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10 エラー・ログ・ユーティリティ

10.1 ERROR LOGユーティリティについて

Error Logユーティリティ(ERROR LOG)は,1つ以上のエラー・ログ・ファイルの内容を選択的にレポートするシステム管理ツールです。 次のイベントが発生すると, エラー・ログ・ファイルSYS$ERRORLOG:ERRLOG.SYSの最新バージョンに, オペレーティング・システムが自動的にメッセージを書き込みます。

イベント 説明
エラー 装置エラー,装置タイムアウト,マシン・チェック, バス・エラー,メモリ・エラー(ハードまたはソフト・エラー訂正コード(ECC) エラー),非同期書き込みエラー,未定義割り込み,バグチェック
ボリューム変更 ボリュームのマウントとディスマウント
システム・ イベント コールド・スタートアップ,ホット・スタートアップ, システム障害(クラッシュ)スタートアップ,Send Message to Error Logger ($SNDERR)システムからのメッセージ

ERROR LOGユーティリティは,アダプタ,ディスク,テープ,CPU,メモリなど,VMS サポート・ハードウェアではほとんど使用できますが,DEQNAなど, 通信装置の中には使用できないものもあります。同期通信装置では, 一部サポートされています。

10.2 ERROR LOG使用法の要約

ERROR LOGユーティリティを使用すれば,1つ以上のエラー・ログ・エントリを処理して1 つのレポートに出力できます。ERROR LOGユーティリティの出力形式には, 詳細(省略時),簡略,要約,装置エントリのレジスタ・ダンプ, 選択したエントリのバイナリ・コピー,拒否したエントリのバイナリ・ コピーの6種類があります。

エラー・ログ・ユーティリティ(ERROR LOG)は,選択したエラー・ログ・ ファイルの内容をレポートします。

形式

ANALYZE/ERROR_LOG   [/修飾子] [ファイル指定[,...]]
パラメータ

/修飾子

ANALYZE/ERROR_LOGコマンドが実行する機能

ファイル指定[,...]

エラー・ログ・レポートの作成に使用するバイナリ・エラー情報を格納している1 つ以上のファイルを指定します。ファイル指定には, ワイルドカード文字を使用できます。省略時のファイルは, SYS$ERRORLOG:ERRLOG.SYSです。このファイルの保守については,『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。

ファイル指定の詳細については,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

使用法の要約ERROR LOG ユーティリティは,次のDCLコマンドで起動します。
     ANALYZE/ERROR_LOG [/修飾子] [ファイル指定][,...]

ERROR LOGユーティリティでは,プロンプトが表示されません。ERROR LOGユーティリティを終了するには,Ctrl/Cを押します。ファイルの終端(EOF) が検出されたときにも,終了します。出力先を指定するには, /OUTPUT,/BINARY,/REJECTEDの修飾子をANALYZE/ERROR_LOGコマンドと併用します。

ERROR LOGユーティリティを実行するにはSYSPRV特権が必要です。しかし,ERRORLOG.SYS ファイルにアクセスする場合は読み込みアクセス権だけで充分です(ERROR LOG ユーティリティを使用する前にERRORLOG.SYSをERRORLOG.OLD という名前に変更する必要はありません)。/FULL,/BRIEF, /OUTPUT,/REGISTER_DUMPの各修飾子は,/BINARY修飾子と併用しないようにしてください。

10.3 ERROR LOGの修飾子

ANALYZE/ERROR_LOGコマンドの修飾子について説明します。次の表は,修飾子の一覧です。

修飾子 説明
/BEFORE 指定した日時より前の日付のエントリだけをエラー・ レポート対象として選択することを指定する。
/BINARY バイナリ・エラー・ログ・レコードをASCII テキストに変換するか,または指定した出力ファイルにコピーするかを制御する。
/BRIEF 簡略レポートを作成する。
/ENTRY 指定した範囲のエントリを対象とするエラー・ログ・レポート, または指定したエントリ番号で始まるエラー・ログ・レポートを作成する。
/EXCLUDE 指定した装置クラス, 装置名,エラー・ログ・エントリ・タイプのいずれかが起因するエラーをエラー・ ログ・レポートから除外する。
/FULL エラー・ログ・エントリに関するすべての情報を示す詳細レポートを作成する( 省略時値)。
/INCLUDE 指定した装置クラス,装置名,エラー・ ログ・エントリ・タイプのいずれかが起因するエラーをエラー・ログ・ レポートに含める。
/LOG 各入力ファイルについて選択および拒否するエントリ数を指定する情報メッセージをSYS$OUTPUT に送るかどうかを制御する。
/MODEL 指定したCPUのイベント・ログ・ エントリで構成されるレポートを作成する(Alphaのみ)。
/NODE OpenVMS Clusterシステムの特定のノードに関するエラー・ ログ・エントリで構成されるレポートを作成する。
/OUTPUT エラー・ ログ・レポートの出力ファイルを指定する。
/REGISTER_DUMP /INCLUDE修飾子と併用した場合, 装置レジスタ情報で構成されるレポートを16進ロングワード形式で作成する。
/REJECTED 拒否するエントリのバイナリ・ レコードを格納するファイルの名前を指定できる。
/SID_REGISTER 指定したCPU で発生したエラー・ログ・エントリで構成されるレポートを作成する(VAX のみ)。
/SINCE 指定した日時より後の日付のエントリだけをレポート対象として選択することを指定する。
/STATISTICS 実行時の統計情報を作成する。

/BEFORE

指定した日時より前の日付のエントリだけをエラー・レポートに含めることを指定します。

形式

    /BEFORE   [=日時]

パラメータ

日時

エラー・レポートの対象を,指定された日時より前の日付のエントリに制限します。 日時を指定しない場合は,すべてのエントリが処理されます。

説明

絶対時刻とデルタ時間のどちらで指定してもよく,また,両者を組み合わせて指定することもできます。 時刻の指定方法については,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

/BEFORE修飾子を省略した場合,すべてのエントリが処理されます。

    $ ANALYZE/ERROR_LOG/BEFORE=19-APR-1998:10:00 ERRLOG.OLD;5
    
    1998年4月19日午前10時より前に記録されたエントリを,ERRLOG.OLD;5のエラー・ ログ・レポートに含めています。

/BINARY

バイナリ・エラー・ログ・レコードをASCIIテキストに変換するか,または指定した出力ファイルにコピーするかを制御します。

形式

    /BINARY   [=ファイル指定]

    /NOBINARY

パラメータ

ファイル指定

入力レコードのイメージ・コピーを格納させる出力ファイルを指定します。

説明

時間間隔を指定する修飾子(/SINCE,/BEFORE,/ENTRY),またはフィルタを指定する修飾子(/INCLUDE ,/EXCLUDE)を/BINARY修飾子と併用した場合, オリジナルのバイナリ・エラー・ログ・エントリのコピーを格納するバイナリ・ ファイルを作成します。時間間隔やフィルタを指定しない場合, すべてのエラー・ログ・エントリがコピーされます。

/BINARY修飾子にファイル指定を指定すると,選択した出力ファイルには, バイナリ入力レコードのコピーが格納されます。レコードは,ASCII に変換されません。装置やディレクトリを指定しない場合,現在の装置と省略時のディレクトリが使用されます。 ファイル名を省略すると,入力ファイルの名前が使用されます。 ファイル・タイプを省略すると,省略時のファイル・ タイプ.DATが使用されます。

/BINARYは,/FULL,/BRIEF,/OUTPUT,/REGISTER_DUMPの各修飾子と併用しないようにしてください。 これらの修飾子はASCIIレポートを作成しますが,/BINARY はバイナリ・ファイルを作成するからです。

