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#1 |
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$ COPY TEST.DAT NEWTEST.DAT |
この COPY コマンドは,省略時のディスクおよびディレクトリから TEST.DAT というファイルの内容を,同じディスクおよび同じディレクトリの NEWTEST.DAT という名前のファイルにコピーします。 NEWTEST.DAT という名前のファイルがすでに存在する場合には,新しいバージョンを作成します。
#2 |
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$ COPY ALPHA.TXT TMP $ COPY ALPHA.TXT .TMP |
最初の COPY コマンドは, ALPHA.TXT というファイルを TMP.TXT という名前のファイルにコピーします。 COPY コマンドは,出力ファイルのファイル・タイプとして入力ファイルのものを使用します。 2番目の COPY コマンドは,ALPHA.TMP という名前のファイルを作成します。この COPY コマンドでは,入力ファイルの名前を出力ファイルのファイル名として使用します。
#3 |
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$ COPY/LOG TEST.DAT NEW.DAT;1/REPLACE %COPY-I-REPLACED, DKA0:[MAL]NEW.DAT;1 being replaced %COPY-S-COPIED, DKA0:[MAL]TEST.DAT;1 copied to DKA0:[MAL]NEW.DAT;1 (1 block) |
この例では /REPLACE 修飾子を指定して,出力ファイルの既存のバージョンと新しいファイルを置き換えるよう COPY コマンドに要求しています。 COPY コマンドからの最初のメッセージは,既存のファイルを置き換えたことを示しています。出力ファイルのバージョン番号は,明示的に指定しなければなりません。明示的に指定しないと COPY コマンドは,ファイル NEW.DAT の新しいバージョンを作成します。
#4 |
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$ COPY *.COM [MALCOLM.TESTFILES] |
この例の COPY コマンドは,現在の省略時のディレクトリ内で,ファイル・タイプが .COM であるファイルの最新バージョンを,サブディレクトリ [MALCOLM.TESTFILES] にコピーします。
#5 |
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$ COPY/LOG *.TXT *.OLD %COPY-S-COPIED, DKA0:[MAL]A.TXT;2 copied to DKA0:[MAL]A.OLD;2 (1 block) %COPY-S-COPIED, DKA0:[MAL]B.TXT;2 copied to DKA0:[MAL]B.OLD;2 (1 block) %COPY-S-COPIED, DKA0:[MAL]G.TXT;2 copied to DKA0:[MAL]G.OLD;2 (4 blocks) %COPY-S-NEWFILES, 3 files created |
この例の COPY コマンドは,ファイル・タイプが .TXT であるファイルの最新バージョンを,新しいファイルにコピーします。新しいファイルのファイル名は,既存のファイルのファイル名と同じです。ただしファイル・タイプは .OLD です。 COPY コマンドからの最後のメッセージは,新たに 3 つのファイルが作成されたことを示しています。
#6 |
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$ COPY/LOG A.DAT,B.MEM C.* %COPY-S-COPIED, DKA0:[MAL]A.DAT;5 copied to DKA0:[MAL]C.DAT;11 (1 block) %COPY-S-COPIED, DKA0:[MAL]B.MEM;2 copied to DKA0:[MAL]C.MEM;24 (58 records) %COPY-S-NEWFILES, 2 files created |
2 つの入力ファイル指定はコンマで区切られています。出力ファイル指定のアスタリスク (*) ワイルドカード文字は, 2 つの出力ファイルを作成することを指定しています。各コピー操作において COPY コマンドは,入力ファイルのファイル・タイプを使用して,出力ファイルのファイル・タイプを決めます。
#7 |
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$ COPY/LOG *.TXT TXT.SAV %COPY-S-COPIED, DKA0:[MAL]A.TXT;2 copied to DKA0:[MAL]TXT.SAV;1 (1 block) %COPY-S-APPENDED, DKA0:[MAL]B.TXT;2 appended to DKA0:[MAL]TXT.SAV;1 (3 records) %COPY-S-APPENDED, DKA0:[MAL]G.TXT;2 appended to DKA0:[MAL]TXT.SAV;1 (51 records) %COPY-S-NEWFILES, 1 file created |
この例の COPY コマンドは,ファイル・タイプが .TXT であるすべてのファイルの最新バージョンを,TXT.SAV という 1 つのファイルにコピーします。最初の入力ファイルがコピーされた後,COPY コマンドは,他の入力ファイルはその出力ファイルに追加されることを示すメッセージを表示します。
