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RCPユーティリティを起動して,TCP/IP接続経由で,ホスト間でファイルをコピーします。
COPY/RCP コピー元ファイルコピー先ファイル
コピー元ファイル
コピーする既存のファイル(コピー元ファイル)の名前を指定します。コピー先ファイル
入力ファイルをコピーする先の出力ファイル(コピー先ファイル)の名前を指定します。
COPY/RCP コマンドは,RCP ユーティリティを使用して,遠隔ホストとの間で 1つまたは複数のファイル (またはディレクトリ階層) をコピーします。TCP/IP 用の OpenVMS DCL コマンドは,DECnet ネットワーク接続用の DCL コマンドと同じ遠隔ファイル指定書式をサポートしています。一部のファイル・トランザクション・アプリケーションのインプリメントでは,コピー元ファイルとコピー先ファイルがともに遠隔のファイル指定であるファイル転送がサポートされています。
完全な遠隔ファイル指定形式は,次のとおりです。
node"username password account"::filename.ext
ファイルが OpenVMS 以外のシステムに存在する場合,ファイル名を二重引用符で囲みます。たとえば,U32 という Tru64 UNIX ノード上の /usr/users/user/Orders というファイルにアクセスするには,次のように指定します。
U32"user password"::"/usr/users/user/Orders"
UNIX システムは,大文字と小文字を区別するファイル指定をサポートしていることに注意してください。
/AUTHENTICATE
遠隔ノードにアクセスするのに利用される,Kerberous 認証を指定します。/LOG
ファイルが転送されたときに,SYS$OUTPUT にメッセージを表示します。/PRESERVE
ファイルの保護コードを保持します。/RECURSIVE
ザブディレクトリのコピーを要求します。/TRUNCATE=USERNAME
ユーザ名を8文字で切り捨てます。/USERNAME=ユーザ名
遠隔ユーザ名を指定する,オプションの修飾子です。省略時の操作では,ローカル端末のユーザ名と同じユーザ名を用いて,遠隔システムにログインします。このコマンドは, /USERNAME の値として引用符号に囲まれたパラメータをサポートします。
#1 |
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$ COPY/RCP local_file.c remotehst4"Smith smpw"::rem_file.c |
この例では,TCP/IP 接続を介して,local_file.c を遠隔ホスト上の rem_file.c へコピーします。
順編成ディスク・ファイル,または順編成ファイルを作成します。
CREATE ファイル指定[,...]
ファイル指定[,...]
作成する1つまたは複数の入力ファイルの名前を指定します。ワイルドカード文字は使用できません。ファイル名,またはファイル・タイプを省略しても CREATE コマンドからは省略時の設定は与えられないため,ファイル名やファイル・タイプは,空文字列になります。既存のファイル名を指定した場合には,新しいバージョンが作成されます。
CREATE コマンドは,新しい順編成ディスク・ファイルを作成します。会話型モードでは,コマンド行の入力後に入力する行は,新しく作成されるファイルのレコードになります。ファイル入力を終了するには,Ctrl/Z を押します。コマンド・プロシージャ・ファイルから CREATE コマンドを入力する場合,システムは,レコードの最初の位置がドル記号 ($) になるまで,コマンド・プロシージャ・ファイル以降のすべてのレコードを新しいファイルに読み込みます。ファイル入力は,レコードの最初の位置がドル記号になるか,コマンド・プロシージャの終了とともに終了します。
CREATE コマンドで既存のファイル指定を使用すると,新しく作成されるファイルのバージョン番号は,同じ指定を持つ既存ファイルより大きいバージョン番号になります。
CREATE コマンドを使用して論理名サーチ・リストにファイルを作成すると,ファイルは論理名変換で生成された最初のディレクトリだけに作成されます。
通常,出力ファイルの所有者は,出力ファイルの作成者と同じです。ただし,拡張特権を持つ利用者が出力ファイルを作成すると,所有者は親ディレクトリの,または出力ファイルの前バージョンの所有者になります。
拡張特権には,次の特権が含まれます。
- SYSPRV (システム特権) または BYPASS
- システム利用者識別コード (UIC)
- GRPPRV (グループ特権)。親ディレクトリ (または出力ファイルの前バージョン) の所有者が新しい出力ファイルの作成者と同じグループに属する場合
- 親ディレクトリ (または出力ファイルの前バージョン) の所有者を表す識別子 (資源属性付き)
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
コマンド実行として作成される新しい各ファイルのファイル指定を表示します。/OWNER_UIC=uic
自分の UIC と異なる UIC を指定するためには, SYSPRV(システム特権)特権が必要です。作成するファイルの所有者の利用者識別コード (UIC) を指定します。 UIC は,『Compaq OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』に説明されている,標準的な UIC 形式を使用して指定します。
/PROTECTION=(所有区分[:アクセス・コード][,...])