    $ ANALYZE/ERROR_LOG/INCLUDE=DBA1 -
    _$ /BINARY=DBA1_ERR.DAT ERRLOG.OLD;5
    
    DBA1に適用するエントリのイメージ・コピーが,出力ファイルDBA1_ ERR.DATに格納されます。

/BRIEF

簡略レポートを作成します。

形式

    /BRIEF

説明

/BINARY修飾子は,/BRIEFと併用しないようにしてください。

ERROR LOGユーティリティの出力例の項に,簡略エラー・ログ・レポートの例を記載してあります。

    $ ANALYZE/ERROR_LOG/BRIEF ERRLOG.OLD;97
    
    ERRLOG.OLD;97をもとに,最小限の情報を格納するエラー・ログ・レポートが作成されます。

/ENTRY

指定した範囲のエントリを対象とするエラー・ログ・レポート,または指定したエントリ番号で始まるエラー・ ログ・レポートを作成します。

形式

    /ENTRY   [=(START:10進値[,END:10進値])]

パラメータ

(START:10進値[,END:10進値])

エラー・ログ・レポートの対象とするエントリ範囲

説明

エントリ範囲を指定せずに/ENTRYを指定した場合や,/ENTRY修飾子を省略した場合, 省略時のエントリ(範囲START:1,END:ファイルの終端)が使用されます。

    $ ANALYZE/ERROR_LOG/ENTRY=(START:1,END:18) ERRLOG.SYS
    
    ERRLOG.SYSファイルをもとに作成したエラー・ログ・レポートのエントリ範囲を, エントリ番号1〜18に制限しています。

/EXCLUDE

指定した装置クラス,装置名,エラー・ログ・エントリ・タイプのいずれかが起因するエラーを, エラー・ログ・レポートから除外します。

形式

    /EXCLUDE= (装置クラス|装置名|エントリ・タイプ[,...])

パラメータ

装置クラス
装置名
エントリ・タイプ

装置クラス,装置名,エラー・ログ・エントリ・タイプのいずれかを示すキーワードを1 つ以上指定します。複数のキーワードを指定する場合は, キーワードをコンマで区切り,リスト全体を括弧で囲んでください。

装置クラス・キーワード


ADAPTER
BUSES
CACHE
DISKS
INFORMATIONAL
LINE_PRINTER
REALTIME
SYNC_COMMUNICATIONS
TAPES
VECTOR
WORKSTATION

装置名の構成例

DB 装置グループ
DBA1 特定の装置またはユニット番号
(DBA1,HSC1$DUA1,DYA0) 装置リスト
(DB,DR,XF) 装置グループ・ リスト

エントリ・タイプ・キーワード

ATTENTIONS 装置アテンション・ エントリをレポートから除外する。
BUGCHECKS すべてのタイプのバグチェック・ エントリをレポートから除外する。
CONFIGURATION システム構成エントリをレポートから除外する。
CONTROL_ENTRIES 制御エントリをレポートから除外する。制御エントリには,次の種類がある。

  • 電源障害後のシステムの再始動

  • タイムスタンプ

  • システム・スタートアップ

  • $SNDERRメッセージ(エラー・ログにメッセージを送るシステム・ サービス)

  • オペレータ・メッセージ

  • ネットワーク・メッセージ

  • ERRLOG.SYS作成
CPU_ENTRIES CPU関連エントリをレポートから除外する。CPU エントリには,次の種類がある。

  • SBIアラートまたはフォルト

  • 未定義割り込み

  • MBA/UBAアダプタ・エラー

  • 非同期書き込みエラー

  • UBAエラー
DEVICE_ERRORS 装置エラー・ エントリをレポートから除外する。
ENVIRONMENTAL_ENTRIES 環境エントリをレポートから除外する。
MACHINE_CHECKS マシン・チェック・エントリをレポートから除外する。
MEMORY メモリ・エラーをレポートから除外する。
SNAPSHOT_ENTRIES スナップショット・ エントリをレポートから除外する。
SYNDROME 弊社サポート要員が問題を調べる際に使用する症状を記述するコンソール出力エントリを除外する。
TIMEOUTS 装置タイムアウト・エントリをレポートから除外する。
UNKNOWN_ENTRIES エントリ・タイプが未知であるか,または装置タイプや装置クラスが未知であるエントリを除外する。
UNSOLICITED_ MSCP 非要求MSCPエントリを出力レポートから除外する。
VOLUME_CHANGES ボリューム・ マウント・エントリとボリューム・ディスマウント・エントリをレポートから除外する。

説明

装置クラス,装置名,エントリ・タイプを示す1つ以上のキーワードのいずれかにより,1 つ以上の装置を指定できます。

UNKNOWN_ENTRIESキーワードを指定することによって,サポートしていない( 未知の)装置からのエントリをレポートから除外しないかぎり,未知の装置はレポート対象となります。

エントリに関する既知の情報は変換され,その他の情報は16進ロングワードで出力されます。

/INCLUDEと/EXCLUDEの両方で装置クラス・キーワードまたは装置名の構成を指定した場合,/INCLUDE 修飾子が優先されます。

BUSESキーワードは,BIバスのエラー・ログ・エントリを除外します。 DEVICE_ERRORSキーワードは,BIアダプタのエントリを除外します。

  1. $ ANALYZE/ERROR_LOG/EXCLUDE=MTA0
    
    装置MTA0のエラー・ログ・エントリを,ERRLOG.SYSファイルのエラー・ログ・ レポートから除外しています。

  2. $ ANALYZE/ERROR_LOG/EXCLUDE=(MTA0,DRA5) ERRLOG.OLD
    
    装置MTA0とDRA5を,ERRLOG.OLDのエラー・ログ・レポートから除外しています。

  3. $ ANALYZE/ERROR_LOG/EXCLUDE=(DISKS,BUGCHECKS)
    
    すべてのディスク装置とすべてのバグチェック・エントリを,ERRLOG.SYS ファイルのエラー・ログ・レポートから除外しています。

  4. $ ANALYZE/ERROR_LOG/EXCLUDE=TAPES/INCLUDE=MTA0
    
    装置MTA0を,ERRLOG.SYSファイルのエラー・ログ・レポートに含めています。 他の磁気テープ装置はすべて,レポートから除外されます。

  5. $ ANALYZE/ERROR_LOG/EXCLUDE=(DISK,VOLUME_CHANGES)
    
    ディスク・ボリューム情報のエントリを,ERRLOG.SYSファイルのエラー・ ログ・レポートから除外しています。

  6. $ ANALYZE/ERROR_LOG/EXCLUDE=(DISK,VOLUME_CHANGES,DEVICE_ERROR)
    
    ディスクに関するボリュームと装置のエラー情報のエントリを, ERRLOG.SYSファイルのエラー・ログ・レポートから除外しています。

  7. $ ANALYZE/ERROR_LOG/EXCLUDE= -
    _$ (DISK,VOLUME_CHANGES,DEVICE_ERROR,BUGCHECK)
    
    ディスクに関するボリュームと装置のエラー情報のエントリとバグチェック・ エラーを,ERRLOG.SYSファイルのエラー・ログ・レポートから除外しています。

/FULL

エラー・ログ・エントリに関するすべての情報を示す詳細レポートを作成します。 これは省略時のレポート形式です。

形式

    /[NO]FULL

説明

/FULLは,/BINARY修飾子と併用しないようにしてください。

  1. $ ANALYZE/ERROR_LOG/FULL ERRLOG.OLD;72
    
    詳細レポートを出力しています。

  2. $ ANALYZE/ERROR_LOG ERRLOG.OLD;72
    
    詳細レポートを出力しています。/FULLは,省略時のレポート形式であるため, コマンド行で指定する必要はありません。

/INCLUDE

指定した装置クラス,装置名,エラー・ログ・エントリ・タイプのいずれかに起因するエラーを, エラー・ログ・レポートに含めます。

形式

    /INCLUDE= (装置クラス|装置名|/エントリ・タイプ[,...])