この例で /NOCONCATENATE 修飾子を使用すると, COPY コマンドは各入力ファイルに対して1つずつ TXT.SAV を作成します。各TXT.SAV ファイルは,バージョン番号が異なります。
#8 |
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$ COPY MASTER.DOC DKA1:[BACKUP] |
この例の COPY コマンドは,ファイル MASTER.DOC の最新バージョンを装置 DKA1 にコピーします。ディレクトリ [BACKUP] に MASTER.DOC という名前のファイルがない場合は, COPY コマンドは入力ファイルのバージョン番号を出力ファイルに割り当てます。このコマンドを実行するためには,装置 DKA1 上の [BACKUP]ディレクトリへの書き込み(W)アクセス権が必要です。
#9 |
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$ COPY SAMPLE.EXE DALLAS::DISK2:[000,000]SAMPLE.EXE/CONTIGUOUS |
この例の COPY コマンドは,ローカル・ノードにあるファイル SAMPLE.EXE を,遠隔ノード DALLAS 上の SAMPLE.EXE にコピーします。 /CONCATENATE 修飾子が指定されているので,出力ファイルは物理的に連続したディスク領域に作成されます。このコマンドを実行するためには,遠隔ノード DALLAS の装置 DISK2 への書き込み(W)アクセス権が必要です。
#10 |
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$ COPY *.* PRTLND::*.* |
この COPY コマンドは,ローカル・ノードのユーザ・ディレクトリ内にあるすべてのファイルを,PRTLND という遠隔ノードにコピーします。新しいファイルには,入力ファイルと同じ名前が与えられます。このコマンドが正しく機能するには,PRTLND という遠隔ノードの省略時のディレクトリに対して,書き込み (W) アクセス権が必要です。
#11 |
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$ COPY BOSTON::DISK2:TEST.DAT;5 _To: DALLAS"SAM SECReturn"::DISK0:[MODEL.TEST]TEST.DAT/ALLOCATION=50 |
この COPY コマンドは,ノード BOSTON の DISK2 という装置の TEST.DAT;5 というファイルを DALLAS という遠隔ノードの TEST.DAT という名前の新しいファイルにコピーします。 /ALLOCATION 修飾子は,ノード DALLAS の TEST.DAT という新しいファイルに対して,最初に 50 ブロックを割り当てます。遠隔ディレクトリをアクセスするために, "SAM SECReturn" というアクセス制御文字列を使用しています。
#12 |
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$ MOUNT TAPED1: VOL025 TAPE: $ COPY TAPE:*.* * |
この例で MOUNT コマンドは,ラベルが VOL025 であるボリュームを,磁気テープ装置 TAPED1 にマウントし,その装置に論理名 TAPE を割り当てるよう指定しています。
COPY コマンドは,入力ファイル指定に論理名 TAPE を使用して,磁気テープ上のすべてのファイルを,現在の省略時のディスクおよびディレクトリ上にコピーするよう要求しています。コピーされたファイルはすべて,ファイル名とファイル・タイプを保持します。
#13 |
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$ ALLOCATE CR: _CR1: ALLOCATED $ COPY CR1: CARDS.DAT $ DEALLOCATE CR1: |
この例の ALLOCATE コマンドは,排他的なカード・リーダの使用を要求しています。 ALLOCATE コマンドからの応答は,カード・リーダ CR1 の装置名を示しています。
カード・リーダを占有したら,カードのデックをリーダに入れ,入力ファイルとしてカード・リーダを指定して COPY コマンドを入力できます。 COPY コマンドはカードをファイル CARDS.DAT に読み込みます。カード・デックの終端 (EOF) は, EOF カード(12-11-0-1-6-7-8-9 overpunch)により示されていなければなりません。
DEALLOCATE コマンドは,カード・リーダを解放します。
#14 |
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$ COPY [SMITH]MONKEY.DIR [PAINTER] $ COPY [SMITH.MONKEY]*.* [PAINTER.MONKEY]*.* |
この例では,COPY コマンドを用いて,[PAINTER]MONKEY.DIR ディレクトリ・ファイルとして登録される新しい空のディレクトリ [PAINTER.MONKEY] を作成します。 COPY コマンドで [PAINTER]MONKEY.DIR ディレクトリ・ファイルを作成したら, [PAINTER.MONKEY] ディレクトリ上にファイルをコピーあるいは作成できます。
例中の 2 番目の COPY コマンドは,[SMITH.MONKEY] ディレクトリから [PAINTER.MONKEY] ディレクトリにファイルをコピーします。
#15 |
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$ COPY [SMITH]CATS.DIR [SMITH]DOGS.DIR |
この例では,COPY コマンドを用いて,新しい空のファイル [SMITH]DOGS.DIR を作成します。[SMITH]CATS.DIR ファイルと同じ属性を持つディレクトリ・ファイルを作成するには,この COPY コマンドを使用してください。以下のコマンドを入力しても,同じ結果が得られます。
