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本書は,デバッガを使用するすべてのプログラマを対象とします。本書には, デバッガの次の2つのユーザ・インタフェースについての内容が含まれています。
VAXプロセッサでは,デバッガを使用して,次の各VAX 言語で記述されたプログラムをデバッグすることができます。
Ada | BASIC | BLISS | C |
C++ | COBOL | DIBOL | Fortran |
MACRO-32 | Pascal | PL/I | RPG II |
SCAN | |||
Alphaプロセッサシステムでは,デバッガを使用して, 次の各DEC言語で記述されたプログラムをデバッグすることができます。
Ada | BASIC | BLISS | C |
C++ | COBOL | Fortran | MACRO- 32[1] |
MACRO-64 | Pascal | PL/I | |
[1] MACRO-32はAMACROコンパイラでコンパイルしなければなりません。 | |||
OpenVMS AlphaシステムのOpenVMSデバッガを使用すると,OpenVMS Alpha オペレーティング・システムの64ビット処理により使用可能になる,すべての拡張メモリにアクセスできるようになります。 このため,完全な64ビット・ アドレス空間でデータのテストと処理が行えるようになります。
OpenVMSデバッガはあらゆる地域で使用できるよう設計されています。アジア地域のユーザであれば, デバッガのDECWindows Motif,コマンド行, 画面モード・インタフェースをマルチバイト文字で使用することもできます。
デバッガを使用してコードをデバッグすることができるのは,ユーザ・モードの場合だけです。 スーパバイザ・モード,エグゼクティブ・モード, カーネル・モードではコードをデバッグすることはできません。
本書は次の章と付録で構成されています。
デバッガを使用する際には,次の資料も参考になります。
本書では,デバッガでサポートしている言語の大部分に共通する使用法について記述しています。 特定の言語に固有の情報についての詳しい説明は, 次の資料を参照してください。
プログラムや共用可能イメージのリンクについての詳しい説明は, 『OpenVMS Linker Utility Manual』を参照してください。
スーパバイザ・モード,エグゼクティブ・モード,カーネル・モード( つまり,ユーザ・モード以外のモード)でのコードのデバッグについての詳しい説明は, ドキュメント・セットの『OpenVMS Delta/XDelta Debugger Manual』を参照してください。このマニュアルには,特権プロセッサ・ モードで実行するプログラムや,高い割り込み優先順位で実行するプログラムのデバッグについての情報が記載されています。
◆OpenVMS Alpha System-Codeデバッガ(Alpha のみ)
Alphaプロセッサシステムの場合,Alphaオペレーティング・ システム・コードのデバッグについては,『OpenVMS Alpha Device Support: Developers' Guide』を参照してください。 本書には,Alphaデバイス・ドライバの作成方法,OpenVMSデバッガからOpenVMS Alpha System-Code デバッガを起動する方法,OpenVMS Alpha System-Codeデバッガ環境内でのデバッグ方法についての情報が記載されています。
System-Codeデバッガ固有のコマンドについての詳しい説明は,『デバッガ・ コマンド・ディクショナリ』のCONNECTコマンドとREBOOTコマンドの項を参照してください。
DECwindows Motifインタフェースの一般的な情報については,『VMS DECwindows User's Guide 』を参照してください。
この他のOpen Systems Software Group (OSSG)製品やサービスについての詳細は, 弊社のOpenVMS World Wide Webサイトにアクセスしてください。 次のURLを使用します。
http://www.openvms.digital.com
製品名について
本書では,「OpenVMS Alpha」は「OpenVMS Alphaオペレーティング・システム」を, 「OpenVMS VAX」は「OpenVMS VAXオペレーティング・システム」を指します。 また特に明記しない限り,「OpenVMS」は,「OpenVMS Alphaオペレーティング・システム」および「OpenVMS VAXオペレーティング・ システム」の両方を指します。