パラメータ

装置クラス
装置名
エントリ・タイプ

装置クラス,装置名,エントリ・タイプのいずれかを示すキーワードを1 つ以上指定します。複数のキーワードを指定する場合,キーワードをコンマで区切り, リスト全体を括弧で囲んでください。

装置クラス・キーワード


ADAPTER
BUSES
CACHE
DISKS
INFORMATIONAL
LINE_PRINTER
REALTIME
SYNC_COMMUNICATIONS
TAPES
VECTOR
WORKSTATION

装置名の構成例

DB 装置グループ
DBA1 特定の装置またはユニット番号
(DBA1,HSC1$DUA1,DYA0) 装置リスト
(DB,DR,XF) 装置グループ・ リスト

エントリ・タイプ・キーワード

ATTENTIONS 装置アテンション・エントリをレポートに含める。
BUGCHECKS すべてのタイプのバグチェック・エラーをレポートに含める。
CONFIGURATION システム構成エントリをレポートに含める。
CONTROL_ENTRIES 制御エントリをレポートに含める。 制御エントリには,次の種類がある。

  • 電源障害後のシステム再始動

  • タイムスタンプ

  • システム・スタートアップ

  • $SNDERRメッセージ(エラー・ログにメッセージを送るシステム・ サービス)

  • オペレータ・メッセージ

  • ネットワーク・メッセージ

  • ERRLOG.SYS作成
CPU_ENTRIES CPU関連エントリをレポートに含める。CPU エントリには,次の種類がある。

  • SBIアラートまたはフォルト

  • 未定義割り込み

  • MBA/UBAアダプタ・エラー

  • 非同期書き込みエラー

  • UBAエラー
DEVICE_ERRORS 装置エラーをレポートに含める。
ENVIRONMENTAL_ENTRIES 環境エントリをレポートに含める。
MACHINE_CHECKS マシン・チェック・エラーをレポートに含める。
MEMORY メモリ・エラーをレポートに含める。
SNAPSHOT_ENTRIES スナップショット・エントリをレポートに含める。
SYNDROME 弊社サポート要員が問題を調べる際に使用する症状を記述するコンソール出力エントリを含める。
TIMEOUTS 装置タイムアウト・ エラーをレポートに含める。
UNKNOWN_ ENTRIES エントリ・タイプが未知であるか,または装置タイプや装置クラスが未知であるエントリを含める。
UNSOLICITED_MSCP 非請求MSCPエントリを出力レポートに含める。
VOLUME_CHANGES ボリューム・ マウント・エントリとボリューム・ディスマウント・エントリをレポートに含める。

説明

装置クラス,装置名,エントリ・タイプを示す1つ以上のキーワードのいずれかにより,1 つ以上の装置を指定できます。

サポートしていない装置が記録した装置レジスタの内容を含んでいるレポートを出力するには,UNKNOWN_ENTRIES キーワードを指定します。

エントリに関する既知の情報は変換され,その他の情報は16進ロングワードで出力されます。

/INCLUDEと/EXCLUDEの両方で装置クラス・キーワードまたは装置名の構成を指定した場合,/INCLUDE 修飾子が優先されます。

BUSESキーワードは,BIバスのエラー・ログ・エントリを含めます。 DEVICE_ERRORSキーワードは,BIアダプタのエントリを含めます。

  1. $ ANALYZE/ERROR_LOG/INCLUDE=MTA0
    
    装置MTA0のエラー・ログ・エントリがレポートに含まれます。これらのエントリは, 省略時のエラー・ログ・ファイルERRLOG.SYSに格納されています。

  2. $ ANALYZE/ERROR_LOG/INCLUDE=MTA0/EXCLUDE=TAPES
    
    ERRLOG.SYSファイルのエラー・ログ・レポートに,装置MTA0が含まれます。 他の磁気テープ装置は,すべてレポートから除外されます。

  3. $ ANALYZE/ERROR_LOG/INCLUDE=(MTA0,VOL)
    
    MTA0のエラー・ログ・エントリとボリューム・マウントとディスマウント・ エントリが,レポートに含まれます。これらのエントリは,省略時のエラー・ ログ・ファイルERRLOG.SYSに格納されています。

  4. $ ANALYZE/ERROR_LOG/INCLUDE=(DISK,VOLUME_CHANGES)
    
    ディスク・ボリューム情報のエラー・ログ・エントリが,レポートに含まれます。 これらのエントリは,省略時のエラー・ログ・ファイルERRLOG.SYS に格納されています。

  5. $ ANALYZE/ERROR_LOG/INCLUDE=(DISK,VOLUME_CHANGES,DEVICE_ERROR)
    
    ディスクのボリュームと装置エラー情報のエラー・ログ・エントリが,レポートに含まれます。 これらのエントリは,省略時のエラー・ログ・ファイルERRLOG.SYS に格納されています。

  6. $ ANALYZE/ERROR_LOG/INCLUDE=(DISK,VOLUME_CHANGES,DEVICE_ERROR,BUGCHECK)
    
    ディスクのボリュームと装置エラー情報のエラー・ログ・エントリとバグチェック・ エラーが,レポートに含まれます。これらのエントリは,省略時のエラー・ ログ・ファイルERRLOG.SYSに格納されています。

/LOG

各入力ファイルについて選択するエントリと拒否するエントリの数を指定する情報メッセージをSYS$OUTPUT に送るかどうかを制御します。省略時の設定では, このメッセージは表示されません。

形式

    /[NO]LOG

    $ ANALYZE/ERROR_LOG/LOG ERRLOG.OLD;5
    
    ERRLOG.OLD;5に関する情報メッセージが,SYS$OUTPUTに送られます。

/MODEL (Alphaのみ)

Alphaシステムにおいて,指定したCPUで発生したイベント・ログ・エントリで構成されるレポートを作成します。

形式

    /MODEL= (16進値[,...])

パラメータ

16進値

システム・コンソールから取り出した値を指定します。

OpenVMS cluster環境では,各メンバに16進値を指定できます。複数の16 進値を指定する場合,それぞれの値をコンマで区切り,リスト全体を括弧で囲んでください。

    $ ANALYZE/ERROR_LOG/MODEL=415 ERRLOG.SYS
    
    出力の内容は,モデル・タイプが00000415 (16進値)であるシステムについて記録されたエントリだけとなります。

/NODE

OpenVMS Clusterシステムの特定のノードに関するエラー・ログ・エントリで構成されるレポートを作成します。

形式

    /NODE= (ノード名[,...])

