日本語EVEを使えば,新しいテキスト・ファイルの作成や, すでに存在するテキスト・ファイルの編集などを簡単に行うことができます。 また,日本語EVEは対話型エディタですから, テキスト・ファイルの内容を画面で見ながら編集できます。
テキスト入力モードには,挿入モードと重ね書きモードの2種類があります。 入力モードは編集セッション中に自由に切り替えることができます。
オンライン・ヘルプ機能が提供されていますので,作業を中断せずに, オンラインで編集コマンドに関する情報を表示できます。
必要に応じて,複数のファイルを同時に編集できます。
画面を分割することにより,2つ以上のウィンドウを1画面に表示できるので, 同一ファイルの異なる場所を同時に表示したり, または複数のファイルを同時に表示し,編集することができます。
DCLバッファを使用して,サブプロセスでDCLコマンドを実行し, その結果をバッファに得ることができます。
キーを定義することにより,日本語EVEコマンドのタイプ入力を省略したり, 学習シーケンスと呼ばれる一連のキーストロークを入力できます。 LEARN コマンドを使用すれば,1つのキーを押すだけで, 同じ一連のキーストローク(学習シーケンス)をバッファに何回でも入力できます。
独自に拡張したインタフェースをセクション・ファイルとして保存することで再利用できます。
DECwindowsの環境で日本語EVEを使用することができます (第3章を参照)。
日本語EVEは,漢字を入力するための変換キーパッドとして, EVEJ,JVMS,JEDI,LEIA,TAROの5種類のキーパッドを提供しています。 これらは,SET KEYPAD コマンドで切り替えることができます。
TAROキーパッドは, "一太郎Ver.3" の漢字変換キーパッドのエミュレーション・モードです。 このキーパッドを選択すると,[ Ctrl ]キーを使わずに, スペース・バーで漢字変換を行うことができます。
変換キーを2度以上続けて押すと,自動的に変換候補が表示され, 候補を数字キーによって選択することができます。
ENTER TANGO コマンドを使用して, 個人辞書に単語とその読みを登録することができます。 個人名や地名などを変換したいときに便利です。 登録した単語を辞書から削除するには,DELETE TANGO コマンドを使います。
記号の入力には,KIGOU コマンドを使います。 TAROキーパッドの場合は,[F10]キーで記号モードにはいれます。
DRAW KEISEN コマンドを実行すると,罫線モードにはいります。
SET CONVERSION DYNAMIC コマンドを実行すると, 変換キーの定義が動的になり,変換キーは変換対象があるときのみ有効になります。
たとえば,EVEJキーパッドの場合,[ Ctrl/H ]キーは, 変換対象領域がある場合はひらがな変換, ない場合は START OF LINE コマンドになります。
SET CONVERSION NN コマンドを実行すると, " nn "と2つ続くnを"ん"と解釈します。
日本語とASCII文字が混在しているときに,フリーカーソルモードで上下移動しても, カラム位置をできるだけ保持するように動きます。
日本語EVEでは,次の5つのコードセットをサポートしています。