VMSclusterシステムは,OpenVMSクラスタ・システムを指します。
また,日本語DECwindowsおよび日本語DECwindows Motifはすべて日本語DECwindows Motif for OpenVMS ソフトウェアを意味します。
例について
本書には,デバッガのDECwindows Motifインタフェースを示す図が多数収録されています。 このインタフェースの画面構成はそれぞれのユーザごとにカスタマイズできるため, ユーザのシステム上のデバッガ表示と一致しないことがあります。
OpenVMS AlphaシステムのOpenVMSデバッガは,OpenVMS Alphaオペレーティング・ システムの64ビット処理により使用可能になるすべての拡張メモリに対してアクセスできるようになっていますが, 本書のサンプルは,その事実を反映するよう更新されてはいません。 そのため,16進アドレスは,Alpha では16桁の数でVAXでは8桁の数になります。つまり次の例のようになります。
DBG> EVALUATE/ADDRESS/HEX %hex 000004A0 00000000000004A0 DBG>
また,本書では次の表記法も使用しています。
表記法 | 意味 |
---|---|
Ctrl /x | Ctrl/xという表記は,Ctrlキーを押しながら別のキーまたはポインティング・ デバイス・ボタンを押すことを示します。 |
PF1 xまたはGOLD x | PF1 xまたはGold xという表記は,PF1
またはGOLDに定義されたキーを押してから,別のキーまたはポインティング・
デバイス・ボタンを押すことを示します。
EVEコマンドでは,GOLDキーのあとにスラッシュ(/),ダッシュ(-),またはアンダースコア(_) を区切り文字として使用できます。 |
[Return] | 例の中で,キー名が四角で囲まれている場合には, キーボード上でそのキーを押すことを示します。テキストの中では, キー名は四角で囲まれていません。 |
. . . | 例の中の水平方向の反復記号は,次のいずれかを示します。
|
. . . | 垂直方向の反復記号は,コードの例やコマンド形式の中の項目が省略されていることを示します。 このように項目が省略されるのは, その項目が説明している内容にとって重要ではないからです。 |
( ) | コマンドの形式の説明において, 括弧は,複数のオプションを選択した場合に, 選択したオプションを括弧で囲まなければならないことを示しています。 |
[ ] | コマンドの形式の説明において, 大括弧で囲まれた要素は任意のオプションです。 オプションをすべて選択しても,いずれか1つを選択しても,あるいは1 つも選択しなくても構いません。ただし,OpenVMSファイル指定のディレクトリ名の構文や, 割り当て文の部分文字列指定の構文の中では,大括弧に囲まれた要素は省略できません。 |
{ } | コマンドの形式の説明において,中括弧で囲まれた要素は必須オプションです。 いずれか1のオプションを指定しなければなりません。 |
太字 | 太字のテキストは,新しい用語,引数,属性,条件を示しています。 |
italic text | イタリック体のテキストは,重要な情報を示します。また,システム・ メッセージ(たとえば内部エラーnumber),コマンド・ ライン(たとえば/PRODUCER=name),コマンド・パラメータ( たとえばdevice-name)などの変数を示す場合にも使用されます。 |
UPPERCASE TEXT | 英大文字のテキストは, コマンド,ルーチン名,ファイル名,ファイル保護コード名, システム特権の短縮形を示します。 |
Monospace type | モノスペース・タイプの文字は,
コード例および会話型の画面表示を示します。
Cプログラミング言語では,テキスト中のモノスペース・タイプの文字は, キーワード,別々にコンパイルされた外部関数およびファイルの名前, 構文の要約,または例に示される変数または識別子への参照などを示します。 |
- | コマンド形式の記述の最後, コマンド・ライン,コード・ラインにおいて,ハイフンは, 要求に対する引数がその後の行に続くことを示します。 |
数字 | 特に明記しない限り,本文中の数字はすべて10 進数です。10進数以外(2進数,8進数,16進数)は,その旨を明記してあります。 |
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