パラメータ

ノード名

1つ以上のOpenVMS Clusterメンバの名前を指定します。名前は6文字以内です。 複数の名前を指定する場合,それぞれの名前をコンマで区切り, リスト全体を括弧で囲んでください。

    $ ANALYZE/ERROR_LOG/NODE=(ORANGE,NASSAU) -
    _$ SYS$SYSROOT:[SYS*.SYSERR]ERRLOG.SYS
    
    OpenVMS Clusterシステムを,BROOME,NASSAU,ORANGE,PUTNAMのメンバで構成しています。NASSAU とORANGEについて記録されたエントリだけが, 出力に含まれます。

/OUTPUT

エラー・ログ・レポートの出力ファイルを指定します。

形式

    /OUTPUT   [=ファイル指定]

パラメータ

ファイル指定

エラー・ログ・レポートの出力ファイルを指定します。ファイルの指定方法については, 『OpenVMSユーザーズ・ マニュアル』を参照してください。出力ファイルを指定しない場合は,SYS$OUTPUT に出力されます。

説明

/OUTPUT修飾子を省略した場合,出力はSYS$OUTPUTに送られます。 /OUTPUT修飾子にファイル指定を指定すると,選択した出力ファイルにエラー・ ログ・レポートが格納されます。装置やディレクトリの指定を省略すると, 現在の装置と省略時のディレクトリが使用されます。ファイル名を省略すると, 入力ファイルのファイル名が使用されます。ファイル・タイプを省略すると, 省略時のファイル・タイプLISが使用されます。

/OUTPUTは,/BINARY修飾子と併用しないようにしてください。

    $ ANALYZE/ERROR_LOG/OUTPUT=ERROR_LOG.LIS ERRLOG.OLD;72
    
    ERRLOG.OLD;72から作成されたエントリを,出力ファイルERROR_LOG.LISに格納しています。

/REGISTER_DUMP

/INCLUDE修飾子と併用し,装置レジスタ情報で構成されるレポートを16進ロングワード形式で作成します。

形式

    /REGISTER_DUMP

説明

/REGISTER_DUMP修飾子を使用すると,/INCLUDE修飾子で指定した装置について, 装置レジスタの内容を16進値でリストするレポートが出力されます。/INCLUDE 修飾子を必ず併用してください。

/REGISTER_DUMPは,メモリ,装置エラー,装置タイムアウトのエントリのレジスタ内容をレポートします。 装置レジスタ情報は,変換されません。

/REGISTER_DUMPは,/BINARY修飾子と併用しないようにしてください。

    $ ANALYZE/ERROR_LOG/INCLUDE=DB/REGISTER_DUMP ERRLOG.OLD;72
    
    DB装置だけに適用するエントリを含むREGISTER_DUMPレポートの形式で出力されます。

/REJECTED

拒否するエントリのバイナリ・レコードを格納させるファイルの名前を指定できます。

形式

    /REJECTED   [=ファイル指定]

パラメータ

ファイル指定

拒否するエントリを格納させるファイルの名前を指定します。出力ファイルを指定しない場合, 拒否されたエントリは現在のディレクトリのERRLOG.REJ ファイルに書き込まれます。

説明

/REJECTED修飾子は,オリジナルのバイナリ・エラー・ログ・エントリのコピーを格納するバイナリ・ ファイルを作成します。/SINCE, /BEFORE,/ENTRY修飾子で時間間隔を指定したり,/INCLUDE,/EXCLUDE修飾子でフィルタを指定したりしたためにエラー・ ログ・エントリが拒否された場合, このエントリは指定ファイルに書き込まれます。

拒否するエントリは,次のいずれかに該当するため変換されないエントリです。

/REJECTED修飾子にファイル指定を指定すると,拒否するレコードのイメージ・ コピーが出力ファイルに格納されます。装置やディレクトリを指定しない場合, 現在の装置と省略時のディレクトリが使用されます。ファイル名を省略すると, 入力ファイルのファイル名が使用されます。ファイル・ タイプを省略すると,省略時のファイル・タイプREJが使用されます。

    $ ANALYZE/ERROR_LOG/INCLUDE=MTA0 -
    _$ /REJECTED=REAL_ERRS.DAT ERRLOG.OLD;5
    
    MTA0装置に適用するエントリは除き,ERRLOG.OLD;5のすべてのエントリのイメージ・ コピーが,出力ファイルREAL_ERRS.DATに格納されます。

/SID_REGISTER (VAXのみ)

VAXシステムにおいて,指定したCPUで発生したエラー・ログ・エントリで構成されるレポートを作成します。

形式

    /SID_REGISTER= (16進値[,...])

パラメータ

16進値

システムIDレジスタから取り出した値を指定します。システムごとに一意であるこの値を取り出すには, システム・サービス$GETSYIを使用します。 システム・サービス$GETSYIについては,『OpenVMS System Services Reference Manual 』を参照してください。

OpenVMS Cluster環境では,各メンバに16進値を指定できます。複数の16 進値を指定する場合,それぞれの値をコンマで区切り,リスト全体を括弧で囲んでください。

    $ ANALYZE/ERROR_LOG/SID_REGISTER=02006148 ERRLOG.OLD;72
    
    出力の内容は,識別子が02006148 (16進値)であるシステムについて記録されたエントリだけとなります。

/SINCE

指定した日時より後の日付のエントリだけをレポート対象として指定します。

形式

    /SINCE   [=日時]

パラメータ

日時

エラー・レポートの対象を,指定した日時より後の日付のエントリに制限します。 日時を指定せずに/SINCEを指定した場合,省略時の設定であるTODAY が使用されます。/SINCE修飾子を省略すると,すべてのエントリが処理されます。

説明

絶対時刻による指定だけが有効です。時刻の指定方法については, 『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

    $ ANALYZE/ERROR_LOG/SINCE=19-APR-1998:15:00 ERRLOG.OLD;56
    
    ERRLOG.OLD;56から作成されるエラー・ログ・レポートには,1998年4月19 日15時以降に記録されたエントリが格納されます。

/STATISTICS

実行時の統計情報を出力します。

形式

    /STATISTICS

説明

/STATISTICS修飾子を使用すると,ANALYZE/ERROR_LOGコマンドで使用したページ・ フォルト,バッファード入出力,直接入出力,CPU時間がレポートに出力されます。

    $ ANALYZE/ERROR_LOG/STATISTICS ERRLOG.OLD;4
    
    ERRLOG.OLD;4のすべてのエントリとコマンド実行についての実行時の統計情報が, 詳細レポートで出力されます。

10.4 ANALYZE/ERROR_LOGユーティリティの出力例

エラー・ログ・レポート例

エラー・ログ・レポート・エントリは,識別部分と装置依存データ部分2 つの部分から構成されます。識別部分は,1から4行目までで,すべてのレポートに対して作成されます。 識別部分に続く装置依存データ部分には, 選択したエラー・ログ・エントリの情報が格納されます。

識別部分の1行目は,エラー・エントリ番号です。この番号により,エラー・ ログ・ファイルの特定のエラー・ログ・エントリを指定できます。2 行目は,エラー・シーケンス番号とシステム識別値です。エラー・シーケンス番号は, エラー・ログ・エントリが消失したかどうかを判定することを目的としてオペレーティング・ システムが設定する値です。このシーケンス番号は, システムを再ブートしたときに0に再設定されます。3,4行目は, レポート対象のエラー・ログ・エントリのタイプ,エントリを入力した日時, プロセッサ・タイプと改訂レベル,システム・シリアル番号です。

装置依存データ部分の1行目は,エラーが発生した装置またはサブシステムを示します。 その他の部分は,装置レジスタの内容を示すハードウェア情報と, エラー発生時の入出力データベースの内容を示すソフトウェア情報です。

エラー・ログ・エントリを始めとするエラー・ログ・レポートの詳細については, 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。 それぞれのエントリに適した処理が説明されています。

次のレポートは,システム上のディスクの装置エラー,装置アテンション, 装置タイムアウト別の出力例です。

      Error Log Report Generator                                         Version 7.1

      ******************************* ENTRY     904. *******************************
      ERROR SEQUENCE 709.                             LOGGED ON:  CPU_TYPE 00000002
      DATE/TIME 20-AUG-1998 15:21:10.79                           SYS_TYPE 00000003
      SYSTEM UPTIME: 1 DAYS 01:35:47
      SCS NODE: LSR3                                                VAX/VMS V7.1

