QUORUM RUN PRIMARY CPU = 00 CPU 00 is in RUN state Current Process: SYSTEM PID = 00000097 Serial Number: AY24870406 Revision: A200 VAX floating point operations supported. IEEE floating point operations and data types supported. PALCODE: Revision Code = 5.56-01 PALcode Compatibility = 0 Maximum Shared Processors = 2 Memory Space: Physical address = 00000000 00000000 Length = 0 Scratch Space: Physical address = 00000000 00000000 Length = 0 Capabilities of this CPU: System: QUORUM RUN Processes which can only execute on this CPU: *** None *** Disabled for use as a Fastpath Preferred CPU. Fastpath ports assigned to this CPU: PNA0 (user assigned)CPU 1がFast path優先CPUとして有効化された場合に, ポートPNA0はユーザによりCPU 1に割り当てられました。 その操作の結果, IO_PREFER_CPUS SYSGENパラメータのCOU 1のビットがクリアされました。 これにより,Fast Path優先CPUとしてCPU 1を使用することを無効としました。 通常,IO_PREFER_CPUSが変化した場合, FASTPATH_SERVERプロセスが一連の使用可能なCPU間にFast Pathポートを再度分配するため, これは過渡的な状態です。
しかし,FASTPATH_SERVERプロセスが存在しない場合, PNA0はいずれかの状態が発生するまで, このCPUに割り当てられたままの状態となります。
現在の省略時の装置およびディレクトリの名前を表示します。
SHOW DEFAULT
省略時のディスクとディレクトリは,利用者登録ファイル(UAF)に設定されています。 ターミナル・セッション中またはバッチ・ジョブでこれらの省略時の設定を変更するには, SET DEFAULTコマンドを使用するか,論理名SYS$DISKの割り当てを変更します。
$ SHOW DEFAULT DISK1:[ALAMO] $ SET DEFAULT DISK5:[SKONETSKI.SOURCES] $ SHOW DEFAULT DISK5:[SKONETSKI.SOURCES]最初のSHOW DEFAULTコマンドは, 現在の省略時の装置名とディレクトリ名を表示しています。 SET DEFAULTコマンドは,これらの省略時の値を変更し, 2番目のSHOW DEFAULTコマンドは, 新しい省略時の装置とディレクトリを表示しています。
$ SET DEFAULT NOSUCH:[NOWAY] $ SHOW DEFAULT NOSUCH:[NOWAY] %DCL-I-INVDEF, NOSUCH:[NOWAY] does not exist省略時の装置,およびディレクトリが, 存在しない装置とディレクトリに設定されました。 このためエラー・メッセージが表示されています。
$ DEFINE/TRANSLATION_ATTRIBUTES=CONCEALED XYZ WORK:[INVOICES.] $ SET DEFAULT XYZ:[SALES] $ SHOW DEFAULT XYZ:[SALES]この例では,論理名XYZがWORK:[INVOICES]として定義されています。 /TRANSLATION_ATTRIBUTES=CONCEALED修飾子を指定して, ファイル指定ではXYZを変換しないように指定しています。 そのため,SHOW DEFAULTは,論理名XYZを展開せずにそのまま表示しています。
$ SET DEFAULT WRK:[SCHENKENBERGER] $ SHOW DEFAULT WRK:[SCHENKENBERGER] $ DEFINE KUDOS WRK:[SCHENKENBERGER.TEMP1],WRK:[SCHENKENBERGER.TEMP2] $ SET DEFAULT KUDOS $ SHOW DEFAULT KUDOS:[SCHENKENBERGER] = WRK:[SCHENKENBERGER.TEMP1] = WRK:[SCHENKENBERGER.TEMP2]論理名KUDOSは,装置WRK上にあるディレクトリ[SCHENKENBERGER.TEMP1]と [SCHENKENBERGER.TEMP2]を含むサーチ・リストとして定義されます。 SET DEFAULTコマンドは,このサーチ・リストの論理名を論理名SYS$DISKにします。 SHOW DEFAULTコマンドは, その等価文字列とともにサーチ・リストの論理名を表示します。
ディレクトリ・フィールドが明示的に指定されていないので, 最初の[SCHENKENBERGER]ディレクトリが,現在の省略時ディレクトリとして残ります。 現在の省略時ディレクトリ・シンタックス([])が明示的に用いられていない場合, すべてのファイル参照は,サーチ・リストに含まれるディレクトリに対して行われます。
システム内の装置の状態を表示します。
制限事項については,修飾子の説明を参照してください。
SHOW DEVICES [装置名[:]]
完全な装置名,または装置名の一部だけを指定できます。 SHOW DEVICEコマンドは,装置名の中で省略されている部分に対しては, 次に示されているように省略時の値を使用します。
/FILES修飾子は,装置名の未指定部分に省略時の値を補いません。 完全な装置指定を行ってください。
表示される装置名の形式は,ddcu です。dd は装置コード, c はコントローラ指定,u はユニット番号です。 OpenVMS Clusterシステムで階層型ストレージ・コントローラ(HSC) に接続されている場合は,装置名には node$ddcu という形式でノード名をいれる必要があります。nodeはノード名です。
装置名パラメータまたは修飾子を指定せずにSHOW DEVICESコマンドを入力すると, システムのすべての装置の特性リストが表示されます (ただしMBA3:,NLA0:,NET9:などのメールボックス属性を持つ疑似装置を除きます)。 疑似装置を表示するには,装置名全体または一部を指定しなければなりません。
装置名を指定した場合には,その装置の属性だけが表示されます。 指定した装置が,プロセスによって現在占有されていない場合には, このコマンドは,そのような装置が存在しないことを示すメッセージを表示します。 汎用装置名を指定した場合には,そのタイプの装置の中で, プロセスが占有しているすべての装置の属性が表示されます。
/SEARCH修飾子を指定せずに/EXACT修飾子を指定した場合, "Findキー" (E1)を押すと文字列検索が有効になります。
ボリューム内でオープンされているすべてのファイルの名前と, それに対応するプロセス名,およびプロセス識別子(PID)を表示します。 指定する装置は,マウントされたFiles-11構造のボリュームでなければなりません。 指定したボリュームがマルチボリューム・セットの場合には, セット内の各ボリュームのファイルの情報が表示されます。
- 注意
- SHOW DEVICES/FILESコマンドは, 装置名の未指定部分についての省略時解釈を行いません。 /FILES修飾子を用いるときは,完全な装置指定をしなければなりません。
/SYSTEM修飾子をともに指定した場合には,インストールされているファイルと, システムがオープンしているファイルの名前だけが表示されます。 システムがオープンしているファイルとは,INDEXF.SYSやQUOTA.SYS などのように補助制御プロセス(ACP)を使用せずにオープンされたファイル, およびJBCSYSQUE.EXEやSYSMSG.EXEなどのシステム・ファイルです。
/NOSYSTEM修飾子を指定した場合には, プロセスがオープンしたファイルだけが表示されます。 ユーザと同一のグループに含まれるプロセスがオープンしたファイルに関する情報を表示するには, ユーザのプロセスが,少なくともGROUP特権を持っていなければなりません。 プロセスがユーザとは別グループである場合には,WORLD特権が必要です。
/SYSTEM修飾子も/NOSYSTEM修飾子も指定していない場合には, システム上で現在オープンされている,すべてのファイルの名前が表示されます。
ファイルが,利用者識別コードで読み込みアクセス保護されている場合には, ファイル名のかわりにNo privilegeというメッセージが表示されます。 これらのファイル名を表示するには, SYSPRV(システム特権)またはBYPASS特権が必要です。
ファイル名の代わりにスペースが表示された場合には, ディレクトリに登録されない作業ファイル(たとえば一時編集ファイルなど) を示します。このような一時ファイルの名前を表示するには, GROUPまたはWORLD特権の他に,BYPASS特権が必要です。
/FILES修飾子は,/ALLOCATED修飾子,/BRIEF修飾子,/FULL修飾子, /MOUNTED修飾子と同時に使用できません。 /FILES修飾子の機能とこれらの修飾子の機能は,同時に使用することはできません。
装置名を指定した場合には,その装置の属性だけが表示されます。 しかし,装置にボリュームがマウントされていない場合には, このような装置が存在しないことを示すメッセージが表示されます。 汎用装置名を指定した場合には,指定されたタイプの装置の中で, ボリュームがマウントされている装置の属性が表示されます。
装置名を指定した場合,その装置の特性だけが表示されます。 しかし,その装置がマルチパス設定でない場合, コマンドを実行するとそのような装置はないというメッセージが通知されます。 汎用装置名を指定した場合,現在マルチパス設定であるすべての汎用装置の特性が表示されます。
/OUTPUT修飾子に部分的なファイル指定(たとえばディレクトリだけ) を指定した場合には,SHOWという省略時のファイル名と, LISという省略時のファイル・タイプが使用されます。 ファイル指定には,ワイルドカード文字を使用することはできません。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合は,何も出力されません。
次のキーワードを指定できます。
CLEAR_SCREEN | ページモードで表示(毎回画面を消去する) |
SCROLL | スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない) |
SAVE[=n] | n ページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能) |
/PAGE=SAVE修飾子を指定すると最大5画面 (最大255カラムまで)分の履歴を保存できます。 ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。
キー・シーケンス | 説明 |
---|---|
Up arrow key, Ctrl/B | 1行スクロールアップ |
Down arrow key | 1行スクロールダウン |
Left arrow key | 1カラム左シフト |
Right arrow key | 1カラム右シフト |
Find (E1) | 文字列検索を起動 |
Insert Here (E2) | 半画面右シフト |
Remove (E3) | 半画面左シフト |
Select (E4) | 80/132カラム切替え |
Prev Screen (E5) | 前ページに移動 |
Next Screen (E6), Return, Enter, Space | 次ページに移動 |
F10, Ctrl/Z | 終了(ユーティリティによっては異なる) |
Help (F15) | ヘルプ・テキストを表示 |
Do (F16) | 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の切り替え |
Ctrl/W | 再表示 |
/PAGE修飾子は/OUTPUT修飾子とは同時に使用できません。
ボリュームが不適当にディスマウントされた場合は, ボリュームをリビルドする必要があるかもしれません。たとえば, システムがクラッシュした場合,ボリュームが不適当にディスマウントされます。
各ボリュームに対して, SHOW DEVICES/REBUILD_STATUS は次に示す値のいずれか 1つを返します。
値 | 意味 |
---|---|
Yes | リビルドが必要である。 |
No | リビルドは不要である。 |
Not applicable | このボリュームをリビルドすることはできない。 このボリュームがディスクでない場合や,書き込みロックされている場合は, この値が返されます。 |
Information unavailable | リビルド情報は提供されない。ボリュームがマウントされていない場合や, マウントの検証が行われている場合は,この値が返されます。 |
ボリュームをリビルドするには,次のいずれかの操作を実行してください。
SHOW DEVICESコマンドの他の修飾子と同時に /REBUILD_STATUS修飾子を使用することはできません(ただし/OUTPUT修飾子を除きます)。
情報が表示されている時にFind(E1)キーを押すと, 検索文字列を動的に変更することができます。この場合は,引用符は必要ありません。
/NOSYSTEM修飾子を/FILES修飾子とともに指定した場合は, プロセスがオープンしているファイルだけが表示されます。 /SYSTEM修飾子も/NOSYSTEM修飾子も省略し,/FILES修飾子だけを指定した場合には, システム内で現在オープンされている,すべてのファイルの名前が表示されます。
この修飾子は,/FILES修飾子と同時に指定されている場合にだけ有効です。
詳細は,/FILES修飾子の説明を参照してください。
/NOWRAP修飾子を指定した場合,
はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。
/NOWRAP (省略時の設定)
$ SHOW DEVICES Device Device Err. Volume Free Trans Mount Name Status Count Label Blocks Count Count DBA0: Online mnt 0 VMS 47088 115 1 DBA1: Online mnt 0 USERPACK1 45216 2 1 DBA2: Online mnt 3 DOCUMENT 8068 20 1 DBA5: Online mnt 0 MASTERP 28668 1 1 DBA6: Online 0 DBA7: Online mnt 0 PROJECT 110547 1 1 DMA0: Online 0 DLA0: Online 0 DYA0: Online 0 DYA1: Online 0 DRA3: Online mnt 0 RES26APR 29317 1 1この例では,SHOW DEVICESコマンドは,システムの各装置の次の情報を表示します。
状態は,装置がオンラインにあるかどうかを示します。 属性は,装置が割り当てられているか,スプールされているか, ボリュームがマウントされているか, または外部ボリュームがマウントされているかどうかを示します。
$ SHOW DEVICE/FULL DKB0: Disk $DKB0:, device type RZ56, is online, mounted, file-oriented device, shareable, error logging is enabled. Error count 0 Operations completed 392750 Owner process "" Owner UIC [1,4] Owner process ID 00000000 Dev Prot S:RWPL,O:RWPL,G:R,W Reference count 317 Default buffer size 512 Total blocks 1299174 Sectors per track 54 Total cylinders 1604 Tracks per cylinder 15 Volume label "SYSTEM_DISK" Relative volume number 0 Cluster size 3 Transaction count 278 Free blocks 367632 Maximum files allowed 162396 Extend quantity 5 Mount count 1 Mount status System Cache name "$DKB0:XQPCACHE" Extent cache size 64 Maximum blocks in extent cache 36763 File ID cache size 64 Blocks currently in extent cache 36258 Quota cache size 0 Maximum buffers in FCP cache 210 Volume owner UIC [1,1] Vol Prot S:RWCD,O:RWCD,G:RWCD,W:RWCD Volume status: ODS-2, subject to mount verification, protected subsystems enabled, file high-water marking, write-through caching enabled.この例のSHOW DEVICESコマンドは, RZ56装置DKB0の状態をすべてリストするように要求します。
$ SHOW DEVICES/REBUILD_STATUS Device Name Rebuild needed? ADU15$DKA300: Information unavailable EDIV$DKA300: Information unavailable EMUL$DKB200: No EMUL$DKB300: No EMUL$DKB500: Yes FTA0: Not applicable OPA0: Not applicableこの例では,EMUL$DKB500装置にマウントされたボリュームは, リビルドする必要があります。
$ SHOW DEVICES/FULL NODE2$ Disk NODE2$DUA0:, device type RA81, is online, mounted, error logging enabled Error count 0 Operations completed 24195 Owner UIC [11,177] Owner process name Owner process ID 20200000 Dev Prot S:RWPL,O:RWPL,G:RWPL,W:RWPL Reference count 16 Default buffer size 512 Volume label VMSDOCLIB Relative volume no. 0 Cluster size 3 Transaction count 17 Free blocks 525447 Maximum files allowed 111384 Extend quantity 5 Mount count 1 Volume status System ACP process name Caching disabled Volume is subject to mount verification, file high-water marking Disk NODE2$DUA1:,device type RA81,is online,error logging enabled Error count 0 Operations completed 0 Owner UIC [0,0] Owner process name Owner process ID 20200000 Dev Prot S:RWED,O:RWED,G:RWED,W:RWED Reference count 0 Default buffer size 512 . . .この例では,ユーザはOpenVMS Clusterの NODE2上の各装置についての情報をすべて表示するように要求しました。 ここでは,最初の2つの装置(マウントされた装置とマウントされていない装置) の情報だけが表示されています。
$ SHOW DEVICE $1$DKB1:/FULL Disk $1$DKB1: (VMSRMS), device type RRD40, is online, allocated, deallocate on dismount,mounted,software write-locked,file-oriented device, shareable, served to cluster via MSCP Server Error count 0 Operations completed 15 Owner process "_FTA5:" Owner UIC [1,4] Owner process ID 2020005D Dev Prot S:RWPL,O:RWPL,G:R,W Reference count 2 Default buffer size 512 Total blocks 256 Sectors per track 32 Total cylinders 1 Tracks per cylinder 8 Allocation class 1 Volume label "VOLUME_1" Relative volume number 64 Cluster size 0 Transaction count 1 Free blocks 0 Maximum files allowed 0 Extend quantity 0 Mount count 1 Mount status Process ACP process name "DAD2CACP" Volume status: ISO 9660. Members of this volume set are $1$DKB7: (rvn 64), $1$DKB4: (rvn 8), $1$DKB1: (rvn 1), $1$DKB12: (rvn 4096), $1$DKB16: (rvn 65535), $1$DKB6: (rvn 32).この例では,ユーザは, ISO 9660の部分的にマウントされたボリューム・セットのすべての情報を要求しています。 ボリュームの状態は,メディア形式がISO 9660であることを示し, ボリューム・セット・リストは, 現在マウントされているメンバのリストを示しています。
$ SHOW DEVICES MUA1/FULL Magtape $4$MUA1: (HSC70), device type TA79, is online, device is equipped with a stacker/loader, file-oriented device, available to cluster, error logging is enabled. Error count 0 Operations completed 0 Owner process "" Owner UIC [SYSTEM] Owner process ID 00000000 Dev Prot S:RWPL,O:RWPL,G:R,W Reference count 0 Default buffer size 2048 Density 1600 Format Normal-11 Host name "HSC70" Host type, avail HS70, yes Allocation class 4 Volume status: no-unload on dismount, odd parity.この例では,ユーザはテープ装置MUA0のすべての情報を表示するように指定しています。
$ SHOW DEVICE/FULL $1$DKA221 Disk $1$DKA221: (HSC952), device type RZ29, is online, mounted, file-oriented device, shareable, available to cluster, error logging is enable. Error count 0 Operations completed 6509 Owner process "" Owner UIC [SYSTEM] Owner process ID 00000000 Dev Prot S:RWPL,O:RWPL,G:R,W Reference count 108 Default buffer size 512 Current preferred CPU Id 1 Fastpath 1 Total blocks 8380080 Sectors per track 4 Total cylinders 65470 Tracks per cylinders 32 Host name "HSC952" Host type, avail HS95, yes Allocation class 1 Volume label "GALAXY_X6L5" Relative volume number 0 Cluster size 4 Transaction count 302 Free blocks 4691760 Maximum files allowed 838008 Extend quantity 5 Mount count 2 Mount status System Cache name "_$1$DKA221:XQPCACHE" Extent cache size 64 Maximum blocks in extent cache 469176 Quota cache size 0 Maximum buffers in FCP cache 1734 Volume owner UIC [1,1] Vol Prot S:RWCD,O:RWCD,G:RWCD,W:RWCD Volume Status: ODS-2, subject to mount verification, protected subsystems enabled, file high-water marking, write-through caching enabled. Volime is also mounted on MEAD.このディスクは,Fast PathポートPNA0を経由してI/Oを実行する装置です。 このディスクに対してFast Pathが有効に設定されており, そのFast PathポートPNA0に対応付けられた優先CPUであるCPU 1上でI/Oが処理されます。
/FULL修飾子は,Fast Path装置についての付加的な情報も表示します。 Fast Path装置は,クラス装置あるいはポート装置のいずれかです。 クラス装置の例はHSCディスクであり,ポート装置の例はCIです。 Fast Pathクラス装置およびポートの両方について,Fast Pathが有効であり, その装置が割り当てられている現在のCPU IDを表示します。 さらに,Fast Pathポートについては,ユーザが設定した優先CPUが存在している場合は, そのポートのユーザ設定優先CPUも表示します。
現在の優先CPUおよびユーザ優先CPUは, DCLコマンドのSET DEVICES/PREFERRED_CPUあるいは$QIOを使用することで, 設定することができます。
I/O性能を向上させるためのFast Path機能の使用についての詳細は, 『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照してください。
$ SHOW DEVICE/FULL PNA0 Device PNA0:, device type CIXCD, is online, shareable, error logging is enabled. Error count 0 Operations completed 0 Owner process "" Owner UIC [SYSTEM] Owner process ID 00000000 Dev Prot S:RWPL,O:RWPL,G,W Reference count 0 Default buffer size 0 Current preferred CPU Id 1 FastPath 1この例では,ポートPNA0がCPU 1に割り当てられ, Fast Pathが有効に設定されていることを示しています。
$ SHOW DEVICE/FULL PNA0 Device PNA0:, device type CIXCD, is online, shareable, error logging is enabled. Error count 0 Operations completed 0 Owner process "" Owner UIC [SYSTEM] Owner process ID 00000000 Dev Prot S:RWPL,O:RWPL,G,W Reference count 0 Default buffer size 0 Current preferred CPU Id 1 FastPath 1 User preferred CPU Id 2この例では,ユーザによるFast Path割り当てを示しています。
通常,ユーザ優先CPU IDは現在の優先CPU IDに一致します。 上記の例でこれらが一致していない理由は,CPU 2が停止しているためです。 ポートは以前にCPU 2に割り当てられていました。 しかし,CPU 2が停止した際に, オペレーティング・システムがポート割り当てをCPU 2からCPU 1に移動しました。
CPU 2が起動していた場合は, オペレーティング・システムはその装置をユーザ優先CPUに割り当てていたことでしょう。
現ノード上で, 大容量記憶制御プロトコル(MSCP)サーバによって制御されている装置に関する情報を表示します。 /SERVED修飾子は必須です。
SHOW DEVICES/SERVED
%SHOW-E-TMSCPNOTLD, TMSCP-Server code not loaded
/SEARCH修飾子を指定せずに/EXACT修飾子を指定した場合, "Findキー" (E1)を押すと文字列検索が有効になります。
次のキーワードを指定できます。
CLEAR_SCREEN | ページモードで表示(毎回画面を消去する) |
SCROLL | スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない) |
SAVE[=n] | nページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能) |
/PAGE=SAVE修飾子を指定すると最大5画面(最大255カラムまで)分の履歴を保存できます。 ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。
キー・シーケンス | 説明 |
---|---|
Up arrow key, Ctrl/B | 1行スクロールアップ |
Down arrow key | 1行スクロールダウン |
Left arrow key | 1カラム左シフト |
Right arrow key | 1カラム右シフト |
Find (E1) | 文字列検索を起動 |
Insert Here (E2) | 半画面右シフト |
Remove (E3) | 半画面左シフト |
Select (E4) | 80/132カラム切替え |
Prev Screen (E5) | 前ページに移動 |
Next Screen (E6), Return, Enter, Space | 次ページに移動 |
F10, Ctrl/Z | 終了(ユーティリティによっては異なる) |
Help (F15) | ヘルプ・テキストを表示 |
Do (F16) | 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の切り替え |
Ctrl/W | 再表示 |
/PAGE修飾子は/OUTPUT修飾子とは同時に使用できません。
MSCP サーバを開始するために SYSGEN の MSCP コマンドでMSCP_BUFFER, MSCP_CREDITS,MSCP_LOAD,MSCP_SERVE_ALL などの SYSGEN パラメータを使用することで, これらの資源を使用できるようになります。
詳細については, 『OpenVMS Cluster Systems』あるいは SYSGEN のオンライン・ヘルプを参照してください。
情報が表示されている時にFind(E1)キーを押すと, 検索文字列を動的に変更することができます。この場合は,引用符は必要ありません。
$ SHOW DEVICES/SERVED MSCP-Served Devices on BHAK 28-MAY-1998 13:48:01.32 Queue Requests Device: Status Total Size Current Max Hosts 11$DUA8 Online 2376 153 0 2 6 11$DUA9 Avail 2376153 0 0 0 11$DUA10 Online 2376153 0 2 8 11$DUA11 Online 2376153 0 2 7 11$DUA13 Online 2376153 0 2 7 11$DUA14 Avail 2376153 0 0 0 11$DUA16 Avail 2376153 0 0 0 11$DUS16 Avail 2376153 0 1 0 11$DUA17 Avail 2376153 0 0 0 11$DUA18 Online 2376153 0 1 4 11$DUA19 Online 2376153 0 4 7 11$DUA20 Online 2376153 0 1 7 11$DUA21 Online 2376153 0 17 12SHOW DEVICES/SERVEDコマンドの出力例を示しています。 第1カラムはMSCPサーバの管理する装置を,第2カラムはその装置の状態を, 第3カラムはその装置の総サイズをブロック単位で示しています。
第4カラム(Queue Requests)はその装置に対する,現在の待ちI/O要求数, および現在までの待ちI/O要求数の最大値です。 最後のカラムは,その装置がオンライン状態となっているノードの数です。
$ SHOW DEVICES/SERVED/COUNT MSCP-Served Devices on BHAK 28-MAY-1998 13:49:52.41 . . . Request Count: 0-7: 951154 32-39: 2168 88-103: 1618 8-15: 197224 40-55: 2543 104-127: 189 16-23: 137707 56-71: 8343 24-31: 982 72-87: 141 Operations Count: ABORT 0 ERASE 22772 READ 1042206 ACCESS 0 FLUSH 0 REPLACE 0 AVAILABLE 611 GET COM STS 0 SET CTL CHR 176 CMP CTL DAT 0 GET UNT STS 4026024 SET UNT CHR 3630 CMP HST DAT 0 ONLINE 427 WRITE 259953 Total 5355799SHOW DEVICES/SERVED/COUNTコマンドの出力例を示しています。 コロン(:)の左側にあるハイフン(-)で区切られた数字はI/O要求のページ数です。 コロンの右側にあるのは,MSCPサーバの処理した要求数です。
次の Operations Countというラベルの付いた表示は, MSCPサーバが処理したMSCP操作の回数です。 この例では,set-controller- characteristics(SET CTL CHR)操作を10回実行し, set-unit- characteristics(SET UNT CHR)操作は行っていません。
$ SHOW DEVICES/SERVED/RESOURCE MSCP-Served Devices on BHAK 28-MAY-1998 13:51:32.01 . . . Resources: Total Free In Use Buffer Area: 400 400 0 I/O Packets: 0 0 Current Maximum Buffer Wait: 0 0SHOW DEVICES/RESOURCEコマンドの出力例を示しています。 Totalカラムは,バッファ領域のサイズ(ページ数)と MSCPサーバが使用するために確保されているI/O要求パケット数の総数を示します。 Freeカラムは, バッファ領域の空きサイズ(ページ数)とI/O要求パケット数の空き数を示しています。
In Useカラムは,バッファ領域内で使用中のページ数を示しています。
Buffer Waitというラベルのついた行は, バッファ領域の確保待ちをしているI/O要求数と,その数の今までの最大値です。
$ SHOW DEVICES/SERVED/HOST MSCP-Served Devices on BHAK 28-MAY-1998 13:54:41.99 . . . Queue Requests Host: Time of Connection Current Max Devices IPL31 25-MAY-1998 21:44:06.44 0 1 0 DELAND 25-MAY-1998 21:44:09.98 0 1 0 HEAVEN 25-MAY-1998 22:03:15.67 0 7 10 VIVA 26-MAY-1998 09:44:11.96 0 1 0 . . .SHOW DEVICES/SERVED/HOSTコマンドの出力例を示しています。 第1カラムは,MSCPサーバに接続したクラス・ドライバ持つホスト名, 次のカラムはその接続時刻を示しています。
Queue Requestsカラムは,装置で現在実行中しているI/O要求の値, 一度に処理したI/O要求の最大値, およびそのホストでオン・ライン状態にある装置の数です。
$ SHOW DEVICES/SERVED MSCP-Served Devices on HEN 3-JAN-1998 09:09:08.49 Queue Requests Device: Status Total Size Current Max Hosts 254$DJB1 Avail 0 0 0 0 254$DUA2 Online 1216665 0 0 1 254$DUA4006 Avail 0 0 0 0 TMSCP-Served Devices on HEN 3-JAN-1998 09:09:08.74 Queue Requests Device: Status Position Current Max Hosts 90$MUA7 Avail 0 0 0 0 90$MUA8 Avail 0 0 0 0 90$MUA50 Online 3804 0 0 0これはMSCPサーバとTMSCPサーバ装置の両方を接続しているノードからの SHOW DEVICES/SERVEDコマンドの出力例を示しています。 MSCPサーバディスク装置の第3カラムは,ディスク装置のサイズを示しています。 TMSCPサーバの同じカラムには各テープの位置を示してします。
DECwindowsアプリケーションからの出力が表示されるノードを表示します。
SHOW DISPLAY [表示装置]
このパラメータを省略すると,論理名DECW$DISPLAYが使用されます。
アプリケーションは別のプロセッサで動作していますが, ローカルに動作する他のアプリケーションと同じように見えます。
遠隔プロセッサでアプリケーションを実行しそれをローカルに表示できると, タスクに応じて適切なコンピュータを使用できるようになります。 省略時の設定では,ローカルのワークステーションで動作するアプリケーションは, ローカルのワークステーションに表示されます。
アプリケーションの出力を他のワークステーションへダイレクトするには, SET DISPLAYコマンドを使用します。SHOW DISPLAYコマンドを使用すると, これらのアプリケーションの出力がどこに表示されるかがわかります。
以下に,SHOW DISPLAYコマンドの出力例を示します。
Device: WSA2: Node: 0 Transport: LOCAL Server: 0 Screen: 0
Deviceは,ユーザのワークステーション装置です。 SET DISPLAY/CREATEコマンドを使用するたびに, 新しいWSAn装置が作成されます。 Nodeは,アプリケーションの出力が表示されるネットワーク・システムです。 ローカル・ノードでアプリケーションを実行し表示している場合,Nodeは0になります。 これは,ローカル・ノードの標準簡略表記です。 Transportは,アプリケーション(クライアント)とサーバ間で情報をやりとりする, メカニズム(DECnetまたはLOCALなど)のことです。 サーバは,ユーザからの入力をアプリケーションへ送り, アプリケーションからの出力をディスプレイへ送ります。ServerとScreenは0です。
DECwindowsワークステーションでは,セッション・マネージャが, DECwindowsプロセス(DECtermなど) が使用する省略時のワークステーション装置を作成します。 SET HOSTコマンドを使用して遠隔ノードに接続する場合は, そのプロセスに対してワークステーション装置は作成されず, DECW$DISPLAYは定義されません。 SET DISPLAY/CREATEコマンドを使用して, 具体的に新しい表示装置を作成しなければなりません。
DECW$DISPLAYの定義が存在しない場合にSHOW DISPLAYコマンドを入力すると,エ ラーになります。
詳細は,SET DISPLAYコマンドの説明を参照してください。
$ SHOW DISPLAY Device: WSA1: Node: 0 Transport: LOCAL Server: 0 Screen: 0 $ SET DISPLAY/CREATE/NODE=ZEPHYR $ SHOW DISPLAY Device: WSA2: Node: ZEPHYR Transport: DECNET Server: 0 Screen: 0 $ SPAWN/NOWAIT/INPUT=NL: RUN SYS$SYSTEM:DECW$CLOCKこの例でユーザは, ここではノード0で参照されるワークステーションにログインしています ( 0は自ノードを参照する標準略記法です)。DECwindows Clockを起動し, その出力を他のワークステーションZEPHYRに表示しようとしています。
ここでは,ZEPHYRでの表示が許可されていると仮定します。 SET DISPLAYコマンドでアプリケーションの出力をZEPHYRに変更します。 SHOW DISPLAYコマンドを実行すると,出力先を確認することができます。 その後,Clockを起動します。 SET DISPLAY/CREATEコマンドで, 新しい表示装置WSA2が作成されることに注意してください。
バッチ・ジョブ,プリント・ジョブ, または指定されたジョブ・エントリに関する情報を表示します。
キューへの読み込み(R)アクセス権が必要です。
SHOW ENTRY [エントリ番号[,...]],[ジョブ名[,...]]