ファイルに適用される保護を定義します。
- 所有区分は,システム (S), 所有者 (O), グループ (G) またはワールド (W) から指定します。
- アクセス・コードは,読み込み (R), 書込み (W), 実行 (E),または削除 (D) から指定します。
各アクセス・カテゴリの値を指定しない場合や, /PROTECTION 修飾子を省略すると, CREATE コマンドは,指定されていない各カテゴリごとに以下の保護を適用します。
ファイルが既に存在している 適用される保護 Yes 既存ファイルの保護 No 現在の省略時の保護
注意
アクセスを指定しないでファイルを作成しようとすると,そのファイルにはシステムの省略時の RMS 保護値が適用されます。アクセスを指定しないファイルを作成するには, SET SECURITY/PROTECTION コマンドを使用してください。
保護コードの指定についての詳細は,『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。
/VOLUME=n
各ファイルが,マルチボリューム・セットの指定された相対ボリューム番号に作成されます。省略時の設定では,ファイルは,マルチボリューム・セットの任意の場所に作成されます。
#1 |
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$ CREATE MEET.TXT John, Residents in the apartment complex will hold their annual meeting this evening. We hope to see you there, Regards, Elwood [Ctrl/Z] |
省略時のディレクトリにテキスト・ファイル MEET.TXT を作成します。このテキスト・ファイルには,Ctrl/Z が入力されるまでの行が入っています。
#2 |
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$ CREATE A.DAT, B.DAT Input line one for A.DAT... Input line two for A.DAT... . . . [Ctrl/Z] Input line one for B.DAT... Input line two for B.DAT... . . . [Ctrl/Z] $ |
ターミナルから CREATE コマンドを入力した後では,システムは CTRL/Z によって最初の入力を終了するまで,A.DAT という順編成ファイルに入力行を読み込みます。次の入力データは,B.DAT という2番目のファイルに入力されます。この場合も,CTRL/Z により入力は終了します。
#3 |
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$ FILE = F$SEARCH("MEET.TXT") $ IF FILE .EQS. "" $ THEN CREATE MEET.TXT John, Residents in the apartment complex will hold their annual meeting this evening. We hope to see you there, Regards, Elwood $ ELSE TYPE MEET.TXT $ ENDIF $ EXIT |
この例では,省略時のディスクとディレクトリにファイル MEET.TXT があるかどうか検索します。ファイルが存在しなければ,CREATE コマンドを使って MEET.TXT というファイルを作成します。
1つまたは複数の,新しいディレクトリまたはサブディレクトリを作成します。 /DIRECTORY 修飾子は省略できません。第1レベル・ディレクトリを作成する場合は,マスタ・ファイル・ディレクトリ (MFD) への書き込み (W) アクセス権が必要です。システム・ボリュームでは,一般に SYSTEM ユーザか, SYSPRV 特権または BYPASS 特権を持つユーザのみが MFD への書込みアクセス権を持っています。
サブディレクトリを作成しようとするディレクトリへの書込み (W) アクセス権が必要です。
CREATE/DIRECTORY ディレクトリ指定[,...]
ディレクトリ指定[,...]