      DEVICE ERROR SYS_TYPE = 03

      RZ57 SUB-SYSTEM, UNIT _LSR3$DKA0:

            HW REVISION     30303035
                                            HW REVISION = 5000
            ERROR TYPE            03
                                            COMMAND TRANSMISSION FAILURE
            SCSI ID               00
                                            SCSI ID = 0.
            SCSI LUN              00
                                            SCSI LUN = 0.
            SCSI SUBLUN           00
                                            SCSI SUBLUN = 0.
            PORT STATUS     00000054
                                            %SYSTEM-F-CTRLERR, FATAL CONTROLLER
                                             ERROR

            SCSI CMD        00000000
                                0000
                                            TEST UNIT RDY
            SCSI STATUS           FF
                                            NO STATUS RECEIVED
            UCB$B_ERTCNT          0F
                                            15. RETRIES REMAINING
            UCB$B_ERTMAX          00
                                            0. RETRIES ALLOWABLE
            ORB$L_OWNER     00000000
                                            OWNER UIC [000,000]
            UCB$L_CHAR      1CC54008
                                            DIRECTORY STRUCTURED
                                            FILE ORIENTED
                                            SHARABLE
                                            AVAILABLE
                                            ERROR LOGGING
                                            ALLOCATED
                                            CAPABLE OF INPUT
                                            CAPABLE OF OUTPUT
                                            RANDOM ACCESS

            UCB$L_STS           56544552
                                            INTERRUPT EXPECTED
                                            ONLINE
                                            TIMED OUT
                                            BUSY
                                            DEALLOCATE AT DISMOUNT
                                            "MOUNT VERIFICATION" IN-PROGRESS
            UCB$L_OPCNT     00000000
                                            0. QIO'S THIS UNIT
            UCB$W_ERRCNT        0001
                                            1. ERRORS THIS UNIT

            Error Log Report Generator                                   Version 7.1

            IRP$L_BCNT          00000000
                                            TRANSFER SIZE 0. BYTE(S)
            IRP$L_BOFF          00000000
                                            TRANSFER PAGE ALIGNED
            IRP$L_PID       00010042
                                            REQUESTOR "PID"
            IRP$Q_IOSB      0000014E
                            430A0002        IOSB, 0. BYTE(S) TRANSFERRED

タイムスタンプ,ボリューム・マウント,ボリューム・ ディスマウント・エントリ例

システム・タイムスタンプ,ボリューム・マウント,ボリューム・ディスマウントのエントリ例を次に示します。 タイムスタンプ・エントリは,10 分間隔でオペレーティング・システムが記録する識別部分だけで構成されます。10 分以内に新たなエラー・ログ・エントリが記録されない場合,以前のタイムスタンプは, 現在のタイムスタンプで上書きされます。

マウント・ボリューム・エントリは,識別部分と装置依存データ部分で構成されます。 装置依存データ部分は,ボリュームがマウントされている装置の名前, ボリュームにラベルがある場合そのラベル,装置の入出力処理とエラー回数を示します。

ディスマウント・ボリューム・エントリは,ボリューム・マウント・エントリのデータに加えて, ボリュームがマウントされていた装置の入出力処理とエラー回数を示します。

     **************************** ENTRY      93. ****************************
     ERROR SEQUENCE 421.                               LOGGED ON SID 01380101

     TIME STAMP, 4-MAR-96 11:10:08.79
                 KA780 REV# 7. SERIAL# 7.
     **************************** ENTRY      94. ****************************
     ERROR SEQUENCE 422.                               LOGGED ON SID 01380101

     MOUNT VOLUME, 4-MAR-98 11:14:12.51
                   KA780 REV# 7. SERIAL# 7.

           UNIT _DMA0:, VOLUME LABEL "TEST"

           656. QIO OPERATIONS THIS UNIT, 1. ERRORS THIS UNIT
     **************************** ENTRY      95. ****************************
     ERROR SEQUENCE 423.                               LOGGED ON SID 01380101

     DISMOUNT VOLUME, 4-MAR-98 11:14:41.30
                      KA780 REV# 7. SERIAL# 7.

           UNIT _DMA0:, VOLUME LABEL "TEST"

           697. QIO OPERATIONS THIS UNIT, 1. ERRORS THIS UNIT
           41. QIO OPERATIONS THIS VOLUME, 0. ERRORS THIS VOLUME

マシン・チェック・エントリ例

マシン・チェック・エラーのレポート例を次に示します。このレポートは, 識別部分,プログラム・カウンタと要約コード部分,エラー依存部分で構成されます。

プログラム・カウンタと要約コード部分は,プログラム・カウンタ,プロセッサ状態ロングワード, 要約コードの内容を示します。プロセッサ状態ロングワードと要約コードの内容は, レポートの右側にテキストで記述されます。

エラー依存部分は,マシン・チェックの結果記録されたCPU依存情報を示します。

      ******************************* ENTRY       2. *******************************
      ERROR SEQUENCE 2.                                LOGGED ON:  CPU_TYPE 00000002
      DATE/TIME  4-SEP-1998 09:39:51.19                            SYS_TYPE 00000002
      SYSTEM UPTIME: 90 DAYS 00:01:25
      SCS NODE: COBRA6                                              VAX/VMS V7.1

      MACHINE CHECK SYS_TYPE = 02
      KERNEL EVENT HEADER
            FRAME REVISION      0000
            SCB VECTOR          0670
            1ST MOST PRB FRU      00
                                            FIELD NOT VALID
            2ND MOST PRB FRU      00
                                            FIELD NOT VALID
            SEVERITY            0000
                                            FIELD NOT VALID
            CPU ID              0000
            ERROR COUNT         0001
            THRESHOLD           0000
            FAIL CODE           0000
            ERR FIELD LOW   00000005
                            00000008
                                            CPU_0 BUS COMMAND NO-ACK
                                            CPU_O BUS READ PARITY ERROR
                                            CPU CYCLE ABORTED WITH HARD ERROR

            ERR FIELD HIGH  00000000
                            00000000
            RETRY/BYTE CNT  00000250
                            00000000
                                            BYTE COUNT = 00000250(X)
                                            CAN'T RETRY
            PALTEMP0        00000001
                            00000000
            PALTEMP1        000000BE
                            00000000
            PALTEMP2        00000004
                            001FC0F8
            PALTEMP3        00000000
                            00000000
            PALTEMP4        805C3FC0
                            FFFFFFFF
            PALTEMP5        00000000
                            00000000

            PALTEMP6        84FDE000
                            FFFFFFFF
            PALTEMP7        00004200
                            00000000
            PALTEMP8        00000400
                            00000000
            PALTEMP9        00000003
                            00000000
            PALTEMP10       29CB0233
                            00000003
            PALTEMP11       00000000
                            00000000
            PALTEMP12       00000001

            Error Log Report Generator                                   Version 7.1

                            00000000
            PALTEMP13       8042F4C0
                            FFFFFFFF
            PALTEMP14       00000000
                            00000000
            PALTEMP15       00000000
                            00000000
            PALTEMP16       0000C000
                            00000000
            PALTEMP17       00000000
                            00000000
            PALTEMP18       BEBC2000
                            00000000
            PALTEMP19       7FFBF924
                            00000000
            PALTEMP20       00002041
                            00000000
            PALTEMP21       40000000
                            00000002
            PALTEMP22       00000000
                            00000000
            PALTEMP23       00000000
                            00000000
            PALTEMP24       805C0000
                            FFFFFFFF
            PALTEMP25       00000000
                            00000000
            PALTEMP26       7FF96000
                            00000000
            PALTEMP27       00000000
                            00000000
            PALTEMP28       00D7C000
                            00000000
            PALTEMP29       00000000
                            00000002
            PALTEMP30       002F6000
                            00000000
            PALTEMP31       00D62080
                            00000000
            EXCP ADDR REG   0000815E
                            00000000
                                            Not PALmode instruction
                                            EXCEPTION PC  = 0000000000002057(X)
            EXCP SUM REG    00000000
                            00000000
            EXCP MASK REG   00000000
                            00000000
            ICCS REG        00000004
                            001FC0F8
            PAL BASE        00008000
                            00000000
                                            PAL BASE PA = 000008000(X)
            HW INTR EN REG  FFFFDCF0
                            00000001
                                            CRD ERROR INT. ENABLE
                                            HARDWARE INT. ENABLED ON PIN 3