表示される情報は,エントリ番号,ジョブ名,所有者, ジョブのブロック・サイズ(プリント・ジョブの場合),およびジョブの状態です。 ジョブが登録されているキューの名前,状態,およびタイプも表示されます。
ユーザ自身のバッチ・ジョブおよびプリント・ジョブについての情報だけが必要な場合は, SHOW QUEUEコマンドよりSHOW ENTRYコマンドの方が適しています。 SHOW QUEUEコマンドは, このコマンドを発行したユーザのジョブがこれらのキューに入っているどうかに関係なくキュー情報を表示するので, 表示の中からジョブを探さなければなりません。 これに対しSHOW ENTRYコマンドは,このコマンドを発行したユーザのジョブ (または/USER_NAME修飾子で指定したユーザが所有するジョブ) についての情報だけを表示します。/USER_NAME修飾子を指定しないと, このコマンドを発行したユーザのジョブについての情報だけが表示されます。
詳細な情報を表示したい場合は,/FULL修飾子を指定してください。
EXECUTING | 次の状態のジョブを表示します。
ABORTINGは強制終了中のジョブ, STALLEDやSUSPENDEDは何らかの原因によって停止中であるが, その原因が解決されれば継続されるジョブ, PROCESSINGやPRINTINGは現在実行中であるジョブ, STARTINGは初期化中のジョブを表します。 | |||||||
HOLDING | 保留状態のジョブ。ジョブが無期限にキューに保持されていることを示します。 | |||||||
PENDING | 待ち状態のジョブ。ジョブが実行の順番待ちをしている状態を示します。 | |||||||
RETAINED | 実行後もキューに保持されているジョブ。 ジョブは完了しているが,キューに残っている状態を示します。 | |||||||
TIMED_RELEASE | 指定時刻まで保留されているジョブ。 指定時刻に実行するために,キューに保留されている状態を示します。 |
キーワードを指定しないと,すべてのジョブの状態が表示されます。
PRINTER | プリント・キューのジョブ |
SERVER | サーバ・キューのジョブ |
TERMINAL | ターミナル・キューのジョブ |
キーワードを指定しないと,プリント・キュー,サーバ・キュー, ターミナル・キュー内のすべてのジョブが表示されます。
/SEARCH修飾子を指定せずに/EXACT修飾子を指定した場合, "Findキー"(E1)を押すと文字列検索が有効になります。
/FULL修飾子は,/BRIEF修飾子より優先されます。
ファイル指定には,ワイルドカード文字は使用できません。 部分的にファイルを指定した場合(たとえば,ディレクトリだけ)には, ファイル名にはSHOW,ファイル・タイプにはLIS が使用されます。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合は,何も出力されません。
次のキーワードを指定できます。
CLEAR_SCREEN | ページモードで表示(毎回画面を消去する) |
SCROLL | スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない) |
SAVE[=n] | nページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能) |
/PAGE=SAVE修飾子を指定すると最大5画面(最大255カラムまで)分の履歴を保存できます。 ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。
キー・シーケンス | 説明 |
---|---|
Up arrow key, Ctrl/B | 1行スクロールアップ |
Down arrow key | 1行スクロールダウン |
Left arrow key | 1カラム左シフト |
Right arrow key | 1カラム右シフト |
Find (E1) | 文字列検索を起動 |
Insert Here (E2) | 半画面右シフト |
Remove (E3) | 半画面左シフト |
Select (E4) | 80/132カラム切替え |
Prev Screen (E5) | 前ページに移動 |
Next Screen (E6), Return, Enter, Space | 次ページに移動 |
F10, Ctrl/Z | 終了(ユーティリティによっては異なる) |
Help (F15) | ヘルプ・テキストを表示 |
Do (F16) | 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の切り替え |
Ctrl/W | 再表示 |
/PAGE修飾子は/OUTPUT修飾子とは同時に使用できません。
情報が表示されている時にFind(E1)キーを押すと, 検索文字列を動的に変更することができます。この場合は,引用符は必要ありません。
/NOWRAP修飾子を指定した場合, はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。
$ SHOW ENTRY/BY_JOB_STATUS=RETAINED Entry Jobname Username Blocks Status -- --- --- -- -- 422 FORECAST JONES Retained on completion On stopped generic batch queue CLUSTER_BATCH Completed 21-DEC-1998 16:18 on queue NODE_BATCH終了後も保持されているジョブ・エントリを表示します。
$ SHOW ENTRY/FULL S* Entry Jobname Username Blocks Status -- --- --- -- -- 625 STAFF JAMES 112 Pending (queue stopped) On stopped printer queue LN01$PRINT Submitted 19-DEC-1998 12:14 /FORM=LN01$PORTRAIT (stock=DEFAULT) /NOTIFY /PRIORITY=100 File: _DBA1:[JAMES]STAFF.DIS;3 629 SEARCH JAMES 94 Printing On printer queue LINE$PRINT Submitted 19-DEC-1998 12:16 /FORM=DEFAULT /NOTIFY /PRIORITY=100 /COPIES=2 /NOFEED /PASSALL File: _DBA1:[JAMES.DAILY]SEARCH.TXT;2 (printing copy 2)この例では,全キュー内でユーザJAMESが所持しており, Sという文字で始まるジョブの名エントリを表示します。 /FULL修飾子が指定されているので,登録情報,完全なファイル指定, ジョブの設定も表示されます。
エントリ629は,/COPIES, /NOFEED,および/PASSALL修飾子を指定していたことが わかります。 /NOFEED修飾子は,自動改頁を禁止します。/PASALL修飾子は, プリント・シンビオントによる書式処理(改頁や改行文字を含む)を禁止します。
$ SUBMIT ASSIGNMENTS.COM Job ASSIGNMENTS.COM (queue SYS$BATCH, entry 199) pending . . . $ SHOW ENTRY 199/FULL Entry Jobname Username Status -- --- --- -- 199 ASSIGNMENTS JONES Executing Submitted 19-DEC-1998 08:36 /KEEP /NOLOG/ NOPRINT /PRIORITY=100 File: DUA2:[JONES]ASSIGNMENTS.COM;34ユーザJONESがASSIGNMENTS.COMをバッチ・キューに登録しています。 キューを指定していないため,このジョブは汎用キューSYS$BATCHに登録され, 待ち状態になっています。 他の操作を行った後で,ジョブ状態を調べ実行中であることを確認しています。 ジョブが汎用キューから実行キューに移されて実行されていますが, 実行キュー名がわからなくてもジョブの状態は確認できます。 エントリ番号を省略すると,すべてのジョブが表示されます。
エラーが発生したすべての装置について,そのエラー回数を表示します。
SHOW ERROR
/SEARCH修飾子を指定せずに/EXACT修飾子を指定した場合, "Findキー" (E1)を押すと文字列検索が有効になります。
/OUTPUT修飾子に部分的なファイル指定(たとえばディレクトリだけ)を指定した場合には, SHOWという省略時のファイル名と,LISという省略時のファイル・タイプが使用されます。 ファイル指定をするときに,ワイルドカード文字は使用できません。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合は,何も出力されません。
次のキーワードを指定できます。
CLEAR_SCREEN | ページモードで表示(毎回画面を消去する) |
SCROLL | スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない) |
SAVE[=n] | nページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能) |
/PAGE=SAVE修飾子を指定すると最大5画面(最大255カラムまで)分の履歴を保存できます。 ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。
キー・シーケンス | 説明 |
---|---|
Up arrow key, Ctrl/B | 1行スクロールアップ |
Down arrow key | 1行スクロールダウン |
Left arrow key | 1カラム左シフト |
Right arrow key | 1カラム右シフト |
Find (E1) | 文字列検索を起動 |
Insert Here (E2) | 半画面右シフト |
Remove (E3) | 半画面左シフト |
Select (E4) | 80/132カラム切替え |
Prev Screen (E5) | 前ページに移動 |
Next Screen (E6), Return, Enter, Space | 次ページに移動 |
F10, Ctrl/Z | 終了(ユーティリティによっては異なる) |
Help (F15) | ヘルプ・テキストを表示 |
Do (F16) | 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の切り替え |
Ctrl/W | 再表示 |
/PAGE修飾子は/OUTPUT修飾子とは同時に使用できません。
情報が表示されている時にFind(E1)キーを押すと, 検索文字列を動的に変更することができます。この場合は,引用符は必要ありません。
/NOWRAP修飾子を指定した場合, はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。
$ SHOW ERROR Device Error Count CPU: 2 MEMORY: 1 DBB1: 9エラーが発生したすべての装置のエラー回数を表示します。
侵入データベースの内容を表示します。
SECURITY特権が必要です。
SHOW INTRUSION
侵入データベースのエントリの形式は,次のとおりです。
Intrusion Type Count Expiration Source
各エントリのフィールドには,次の情報が提供されます。
フィールド | 説明 |
---|---|
Intrusion | 侵入のクラス。OpenVMSシステムの回避処置は,侵入のクラスに依存します。 |
Type | ログイン失敗回数のしきい値で定義した侵入の重大度 |
Count | 特定のソースに関連したログイン失敗回数 |
Expiration | OpenVMSがログイン失敗をカウントしなくなる絶対時刻。 システム・パラメータLGI_BRK_TMOは, OpenVMSシステムがログイン失敗を追跡する時間を制御します。 |
Source | ログイン失敗のソース。 このフィールドが提供する情報は,侵入のクラスに依存します。 |
侵入データベースでは, オペレーティング・システムがソースに従ってログイン失敗を分類します。 システム侵入には,次の4つのクラスがあります。
侵入クラス | 説明 |
---|---|
NETWORK | 有効なユーザ名を使用した遠隔ノードからのログイン失敗 |
TERMINAL | ある端末からのログイン失敗 |
TERM_USER | 有効なユーザ名を使用したある端末からのログイン失敗 |
USERNAME | 独立プロセスを作成しようとするログイン失敗 |
侵入のクラスにより,エントリのソース・フィールドに入る情報のタイプが決まります。 ソース・フィールドに入る情報は,次の形式のいずれかです。
侵入クラス | 形式 |
---|---|
NETWORK | ノード::ユーザ名 |
TERMINAL | 端末: |
TERM_USER | 端末:ユーザ名 |
USERNAME | ユーザ名 |
機密保護管理者が取ることができる回避処置のタイプは, 提供された情報のタイプに基づきます。この情報の使用方法についての詳細は, 『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。
侵入データベースには, 容疑者および侵入者という2つのレベルの侵入エントリがあります。 エントリの重大度は,エントリのタイプ・フィールドに表示されます。 特定のソースに関連したログイン失敗が発生すると, OpenVMSシステムはログイン失敗を容疑者と分類します。 同じソースからの後続のログイン失敗がカウントされます。 ログイン失敗回数は,エントリのカウント・フィールドに表示されます。 ログイン失敗のカウントを停止する絶対時刻は, エントリの満了フィールドに表示されます。 ログイン失敗回数がシステム・パラメータLGI_BRK_LIMで指定された回数を超えると, エントリは侵入者に分類されます。ただし,LGI_BRK_LIMパラメータを0に設定すると, 最初のログイン失敗は侵入者に分類されません。 結果は,LGI_BRK_LIMパラメータを1に設定した場合と同じです。
エントリが侵入者に分類されると,OpenVMSシステムは, その特定のソースからのすべてのログインを禁止して,回避処置を取ります。
回避処置の存続時間は,システム・パラメータLGI_HID_TIMによって決まります。 回避処置を終了する絶対時刻は,エントリの満了フィールドに表示されます。
侵入の検出,防止,および回避処置についての詳細は, 『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。
侵入データベースのエントリがユーザのエラーによるもので, 侵入の試みが原因でないと判断した場合は,DELETE/INTRUSIONコマンドを使用すると, 侵入データベースからエントリを削除できます。 詳細は,DELETE/INTRUSIONコマンドを参照してください。
ALL | すべての侵入エントリ。省略時には,すべてのエントリが表示されます。 |
SUSPECT | すでに発生しているが, 侵入者として識別するのに必要なしきいには達していない, ログイン失敗に対するエントリ。 |
INTRUDER | ログイン失敗の発生頻度が非常に高く,回避対策が必要とされるエントリ。 |
$ SHOW INTRUSION/OUTPUT=INTRUDER.LISこのコマンドは,侵入データベースに現在含まれているすべてのエントリを, INTRUDER.LISというファイルに出力します。
$ SHOW INTRUSION/TYPE=INTRUDER Intrusion Type Count Expiration Source TERMINAL INTRUDER 9 10:29:39.16 AV34C2/LC-1-15: NETWORK INTRUDER 7 10:47:53.12 NODE22::SMITHこのSHOW INTRUSIONコマンドは, 現在の侵入データベースに含まれているすべての INTRUDERエントリを表示します。
DEFINE/KEYコマンドによって作成されたキー定義を表示します。
SHOW KEY [キー名]
/DIRECTORY修飾子は, SHOW KEYコマンドの他の修飾子とともに使用することはできません。
/STATE修飾子を省略する場合や,/NOSTATE修飾子を使用する場合には, 現在の状態のキー定義が表示されます。
$ DEFINE/KEY/TERMINATE PF1 "ATTACH BOB" %DCL-I-DEFKEY, DEFAULT key PF1 has been defined $ SHOW KEY PF1 DEFAULT keypad definitions: PF1 = "ATTACH BOB" $ SHOW KEY/FULL PF1 DEFAULT keypad definitions: PF1 = "ATTACH BOB" (noecho,terminate,noerase,nolock)この例は,PF1キーの定義と状態を標準形式で表示しています。 SHOW KEY/FULLコマンドは,キー定義の全情報を表示します。
現在のノードに登録され,機能しているソフトウェア製品のライセンスを表示します。 予約(RESERVEリスト)として知られる,ライセンスに付帯している名前も表示されます。 SHOW LICENSEコマンドは, その時点でシステム・メモリにロードされているライセンスを表示します。 ディスク上のライセンス・データベースの情報を見たい場合は, ライセンス管理ユーティリティ(LMF)の LICENSE LISTコマンドを使用してください。
SHOW LICENSE [製品名[,...]]
このユーティリティについての詳細は, 『OpenVMS License Management Utility Manual』を参照してください。
LICENSEデータベースに登録されたライセンスを表示するには, LICENSE LISTコマンドを使用します。
/BEFORE修飾子は,/SINCE修飾子とは同時に指定できません。
/SEARCH修飾子を指定せずに/EXACT修飾子を指定した場合, "Findキー" (E1)を押すと文字列検索が有効になります。
ファイル指定には,ワイルドカード文字は使用できません。 部分的なファイル指定(たとえば,ディレクトリだけ)をした場合には, ファイル名にはSHOW,ファイル・タイプにはLISが使用されます。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合は,何も出力されません。
次のキーワードを指定できます。
CLEAR_SCREEN | ページモードで表示(毎回画面を消去する) |
SCROLL | スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない) |
SAVE[=n] | nページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能) |
/PAGE=SAVE修飾子を指定すると最大5画面(最大255カラムまで)分の履歴を保存できます。 ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。
キー・シーケンス | 説明 |
---|---|
Up arrow key, Ctrl/B | 1行スクロールアップ |
Down arrow key | 1行スクロールダウン |
Left arrow key | 1カラム左シフト |
Right arrow key | 1カラム右シフト |
Find (E1) | 文字列検索を起動 |
Insert Here (E2) | 半画面右シフト |
Remove (E3) | 半画面左シフト |
Select (E4) | 80/132カラム切替え |
Prev Screen (E5) | 前ページに移動 |
Next Screen (E6), Return, Enter, Space | 次ページに移動 |
F10, Ctrl/Z | 終了(ユーティリティによっては異なる) |
Help (F15) | ヘルプ・テキストを表示 |
Do (F16) | 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の切り替え |
Ctrl/W | 再表示 |
/PAGE修飾子は/OUTPUT修飾子とは同時に使用できません。
情報が表示されている時にFind(E1)キーを押すと, 検索文字列を動的に変更することができます。この場合は,引用符は必要ありません。
/SINCE修飾子は,/BEFORE修飾子と同時に指定できません。
OpenVMS Cluster環境で1製品に対して複数のライセンスを登録している場合は, SHOW LICENSE/USAGEコマンドを実行したノードにロードされたライセンスのみ表示できます。 他のライセンスを表示するには,それがロードされたノードからコマンドを実行するか, またはSYSMANユーティリティを使用します。
OpenVMS Cluster環境で表示される情報は,ローカル・ライセンスに限られます。 たとえば,VAXとAlphaのアベイラビリティ・ライセンスは, LMFによって別ライセンスとして扱われます。 VAXとAlphaが混在するOpenVMS Clusterを構成している場合は, ローカル・システムのアベイラビリティ・ライセンスのみ表示されます。 DEC Cをクラスタの全ノードにインストールしているとすると, VAXノードからはVAXノードで使用されているライセンスは表示されますが, Alphaノードで使用されているライセンスは表示されません。
使用状況に関する情報は,無制限ライセンス(ユニット値0)には適用されません。 クラスタ全体の情報も,個人使用のものやNO_SHAREのものには適用されません。 詳細は『OpenVMS License Management Utility Manual』を参照してください。
/NOWRAP修飾子を指定した場合, はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。
$ SHOW LICENSE/FULL Active licenses on node WTPOOH: DVNETEND Producer: DEC Units: 0 Version: 0.0 Date: (none) Termination Date: (none) Availability: E (System Integrated Products) Activity: 0 MOD_UNITS VAX-VMS Producer: DEC Units: 0 Version: 0.0 Date: (none) Termination Date: (none) Availability: A (VMS Capacity) Activity: 0 MOD_UNITS NO_SHAREこのSHOW LICENSEコマンドは, WTPOOHという現在のノード上で有効なすべてのライセンスを表示しています。
$ SHOW LICENSE/BRIEF Active licenses on node WTPOOH: - Product ID -- -- Rating -- - Version - Product Producer Units Avail Activ Version Release Termination DVNETEND DEC 0 E 0 0.0 (none) (none) VAX-VMS DEC 0 A 0 0.0 (none) (none)このSHOW LICENSEコマンドは, WTPOOHという現在のノード上で有効なすべてのライセンスを簡略形式で表示しています。
$ SHOW LICENSE/OUTPUT=SYS$LOGIN:ACTIVE_LICENSES_OCT30.DATこのSHOW LICENSEコマンドは,すべての有効なライセンスを, ファイル SYS$LOGIN:ACTIVE_LICENSE_OCT30.DATに出力します。
$ SHOW LICENSE/FULL PERSONAL Active licenses on node PICCHU: PERSONAL Producer: DEC Units: 100 Version: 0.0 Release Date: (none) Termination Date: (none) Availability: 0 Activity: 100 RESERVE_UNITS Reserve: SMITHこの例では,PERSONALという製品についての情報を表示しています。 SMITHという,ライセンスに付帯する予約リストが表示されています。
$ SHOW LICENSE/TERM=10-JAN-2014 test0% Active licenses on node PICCHU: - Product ID -- -- Rating -- - Version - Product Producer Units Avail Activ Version Release Termination TEST01 DEC 0 A 0 0.0 (none) (none) TEST02 DEC 0 B 0 0.0 10-JAN-2014 12-NOV-2014 TEST03 DEC 0 C 0 0.0 30-DEC-2014 (none) TEST04 DEC 0 D 0 0.0 (none) 25-AUG-2015 TEST05 DEC 0 E 0 0.0 14-NOV-2016 14-AUG-2016 $ SHOW LICENSE/RELEASE=10-JAN-2014/SINCE test0% Active licenses on node PICCHU: - Product ID -- -- Rating -- - Version - Product Producer Units Avail Activ Version Release Termination TEST02 DEC 0 B 0 0.0 10-JAN-2014 12-NOV-2014 TEST03 DEC 0 C 0 0.0 30-DEC-2014 (none) TEST05 DEC 0 E 0 0.0 14-NOV-2016 14-AUG-2016 $ SHOW LICENSE/RELEASE=10-JAN-2014/BEFORE test0% Active licenses on node PICCHU: - Product ID -- -- Rating -- - Version - Product Producer Units Avail Activ Version Release Termination TEST01 DEC 0 A 0 0.0 (none) (none) TEST04 DEC 0 D 0 0.0 (none) 25-AUG-2015これら上記の例は,それぞれ/TERMINATION_DATA, /RELEASE_DATE, /SINCE, および /BEFORE修飾子を指定した例です。
$ SHOW LICENSE/UNIT_REQUIREMENTS VMS/LMF Charge Information for node PICCHU This is a VAX 6000-420, hardware model type 160 Type: A, Units Required: 93 (VMS Capacity) Type: B, * Not Permitted * (VMS Server) Type: C, * Not Permitted * (VMS Concurrent User) Type: D, * Not Permitted * (VMS Workstation) Type: E, Units Required: 400 (System Integrated Products) Type: F, Units Required: 1200 (Layered Products) Type: G, * Not Permitted * (VMS Reserved) Type: H, * Not Permitted * (Alpha Layered Products) Type: I, Units Required: 1200 (Layered Products)この例は,/UNIT_REQUIREMENTS修飾子を指定して, ライセンス・ユニット要求テーブル(License Unit Requirement Table [LURT]) の情報の出力を示しています。
$ SHOW LICENSE/WARNING_INTERVAL=8000 test0% Active licenses on node PICCHU: - Product ID -- -- Rating -- - Version - Product Producer Units Avail Activ Version Release Termination TEST01 DEC 0 A 0 0.0 (none) (none) TEST02 DEC 0 B 0 0.0 10-JAN-2014 12-NOV-2014 TEST03 DEC 0 C 0 0.0 30-DEC-2014 (none) TEST04 DEC 0 D 0 0.0 (none) 25-AUG-2015 TEST05 DEC 0 E 0 0.0 14-NOV-2016 14-AUG-2016 %SHOW-I-TERMIMM, 3 licenses will terminate in 8000 daysこの例は,/WARNING_INTERVAL修飾子を指定して, 8000日以内に期限切れになる,3つのライセンスを表示しています。
$ SHOW LICENSE/USAGE/FULL DECWRITE-USER View of loaded licenses from node SLTG24 29-DEC-1998 13:36:22.23 ACTIVITY license DECWRITE-USER usage information: Pid Process Name Units Username Node 416000E6 MACAHAY 100 MACAHAY SLTG24 416000E7 MACAHIGH 100 MACAHIGH SLTG24 416000E8 ALICE 100 ALICE SLTG24 416000E9 MORGEN 100 MORGEN SLTG24 416000F1 ANGEL 100 ANGEL SLTG24 416000F2 ANGEL_1 100 ANGEL SLTG24 Units loaded: 2000 Units allocated: 600 Units available: 1400DECwriteのアクティビティ・ライセンスの使用情報を表示しています。 各々のライセンス割り当てに対して,PID,プロセス名,ノード名, ユーザ名が表示されています。 Unitsカラムには割り当てユニット数を,最終行にはロード・ユニット数, 割り当てユニット数,空きユニット数を表示しています。
$ SHOW LICENSE/USAGE/FULL TEST_PER View of loaded licenses from node: SLTG24 30-DEC-1998 15:45:59 PERSONAL USE license DEC TEST_PER usage information: Units Reserved for: 100 UNCLE 100 AUNT 100 NEPHEW 100 NIECE Units loaded: 600 Units reserved: 400 Units available: 200この例は個人使用のライセンスを示しています。 DEC TEST_PERは100ユニットずつの6つの予約に対して十分なユニットがあります。 ライセンス・データベース(LDB)には4つの予約のみ登録されています。 ライセンス管理者があと2つ分の予約を追加する場合は,次のコマンドを実行します。
$ LICENSE MODIFY TEST_PER/RESERVE=(NAME, ANOTHER_NAME)/ADD $ LICENSE UNLOAD TEST_PER $ LICENSE LOAD TEST_PER
DEC TEST_PERをクラスタ環境で使用している場合は, SYSMANを使用してアンロードとロードを行います。
$ SHOW LICENSE/USAGE/FULL TEST_CAP View of loaded licenses from node: SLTG24 30-DEC-1998 15:45:59 Availability license DEC TEST_CAP usage information: Units Node 10 SLTG24 10 SLTG43 600 TORN8O 600 LTNUP Units loaded: 620 Units allocated: 1220 Units available: ***この例では,割り当てユニット数がロード数を越え, 空き数が「***」で表示されています。
空き数が「***」で表示されていても,通常は警報は発せられません。 ディスク上のライセンス・データベース(LDB)が更新された後, クラスタ内の全ノードのメモリ内のデータが更新されるまでの間に, このような状況が発生します。 ノードSLTG24は,最新のLDB情報を受け取っていないだけです。
DEC TEST_PERに関して,メモリ内のライセンス・データを更新するには, 次のコマンドを実行します。
$ LICENSE UNLOAD TEST_CAP $ LICENSE LOAD TEST_CAP
これ以降はSHOW LICENSE/USAGEコマンドを実行しても,「***」は表示されません。 ただしクラスタ内で複数のデータベースを使用している場合は, 『OpenVMS License Management Utility Manual』 のライセンス・データベースの説明を参照してください。
$ SHOW LICENSE/UNIT_REQUIREMENT/CLUSTER VMS/LMF Cluster License Unit Requirements Information 24-DEC-1998 14:05:51.65 Node A B C D E F G H I KARBO - - - 100 50 10 - - 10 JENJON - - - 100 50 10 - - 10 HELENA 143 - - - 600 2400 - - 2400 SHAKTI - - - 100 50 10 - - 10 Total Cluster Unit Requirements Type: A, Units Required: 143 (VMS Capacity) Type: B, * Not Permitted * (VMS Server) Type: C, * Not Permitted * (VMS Concurrent User) Type: D, Units Required: 300 (VMS Workstation) Type: E, Units Required: 750 (System Integrated Products) Type: F, Units Required: 2430 (Layered Products) Type: G, * Not Permitted * (VMS Reserved) Type: H, * Not Permitted * (Alpha Layered Products) Type: I, Units Required: 2430 (Layered Products)この例は,クラスタ内の各ノードで, 各ライセンス・タイプ(A, B等)に対して必要なユニット数を示しています。 「***」が表示されているノードがあれば,そのノードはブート中です。
指定された論理名について,等価文字列,変換レベル, および論理名テーブルを表示します。SHOW LOGICALコマンドは,反復変換を実行します。
論理名が登録されている論理名テーブルに対して, 読み込み(R)アクセス権が必要です。
SHOW LOGICAL [論理名[:][,...]]