作成する1つまたは複数のディレクトリ,あるいはサブディレクトリの名前を指定します。装置名(およびコロン [:])を指定することもできます。省略時の設定は,現在の省略時のディレクトリです。ワイルドカード文字は使用できません。サブディレクトリを作成する場合には,ディレクトリ・レベルの各名前をピリオド (.) で区切ります。1つの CREATE/DIRECTORY コマンドで,一連のネスティングしたサブディレクトリを作成できます。たとえば,コマンドの入力時には [a.b] も [a] も存在しない場合でも, [a.b.c] というサブディレクトリを作成することが可能です。各サブディレクトリは,最上位レベルから順に下位レベルへ作成されます。
CREATE/DIRECTORYコマンドは,新規にディレクトリとザブディレクトリを作成します。新しい第1レベルのディレクトリを作成するには,特殊な特権が必要です (上記の制限を参照)。一般に各利用者は,そのディレクトリにザブディレクトリを作成するための特権は持っています。ディレクトリ間を移動するには,SET DEFAULTコマンドを使用します。
/ALLOCATION=n
この修飾子は,ファイル-11 および ODS-2 ボリュームだけに適用します。指定したディレクトリに割り当てる初期ブロック数を指定します。省略時の設定では,割り当ては 1 ブロックです。この修飾子は,MAIL.DIR;1 などの大きなディレクトリを作成するのに便利です。後に必要となる,ディレクトリの動的拡張をしなくて済むため性能が向上します。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
CREATE/DIRECTORY コマンドが各ディレクトリを作成したあと,作られた各ディレクトリを表示するか否かを制御します。/OWNER_UIC=オプション
自分以外のユーザ識別コード (UIC) を指定するには, SYSPRV(システム特権)特権が必要です。作成されているディレクトリを所有する利用者識別コード (UIC) を指定します。省略時の設定は,作成者の UIC です。 UIC の指定位置にキーワードPARENT を指定すると,一段上の親ディレクトリの UIC がコピーされます。特権を持ったユーザがサブディレクトリを作成する場合,省略時の設定では,親ディレクトリ(トップ・レベルディレクトリの場合は MFD)の所有者がそのディレクトリの所有者となります。ディレクトリの作成時に /OWNER_UIC 修飾子を指定しない場合には,このコマンドは,次に示すように所有者を割り当てます。
- 英数字形式またはサブディレクトリ形式でディレクトリ名を指定する場合には,省略時の所有者は作成者の UIC となります (UIC の省略時の値が,親ディレクトリの UIC になるような特権を作成者が持つ場合を除きます)。
- UIC 形式でディレクトリ名を指定する場合には,省略時の所有者はディレクトリ名に指定されている UIC となります。
UIC は,『Compaq OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』に説明されている標準的な UIC 形式を使用して指定してください。
/PROTECTION=(所有区分[:アクセス・コード][,...])
ディレクトリに適用される保護を定義します。
- 所有区分は,システム (S),所有者 (O), グループ (G) またはワールド (W) から指定します。
- アクセス・コードは,読み込み (R), 書込み (W), 実行 (E),または削除 (D) から指定します。
省略時の保護は,親ディレクトリ (一段上のディレクトリ,またはトップ・レベル・ディレクトリのマスタ・ディレクトリ) の保護から削除 (D) アクセスを除いたものです。
第1レベル・ディレクトリを作成している場合には,その1つ上のレベルのディレクトリは,MFD です(MFD の保護は,INITIALIZE コマンドによって設定されます)。
保護コードの指定についての詳細は,『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。
/VERSION_LIMIT=n
ディレクトリに存在できるファイルのバージョン数を指定します。ここで指定した制限を超えると,最小バージョンが自動的に削除されます。 /VERSION_LIMIT=0 と指定する場合には,バージョン・リミットは設定されません。指定できるバージョンの最大数は,32,767 です。省略時の設定では,親ディレクトリ(1つ上のレベルのディレクトリ)に対して設定されているバージョン数が使用されます。バージョン・リミットの設定を変更すると,新しいリミットは,設定が変更されたあとで作成されたファイルに対してだけ適用されます。変更する前に作成されたファイルの新しいバージョンに対しては,前のバージョン・リミットが適用されます。
/VOLUME=n
ディレクトリ・ファイルを,マルチボリューム・セットの内の指定された相対ボリューム番号に書き込むことを要求します。 /VOLUME 修飾子を省略した場合には,ファイルは,マルチボリューム・セットの中の任意の場所に書き込まれます。
#1 |
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$ CREATE/DIRECTORY/VERSION_LIMIT=2 $DISK1:[ACCOUNTS.MEMOS] |
この CREATE/DIRECTORY コマンドは,MEMOS というサブディレクトリを $DISK1 という装置上の ACCOUNTS ディレクトリに作成します。このディレクトリには,2つを越えるバージョンのファイルは保持できません。
#2 |
