この章ではKEYBINDコンパイラの使い方について説明します。
コンパイラのエラー・メッセージについての詳細は, 付録 Cを参照してください。
KEYBINDコンパイラは,テキスト形式のKEYBINDファイルをバイナリ形式のKEYBINDファイルに変換します。
アプリケーションは,バイナリ形式のKEYBINDファイルからキー定義に関する情報を得ます。 したがって,テキスト形式でKEYBINDファイルを作った後は, 必ずKEYBINDコンパイラによって,バイナリ形式に変換しておかなければなりません。
KEYBINDコンパイラは KEYBINDコマンドで起動されます。 KEYBINDコマンドは以下のようなフォーマットになっています。
$ KEYBIND [/修飾子] ファイル名
以下にKEYBINDコマンドの例を示します。
$ KEYBIND /LIST MY_KEYBIND
この例では,MY_KEYBIND.DATというテキスト形式のKEYBINDファイルを MY_KEYBIND.IM$DATというバイナリ形式のKEYBINDファイルに変換します。 またMY_KEYBIND.LISという名前のリスト・ファイルが作られます。
以下にKEYBINDコマンドの修飾子の説明をします。
コンパイル・リストの出力ファイル名を指定します。/NOLISTのときは, コンパイル・リストを出力しません。省略時の値は/NOLIST です。
ファイル名を省略した時は,ソース・ファイルと同じファイル名に .LIS というファイル・タイプを付けたものをファイル名として使います。
コンパイルの結果として作られる,バイナリ形式のファイルのファイル名を指定します。 /NOBINARYのときは,バイナリ形式のファイルを作りません。省略時の値は/BINARYです。
ファイル名を省略した時は,ソース・ファイルと同じファイル名に .IM$DATというファイル・タイプを付けたものをファイル名として使います。
キー定義ファイルの中で指定されるACTIONの,組合せの正しさを検証するかどうかを指定します。 省略時の値は/CHECKです。
テキスト形式のKEYBINDファイルのファイル名を指定します。 ファイル・タイプを省略したときは,.DATがファイル・タイプとして使われます。
IMLIB 1.1 で新しくサポートされた RESTORE_ECHO ACTION および半角カナ変換ACTION (HANKAKU_KANA,CLA_HANKAKU_KANA)を使用したファイルをコンパイルすると, 出力されるバイナリ形式のKEYBINDファイルのサポートレベルが 2 になります。 アプリケーションは KEYBINDファイルを読み込むときに, 自分がサポートしているアクションに従ったレベルを指定します。 このとき読み込もうとしたKEYBIND ファイルのサポートレベルが, アプリケーションの指定したサポートレベルより高い場合は,KEYBINDファイルの読み込みは失敗します。
PROFILE の DEC-JAPANESE.KEY.keybind で指定された KEYBIND ファイルの読み込みに失敗した場合は, 最大9回まで再試行が行われます。 再試行に使われるファイル名は上記のINDEX に_1,_2,などを付けた INDEX で指定できます。