論理名は,システムが指定している回数(9回から11回)まで反復変換されます。 つまり,変換によって求められた等価文字列が, それもまた論理名であるかどうかがチェックされます。
論理名LNM$DCL_LOGICALには,論理名テーブルのリストと,その検索順序が入っています。 LNM$DCL_LOGICALを再定義しない限り,プロセス・テーブル, ジョブ・テーブル,グループ・テーブル,およびシステム・テーブルが, この順序で検索されます。 SHOW LOGICAL/TABLE=LNM$DIRECTORIES LNM$DCL_LOGICALコマンドを実行すると, プロセスでのDCL_LOGICALの定義を確認できます。
論理名を指定すると,その変換が表示されます。論理名を指定しない場合は, 論理名LNM$DCL_LOGICALで定義されたテーブル内のすべての論理名が表示されます。
検索したいテーブルを指定できます。テーブルを指定しない場合は,論理名 LNM$DCL_LOGICAL によって指定されたテーブルが検索されます。
SHOW LOGICALコマンドは,反復変換を実行します。 論理名に2つ以上の変換がある場合は, 次のレベルに進む前に,そのレベルのすべての変換が表示されます。 指定した論理名の最初の変換のみを表示するには, SHOW TRANSLATIONコマンドを使用します。
SHOW LOGICALコマンドはイメージを実行し, 現在のイメージ(存在する場合)を終了させます。 現在のイメージを終了したくない場合は,(コマンド・インタプリタに組み込まれた) SHOW TRANSLATIONコマンドを使用してください。
SHOW LOGICALコマンドは,制御文字をピリオド(.)に置き換えて表示します。
この修飾子の省略時の値は,USER_MODEです。 したがって,省略時には4つのすべてのアクセス・モード内の定義が表示されます。
/SEARCH修飾子を指定せずに/EXACT修飾子を指定した場合, "Findキー" (E1)を押すと文字列検索が有効になります。
ファイル指定にワイルドカード文字を使用することはできません。 部分的なファイル指定(たとえば,ディレクトリだけ)を指定した場合には, SHOWという省略時のファイル名と, LISという省略時のファイル・タイプが使用されます。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合は,何も出力されません。
次のキーワードを指定できます。
CLEAR_SCREEN | ページモードで表示(毎回画面を消去する) |
SCROLL | スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない) |
SAVE[=n] | nページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能) |
/PAGE=SAVE修飾子を指定すると最大5画面(最大255カラムまで)分の履歴を保存できます。 ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。
キー・シーケンス | 説明 |
---|---|
Up arrow key, Ctrl/B | 1行スクロールアップ |
Down arrow key | 1行スクロールダウン |
Left arrow key | 1カラム左シフト |
Right arrow key | 1カラム右シフト |
Find (E1) | 文字列検索を起動 |
Insert Here (E2) | 半画面右シフト |
Remove (E3) | 半画面左シフト |
Select (E4) | 80/132カラム切替え |
Prev Screen (E5) | 前ページに移動 |
Next Screen (E6), Return, Enter, Space | 次ページに移動 |
F10, Ctrl/Z | 終了(ユーティリティによっては異なる) |
Help (F15) | ヘルプ・テキストを表示 |
Do (F16) | 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の切り替え |
Ctrl/W | 再表示 |
/PAGE修飾子は/OUTPUT修飾子とは同時に使用できません。
情報が表示されている時にFind(E1)キーを押すと, 検索文字列を動的に変更することができます。この場合は,引用符は必要ありません。
/STRUCTURE修飾子を指定する場合は,他の修飾子は指定できません (ただし /ACCESS_MODE修飾子,/FULL修飾子,および /OUTPUT修飾子を除きます)。
/TABLE修飾子は以下を指定するのに使用できます。
複数のテーブルに変換される論理名でテーブルを指定した場合には,各テーブルが, 指定された順に検索されます。 たとえば,SHOW LOGICAL /TABLE=LNM$FILE_DEVを指定し, LNM$FILE_DEV が LNM$PROCESS,LNM$JOB,LNM$GROUP, および LNM$SYSTEM と等しいと定義されている場合には,プロセス論理名テーブル, ジョブ論理名テーブル,グループ論理名テーブル,およびシステム論理名テーブルが, この順序で検索されます。
/TABLE修飾子を指定しない場合には, 省略時の設定により /TABLE=LNM$DCL_LOGICAL が使用されます。
/NOWRAP修飾子を指定した場合, はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。
$ SHOW LOGICAL/PROCESS (LNM$PROCESS_TABLE) "SYS$COMMAND" = "_TTB4:" "SYS$DISK" = "WORK6:" "SYS$DISK" = "WORK6:" "SYS$ERROR" = "_TTB4:" "SYS$INPUT" = "_TTB4:" "SYS$LOGIN" = "WORK6:[ODONNELL]" "SYS$LOGIN_DEVICE" = "WORK6:" "SYS$OUTPUT" = "_TTB4:" "SYS$OUTPUT" = "DBA2:" "SYS$SCRATCH" = "WORK6:[ODONNELL]"このSHOW LOGICALコマンドは,すべてのプロセス論理名とその等価名を表示します (/TABLE=LNM$PROCESSは,/PROCESS修飾子を指定した場合と同じ情報を表示します)。
$ SHOW LOGICAL INFILE "INFILE" = "WORK6:[LOGAN]PAYROLL.EXE" (LNM$PROCESS_TABLE)このSHOW LOGICALコマンドは,INFILEという論理名の等価名を表示します。 応答により,この論理名がプロセス論理名テーブルに登録されていることがわかります。
$ SHOW LOGICAL/GROUP . . .このSHOW LOGICALコマンドは, すべてのグループ論理名テーブルとその等価名を表示します (/TABLE=LNM$GROUPは,/GROUPと同じ情報を表示します)。
$ SHOW LOGICAL/TABLE=SYSTEM SYS$LIBRARY "SYS$LIBRARY" = "SYS$SYSROOT:[SYSLIB]" (LNM$SYSTEM_TABLE) = "DOCD$:[SYSC.SYSLIB]"この例のSHOW LOGICALコマンドは,システム論理名テーブルに登録されている論理名 SYS$LIBRARY の等価名を表示します。この例では SYS$LIBRARY はシステム・テーブルに定義されており,2つの等価名を持っています。
$ SHOW LOGICAL/TABLE=LNM$GROUP/TABLE=LNM$SYSTEM SYS$DISK "SYS$DISK" = "ZZZ3:" (LNM$SYSTEM_TABLE)この例では矛盾する修飾子(/TABLE=LNM$GROUPと/TABLE=LNM$SYSTEM)が指定されています。 このような場合は,最後に指定した修飾子が有効となり, システム論理名テーブルで見つかったSYS$DISKが表示されています。
$ SHOW LOGICAL/TABLE=LNM$PROCESS_DIRECTORYプロセス・ディレクトリ・テーブルに登録されている論理名を表示します。 この論理名は,論理名テーブル,またはそれに反復変換される論理名です。
メモリに関連するシステム資源の可用性と使用状況を表示します。
SHOW MEMORY
SHOW MEMORYコマンドを実行すると,表示がSYS$OUTPUTに書き込まれます。 指定した修飾子に応じて,表示には次のメモリ資源統計情報が示されます。
表示される各項目についての詳細は,例を参照してください。
/SEARCH修飾子を指定せずに/EXACT修飾子を指定した場合, "Findキー" (E1)を押すと文字列検索が有効になります。
/OUTPUT修飾子に部分的なファイル指定(たとえば,ディレクトリだけ) を指定した場合には,SHOWという省略時のファイル名と, LIS という省略時のファイル・タイプが使用されます。 ファイル指定をするときには,ワイルドカード文字は使用できません。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合は,何も出力されません。
次のキーワードを指定できます。
CLEAR_SCREEN | ページモードで表示(毎回画面を消去する) |
SCROLL | スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない) |
SAVE[=n] | nページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能) |
/PAGE=SAVE修飾子を指定すると最大5画面(最大255カラムまで)分の履歴を保存できます。 ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。
キー・シーケンス | 説明 |
---|---|
Up arrow key, Ctrl/B | 1行スクロールアップ |
Down arrow key | 1行スクロールダウン |
Left arrow key | 1カラム左シフト |
Right arrow key | 1カラム右シフト |
Find (E1) | 文字列検索を起動 |
Insert Here (E2) | 半画面右シフト |
Remove (E3) | 半画面左シフト |
Select (E4) | 80/132カラム切替え |
Prev Screen (E5) | 前ページに移動 |
Next Screen (E6), Return, Enter, Space | 次ページに移動 |
F10, Ctrl/Z | 終了(ユーティリティによっては異なる) |
Help (F15) | ヘルプ・テキストを表示 |
Do (F16) | 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の切り替え |
Ctrl/W | 再表示 |
/PAGE修飾子は/OUTPUT修飾子とは同時に使用できません。
情報が表示されている時にFind(E1)キーを押すと, 検索文字列を動的に変更することができます。この場合は,引用符は必要ありません。
/NOWRAP修飾子を指定した場合, はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。
$ SHOW MEMORY System Memory Resources on 3-NOV-1998 10:14:45.68 Physical Memory Usage (pages): Total Free In Use Modified Main Memory (24.00Mb) 49152 16390 31056 1706 Virtual I/O Cache Usage (pages): Total Free In Use Maximum 9232 0 9232 18055 Slot Usage (slots): Total Free Resident Swapped Process Entry Slots 26 3 21 2 Balance Set Slots 23 1 21 1 Dynamic Memory Usage (bytes): Total Free In Use Largest Nonpaged Dynamic Memory 462336 8304 454032 4608 Paged Dynamic Memory 348672 117120 231552 114976 Paging File Usage (pages): Free Reservable Total DISK$DKA300:[SYS0.SYSEXE]PAGEFILE.SYS 46514 -3239 50000 Of the physical pages in use, 5162 pages are permanently allocated to VMS.このコマンドは,確保可能なページを示しています。 ここで,確保可能なページは負の値であり, ある程度のページファイルを追加した方がよいことを示します。
$ SHOW MEMORY/CACHE/FULL System Memory Resources on 3-NOV-1998 18:36:12.79 Virtual I/O Cache Total Size (pages) 【1】 2422 Read IO Count 【6】 9577 Free Pages 【2】 18 Read Hit Count 【7】 5651 Pages in Use 【3】 2404 Read Hit Rate 【8】 59% Maximum Size (SPTEs)【4】 11432 Write IO Count 【9】 2743 Files Retained 【5】 99 IO Bypassing the Cache【10】 88
- 注意
- VAXシステムでの,SHOW MEMORY/CACHE/FULLコマンドの出力例です。 AlphaシステムでSHOW MEMORY /CACHE/FULLコマンドを実行した場合と, 少し出力が異なります。
VAX上の仮想I/Oキャッシュ機能の使用状況を示します。
【1】Total size | 仮想I/Oキャッシュが現在制御している, システム・メモリ・ページの総数を表示します。 |
【2】Free pages | キャッシュ・データを含まない仮想I/Oキャッシュが制御する, ページ数を表示します。 |
【3】Pages in use | 有効なキャッシュ・データを含む仮想I/Oキャッシュが制御する, ページ数を表示します。 |
【4】Maximum Size | キャッシュの最大サイズを示します。 |
【5】Files retained | キャッシュの有効なデータを持っているため,クローズされたものの, ファイル・システム制御情報が保持されているファイル数を示します。 |
【6】Read I/O count | 仮想I/Oキャッシュが確認した読み込みI/Oの総数を表示します。 |
【7】Read hit count | データがキャッシュになかったため, 物理的なI/Oがなかった読み込みI/Oの総数を表示します。 |
【8】Read hit rate | 読み込み回数,および読み込みI/O回数の割合を表示します。 |
【9】Write IO count | キャッシュが確認した書き込みI/Oの総数を示します。 |
【10】IO bypassing | 何らかの理由により,キャッシュによる要求, または更新を行わなかった,I/O の回数を表示します。 |
$ SHOW MEMORY/PHYSICAL_PAGES System Memory Resources on 3-NOV-1998 16:11:30.76 Physical Memory Usage (pages): Total【1】 Free【2】 In Use【3】 Modified【4】 Main Memory (32.00Mb) 65536 44233 20955 308 Of the physical pages in use, 10970 pages are permanently allocated to VMS.
物理メモリの使用状況を示します。
【1】Total | システムで汎用的に使用できる物理メモリ・ページ数を表示します。 共用メモリ・グローバル・セクション,メールボックス, および共通イベント・ブロックのために使用されるマルチポート・メモリ・ページは, この数字に含まれていません (マルチポート・メモリ・ページは, 一部のVAXシステムに存在します)。 |
【2】Free | 未使用ページ・リスト上のページ数を表示します。 |
【3】In Use | 現在使用されているページ数を表示します。ここに表示される数字は, 使用可能ページの総数から,未使用ページ数,変更ページ数, および不良ページ・リストのページ数の合計を引いた数字です。 |
【4】Modified | 変更ページ・リスト上のページ数を表示します。 |
不良ページ・リストの内容を示します。
- 注意
- 不良ページ・リストにページがある場合のみ表示されます。
Total | 不良ページ・リストのページ数を表示します。 |
Dynamic | システムのブート後,検出されたメモリ・エラー数を表示します。 |
I/O Errors | ページ・フォルト処理中に検出されたエラー数を表示します。 |
Static | ブート時のスキャン中に検出されたメモリ・エラー数を表示します。 |
省略時の設定では, ブート時のスキャンではシングル・ビットのエラーもダブル・ビットのエラーも, ページを削除します。
SHOW MEMORYコマンドを実行すると,物理メモリの使用状況と, OpenVMSシステムに永久的に割り当てられているページ数が表示されます。 このページ数には非ページング・エグゼクティブ・コードおよびデータ, PFNデータベース,非ページング動的メモリ,割り込みスタック, およびシステム・ページ・テーブルが含まれます。
$ SHOW MEMORY/SLOTS System Memory Resources on 3-NOV-1998 16:11:35.31 Slot Usage (slots): Total【1】 Free【2】 Resident【3】 Swapped【4】 Process Entry Slots 75 28 46 1 Balance Set Slots 70 26 44 0
プロセス・エントリ・スロット, およびバランス・セット・スロットの使用状況を表示します。
【1】Total | システムのブートストラップ時に永久的に割り当てられたプロセス・エントリ・スロット数 (システム・パラメータMAXPROCESSCNTの値), およびバランス・セット・スロット(システム・パラメータBALSETCNTの値) 数を表示します。 |
【2】Free | 現在使用可能なスロット数を表示します。 |
【3】Resident | メモリ常駐プロセスが現在使用しているスロット数を表示します。 使用中のバランス・セット・スロット数が, 使用中のプロセス・エントリ・スロット数より大きくなることはありません。これは, SWAPPER および NULLプロセスはプロセス・エントリ・スロットを持っていますが, バランス・セット・スロットは必要ないからです。 |
【4】Swapped | スワップアウトされたプロセスが使用したスロット数を表示します。 プロセス・エントリ・スロットの場合,この数字には, 部分的にスワップアウトされたプロセスも含まれます。 バランス・セット・スロットの場合,この数字には, プロセス自体はスワップアウトされたがプロセス・ヘッダが常駐しているプロセスも含まれます。 |
$ SHOW MEMORY/POOL System Memory Resources on 5-DEC-1998 03:59:35.29 Dynamic Memory Usage (bytes): Total【1】 Free【2】 In Use【3】 Largest【4】 Nonpaged Dynamic Memory 24993792 23511872 1481920 23363776 Bus Addressable Memory 131072 114688 16384 114688 Paged Dynamic Memory 5799936 3530784 2269152 3530176 Lock Manager Dynamic Memory 1048576 254976 793600
可変的なサイズ・ブロックを割り当てる,非ページング・プール領域, およびページング・プール領域を表示します。
【1】Total | 各領域のために確保しているバイト総数を表示します。 |
【2】Free | 各動的メモリ領域の未使用領域総量を表示します。 |
【3】In Use | 各領域に対して現在割り当てられている領域量を表示します。 この数字は,確保されているバイト総数から未使用バイト数を引いた数字です。 |
【4】Largest | 各領域中の,最大の連続ブロックのサイズを表示します。 ページング・プール領域の場合,この数字は, 割り当てることのできる最大ブロック数です。 非ページング・プール領域の場合,この数字よりも大きな割り当て要求があると, (他の制約により禁止されていなければ)非ページング・プール領域が増えます。 ロック・マネージャのすべての項目は同一サイズであるため, この属性はロック・マネージャには適用されません。 |
$ SHOW MEMORY/FILES System Memory Resources on 3-NOV-1998 16:11:45.83 Paging File Usage (blocks): Free【2】 Reservable【3】 Total【4】 DISK$VMS02APR1:[SYS2.SYSEXE]SWAPFILE.SYS【1】 256 256 4096 DISK$VMS02APR1:[SYS2.SYSEXE]PAGEFILE.SYS 7613 6912 8192
ページング・ファイルおよびスワッピング・ファイルの使用状況を示します。
【1】Name | 各スワッピング・ファイル, またはページング・ファイルの完全なファイル指定を表示します。 一次ページング・ファイル名,(存在する場合は)一次スワッピング・ファイルの名前, およびブートストラップ操作によりインストールされたファイルの名前が表示されます。 SHOW MEMORYコマンドを発行したプロセスに読み込み(R)アクセス権がある場合には, SYSGENユーティリティによりインストールされた二次ページング・ファイル, または二次スワップ・ファイルの名前も表示されます。 SHOW MEMORYコマンドを発行したプロセスが, これらのファイルへの読み込み(R)アクセス権を持っていない場合は, これらのファイル名は表示されませんが使用状況の統計情報は表示されます。 |
【2】Free | 現在インストールされている各ページング・ファイル, およびスワッピング・ファイルの未使用ブロック数を表示します。 未使用ブロックとは,ファイルで物理的に割り当てられるブロックです。 |
【3】Reservable | 現在インストールされている各ページング・ファイル, およびスワッピング・ファイル中の,予約可能なブロック数を表示します。 予約可能ブロックとは,将来物理的に割り当てるために, プロセスが論理的に要求するブロックです。 負の値は,実際に予約可能なブロック数以上のブロック数が予約されることを示します。 負の値が表示されても,すぐには問題ありません。ただし物理メモリが不足すると, 実際に予約可能なブロック数以上のブロック数が予約されることがあります。 |
【4】Total | 各ページング・ファイルおよびスワッピング・ファイルのサイズの合計を表示します。 |
プール領域またはページング・ファイルの使用状況を表示する時に, SHOW MEMORYコマンドに /FULL修飾子を指定すると,より詳しい情報が表示されます。
$ SHOW MEMORY/POOL/FULL System Memory Resources on 5-DEC-1998 03:59:35.29 Nonpaged Dynamic Memory (Lists + Variable) Current Size (bytes) 【1】 24993792 Current Size (pagelets) 【1】 48816 Initial Size (NPAGEDYN) 【2】 24993792 Initial Size (pagelets) 【2】 48816 Maximum Size (NPAGEVIR) 【3】499998720 Maximum Size (pagelets) 【3】 976560 Free Space (bytes) 【4】 22230144 Space in Use (bytes) 【5】2763648 Largest Variable Block 【6】 19676672 Smallest Variable Block 【7】 2176 Number of Free Blocks 【8】 38334 Free Blocks LEQU 64 Byte【9】 0 Free Blocks on Lookasides【16】 38330 Lookaside Space (bytes) 2537472 Bus Addressable Memory (Lists + Variable) Current Size (bytes) 【1】 131072 Current Size (pagelets) 【1】 256 Initial Size (NPAGEDYN) 【2】 131072 Initial Size (pagelets) 【2】 256 Free Space (bytes) 【4】 114688 Space in Use (bytes) 【5】 16384 Largest Variable Block 【6】 114688 Smallest Variable Block 【7】 114688 Number of Free Blocks 【8】 1 Free Blocks LEQU 64 Byte【9】 0 Free Blocks on Lookasides【16】 0 Lookaside Space (bytes) 0 Paged Dynamic Memory Current Size (PAGEDYN) 【1】 5799936 Current Size (pagelets) 【1】 11328 Free Space (bytes) 【4】 3518288 Space in Use (bytes) 【5】2281648 Largest Variable Block 【6】 3517584 Smallest Variable Block 【7】 16 Number of Free Blocks 【8】 25 Free Blocks LEQU 64 Byte【9】 23 Lock Manager Dynamic Memory Current Size (Mbytes) 【1】 13.85 Current Size (pages) 【1】 1774 Free Space (Mbytes) 【4】 10.06 Hits 【12】 54050 Space In Use 【5】 3.79 Misses 【13】 1664 Number of Empty Pages 【10】 26 Expansions 【14】 1792 Number of Free Packets 【11】 41244 Packet Size 【15】 256
可変的なサイズ・ブロックから構成される動的メモリ領域の使用状況を示します。
【1】Current Size | 各動的メモリ領域の現在のサイズを表示します。 Alphaの場合は,512バイトのページレット単位で,VAXの場合は, バイトおよびページ単位で表示します。 ロック・マネージャについての表示では,単位はメガバイトです。 |
【2】Initial Size | 非ページング動的メモリの初期サイズ, およびそのサイズを制御するシステム・パラメータ名(NPAGEDYN)を表示します。 |
【3】Maximum Size | 非ページング動的メモリの最大サイズ, およびそのサイズを制御するシステム・パラメータ名(NPAGEVIR)を表示します。 |
【4】Free Space | 各動的メモリ領域の未使用領域量を表示します。 |
【5】Space in Use | 各領域から現在割り当てられている領域量を表示します。 |
【6】Largest Block | 各プール領域中の最大連続領域のサイズを表示します。 |
【7】Smallest Block | 各プール領域中の最小ホール(未使用ブロック)のサイズを表示します。 |
【8】Free Blocks | 各プール領域の未使用ブロック総数を表示します。 このサイズは,プールの断片化の目安になります。 |
【9】Blocks LEQU 64 | 64バイト以下の未使用領域ブロック数を表示します。 このような小さな空きブロックに割り当てが行われることはほとんどありませんので, この値もプールの断片化の目安になります。 |
【10】Empty Pages | パケットが割り当てられていないページ数を表示します。 |
【11】Free Packets | 未使用のパケット総数を表示します。 この数は, 一部が使用されているページの空きパケットと全Empty Pagesのパケットの合計です。 |
【12】Hits | パケット割り当ての総数を表示します。 |
【13】Misses | 要求されたパケット数を使用することができなかったために, 実行されなかったパケット割り当て要求の総数を表示します。 1つのミスにより, ダイナミック・メモリが1ページ拡張されてパケット割り当て要求を実行するようにします。 |
【14】Expansions | パケット割り当て要求を実行するために ダイナミック・メモリを1ページ拡張した回数の総数を表示します。 |
【15】Packet Size | 256バイトのパケット・サイズを表示します。 これは, ロック・マネージャがロック・ブロック・データ構造 あるいはリソース・ブロック・データ構造のいずれかを保持するために使用されます。 |
【16】Lookasides Free Blocks | システムがあらかじめ割り当てて 'lookaside lists'に置いているメモリ・パケットの総数を表示します。 パケットの正しいサイズが'lookaside lists' に置かれている場合は, 直ちに効率的に割り当てることができますが, 以降は別のサイズのパケットの一部として使用することはできません。 'lookaside lists' のパケットが超過した場合は, 別のサイズを割り当てることができない原因となります。 |
$ SHOW MEMORY/FILES/FULL System Memory Resources on 17-DEC-1998 16:11:55.49 DISK$VMS02APR1:[SYS0.SYSEXE]SWAPFILE.SYS【1】 Free Blocks【2】 256 Reservable Blocks【3】 256 Total Size (blocks)【4】 4096 Paging File Number【5】 1 Swapping Usage (processes)【6】 0 Paging Usage (processes)【7】 0 This file is used exclusively for swapping. 【8】 DISK$VMS02APR1:[SYS0.SYSEXE]PAGEFILE.SYS【1】 Free Blocks【2】 7611 Reservable Blocks【3】 6912 Total Size (blocks)【4】 8192 Paging File Number【5】 5 Swapping Usage (processes)【6】 0 Paging Usage (processes)【7】 0 This file can be used for either paging or swapping. 【8】
ページング・ファイルおよびスワッピング・ファイルの使用状況を示します。
【1】File Name | 各ページング・ファイル, およびスワッピング・ファイルの完全ファイル指定を表示します。 ファイルへの読み込み(R)アクセス権がないと,ファイル名は表示されません。 |
【2】Free Blocks | 現在インストールされている各ページング・ファイル, およびスワッピンング・ファイルの未使用ブロック数を表示します。 未使用ブロックとは,ファイルで物理的に割り当てられるブロックです。 |
【3】Reservable Blocks | 現在インストールされている各ページング・ファイル, およびスワッピング・ファイル中の予約可能ブロック数を表示します。 予約可能ブロックとは,将来物理的に割り当てるために, プロセスが論理的に要求するブロックです。 負の値は,実際に予約可能なブロック数以上のブロック数が予約されることを示します。 負の値が表示されても,すぐには問題ありません。ただし物理メモリが不足すると, 実際に予約可能なブロック数以上のブロック数が予約されることがあります。 |
【4】Total Size | 各ページング・ファイル, およびスワッピング・ファイルのサイズの合計を表示します。 |
【5】File Number | インストール時に各ページング・ファイルおよびスワッピング・ファイルに割り当てられた, 内部的なページング・ファイル・インデックスを表示します。 |
【6】Swapping Usage | スワップのために現在割り当てられているプロセス数を表示します。 スワップ・ファイルの割り当てにより,プロセスの寿命が決まります。 |
【7】Paging Usage | 現在このファイルにページングしているプロセス数を表示します。 プロセスが作成されそのファイルにページングを開始すると, ページング・ファイルが割り当てられます。 最後の2つの情報は,GROUPおよびWORLD特権を持つ場合のみ表示されます。 つまり,これらの特権を持たないプロセスは, プロセス自身およびサブプロセスのページング・ファイルとスワッピング・ファイルの割り当てを行うだけです。 GROUP特権を持つプロセスは, 同一グループ内のすべてのプロセスのこの情報が得られます。 WORLD特権を持つプロセスだけが, システム全体での正確なページング・ファイルおよびスワッピング・ファイルの情報を得ることができます。 |
【8】File Usage | ファイルがスワッピングのために排他的に使用されているか, ページングとスワッピングの両方のために使用されているを示すテキスト行が表示されます。 |
ノードに登録されたネットワーク・サービスに関する情報を表示します。
SHOW NETWORK [ネットワーク・サービス]
/OUTPUT修飾子に部分的なファイル指定(たとえば,ディレクトリのみ) を指定した場合には,省略時設定としてファイル名にSHOWを, ファイル・タイプにLISを使用します。 ファイル指定には,ワイルドカード文字は使用できません。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合は,何も出力されません。
$ SHOW NETWORK Product: DECnet Node: GALENA Addresss(es): 19.129ローカル・ノードに現在登録されているすべてのネットワーク・サービスと, ノード名,およびノード・アドレスを表示します。
$ SHOW NETWORK/FULL The following network service is available at this time: Product: DECNET Manufacturer: Digital Equipment Corporation Node: ZOOMAN Address(es): 19.215 Network Type: DNA IV Interface(s): net 0 Node Volatile Characteristics as of 21-NOV-1998 10:36:09 Executor node = 19.215 (ZOOMAN) Identification = DECnet for OpenVMS Alpha V6.2 Management version = V4.0.0 Incoming timer = 45 Outgoing timer = 60 Incoming Proxy = Enabled Outgoing Proxy = Enabled NSP version = V4.1.0 Maximum links = 32 Delay factor = 80 Delay weight = 5 Inactivity timer = 60 Retransmit factor = 10 Routing version = V2.0.0 Type = nonrouting IV Routing timer = 600 Broadcast routing timer = 180 Maximum address = 1023 Maximum circuits = 16 Maximum cost = 1022 Maximum hops = 30 Maximum visits = 63 Maximum area = 63 Max broadcast nonrouters = 64 Max broadcast routers = 32 Maximum path splits = 1 Area maximum cost = 1022 Area maximum hops = 30 Maximum buffers = 100 Buffer size = 576 Default access = incoming and outgoing Pipeline quota = 4032 Alias maximum links = 32 Path split policy = Normal Maximum Declared Objects = 31 Known Link Volatile Summary as of 21-NOV-1998 10:36:10 Link Node PID Process Remote link Remote user 8201 19.117 20200094 REMACP 25330 JONES 8200 19.129 20200094 REMACP 24711 SMITH Node Counters as of 21-NOV-1998 10:36:10 Executor node = 19.215 (ZOOMAN) 3 Maximum logical links active 0 Aged packet loss 0 Node unreachable packet loss 0 Node out-of-range packet loss 0 Oversized packet loss 0 Packet format error 0 Partial routing update loss 0 Verification reject $このコマンドは,ローカル・ノードに現在登録されている, すべてのネットワーク・サービスに関する全情報を表示しています。
プリンタの現在の設定を表示します。
SHOW PRINTER 装置名[:]
プリンタ・タイプ ページ幅 ページ長 行終了タイプ |
改ページ 大文字/小文字 文字変換 自動改行 |
プリンタの設定は,SET PRINTERコマンドで行います。 SET PRINTERコマンドを使用するには,OPER (オペレータ)特権が必要です。
ファイル指定には,ワイルドカード文字は使用できません。 /OUTPUT修飾子に部分的なファイル指定(たとえば,ディレクトリだけ)を指定した場合, SHOWという省略時のファイル名と, LISという省略時のファイル・タイプが使用されます。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合は,何も出力されません。
$ SHOW PRINTER LPA0: Printer LPA0:, device type LP11, is online, allocated, spooled Error count 0 Operations completed 880 Owner process "SYMBIONT_0001" Owner UIC [0,0] Owner process ID 21C0008D Dev Prot S:RWLP,O:RWLP,G:RWLP,W:RWLP Reference count 2 Default buffer size 132 Page width 132 Page Length 66 No Carriage_return Formfeed Lowercase No Passall No Wrap Printall No Fallback Intermediate device: STAR$DBA1: Associated queue: LN01$PRINTこの例は,プリンタLPA0の設定を表示しています。
プロセスと,そのサブプロセスに関する情報を表示します。
同一グループ内のプロセスを表示するにはGROUP特権が, 他のグループのプロセスを表示するにはWORLD特権がそれぞれ必要です。
SHOW PROCESS [[ノード名::]プロセス名]
現在のプロセスが実行されている, OpenVMS Cluster内のノード名を指定しなければなりません。
指定されたプロセスは, 現在のプロセスと同じグループ番号を持っていなければなりません。