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$CREATE/DIRECTORY/PROTECTION=(SYSTEM:RWED,OWNER:RWED,GROUP,WORLD) - _$[KONSTANZ.SUB.HLP] |
この CREATE/DIRECTORY コマンドは,VAX 上で [KONSTANZ.SUB.HLP] という名前のサブディレクトリを作成します。このディレクトリの保護は,システムと所有者には,読み込み (R),書き込み (W),実行 (E),削除 (D)を許しますが,グループおよびびワールドには,すべてのアクセスを禁じています。
#3 |
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$ CREATE/DIRECTORY DISK2:[GOLDSTEIN] |
この CREATE/DIRECTORY コマンドは,[GOLDSTEIN] というディレクトリを DISK2 という装置上に作成します。第1レベル・ディレクトリを作成するためには,特別の特権が必要です。
#4 |
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$ CREATE/DIRECTORY [HOFFMAN.SUB] $ SET DEFAULT [HOFFMAN.SUB] |
この CREATE/DIRECTORY コマンドは, [HOFFMAN.SUB] という名前のサブディレクトリを作成します。このディレクトリ・ファイルは,[HOFFMAN] という名前のディレクトリに登録されます。 SET DEFAULT [HOFFMAN.SUB] コマンドは,現在の省略時のディレクトリをこのサブディレクトリに変更します。したがって,このあと作成されるファイルはすべて,[HOFFMAN.SUB] に登録されます。
#5 |
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$ CREATE/DIRECTORY [BOAEN.SUB1.SUB2.SUB3] |
この例では,トップ・レベル・ディレクトリ[BOAEN]と, 3つのサブディレクトリ([BOAEN.SUB1],[BOAEN.SUB1.SUB2] と [BOAEN.SUB1.SUB2.SUB3])を作成しています。
FDL ファイルの指定を使用して新しい空のデータ・ファイルを作成するために, Create/FDL ユーティリティ (CREATE/FDL) を起動します。 /FDL 修飾子は省略できません。Create/FDL ユーティリティについての詳細は,『OpenVMS Record Management Utilities Reference Manual』あるいはオンライン・ヘルプを参照してください。
CREATE/FDL =FDLファイル指定 [ファイル指定]
新しい論理名テーブルを作成します。/NAME_TABLE 修飾子は省略できません。
CREATE/NAME_TABLE テーブル名
テーブル名
作成する論理名テーブルの名前を指定します。テーブル名は1文字から 31文字までの長さで,使用できる文字は,英数字,ドル記号 ($),およびアンダースコア (_) です。入力されたテーブル名は,プロセス・ディレクトリ論理名テーブル (LNM$PROCESS_DIRECTORY),またはシステム・ディレクトリ論理名テーブル (LNM$SYSTEM_DIRECTORY) のいずれかに,論理名として登録されます。
CREATE/NAME_TABLE コマンドは新しい論理名テーブルを作成します。そのテーブルがプロセス固有のものであれば,テーブル名は LNM$PROCESS_DIRECTORY ディレクトリ・テーブルに格納されます。共有可能なのもである場合には, LNM$SYSTEM_DIRECTORY ディレクトリ・テーブルに格納されます。すべての新テーブルは親テーブルを持ち,親テーブルによって新テーブルがプロセス固有のものか共有可能なものかが決まります。プロセス固有のテーブルを作成するには, /PARENT_TABLE 修飾子を使用してプロセス固有テーブル (プロセス・ディレクトリ・テーブル)の名前を指定します。共有可能なテーブルを作成するには,親テーブルを共有可能テーブルとして指定します。
親テーブルを明示的に指定しない場合には,CREATE/NAME_TABLE コマンドは,親テーブルが LNM$PROCESS_DIRECTORY であるプロセス固有テーブルを作成します。つまり,テーブル名はプロセス・ディレクトリに入れられます。
すべてのテーブルにはサイズ・クォータがあります。このクォータは,テーブルの潜在的な成長を押さえるか,またはテーブルのサイズが仮想的には無制限であることを示すことがあります。 /QUOTA 修飾子についての記述で,クォータの指定方法が説明されています。
作成するテーブルのアクセス・モードの指定には,/USER_MODE, /SUPERVISOR_MODE, または /EXECUTIVE_MODE 修飾子を使用します。これらの修飾子を1つ以上指定した場合には,最後に指定した修飾子だけが有効です。アクセス・モードを指定しない場合には,スーパバイザ・モードのテーブルが作成されます。
論理名テーブルの削除には,DEASSIGN コマンドを使用します。この時,削除するテーブルの名前を指定し, /TABLE 修飾子にテーブルの名前が入れられたディレクトリ・テーブルを指定します。
論理名テーブルについての詳細は,『Compaq OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。
/ATTRIBUTES[=(キーワード[,...])]