$ CREATE/DIRECTORY [SMITH.DOGS]
#16 |
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$ COPY [SMITH]TIGER.DIR [SMITH.ANIMALS] $ COPY [SMITH.TIGER]*.* [SMITH.ANIMALS.TIGER]*.* $ DELETE [SMITH.TIGER]*.*;* $ SET PROTECTION=W=D TIGER.DIR $ DELETE TIGER.DIR; |
この例ではまず,COPY コマンドを用いて新しい空のディレクトリ・ファイル [SMITH.ANIMALS]TIGER.DIR を作成します。続くコマンドでは,[SMITH.TIGER]ディレクトリから [SMITH.ANIMALS.TIGER] ディレクトリへファイルをコピーし,さらに元の TIGER.DIR ディレクトリを削除します。 TIGER.DIR はディレクトリ・ファイルなので,これを削除する前に,保護コードを削除(D)にしておかなければなりません。
FTP ユーティリティを起動して, TCP/IP 接続経由で異なるファイル・システムを持つホスト間でファイルを転送します。
COPY/FTP コピー元ファイルコピー先ファイル
コピー元ファイル
コピーする既存のファイル(コピー元ファイル)の名前を指定します。コピー先ファイル
入力ファイルをコピーする先の出力ファイル(コピー先ファイル)の名前を指定します。
COPY/FTP コマンドは,ファイル転送プロトコル (FTP) を使用して,遠隔ノードからファイルをコピーします。このコマンドが提供するサービスは, FTP のアーキテクチャに基づく機能のサブセットです (提供される FTP プログラムの使用法については,ベンダのマニュアルを参照してください)。
OpenVMS間の転送
両方のマシンがOpenVMS構造化転送をサポートしている場合,/BINARY,/ASCII,および /FDL 修飾子は無視されます。協調動作する OpenVMS FTP のクライアントとサーバは,正しいOpenVMS属性を使用して自動的にファイルを転送します。
COPY/FTP では,一般に遠隔ファイル指定でアスタリスク・ワイルドカード文字 (*) がサポートされています。
/ANONYMOUS
単一または複数のノードに匿名アクセスします。 /ANONYMOUSは,省略時の遠隔アクセスです。遠隔ノードに対するパスワードの形式は, "user@fullyqualifiednodename"でなければなりません。/ASCII
ASCIIファイル(テキスト・ファイル)を識別するために使用します。 /ASCIIは,省略時の設定です。/BINARY
バイナリ・ファイルを識別するために必要です。/FDL
この修飾子はオプションです。 FDL (ファイル定義言語) ファイルとの会話を行います。ローカルな OpenVMS システムにファイルがコピーされる時は,遠隔 FDL ファイルが検索され,ファイル定義が復元されます。ファイルがローカルな OpenVMS システムの外にコピーされる時は,要求したファイルに加え,FDL ファイルが作成され,コピーされます。 /FDL が指定されてもベンダのアプリケーションがサポートしていない場合は,警告メッセージが出力される可能性があります。/LOG
ファイルが転送された場合,SYS$OUTPUT にメッセージを表示します。/NOSTRUVMS
STRU OpenVMS 転送の試行を明示的に無効にするために使用します。そうでない場合,サーバによっては試行時に強制終了する可能性があります。/VERBOSE
/NOVERBOSE
(バナー・メッセージを含む)すべてのメッセージが端末に表示されるかどうかを指定します。省略時の設定では,メッセージの表示を禁止します。
#1 |
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$ COPY/FTP/FDL/ANON rms_indexed_file.idx - _$ remotehst5::"/public/rms.idx.file" |
この例では,TCP/IP 接続を介して,OpenVMS RMS ファイル rms_indexed_file.idx から remotehst5 上の遠隔ファイル public/rms.idx.file へ転送を行います。遠隔ノードへのアクセスは匿名で行われ,FLD ファイルが作成され, rms_indexed_file.inx とともにコピーされます。
#2 |
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$ COPY/FTP/VERBOSE sys$login:login.com - xdelta.zko.dec.com"username password"::sys$login:login.tmp |
この例では,TCP/IP 接続を介して,OpenVMS RMS ファイル sys$login:login.com から遠隔ファイル sys$login:login.tmp へ,遠隔システムのユーザ名とパスワードを指定して転送を行います。
#3 |
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$ COPY/FTP/LOG RESULTS.LOG - _To: grad.uq.edu.au"JONES BYRONBAY"::DKA200$:[JONES.DATA] |
この例では,COPY/FTP コマンドで RESULTS.LOG ファイルを, uq.edu.au インターネット・ドメイン内にある grad ノード上のユーザ・アカウント JONES とパスワード BYRONBAY を指定して DKA200$:[JONES.DATA]RESULTS.LOG へ転送を行います。
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