ローカル・プロセス名は,遠隔プロセス名に似ていることがあります。 たとえば ATHENS::SMITH と指定すると, システムはローカル・ノードで ATHENS::SMITH というプロセスをチェックしてから, ノードATHENS で SMITH というプロセスをチェックします。
/IDENTIFICATION=pid修飾子を指定して,プロセス名を指定することもできます。 /IDENTIFICATION修飾子とプロセス名パラメータを同時に使用すると, 修飾子がパラメータを上書きします。 プロセス名パラメータも/IDENTIFICATION修飾子も指定しない場合は, 現在のプロセスについての情報が表示されます。
GROUPまたはWORLD特権がある場合は,
本人以外のプロセスについての情報を表示できます。
GROUP特権では,グループ内の他のプロセスを見ることができます。
WORLD特権では,グループ外部のプロセスを見ることができます。
グループ外部のプロセスを見るには,
/IDENTIFICATION修飾子を使用しなければなりません。
連続モードで表示中にTキーを押すと,
プロセスを修飾するスレッドの情報を表示できます。
複数のスレッドがある場合は,繰り返しTキーを押してください。
連続モードで表示中にVキーを押すと,
プロセスの仮想アドレス空間内でのページ・マップを表示できます。
マップに表示される各文字は,ページのタイプを示します。
現在のプログラム・カウンタがそのページ内に存在する場合には,
ページ・タイプはアットマーク(@)によって示されます。
ワーキング・セット内にロックされているページはL,グローバル・ページは,
Gで示されます。
ワーキング・セット内の他の有効ページは,アスタリスク(*)で示されます。
コマンドを終了するには,Eキーを押します。
最初の表示に戻るには,スペースを押します。
/CONTINUOUS修飾子は,/OUTPUT修飾子と同時に使用できません。
/SEARCH修飾子を指定せずに/EXACT修飾子を指定した場合,
"Findキー" (E1)を押すと文字列検索が有効になります。
情報を表示するプロセスの,プロセス識別番号(PID)を指定します。
PIDは,プロセスが生成されるときに,システムから割り当てられます。
PIDを指定する場合には,先行する0を省略できます。
/IDENTIFICATION修飾子を指定した場合,プロセス名パラメータに優先されます。
さらに,/MEMORY修飾子する場合には,
PIDの値は現在のプロセスのPIDでなければなりません。
ファイル指定には,ワイルドカード文字は使用できません。
/OUTPUT修飾子に部分的なファイル指定(たとえば,ディレクトリだけ)を指定した場合,
SHOWという省略時のファイル名と,LISという省略時のファイル・タイプが使用されます。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合は,何も出力されません。
/OUTPUT修飾子は,/CONTINUOUS修飾子と同時に指定できません。
次のキーワードを指定できます。
/PAGE=SAVE修飾子を指定すると最大5画面(最大255カラムまで)分の履歴を保存できます。
ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。
情報が表示されている時にFind(E1)キーを押すと,
検索文字列を動的に変更することができます。この場合は,引用符は必要ありません。
/NOWRAP修飾子を指定した場合,
はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。
現在のファイル保護設定を表示します。これはターミナル・セッション,
またはバッチ・ジョブで作成される,すべての新しいファイルに適用されます。
特定のファイルの現在の保護を確認するには,
DIRECTOR/PROTECTIONコマンドを使用します。
キューおよびキューに登録されているジョブに関する情報を表示します。
ジョブに対する読み込み(R)アクセス権が必要です。
OpenVMS Clusterでは,SHOW QUEUEコマンドは,
クラスタで使用できるすべてのキューについての情報を表示します。
キューについての情報,
またはキューに入っているジョブの完全なリストが必要な場合は,
SHOW QUEUEコマンドを使用します。
特定のジョブに関する情報が必要な場合は,SHOW ENTRYコマンドを使用してください。
ABORTINGは強制終了中のジョブ,
STALLED や SUSPENDED は何らかの原因によって停止中であるが,
その原因が解決されれば継続されるジョブ,
PROCESSING や PRINTING は現在実行中であるジョブ,
STARTING は初期化中のジョブを表します。
この修飾子にキーワードを指定しない場合は,
実際にジョブが登録されているキューだけが表示されます。
キュー・タイプには,次のキーワードを指定します。
キーワードを指定しないと,プリント・キュー,サーバ・キュー,
ターミナル・キュー内のすべてのジョブが表示されます。
/SEARCH修飾子を指定せずに/EXACT修飾子を指定した場合,
"Findキー" (E1)を押すと文字列検索が有効になります。
ファイル指定には,ワイルドカード文字は使用できません。
部分的にファイルを指定した場合(たとえば,ディレクトリだけ)には,
ファイル名にはSHOW,ファイル・タイプにはLIS が使用されます。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合は,何も出力されません。
次のキーワードを指定できます。
/PAGE=SAVE修飾子を指定すると最大5画面(最大255カラムまで)分の履歴を保存できます。
ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。
/PAGE修飾子は/OUTPUT修飾子とは同時に使用できません。
情報が表示されている時にFind(E1)キーを押すと,
検索文字列を動的に変更することができます。この場合は,引用符は必要ありません。
/NOWRAP修飾子を指定した場合,
はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。
システム対して定義されたキュー属性情報を表示します。
属性は,バッチや出力キューのユーザ定義の属性(たとえば,インクの色など)です。
属性名は,DEFINE/CHARACTERISTICコマンドで作成します。INITIALIZE /QUEUE,
SET QUEUE, START/QUEUEの各コマンドに/CHARACTERISTICS修飾子を指定すると,
作成した属性名をキューに設定できます。また,PRINT,SUBMIT,
SET ENTRY の各コマンドに /CHARACTERISTICS修飾子を指定すれば,
特定のジョブに対して設定することもできます。
ファイル指定にワイルドカード文字は使用できません。
部分的なファイル指定(たとえば,ディレクトリだけ)を指定した場合,
SHOWという省略時のファイル名と,
LISという省略時のファイル・タイプが使用されます。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合は,何も出力されません。
システムで定義されたフォームの情報を表示します。
フォームは,プリント・ジョブで使用する用紙のサイズとタイプ,
およびテキストのレイアウトを定義します。
システムで使用できるフォームを調べるには,SHOW QUEUE/FORMコマンドを使用します。
1つまたは複数のキューで使用できるフォームを調べるには,
SHOW QUEUEコマンドに /FULL修飾子を指定します。
フォーム名は,DEFINE/FORMコマンドで作成します。
プリント・ジョブ用に特定のフォームを指定するには,
PRINTコマンドまたはSET ENTRYコマンドで/FORM修飾子を使用します。
フォームをキューに割り当てるには,INITIALIZE/QUEUE,SET QUEUE,
または START/QUEUEコマンドを使用します。
ファイル指定にワイルドカード文字は使用することはできません。
部分的なファイル指定(たとえば,ディレクトリだけ)を指定した場合は,
SHOWという省略時のファイル名と,
LISという省略時のファイル・タイプが使用されます。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合は,何も出力されません。
キューマネージャの情報を表示します。
キュー・マネージャ・プロセスが動作していない場合,
そのキュー・マネージャに対して現在の記憶位置ノード名は表示されません。
キュー・マネージャの状態は,次のいずれかです。
修飾子
会計情報
動的メモリの使用状況
特権
クォータ
シェルビング
サブプロセス
/NOOUTPUT
/NOPAGE (省略時の設定)
CLEAR_SCREEN
ページモードで表示(毎回画面を消去する)
SCROLL
スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない)
SAVE[=n]
nページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能)
キー・シーケンス 説明
Up arrow key, Ctrl/B 1行スクロールアップ
Down arrow key 1行スクロールダウン
Left arrow key 1カラム左シフト
Right arrow key 1カラム右シフト
Find (E1) 文字列検索を起動
Insert Here (E2) 半画面右シフト
Remove (E3) 半画面左シフト
Select (E4) 80/132カラム切替え
Prev Screen (E5) 前ページに移動
Next Screen (E6), Return, Enter, Space
次ページに移動
F10, Ctrl/Z
終了(ユーティリティによっては異なる)
Help (F15) ヘルプ・テキストを表示
Do (F16)
最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の切り替え
Ctrl/W 再表示
/NORIGHTS
/NOWRAP (省略時の設定)
例
$ SHOW PROCESS OCALA::MALIK
14-DEC-1998 15:35:19.39 User: MALIK Process ID: 28200364
Node: OCALA Process name: MALIK
Terminal: RTA5:
User identifier: [VMS,MALIK]
Base priority: 4
Default file spec: WORK5:[MALIK]
Devices allocated: RTA5:
MALIKというユーザが,SHOW PROCESSコマンドを実行した例です。
ノードOCALA上のプロセスについて,以下のような簡単な情報を表示しています。
SHOW PROCESSコマンドの入力された日時
ユーザ名
プロセス識別番号(PID)
ノード名
プロセス名
論理名SYS$INPUTに割り当てられた装置名
利用者識別コード(UIC)
基本の実行優先順位
省略時の装置(同じノード上のプロセスに対してのみ)
省略時のディレクトリ(現在のプロセスに対してのみ)
プロセスに割り当てられた装置,およびマウントされているボリューム
$ SHOW PROCESS/ACCOUNTING
14-DEC-1998 14:48:01.31 User: MALIK Process ID: 28200364
Node: OCALA Process name: "MALIK"
Accounting information:
Buffered I/O count: 4878 Peak working set size: 844
Direct I/O count: 1284 Peak virtual size: 1176
Page faults: 6100 Mounted volumes: 0
Images activated: 22
Elapsed CPU time: 0 00:01:20.51
Connect time: 0 04:06:03.75
このSHOW PROCESSコマンドは,プロセスの会計情報を表示しています。
Peak working set sizeとPeak virtual sizeの値は,
VAX上では512バイトのページ数であり,Alpha上ではページレット数です。
$ SHOW PROCESS/PRIVILEGES
14-DEC-1998 14:59:28.53 User: MALIK Process ID: 28200364
Node: OCALA Process name: "MALIK"
Process privileges:
GROUP may affect other processes in same group
TMPMBX may create temporary mailbox
NETMBX may create network device
Process rights identifiers:
INTERACTIVE
DIALUP
プロセスの現在の特権を表示しています。
$ SHOW PROCESS/QUOTAS
14-DEC-1998 15:00:28.79 User: MALIK Process ID: 28200364
Node: OCALA Process name: "MALIK"
Process Quotas:
Account name: VMS
CPU limit: Infinite Direct I/O limit: 6
Buffered I/O byte count quota: 17904 Buffered I/O limit: 6
Timer queue entry quota: 10 Open file quota: 31
Paging file quota: 24945 Subprocess quota: 8
Default page fault cluster: 64 AST limit: 14
Enqueue quota: 30 Shared file limit: 9
Max detached processes: 11 Max active jobs: 14
この例は,クォータ値と限界値を表示しています。Paging file quotaの値は,
VAX上では512バイトのページ数であり,Alpha上ではページレット数です。
$ SHOW PROCESS/SUBPROCESSES
14-DEC-1998 15:44:59.39 User: MALIK Process ID: 28200364
Node: OCALA Process name: "MALIK_1"
Processes in this tree:
MALIK
MALIK_1 (*)
MALIK_2
現在のプロセス・ツリーを表示しています。
現在のプロセスはアスタリスク(*)で示されます。
現在のプロセスの親プロセス,およびサブプロセスが示されています。
$ SHOW PROCESS/CONTINUOUS FRED
Process FRED 12:26:53
State CUR Working set 269
Cur/base priority 8/4 Virtual memory 1713
Current PC 7FFEE07E CPU time 00:00:13.82
Current PSL 03C00000 Direct I/O 246
Current user SP 7FF785A4 Buffered I/O 646
PID 226006C0 Page faults 3417
UIC [VMS,FRED] Event flags C8000007
C0000000
SYS$SYSROOT:[SYSEXE]SHOW.EXE
この例では/CONTINUOUS修飾子を指定しているので,
プロセスFREDに関する情報は連続的に更新されます。
VAXではVirtual memoryが,AlphaではVirtual pagesが表示されます。
いずれも,CPU固有のページ数として使用される仮想メモリを示します。
Working setの値も,CPU固有のページ数です。
$ SHOW PROCESS/MEMORY
14-DEC-1998 14:59:04.48 User: MALIK Process ID: 28200364
Node: OCALA Process Name: "MALIK"
Process Dynamic Memory Area
Current Size (bytes) 25600 Current Total Size (pages) 50
Free Space (bytes) 22698 Space in Use (bytes) 2902
Size of Largest Block 22496 Size of Smallest Block 15
Number of Free Blocks 7 Free Blocks LEQU 32 Bytes 3
現在のプロセスMALIKの,動的メモリ領域の使用状況を表示しています。
Current size
各動的メモリ領域の現在のサイズを,VAXではバイトおよびページ単位で,
Alphaでは512バイトのページレット単位で示します。
Free space
各動的メモリ領域の空き領域を示します。
Space in use
各領域から現在割り当てられている領域を示します。
Largest block
各プール領域の,最大連続領域のサイズを示します。
Smallest block
各プール領域の,最小空きブロックのサイズを示します。
Free blocks
各プール領域の,空きブロックの総数を示します。
プール断片化のめやすになります。
Blocks LEQU 32 (VAXの場合) Blocks LEQU 64 (Alphaの場合)
VAXでは32バイト以下の,Alphaでは64バイト以下の,空きブロック数を示します。
このような小さな空きブロックに割り当てが行われることはほとんどありませんので,
この値も断片化のめやすになります。
$ SHOW PROCESS OCALA::MALIK
14-DEC-1998 15:35:19.39 User: MALIK Process ID: 28200364
Node: OCALA Process name: MALIK
Terminal: RTA5:
User identifier: [VMS,MALIK]
Base priority: 4
Default file spec: WORK5:[MALIK]
Devices allocated: RTA5:
ノードOCALAのプロセスMALIKの情報の基本的な概略が表示されています。
$ SHOW PROCESS/SHELVING SMITH
15-JUNE-1998 10:07:25.11 User: SMITH Process ID: 20206A50
Node: BANANA Process name: "SMITH"
Auto-unshelve: on
このSHOW PROCESSコマンドは,
プロセスSMITHが自動的にファイルをアンシェルブすることを示しています。
$ SHOW PROCESS/DUMP SMITH
31-DEC-1998 10:38:32.48 User: SMITH Process ID: 20C0011B
Node: AAAAAA Process name: "_RTA1:"
Image Dump: on
この例のSHOW PROCESSコマンドは,回復不能なエラーによりイメージが終了した時,
プロセスSMITHによりSYS$LOGIN:(イメージ名).DMPというファイル(ここで,
イメージ名はファイル名と同一)にアドレス空間の内容が書き込まれることを示します。
SHOW PROTECTION
フォーマット
SHOW PROTECTION
説明
ターミナル・セッションまたはバッチ・ジョブ中に作成される,
すべての新しいファイルに適用される現在の省略時のファイル保護を表示します。
SET PROTECTION/DEFAULTコマンドを使用すると,
任意の時点で省略時の保護を変更できます。
例
$ SHOW PROTECTION
SYSTEM=RWED, OWNER=RWED, GROUP=RE, WORLD=NO ACCESS
$ SET PROTECTION=(GROUP:RWED,WORLD:RE)/DEFAULT
$ SHOW PROTECTION
SYSTEM=RWED, OWNER=RWED, GROUP=RWED, WORLD=RE
最初のSHOW PROTECTIONコマンドは,
現在の省略時におけるファイル保護設定の表示を要求しています。
次のSET PROTECTION/DEFAULTコマンドは,
同じグループの他のユーザに適用されるファイル・アクセスと,
その他のシステム・ユーザに適用されるファイル・アクセスを変更します。
次のSHOW PROTECTIONコマンドは,変更後の省略時ファイル保護設定を表示しています。
SHOW QUEUE
フォーマット
SHOW QUEUE [キュー名]
パラメータ
説明
SHOW QUEUEコマンドは,バッチ・キューのおよび出力キューの名前,
タイプ,状態,および属性を表示します。
またキューに入っているジョブについての情報も表示します。
修飾子を指定せずにSHOW QUEUEコマンドを入力すると,OpenVMSシステムは,
指定したすべてのキューの名前,タイプ,状態,
およびそれらのキューに入っているジョブについての情報をリストします。
SHOW QUEUEコマンドは,/BRIEF修飾子を省略時の設定と仮定します。
修飾子
EXECUTING
次の状態のジョブを表示します。
ABORTING STALLED
EXECUTING STARTING
PRINTING SUSPENDED
PROCESSING
HOLDING
保留状態のジョブ。ジョブが無期限にキューに保持されていることを示します。
PENDING
待ち状態のジョブ。ジョブが実行の順番待ちをしている状態を示します。
RETAINED
実行後もキューに保持されているジョブ。
ジョブは完了しているが,キューに残っている状態を示します。
TIMED_RELEASE
指定時刻まで保留されているジョブ。
指定時刻に実行するために,キューに保留されている状態を示します。
PRINTER プリント・キューのジョブ
SERVER サーバ・キューのジョブ
TERMINAL ターミナル・キューのジョブ
/NOOUTPUT
/NOPAGE (省略時の設定)
CLEAR_SCREEN
ページモードで表示(毎回画面を消去する)
SCROLL
スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない)
SAVE[=n]
nページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能)
キー・シーケンス 説明
Up arrow key, Ctrl/B 1行スクロールアップ
Down arrow key 1行スクロールダウン
Left arrow key 1カラム左シフト
Right arrow key 1カラム右シフト
Find (E1) 文字列検索を起動
Insert Here (E2) 半画面右シフト
Remove (E3) 半画面左シフト
Select (E4) 80/132カラム切替え
Prev Screen (E5) 前ページに移動
Next Screen (E6), Return, Enter, Space
次ページに移動
F10, Ctrl/Z
終了(ユーティリティによっては異なる)
Help (F15) ヘルプ・テキストを表示
Do (F16)
最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の切り替え
Ctrl/W 再表示
/NOWRAP (省略時の設定)
例
$ SHOW QUEUE/ALL/BY_JOB_STATUS=pending
Printer queue KLEE$LCA0, stopped, mounted form DEFAULT
/BASE_PRIORITY=4 /DEFAULT=(FEED,FORM=ELITE (stock=DEFAULT))
/OWNER=[SYSTEM] /PROTECTION=(S:M,O:D,G:R,W:S)
Entry Jobname Username Blocks Status
----- ------- -------- ------ ------
2045 APPLICA MARTIN 102 Pending
Batch queue SYS_TEX, available, on NODE22::
/BASE_PRIORITY=3 /JOB_LIMIT=25 /OWNER=[SYSTEM]
/PROTECTION=(S:M,O:D,G:R,W:S)
Entry Jobname Username Status
----- ------- -------- ------
1388 CHAPTER1.JOB MARTIN Pending
Generic batch queue CLUSTER_BATCH
/GENERIC=(HMSCMS_BATCH,NODE22_BATCH) /OWNER=[SYSTEM]
/PROTECTION=(S:M,O:D,G:R,W:S)
Entry Jobname Username Status
----- ------- -------- ------
936 no privilege Pending
.
.
.
このSHOW QUEUEコマンドは,待ち状態のジョブを持つキューだけを表示しています。
/ALL修飾子で,待ち状態のジョブをすべての表示するようにしています。
エントリ936のジョブ情報は表示されていないことに注意してください。
自分と同じグループのすべてのジョブを表示するには,GROUP特権が必要です。
また,すべてのグループのすべてのジョブを表示するには,OPER特権が必要です。
$ SHOW QUEUE/FULL ARMADA*
Batch queue ARMADA_BATCH, idle, on ARMADA::
/AUTO_START_ON=(ARMADA::) /BASE_PRIORITY=3 /JOB_LIMIT=3
/OWNER=[SYSTEM] /PROTECTION=(S:M,O:D,G:R,W:S)
Printer queue ARMADA$PRINT, stopped, on ARMADA::LPA0,
mounted form DEFAULT
/BASE_PRIORITY=4 /DEFAULT=(FEED,FORM=ELITE (stock=DEFAULT))
/OWNER=[SYSTEM] /PROTECTION=(S:E,O:D,G:R,W:W)
Entry Jobname Username Blocks Status
----- ------- -------- ------ ------
605 SET TELLER 140 Pending (queue stopped)
Submitted 21-DEC-1998 16:14 /FORM=ELITE (stock=DEFAULT)
/PRIORITY=200
File: _$5$DUA1:[TELLER]SET.CLD;5
606 CLOSE TELLER 140 Pending (queue stopped)
Submitted 21-DEC-1998 16:16 /FORM=DEFAULT /PRIORITY=200
File: _$5$DUA1:[TELLER]CLOSE.TXT;2
Printer queue ARMADA$PRINTER_1, idle, on ARMADA::TTA3,
mounted form DEFAULT
<Printer queue on node ARMADA for a LN03R printer>
/BASE_PRIORITY=4 /DEFAULT=(FEED,FORM=DEFAULT) /LIBRARY=SMU$DEVCTL
Lowercase /OWNER=[SYSTEM] /PROCESSOR=CPS$SMB
/PROTECTION=(S:M,O:D,G:R,W:S) /SEPARATE=(FLAG)
このSHOW QUEUEコマンドは,
コマンドを発行したユーザの現在のすべてのジョブ・エントリに関する情報を表示します。
キューに関する完全な情報,それらのキュー内のジョブ,
ジョブに関係するファイルについて表示されます。
$ SHOW QUEUE/SUMMARY
Batch queue HMSCMS_BATCH, available, on HMSCMS::
Job summary: 1 executing, 5 holding
Server queue NM$QUE01, available, on NODE22::, mounted form DEFAULT
Job summary: 2 executing
Generic server queue NM$QUEUE
Job summary: 1 timed release
Batch queue PIZZA_BATCH, idle, on PIZZA::
Job summary: queue is empty
Batch queue NODE22_BATCH, available, on NODE22::
Job summary: 1 executing, 1 timed release
Printer queue ARMADA$PRINT, stopped, on ARMADA::LPA0, mounted
form DEFAULT
Job summary: 8 pending (565 blocks)
Terminal queue ALLBQ, stopped, on KATYA::TTA2, mounted form DEFAULT
Job summary: 2 pending (445 blocks)
.
.
.
このSHOW QUEUEコマンドは,すべてのキューと,
そのキューに登録されているジョブの総数を表示します。
$ SHOW QUEUE DOC$LN03
Server queue DOC$LN03, stopped, on NEWTON::, mounted form DEFAULT
Entry Jobname Username Blocks Status
-- --- --- -- --
436 DOCPLAN HERSHEY 8 Retained until 11-JAN-1998 16:56
%JBC-F-JOBABORT, job aborted during execution
Completed 11-JAN-1998 15:56 on queue DOC$LN03
この表示には,保持ジョブが終了した日時と,それを実行したキューが含まれています。
ジョブをキューに保持する条件を指定するためには,PRINT,SUBMIT,
または SET ENTRYコマンドに /RETAIN修飾子を指定します。
この例では,ジョブの終了後1時間の間,ジョブを保持するように設定しています。
キューのジョブ保持ポリシーによって,16時56分にジョブがキューから削除されます
(/RETAIN修飾子についての詳細は,
PRINT,
SUBMIT,または
SET ENTRYコマンドの説明を参照してください)。
SHOW QUEUE/CHARACTERISTICS
フォーマット
SHOW QUEUE/CHARACTERISTICS
[属性名]
パラメータ
説明
SHOW QUEUE/CHARACTERISTICSコマンドは,
システムに定義された属性名および属性の数を表示します。
特定のキューに関連した属性を調べるには,
SHOW QUEUEコマンドに /FULL修飾子を指定します。
修飾子
/NOOUTPUT
例
$ SHOW QUEUE/CHARACTERISTICS
Characteristic name Number
------------------- ------
BLUEINK 6
BROWNINK 25
COLOR_CHART 1
REDINK 0
TEXMAC_JOB 2
このSHOW QUEUE/CHARACTERISTICコマンドは,
システムで定義されたすべての属性を表示します。
$ SHOW QUEUE/CHARACTERISTICS *INK
Characteristic name Number
------------------- ------
BLUEINK 6
BROWNINK 25
REDINK 0
この SHOW QUEUE/CHARACTERISTICコマンドは,
文字列INKで終わる属性名とその番号を表示します。
SHOW QUEUE/FORM
フォーマット
SHOW QUEUE/FORM [フォーム名]
パラメータ
説明
SHOW QUEUE/FORMコマンドは,システムに定義されたフォームの名前と数を表示します。
フォームの属性を表示するには,/FULL修飾子を使用します。
修飾子
/NOOUTPUT
例
$ SHOW QUEUE/FORM DEFAULT
Form name Number Description
--------- ------ -----------
DEFAULT 0 System-defined default
このSHOW QUEUE/FORMコマンドは,省略時のフォームを表示します。
$ SHOW QUEUE/FORM LN01*
Form name Number Description
--------- ------ -----------
LN01_LANDSCAPE (stock=DEFAULT) 105 132 by 66 (landscape)
LN01_LANDSCAPE_INDENTED (stock=DEFAULT)
107 132 by 65 (landscape)
LN01_PORTRAIT (stock=DEFAULT) 106 80 by 60 (portrait)
このSHOW QUEUE/FORMコマンドは,文字列LN01で始まるすべてのフォーム名を,
ストックも含めて表示します。
フォーム名,フォームごとのストック,フォーム番号,フォームの概要が表示されます。
$ SHOW QUEUE/FORM/FULL
Form name Number Description
--------- ------ -----------
132_51_STD (stock=DEFAULT) 102 132 by 51 (standard short)
/LENGTH=51 /MARGIN=(BOTTOM=6)/STOCK=DEFAULT /TRUNCATE
/WIDTH=132
40_66_STD (stock=DEFAULT) 103 40 by 66 (standard labels)
/LENGTH=66 /MARGIN=(BOTTOM=6)/STOCK=DEFAULT /WIDTH=40
BLUE_PAPER_STOCK (stock=DIGITAL_8X11_STOCK1412TEA)
22222 blue paper, DEC order# 22222
/LENGTH=66 /MARGIN=(BOTTOM=6)/STOCK=DIGITAL_8X11_STOCK1412TEA
/TRUNCATE /WIDTH=80
DEFAULT 0 System-defined default
/LENGTH=66 /MARGIN=(BOTTOM=6)/STOCK=DEFAULT /TRUNCATE
/WIDTH=132
LN01_LANDSCAPE (stock=DEFAULT) 105 132 by 66 (landscape)
/LENGTH=66 /STOCK=DEFAULT /WIDTH=132
LN01_LANDSCAPE_INDENTED (stock=DEFAULT)
107 132 by 65 (landscape)
/LENGTH=65 /SETUP=(LN01_TOP_MARGIN_150) /STOCK=DEFAULT
/WIDTH=132
LN01_PORTRAIT (stock=DEFAULT) 106 80 by 60 (portrait)
/LENGTH=60 /SETUP=(LN01_PORTRAIT) /STOCK=DEFAULT /WIDTH=80
MEMO (stock=DEFAULT) 110 LN03 indented memo format
/LENGTH=64 /MARGIN=(TOP=2,LEFT=5) /STOCK=DEFAULT /TRUNCATE
/WIDTH=80
このSHOW QUEUE/FORMコマンドは,
すべてのフォーム・タイプとストックの名前を表示します。
/FULL修飾子を指定しているので,
各フォーム・タイプのイメージ・サイズも表示されます。
SHOW QUEUE/MANAGERS
フォーマット
SHOW QUEUE/MANAGERS [キュー・マネージャ名]
パラメータ
説明
SHOW QUEUE/MANAGERSコマンドは,
システムまたはOpenVMS Cluster上のキュー・マネージャに関する情報を表示します。
コマンドは,省略時の設定として/BRIEF修飾子を仮定し,
キュー・マネージャごとに名前,状態,
およびプロセス・ノード名を含む1行の説明を表示します。
/FULL修飾子は,次の情報を表示します。
状態 | 説明 |
---|---|
Start pending | キュー・マネージャ・プロセスは起動しているが, 実行できるノードがクラスタに入るのを待機中。 |
Starting | START/QUEUE/MANAGERコマンド, またはクラスタ内の他のノードからのフェールオーバの結果,起動中。 |
Running | 実行中。 |
Failing over | クラスタ内の別のノードへフェールオーバ中。 |
Stopping | 停止中。 |
Stopped | 停止中。START/QUEUE/MANAGERコマンドを実行するまで起動しない。 |
$ SHOW QUEUE/MANAGERS/FULL Master file: SYS$COMMON:[SYSEXE]QMAN$MASTER.DAT; Queue manager BATCHQ_MANAGER, running, on BBBBBB:: /ON=(BBBBBB, AAAAAA, CCCCCC, EEEEEE, *) Database location: DISK1:[QUEUES] Queue manager PRINTQ_MANAGER, starting, on AAAAAA:: /ON=(AAAAAA, BBBBBB, CCCCCC, EEEEEE, *) Database location: DISK2:[QUEUES] Queue manager SYS$QUEUE_MANAGER, running, on FFFFFF:: /ON=(FFFFFF, EEEEEE, CCCCCC, BBBBBB, AAAAAA, *) Database location: DISK1:[QUEUES] Queue manager TRANSFER_MANAGER, stopped /ON=(AAAAAA, BBBBBB, EEEEEE) Database location: DISK1:[TRANSFER]このSHOW QUEUE/MANAGERS/FULLコマンドは, システムまたはクラスタ内のすべてのキュー・マネージャの全情報を表示します。
$ SHOW QUEUE/MANAGERS Queue manager BATCHQ_MANAGER, running, on BBBBBB:: Queue manager PRINTQ_MANAGER, starting, on AAAAAA:: Queue manager SYS$QUEUE_MANAGER, running, on FFFFFF:: Queue manager TRANSFER_MANAGER, stoppedこのSHOW QUEUE/MANAGERSコマンドは,キュー・マネージャの情報を簡略表示します。 /BRIEFは省略時の設定なので,指定されていません。
$ SHOW QUEUE/MANAGERS/FULL SYS$QUEUE_MANAGER Master file: SYS$COMMON:[SYSEXE]QMAN$MASTER.DAT; Queue manager SYS$QUEUE_MANAGER, running, on FFFFFF:: /ON=(FFFFFF, EEEEEE, CCCCCC, BBBBBB, AAAAAA, *) Database location: DISK1:[QUEUES]このSHOW QUEUE/MANAGERS/FULL SYS$QUEUE_MANAGERコマンドは, 指定したキュー・マネージャに関する情報を表示しています。
特定のディスク上で特定のユーザに対して使用が許可されている, 現在のディスク・クォータを表示します。 このコマンドが表示する情報には,使用可能な領域のサイズと, 許可されている超過量も含まれます。
他のユーザのクォータを表示するには, クォータ・ファイルに対する読み込み(R)アクセス権が必要です。
SHOW QUOTA
$ SHOW QUOTA User [360,010] has 2780 blocks used, 7220 available, of 10000 authorized and permitted overdraft of 500 blocks on DISK$このSHOW QUOTAコマンドは,現在のユーザに対して,現在の省略時のディスク上での, 使用可能なディスク領域のサイズ,使用済みのディスク領域のサイズ, 未使用のディスク領域のサイズを表示します。 この例では,許可されている超過量は500ブロックです。