論理名テーブルの属性を指定します。キーワードを1つだけ指定する場合には,括弧を省略できます。/ATTRIBUTES 修飾子を指定しない場合には,属性は設定されません。属性に対しては,次のキーワードを指定できます。
CONFINE テーブルが,SPAWN コマンドによって生成されたサブプロセスにコピーされないことを指定します。このキーワードは,プロセスに固有な論理名テーブルを作成している場合にだけ使用できます。 CONFINE 属性を持つテーブルが作成されると,そのテーブルに登録される名前はすべて,CONFINE 属性をもちます。 NO_ALIAS より特権の低いアクセス・モードでは,現在のディレクトリに同じ名前(論理名または論理名テーブルの名前)を登録できないことを指定します。 NO_ALIAS を指定しない場合には,そのテーブルには,より特権の低いアクセス・モードをもつ同じ名前を,「別名」としてつけることができます。 NO_ALIAS 属性を持つテーブルの作成時に,同じモード,またはより特権の低いモードで,同じ名前がその論理名ディレクトリ・テーブルにすでに存在する場合には,この名前は削除されます。 SUPERSEDE 既存のテーブルと同じ名前,同じアクセス・モード,および同じディレクトリ・テーブルの新しいテーブルを指定する場合には,既存のテーブルを削除し,新しいテーブルを作成することを指定します。同じ名前のテーブルがすでに存在するかどうかとは無関係に,新しいテーブルは必ず作成されます(SUPERSEDE属性を指定しない場合には,既存のテーブルが存在すれば,新しいテーブルは作成されません)。 /LOG 修飾子を指定した場合や,/LOG 修飾子に対する省略時の設定を使用した場合には,結果を示すメッセージが表示されます。
/EXECUTIVE_MODE
SYSNAM(システム理論名)特権が必要です。エグゼクティブ・モードの論理名テーブルを作成します。エグゼクティブ・モードの論理名テーブル作成時に SYSNAM 特権を持たない場合には,スーパバイザ・モードの論理名テーブルが作成されます。
/LOG (省略時の設定)
/NOLOG
SUPERSEDE 属性が指定されている場合や,同じテーブルがすでに存在していても SUPERSEDE 属性が指定されていない場合に,コマンドの結果を示す情報メッセージを表示するか否かを制御します。省略時の設定は /LOG で,つまり情報メッセージが表示されます。/PARENT_TABLE=テーブル
親テーブルに対する作成 (C) アクセス権とシステム・ディレクトリへの書き込み (W) アクセス権か,または SYSPRV 特権が必要です。親テーブルの名前を指定します。親テーブルは,作成するテーブルが固有のものなのか共有可能なものなのかを決定します。親テーブルを指定しない場合には,省略時のテーブルとして LNM$PROCESS_DIRECTORY が使用されます。共用可能テーブルの親テーブルは,LNM$SYSTEM_DIRECTORY です。親テーブルは,作成するテーブルと同じかそれよりも高いアクセス・モードでなければなりません。
/PROTECTION=(所有区分[:アクセス・コード][,...])