            Error Log Report Generator                                    Version 7.1

                                            HARDWARE INT. ENABLED ON PIN 4
                                            HARDWARE INT. ENABLED ON PIN 5
                                            PC1 INT. DISABLED
                                            PC0 INT. DISABLED
                                            HARDWARE INT. ENABLED ON PIN 0
                                            HARDWARE INT. ENABLED ON PIN 1
                                            HARDWARE INT. ENABLED ON PIN 2
                                            SLU INT. DISABLE
                                            SOFTWARE INT. LEVEL 1 ENABLED
                                            SOFTWARE INT. LEVEL 2 ENABLED
                                            SOFTWARE INT. LEVEL 3 ENABLED
                                            SOFTWARE INT. LEVEL 4 ENABLED
                                            SOFTWARE INT. LEVEL 5 ENABLED
                                            SOFTWARE INT. LEVEL 6 ENABLED
                                            SOFTWARE INT. LEVEL 7 ENABLED
                                            SOFTWARE INT. LEVEL 8 ENABLED
                                            SOFTWARE INT. LEVEL 9 ENABLED
                                            SOFTWARE INT. LEVEL 10 ENABLED
                                            SOFTWARE INT. LEVEL 11 ENABLED
                                            SOFTWARE INT. LEVEL 12 ENABLED
                                            SOFTWARE INT. LEVEL 13 ENABLED
                                            SOFTWARE INT. LEVEL 14 ENABLED
                                            SOFTWARE INT. LEVEL 15 ENABLED
                                            KERNAL MODE AST INT. ENABLED
                                            EXEC. MODE AST INT. ENABLED
                                            SUPER. MODE AST INT. ENABLED
                                            USER MODE AST INT. ENABLED

            HW INTR REQ REG 00000702
                            00000000
                                            HW INTR. REQ
                                            PC1 INTR REQ.
                                            PC0 INTR REQ.
                                            CPU INTR REQ. on pin 0
            MEM MGMT ER/DTB 00005110
                            00000000
                                            Integer Reg. used is R = 11(X)
                                            OP code = 28(X)

            D-CACHE STA REG 000002E0
                            00000000
            D-CACHE ADD REG FFFFFFFF
                            00000007
            ABOX CTL REG    0000040E
                            00000000
                                            MCHECK ENABLED for UNCOR. ERR
                                            CRD INTR. ENABLE
                                            ICACHE STREAM BUFFER ENABLED
                                            DCACHE ENABLED

            BIU STATUS REG  00002041
                            00000000
                                            Hard Error
                                            Dcache fill error
                                            READ_BLOCK
            BIU ADD REG     40000000
                            00000002
            BIU CTL REG     30006337
                            0000000C

            Error Log Report Generator                                    Version 7.1

                                            External Cache Enable
                                            ECC Checking
                                            Output Enable of Cache RAMs
                                            BCache Read Speed in cycles = 4(X)
                                            BCache Write Speed in cycles = 4(X)

            ECC SYNDROMES   00000000
                            00000000
            FILL ADDR REG   00006120
                            00000000
            MACHINE CHK VA  00006190
                            00000000
            B-CACHE TAG REG 12491412
                            14480005
                                            TAG Control P
                                            TAG Control V
                                            B-Cache TAG  = 48A0(X)

            CSR0            400001C1
                            400001C1
            BCC             400001C1
            CSR1            00000000
            BCCE            00000000
            CSR2            00000000
            BCCEA           00000000
            CSR3            00000900
            BCUE            00000900
            CSR4            00D40A2D
            BCUEA           00D40A2D

            CSR5            0011D4B4
            DTER            0011D4B4
            CSR6            00007F28
            CBCTL           00007F28
                            98004082
            CSR7            98004082
            CBE             9C001042
            CSR8            90000003
            CBEAL           90000003
            CSR9            FF200083
            CBEAH           FF200083
            CSR10           00000000
            PMBX            00000000
            CSR11           00000000
            IPIR            00000000
            CSR12           00000004
            SIC             00000001
            CSR13           000C1388
            ADLK            000C1388
            CSR14           00104B7B
            MADRL           00104B6B

            Error Log Report Generator                                    Version 7.1
     **************************** ENTRY       6. ****************************
     ERROR SEQUENCE 3.                                 LOGGED ON SID 03003700

     MACHINE CHECK,  6-MAR-1998 10:11:34.70
                     KA730 REV# 0. MIC# 55.

           EXCEPTION PC    80038DC0

           ERROR PSL       01C00000
                                           INTERRUPT PRIORITY LEVEL = 00.
                                           PREVIOUS MODE = USER
                                           CURRENT MODE  = EXECUTIVE

           SUMMARY CODE    00000007
                                           UNCORRECTABLE ECC ERROR
           1ST PARAMETER   00166200
                                           PAGE #2865. IN ERROR

     **************************** ENTRY      60. ****************************
     ERROR SEQUENCE 4872.                              LOGGED ON SID 02006148

     MACHINE CHECK, 6-MAR-1998 03:50:08.28
                    KA750 REV# 72. MIC# 97.

           EXCEPTION PC    80006173

           ERROR PSL       00C80009
                                           C-BIT
                                           N-BIT
                                           INTERRUPT PRIORITY LEVEL = 08.
                                           PREVIOUS MODE = USER
                                           CURRENT MODE  = KERNEL

           SUMMARY CODE    00000002
                                           TRANSLATION BUFFER OR BUS ERROR
           VA LAST REF     800A079E
           PC AT ERROR     80006178
           MDR             8009F38C
           SMR             00000008
                                           CPU MODE = KERNEL
                                           VIRTUAL
                                           READ
           RLTO            00000000
           TBER            00000007
                                           TB G0 DATA ERROR
                                           TB G1 DATA ERROR
                                           TB G0 TAG ERROR
           CAER            00000000
           BER             00000000
           MCESR           00000004
                                           OPERAND REFERENCE
                                           TB PARITY ERROR

     **************************** ENTRY      84. ****************************
     ERROR SEQUENCE 4949.                              LOGGED ON SID 01388525

     MACHINE CHECK,  6-MAR-1998 15:09:11.31
                     KA780 REV# 7. SERIAL# 1317.