$ SHOW QUOTA /USER=[360,007]/DISK=XXX1: %SYSTEM-F-NODISKQUOTA, no disk quota entry for this UICこのSHOW QUOTAコマンドは, [360,007]というUICを持つユーザに対しては, XXX1という装置にはディスク・クォータが割り当てられていないことを示しています。
$ SHOW QUOTA /USER=[360,111] User [360,111] has 27305 blocks used, 2305 OVERDRAWN, of 25000 authorized and permitted overdraft of 4000 blocks on DISK$このSHOW QUOTAコマンドは,クォータを超過したユーザを示しています。
マルチブロック数,マルチバッファ数,ネットワーク転送サイズ, プロローグ・レベル,拡張サイズの,現在の省略時の値を表示します。
SHOW RMS_DEFAULT
SHOW RMS_DEFAULTコマンドは,順編成ファイルの3つのクラス (ディスク,磁気テープ,ユニット・レコード)の値を含め, ファイル・タイプごとのマルチバッファ数値をリストします。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合は,何も出力されません。
$ SHOW RMS_DEFAULT MULTI- | MULTIBUFFER COUNTS | NETWORK BLOCK | Indexed Relative Sequential | BLOCK COUNT | Disk Magtape Unit Record | COUNT Process 0 | 0 0 0 0 0 | 0 System 16 | 0 0 0 0 0 | 8 Prolog Extend Quantity Process 0 0 System 0 0このSHOW RMS_DEFAULTコマンドは,システム・マルチブロック数が16であり, ネットワーク・ブロック数が8であることを示しています。 これらの値は典型的な値です。
保護オブジェクトの名前,クラス,およびプロファイルを表示します。
SHOW SECURITY オブジェクト名
/CLASS修飾子は,オブジェクト名がメンバーとして属するクラスを指定します。 クラスがDEVICEであり,オブジェクトが(ボリュームが外部ボリュームでなく) Files-11としてマウントされているディスク装置である場合, 装置プロファイルおよびボリューム・プロファイルの両方が表示されます。
/CLASS以外のすべての修飾子は,ファイルだけに適用されます。
保護オブジェクトについての詳細は, 『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。
時刻指定についての詳細は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
UICは,『OpenVMS Guide to System Security』に説明されている, 標準的なUIC形式を使用して指定します。
CAPABILITY
COMMON_EVENT_CLUSTER DEVICE FILE GROUP_GLOBAL_SECTION ICC_ASSOCIATION |
LOGICAL_NAME_TABLE
QUEUE RESOURCE_DOMAIN SECURITY_CLASS SYSTEM_GLOBAL_SECTION VOLUME |
時刻指定についての詳細は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
$ SHOW SECURITY LNM$SYSTEM_TABLE /CLASS=LOGICAL_NAME_TABLE LNM$SYSTEM_TABLE object of class LOGICAL_NAME_TABLE Owner: [SYSTEM] Protection: (System: RWC, Owner: RWC, Group: R, World: R) Access Control List: (IDENTIFIER=[USER,SVENSEN],ACCESS=CONTROL)この例は,オブジェクトの機密エレメントを表示する典型的な例です。 論理名テーブル(LNM$SYSTEM_TABLE)が,機密エレメント所有者,保護コード, ACLとともに表示されています。
$ SHOW SECURITY/CLASS=DEVICE $99$DUA22 _$99$DUA22: object of class DEVICE Owner: [SALES,TSUTTER] Protection: (System: RWPL, Owner: RWPL, Group: R, World) Access Control List: <empty> RES17SEP object of class VOLUME Owner: [FEAST,FY93] Protection: (System: RWCD, Owner: RWCD, Group: RWCD, World: RWCD) Access Control List: <empty> $ SHOW DEVICE $99$DUA22 Device Device Error Volume Free Trans Mnt Name Status Count Label Blocks Count Cnt $99$DUA22: (KUDOS) Mounted 0 RES17SEP 649904 1 2この例は,ディスクの機密プロファイルを表示しています。 ディスク$99$DUA22の情報とともに, マウントされているボリュームRES127SEPの情報も表示されています。 次の SHOW DEVICEコマンドでボリュームがマウントされていることを確認しています。
$ SHOW SECURITY LOGICAL_NAME_TABLE /CLASS=SECURITY_CLASS LOGICAL_NAME_TABLE object of class SECURITY_CLASS Owner: [SYSTEM] Protection: (System: RWCD, Owner: RWCD, Group: R, World: R) Access Control List: <empty> Template: GROUP Owner: [SYSTEM] Protection: (System: RWCD, Owner: R, Group: R, World: R) Access Control List: <empty> Template: JOB Owner: [SYSTEM] Protection: (System: RWCD, Owner: RWCD, Group, World) Access Control List: <empty> Template: DEFAULT Owner: [SYSTEM] Protection: (System: RW, Owner: RW, Group: R, World: R) Access Control List: <empty>この例は,機密クラス・オブジェクトの特殊な例を示しています。 機密クラス・オブジェクトLOGICAL_NAME_TABLE が機密プロファイルとともに表示され, さらに3つのテンプレートが表示されています。
$ SHOW SECURITY * /CLASS=SECURITY_CLASS SECURITY_CLASS object of class SECURITY_CLASS Owner: [SYSTEM] Protection: (System: RWCD, Owner: RWCD, Group: R, World: R) Access Control List: <empty> LOGICAL_NAME_TABLE object of class SECURITY_CLASS Owner: [SYSTEM] Protection: (System: RWCD, Owner: RWCD, Group: R, World: R) Access Control List: <empty> . . .この例は,現在登録されているすべての機密クラスを表示しています。 アスタリスク(*)が使用されているので,他のワイルドカード文字は使用できません。 機密クラスの機密プロファイルが表示されています。 ただし,テンプレートは表示されません。
プロセスの現在の状態を表示します。
SHOW STATUS
SHOW STATUSで表示される情報は,Ctrl/T機能で表示される情報と似ています (詳細はSET CONTROLコマンドを参照してください)。
$ SHOW STATUS Status on 14-DEC-1998 12:56:48.68 Elapsed CPU : 0 00:00:55.02 Buff. I/O : 5117 Cur. ws. : 300 Open files : 1 Dir. I/O : 458 Phys. Mem. : 162 Page Faults : 8323このSHOW STATUSコマンドは,現在のプロセス状態を表示しています。
指定されたシンボルの値を表示します。
SHOW SYMBOL [シンボル名]
/LOCALおよび/GLOBAL修飾子は,検索順序を上書きします。
$ SHOW SYMBOL PURGE PURGE = "PURGE/KEEP=2"この例では,PURGEというシンボル名の現在の値を表示しています。 コマンド・インタプリタは, まず現在のコマンド・レベルのローカル・シンボル・テーブルを検索し, 次にその前のコマンド・レベルのローカル・シンボル・テーブルを検索し, そして最後にグローバル・シンボル・テーブルを検索します。等号記号(=)1つは, このPURGEというシンボル名がローカル・シンボルであることを示しています。
$ SHOW SYMBOL/GLOBAL/ALL TIME == "SHOW TIME" LOG == "@LOG" $RESTART == "FALSE" $SEVERITY == "1" $STATUS == "%X00000001"この例では,グローバル・シンボル・テーブルに定義されている, すべてのシンボルを表示します。 システムが管理している$RESTART,$STATUS,$SEVERITYというシンボルも表示されます。
$ SHOW SYMBOL/LOCAL TIME %DCL-W-UNDSYM, undefined symbolこの例では,ローカル・シンボル・テーブルからTIMEというシンボルを検索しています。 応答は,TIMEに値が与えられていないことを示しています。
現在のプロセスの情報を表示します。
SHOW SYSTEM
マシンがマルチプロセッサかどうかも,チェックされます。 次の条件を満たす場合は,マシンはマルチプロセッサと見なされます。
マシンがマルチプロセッサである場合, SHOW SYSTEMコマンドにはマルチプロセッシング環境に関する情報が含まれます。 各プロセスの現在の実行状態(CURシンボルで示される)から, どのプロセッサで実行中かがわかります。 これは,CURシンボルの横の数値で示されます。
SHOW SYSTEMコマンドは,システムの処理を停止させずに, システム上のプロセスをチェックします。 つまり,SHOW SYSTEMコマンドが表示するデータを収集する間に, プロセス情報が変化することがあります。 その結果,SHOW SYSTEMコマンドの表示は一貫性が欠けることがあります。 たとえば,同じCPUでCUR状態をスケジューリングする 2つのプロセスが表示されることがあります。
/SEARCH修飾子を指定せずに/EXACT修飾子を指定した場合, "Findキー"(E1)を押すと文字列検索が有効になります。
カーネル・スレッドについての詳細は, 『OpenVMS Programming Concepts Manual』を参照してください。
ファイル指定にワイルドカード文字は使用できません。 部分的なファイル指定(たとえば,ディレクトリだけ)を指定した場合, SHOWという省略時のファイル名と, LISという省略時のファイル・タイプが使用されます。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合は,何も出力されません。
次のキーワードを指定できます。
CLEAR_SCREEN | ページモードで表示(毎回画面を消去する) |
SCROLL | スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない) |
SAVE[=n] | nページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能) |
/PAGE=SAVE修飾子を指定すると最大5画面(最大255カラムまで)分の履歴を保存できます。 ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。
キー・シーケンス | 説明 |
---|---|
Up arrow key, Ctrl/B | 1行スクロールアップ |
Down arrow key | 1行スクロールダウン |
Left arrow key | 1カラム左シフト |
Right arrow key | 1カラム右シフト |
Find (E1) | 文字列検索を起動 |
Insert Here (E2) | 半画面右シフト |
Remove (E3) | 半画面左シフト |
Select (E4) | 80/132カラム切替え |
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F10, Ctrl/Z | 終了(ユーティリティによっては異なる) |
Help (F15) | ヘルプ・テキストを表示 |
Do (F16) | 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の切り替え |
Ctrl/W | 再表示 |
/PAGE修飾子は/OUTPUT修飾子とは同時に使用できません。
/CLUSTER修飾子とともに/NOPROCESS修飾子を使用した場合は, クラスタ上で使用可能な1つあるいは複数のノードが, それぞれの稼動時間とオペレーティング・システムのバージョンとともに表示されます。
プロセス名の中に,ワイルドカード文字のアスタリスク(*)およびパーセント記号(%) を使用することができます。
情報が表示されている時にFind(E1)キーを押すと, 検索文字列を動的に変更することができます。この場合は,引用付は必要ありません。
CEF (Common event flag wait) | COLPG (Collided page wait) |
COM (Computable) | COMO (Computable but outswapped) |
CUR (Current) | FPG (Free pagewait) |
HIB (Hibernating) | HIBO (Hibernating and outswapped) |
LEF (Local event flag wait) | LEFO (Local event flag wait and outswapped) |
MUTEX [1] (Miscellaneous wait) | PFW (Page fault wait) |
PSXFR (POSIX fork wait) | RWAST (AST wait) |
RWBRK (Waiting for BROADCAST to finish) | RWCAP (CPU capability required) |
RWCLU (Cluster transition wait) | RWCSV (Cluster server) |
RWIMG (Image activation lock) | RWLCK (Lock ID database) |
RWMBX (Mailbox full) | RWMPB (Modified page writer busy) |
RWMPE (Modified page list empty) | RWNPG (Nonpaged pool) |
RWPAG (Paged pool) | RWPFF (Page file full) |
RWQUO (Pooled quota) | RWSCS (SCS wait) |
RWSWP (Swapfile spacelist empty) | SUSP (Suspended) |
SUSPO (Suspended and outswapped) | |
[1] RW*が出力されない場合は,MUTEXが出力されます。 |
/NOWRAP修飾子を指定した場合, はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。
$ SHOW SYSTEM OpenVMS V7.2 on node KRYPTN 14-DEC-1998 17:45:47:78 Uptime 2 21:53:59 Pid Process Name State Pri I/O CPU Page flts Pages 27400201 SWAPPER HIB 16 0 0 00:29:52.05 0 0 27401E03 DOCBUILD LEF 4 37530 0 00:05:47.62 96421 601 27402604 BATCH_789 LEF 4 3106 0 00:00:48.67 4909 2636 B 27401C05 BATCH_60 LEF 6 248 0 00:00:06.83 1439 1556 B 27400207 ERRFMT HIB 8 6332 0 00:00:41.83 89 229 27400208 CACHE_SERVER HIB 16 2235 0 00:00:05.85 67 202 27400209 CLUSTER_SERVER HIB 8 4625 0 00:22:13.28 157 448 2740020C JOB_CONTROL HIB 10 270920 0 01:07:47.88 5163 1384 2740020D CONFIGURE HIB 9 125 0 00:00:00.53 104 264 . . . 27400E8D Sir Lancelot LEF 5 226 0 00:00:07.87 4560 697 2740049A Guenevere LEF 4 160 0 00:00:02.69 534 477 27401EA0 BATCH_523 CUR 4 4 17470 0 03:25:49.67 8128 5616 B 274026AF GAWAIN CUR 6 4 14045 0 00:02:03.24 20032 397 274016D5 GAHERIS LEF 6 427 0 00:00:09.28 5275 1384 27401ED6 knight_1 HIB 5 935 0 00:00:10.17 3029 2204 S 274012D7 BATCH_689 LEF 4 49216 0 00:14:18.36 7021 3470 B 274032D9 DECW$MAIL LEF 4 2626 0 00:00:51.19 4328 3087 B 274018E3 SERVER_0021 LEF 6 519 0 00:00:07.07 1500 389 N 274016E8 NMAIL_0008 HIB 4 10955 0 00:00:55.73 5652 151 274034EA MORDRED LEF 4 2132 0 00:00:23.85 5318 452 274022EB S. Whiplash CUR 6 4 492 0 00:00:12.15 5181 459 274018EF DwMail LEF 5 121386 0 00:28:00.97 7233 4094 27401AF0 EMACS$RTA43 LEF 4 14727 0 00:03:56.54 8411 4224 S 27400CF4 TRISTRAM HIB 5 25104 0 00:06:07.76 37407 1923 274020F5 Morgan LEF 7 14726 0 00:02:10.74 34262 1669 27400CF6 mr. mike LEF 9 40637 0 00:05:15.63 18454 463この例では,システム内の全プロセスを表示しています。
ここで表示されている情報は,以下を含んでいます。
SHOW SYSTEMコマンドは,システムを停止させずにプロセス情報を収集します。 この例では, SHOW SYSTEMコマンドが表示データを収集している間にプロセス情報が変化しています。 このため,この例では同一のCPU (CPU ID 6)上で実行中のプロセスが2つ (GAWAINとS.Whiplash)表示されています。
-- swapped out --
$ SHOW SYSTEM /CLUSTER OpenVMS V7.2 on node ALPES 14-DEC-1998 09:09:58.61 Uptime 2 2:27:11 Pid Process Name State Pri I/O CPU Page flts Pages 31E00041 SWAPPER HIB 16 0 0 00:00:02.42 0 0 31E00047 CACHE_SERVER HIB 16 58 0 00:00:00.26 80 36 31E00048 CLUSTER_SERVER CUR 9 156 0 00:00:58.15 1168 90 31E00049 OPCOM HIB 7 8007 0 00:00:33.46 5506 305 31E0004A AUDIT_SERVER HIB 9 651 0 00:00:21.17 2267 22 31E0004B JOB_CONTROL HIB 10 1030 0 00:00:11.02 795 202 . . .この例のSHOW SYSTEMコマンドは,Alphaシステムから発行され, クラスタの全ノード内の全プロセスを表示しています。
$ SHOW SYSTEM /NODE=EON OpenVMS V7.2 on node EON 14-DEC-1998 09:19:15.33 Uptime 2 02:29:07 Pid Process Name State Pri I/O CPU Page flts Pages 36200041 SWAPPER HIB 16 0 0 00:00:12.03 0 0 36200046 ERRFMT HIB 8 263 0 00:00:05.89 152 87 36200047 CACHE_SERVER CUR 16 9 0 00:00:00.26 80 51 36200048 CLUSTER_SERVER CUR 8 94 0 00:00:30.07 340 68 36200049 OPCOM HIB 6 2188 0 00:02:01.04 1999 177 3620004A AUDIT_SERVER HIB 10 346 0 00:00:10.42 1707 72 . . .この例のSHOW SYSTEMコマンドはVAXシステムから発行され, ノードEON上の全プロセスを表示しています。
$ SHOW SYSTEM/NOPROCESS/CLUSTER/FULL OpenVMS V7.2 on node AAAAAA MAY 12, 1998 10:29 AM Uptime 3 16:37:39 DEC 3000 Model 500 OpenVMS V7.0 on node BBBBBB MAY 12, 1998 10:29 AM Uptime 3 12:42:56 DEC 4000 Model 610 OpenVMS V6.2 on node CCCCCC MAY 12, 1998 10:29 AM Uptime 3 16:26:52 MicroVAX 3400 Series OpenVMS V7.1 on node DDDDDD MAY 12, 1998 10:29 AM Uptime 3 16:41:35 DEC 4000 Model 610 OpenVMS V7.2 on node EEEEEE MAY 12, 1998 10:29 AM Uptime 3 16:26:10 VAXstation 3100/GPXこの例では,クラスタ上で使用可能なノードの個々の稼動時間, およびオペレーティング・システムのバージョンのみを表示しています。 これは,/NOPROCESS修飾子がプロセスの表示を禁止するからです。 また,/FULL修飾子は,システムが動作しているハードウェアのタイプも表示します。
$ SHOW SYSTEM/PROCESS=S* OpenVMS V7.2 on node AAAAAA MAY 12, 1998 10:30 AM Uptime 3 12:43:55 Pid Process Name State Pri I/O CPU Page flts Pages 20C00101 SWAPPER HIB 16 0 0 00:00:00.05 0 0 20C0010E SHADOW_SERVER HIB 6 7 0 00:00:00.03 32 4 20C0010F SECURITY_SERVER HIB 10 35 0 00:00:02.16 292 323 20C00110 SMISERVER HIB 9 67 0 00:00:00.20 152 131 20C0011A SMITH CUR 0 4 63 0 00:00:00.29 538 55この例は,文字Sで始まるプロセスのみを表示しています。
$ SHOW SYSTEM/NOHEADING/OUTPUT=SYSPROC.DAT 20C00101 SWAPPER HIB 16 0 0 00:00:00.05 0 0 20C00105 CONFIGURE HIB 10 24 0 00:02:00.86 41 21 20C00107 IPCACP HIB 10 9 0 00:00:00.04 33 43 20C00108 ERRFMT HIB 7 3583 0 00:00:04.31 50 61 20C00109 CACHE_SERVER HIB 16 3 0 00:00:00.02 27 35 20C0010A CLUSTER_SERVER HIB 10 11 0 00:00:00.10 59 75この例は,/OUTPUT修飾子を用いてヘッダ情報を表示せずに, システム・プロセスの表示情報をSYSPROC.DATファイルに書き込んでいます。 このようにして,/NOHEADING修飾子がヘッダ情報の表示を禁止するため, 処理のためにデータ・ファイルを作成することができます。
$ SHOW SYSTEM/IDENT=20C0010D/FULL OpenVMS V7.2 on node AAAAAA MAY 12, 1998 10:35 AM Uptime 3 12:48:19 DEC 4000 Model 610 Pid Process Name State Pri I/O CPU Page flts Pages 20C0010D JOB_CONTROL HIB 10 41 0 00:00:00.25 51 66 [SYSTEM] 528Kbこの例は,PID番号を指定してシステム・プロセスを表示しています。
$ SHOW SYSTEM/OWNER=SMITH OpenVMS V7.2 on node AAAAAA MAY 12, 1998 10:34 AM Uptime 3 12:47:37 Pid Process Name State Pri I/O CPU Page flts Pages 20C00119 DECW$TE_0119 LEF 6 334 0 00:00:01.00 975 657 20C0011A SMITH LEF 8 63 0 00:00:00.29 538 55 20C0011B _RTA1: CUR 0 4 554 0 00:00:01.72 1771 70この例は,ユーザSMITHが所有するプロセスを表示しています。
$ SHOW SYSTEM/STATE=L* OpenVMS V7.2 on node AAAAAA MAY 12, 1998 10:36 AM Uptime 3 12:49:46 Pid Process Name State Pri I/O CPU Page flts Pages 20C00119 DECW$TE_0119 LEF 6 334 0 00:00:01.00 975 657 20C0011A SMITH LEF 8 63 0 00:00:00.29 538 55この例は,文字Lで始まるプロセス状態のプロセスを表示しています。
$ SHOW SYSTEM/MULTITHREAD OpenVMS V7.2 on node ZIMBER 30-OCT-1998 11:34:11.51 Uptim 8 20:21:31 Pid Process Name State Pri I/O CPU Page flts Pages 0000008C SECURITY_SERVER HIB 11 131 0 00:55:25.25 4370 194 M $ SHOW SYSTEM/MULTITHREAD/FULL OpenVMS V7.2 on node ZIMBER 30-OCT-1998 11:34:13.98 Uptime 8 20:21:34 AlphaStation 400 4/233 Pid Process Name State Pri I/O CPU Page flts Pages 0000008C SECURITY_SERVER HIB 11 131 0 00:55:25.26 4370 194 M 0000010C HIB 11 [SYSTEM] 1552kbこの例は, /MULTITHREAD修飾子および/MULTITHREADと/FULL修飾子を組み合わせた場合の結果を示します。
指定したターミナルの現在の属性を表示します。 各属性は,SET TERMINALコマンドで指定したオプションに対応しています。
SHOW TERMINAL [装置名[:]]
SHOW TERMINALコマンドは,端末のフォールバック属性が有効になっていても, それを表示しないことに注意してください。 Terminal Fallback機能(TFF)を許可すると,Terminal Fallback機能(TFU)を起動して, SHOW TERMINAL/FALLBACKサブコマンドを実行できます。 詳細は,『OpenVMS Terminal Fallback Utility Manual』を参照してください。
/OUTPUT修飾子に部分的なファイル指定(たとえば,ディレクトリだけ) を指定した場合は,SHOWという省略時のファイル名と, LISという省略時のファイル・タイプが使用されます。 ファイル指定には,ワイルドカード文字を使用することはできません。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合は,どこにも出力されません。
指定されたターミナルの永久属性を表示します。
$ SHOW TERMINAL/BRIEF Terminal: _RTA1: Device_Type: VT300_Series Owner: _RTA1: Username: SMITH Terminal Characteristics: Speed: 9600 Page: 62 Width: 80 No Remote Hostsync TTsync No Modem Broadcast Wrap No Hangup No Disconnect Overstrike editing No Dialup Application keypad Line Editingこの例では,SHOW TERMINALコマンドは, より共通に使われるターミナル属性のサブセットを表示しています。
$ SHOW TERMINAL/FULL Terminal: _TTE4: Device_Type: VT102 Owner: FRANKLIN Physical Terminal: _LTA49 Input: 9600 LFfill: 0 Width: 80 Parity: None Output: 9600 CRfill: 0 Page: 24 Terminal Characteristics: Interactive Echo Type_ahead No Escape No Hostsync TTsync Lowercase Tab Wrap Scope No Remote Eightbit Broadcast No Readsync No Form Fulldup No Modem No Local_echo No Autobaud Hangup No Brdcstmbx No DMA No Altypeahd Set_speed Line Editing Overstrike editing No Fallback No Dialup No Secure server No Disconnect No Pasthru No Syspassword No SIXEL Graphics Soft Characters Printer port Numeric Keypad ANSI_CRT No Regis No Block_mode Advanced_video Edit_mode DEC_CRT DEC_CRT2 No DEC_CRT3この例のSHOW TERMINALコマンドは,この特定のターミナルの属性を表示します。 もし別のユーザに割り当てられたターミナルの値を表示している場合は, Input,Output,LFfill,CRfill,width,Page,およびParity値は示されません (次の例を参照してください)。
$ SHOW TERMINAL/FULL Terminal: _RTA1: Device_Type: VT300_Series Owner: _RTA1: Username: SMITH Remote Port Info: NODE12::SMITH Input: 9600 LFfill: 0 Width: 80 Parity: None Output: 9600 CRfill: 0 Page: 62 Terminal Characteristics: Interactive Echo Type_ahead No Escape Hostsync TTsync Lowercase Tab Wrap Scope No Remote Eightbit Broadcast No Readsync No Form Fulldup No Modem No Local_echo No Autobaud No Hangup No Brdcstmbx No DMA No Altypeahd Set_speed No Commsync Line Editing Overstrike editing No Fallback No Dialup No Secure server No Disconnect No Pasthru No Syspassword SIXEL Graphics No Soft Characters Printer port Application keypad ANSI_CRT Regis No Block_mode Advanced_video Edit_mode DEC_CRT DEC_CRT2 DEC_CRT3 No DEC_CRT4 No DEC_CRT5 Ansi_Color VMS Style Inputこの例のSHOW TERMINALコマンドは,すべてのターミナル属性を表示しています。
現在の日付と時刻を表示します。
SHOW [DAY]TIME
$ SHOW TIME 14-DEC-1998 00:03:45このSHOW TIMEコマンドは,現在の日付と時刻を表示します。
指定された論理名を検索し,最初に検索された等価名を表示します。 検索する論理名テーブルを指定できます。
論理名テーブル内の論理名カタログを表示するには, 論理名テーブルに対する読み込み(R)アクセス権が必要です。
SHOW TRANSLATION 論理名
論理名LNM$DCL_LOGICALには,論理名テーブルのリストとその検索順序が含まれます。 LNM$DCL_LOGICALを再定義しない限り,プロセス論理名テーブル, ジョブ論理名テーブル,グループ論理名テーブル,システム論理名テーブルが, この順序で検索されます。最初に一致したものが表示されます。 SHOW LOGICAL/TABLE=LNM$DIRECTORIES LNM$DCL_LOGICA Lコマンドを実行すると, LNM$DCL_LOGICALの現在の定義を確認できます。
テーブルに同じ名前を持つ2つ以上のエントリがあり, それぞれのモードが異なる場合は, 一番外側の(最も特権が少ない)モードを持つ名前の変換が返されます。
SHOW TRANSLATIONコマンドは,SHOW LOGICALコマンドに似ています。ただし, SHOW TRANSLATIONコマンドは,DCLコマンド・インタプリタ内部で実行されます。 これに対し,SHOW LOGICALコマンドは,イメージを呼び出します。 したがって,SHOW TRANSLATIONコマンドは現在のイメージを終了させません。 また,ユーザ・モード論理名を取り消しません。名前の反復変換も表示されません。
複数の論理名テーブルに変換される論理名を使用して, 論理名テーブル名を指定した場合には,論理名に一致するものが見つかるまで, 各テーブルが指定された順に検索されます。
$ SHOW TRANSLATION PAYROLL PAYROLL = DISK1:[ACCOUNTS.WORKING]FACTOR1.DAT;37 (LNM$PROCESS_TABLE)このSHOW TRANSLATIONコマンドは,論理名PAYROLLの等価名と, この論理名が検索された論理テーブル名を表示しています。 この例ではPAYROOLは,プロセス論理名テーブル LNM$PROCESS_TABLEから検索されています。
$ DEFINE DISK DBA1: $ DEFINE/GROUP DISK DBA2: $ SHOW TRANSLATION DISK DISK = DBA1:(LNM$PROCESS_TABLE)このDEFINEコマンドは,DISKという論理名を, プロセス論理名テーブルとグループ論理名テーブルの両方に登録します。 そのあと,SHOW TRANSLATIONコマンドは, DISKという論理名に対応する等価名を表示します。 省略時の設定ではSHOW TRANSLATIONコマンドは,プロセス・テーブル, ジョブ・テーブル,グループ・テーブル, およびシステム・テーブルをこの順序で検索し,最初に検出された等価名を表示します。 この例では論理名DISKは, グループ論理名テーブルより前にプロセス論理名テーブル(LNM$PROCESS_TABLE) から検索され,その等価名が表示されています。
$ RUN ORION [Ctrl/Y] $ SHOW TRANSLATION TERMINAL TERMINAL = _TTT3: (LNM$PROCESS_TABLE) $ CONTINUEこのRUNコマンドは,ORION.EXEというイメージを実行します。 CTRL/Yによってイメージに割り込みをかけたあとで, SHOW TRANSLATIONコマンドで論理名の割当てを表示します。 CONTINUEコマンドは,イメージの実行を再開します。
$ SHOW TRANSLATION/TABLE=LNM$SYSTEM USER USER = "DBA2:" (LNM$SYSTEM_TABLE)この例では,USERという論理名の等価名を表示します。 論理名テーブルが指定されているので, 論理名テーブルの省略時の検索順序にはしたがわず, 指定されたLNM$SYSTEMという論理名テーブルだけが検索されます。 LNM$SYSTEMは,システム論理名テーブルです。
$ DEFINE/TABLE=LNM$PROCESS_DIRECTORY MYPROC - _$ TEST_TABLE, LNM$PROCESS $ SHOW TRANSLATION/TABLE=MYPROC FILER FILER = "[SMITH.FILER]" (TEST_TABLE)この例では,検索したい論理名テーブルのリストを,論理名MYPROCに割り当てています。 まず,ユーザが定義したTEST_TABLEという論理名テーブルを検索し, 次にプロセス論理名テーブルLMN$PROCESSを検索するよう指定しています。 論理名MYPROCは,プロセス・ディレクトリ・テーブルである LNM$PROCESS_DIRECTORY に登録されます。 MYPROC論理名テーブル内で論理名FILERを検索すると, TEST_TABLE と LNM$PROCESS がこの順に検索されます。 最初に一致したものが表示されます。
会話型,サブプロセス,バッチ型ユーザのユーザ名, ノード名(OpenVMS Cluster環境の場合)を表示します。
SHOW USERS [ユーザ名]
このパラメータを省略した場合には,すべての会話型,サブプロセス, バッチ型のユーザのリストが表示されます。
/SEARCH修飾子を指定せずに/EXACT修飾子を指定した場合, "Findキー" (E1)を押すと文字列検索が有効になります。
ファイル指定にワイルドカード文字は使用できません。 部分的なファイル指定(たとえば,ディレクトリだけ)を指定した場合は, SHOWという省略時のファイル名と, LISという省略時のファイル・タイプが使用されます。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合は,何も出力されません。
次のキーワードを指定できます。
CLEAR_SCREEN | ページモードで表示(毎回画面を消去する) |
SCROLL | スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない) |