共有可能テーブルに適用される保護を定義します。
- 所有区分は,システム (S), 所有者 (O), グループ (G) またはワールド (W) から指定します。
- アクセス・コードは,読み込み (R), 書込み (W), 作成(C) または削除 (D) から指定します。
保護コードの指定についての詳細は,『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。
/PROTECTION 修飾子は,共有可能論理名テーブルに対してだけ適用されます。プロセス固有の論理名テーブルには,適用されません。
/QUOTA=バイト数
論理名テーブルの上限サイズをバイト数で指定します。新しいテーブルに登録される各論理名のサイズは,この上限値から計算されます。新しいテーブルのクォータは,親テーブルのクオータ・ホルダから静的に減算されます。親テーブルのクォータ・ホルダは,テーブル階層を上向きにたどった際に出会う最初の論理名テーブルであり,クォータの明示値とクォータ・ホルダを持っています。 /QUOTA 修飾子を指定しない場合や,/QUOTA=0 を指定する場合には,親テーブルのクォータ・ホルダが作成するテーブルのクォータ・ホルダとなり,新しいテーブルに論理名が登録される度に,動的に領域が減らされます。論理名からは空白文字が取り除かれます。/QUOTA 修飾子を指定しない場合や, /QUOTA=0 を指定する場合には,テーブルは無制限のクォータを持ちます。/SUPERVISOR_MODE (省略時の設定)
スーパバイザ・モードの論理名テーブルを作成します。モードを指定しない場合には,スーパバイザ・モードの論理名テーブルが作成されます。/USER_MODE
ユーザ・モードの論理名テーブルを作成します。モードを指定しない場合には,スーパバイザ・モードの論理名テーブルが作成されます。
注意
コマンド・プロシージャを起動し終了すると,ユーザ・モード論理名は自動的に削除されます。
#1 |
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$ CREATE/NAME_TABLE TEST_TAB $ SHOW LOGICAL TEST_TAB %SHOW-S-NOTRAN, no translation for logical name TEST_TAB $ SHOW LOGICAL/TABLE=LNM$PROCESS_DIRECTORY TEST_TAB |
この CREATE/NAME_TABLE コマンドは,TEST_TAB という新しいテーブルを作成します。何も指定されていないので,テーブル名は省略時の設定によって,プロセス・ディレクトリに登録されます。最初の SHOW LOGICAL コマンドは省略時の設定によって,プロセス・ディレクトリ・テーブルを検索しないため, TEST_TAB という名前を見つけることができません。したがって,プロセス・ディレクトリを検索するために /TABLE 修飾子を使用します。
#2 |
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$ CREATE/NAME_TABLE/ATTRIBUTES=CONFINE EXTRA $ DEFINE/TABLE=EXTRA MYDISK DISK4: $ DEFINE/TABLE=LNM$PROCESS_DIRECTORY LNM$FILE_DEV - _$ EXTRA, LNM$PROCESS, LNM$JOB, LNM$GROUP, LNM$SYSTEM $ TYPE MYDISK:[COHEN]EXAMPLE1.LIS |
この例は,EXTRA という新しい論理名テーブルを CONFINE 属性で作成しています。 EXTRA テーブルとその中の論理名は,サブプロセスに引き継がれません。
次に,論理名 MYDISK がテーブル EXTRA に登録されています。 MYDISK をファイル指定に使用するには,テーブル EXTRA が RMS によるファイル解析時に検索されなければなりません。このため,EXTRA を等価名の1つとして持つプロセス固有の論理名 LNM$FILE_DEV を定義しています (システムは,装置とファイル指定の論理名展開に LNM$FILE_DEV を検索すべきテーブルへのポインタとして使用し,プロセス固有の LNM$FILE_DEV が定義されていれば,システムのそれに優先して使用します)。 LNM$FILE_DEV の定義後は,EXTRA, プロセス・テーブル, ジョブ・テーブル, グループ・テーブル, システム・テーブルの順に検索され, MYDISK を DISK4 に展開される等価名としてファイル指定に使用できます。
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