           EXCEPTION PC    00004890

           ERROR PSL       03C00000
                                           INTERRUPT PRIORITY LEVEL = 00.
                                           PREVIOUS MODE = USER
                                           CURRENT MODE  = USER

           SUMMARY CODE    00000000
                                           CP READ TIMEOUT
                                           - OR ERROR CONFIRMATION FAULT
           CES             00010084
                                           SUPERVISOR AST PENDING
                                           ALU C31
                                           NESTED ERROR

           MICRO PC        00000200
           VA/VIBA         7FF735D4
           D REGISTER      FFFFC284
           TBER0           0000DC81
                                           ENABLE MEMORY MANAGEMENT
                                           TB HIT GROUP 1
                                           MICRO CODE "MCT" FIELD = 07
                                           MICRO CODE "ADS"
                                           MICRO CODE "FS"
           TBER1           00000040
                                           LAST TB WRITE PULSE TO GROUP 1

           SBITA           E00B83F5
                                           TIMEOUT CONSOLE ADDR = 002E0FD4
                                           PROTECTION CHECKED REFERENCE
                                           TIMEOUT REFERENCE IN USER MODE
           CACHE PE REG    00004000
                                           CP ERROR
           SBIER           00001802
                                           SBI NOT BUSY
                                           WAITING FOR READ DATA TIMEOUT
                                           CPU TIMEOUT
      **************************** ENTRY      82. ****************************
      ERROR SEQUENCE 1077.                              LOGGED ON SID 04FFFFFF
      MACHINE CHECK  30-MAR-1998 20:55:17.41
                     KA86  REV# 255.  SERIAL# 4095.  MFG PLANT 7.
            EHMSTS          40000802
                                            VMS ERROR CODE = EBOX
                                            MICRO TRAP VECTOR = 08 (X)
                                            EHM ENTERED
            EVMQSAV         00000004
                                            VIRTUAL ADDRESS FOR EBOX PORT
                                            _ REQUESTS
            EBCS            00000800
                                            ECS PARITY ERROR
            EDPSR           00000000

            CSLINT          04183D1F
                                            C BUS ADDRESS = 1F (X)
                                            C BUS DATA = 3D (X)
                                            INTERRUPT PRIORITY REQUEST = 8.
                                            INTERNAL SOURCE
                                            I/O ADAPTER = 0.
                                            INTERVAL TIMER
            IBESR           00004000
                                            UOP SEL = IBOX REGISTER SELECT
                                            UTPR <2:0> = EBOX PORT
                                            ENABLE ETRAP
            EBXWD1          00000004
                                            TOP OF "SP STACK"
                                            _ CONTENT IS ONE OF THE LAST
                                            _ LONGWORDS WRITTEN TO MBOX
            EBXWD2          7FF593D0
                                            TOP OF "SP STACK" MINUS ONE
                                            _ CONTENT IS ONE OF THE LAST
                                            _ LONGWORDS WRITTEN TO MBOX
            VASAV           7FF593F8
                                            VIRTUAL ADDRESS FOR OP FETCH
                                            _ PORT REQUEST ADDRESS
                                            _ CALCULATION FOR OPERAND
                                            _ PRE-FETCH AND RESULT DELIVERY

            VIBASAV         0000E7FF
                                            VIRTUAL ADDRESS OF NEXT IBUF
                                            _ PORT REQUEST TO FILL IBUFFER
            ESASAV          0000E7F2
                                            PC OF INSTRUCTION DURING EBOX
                                            _ EXECUTION AND RESULT STORAGE
            ISASAV          0000E7F2
                                            PC OF INSTRUCTION WHICH VA
                                            _ CALCULATION UNIT IS DOING ADDRESS
                                            _ CALCULATION OR OPERAND PRE-FETCH
                                            _ OR IS PASSING OPERAND DATA
            CPC             0000E7F4
                                            PC OF INSTRUCTION IN
                                            _ DECODE UNIT
            MSTAT1          84006004
                                            C0 TAG MISS
                                            BLOCK HIT
                                            ABUS ADAPTER = 0.
                                            WORD COUNT = 0.
                                            CYCLE TYPE = READ REGISTER
                                            DEST CP = EBOX
            MSTAT2          00004F00
                                            DIAGNOSTIC STATUS FROM SBIA
                                            _    RD COM/MSK <3:0> = F (X)
                                            _    RD DAT L/S <1:0> = 0 (X)
                                            _    ABUS BAD DATA CODE
                                            PAMM DATA = ARRAY #0.,SLOT #1.

            MDECC           00066200
                                            (* DATA NOT VALID *)
            MERG            04000100
                                            MEMORY MANAGEMENT ENABLE
            CSHCTL          00000003
                                            CACHE 0 ENABLE
                                            CACHE 1 ENABLE
            MEAR            0000007C
                                            PHYSICAL ADDRESS IN PA LATCH
                                            AT TIME OF ERROR = 0000007C

            MEDR            0000001F
                                            DATA WORD USED DURING ERROR
            FBXERR          FFFFFFFF
                                            (* DATA NOT VALID *)
            CSES            1BD73E01
                                            CS CODE = EBOX CONTROL STORE PARITY ERROR
                                            CS SYNDROME = 3E (X)
                                            CS ADDRESS = 1BD7 (X)
            ERROR PC        0000E7F2

            ERROR PSL       03C00004
                                            Z-BIT
                                            INTERRUPT PRIORITY LEVEL = 00.
                                            PREVIOUS MODE = USER
                                            CURRENT MODE  = USER
            IOA ES          00000000
                                            (* DATA NOT VALID *)

     AN/ER/INC=MACH ERR:ERRLOG.SYS_31MAR1998/ENT=S=82/OUT=DP.

メモリ・エラー・エントリ例

メモリ・エラー・ログ・エントリには,回復不可能エラーと回復可能エラーの2 種類があります。回復可能メモリ・エラーは,メモリ記憶位置内の不正ビットが1 つだけであり,ECC (エラー訂正コード)がこのエラーを補正しデータを修正できたエラーです。 回復不可能エラーは,不正ビットが複数あり,ECC がデータを修正できなかったエラーです。

回復不可能メモリ・エントリと回復可能メモリ・エントリの形式は同じです。 メモリ・エラー・ログ・レポートは,2つの部分の論理情報に分割できます。 第1の部分は,識別情報です。第2の部分は,メモリ・コントローラ固有情報です。 このデータは,メモリ・エラー発生時にメモリ・コントローラ・ レジスタに格納されていた情報です。レジスタの内容はビットからテキストに変換され, レポートの右側に表示されます。

     ERROR SEQUENCE 4.                                 LOGGED ON SID 03003700

     MEMORY ERROR,  6-MAR-1998 10:11:34.70
                    KA730 REV# 0. MIC# 55.

           CSR0            00166200
                                           ERROR SYNDROME = 7F
                                           CORRECTED ERROR, BIT #31.
                                           ARRAY #1. IN ERROR
           CSR1            18000000
                                           MEMORY MAPPING ENABLE
                                           ENABLE "CRD" REPORTING
           CSR2            8100000F
                                           MEMORY SIZE = 2048.K
                                           64K RAMS PRESENT

     **************************** ENTRY      91. ****************************
     ERROR SEQUENCE 342.                               LOGGED ON SID 0138207A

     FATAL MEMORY ERROR, 4-MAR-98 08:16:45.20
                         KA780 REV# 7. SERIAL# 122.

     CONTROLLER AT TR #5.