SAVE[=n] | nページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能) |
/PAGE=SAVE修飾子を指定すると最大5画面(最大255カラムまで)分の履歴を保存できます。 ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。
キー・シーケンス | 説明 |
---|---|
Up arrow key, Ctrl/B | 1行スクロールアップ |
Down arrow key | 1行スクロールダウン |
Left arrow key | 1カラム左シフト |
Right arrow key | 1カラム右シフト |
Find (E1) | 文字列検索を起動 |
Insert Here (E2) | 半画面右シフト |
Remove (E3) | 半画面左シフト |
Select (E4) | 80/132カラム切替え |
Prev Screen (E5) | 前ページに移動 |
Next Screen (E6), Return, Enter, Space | 次ページに移動 |
F10, Ctrl/Z | 終了(ユーティリティによっては異なる) |
Help (F15) | ヘルプ・テキストを表示 |
Do (F16) | 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の切り替え |
Ctrl/W | 再表示 |
/PAGE修飾子は/OUTPUT修飾子とは同時に使用できません。
情報が表示されている時にFind(E1)キーを押すと, 検索文字列を動的に変更することができます。この場合は,引用符は必要ありません。
/NOWRAP修飾子を指定した場合, はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。
$ SHOW USERS OpenVMS User Processes at MAY 12, 1998 10:37 AM Total number of users = 3, number of processes = 14 Username Node Interactive Subprocess Batch S_SKONETSKI BBBBBB 1 WISNIEWSKI XXXXXX 4 2 HIBBITS AAAAAA 1 4 VAXMAN AAAAAA 2このSHOW USERSコマンドは,現在システムに存在するすべての会話型, バッチ型,サブプロセス型ユーザのユーザ名とノード名を表示します。
$ SHOW USERS/NOHEADING/OUTPUT=SYSUSERS.DAT $ TYPE SYSUSERS.DAT S_SKINETSKI BBBBBB 1 WISNIEWSKI XXXXXX 4 2 HIBBITS AAAAAA 1 4 VAXMAN AAAAAA 2この例のSHOW USERSコマンドは,現在システムに存在するすべての会話型, サブプロセス型,およびバッチ型のユーザのユーザ名およびノード名を表示します。 ただし,/NOHEADING修飾子を指定しているので,ヘッダ・テキストは表示されません。 /OUTPUT修飾子を使用すると, 出力をがファイルに書き込まれるので後で処理やレビューを行うことができます。
$ SHOW USERS *LES* OpenVMS User Processes at MAY 12, 1998 10:41 AM Total number of users = 3, number of processes = 10 Username Node Interactive Subprocess Batch THALES MILETS - - 1 PRAXITELES LESBOS 5 2 PERICLES ISLAND 1この例では,ユーザ名に文字列LESを含む, すべてのユーザのユーザ名とノード名を表示しています。
$ SHOW USERS/FULL/NODE=AAAAAA OpenVMS User Processes at JUNE 9, 1998 02:23 PM Total number of users = 3, number of processes = 3 Username Node Process Name PID Terminal DJONES AAAAAA Aaaaaa_fta2: 2180012D FTA2: MJOHNSON AAAAAA MJOHNSON 2180011E RTA1: (JJJJJ::MJOHNSON) SMITH AAAAAA SMITH 2180011A FTA1: <LOGIN> B4B4 _WSA1 3100009Fこの例では,SHOW USERSコマンドは,システムAAAAAA上のすべての会話型, サブプロセス型,およびバッチ型ユーザについて,ユーザ名,ローカル・ノード, プロセス名,プロセス識別番号(PID),およびポート情報を表示しています。 ユーザ名の<LOGIN> は,誰かがログイン・プロセスの中にいることを示しています。
$ SHOW USERS /NODE=(AAAAAA,BBBBBB,MMMMMM) OpenVMS User Processes at JUNE 9, 1998 02:23 PM Total number of users = 5, number of processes = 7 Username Node Process Name PID Terminal BRICKLEY BBBBBB BRICKLEY 21E0009E RTA1: (CBREEZ::BRICKLEY) DCLDCT MMMMMM Mmmmmm_rta1: 2020015D RTA1: (MMMMMM::DJOHNSON) DJOHNSON AAAAAA Aaaaaa_fta2: 2180012D FTA2: DJOHNSON MMMMMM Mmmmmm_fta1: 2020013E FTA1: DJOHNSON MMMMMM Mmmmmm_rta3: 20200184 RTA3: (DDRSND::DJOHNSON) JONES AAAAAA JONES 2180011E RTA1: (IVOK::JONES) SMITH AAAAAA SMITH 2180011A FTA1:このSHOW USERSコマンドは,ノードAAAAAA, BBBBBB, および MMMMMM に存在するすべての会話型,バッチ型, サブプロセス型ユーザのユーザ名とノード名を表示しています。
Alpha上では,現在のプロセスに割り当てられている,ワーキング・セットの下限値, クォータ値,超過値(ページレット単位およびCPU固有のページ単位)を表示します。
VAX上では,現在のプロセスに割り当てられている,ワーキング・セットの下限値, クォータ値,超過値(ページ単位)を表示します。
SHOW WORKING_SET
/OUTPUT修飾子に, 部分的なファイル指定(たとえば,ディレクトリだけ)を指定した場合, SHOWという省略時のファイル名と, LISという省略時のファイル・タイプが使用されます。 ファイル指定には,ワイルドカード文字は使用できません。
/NOOUTPUT修飾子を指定した場合は,どこにも出力されません。
$ SHOW WORKING_SET Working Set (pagelets) /Limit= 2000 /Quota= 4000 /Extent= 6000 Adjustment enabled Authorized Quota= 4000 Authorized Extent= 6000 Working Set (8Kb pages) /Limit= 125 /Quota= 250 /Extent= 375 Authorized Quota= 250 Authorized Extent= 375この例は,Alpha上でのSET WORKING_SETコマンドを示しています。 プロセスのワーキング・セット下限値は2000ページレット(125ページ), クォータは4000ページレット(250ページ)であり, 現在のクォータは許可されている値(4000ページレット,つまり250ページ) になっています。また, 現在のプロセスのワーキング・セット超過値には 6000ページレット(375ページ)であり, 現在の超過値も許可された値(6000ページレット,つまり375ページ)になっています。 1ページレットは,512バイトです。
$ SHOW WORKING_SET Working Set /Limit= 180 /Quota= 350 /Extent=1200 Adjustment enabled Authorized Quota= 350 Authorized Extent=1200この例は,VAX上でのSHOW WORKING_SETコマンドを示しています。 現在のプロセスのワーキング・セット下限値は180ページであり,クォータ値は, 許可されている上限値と同じである350ページであることを示しています。 現在のプロセスのワークキング・セット超過値は1200ページで, これは許可されている超過値と同じです。VAX上での1ページは,512バイトです。
VAXftシステムの現在の状態を表示します。 SHOW ZONEコマンドについての詳細は,VAXftシステムのマニュアルを参照してください。
このコマンドは,VAXftシステム上でのみ有効です。
SHOW ZONE [ゾーン識別子]
Sort/Mergeユーティリティを起動します。 Sort/Mergeユーティリティはファイル中のレコードを特定の順序に並べ替えます。 この時,レコードを並べ替えて新しいファイルを作成するか, または並べ替えたレコードにアクセスできるアドレスを含むファイルを作成します。
Sort/Mergeユーティリティについての詳細は, 『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』またはオンライン・ヘルプを参照してください。
SORT 入力ファイル指定[,...] 出力ファイル指定
現在のプロセスのサブプロセスを生成します。 現在のプロセス・コンテキストの一部が,サブプロセスにコピーされます。
サブプロセスを作成するためには, RESOURCE_WAIT状態でなければなりません。 また,TMPMBX(一時的メールボックス)または PRMMBX(パーマネント・メールボックス)特権が必要です。 SPAWNコマンドは,ターミナル属性を操作しません。 ターミナルがメールボックスに関係付けられている場合は, SPAWN および ATTACHコマンドは使用できません。
SPAWN [コマンド文字列]
プロセスの現在のコマンド・テーブルなどの一部の属性は, コピーされないことに注意してください。
サブプロセスの作成時には,オープンされたプロセス・パーマネント・ファイル, およびイメージまたはプロシージャは,親プロセスからコピーされません。 サブプロセスは,コマンド・レベル0 (現在のプロンプトを持つDCLレベル) に設定されます。
/PROCESS修飾子を指定しない場合は,このサブプロセスの名前は, 親プロセスと同じ基本名および一意な番号から構成されます。たとえば, 親プロセス名がSKONETSKIの場合は,サブプロセス名は,SKONETSKI_1,SKONETSKI_2などになります。
コンテキストが別にコピーされるので, 親プロセスのLOGIN.COMファイルはサブプロセスに対しては実行されません。 そのため,サブプロセス初期化が速くなります。/WAIT修飾子が有効な場合は, サブプロセスが終了する,またはATTACHコマンド経由で制御が親プロセスに戻るまで, 親プロセスはハイバネート状態になります。
次の場合は, 複数のプロセスが同時に同じ入力ストリームまたは出力ストリームを使用しようとします。
サブプロセスを終了し親プロセスに戻るには, LOGOUTコマンドを使用する必要があります。ATTACHコマンドを使用すると, 親プロセスを含めたサブプロセス階層構造の別のプロセスに, 端末の制御を移すことができます。SHOW PROCESS/SUBPROCESSESコマンドは, サブプロセス階層構造内のプロセスを表示し,現在のプロセスをポイントします。
- 注意
- サブプロセスの階層構造はSPAWNコマンドを使用して設定できるため, 階層構造内のプロセスを終了させる場合は注意してください。 プロセスを終了させると, 階層構造内のそのポイントより下にあるすべてのサブプロセスが自動的に終了します。
SPAWNコマンドに使用する修飾子は,コマンド動詞の直後に指定しなければなりません。 コマンド文字列パラメータは,最後の修飾子の後から始まり, コマンド行の最後まで続きます。
指定するCLIはSYS$SYSTEMに存在しなければならず, ファイル・タイプはEXEでなければなりません。
/INPUT修飾子に, レコード単位で処理されないプロセス・パーマネント・ファイル(NRO PPF) は指定できません。/INPUT修飾子の値として, このようなファイルを指定した場合には,エラー・メッセージが表示されます。
暗黙の入力としてNRO PPFが使用される場合(つまり,/INPUT修飾子が指定されておらず, SYS$INPUTがNRO PPFの場合)には,SPAWNコマンドは正常終了となります。 次の表を参照してください。
プロセス・タイプ | SYS$INPUT | 暗黙の入力 |
---|---|---|
会話型モード | NRO PPF | SYS$COMMAND |
非会話モード | NRO PPF | 空装置 |
任意 | 任意 | SYS$INPUT |
SYS$INPUTがターミナルの場合には, 対応するターミナル・メールボックスを持つことはできません。
/NOTIFY修飾子を指定したことで表示されるメッセージは, DCLメッセージであると解釈されます。 したがって,SET BROADCAST=NODCLが有効な場合には, このような通知メッセージはすべて出力されません。
- 注意
- /OUTPUT修飾子のファイル指定引数に,既存のファイルのバージョン番号を指定すると, 既存のファイルは新しい出力に置き換えられます。
/OUTPUT修飾子に, レコード単位で処理されないプロセス・パーマネント・ファイル(NRO PPF) は指定できません。/OUTPUT修飾子の値としてこのようなファイルを指定した場合には, エラー・メッセージが表示されます。
暗黙の出力としてNRO PPFが使用された場合には,SPAWNコマンドは正常終了します。 次の表を参照してください。
プロセス・タイプ | SYS$OUTPUT | 暗黙の出力 |
---|---|---|
任意のタイプ | NRO PPF | 親プロセスに対して,メールボックスが送信するレコーは, 現在のSYS$OUTPUT装置に書き込まれる。 |
任意のタイプ | 他の任意のファイル | SYS$OUTPUT |
/OUTPUT修飾子を省略した場合には,出力は現在のSYS$OUTPUT装置に送られます。
文字列には,複数の文字を指定できます。 文字列の中では,すべてのASCII文字を使用できます。 文字列にスペースや特殊文字,小文字が含まれる場合は, 文字列を引用符(" ")で囲まなければなりません。 文字列を引用符で囲まなかった場合には,文字は自動的に大文字に変換され, 先行するスペースと後続のスペースは削除されます。
/PROMPT修飾子に文字列を指定しないと, DCLの省略時のプロンプト文字列であるドル記号($)が使用されます。
/NOWAIT修飾子を指定した場合は, サブプロセスの入力も出力も親プロセスと共用されます。 入力装置がターミナルの場合には,Ctrl/TやCtrl/Yなどの制御文字は, 入力装置を共用するすべてのサブプロセスに影響を与えます。 たとえば,Ctrl/Yは,このようなすべてのサブプロセスに割り込みをかけます。
この問題を回避するためには,/INPUT=NL:を指定します。
$ RUN MYPROG . . . $ [Ctrl/Y] $ SPAWN MAIL %DCL-S-SPAWNED, process SKONETSKI_1 spawned %DCL-S-ATTACHED, terminal now attached to process SKONETSKI_1 MAIL> READ . . . MAIL> EXIT %DCL-S-RETURNED, control returned to process SKONETSKI $ CONTINUEこの例のSPAWNコマンドは,現在実行中のプログラムを終了させることなく, OpenVMS の Mailユーティリティ(MAIL)を起動させています。 MAILの終了後,制御は親プロセスに戻ります。
1つまたは複数の指定された副プロセッサ (および対応するすべてのベクタ・プロセッサ)を起動します。/CPU修飾子は必須です。
OpenVMSマルチプロセッシング・システムにだけ適用できます。 CMKRNL(カーネルのモード変更)特権が必要です。
START/CPU [cpu-id[,...]]
START/CPUコマンドを実行できるのは,SHOW CPUコマンドで状態が STOPPED または TIMOUT と表示されるプロセッサだけです。 それ以外のプロセッサに対して START/CPUコマンドを実行しても無効です。
通常,CPUをシャットダウンして(再ブートではなく)再起動しても, ダウンタイムはユーザにもわかり,ユーザの機能は有効です。 CPUユーザ機能ビットは,CPUの最初のブート時に SCH$GL_DEFAULT_CPU CAPで初期化されます。ただしシステム機能ビットは, SCH$GL_DEFAULT_CPU_CAPから省略時の設定に再度初期化されます。
しかしCPUは,既知の整合性のある状態に戻さなければならないことがあります。 /DEFAULT_CAPABILITIES修飾子は,CPUの初期ブートストラップと同様の処理を行います。
$ START/CPUこの例でSTART/CPUコマンドは,現在アクティブでないプロセッサのセットから, 使用可能なプロセッサを1つ選択します。選択されたプロセッサの初期化が終了すると, システムのアクティブなプロセッサのセットの一部となり, プロセスのスケジューリングや実行ができるようになります。
$ START/CPU 4,7この例でSTART/CPUコマンドは, CPU ID 4および7のプロセッサが現在使用可能でアクティブでない場合に, それらを選択します。選択されたプロセッサの初期化が終了すると, システムのアクティブなプロセッサのセットの一部となり, プロセスのスケジューリングや実行ができるようになります。
$ START/CPU/ALLこの例でSTART/CPU/ALLコマンドは, 使用可能でアクティブでない残りのプロセッサをすべて選択します。 選択されたプロセッサの初期化が終了すると, システムのアクティブなプロセッサのセットの一部となり, プロセスのスケジューリングや実行ができるようになります。
ローカル・ノードで指定したネットワーク・サービスを開始または再開します。 /NETWORK修飾子は必須です。
START/NETWORK ネットワーク・サービス
ネットワークを一時停止させるには,STOP/NETWORKコマンドを使用します。
$ START/NETWORK DECnetこのコマンドは,DECnetネットワーク・サービスを開始させます。
指定したキューを初期化した後に,起動または再起動します。 このコマンドを使用すれば,指定したキューのオプションも変更できます。 /QUEUE修飾子は必須です。
キューへの管理(M)アクセス権が必要です。
START/QUEUE キュー名[:]
指定したキューが自動起動キューである場合,START/QUEUEコマンドは, そのキューの自動起動を有効にします。 自動起動キューを実行できるすべてのノードに対して ENABLE AUTOSTART/QUEUESコマンドで自動起動を有効にすると, キューはジョブの処理を開始します。
INITIALIZE/QUEUEコマンドで使用できるほとんどの修飾子は, START/QUEUEコマンドでも指定できます。START/QUEUE修飾子の省略時の設定は, キューを初期化する時に指定した修飾子によって異なります。 たとえば,INITIALIZE/QUEUE での /JOB_LIMIT の省略時の設定の値は1です。 ただし,変更するキューをジョブの制限値を3にして初期化した場合, START/QUEUEコマンドで/JOB_LIMIT修飾子を指定しなければ, そのキューのジョブの制限値は3のままになります。
START/QUEUEコマンドの修飾子で指定した値またはオプションは, キューを初期化する時に指定した修飾子の値またはオプションを上書きします。
START/QUEUEコマンドを実行したときに指定したキューが実行中である場合, システムはエラー・メッセージを返します。 実行中のキューのオプションを変更するには,SET QUEUEコマンドを使用します。 SET QUEUEコマンドで変更できないキュー・オプションを変更する場合は, 次の手順に従ってください。
/TOP_OF_FILE,/BACKWARD,/FORWARD,/SEARCH,/ALIGN,および/NEXT修飾子は, 一時停止状態の出力実行キューを再起動する場合にだけ有効です。 これらの修飾子は,終了しているキューやバッチ・キューには適用されません。 /NEXTを除く5つの修飾子のうち2つ以上を指定した場合, プリント・シンビオントは,次の順序でこれらの修飾子を処理します。
位置調整が終了した後,START/QUEUEコマンドを再入力してキューを再起動するまで, キューは一時停止状態になります。プリントは,位置調整を始めた箇所から再開します。 つまり,位置調整のためにプリントしたページの分あともどりします。
使用可能なオプションは,次のとおりです。
MASK | 英文字をxに,数字を9に置き換えて,入力データをマスクするように指定します。 英数字以外の文字はマスクされません。 マスク文字を使用すると,機密情報がそのままプリントされないようにできます。 MASKオプションを省略した場合は,データは変更されずにそのままプリントされます。 |
n | プリントするラインメント・ページ数を指定します。nの値は1〜20です。 省略時の設定では,1ページ分のアラインメント・データがプリントされます。 |
OpenVMS Clusterでは,キューが実行できる2つ以上のノード(またはノードと装置)を, ノードがキューを要求する優先順序で指定できます。 これによって,キューを実行しているノードがクラスタから離れると, 別のノードにそのキューをフェールオーバできます。
自動起動キューの場合,START/QUEUEコマンドは,キューの自動起動を有効にします。 自動起動キューを実行できるノードに対して ENABLE AUTOSTART/QUEUESコマンドを実行すると,キューはジョブの処理を開始します。
この修飾子は,/ON修飾子または/GENERIC修飾子と同時に使用できません。 ただし,/ON修飾子を指定して既に作成または起動してあったキューに対しては, /AUTOSTART_ON修飾子を指定できます。これを実行すると, /ONオプションを無効にして,キューは自動起動キューになります。
自動起動キューについての詳細は,『OpenVMSシステム管理者マニュアル』 のキューの管理に関する章を参照してください。
- 注意
- START/QUEUE/BACKWARD=nコマンドを使用してプリント・ジョブを再起動する場合, そのプリント・ジョブが Fortranキャリッジ制御を使用し, /NOFEED修飾子を指定していると,予期しない結果になる可能性があります。 特に次のような結果になります。
- 再起動したジョブのページの位置設定が正しくない可能性があります。 出力がnで指定したページの上端から開始されない可能性があります。
- プリント・ジョブが無意味な情報の後に出力される可能性があります。
下限パラメータは, プリント・ジョブに対してキューが受け付ける最小のブロック数を示す10進数です。 下限値より少ないブロック数のプリント・ジョブがキューに登録されると, キューのブロック制限値が変更されるまでジョブは待ち状態になります。ジョブは, キューのブロックの下限値がジョブのブロック数以下に減少された後に処理されます。
上限パラメータは, プリント・ジョブに対してキューが受け付ける最大のブロック数を示す10進数です。 この値を超えるプリント・ジョブがキューに登録されている場合, キューのブロック制限値が変更されるまでジョブは待ち状態になります。 ジョブは, キューのブロックの上限値がジョブのブロック数以上に増加された後に処理されます。
ジョブの上限値だけを指定する場合は,括弧を省略できます。 たとえば,/BLOCK_LIMIT=1000は, キューの中で 1000以下のブロックを持つジョブだけが処理されます。 ジョブの下限値だけを指定するには,空文字列("")を使用して, 上限の指定子を示さなければなりません。たとえば,/BLOCK_LIMIT=(500,"")は, キューの中で 500以上のブロックを持つジョブはすべて処理されます。 下限および上限の両方を指定することもできます。たとえば, /BLOCK_LIMIT=(200,2000)は,キューの中で200未満のブロックを持つジョブと, 2001以上のブロックを持つジョブは処理されないことを意味します。
/NOBLOCK_LIMIT修飾子は, /BLOCK_LIMIT修飾子を指定してこのキューに設定していた前の設定を取り消します。
キューの属性は,それぞれのシステムによって異なります。 属性パラメータは,0〜127の値,または DEFINE/CHARACTERISTICコマンドを使用して定義した属性名になります。
/NOCHARACTERISTICS修飾子は, /CHARACTERISTICS修飾子を指定してこのキューに設定していた前の設定をすべて取り消します。
キューに時間制限値CPUMAXIMUMが指定されていない場合や, 利用者登録ファイル(UAF)に設定された値がCPU時間制限値に NONEを指定している場合は,値0またはキーワードINFINITEを使用すると, CPU時間の制限をなくすことができます。NONEを指定すると, UAFまたはSUBMITコマンドで指定した値(指定している場合) がCPU時間値の省略時の設定になります。CPU時間値は, システム・パラメータPQL_MCPULMで指定した値以上でなければなりません。
デルタ時間の指定についての説明は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』, またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。 CPU時間制限値の指定についての詳細は,INITIALIZE/QUEUEコマンドの CPU Time Limit Specifications and Actionsの表を参照してください。
キューに時間制限値CPUMAXIMUMが指定されていない場合や, UAFで設定した値が CPU時間制限値にNONEを指定している場合は, 値0またはキーワードINFINITEを使用すると, CPU時間の制限をなくすことができます。 NONEを指定すると,UAFまたはSUBMITコマンドで指定した値(指定している場合)が CPU時間値の省略時の設定になります。 CPU時間値は, システム・パラメータPQL_MCPULMで指定した値以上でなければなりません。この時間は, /CPUMAXIMUM修飾子を使用して設定したCPU時間制限を超えることはできません。 デルタ時間の指定についての詳細は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』, またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。 CPU時間制限値の指定についての詳細は,INITIALIZE/QUEUEコマンドの CPU Time Limit Specifications and Actionsの表を参照してください。
/DEFAULT修飾子および/GENERIC修飾子は同時に指定できません。
使用可能なオプションは,次のとおりです。
[NO]BURST[=キーワード] | バースト・ページのバーを含む2つのファイル・フラグ・ページを, 出力の前にプリントするかどうかを制御します。値ALL(省略時の値)を指定すると, バースト・ページは,ジョブの各ファイルの前にプリントされます。 値ONEを指定すると,バースト・ページは, ジョブの最初のファイルの前に1度プリントされます。 |
[NO]FEED | ページの最後で,自動的に改ページを行うかどうかを指定します。 |
[NO]FLAG[=キーワード] | ファイル・フラグ・ページを,出力の前にプリントするかどうかを制御します。 値ALL(省略時の設定)を指定すると,フラグ・ページは, ジョブの各ファイルの前にプリントされます。値ONEを指定すると,フラグ・ページは, ジョブの最初のファイルの前に1度プリントされます。 |
FORM=タイプ | 出力実行キューの省略時のプリント形式を指定します。 プリント形式を明示的に定義しないでジョブをキューに登録すると, このプリント形式がジョブの処理に使用されます。 FORMキーワードによるプリント形式タイプが明示的に指定されていない場合, システムは,プリント形式"DEFAULT"をキューに割り当てます。 /FORM_MOUNTED修飾子の説明も参照してください。 |
[NO]TRAILER[=keyword] | 出力に続けてファイル・トレーラ・ページをプリントするかどうかを制御します。 値ALL(省略時の設定)を指定すると,トレーラ・ページは, ジョブの各ファイルの後にプリントされます。値ONEを指定すると, トレーラ・ページは,ジョブのファイルの最後に1度プリントされます。 |
ファイルにBURSTオプションを指定すると,[NO]FLAGオプションは, ファイルの前にプリントされる2つのフラグ・ページに対して, フラグ・ページの追加または削除を行いません。 必須のキュー・オプションの設定についての詳細は, /SEPARATE修飾子の説明を参照してください。 省略時のキュー・オプションの設定についての詳細は, 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。
文字列中に英小文字,ブランク,またはその他の英数字以外(スペースを含む) の文字列が含まれる場合は,文字列全体を二重引用符(" ")で囲みます。
/NODESCRIPTION修飾子は,そのキューに関連する説明をすべて削除します。
プリント形式タイプを明示的に指定しない場合, システムは,"DEFAULT" のプリント形式をキューに割り当てます。
マウントされたプリント形式のストックが省略時の設定のプリント形式のストックに一致しない場合は, /DEFAULT=FORM修飾子に示されるように, プリント形式を明示的に定義しないでこのキューに登録されたジョブはすべて待ち状態になります。 そしてその状態は,このキューのマウントされたプリント形式のストックが, ジョブに対応したプリント形式のストックと一致するまで続きます。
プリント形式を明示的に指定してジョブがキューに登録され, 明示的なプリント形式のストックがマウントされたプリント形式のストックと一致しない場合は, このジョブは待ち状態になります。 そしてその状態は,このキューのマウントされたプリント形式のストックが, ジョブに対応したプリント形式のストックと一致するまで続きます。
プリント形式のタイプを指定するには, DEFINE/FORMコマンドで定義した数値またはプリント形式名を使用します。 プリント形式のタイプは,それぞれのシステムによって異なります。 /FORM_MOUNTED修飾子と/GENERIC修飾子は同時に使用できません。
汎用キューのターゲット・ノードのリストを変更するには, /GENERIC修飾子を使用します。 キューは,INITIALIZE/QUEUE/GENERICコマンドを使用して, 汎用キューとして初期化されていなければなりません。
/GENERIC修飾子を使用してターゲット実行キューを指定しない場合,ジョブは, /ENABLE_GENERIC修飾子で初期化されていて,かつ, 汎用キューと同じタイプ(バッチまたは出力)の実行キューのすべてに移動できます。
キューを汎用バッチ・キューまたは出力キューとして定義するには, /GENERIC修飾子と同時に,/BATCH修飾子または/DEVICE修飾子を使用します。 汎用キューを作成する際に, /BATCH修飾子および/DEVICE修飾子のいずれも指定しないと,省略時の設定により, キューは汎用プリント・キューになります。
/NONO_INITIAL_FF修飾子を指定すると,出力装置にフォーム・フィードが送られ, 紙の一番上から印刷が開始されます。
ノード名はVAXclusterシステムだけで使用されます。このノード名は, キューが実行されるVAXコンピュータのシステム・パラメータSCSNODE によって指定されたノード名と一致していなければなりません。
/ON修飾子は,/AUTOSTART_ON修飾子または/GENERIC修飾子と同時に使用できません。 ただし,/AUTOSTART_ON修飾子を使用して,既に作成または起動していたキューには, /ON修飾子を指定できます。これを行うと,/AUTOSTART_ON修飾子が変更され, キューが非自動起動キューになります。
キューの利用者識別コード(UIC)を変更します。『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 の説明に従って,標準形式を使用してUICを指定します。
出力実行キューに標準以外のプリント・シンビオントを指定できます。 /PROCESSOR修飾子のパラメータには, 任意の有効なファイル名を指定することができます。システムは, 装置およびディレクトリ名の SYS$SYSTEM とファイル・タイプEXEを追加します。 出力キューにこの修飾子を使用すると,実行するシンビオント・イメージは SYS$SYSTEM:filename.EXE になります。
省略時の設定では,SYS$SYSTEM:PRTSMB.EXE が, 出力実行キューに対応したシンビオント・イメージです。
/NOPROCESSOR修飾子を指定すると, /PROCESSOR修飾子を使用して設定した前の設定はすべて取り消され, SYS$SYSTEM:PRTSMB.EXEが使用されます。
キューの保護を指定します。
保護コードを1つだけ指定する場合は,括弧を省略できます。
保護コードの指定についての詳細は,『OpenVMS Guide to System Security』 を参照してください。 利用者識別コードに基づいた保護によるキュー操作の制御についての詳細は, 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。
ALL | 実行後,キューのジョブをすべて保留します。 |
ERROR | 正常に終了できなかったジョブだけを保留します。 |
PRINT,SUBMIT,またはSET ENTRYコマンドに/RETAIN修飾子を指定すると, ジョブに対するジョブ保持オプションを要求できます。 ただし,キューに指定したジョブ保持オプションは, そのキューに要求されたすべてのジョブの保持オプションを無効にします。
キューのいずれかに待ち状態のジョブがあるときにこのコマンドを実行すると, その後のジョブの順序は予測できなくなります。
/SEPARATE修飾子と/GENERIC修飾子は同時に使用できません。
ジョブの区切りに関するオプション次のとおりです。
[NO]BURST | バースト・ページのバーを含む2つのジョブ・フラグ・ページを, 各ジョブの先頭にプリントするかどうかを指定します。 |
[NO]FLAG | ジョブのフラグ・ページを各ジョブの先頭にプリントするかどうかを指定します。 |
[NO]TRAILER | ジョブのトレーラ・ページを各ジョブの末尾にプリントするかどうかを指定します。 |
[NO]RESET=(モジュール[,...]) | このキューで使用するジョブ・リセット・シーケンスを装置制御ライブラリの中から指定します。 指定されたモジュールが装置制御ライブラリから取り出されて, 各ジョブの終わりに装置をリセットします。 リセット動作はファイル・トレーラの後とジョブ・コントローラの前に行われます。 したがって,ジョブの区切りのためのページはすべて, 装置がリセット状態においてプリントされることになります。 |
/SEPARATE=BURSTを指定すると,[NO]FLAG区切りオプションは, ジョブの前にプリントされる2つのフラグ・ページに対して, フラグ・ページの追加(または削除)を行いません。
変更できるキュー・オプションの設定についての詳細は, /DEFAULT修飾子の説明を参照してください。
必須のキュー・オプションの指定についての詳細は, 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。
この修飾子は,出力実行キューにも指定できます。 その場合,シンビオント・プロセスが作成されるときに,/WSDEFAULT修飾子が, 実行キューのシンビオント・プロセスに対するワーキング・セットの省略時の値を設定します。
Alphaシステムの場合はページレット単位(1ページレットは512バイト)で, VAXの場合はページ単位(1ページは512バイト)で,nの値を指定します。 オペレーティング・システムは,この値は,内部でページ単位に切り上げられるため (1ページの大きさは,CPUによって異なることがあります),Alphaシステムでは, 実際に使用できる物理メモリの量は指定したものより大きくなることがあります。
値0またはNONEを指定すると,UAFまたはSUBMITコマンドで指定した値がワーキング・ セットの省略時の設定の値になります。
ワーキング・セットの省略時の設定によるバッチ・ジョブの影響についての詳細は, 表 18-8を参照してください。
この修飾子は,出力実行キューにも指定できます。 その場合,シンビオント・プロセスが作成されるときに,/WSEXTENT修飾子が, 出力実行キューのシンビオント・プロセスに対するワーキング・セットの省略時の値を設定します。
Alphaシステムの場合はページレット単位(1ページレットは512バイト)で, VAXシステムの場合はページ単位(1ページは512バイト)で,nの値を指定します。 オペレーティング・システムは,この値は,内部でページ単位に切り上げられるため (1ページの大きさは,CPUによって異なることがあります),Alphaシステムでは, 実際に使用できる物理メモリの量は指定したものより大きくなることがあります。
値0またはNONEを指定すると,UAFまたは SUBMITコマンドで指定した値がワーキング・セットの省略時の設定の値になります。
ワーキング・セット超過値によるバッチ・ジョブの影響についての詳細は, 表 18-8を参照してください。
この修飾子は,出力実行キューにも指定できます。 その場合,シンビオント・プロセスが作成されるときに,/WSQUOTA修飾子が, 出力実行キューのシンビオント・プロセスに対するワーキング・セットの省略時の値を設定します。
OpenVMS Alphaの場合はページレット単位(1ページレットは512バイト)で, OpenVMS VAXの場合はページ単位(1ページは512バイト)で,nの値を指定します。 オペレーティング・システムは,この値は,内部でページ単位に切り上げられるため (1ページの大きさはCPUによって異なることがあります),Alphaシステムでは, 実際に使用できる物理メモリ量は指定したものより大きくなる可能性があります。
値0またはNONEを指定すると,UAFまたはSUBMITコマンドで指定した値 (指定している場合)がワーキング・セット制限値の省略時の設定になります。
ワーキング・セットの省略時の設定の値,ワーキング・セット制限値, およびワーキング・セット超過値は, UAFシステムの各ユーザ・レコードに含まれています。キュー中の各ジョブに対して, またはすべてのジョブに対して,ワーキング・セット値を指定できます。 ワーキング・セット・サイズとワーキング・セット制限値を含むさまざまな組み合わせの指定, およびその処理を, 表 18-8に示します。
SUBMITコマンドによって指定される値 | キューに指定される値 | 処理 |
---|---|---|
No | No | UAF値を使用します。 |
No | Yes | キューの値を使用します。 |
Yes | Yes | 2つの値のうち小さい方を使用します。 |
Yes | No | 指定した値とUAFを比較して,小さい方を使用します。 |
$ STOP/QUEUE LPA0 $ START/QUEUE/TOP_OF_FILE LPA0この例でSTOP/QUEUEコマンドは, プリント・キューLPA0で現在実行中のジョブを中断して, そのキューを一時停止状態にします。 START/QUEUEコマンドは,そのキューを一時停止状態から解除します。 /TOP_OF_FILE修飾子を指定しているので,中断されたジョブは, 割り込まれた箇所ではなくファイルの先頭からプリントを再開します。
$ INITIALIZE/QUEUE LPA0 . . . $ START/QUEUE/DEFAULT=FLAG LPA0この例でINITIALIZE/QUEUEコマンドは,LPA0という名前のキューを初期化します。 その後,START/QUEUEコマンドを使用して,このキューを起動します。 /DEFAULT修飾子を指定しているので, 各ジョブのそれぞれのファイルの先頭にフラグ・ページが付きます。
$ START/QUEUE/DEFAULT=FORM=LN01_PORTRAIT LN01_PRINTこの例でSTART/QUEUEコマンドは,省略時の設定のプリント形式LN01_PORTRAITで LN01_PRINTキューを再起動します。
$ INITIALIZE/QUEUE/START/GENERIC=(A,B) MYQUEUE . . [new printers X and Y are brought in at a later date] . $ STOP/QUEUE/NEXT MYQUEUE $ START/QUEUE/GENERIC=(X,Y) MYQUEUEこの例では,汎用キュー用のターゲット・ノードのリストを変更します。 なお,このキューは,以前に汎用キューとして初期化されています。
クラスタ全体のキュー・マネージャを起動し, キュー・マネージャのキュー・データベース・ファイルをオープンします。 /QUEUE修飾子はオプションですが,/MANAGER修飾子は必須です。
省略時の設定では,このコマンドは省略時のキュー・マネージャ (SYS$QUEUE_MANAGER)に影響を与えます。 省略時のキュー・マネージャ以外のキュー・マネージャを起動するには, /NAME_OF_MANAGER修飾子を指定します。
詳細は,『OpenVMSシステム管理者マニュアル』 のキュー・マネージャに関する章を参照してください。
OPER(オペレータ)およびSYSNAM(システム論理名)特権が必要です。
START/QUEUE/MANAGER [ディレクトリ指定]
キュー・ファイルおよびジャーナル・ファイルの, 省略時の位置はSYS$COMMON:[SYSEXE]です。 これ以外の位置を指定する場合は, オプションのディレクトリ指定パラメータを指定します。 ディレクトリ指定には, 少なくとも装置名とディレクトリ名は指定しなければなりません。 アスタリスク(*)およびパーセント記号(%)ワイルドカード文字は使用できません。
ここで指定するディレクトリは, キュー・マネージャを実行するすべてのノードで使用できなければいけません。 ディレクトリ指定が隠し論理名の場合は, クラスタ内のすべてのノードで同様に定義されていなければなりません。
キュー・ファイルととジャーナル・ファイルの位置は, キュー・データベースのマスタ・ファイルに格納されます。 後続の START/QUEUE/MANAGERコマンドでは, ディレクトリ位置を再度指定する必要はありません。
キュー・データベース・ファルの位置の変更についての詳細は, 『OpenVMS システム管理者マニュアル』 のキュー・マネージャに関する章を参照してください。
キュー・マネージャが省略時の位置以外の位置にあり, 複数のシステム・ディスクを持つOpenVMS Cluster環境の場合は, 論理名QMAN$MASTERを定義する必要があります。 詳細は,『OpenVMSシステム管理者マニュアル』 のキュー・マネージャとキュー・データベースに関する章を参照してください。
START/QUEUE/MANAGERコマンドを入力してもキュー・マネージャが起動しない場合は, 次のメッセージが表示されます。
%JBC-E-QMANNOTSTARTED, queue manager could not be started
このメッセージが表示された場合は,オペレータ・ログ・ファイル SYS$MANAGER:OPERATOR.LOGを探してください (またはオペレータのコンソールを見てください)。 これには,問題についての情報に対してファシリティ QUEUE_MANAGE および JOB_CONTROL からのメッセージが含まれています。 たとえば,次のコマンドを入力します。
$ SEARCH SYS$MANAGER:OPERATOR.LOG /WINDOW=5 QUEUE_MANAGE,JOB_CONTROL
この修飾子で既存のキュー・データベースを指定した場合は, 既存のマスタ・ファイルとキュー・ファイルは, キュー・データベースの新しいマスタ・ファイルとキュー・ファイルに置き換えられます。 ただし,既存のキュー・データベースのジャーナル・ファイルは削除されます。 ジョブおよびその他の情報は失われます。
ユーザが指定したノード・リストは,キュー・データベースに格納されます。 START/QUEUE/MANAGERコマンドが入力されても, /NEW_VERSION修飾子や /ON修飾子が指定されない場合は, キュー・データベースに格納された/ONリストは変更されません。
可用性を高めるために, ノード・リストの最後にはアスタリスク(*)を指定してください。 これにより,リストに指定されていない他のノードでも, 任意の順序でキュー・マネージャを実行することができます。 ノード・リストの最後にアスタリスク(*)を指定しない場合は, リストに指定したノードが使用可能な時のみ, キュー・マネージャはフェールオーバできます。 ただしキュー・マネージャを実行するノードを制限したい場合はアスタリスク(*) は使用できません。 ノード名の一部に,アスタリスク(*)ワイルドカード文字を使用することはできません。
(/ON修飾子の有無に関わらず)START/QUEUE/MANAGERコマンドを入力すると, ジョブ・コントローラは,現在または以前に /ON修飾子でキュー・マネージャ・ノードが指定されたかどうかを確認します。 ノードを指定していて, リストの最初のノード以外のノードでキュー・マネージャが実行されている場合は, キュー・マネージャ・プロセスは現在のノードから移動し, リストで最初の使用可能なノードで再起動されます。この間も,キューは停止しません。 システムへのすべての要求(たとえばPRINT,SUBMIT,SHOW ENTRY要求)は, 正常に終了します。
$ START/QUEUE/MANAGER/NEW_VERSION $ SHOW QUEUE %JBC-E-NOSUCHQUE, no such queueこの例の START/QUEUE/MANAGERコマンドは,キュー・マネージャを起動し, 省略時の位置SYS$COMMON:[SYSEXE] にキュー・ファイルとジャーナル・ファイルを作成します。 キュー・マネージャを実行できるノード・リストには, 省略時の値であるアスタリスク(*)を使用しているので, キュー・マネージャはクラスタ内で使用可能な他のノードへフェールオーバすることができます。
/NAME_OF_MANAGER修飾子が指定されていないので, このコマンドは省略時のキュー・マネージャ SYS$QUEUE_MANAGER を起動します。
SYS$COMMON:[SYSEXE]の位置,および /ON修飾子に指定したアスタリスクは, キュー・データベースに格納されます。 新しく作成したキュー・データベースには,キューやジョブはありません。 SHOW QUEUEコマンドは,このクラスタではキューが定義されていないことを示します。
$ START/QUEUE/MANAGER/NEW_VERSION - _$ /ON=(SATURN,VENUS,NEPTUN,*) DUA5:[SYSQUE]この例のSTART/QUEUE/MANAGERコマンドは, クラスタ全体でアクセスできるディスク・ボリュームDUA5上の, ディレクトリSYSQUEにキュー・ファイルとジャーナル・ファイルを作成します。 START/QUEUE/MANAGERコマンドを入力する前に, ディスクをマウントしておかなければなりません。
/ON修飾子は, キュー・マネージャを最初にノードSATURNで実行することを指定しています。 SATURNがクラスタからはずされた場合は, キュー・マネージャはVENUSにフェールオーバしようとします。 VENUSが使用できない場合は,キュー・マネージャは NEPTUNにフェールオーバしようとします。NEPTUNも使用できない場合は, キュー・マネージャはクラスタ内の使用可能な任意のノードにフェールオーバします。
$ START/QUEUE/MANAGER/NEW_VERSION - _$ /ON=(SATURN,VENUS,NEPTUN,*) DUA5:[SYSQUE]) . . . $ START/QUEUE/MANAGERこの例のSTART/QUEUE/MANAGERコマンドは, 前出の例で示すようにキュー・データベースを作成します。 キュー・マネージャがノードSATURNで起動されたと仮定します。
SATURNがクラスタから削除されると, キュー・マネージャはノードVENUSにフェールオーバします。 SATURNが再度クラスタに追加された場合は, この例の2番目の START/QUEUE/MANAGERコマンドを入力して, キュー・マネージャをSATURNに移動させます。
2番目のSTART/QUEUE/MANAGERコマンドでは,DUA5:[SYSQUE]パラメータや, /ON修飾子でノード・リストを指定しません。これは, キュー・データベースには,以前に指定したこれらの情報が格納されているからです。 キュー・マネージャは, データベースに格納されている位置のキュー・ファイルやジャーナル・ファイルを使用します。 最初のSTART/QUEUE/MANAGERにより格納された/ONリストは,変更されません。
$ START/QUEUE/MANAGER DUA4:[SYSQUE] %JBC-E-QMANNOTSTARTED, queue manager could not be started $ SEARCH SYS$MANAGER:OPERATOR.LOG /WINDOW=5 QUEUE_MANAGE,JOB_CONTROL %%%%%%%%%%% OPCOM 14-DEC-1998 18:55:18.23 %%%%%%%%%%% Message from user QUEUE_MANAGE on QMUNGR %QMAN-E-OPENERR, error opening DUA4:[SYSQUE]SYS$QUEUE_MANAGER.QMAN$QUEUES; %%%%%%%%%%% OPCOM 14-DEC-1998 18:55:18.29 %%%%%%%%%%% Message from user QUEUE_MANAGE on QMUNGR -RMS-F-DEV, error in device name or inappropriate device type for operation %%%%%%%%%%% OPCOM 14-DEC-1998 18:55:18.31 %%%%%%%%%%% Message from user QUEUE_MANAGE on QMUNGR -SYSTEM-W-NOSUCHDEV, no such device available $ START/QUEUE/MANAGER DUA5:[SYSQUE]この例の最初の START/QUEUE/MANAGERコマンドは, キュー・ファイルおよびジャーナル・ファイルの位置として装置DUA4を指定します。 キュー・マネージャが起動されないことを示すエラー・メッセージが表示されます。 SEARCHコマンドでメッセージを含むオペレータ・ログ・ファイルを検索し, 装置DUA4は存在しないことが分かりました。 2番目のSTART/QUEUE/MANAGERコマンドは,正しい装置名DUA5を指定しています。
実行中のVAXftシステムにゾーンを追加します。 START/ZONEコマンドについての詳細は,VAXftシステムのドキュメントを参照してください。
VAXftシステムに対してのみ適用されます。 CMKRNL(モードをカーネルに変更)特権が必要です。
START/ZONE
コマンド,イメージ,コマンド・プロシージャ, Ctrl/Yによって割り込まれたコマンド・プロシージャ,独立プロセス, または独立サブプロセスの実行を終了します。
同じグループ内の他のプロセスを終了するには,GROUP特権が必要です。 グループ外のプロセスを終了するには,WORLD特権が必要です。
STOP [プロセス名]
削除するプロセス名を指定します。プロセス名には,1〜15文字の英数字を指定します。 プロセス名にスペース文字や小文字が含まれている場合は, プロセス名全体を二重引用符(" ")で囲みます。
指定した利用者識別コード(UIC)のグループ番号は, 現在のプロセスと同じでなければなりません。 プロセス名パラメータを使用して, グループ外のプロセスを終了することはできません。 グループ外のプロセスを終了するには, /IDENTIFICATION=pid修飾子を使用する必要があります。
プロセス名は,/IDENTIFICATION修飾子と同時に指定することはできません。 /IDENTIFICATION修飾子を使用すると,プロセス名は無視されます。 STOPコマンドに,プロセス名パラメータと /IDENTIFICATION修飾子のどちらも指定しない場合は, 現在のプロセスで実行しているイメージが終了します。
Ctrl/Yを使用してあるイメージに割り込み, RUNコマンドで別のイメージを実行した場合,割り込まれたイメージは終了します。 ただし,この場合は,終了処理ルーチンが実行された後に次のイメージが実行されます。
STOPコマンドが,(バッチ・ジョブなど)非会話型プロセスから実行された場合, そのプロセスは終了します。
Ctrl/Yを押してコマンド・プロシージャに割り込んだ後にSTOPコマンドを実行するか, またはコマンド・プロシージャ内でSTOPコマンドを実行した場合は, すべてのコマンド・レベルがスタック解除され, 制御はコマンド・レベル0 ($プロンプトを表示するDCLレベル)に戻ります。
プロセス名またはプロセス識別(PID)コードを指定すると,STOPコマンドは, 指定したプロセス内で現在実行中のイメージを終了し,そのプロセスを削除します。 プロセスが非会話型の場合,削除は通知されず, そのジョブのログ・ファイルも出力されません。
PIDコードを指定する場合に,先行の0は省略できます。
$ RUN MYPROG . . . [Ctrl/Y] Interrupt $ STOPこの例でRUNコマンドは,MYPROGイメージの実行を開始します。 次に,Ctrl/Yがこの実行に割り込みます。 その後,STOPコマンドがこのイメージを終了させます。
$ @TESTALL . . . [Ctrl/Y] Interrupt $ STOPこの例で@(実行プロシージャ)コマンドは, コマンド・プロシージャTESTALL.COMを実行します。 次に,Ctrl/Yがこのプロシージャに割り込みます。 その後,STOPコマンドが,DCLコマンド・インタプリタに制御を戻します。
$ RUN/PROCESS_NAME=LIBRA LIBRA %RUN-S-PROC_ID, identification of created process is 0013340D . . . $ STOP LIBRAこの例でRUNコマンドは, LIBRAという名前のサブプロセスを作成してLIBRA.EXEイメージを実行します。 その後,STOPコマンドがイメージを終了してプロセスを削除します。
$ ON ERROR THEN STOP . . .コマンド・プロシージャ内では,ONコマンドを使用して, コマンドまたはプログラムの実行中にエラーが発生した場合の省略時の動作を設定します。 STOPコマンドは,コマンド・レベルをすべて終了します。 このONコマンドがあるコマンド・プロシージャ内で実行され, それが既に別のプロシージャの中からも実行されている場合, 制御は,外側のプロシージャではなくDCLコマンド・レベル0に戻ります。
1つまたは複数の指定された副プロセッサ (および対応するすべてのベクタ・プロセッサ)を終了します。/CPU修飾子は必須です。
OpenVMSマルチプロセッシング・システムにだけ適用できます。 CMKRNL(カーネルのモード変更)特権が必要です。
STOP/CPU [cpu-id[,...]]
OpenVMSオペレーティング・システムは, STOP/CPUコマンドの対象として指定したプロセッサに対して一連のチェックを実行します。 この結果,あるプロセッサがシステムの機能に不可欠であるために, プロセッサの終了が許可されない場合があります。 このような場合は,通常,システムのプロセスに, 終了しようとするプロセッサでしか実行できないものがあるはずです。 これは,SHOW CPU/FULLコマンドを実行すれば判別できます。 チェック・メカニズムをバイパスしたい特別な場合には, STOP/CPUコマンドで /OVERRIDE_CHECKS修飾子を使用します。
STOP/CPUコマンドを実行したときに, このコマンドのオブジェクト・プロセッサがすでに STOPPED状態にある場合, このコマンドは無効です。
$ STOP/CPUこの例でSTOP/CPUコマンドは,プロセッサを1つ選択して, マルチプロセッシング・システムのアクティブなセットから削除します。
$ STOP/CPU 4,7この例でSTOP/CPUコマンドは,CPU ID 4および7のプロセッサを選択し, マルチプロセッシング・システムのアクティブなセットから削除します。
$ STOP/CPU/OVERRIDE_CHECKS 8この例でSTOP/CPU/OVERRIDE_CHECKSコマンドは, CPU ID 8のプロセッサを無条件に終了し, マルチプロセッシング・システムのアクティブなセットから削除します。
$ STOP/CPU/ALLこの例でSTOP/CPU/ALLコマンドは, アクティブなセットに含まれる適切な副プロセッサをすべて終了し, マルチプロセッシング・システムから削除します。
ローカル・ノード上で指定したネットワーク・サービスを停止させます。 /NETWOEK修飾子は必須です。
STOP/NETWORK ネットワーク・サービス
START/NETWORKコマンドを実行すると, ネットワークの一時停止を解除し再度ネットワークを使用することができます。
$ STOP/NETWORK DECnetこの例のSTOP/NETWORKコマンドは,現在使用中のネットワーク・サービスを停止します。
指定した実行キューを一時停止させます。キューで現在処理中のジョブはすべて, キューが START/QUEUEコマンドで再起動されるまで中断され, 新しいジョブは開始されません。/QUEUE修飾子は必須です。
そのキューへの管理(M)アクセス権が必要です。
STOP/QUEUE キュー名[:]
キューの一時停止状態を解除するには,START/QUEUEコマンドを使用します。 キューを再起動する場合,/BACKWARD,/FORWARD,/SEARCH, または /TOP_OF_FILE修飾子を使用して, 中断したのと異なる点でプリント・ジョブを再起動しない限り, 実行されていたジョブはすべて,中断された点から再開されます。
キューの終了方法については,次の各コマンドを参照してください。
$ STOP/QUEUE LPA0この例でSTOP/QUEUEコマンドは, LPA0キューにある現在処理中のプリント・ジョブを中断して, そのキューを一時停止状態にします。
$ STOP/QUEUE JADE_PRINT $ START/QUEUE/TOP_OF_FILE JADE_PRINTこの例でSTOP/QUEUEコマンドは, プリント・キューJADE_PRINTにあって現在プリントを実行しているジョブを中断して, そのキューを一時停止状態にします。 START/QUEUEコマンドは,キューを一時停止した状態から解除します。 /TOP_OF_FILE修飾子によって,中断されたジョブは, 割り込まれた所ではなくファイルの先頭からプリントを再開します。
出力キューでプリント中または処理中のジョブを強制終了してキューから削除し, そのキューで待ち状態にある最初のジョブから処理を開始します。 /QUEUE修飾子は省略できますが,/ABORT修飾子は必須です。
現在処理中のジョブへの削除(D)アクセス権が必要です。
STOP/QUEUE/ABORT キュー名[:]
現在処理中のプリント・ジョブを強制終了し,キューから削除するには, STOP/QUEUE/ABORTコマンドを使用します。 出力キューが処理できるジョブは一度に1つのみなので, /ABORT修飾子にジョブのエントリ番号は指定しません。
キューで現在実行中のバッチ・ジョブ(1つまたは複数)を強制終了し, キューから削除するには,STOP/QUEUE/ENTRYコマンドを使用します。 バッチ・ジョブを終了するには,ジョブのエントリ番号を指定する必要があります。 これは,バッチ・キューはプリント・キューと異なり, 同時に2つ以上のジョブを実行できるためです。 STOP/QUEUE/ENTRYコマンドを使用して, 現在プリント中または処理中のプリント・ジョブを強制終了して, キューから削除することもできます。
バッチ・ジョブまたはプリント・ジョブを終了し,キューに再登録するには, STOP/QUEUE/REQUEUEコマンドを使用します。 すでにキューに登録されて実行待ちの状態にあるエントリを削除するには, DELETE/ENTRYコマンドを使用します。
- 注意
- 正常に動作しないキューに対して, 誤ってSTOP/QUEUE/ABORTコマンドを実行した場合は, STOP/QUEUE/RESETコマンドを実行して,でキューを正しい順序で終了します。
$ STOP/QUEUE/ABORT LPA0この例では,LPA0キューで現在処理中のプリント・ジョブを強制終了します。 プリント・シンビオントは, キューで待ち状態にある最初のジョブから処理を開始します。 プリンタに何も問題がなければ, 現在プリント中のファイルのページが最後までプリントされます。 ジョブの最後にトレーラ・ページを出力するようにプリント・キューが設定されている場合は, 現在のページのプリントが終了した後にトレーラ・ページがプリントされます。
バッチ・キューを終了するには,エントリ番号を指定する必要があります。 バッチ・ジョブを強制終了するには,STOP/QUEUE/ENTRYコマンドを使用します。
バッチ・キューで実行中,または出力キューでプリント中の, 1つまたは複数のジョブを強制終了してキューから削除し, キューで待ち状態にある最初のジョブから処理を開始します。 /QUEUE修飾子は省略できますが,/ENTRY修飾子は必須です。
指定したジョブへの削除(D)アクセス権が必要です。
STOP/QUEUE/ENTRY =(エントリ番号[,...]) [キュー名[:]]
システムは, システム内のキューに登録されたそれぞれのプリント・ジョブおよびバッチ・ジョブに, 一意なエントリ番号を割り当てます。 省略時の設定では,PRINTおよびSUBMITコマンドは, 処理するジョブのキュー登録に成功した場合に,エントリ番号を表示します。 これらのコマンドは, 最後にキューに登録されたジョブのエントリ番号を反映させるために, $ENTRYローカル・シンボルを作成したり更新したりします。 SHOW ENTRYまたはSHOW QUEUEコマンドを実行すると, ジョブのエントリ番号を確認できます。
キューで現在実行中のバッチ・ジョブ(1つまたは複数)を強制終了し, キューから削除するには,STOP/QUEUE/ENTRYコマンドを使用します。 バッチ・ジョブを終了するには,ジョブのエントリ番号を指定する必要があります。 これは,バッチ・キューはプリント・キューと異なり, 同時に2つ以上のジョブを実行できるためです。STOP/QUEUE/ENTRYコマンドを使用して, 現在プリント中または処理中のプリント・ジョブを強制終了して, キューから削除することもできます。
バッチ・ジョブまたはプリント・ジョブを終了し,キューに再登録するには, STOP/QUEUE/REQUEUEコマンドを使用します。 すでにキューに登録されて実行待ちの状態にあるエントリを削除するには, DELETE/ENTRYコマンドを使用します。
- 注意
- 正常に動作しないキューに対して, 誤って STOP/QUEUE/ENTRYコマンドを実行した場合は, STOP/QUEUE/RESETコマンドを実行して,キューを正しい順序で終了します。
$ STOP/QUEUE/ENTRY=365 SYS$BATCHこの例でSTOP/QUEUE/ENTRYコマンドは, SYS$BATCHキューで現在実行中のバッチ・ジョブ番号365のジョブを強制終了して, キューで待ち状態にある最初のジョブから処理を開始します。
スタンドアロン・ノードまたは OpenVMS Cluster上にあるキュー・マネージャをシャットダウンします。 /QUEUE修飾子は省略できます。ただし,スタンドアロン・システムの場合も VMSclusterの場合も,/MANAGERおよび/CLUSTER修飾子は必須です。 省略時の設定では,このコマンドを実行すると, 省略時の設定のキュー・マネージャSYS$QUEUE_MANAGERをシャットダウンします。 SYS$QUEUE_MANAGER以外のキュー・マネージャをシャットダウンするには, /NAME_OF_MANAGER修飾子を使用して指定します。
OPER(オペレータ)特権およびSYSNAM(システム論理名)特権が必要です。
STOP/QUEUE/MANAGER/CLUSTER
いったんSTOP/QUEUE/MANAGER/CLUSTERコマンドを実行すると, シャットダウンされたキュー・マネージャ・プロセスは終了状態のままになります。 そして,キュー登録システムへの要求は, DCLコマンドSTART/QUEUE/MANAGERを実行するまで受け付けられません。
$ STOP/QUEUE/MANAGER/CLUSTERこの例でSTOP/QUEUE/MANAGER/CLUSTERコマンドは, キュー・マネージャ・プロセス SYS$QUEUE_MANAGER を停止します。 このプロセスは終了状態のままになり,SYS$QUEUE_MANAGERへの要求は, START/QUEUE/MANAGERコマンドを実行するまで受け付けられません。
/NAME_OF_MANAGER修飾子が指定されていないため,このコマンドで終了するのは, 省略時の設定のキュー・マネージャSYS$QUEUE_MANAGERです。
実行中のジョブの処理がすべて終了した後で,指定したキューを終了します。 新しく開始されるジョブはありません。
/QUEUE修飾子は省略できますが,/NEXT修飾子は必須です。
キューへの管理(M)アクセス権が必要です。
STOP/QUEUE/NEXT キュー名[:]
キューの割り当ての解除,削除,またはマージを行う場合は,その前に STOP/QUEUE/NEXTコマンドを実行してください。 これは,STOP/QUEUE/NEXTコマンドによって,キューを変更する前に, 現在実行中のすべてのジョブの処理を終了できるためです。 プリント装置の保守を実行する必要がある場合も, このコマンドを使用してキューを終了することができます。 キューを再起動するには,START/QUEUEコマンドを使用します。
自動起動キューの場合,STOP/QUEUE/NEXTコマンドはキューを終了して, 自動起動を無効にするため,キューが自動的に起動することはありません。 このため,プリント装置が予定した保守を実行する必要がある場合には, このコマンドを使用して,自動起動キューが誤って再起動しないようにできます。 キューの自動起動を再度有効にするには,START/QUEUEコマンドを使用します。
$ STOP/QUEUE/NEXT LASER_PRINTこの例でSTOP/QUEUE/NEXTコマンドは,LASER_PRINTキューを終了する準備をします。 現在プリント中のジョブは完了しますが,新しいジョブの開始は許可されません。 現在処理中のジョブが完了すると,キューが終了します。
LASER_PRINTが自動起動キューの場合は, START/QUEUEコマンドを実行するまで自動的に起動することはありません。
$ STOP/QUEUE/NEXT BATCH_1 $ SHOW QUEUE/ALL BATCH_1 Batch queue BATCH_1, stopped, on JADE:: $ DELETE/QUEUE BATCH_1この例では,BATCH_1バッチ・キューを削除する方法を示します。 はじめに STOP/QUEUE/NEXTコマンドを実行して, キューにある現在処理中のジョブが終了した後にキューを終了します。 次に,SHOW QUEUE/ALLコマンドを実行して, キューに待ち状態のジョブがないことを確認します。 画面には,待ち状態のジョブがないと表示されています。 最後に,DELETE/QUEUEコマンドを実行して,BATCH_1キューを削除します。
指定したキューの現在処理中のジョブを終了し, それらを後で処理するようにキューに再登録します。 キューは終了せずに,キューにある最初の待ち状態のジョブから処理が開始されます。 /QUEUE修飾子は省略できますが,/REQUEUE修飾子は必須です。 バッチ・ジョブをキューに再登録するには,/ENTRY修飾子が必要です。
現在のジョブまたは指定されたジョブへの削除(D)アクセス権が必要です。
STOP/QUEUE/REQUEUE [=キュー名]キュー名[:] STOP/QUEUE/REQUEUE [=キュー名] /ENTRY=(エントリ番号[,...])キュー名[:]
システムは, システム内のキューに登録されたそれぞれのプリント・ジョブおよびバッチ・ジョブに, 一意なエントリ番号を割り当てます。 省略時の設定では,PRINTおよびSUBMITコマンドは, 処理するジョブのキュー登録に成功した場合に,エントリ番号を表示します。 これらのコマンドは, 最後にキューに登録されたジョブのエントリ番号を反映させるために, $ENTRYローカル・シンボルを作成したり更新したりします。 SHOW ENTRYまたはSHOW QUEUEコマンドを実行すると, ジョブのエントリ番号を確認することができます。
現在処理中のプリント・ジョブをキューに再登録しないで終了するには, STOP/QUEUE/ABORTコマンドを使用します。 現在処理中のバッチ・ジョブをキューに再登録しないで終了するには, STOP/QUEUE/ENTRYコマンドを使用します。STOP/QUEUE/ENTRYコマンドは, プリント・ジョブをキューに再登録しないで終了する場合にも使用できます。 キューに登録されていて,実行または処理を待機しているエントリを削除する場合は, DELETE/ENTRYコマンドを使用します。
- 注意
- 正常に動作しないキューに対して, 誤ってSTOP/QUEUE/REQUEUEコマンドを実行した場合は, STOP/QUEUE /RESETコマンドを実行して,キューを正しい順序で終了します。
システムは, システム内のキューに登録されたそれぞれのプリント・ジョブおよびバッチ・ジョブに, 一意なエントリ番号を割り当てます。 省略時の設定では,PRINTおよびSUBMITコマンドは, 処理するジョブのキュー登録に成功した場合に,エントリ番号を表示します。 これらのコマンドは, 最後にキューに登録されたジョブのエントリ番号を反映させるために, $ENTRYローカル・シンボルを作成したり更新したりします。 SHOW ENTRYまたはSHOW QUEUEコマンドを実行すると, ジョブのエントリ番号を確認することができます。
バッチ・ジョブに対してSTOP/QUEUE/REQUEUEコマンドを発行する場合は, /ENTRY修飾子を指定しなければなりません。指定するエントリ番号は, 実行しているジョブのエントリ番号と一致していなければなりません。
キューに再登録された1つまたは複数のジョブの優先順位を変更します。 パラメータnには,0〜255までの値を指定します。 nパラメータの省略時の値は, 1つまたは複数のジョブが終了したときに持っていた優先順位の値と同じです。
通常,/PRIORITY修飾子は, 1つまたは複数のジョブの優先順位を下げるために使用されます。 ジョブの優先順位を下げると,指定されたジョブは, キューに他のジョブが含まれないときに実行されます。 優先順位をMAXQUEPRIの値より低く設定する場合,特権は不要です。
$ STOP/QUEUE/REQUEUE=LPB0 LPA0この例では,LPA0キューで現在処理中のプリント・ジョブが終了させられ, LPB0キューに再登録されます。プリント・シンビオントによって, プリント・ジョブについてのチェック・ポイント情報がジョブ・コントローラに送信されていた場合, プリントは,LPB0の記録されている最後のチェック・ポイントから再開されます。
$ STOP/QUEUE/REQUEUE/HOLD LPA0 . . . $SET/ ENTRY/ 254/RELEASEこの例では,LPA0の現在のプリント・ジョブが中断され,保留状態に置かれます。 後から,SET ENTRYコマンドに/RELEASE修飾子を指定して実行すると, ジョブは保留状態から解除され,LPA0キューからプリントされるように, 再度スケジューリングされます。プリント・シンビオントによって, プリント・ジョブについてのチェック・ポイント情報がジョブ・コントローラに送信されていた場合, プリントは,最後のチェック・ポイントから再開されます。
$ STOP/QUEUE/REQUEUE/ENTRY=758 SYS$BATCHこの例では,ジョブ番号が758のバッチ・ジョブが終了し, SYS$BATCHキューに再登録されて後から処理されます。 このバッチ・ジョブが適切な SET RESTART_VALUEコマンドを指定してプログラムされている場合, 正常終了した部分は再実行されません。
キューを終了させ,制御をシステムに戻します。 再起動していないジョブはただちに強制終了されます。
/QUEUE修飾子はオプションですが,/RESET修飾子は指定しなければなりません。
キューへの管理(M)アクセス権が必要です。
STOP/QUEUE/RESET キュー名[:]
自動起動キューの場合, STOP/QUEUE/RESETコマンドはキューを終了させ自動機能を無効にし, 自動的に起動させることはできなくなります。 そのため,プリンティング・デバイスに故障があり修理する時には, このコマンドを使用して自動起動キューが自動的に起動しないようにします。 自動機能キューを再度有効にするには,START/QUEUEコマンドを使用します。
$ INITIALIZE/QUEUE/AUTOSTART_ON=MYNODE::LPAO/START LPA0 $ENABLE AUTOSTART/QUEUES/ON_NODE=MYNODE . . . $STOP/QUEUE/RESET LPA0 $START/QUEUE LPA0この例のINITIALIZE/QUEUEコマンドは, LPA0という名前の自動起動出力キューを作成します。 /START修飾子が指定されているので,キューは自動起動キューになります。 ENABLE AUTOSTART/QUEUEコマンドによりキューは実行されます。
プリンタLPA0::の用紙がなくなった場合を考えてみます。 STOP/QUEUE/RESETコマンドでキューLPA0を終了させます。 現在実行中のジョブは止められキューに再登録されます。 またSTOP/QUEUE/RESETコマンドは,キューの自動起動を無効にします。 そのためプリンタ用紙を補充している間に,キューが再起動することはありません。
用紙を補充しプリンタがロードされたら, START/QUEUEコマンドを実行して自動起動を有効にします。 これにより,キュー・マネージャは自動的にキューを起動することができます。
$ STOP/QUEUE/RESET TEXBATCHこの例のSTOP/QUEUE/RESETコマンドは,バッチ・キューTEXBATCHを終了させます。 /RESTART修飾子を指定して登録した現在実行中のジョブは, キューが再起動するとキューに再登録され処理されます。 /RESTART修飾子を指定せずに登録した現在実行中のジョブは, ユーザがキューに再登録する必要があります。
指定したノード上のすべてのキューを終了します。 このコマンドは,1つのコマンドだけでノードのキューをまとめて終了したい (たとえば,ノードをシャットダウンする前など)が, OpenVMS Cluster全体ではキュー・マネージャを終了したくない場合に使用すると便利です。
/QUEUES修飾子は省略できますが,/ON_NODE修飾子は必須です。
OPER(オペレータ)特権が必要です。
STOP/QUEUES/ON_NODE[=ノード]
省略時の設定では,このコマンドは,コマンドを入力したノードに対して作用します。 異なるノードのキューを終了するには,/ON_NODE修飾子でノード名を指定します。
省略時の設定では,このコマンドは,省略時の設定のキュー・マネージャ SYS$QUEUE_MANAGERによって管理されている自動起動キューに作用します。 /NAME_OF_MANAGER修飾子を使用すると, (そのノードにある)別のキュー・マネージャの自動起動キューの自動起動を禁止します。
STOP/QUEUES/ON_NODEコマンドは,キュー・マネージャによって管理されている, 該当するノードのすべての自動起動と非自動機能の実行キューに作用します。 このコマンドによって終了した自動起動キューは自動起動が有効のままとなり, 作用されるノード,またはキューをフェールオーバできるノードで ENABLE AUTOSTARTコマンドが実行されると再起動します。 このコマンドによって終了した自動起動しないキューはそれぞれ, キュー名を指定したSTART/QUEUEコマンドで起動しなければなりません。
自動起動キューを使用している場合は, DISABLE AUTOSTART/QUEUESコマンドも実行します。 DISABLE AUTOSTART/QUEUESとSTOP/QUEUES/ON_NODEの関係についての詳細は, 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』のキューに関する章の, システムをシャットダウンする前のキューの終了の節を参照してください。
STOP/QUEUES/ON_NODEコマンドは, シャットダウン・コマンド・プロシージャSYS$SYSTEM:SHUTDOWN.COMに含まれています。 SHUTDOWN.COMを使用しないでノードをシャットダウンする場合は, はじめにSTOP/QUEUES/ON_ NODEコマンドを実行します。 ノードをシャットダウンする前のキューの終了についての詳細は, 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』のキューに関する章を参照してください。
/NAME_OF_MANAGER修飾子を省略すると, 省略時の設定のキュー・マネージャSYS$QUEUE_MANAGERが使用されます。 複数のキュー・マネージャについての詳細は,『OpenVMSシステム管理者マニュアル』 のキュー・マネージャに関する章を参照してください。
$ STOP/QUEUES/ON_NODEこの例でSTOP/QUEUES/ON_NODEコマンドは, コマンドを発行したノードのキューをすべて終了します。 自動起動機能は,このノードのすべての自動起動キューに対して禁止されます。
だだし,キュー・マネージャ・プロセスは実行を続けて, OpenVMS Clusterにある他のノードの終了していないキューにある, 実行を要求されているジョブをスケジューリングします。
/NAME_OF_MANAGER修飾子が指定されていないため,このコマンドは, 省略時の設定のキュー・マネージャSYS$QUEUE_MANAGER によって管理されるキューにだけ作用します。
$INITIALIZE/QUEUE- _$/AUTOSTART_ON=(JADE::,RUBY::,OPAL::)/BATCH/START BATCH_1 $ENABLE AUTOSTART/QUEUES/ON_NODE=JADE $ENABLE AUTOSTART/QUEUES/ON_NODE=RUBY . . . $ STOP/QUEUES/ON_NODE=JADE $ SHOW QUEUE BATCH_1 Batch queue BATCH_1, idle, on RUBY::この例でINITIALIZE/QUEUEコマンドは,ノードJADE,RUBY, またはOPALで実行できる自動起動キューBATCH_1を作成します。 /START修飾子は,このキューの自動起動を有効にします。 最初のENABLE AUTOSTART/QUEUESコマンドは, ノードJADEにあるすべての自動起動キューの自動起動を有効にするため, そのノードでBATCH_1キューの処理が開始されます。 2番目のENABLE AUTOSTART/QUEUESコマンドは, ノードRUBYにあるすべての自動起動キューの自動起動を有効にします。
後から,ノードJADEをクラスタから削除する場合を考えます。 この例で STOP/QUEUES/ON_NODEコマンドは, クラスタ全体のキュー・マネージャを終了させずに, ノードJADEのすべてのキューを終了します。これによって,自動起動キューBATCH_1は, フェールオーバ・リスト内で次に使用できるノードRUBYにフェールオーバします。 STOP QUEUES/ON_NODEコマンドが自動起動を禁止するため, 後からノードJADEで自動起動キューを実行するには,再ブート時にそのノードで ENABLE AUTOSTART/QUEUESコマンドを実行しなければなりません。
/NAME_OF_MANAGER修飾子が指定されていないため,このコマンドは, 省略時の設定のキュー・マネージャSYS$QUEUE_MANAGER に管理されるキューにだけ作用します。
実行中のVAXftシステムからゾーンを削除します。 STOP/ZONEコマンドについての詳細は, VAXftシステムのドキュメントを参照してください。
VAXftシステムに対してのみ適用されます。 CMKRNL(モードをカーネルに変更)特権が必要です。
STOP/ZONE ゾーン id
バッチ・キューに,1つまたは複数のコマンド・プロシージャを登録します。
キューに対する登録(S)アクセス権が必要です。
SUBMIT ファイル指定[,...]