           PRTCFNG         00000040
                                           ADAPTER IS MULTI-PORT MEMORY
                                           PORT NUMBER = 0.
           PRTCR           00000003
                                           MASTER INTERRUPT ENABLE
                                           PORT INTERFACE INTERRUPT ENABLE
                                           RAM COUNT 0.
           PCSR            07870003
                                           ERROR INTERRUPT ENABLE
           IVDTCR          01870001
                                           INVALIDATE CACHE DEVICE ID = 0.
                                           8. ARRAY BOARD(S) PRESENT
                                           MEMORY BASE ADDRESS = 6144.K
           AER             16A70005
                                           ERROR SYNDROME = 05
                                           RDS ERROR
                                           ARRAY #6. IN ERROR
                                           ARRAY BANK #1. IN ERROR
                                           ERROR LOG REQUEST

           CSR0            0000C2C8
                                           MEMORY CONTAINS VALID DATA
                                           PORT #2. POWERED DOWN
                                           PORT #3. POWERED DOWN
                                           ERROR INTERRUPT FROM PORT #1.
                                           PORT #2. OFFLINE
                                           PORT #3. OFFLINE
           CSR1            0000380A
                                           PORT #0. CONNECTED TO AN SBI
                                           PORT #1. CONNECTED TO AN SBI
                                           PORT #2. NOT PRESENT
                                           PORT #3. NOT PRESENT
                                           INVALIDATION MAP PRESENT
                                           PORT #0. INVALIDATION ACK RECEIVED
                                           PORT #1. INVALIDATION ACK RECEIVED
           MAT             0000C000

回復可能なユーザ・バグチェック・エントリ例

回復不可能なバグチェック例を次に示します。回復可能なユーザ・バグチェック・ レポートも,形式は同じです。識別部分,バグチェックの理由とプロセスの情報, システム・レジスタ情報の3つの部分で構成されます。

      Error Log Report Generator                                         Version 7.1

      ******************************* ENTRY      25. *******************************
      ERROR SEQUENCE 15.                              LOGGED ON:  CPU_TYPE 00000002
      DATE/TIME 22-JUL-1998 13:43:48.96                           SYS_TYPE 00000003
      SYSTEM UPTIME: 90 DAYS 00:07:26
      SCS NODE: LSR3                                                VMS T1.0-FT3

      FATAL BUGCHECK SYS_TYPE = 03

      OPERATOR, Operator requested system shutdown

            PROCESS NAME    Aut
            PROCESS ID      00010004

            ERROR PC        00000000 000304A0

         Process Status = 08000000 00001F03, SW = 03, Previous Mode = USER
         System State = 00, Current Mode = KERNEL
         VMM = 00 IPL = 31, SP Alignment = 8

      STACK POINTERS

      KSP 00000000 7FF95F08  ESP 00000000 7FF9A000  SSP 00000000 7FFA04C0
      USP 00000000 7FE63B80

      GENERAL REGISTERS

      R0  00000000 00000001  R1  00000000 00000000  R2  FFFFFFFF 805ED100
      R3  00000000 00000001  R4  00000000 00000001  R5  00000000 00000001
      R6  00000000 00000000  R7  00000000 00000000  R8  00000000 7FFA05F8
      R9  00000000 7FFA0800  R10 00000000 00000000  R11 00000000 7FFBE3E0
      R12 00000000 00000004  R13 00000000 00010100  R14 00000000 02080061
      R15 FFFFFFFF 80403C30  R16 00000000 00000474  R17 00000000 00004000
      R18 00000000 00000000  R19 00000000 00000000  R20 FFFFFFFF 805C04B6
      R21 00000000 00800000  R22 FFFFFFFF 804308E8  R23 88000000 E4000003
      R24 00000000 00000000  R25 00000000 00000001  R26 00000000 00000002
      R27 00000000 00000002  R28 00000000 00030440  FP  00000000 7FF95F10
      SP  00000000 7FF95F08  PC  00000000 000304A0  PS  08000000 00001F03

      SYSTEM REGISTERS

            PTBR            00000000 000005D3
                                            Page Table Base Register
            PCBB            00000000 00B98080
                                            Privileged Context Block Base
            PRBR            FFFFFFFF 805C0000
                                            Processor Base Register
            SCBB            00000002 00000000
                                            System Control Block Base
            SISR            00000000 0000017B
                                            Software Interrupt Summary Register
            ASN             00000000 00000000
                                            Address Space Number
            ASTSR_ASTEN     00000000 0000003F
                                            AST Summary/AST Enable
            AT              00000000 0000000F
                                            Absolute Time

未知エントリ例

未知のエラー・ログ・エントリのレポート例を次に示します。このレポートは, 識別部分とエラー・ログ・レコード部分で構成されます。エラー・ ログ・レコード部分に格納されるレコードには,解釈可能レコードと解釈不可能レコードの2 種類があります。レコードのフィールドをERROR LOGユーティリティが解釈できる場合, フィールドの名前とその内容を示し,そのフィールドを解釈します。 解釈できないフィールドがレコードにある場合, フィールドとその内容のロングワード値を16進で示します。

     **************************** ENTRY      95. ****************************
     ERROR SEQUENCE 2.                                 LOGGED ON SID 03003600

     "UNKNOWN DEVICE" ENTRY,  4-MAR-98 10:12:12.44
                              KA730 REV# 0. MIC# 54.

     ERROR LOG RECORD

           ERF$L_SID       03003600
                                           SYSTEM ID REGISTER
           ERL$W_ENTRY         0062
                                           ERROR ENTRY TYPE

           EXE$GQ_SYSTIME  C9764980
                           008C2F30        64 BIT TIME WHEN ERROR LOGGED
           ERL$GL_SEQUENCE     0002
                                           UNIQUE ERROR SEQUENCE = 2.
           UCB$W_STS           0110
                                           DEVICE STATUS
           UCB$B_DEVCLASS        42
                                           DEVICE CLASS = 66.

           UCB$B_DEVTYPE         42
                                           DEVICE TYPE = 66.
           UCB$W_UNIT          0000
                                           PHYSICAL UNIT NUMBER = 0.
           UCB$W_ERRCNT        0001
                                           UNIT ERROR COUNT = 1.
           UCB$L_OPCNT     00000001
                                           UNIT OPERATION COUNT = 1.
           ORB$L_OWNER     00010004
                                           OWNER UIC = [001,004]

           UCB$L_DEVCHAR   0C440007
                                           DEVICE CHARACTERISTICS
           UCB$B_SLAVE           00
                                           DEVICE SLAVE CONTROLLER = 0.
           DDB$T_NAME      41515403
                           00000000
                           00000000
                           00000000
                                           /.TQA............/
           LONGWORD 1.     00000008

           LONGWORD 2.     00000007

           LONGWORD 3.     00000502

           LONGWORD 4.     04000000

           LONGWORD 5.     00010000

           LONGWORD 6.     00000000

           LONGWORD 7.     00000080

           LONGWORD 8.     00000000

           LONGWORD 9.     00000000

     **************************** ENTRY     161. ****************************
     ERROR SEQUENCE 213.                               LOGGED ON SID 070001FF

     "UNKNOWN ENTRY", 4-MAR-98 11:35:15.73
                      UVAX1 REV# 255. MIC# 1.

     ERROR LOG RECORD

           ERF$L_SID       070001FF
                                           SYSTEM ID REGISTER
           ERL$W_ENTRY         0008
                                           ERROR ENTRY TYPE
           EXE$GQ_SYSTIME  89953F20
                           008C3E2A        64 BIT TIME WHEN ERROR LOGGED

           ERL$GL_SEQUENCE     00D5
                                           UNIQUE ERROR SEQUENCE = 213.
           LONGWORD 1.     00000001
                                           /..../
           LONGWORD 2.     00410001
                                           /..A./

簡略レポート例

/BRIEF修飾子で作成したレポート例を次に示します。

      Error Log Report Generator                                   Version 7.1

      **************************** ENTRY       1. ****************************
      ERROR SEQUENCE 11.                          LOGGED ON:      SID 08000000
      DATA/TIME 18-JUL-1998 22:53:41.57                      SYS_TYPE 00000000

      DEVICE ERROR  KA630

      RD32 SUB-SYSTEM, UNIT _RICHIE$DUA0:

            DMA ADDRESS       000000

            DSECT      CHEAD      DHEAD      CCYL       DCYL       SCNT
            06         14         14         9C         9C         01

            RTCNT      CSTAT      MODE       DSTAT      TERM       ISTAT
            F0         08         C0         B2         BD         28

            CMD
            56


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