複数のファイルを指定する場合には, ファイル指定をコンマ(,)またはプラス記号(+)で区切らなければなりません。
ファイル指定にノード名を含む場合には,/REMOTE修飾子を指定しなければなりません。
キュー内のバッチ・ジョブごとに,一意なエントリ番号が割り当てられます。 SUBMITコマンドを入力すると,省略時の設定で,ジョブ名,キュー名, エントリ番号,およびジョブの状態が表示されます。
SUBMITコマンドが正常終了すると, システムによりローカル・シンボル$ENTRYが自動的に作成または更新されます。 $ENTRYの値は,最後にキューに登録されたジョブのエントリ番号を表す文字列です。 後でジョブのエントリ番号を参照したい場合は, $ENTRYの値を別のシンボルに保存してください。
バッチ・ジョブをキューに登録すると, バッチ・ジョブを実行する前に新しいバージョンのファイルが作成されている場合でも, 登録されたバージョンのファイルが処理されます。また, キューに登録されたファイルと同じ名前と同じバージョン番号を持つ別のファイルで, 登録されたファイルを置き換えることはできません。
バッチ・キューに登録されたコマンド・プロシージャを実行すると, コマンドを実行するために独立プロセスが作成されます。 このプロセスは,所有者のディスクとディレクトリの省略時の設定, およびログイン時に所有者の会話型プロセスに与えられたものと同じ資源制限値と特権を受け取ります。
複数のプロシージャをキューに登録する場合, エラーまたは重大(致命的)エラー状態で終了するプロシージャがあると, ジョブはただちに終了します。
OpenVMS Cluster環境では, OpenVMS Cluster内のノード間でシステム時刻の差が変化することがあるので, SET TIME/CLUSTERコマンドを使用して定期的にクラスタの同期を保つ必要があります。 これによって, ジョブが指定時刻より少し前または後に実行を開始することがあります。 これは,バッチおよび印刷システムに組み込まれた冗長設計によって, クラスタ内の複数のジョブ・コントローラが, ジョブに対するタイマ非同期システム・トラップ(AST)を受信して, その実行をスケジューリングできるからです。
省略時の設定では, バッチ・ジョブの各コマンド・プロシージャからのすべての出力はログ・ファイルに書き込まれます。 バッチ・ジョブが終了すると, SYS$PRINTで印刷するためにこのログ・ファイルはキューに登録されます。 省略時の設定では,このログ・ファイルは印刷後に削除されます。 STOP/QUEUE/ENTRY,STOP/IDENTIFICATION,または DELETE/ENTRYコマンドを使用してバッチ・ジョブを停止させると, ログ・ファイルは印刷用にキューに登録されません。
システムによるログ・ファイルの扱いを変更する方法については, /LOG_FILE,/PRINTER,および /KEEP修飾子の説明を参照してください。
時刻には絶対時刻,または絶対時刻とデルタ時間の組み合わせを指定できます。 時刻の指定方法についての詳細は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
OpenVMS Cluster環境では,メンバ・システム間で時計の同期をとっていません。 このため,時刻を指定してバッチ・ジョブを実行しようとした場合, 実行開始時刻に多少の誤差が生じることがあります。 たとえば,SUBMIT/AFTER=TOMORROWでキューに登録したジョブは, そのホスト・システムの時計では23:58に実行を開始するかもしれません。
バッチ/プリント・システムに組み込まれた冗長性により, ジョブの実行開始時刻を通知する非同期システム・トラップ(AST) がクラスタ内のどのジョブ・コントローラでも受信可能なため, キューに登録したマシンとジョブが実行されるマシンが同じ場合にも, この問題は起こり得ます。 バッチ・ジョブが,処理終了後直ちに自分自身(バッチ・ジョブ) を翌日実行するように再登録している場合に,この問題はより顕著になります。 この場合,同じジョブがいくつも実行する可能性があります (これは,TOMORROWが数分後であるかも知れないからです)。
この問題を回避するためには, クラスタ内のシステム間の時計の誤差よりも大きな時間で待機させるような WAITコマンドを,SUBMITコマンドの前に入れておくことです。 各システムの時計の誤差を調べるには,SHOW TIMEコマンドを使用します。 クラスタ内の各システムの時計を同期させるには, SYSMANのCONFIGURATION SET TIMEコマンドを使用します。 SYSMANコマンドCONFIGURATION SET TIMEについての詳細は, 『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』 を参照してください。
時刻の指定方法についての詳細は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
UICは,『OpenVMS Guide to System Security』に説明されている, 標準的なUIC形式を使用して指定します。
属性番号の範囲は,0〜127までの数値です。 システム上でどの属性が定義されているかを調べるためには, SHOW QUEUE/CHARACTERSTICSコマンドを使用します。 また,特定のキューに対して使用できる属性を調べるには, SHOW QUEUE/FULLコマンドを使用します。
SUBMITコマンドに/CHARACTERISTICS修飾子を指定する場合,指定する属性はすべて, ジョブを実行するキューに対しても指定されていなければなりません。 つまり,ジョブの属性はキューの属性のサブセットでなければなりません。 そうでない場合には,次に示す条件のいずれかが満たされるまで, そのジョブは待ち状態のまま実行されません。
YES | NO | QUIT |
TRUE | FALSE | Ctrl/Z |
1 | 0 | ALL |
[Return] |
単語による応答には,大文字と小文字を任意に組み合わせることができ, また1文字または複数の文字に短縮することもできます (たとえば,TRUE は T,TR,TRU に短縮することができます)。 ただし,応答は一意に認識できなければなりません。 肯定応答は,YES,TRUE,1です。否定応答は,NO,FALSE,0,<RET>です。 QUITまたはCTRL/Zは,その時点でコマンドの処理を中止することを示します。 ALLと応答すると,コマンドの処理は継続されますが, そのあとプロンプトは表示されなくなります。 上記に示されていない応答を入力すると,DCLはエラー・メッセージを出力し, 同じプロンプトが再度表示されます。
処理が終了したあと, コマンド・プロシージャ・ファイルを削除するかどうかを指定します。 SUBMITコマンドのコマンド名のあとに/DELETE修飾子を指定すると, ジョブに含まれるすべてのファイルが削除されます。 ファイル指定のあとに/DELETE修飾子を指定した場合には, 対応するファイルだけが処理後に削除されます。
/DELETE修飾子を使用するためには, ジョブをキューに登録したユーザの利用者識別コード(UIC)に対し, 入力ファイルの保護コードで削除(D)アクセスが許可されていなければなりません。 削除(D)アクセスが許可されていない, またはコマンド・パラメータ・リストの中のファイルが入力オープンできない場合には, コマンドの処理は中止されバッチ・ジョブは生成されません。
/LOG_FILE修飾子を使用した場合, システムはバッチ・ジョブの出力を指定したファイルに書き込みます。 /NOLOG_FILE修飾子を使用した場合には,ログ・ファイルは作成されません。 省略時の設定では,UAFで論理名SYS$LOGINに定義されるディレクトリに, バッチ・ジョブ名と同じファイル名でファイル・タイプが LOGであるファイルが作成されます。
/LOG_FILE修飾子を使用すると,別の装置にログ・ファイルを書き込むことができます。 ファイル指定に含まれる論理名は, ジョブをキューに登録したプロセスのコンテキストで変換されます。 バッチ・ジョブを実行しているプロセスは, ログ・ファイルが存在する装置へのアクセス権を持っていなければなりません。
/LOG_FILE修飾子と/NAME修飾子を指定すると, /NAME修飾子で指定したファイルと同じファイル名を持ち, ファイル・タイプがLOGのファイルに,ログを書き込みます。 /LOG_FILE修飾子を省略する場合は, /NAME修飾子で使用したファイル名値は有効なファイル名でなければなりません。
/LOG_FILE修飾子を省略している場合には, ジョブ名はファイル名として有効でなければなりません。 ジョブ名は,SHOW ENTRYまたはSHOW QUEUE /FULLコマンドによって表示されます。
各パラメータはコンマ(,)で区切ります。 パラメータを1つだけ指定する場合には,括弧を省略できます。
スペースや特殊文字,小文字を含むパラメータを指定する場合には, パラメータを引用符で囲まなければなりません。 各パラメータは,1〜255バイトの長さです。
バッチ・キューおよび出力キューが同じキュー・マネージャによって管理されている場合は, SUBMIT/PRINTERコマンドで指定されたキューが出力キューかどうか, またユーザが出力キューに対してアクセス権があるかどうかをチェックします。 SUBMITコマンドで指定されたバッチ・キュー,および /PRINTER修飾子により指定された出力キューが異なるキュー・マネージャによって管理されている場合は, これらのチェックは行われません。
バッチ・ジョブを登録する時に, ログ・ファイルに対して明示的に出力キューを指定する場合は, /PRINTER修飾子で指定するキューは出力キューであり, バッチ・キューでないことを確認してください。 また,出力キューに対してのアクセス権を持っているかも確認してください。
指定したジョブの,同一キュー内の他のジョブと比較した, ジョブ・スケジューリングにおける優先順位を指定します。 優先順位の値は,0〜255までの範囲です。 このうち,0はもっとも低い優先順位であり,255は最高の優先順位です。
省略時の値は,システム・パラメータDEFQUEPRIの値です。 システム・パラメータ MAXQUEPRI の値より低い優先順位を設定する場合には, 特権は不要です。
/PRIORITY修飾子が,ジョブのプロセス優先順位に影響を与えることはありません。 プロセスの実行優先順位は, INITIALIZE/QUEUE/BASE_PRIORITYコマンドによって与えられる基本の優先順位属性によって決まります。
ローカル・ノードの場合と異なり,1つの SUBMIT/REMOTEコマンドによってキューに登録された複数のコマンド・プロシージャは, 別々のジョブであると解釈されます。
/REMOTE修飾子と同時に指定できるのは,次の修飾子だけです。
/BACKUP | /BEFORE | /BY_OWNER | /CONFIRM |
/CREATED | /EXCLUDE | /EXPIRED | /MODIFIED |
/RETAIN | /SINCE |
以下のオプションを指定します。
- 注意
- SUBMITコマンドで/NORETAIN修飾子は使用できません (システム管理者はINITIALIZE/QUEUE, START/QUEUEや SET QUEUEコマンドで指定できます)が,/RETAIN=DEFAULTを指定できます。 この場合,キューの保持ポリシーに従ってジョブは保持されます。 システム管理者が,キューにジョブ保持を設定していなかった場合は, ジョブは保持されません。
ジョブ保持の仕掛け
ジョブ保持オプションは,ジョブ登録時の指定よりも実行キューの設定が優先されます。 ジョブを汎用キューに登録した場合には, 汎用キューの設定がジョブ登録時の設定に優先されます。
ジョブ保持設定は,汎用キューよりも実行キューの設定が優先されます。 ただし,ジョブの終了状態が実行キューの保持設定に合致しない場合は, 汎用キューの保持設定が適用されます。さらに, 汎用キューの設定とも合致しない場合には,ジョブ登録時の指定が適用されます。 実行キューに直接登録したジョブは,汎用キューの設定の影響を受けません。
ジョブは,実行キューの設定が適用されれば実行キュー内に, 汎用キューのものが適用されれば汎用キュー内に, ジョブ登録時の指定が適用されればその登録されたキュー内に保持されます。
次の例は,キュー・マネージャがどのようにしてジョブを保持するかを示しています。
/RETAIN=ALWAYS修飾子を指定して汎用キューにジョブを登録し, ジョブが正常終了したとします。
キュー・マネージャは, 最初にジョブの終了状態を実行キューの保持設定と比較します。 実行キューの保持設定が /RETAIN=ERROR(正常終了でない時のみ保持する) であるとすると,実行キューには保持されません。
次に,汎用キューの保持設定と比較します。 汎用キューには保持設定が無かったとすると,汎用キューにも保持されません。
最後に,ジョブを登録したキューの保持設定と比較します。 登録時の指定が/RETAIN=ALWAYSであるため, ジョブを登録したキュー(この場合には汎用キュー)に保持されます。
キューのタイプについてはINITIALIZE/QUEUEコマンドの説明を, 保持オプションについてはINITIALIZE/QUEUE, START/QUEUE,および SET QUEUEコマンドの説明を参照してください。
時限保持
UNTIL=時間オプションを使用すると, 必要な間だけジョブを保持しておくことができます。 これにより,ジョブを削除する手間が省けます。
たとえば次のコマンドでを入力すると, ジョブMYFILEは12月14日7時31分まで保持されますが,その後削除されます。
$ SUBMIT/RETAIN=UNTIL=14-DEC-1994:07:31:0.0 MYFILE.COM
キューのジョブ保持ポリシーの設定によっては, ジョブはずっと保持されるかもしれません。これは, キューのジョブ保持ポリシーの設定が,ジョブ登録時の保持指定に優先されるためです。 システム管理者がキューに時限保持を設定することはできないので, キューの設定によって保持されたジョブが自動的に削除されることはありません。
/RETAIN=UNTIL=時間オプションを使用する場合は, 必ず時間を指定してください。ここで指定した時間はデルタ時間, 絶対時刻との組み合わせ,絶対時刻の順に解釈されます。 デルタ時間はジョブ終了時を起点とします。たとえば, SUBMIT/RETAIN=UNTIL="+3:00"と指定すれば,ジョブ終了後3時間保持されます。 時間の指定方法についての詳細は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 を参照してください。
時刻指定についての詳細は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプのDCL_Tipsトピック(Date_Time サブトピック)を参照してください。
この修飾子のキーワードはCONDENSEDおよびEXPANDEDです。 意味は次の表のとおりです。
キーワード | 説明 |
---|---|
CONDENSED (省略時の設定) |
ファイル名を255文字長の文字列に適合するように表示します。 このファイル名の場合,ファイル指定にDIDあるいはFID短縮形を含むことが可能です。 |
EXPANDED | ファイル名をディスクに格納されているとおりに表示します。 このファイル名の場合,ファイル指定にDIDあるいはFID短縮形は含みません。 |
キーワードはCONDENSEDとEXPANDEDを同時に指定することはできません。 この修飾子は,確認が要求された場合に, 出力メッセージに表示されるファイル名の書式を表わしています。
EXPANDEDキーワードが指定されていない場合, ファイル・エラーはCONDENSEDファイル指定で表示されます。
詳細は『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してください。
この修飾子を使用すると,他のユーザの代わりにジョブをキューに登録できます。 ジョブは,ここで指定したユーザがキューに登録したときと同じように実行されます。 また,ジョブはそのユーザのユーザ名とUICを使って実行され, 会計情報もそのユーザのアカウントに記録されます。 この修飾子を指定しなかった場合には,ユーザ指定は, コマンドを要求しているプロセスと同じになります。 ユーザ名として指定できるのは,システムに登録されているユーザ名だけです。 ユーザ名は,1〜12文字の英数字です。
OpenVMS Alphaでは512バイトのページレットの数で, OpenVMS VAXでは512バイトのページの数で,nを指定します。 OpenVMS Alphaでは, 指定された値よりも実際に割り当てられる物理メモリが大きくなるように, 最も近いそのCPU特有のページ値にこの値を切り上げます。 0またはNONEを指定した場合は, UAFの値またはキューに対して指定されている値が使用されます。 ワーキング・セットの省略時の値は, システム・パラメータPQL_MWSDEFAULT と WSMAX の範囲内でなければなりません。
OpenVMS Alphaでは512バイトのページレットの数で, OpenVMS VAXでは512バイトのページの数で,nを指定します。 OpenVMS Alphaでは, 指定された値よりも実際に割り当てられる物理メモリが大きくなるように, 最も近いそのCPU特有のページ値にこの値を切り上げます。 0またはNONEを指定した場合は, UAFの値またはキューに対して指定されている値が使用されます。 ワーキング・セット超過値は, システム・パラメータPQL_MWSEXTENTとWSMAXの範囲内でなければなりません。
OpenVMS Alphaでは512バイトのページレットの数で, OpenVMS VAXでは512バイトのページの数で,nを指定します。 OpenVMS Alphaでは, 指定された値よりも実際に割り当てられる物理メモリが大きくなるように, 最も近いそのCPU特有のページ値にこの値を切り上げます。 0またはNONEを指定した場合は, UAFの値またはキューに対して指定されている値が使用されます。 ワーキング・セット・クォータ値は, システム・パラメータPQL_MWSQUOTAとWSMAXの範囲内でなければなりません。
$ SUBMIT/AFTER=16:30 TRANSLATE Job TRANSLATE (queue SYS$BATCH, entry 1401) holding until 14-DEC-1998 16:30この例で,コマンド・プロシージャTRANSLATE.COMはSYS$BATCHに登録されます。 このコマンド・プロシージャは午後4字30分以降に実行されます。 正常に終了すると,ログ・ファイルTRANSLATE.LOGは印刷のためSYS$PRINTに登録され, その後削除されます。
$ SUBMIT /PARAMETERS=(TXT,DOC,MEM) BACKUP, AVERAGE, RUNMASTER Job BACKUP (queue SYS$BATCH, entry 416) pendingこの例では,3つのコマンド・プロシージャを1つのジョブとして登録します。 ジョブには,3つのパラメータが与えられます。 P1にはTXT,P2にはDOC,またP3にはMEMという文字列がそれぞれ割り当てられています。 BACKUP.COMプロシージャが実行されたあと, AVERAGE.COMとRUNMASTER.COMというプロシージャが実行されます。
$ SUBMIT/NAME=BATCH24/HOLD TESTALL Job BATCH24 (queue SYS$BATCH, entry 467) holdingこの例では,TESTALL.COMプロシージャをバッチ・ジョブとしてキューに登録し, あとで処理するためにそのジョブを保留状態にします。 このジョブは,SET QUEUE/ENTRY/RELEASEコマンドを実行するまで解放されません。 /NAME修飾子は,バッチ・ジョブをBATCH24として識別することを指定しています。
$ SUBMIT TEST.COM Job TEST (queue SYS$BATCH, entry 493) pending $ BATCH_JOB = $ENTRY . . . $ DELETE/ENTRY='BATCH_JOB'この例では,キュー・ファイル中の特定のジョブを識別するために, シンボル$ENTRYが使用されています。このSUBMITコマンドは, コマンド・プロシージャTEST.COMを実行するためのバッチ・ジョブを作成し, ジョブのエントリ番号(この例では493) を表すローカル・シンボル$ENTRYを割り当てています。 2行目のコマンドは$ENTRYの値をローカル・シンボルBATCH_JOBに割り当て, 最後のコマンドはシンボルBATCH_JOBを使用してバッチ・ジョブを削除しています。
$ DEFINE JUNE WORKZ:[JONES]ANNUAL_REPORT.COM $ SUBMIT JUNE Job ANNUAL_REPORT (queue SYS$BATCH, entry 229) started on ZOO_BATCHこの例では,DEFINEコマンドで論理名JUNEをANNUAL_REPORT.COMに定義しています。 そして,この論理名を使用してANNUAL_REPORT.COMをバッチ・キューに登録しています。 ANNUAL_REPORT.COMがバッチ・キューに登録される前に,論理名JUNEは ANNUAL_REPORT.COMに展開されます。 また,ログ・ファイル名はJUNE.LOGではなく,ANNUAL_REPORT.COMになります。
ジョブは汎用キューSYS$BATCHに登録されていますが, 実行キューZOO_BATCHで実行されている点に注意してください。
コマンド・プロシージャ内のサブルーチンの開始を定義します。 SUBROUTINEコマンドは,サブルーチンで最初の実行可能文でなければなりません。 SUBROUTINEコマンドについての詳細は,CALLコマンドの説明を参照してください。
SUBROUTINE
指定したジョブの実行が終了するまで,このコマンドを発行したプロセスを保留します。
指定したジョブへの削除(D)アクセス権が必要です。
SYNCHRONIZE [ジョブ名]
一意な名前を持たないジョブを指定するには, /ENTRY修飾子を使用してエントリ番号を指定します。 ジョブ名パラメータと/ENTRY修飾子の両方を指定すると, ジョブ名パラメータは無視されます。
ジョブ名パラメータを指定すると,SYNCHRONIZEコマンドは, SYS$BATCHキューを検索して指定された名前のジョブを探します。 SYS$BATCH以外のキューにあるジョブを指定するためには, /QUEUE修飾子を使用してキューの名前を指定しなければなりません。
SYNCHRONIZEコマンドで指定したジョブが終了すると, プロセスは待ち状態から解放されます。SYNCHRONIZEコマンドの終了状態は, ジョブの最後に実行されたコマンドの終了状態と同じです。 SYNCHRONIZEコマンドがコマンド・プロシージャの一部である場合に, 終了状態を確実に知るためには,SYNCHRONIZEコマンドの前にSET NOONコマンドを, SYNCHRONIZEコマンドの直後にSHOW SYMBOL $STATUSを記述します。
ジョブ名パラメータまたは/ENTRY修飾子のいずれかを指定しなければなりません。
システムは, システム内のキューに登録されたプリント・ジョブおよびバッチ・ジョブに, 一意なエントリ番号を割り当てます。 省略時の設定では,PRINTおよびSUBMITコマンドは, 処理するジョブのキュー登録に成功した場合に,エントリ番号を表示します。 これらのコマンドはローカル・シンボル$ENTRYを作成または更新して, 最後にキューに登録されたジョブのエントリ番号を反映させます。 SHOW ENTRYまたはSHOW QUEUEコマンドを実行すると, ジョブのエントリ番号を確認することができます。 ジョブ名パラメータと/ENTRY修飾子の両方を指定した場合, ジョブ名パラメータは無視されます。
$ SUBMIT/NAME=PREP FORMAT/PARAMETERS=(SORT,PURGE) Job PREP (queue SYS$BATCH, entry 219) started on queue SYS$BATCH $ SUBMIT PHASER Job PHASER (queue SYS$BATCH, entry 223) started on queue SYS$BATCHこの例で最初のSUBMITコマンドは, コマンド・プロシージャFORMAT.COMを実行するためにキューに登録し, そのジョブにPREPという名前をつけます。 2番目のSUBMITコマンドは,プロシージャPHASER.COMをキューに登録します。 PHASER.COMは次の行を含んでいます。
$ SYNCHRONIZE PREP
この行が処理される時,システムは,PREP という名前のジョブが省略時の設定のキューSYS$BATCH内にあるかどうか確認します。 プロシージャPHASER.COMは, ジョブPREPの実行が終了するまで強制的に待ち状態になります。
$ SUBMIT/NAME=TIMER COMP.COM Job TIMER (queue SYS$BATCH, entry 214) started on queue SYS$BATCH $ SYNCHRONIZE /ENTRY=214この例ではTIMERという名前のバッチ・ジョブがキューに登録されます。 その後 SYNCHRONIZEコマンドを会話形式で実行します。 これにより,エントリ番号214(TIMER)が終了するまで, 会話型プロセスは待ち状態になります。 SYNCHRONIZEコマンドが終了しプロセスが待ち状態から解放されるまで, SYNCHRONIZEコマンドを発行した端末セッションから他のコマンドを実行することはできません。
$ SUBMIT/NAME=TIMER COMP.COM/QUEUE=BUILD_QUEUE $ SYNCHRONIZE/QUEUE=BUILD_QUEUE TIMERこの例では,TIMERという名前のバッチ・ジョブが,キューBUILD_QUEUEに登録されます。 その後SYNCHRONIZEコマンドを会話形式で実行します。 TIMERという名前のジョブは省略時の設定のキューSYS$BATCH にないので, SYNCHRONIZEコマンドで/QUEUE修飾子を使用して, ジョブが存在するキューを指定します。